JP2007266954A - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 符号化方式を選択することによりストリーミングデータの視聴時間を延ばすことのできる無線通信装置及び無線通信システムを提供する。
【解決手段】 まず、両方の装置が対応する符号化形式について、其々の装置の予測通信可能時間を計算する(S601)。次に、無線通信システム全体としての通信可能時間を、各符号化形式に対して求める(S602)。これは、両装置の予測通信可能時間の内、短い方の値となる。そして、このシステム全体としての予測通信可能時間の最も長い符号化形式を選択する(S603)。このシステム全体の予測通信可能時間の最も長い符号化形式で、音楽再生装置はストリーミング伝送を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信システムに関する。
近年、バッテリで駆動する無線通信装置間で無線通信を行うシステムが考えられており、特に音声データや映像データのストリーミングデータを伝送してユーザが視聴するシステムが考えられている。例えば、音楽再生装置で音楽データを再生し、Bluetooth(登録商標)等の無線通信で伝送して、ワイヤレスヘッドフォンで視聴するシステムである。
このようなシステムでは、自装置が有するバッテリの残容量に応じて通信可能時間を延ばす制御を行うことが多い(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、画像データのエンコード処理又はデコード処理を行う無線画像通信装置であって、電池電圧の降下を検出した場合にエンコードするフレーム数を低減して電池駆動時間を延ばすことのできる無線画像通信装置が開示されている。
特開2005−229363号公報
しかしながら、自装置のみならず、通信相手の無線通信装置もバッテリ駆動している場合を考えると、バッテリ残容量や駆動時間は、搭載しているバッテリの容量や通信開始時のバッテリ残容量、其々の装置での消費電力などに応じて異なるのが普通である。これにより、自装置のバッテリがまだ十分に残っていたとしても、通信相手の装置のバッテリが無くなると、ユーザはストリーミングデータの視聴をすることができなくなる。特許文献1記載の手法は自装置のバッテリ残量を考慮するだけであり、このような課題を解決することはできない。
ところで、ストリーミングデータを伝送する無線通信装置には、複数の符号化方式(エンコード方式)に対応した装置が多い。さらにこのような無線通信装置は、符号化方式毎に消費電力が異なるのが通常であり、さらに同じ符号化方式であっても、無線通信装置のソフトウェア、ハードウェア構成によって其々消費電力が異なるのが通常である。
そこで本発明は、符号化方式を選択することによりストリーミングデータの視聴時間を延ばすことのできる無線通信装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信装置は、ストリーミングデータのデータ信号を無線通信で他の装置に送信すると共に、データ信号の符号化形式毎の前記他の装置の消費電力に係る前記第1の消費電力情報を前記他の装置から受信する無線通信部と、前記無線通信部が受信した前記第1の消費電力情報に基づいて、前記無線通信部が送信するデータ信号の符号化形式を選択する符号化形式選択部と、ストリーミングデータとして、前記符号化形式選択部が選択した符号化形式のデータ信号を作成する符号化演算処理を行い、作成したデータ信号を前記無線通信部に出力する符号化制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の無線通信システムは、ストリーミングデータのデータ信号を送信する第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置からストリーミングデータのデータ信号を受信する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、ストリーミングデータのデータ信号を無線通信で前記第2の無線通信装置に送信する第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式を選択する符号化形式選択部と、ストリーミングデータとして、前記符号化形式選択部で選択した符号化形式のデータ信号を作成する符号化演算処理を行い、作成したデータ信号を前記第1の無線通信部に出力する符号化制御部とを備え、前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置からストリーミングデータのデータ信号を無線通信で受信する第2の無線通信部と、前記第2の無線通信部で受信したデータ信号を復号する復号化制御部と、前記第2の無線通信部で受信するデータ信号の符号化形式毎の前記第2の無線通信装置の消費電力に係る第1の消費電力情報を取得する第1の取得部とを備え、前記第2の無線通信部は、前記第1の取得部が取得した前記第1の消費電力情報を前記第1の無線通信装置に送信し、前記第1の無線通信部は、前記第2の無線通信装置から前記第1の消費電力情報を受信し、前記符号化形式選択部は、前記第1の無線通信部が受信した前記第1の消費電力情報に基づいて、前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式を選択することを特徴とする。
本発明によれば、符号化方式を選択することによりストリーミングデータの視聴時間を延ばすことのできる無線通信装置及び無線通信システムを提供することができる。
以下、本発明の無線通信装置及び無線通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の無線通信システムの構成を示す図である。図1の無線通信システム100は、音楽再生装置1と、ヘッドフォン2とから構成される。
音楽再生装置1は、記憶媒体を内部に有し、この記憶媒体に記憶された音声データをストリーミングデータとして符号化し、所定の符号化形式のデータ信号としてヘッドフォン2に無線通信により送信する。
ヘッドフォン2は、音楽再生装置1から受信したデータ信号を復号してスピーカから音声を出力する。
尚ここで、音楽再生装置1がヘッドフォン2に対して音声データのデータ信号を送信する無線通信はBluetooth通信によるものとする。本実施例では、音声データのデータ信号の通信をA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)によるBluetooth通信で、音声データの再生や停止等を行うための制御信号の通信をAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)によるBluetooth通信で行うものとする。
さらに、ヘッドフォン2は音楽再生装置1に対して、自身のバッテリの残量情報(残容量情報)及び、自身の対応する符号化形式に応じた消費電力の情報(符号化形式別消費電力情報)を通知する機能を有する。尚、本実施例では、符号化方式と符号化パラメータを合わせたものを符号化形式と呼ぶこととする。
音楽再生装置1は、ヘッドフォン2から受信したバッテリの残量情報及び符号化形式別消費電力情報と、自身のバッテリの残量及び自身の持つ符号化形式別消費電力情報に基づいて、無線通信システム100全体として通信可能時間(再生可能時間)が最も長くなる符号化形式を選択し、伝送する音声データのデータ信号を作成する。
尚、このようなバッテリの残量情報や符号化形式別消費電力情報の通知や取得に際しては、例えばAVRCPにおいて各ベンダが拡張、定義可能なVender uniqueコマンドや、Vender dependentコマンドを使用すればよい。以降はAVRCPを使用した場合として説明するが、この他に例えばSPP(Serial Port Profile)等を使用してこれらの情報の通知、取得ができるようにしても良い。
図2は、音楽再生装置1の構成を示す図である。音楽再生装置1は、制御部10と、記憶部11と、無線通信部12と、表示部13と、操作部14と、バッテリ15と、外部電源入力端子16とから構成される。
音楽再生装置1は、バッテリ15により駆動し、制御部10が記憶部11に記録された電力制御プログラム11b、無線通信制御プログラム11b、符号化プログラム11c、符号化形式選択プログラム11d、その他の図示しないプログラム等により制御することで動作する。特に、記憶部11に記憶された音声データ11fをストリーミングデータとして符号化プログラム11cにより符号化し、データ信号を無線通信制御プログラム11bの制御により無線通信部12を介して無線送信する機能を有する。
制御部10は、電力制御プログラム11aと、無線通信制御プログラム11bと、符号化プログラム11cと、符号化形式選択プログラム11dとを記録部11から読出し、音楽再生装置1を構成する各構成要素を制御する。制御部10の例としては、例えばCPU(Central Processing Unit)等が挙げられる。
記憶部11は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体である。記憶部11は、電力制御プログラム11a、無線通信制御プログラム11b、符号化プログラム11c、符号化形式選択プログラム11d、符号化形式別消費電力情報11e、複数の音声データ11fを記憶する。
電力制御プログラム11aは、バッテリ15の残容量(電圧)を検出する機能を有する。さらに電力制御プログラム11aは、バッテリ15が電力供給を行っているか、外部電源入力端子16を介して外部電源3が電力供給を行っているかを判断する機能も有する。
無線通信制御プログラム11bは、無線通信部12を制御し、ヘッドフォン2との間でBluetooth通信を制御するためのプログラムである。即ち、無線通信部12は、無線通信制御プログラム11bによる制御の下、ヘッドフォン2との間でBluetooth通信の無線接続を確立し、データ信号や制御信号を通信する。
さらに、符号化プログラム11cでの符号化演算処理の終了後や、バッテリ残量によりストリーミング伝送を継続できない場合には、無線通信制御プログラム11bは、ヘッドフォン2との間の無線接続を切断する。このような切断処理を行うことにより、音楽再生装置1及びヘッドフォン2は、再生終了後も無線接続を維持するために必要な電力を消費せずに済む。
符号化プログラム11cは、記憶部11に記憶された音声データ11fの符号化演算処理を行うプログラムである。より具体的には、符号化プログラム11cは音声データ11fを記憶部11から読み出し、符号化形式選択プログラム11dが選択した符号化方式及び符号化パラメータのデータ信号に変換する。当該符号化演算処理により符号化プログラム11cが作成したデータ信号は、無線通信部12に渡され、A2DPによるBluetooth通信でヘッドフォン2に送信される。
符号化プログラム11cが対応し、データ信号に変換可能な符号化方式としては、例えばmp3(MPEG−1 Audio Layer 3)やAAC(Advanced Audio Coding)、SBC(Sub Band Codec)等が挙げられる。
また、符号化プログラム11cが符号化する際の符号化パラメータは、本実施例では「高音質」「中音質」等の音質に係る1種類のパラメータだけであるが、これに限られるものではなく、複数のパラメータを有していても良い。符号化パラメータの例としては、例えばビットレート、サンプリング周波数、ステレオ/モノラル設定等が挙げられる。
符号化形式選択プログラム11dは、符号化プログラム11c及びヘッドフォン2の両方が対応している符号化形式について、音楽再生装置1及びヘッドフォン2の其々に対して予測通信可能時間(予測再生可能時間)を計算し、予測通信可能時間の最も長い符号化形式を選択する。
このとき、無線通信部22で受信した符号化形式別消費電力情報21d及びバッテリ25の残量情報、電力制御プログラム11aで検出したバッテリ15の残量、符号化形式別消費電力情報11eに基づいて、符号化形式選択プログラム11dは予測通信可能時間を計算する。
尚、音楽再生装置1及びヘッドフォン2の予測通信可能時間については、其々が有するバッテリの残量を、当該符号化形式における単位時間当たりの消費電力で除算すれば、その符号化形式での再生可能な時間である予測通信可能時間を算出することが可能である。当該符号化形式に対する無線通信システム100全体としての予測通信可能時間は、両装置の予測通信可能時間のうち、短い方の時間となる。音楽再生装置1は、無線通信システム100全体としての予測通信可能時間の最も長い符号化形式を選択する。
ここで、音楽再生装置1の電力供給源がバッテリ15ではなく、外部電源3である場合(即ち、外部電源入力端子16が外部電源3に接続されている場合)には、バッテリ15の残量に関係ないので、音楽再生装置1の予測通信可能時間は無限大とみなすことができ、符号化形式選択プログラム11dは、ヘッドフォン2の予測通信可能時間のみに基づいて符号化形式を選択すればよい。
符号化形式別消費電力情報11eは、符号化プログラム11cが対応する複数の符号化形式毎の単位時間当たりの消費電力量に係る情報である。より具体的には、音声データ11fから符号化プログラム11cがデータ信号を作成する符号化演算に必要な消費電力と、無線通信制御プログラム11bによる制御の下、無線通信部12がデータ信号を送信するのに必要な消費電力との和を示す値のテーブルである。つまり、ある符号化形式(符号化方式、符号化パラメータ)の消費電力=符号化演算の消費電力+無線通信の消費電力と表現できる。
ここで、記憶部11に記憶する音声データ11fの符号化方式と、符号化プログラム11cが符号化し、無線通信部12から送信するデータ信号の符号化方式が同じである場合には、符号化演算が不要となるので、消費電力は一般的に非常に小さくなる。例えば、音声データ11fがmp3に対応しており、ヘッドフォン2(後述する復号化プログラム21c)がmp3の復号化に対応していれば、符号化方式の変換が不要となり、他の符号化方式に比べ、mp3の消費電力が最も小さくなることが多い。
尚、後述するが、ヘッドフォン2も同様の符号化形式別消費電力情報21dを有する。本実施例中で音楽再生装置1は、この符号化形式別消費電力情報21dを、BluetoothのプロファイルであるAVRCPのVender UniqueコマンドやVender dependentコマンドにより無線通信部12で受信又は取得するが、先述の通りSPP等でコマンドを定義し、当該コマンドにより無線通信部12で符号化形式別消費電力情報21dを受信又は取得しても良い。
図4に、符号化形式別消費電力情報11eの例を示す(後述する符号化形式別消費電力情報21dも同様の形式となる)。図4の例では符号化方式として符号化プログラム11cはmp3、AAC、SBCの各符号化方式に対応し、また、其々の符号化方式に対する符号化パラメータとして高音質及び中音質に対応している。
尚、SBCはA2DPに必須の符号化方式であり、A2DPに対応したBluetooth無線通信装置であれば、SBCの符号化方式には必ず対応している。一方、A2DPではmp3及びAACへの対応についてはオプションであり、A2DPに対応したBluetooth無線通信装置であっても、これらの符号化形式に対応しているとは限らない。
図4の符号化形式別消費電力情報11eの例では、それぞれ単位時間当たりの消費電力(以下、単に消費電力と称することもある)は、符号化方式がmp3で符号化パラメータが高音質の場合にWah、符号化方式がmp3で符号化パラメータが中音質の場合にWam、符号化方式がAACで符号化パラメータが高音質の場合にWbh、符号化方式がAACで符号化パラメータが中音質の場合にWbm、符号化方式がSBCで符号化パラメータが高音質の場合にWch、符号化方式がSBCで符号化パラメータが中音質の場合にWcmである。
尚、本実施例では符号化パラメータとして高音質及び中音質を設定する音質に係る1種類の符号化パラメータしか符号化形式別消費電力情報11eに記載されていないが、先述の通りこれに限られるものではない。例えば、ビットレート、サンプリング周波数、ステレオ/モノラル等のチャネル数等、複数種類のパラメータについて符号化プログラム11cが対応し、又、符号化形式別消費電力情報11e内に記載されていてもよい。
音声データ11fは、例えばmp3やSBC等の所定の符号化形式で予め符号化され記憶部11に記憶されている、音声に係るデータである。
無線通信部12は、無線通信制御プログラム11bによる制御の下、ヘッドフォン2と無線通信するための無線通信インタフェースである。先述の通り、無線通信12はヘッドフォン2とA2DP及びAVRCPによるBluetooth通信を行う。無線通信部12はA2DPにより音声データ11fのデータ信号を送信し、AVRCPによりヘッドフォン2からリモコン制御信号、バッテリの残量情報、符号化形式別消費電力情報21d等を受信する。
表示部13は、例えば再生中の音声データ11fのタイトルやアーティスト名等の情報や、バッテリ15の残量、現在のデータ信号の符号化方式及び符号化パラメータ等の情報を表示するための表示インタフェースである。表示部13は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等で構成される。
操作部14は、音声データ11fの再生や停止等の制御を行うためにユーザが操作する入力インタフェースである。操作部14の例としては、例えば入力ボタンや、赤外線インタフェース等でリモコンからの信号を受信する受信素子等が考えられる。また、AVRCPによるBluetooth通信でヘッドフォン2から制御信号を送信することにより音声データ11fの再生/停止等の指示を行っても良い。
バッテリ15は、外部電源入力端子16が外部電源3に接続されていない場合に、音楽再生装置1を構成する各構成要素に対して電力を供給する。ここで、バッテリ15が供給可能な電力は有限である。外部電源入力端子16が外部電源3に接続されているときには、バッテリ15は外部電源3から電力供給を受けて充電する。
外部電源入力端子16は、外部電源3に接続される接続端子であり、音楽再生装置1を構成する各構成要素に対し外部電源3からの直流電力を供給する。
図3は、ヘッドフォン2の構成を示す図である。ヘッドフォン2は、制御部20と、記憶部21と、無線通信部22と、スピーカ23と、操作部24と、バッテリ25とから構成される。
ヘッドフォン2は、バッテリ25により駆動し、制御部20が記憶部21に記憶した電力制御プログラム21a、無線通信制御プログラム21b、復号化プログラム21c、その他の図示しない制御プログラムにより制御することで動作する装置である。特に、無線通信部22で受信した音声データ11fのデータ信号を復号化プログラム21cにより復号化し音声データとしてスピーカ23に出力する機能を有した無線通信装置である。
制御部20は、電力制御プログラム21a、無線通信制御プログラム21b、復号化プログラム21c、その他の図示しない制御プログラムを記憶部21から読出し、各構成要素を制御する。制御部20の例としては、例えばCPU等が挙げられる。
記憶部21は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどである。記憶部21は、電力制御プログラム21aと、無線通信制御プログラム21bと、復号化プログラム21cと、符号化形式別消費電力情報21dとを記憶する。
電力制御プログラム21aは、バッテリ25の残量(電圧)を検出する機能を有するプログラムである。更に、電力制御プログラム21aは、このバッテリ25の残容量に関する残量情報を、無線通信制御プログラム21bにより音楽再生装置1へ向けて送信する機能を有する。
無線通信制御プログラム21bは、無線通信部22を制御するためのプログラムである。即ち、無線通信部22は、無線通信制御プログラム21bによる制御の下、音楽再生装置1との間でA2DP及びAVRCPによるBluetooth無線接続を確立する。
復号化プログラム21cは、音楽再生装置1から無線通信部22で受信した音声データ11fのデータ信号を復号化して音声信号を作成し、スピーカ23から音声出力させる再生処理(復号化演算)を行う。
符号化形式別消費電力情報21dは、復号化プログラム21cが対応する複数の符号化形式毎の単位時間当たりの消費電力量に係る情報である。より具体的には、無線通信部22で受信したデータ信号から復号化プログラム21cにより音声信号を作成する復号化演算に必要な(単位時間当たりの)消費電力と、無線通信制御プログラム21bによる制御の下、無線通信部22がデータ信号を受信するのに必要な(単位時間当たりの)消費電力との和を示す消費電力のテーブルが符号化形式別消費電力情報21dである。
先述の通り、無線通信部22は、符号化形式別消費電力情報21dをAVRCPのVender UniqueコマンドやVender dependentコマンドにより音楽再生装置1に送信する。尚、このとき無線通信部22は符号化形式別消費電力情報21の全ての項目を送信する必要はなく、テーブルの一部の符号化形式についてのみ音楽再生装置1に送信しても良い。
尚、先述のように符号化形式別消費電力情報21dも、符号化形式別消費電力情報11eと同様、図4のような形式となる。図4の例では復号化形式として復号化プログラム21cはmp3、AAC、SBCの各符号化方式に対応し、また、其々の符号化方式に対する音質の符号化パラメータとして、高音質及び中音質に対応している。
図4の例での其々の符号化形式に対する消費電力は先述したのでここでは説明を省略する。符号化パラメータが複数であってもよい点についても、音楽再生装置1と同様であるのでここでは説明を省略する。
無線通信部22は、無線通信制御プログラム21bによる制御の下、音楽再生装置1と無線通信するための無線通信インタフェースである。音楽再生装置1からの音声データ11fのデータ信号の受信、及び音楽再生装置1へのバッテリ25の残量情報及び符号化形式別消費電力情報21dの送信は、無線通信部22を介して行われる。
スピーカ23は、復号化プログラム21cでの再生処理(復号化)によりデータ信号が復号化された音声信号により、音声の出力を行う。即ち、ユーザが音声データ11fを視聴する際には、ユーザはスピーカ23から出力される音声を聴くことになる。尚、本実施例では音声データ11fの受信側の無線装置としてヘッドフォン型の機器を例として説明しているため、スピーカ23をヘッドフォン2内の構成要素として説明しているが、これは音声出力部の一例であり、例えば音声出力端子(ヘッドフォンジャック等)を用意する構成にしても良い。
操作部24は、音声データ11fの再生や停止等の制御を行うためにユーザが操作する入力インタフェースである。操作部24の例としては、例えば入力ボタン等が考えられる。これらの入力された再生、停止等の指示操作による制御信号は、AVRCPによるBluetooth通信で音楽再生装置1へ送信される。
バッテリ25は、ヘッドフォン2を構成する各構成要素に対し、電力を供給する。ここで、バッテリ25が供給可能な電力は、外部電源に接続されない限り有限である。
以下、本無線通信システム100における動作について簡単に説明する。
ユーザが音楽再生装置1の操作部14又はヘッドフォン2の操作部24で、音楽再生装置1とヘッドフォン2との無線接続を指示する入力操作を行うと、無線通信制御プログラム11bが制御する無線通信部12及び無線通信制御プログラム21bが制御する無線通信部22は、例えばBluetooth通信のAVRCP及びA2DPに定められた方法で接続し、リモコン制御信号や音声信号が双方向で無線通信可能な状態となる。
このとき、データ信号の送信に先立ち、ヘッドフォン2は復号化プログラム21cが対応する符号化形式と各符号化形式に対する消費電力とにかかる符号化形式別消費電力情報21dとを音楽再生装置1に送信する。
音楽再生装置1は、自らの符号化プログラム11cが対応する符号化プログラム11cの対応する符号化形式と各符号化形式に対する消費電力とにかかる符号化形式別消費電力情報11eと、符号化形式別消費電力情報21dとに基づき、データ信号の予想送信可能時間の最も長くなるように、符号化プログラム11cで符号化するデータ信号の符号化方式と符号化パラメータを選択する。
このように、符号化形式選択プログラム11dは、音楽再生装置1及びヘッドフォン2の両方の符号化方式毎の消費電力に基づいて符号化方式を選択するので、通信相手の状況を鑑みて省電力のための送信/受信制御が可能となる。さらには、無線通信システム100全体として通信可能時間を長くすることが可能となる。
その後、ユーザが音楽再生装置1の操作部14又はヘッドフォン2の操作部24で音声データ11fのストリーミング再生を指示する入力操作を行うと、音楽再生装置1の符号化プログラム11cが符号化したデータ信号は、無線通信部12からヘッドフォン2に送信される。ヘッドフォン2は、無線通信部22でデータ信号を受信し、これが復号化プログラム21cにより復号化されて音声信号となり、スピーカ23から音声として出力される。
これによりユーザは、音楽再生装置1の記憶する音声データ11fをヘッドフォン2のスピーカ23で視聴することができる。
続いて、図5乃至図7を参照しながら、音楽再生装置1の処理の流れについて説明する。図5及び図6は、音楽再生装置1の処理の流れを示すフローチャートである。尚、図5のフローチャートの開始時点において、音楽再生装置1とヘッドフォン2との間のAVRCP及びA2DPによるBluetooth通信接続は既に確立しており、且つ、音声データ11fの再生開始前であるものとする。
尚、本実施例では音声データ11fをストリーミングデータとして送信する送信側の機器(音声再生装置1)が主導権を取ってストリーミングデータの伝送制御を行っているが、受信側の機器(ヘッドフォン2)が主導権を取って伝送制御を行っても良い。
図5の処理では、ヘッドフォン2に送信するデータ信号の符号化形式の選択を行うので、つまりは音声データ11fの再生開始前に符号化形式の選択を行うこととなる。再生開始前に消費電力に基づいて符号化形式の選択を行うことで、途中からしかこのような符号化形式の選択を行わない場合と比べて消費電力の低減を図ることにより通信可能時間を長くすることができる。
まず、符号化形式選択プログラム11dは、ヘッドフォン2からバッテリ25の残量情報及び符号化形式別消費電力情報21dを受信したか否かを判断する(S501)。もしこれらの情報をヘッドフォン2からまだ受信していない場合には(S501のNo)、無線通信制御プログラム11bは無線通信部12を制御し、バッテリ25の残量情報及び符号化形式別消費電力情報21dの取得要求をヘッドフォン2へ送信する(S502)。
ヘッドフォン2はその取得要求に応じて、電力制御プログラム21aでバッテリ25の残量を検出し、無線通信制御プログラム21bは無線通信部22を制御し、バッテリ25の残量情報を符号化形式別消費電力情報21dと共に音楽再生装置1へ送信する。
尚、先述の通り本実施例ではこれらの情報はAVRCPのVender Uniqueコマンド若しくはVender dependentコマンドでやり取りするものとする。
ヘッドフォン2からバッテリ25の残量情報及び符号化形式別消費電力情報21dを受信した後(S501のYes又はS502)、電力制御プログラム11aはバッテリ15の残量を検出し、バッテリ15の残量情報を符号化形式選択プログラム1dに渡す(S503)。また、符号化形式選択プログラム11dは符号化形式別消費電力情報11eを読み込む。
次に、符号化形式選択プログラム11dは、ヘッドフォン2が対応する符号化形式、即ち符号化方式及び符号化パラメータの情報をヘッドフォン2から受信済みか否かを判断する(S504)。通常A2DPでは、ストリーミングデータの送信に先立って制御チャネル上で実行されるネゴシエーションで、対応する符号化方式や符号化パラメータの情報を取得することができるので、このときに取得していた情報を記憶していれば、S504の処理はYesとなる。
もし、S504でヘッドフォン2が対応する符号化方式と符号化パラメータの情報とを未取得の場合には(S504のNo)、無線通信制御プログラム11bはヘッドフォン2からこれらの情報の取得要求を無線通信部12から送信する(S505)。
ヘッドフォン2の無線通信制御プログラム21bは、この取得要求に応じて、復号化プログラム21cの対応する符号化方式及び符号化パラメータの情報を無線通信部22から音楽再生装置1へ送信する。
S504のYes、又はS505の処理の後、無線通信制御プログラム11bは、バッテリ15又はバッテリ25の両方がストリーミング伝送を継続可能なバッテリ残量を有するか否かを判断する(図6のS506)。もし、バッテリ15又はバッテリ25の少なくとも一方はストリーミング伝送を継続可能なバッテリ残量に満たない場合には(S506のYes)、無線通信制御プログラム11bは、無線通信部12とヘッドフォン2との間の無線接続を切断する(S507)。
S506で、バッテリ15及びバッテリ25の双方がストリーミング伝送を継続可能なバッテリ残量を有する場合には(S506のNo)、符号化形式選択プログラム11dは、バッテリ15の残量情報、バッテリ25の残量情報、符号化形式別消費電力情報11e、符号化形式別消費電力情報21dを元に、無線通信システム100全体の予測通信可能時間が最大となる組み合わせの符号化形式(符号化方式及び符号化パラメータ)を決定する。S508の処理については、図7を参照しながら後に詳述する。
S508でデータ信号の符号化形式を決定した後、符号化形式選択プログラム11dは、S508で決定した符号化形式が前回判断時から変更されたか否か、即ち現在符号化プログラム11cが符号化演算を行っている符号化形式と同じか否かを判断する(S509)。ここで、符号化プログラム11cがまだ音声データ11fの符号化演算処理の開始前であれば、S509の判断はYesとする。
もし、符号化形式が異なる場合には(S509のYes)、符号化形式選択プログラム11dは、符号化プログラム11cが現在符号化演算処理を行っているのは音声データ11fの区切りか否か、即ち曲の途中か否かを判断する(S510)。尚ここで、符号化プログラム11cがまだ音声データ11fの符号化演算処理の開始前であれば、S510の判断はNoとする。
曲の途中であれば(S510のYes)、符号化プログラム11cで符号化演算処理中の音声データ11fの区切りになるまで、即ち再生中の曲が終了するまで待つ(S511)。
符号化プログラム11cが音声データ11fの符号化演算処理を行う位置が曲の区切りであれば(S511、又はS510のNo)、符号化プログラム11cは符号化演算処理を一時中断する(S512)。さらに無線通信制御プログラム11bは、符号化形式選択プログラム11dで選択した符号化形式での音声データのストリーミング伝送を行うためのA2DP設定処理をヘッドフォン2との間で行う。
無線通信部12とヘッドフォン2との間のA2DP設定処理終了後、符号化形式選択プログラム11dで選択した符号化形式のデータ信号を作成する符号化演算処理を符号化プログラム11cは再開し、無線通信制御プログラム11bは無線通信部12を介した当該データ信号のヘッドフォン2へのストリーミング伝送を再開する。
データ信号の符号化形式を変える場合にはヘッドフォン2側での復号化処理も変わるので、符号化形式が変化する場合には、通常一時的に符号化演算処理を停止する必要がある。特にBluetoothのA2DPであれば、符号化形式毎に異なる論理接続ポイントに接続し直す必要がある。本実施例では、音声データ11fの区切り(例えば、音声データが1曲毎の形式で記憶されている場合はデータの区切りは曲の区切りに等しい)で符号化演算処理を停止し、この再設定処理を行うので、符号化方式変更のために曲の途中で再生が突然止まることによりユーザが感じる不快感を軽減することができる。
尚言うまでもないが、符号化プログラム11cがまだ音声データ11fの符号化演算処理開始前、即ち音声データ11fの再生開始前であれば、ストリーミング伝送の中断処理は不要である。
ストリーミング伝送の再開後、電力制御プログラム11aは、ヘッドフォン2からバッテリ25の残量情報を再度受信したか否かを判断する(S513)。もしこれらの情報をヘッドフォン2から受信していない場合には(S513のNo)、無線通信制御プログラム11bは無線通信部12を制御し、バッテリ25の残量情報の取得要求をヘッドフォン2へ送信する(S514)。
ヘッドフォン2はその取得要求に応じて、電力制御プログラム11aでバッテリ25の残量を検出し、無線通信制御プログラム21bは無線通信部22を制御し、バッテリ25の残量情報を音楽再生装置1へ送信する。
尚、先述の通り本実施例ではバッテリの残量情報はAVRCPのVender Uniqueコマンド若しくはVender dependentコマンドでやり取りするものとする。
ヘッドフォン2からバッテリ25の残量情報を受信した後(S513のYes又はS514)、電力制御プログラム11aはバッテリ15の残量を検出する(S515)。
電力制御プログラム11dは、自装置のバッテリ15若しくはヘッドフォン2のバッテリ25のバッテリ残量が当初見込みに比べ、大幅に変化したか否かを判断する(S516)。より具体的には、例えば前回の符号化形式変更時から予測されたバッテリ残量に比べ、ある一定値以上バッテリが減少しているか否かである。
S516の判断でバッテリ15の残量が大幅に変化していた場合には(S516のYes)、符号化形式を再度選択するため、S506へ戻る。
もし、バッテリ残量が当初見込みとそれ程変化がなければ(S516のNo)、電力制御プログラム11aは、音楽再生装置1又はヘッドフォン2電力供給源が変化したか否かを判断する(S517)。即ち、音楽再生装置1に関していえば、S508で符号化形式を選択した時点でバッテリ15が電力供給していた場合には、電力制御プログラム11aは外部電源入力端子16が外部電源3に接続されたか否かを判断する。同様に、S508で符号化形式を選択した時点で外部電源入力端子16が外部電源3に接続されていた場合には、電力制御プログラム11aは外部電源入力端子16が外部電源3との接続を切断され、バッテリ15が電力供給を開始したか否かを判断する。
尚、本実施例では図示していないが、ヘッドフォン2が外部電源から電力供給可能な場合にも、S517の判断はYesとなる。
もし、電力供給源が変化していなければ(S517のNo)、S508で選択した符号化形式のまま、音楽再生装置1はヘッドフォン2への音声データ11fのデータ信号のストリーミングを継続し、S513へ戻る。
S517の判断でもし電力供給源が変化していれば(S517のいぇs)、S506へ戻り、再度符号化方式の選択処理を行う(S517のYes)。
音楽再生装置1の電力供給源が外部電源3の場合には、自装置の通信可能時間は無限大とみなせばよく、ヘッドフォン2の通信可能時間だけを考慮して符号化形式を選択すれば良い。一方、音楽再生装置1の電力供給源がバッテリ15の場合には、自装置のバッテリ15及びヘッドフォン2のバッテリ25の両方を含めた無線通信システム100全体での通信可能時間を考慮して符号化形式を選択しなければならない。
本実施例では、S517で電力供給源の変化に応じて符号化形式を選択し直すので、状況に応じて柔軟に符号化形式を選択することができる。
尚、本実施例ではS501乃至S512の符号化形式の選択処理を、音声データ11fの再生(符号化演算)開始前、及び電力供給源の変化時、バッテリ残量の大幅な変化時に行うようにしているが、これに限られるものではない。例えば、一定時間毎に定期的にS506乃至S512の処理を行うようにしても良い。
図7は、図6のS508の処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、符号化形式選択プログラム11dは、音楽再生装置1及びヘッドフォン2の両方が対応する符号化形式について、其々の装置の予測通信可能時間を計算する(S601)。
ここで、其々の装置の予測通信可能時間は、其々が有するバッテリの残量を、当該符号化形式に対する単位時間当たりの消費電力で除算すれば、当該符号化形式のデータ信号での予測通信可能時間を算出することができる。言うまでもないが、音楽再生装置1の外部電源入力端子16が外部電源3に接続されている場合には、音楽再生装置1の予想通信可能時間は、どの符号化形式であっても無限大となる。
次に、符号化形式選択プログラム11dは、無線通信システム100全体としての通信可能時間を、各符号化形式に対して求める(S602)。システム全体としての通信可能時間は、当該符号化形式に対する音楽再生装置1の予測通信可能時間及びヘッドフォン2の予測通信可能時間のうち、短い方の値となる。
音楽再生装置1の外部電源入力端子16が外部電源3に接続されている場合には、先述の通りどの符号化形式であっても音楽再生装置1の予想通信可能時間が無限大となるので、無線通信システム100全体としての予測通信可能時間は、ヘッドフォン2の予測通信可能時間と常に一致する。
さらに、符号化形式選択プログラム11dは、無線通信システム100全体としての予測通信可能時間が最も長い符号化形式を選択する(S603)。
以上説明したように、本実施例の音楽再生装置1は、通信相手であるヘッドフォン2のバッテリ残量及び消費電力情報と、自装置のバッテリ残量及び消費電力情報とを統合的に扱い、無線通信システム100全体としてみた場合のバッテリ残量に応じたデータ送信制御を適切に行うことができる。
また、無線接続された時に其々の装置のバッテリ残量がどのような状態であっても、音楽再生装置1とヘッドフォン2とのバッテリ残量情報を更新して最適な方法を選択することができるので、其々の装置が自装置に対してのみ制御していた場合と比べ、総合的な通信可能時間を延ばすことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
尚、本実施例では音楽再生装置1は他の装置であってもよく、ヘッドフォン2もワイヤレスヘッドフォンに限られるものではなく、他の種類の装置であってもよい。また、本実施例では伝送しているデータ信号は音楽データにかかるものだがこれに限られるものではなく、例えば映像データをストリーミングデータとしても良い。
本発明の実施例1に係る無線通信システムの構成例を示す図。 本発明の実施例1に係る音楽再生装置の構成例を示す図。 本発明の実施例1に係る無線通信システムのヘッドフォンの構成例を示す図。 本発明の実施例1に係る音楽再生装置が有する符号化形式別の消費電力情報の例を示す図。 本発明の実施例1に係る音楽再生装置の処理の流れを示す図。 本発明の実施例1に係る音楽再生装置の処理の流れを示す図。 本発明の実施例1に係る音楽再生装置の処理の流れを示す図。
符号の説明
1・・・音楽再生装置
2・・・ヘッドフォン
10・・・制御部
11・・・記憶部
11a・・・電力制御プログラム
11b・・・無線通信制御プログラム
11c・・・符号化プログラム
11d・・・符号化形式選択プログラム
11e・・・符号化形式別消費電力情報
11f・・・音声データ
12・・・無線通信部
13・・・表示部
14・・・操作部
15・・・バッテリ
16・・・外部電源入力端子
20・・・制御部
21・・・記憶部
21a・・・電力制御プログラム
21b・・・無線通信制御プログラム
21c・・・複合化プログラム
21d・・・符号化形式別消費電力情報
22・・・無線通信部
23・・・スピーカ
24・・・操作部
25・・・バッテリ
100・・・無線通信システム

Claims (15)

  1. ストリーミングデータのデータ信号を無線通信で他の装置に送信すると共に、データ信号の符号化形式毎の前記他の装置の消費電力に係る前記第1の消費電力情報を前記他の装置から受信する無線通信部と、
    前記無線通信部が受信した前記第1の消費電力情報に基づいて、前記無線通信部が送信するデータ信号の符号化形式を選択する符号化形式選択部と、
    ストリーミングデータとして、前記符号化形式選択部が選択した符号化形式のデータ信号を作成する符号化演算処理を行い、作成したデータ信号を前記無線通信部に出力する符号化制御部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記符号化形式選択部は、前記符号化制御部及び前記他の装置が対応している符号化形式であって、前記他の装置の消費電力が最も小さい符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の消費電力情報は、各符号化形式に対する、前記他の装置の無線通信及び復号化演算に要する消費電力の情報であること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 請求項1記載の無線通信装置において、
    電力供給を行う第1のバッテリと、
    前記第1のバッテリの残容量を検出する残容量検出部と、
    データ信号の符号化形式毎の消費電力に係る第2の消費電力情報を取得する取得部と
    をさらに備え、
    前記無線通信部は、前記他の装置の有する第2のバッテリの残容量に係るバッテリ残容量情報を受信し、
    前記符号化形式選択部は、前記第1のバッテリの残容量、前記第2のバッテリの残容量、前記第1の消費電力情報及び前記第2の消費電力情報に基づいて符号化形式を選択すること
    を特徴とする無線通信装置。
  5. 前記符号化形式選択部は、前記符号化制御部及び前記他の装置が対応している符号化形式であって、前記他の装置との消費電力の和が最も小さくなる符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記符号化形式選択部は、前記符号化制御部及び前記他の装置が対応している符号化形式であって、前記他の装置及び前記符号化制御部の再生可能時間が最も長くなる符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  7. 前記第2の消費電力情報は、各符号化形式に対する、前記無線通信部による無線通信及び前記符号化制御部による符号化演算処理に要する消費電力の情報であること
    を特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  8. 前記符号化形式選択部は、前記符号化制御部がストリーミングデータの符号化演算処理を開始する前に符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  9. 外部電源に接続され、前記外部電源からの電力供給を受ける外部電源入力部
    をさらに備え、
    前記符号化形式選択部は、前記外部電源入力部が前記外部電源からの電力供給を開始したときに、符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  10. 前記符号化形式選択部は、前記第1のバッテリ及び前記第2のバッテリの残容量の変化に応じて、符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  11. 前記符号化形式選択部は、前記符号化制御部が符号化演算処理を行うストリーミングデータの区切りで符号化形式を選択すること
    を特徴とする請求項9又は請求項10記載の無線通信装置。
  12. 前記符号化形式選択部が選択する符号化形式は、符号化方式及び前記符号化制御部の符号化演算に要するパラメータのうちの少なくとも1つ以上に係ること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の無線通信装置。
  13. ストリーミングデータのデータ信号を送信する第1の無線通信装置と、
    前記第1の無線通信装置からストリーミングデータのデータ信号を受信する第2の無線通信装置と
    を備える無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、
    ストリーミングデータのデータ信号を無線通信で前記第2の無線通信装置に送信する第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式を選択する符号化形式選択部と、
    ストリーミングデータとして、前記符号化形式選択部で選択した符号化形式のデータ信号を作成する符号化演算処理を行い、作成したデータ信号を前記第1の無線通信部に出力する符号化制御部と
    を備え、前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の無線通信装置からストリーミングデータのデータ信号を無線通信で受信する第2の無線通信部と、
    前記第2の無線通信部で受信したデータ信号を復号する復号化制御部と、
    前記第2の無線通信部で受信するデータ信号の符号化形式毎の前記第2の無線通信装置の消費電力に係る第1の消費電力情報を取得する第1の取得部と
    を備え、
    前記第2の無線通信部は、前記第1の取得部が取得した前記第1の消費電力情報を前記第1の無線通信装置に送信し、
    前記第1の無線通信部は、前記第2の無線通信装置から前記第1の消費電力情報を受信し、
    前記符号化形式選択部は、前記第1の無線通信部が受信した前記第1の消費電力情報に基づいて、前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式を選択すること
    を特徴とする無線通信システム。
  14. 請求項13記載の無線通信システムにおいて、前記第1の無線通信装置は、
    前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式毎の前記第1の無線通信装置の消費電力に係る第2の消費電力情報を取得する第2の取得部
    をさらに備え、
    前記符号化形式選択部は、前記第2の取得部が取得した前記第2の消費電力情報及び前記第1の無線通信部が受信した前記第1の消費電力情報に基づいて、前記第1の無線通信部で送信するデータ信号の符号化形式を選択すること
    を特徴とする無線通信システム。
  15. 前記符号化形式選択部が選択する符号化形式は、符号化方式及び前記符号化制御部の符号化演算に要するパラメータのうちの少なくとも1つ以上に係ること
    を特徴とする請求項13又は請求項14項記載の無線通信装置。
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