JP2007266350A - 積層電子部品の製造方法 - Google Patents

積層電子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007266350A
JP2007266350A JP2006090055A JP2006090055A JP2007266350A JP 2007266350 A JP2007266350 A JP 2007266350A JP 2006090055 A JP2006090055 A JP 2006090055A JP 2006090055 A JP2006090055 A JP 2006090055A JP 2007266350 A JP2007266350 A JP 2007266350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
absorption layer
internal electrode
manufacturing
step absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006090055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4623305B2 (ja
Inventor
Raitaro Masaoka
雷太郎 政岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006090055A priority Critical patent/JP4623305B2/ja
Publication of JP2007266350A publication Critical patent/JP2007266350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4623305B2 publication Critical patent/JP4623305B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】段差吸収層の形成領域を極力少なくしながら、積層チップの変形を防止することができる積層電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】セラミックグリーンシート11上の一チップ領域Q1に内部電極パターン20及び段差吸収層31を形成する。次に、内部電極パターン20及び段差吸収層31が形成されたセラミックグリーンシート11を少なくとも一層含むシート積層体を作製する。本発明は、セラミックグリーンシート11上の一チップ領域Q1のうち、少なくとも、内部電極パターン20の引き出し部205と反対側の隅部53、54に段差吸収層31を形成することを特徴としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、積層電子部品の製造方法に関する。
一般に、積層セラミックコンデンサなどの積層電子部品は、次のような工程によって製造される。まず、セラミックグリーンシートに、導体ペーストでなる内部電極パターンを形成する。次に、内部電極パターンを有するセラミックグリーンシートを複数枚積層し、シート積層体を作る。そして、シート積層体を加圧した後、複数の一チップ領域に切断して積層チップを得る。更に、その積層チップに対して、脱バインダ、焼成及び端子電極形成などの周知の工程を行い、積層電子部品を得る。
このような積層電子部品の製造工程では、内部電極パターンの層厚による段差に起因して、積層チップが変形する問題を無視することができない。変形した積層チップは、回路基板に積層電子部品を実装する際の装着不良を招く原因となる。
そこで、セラミックグリーンシート上で内部電極パターンの周囲にセラミックペーストを塗布して段差吸収層を形成し、上述した積層チップの変形を防止しようとする技術が知られている。
段差吸収層の態様としては、特許文献1の図15に開示されているように、内部電極パターンの周囲全面に段差吸収層を形成する態様がある。しかし、この態様では、段差吸収層の形成領域が大きくなる。段差吸収層の形成領域が大きいと、次のような問題点が生じる。
(1)段差吸収層用のセラミックペーストを塗布する面積も大きくなり、段差吸収層を形成するためのコストが上昇する恐れがある。
(2)後にシート積層体を切断する際、切断刃で段差吸収層を切断する距離が大きくなる。このため、切断刃の負荷が増大し、切断刃の寿命が短くなる恐れがある。
(3)段差吸収層の面積が大きいので、後にシート積層体を加圧する際、段差吸収層に、単位面積でみて高い圧力をかけることが難しい。デラミネーションを防止する観点からは、段差吸収層に高い圧力をかけることが好ましい。
(4)後に積層チップを脱バインダする際、脱バイガスを排気させるための経路を確保するのが難しい。
特開平6−96991号公報
本発明の課題は、段差吸収層の形成領域を極力少なくしながら、積層チップの変形を防止することができる積層電子部品の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、セラミックグリーンシート上の一チップ領域に内部電極パターン及び段差吸収層を形成し、前記内部電極パターン及び段差吸収層が形成された前記セラミックグリーンシートを少なくとも一層含むシート積層体を作製する積層電子部品の製造方法であって、前記セラミックグリーンシート上の前記一チップ領域のうち、少なくとも、前記内部電極パターンの引き出し部と反対側の隅部に前記段差吸収層を形成する積層電子部品の製造方法を提供する。
上述した積層電子部品の製造方法では、セラミックグリーンシート上の一チップ領域に内部電極パターン及び段差吸収層を形成する。そして、内部電極パターン及び段差吸収層が形成されたセラミックグリーンシートを少なくとも一層含むシート積層体を作製する。このシート積層体を加圧した後、複数の一チップ領域に切断すると、積層チップが得られる。
本発明の重要な特徴は、セラミックグリーンシート上の一チップ領域のうち、少なくとも、内部電極パターンの引き出し部と反対側の隅部に段差吸収層を形成することにある。発明者が検討したところ、一チップ領域のうち、内部電極パターンの引き出し部と反対側の隅部に形成された段差吸収層は、積層チップの変形を防止するための領域として効果的に働くことがわかった。よって、セラミックグリーンシート上における段差吸収層の形成領域を極力少なくしながら、積層チップの変形を防止することができる。
一つの実施態様では、セラミックグリーンシート上において、一チップ領域に基づいて定められる切断予定線の交差部分に段差吸収層を形成する。
もう一つの実施態様では、セラミックグリーンシート上の一チップ領域のうち、4つの隅部に段差吸収層を形成する。
更にもう一つの実施態様では、セラミックグリーンシート上において、一チップ領域に基づいて定められる切断予定線の切り代幅を除いた領域に段差吸収層を形成する。
以上述べたように、本発明によれば、段差吸収層の形成領域を極力少なくしながら、積層チップの変形を防止し得る積層電子部品の製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る積層電子部品の製造方法の実施形態について説明する。まず、積層電子部品について説明する。
図1は、本発明に係る積層電子部品の製造方法を適用し得る積層電子部品の一例を示す模式的断面図である。図示の積層電子部品は、セラミック基体1と、n層の内部電極21〜2nとを備える。図示実施形態において、本発明に係る製造方法は、積層セラミックコンデンサに適用されているが、他の積層電子部品、例えばインダクタなどに適用することもできる。
セラミック基体1は、例えばチタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料などで構成される。セラミック基体1は、長さ方向X、幅方向Y及び厚さ方向Zを有する略直方体形状となっている。セラミック基体1の、長さ方向Xでみた両端面160、170には、端子電極41、42が設けられている。
内部電極21〜2nは、Cu、Niなどの導電材料で構成され、セラミック基体1の内部において厚さ方向Zに間隔を隔てて積層されている。詳しくは、内部電極21〜2nは、長さ方向Xでみた位置を交互にずらして配置され、セラミック基体1の両端面160、170に交互に引き出されている。
具体的に説明すると、内部電極21は、平面で見て長さ方向X及び幅方向Yを有する長方形状となっており、長さ方向Xでみた一辺が、セラミック基体1の端面160に引き出され、端子電極41に接続されている。長さ方向Xでみた他辺は、セラミック基体1のもう一つの端面170から長さ方向Xに間隔を隔てている。
次の内部電極22も、平面で見て長さ方向X及び幅方向Yを有する長方形状となっており、長さ方向Xでみた一辺が、セラミック基体1の端面160から長さ方向Xに間隔を隔てており、長さ方向Lでみた他辺が、セラミック基体1の端面170に引き出され、端子電極42に接続されている。残りの内部電極23〜2nについても同様である。
次に、このような積層電子部品の製造方法について説明する。
図2は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の一実施形態を説明する図である。図2を参照すると、セラミックグリーンシート(未焼成セラミックシート)11が示されている。セラミックグリーンシート11は、セラミック粉末、溶剤及びバインダなどを混合したセラミックペーストで構成され、一定の厚さとなっている。セラミックグリーンシート11は、可撓性プラスチックフィルムなどの支持体(図示せず)に付着される。
次に、図2に示すように、セラミックグリーンシート11上に設定された複数の一チップ領域Q1に、内部電極パターン20を形成する。図示実施形態では、内部電極パターン20は、それぞれ、長さ方向X及び幅方向Yを有する長方形状となっており、長さ方向Xに隣り合う2つの一チップ領域Q1ごとに、それぞれ、一つの内部電極パターン20を形成する。更に、図示実施形態では、内部電極パターン20を長さ方向Xに整列させた内部電極パターンの行を、複数設けるとともに、幅方向Yに隣り合う内部電極パターン行を、長さ方向Xでみた位置を揃えた態様で配置する。すなわち、内部電極パターン20を、長さ方向X及び幅方向Yに沿って行列状に配置する。
一チップ領域Q1は、それぞれ、図1に示した積層部品を形成するための領域であり、長さ方向Xに沿った切断予定線C1、C2、及び、幅方向Yに沿った切断予定線C3、C4によって画定することができる。切断予定線C1は、幅方向Yに隣り合う内部電極パターン行の間を通る。同様に、切断予定線C2も、幅方向Yに隣り合う内部電極パターン行の間を通る。切断予定線C3は、内部電極パターン20を跨って延びる。切断予定線C4は、長さ方向Xに隣り合う内部電極パターン20の間を通って延びる。
図3は、図2に示された一チップ領域Q1を拡大して示す図である。図3を参照すると、一チップ領域Q1は、切断予定線C1、C2で与えられる長さ方向Xの二辺61、62と、切断予定線C3、C4で与えられる幅方向Yの二辺63、64とを有する。更に、一チップ領域Q1は、辺61、63が合する位置に在る隅部51と、辺62、63が合する位置に在る隅部52と、辺61、64が合する位置に在る隅部53と、辺62、64が合する位置に在る隅部54とを有する。
内部電極パターン20は、幅方向Yでみた両側の辺201、202が一チップ領域Q1の辺61、62から間隔を隔て、かつ、長さ方向Xでみた一方側の辺204が一チップ領域Q1の辺64から間隔を隔てた態様で配置される。内部電極パターン20の引き出し部205は、一チップ領域Q1の辺63に接する。
内部電極パターン20は、導体粉末、溶剤及びバインダなどを混合した導体ペーストを、所定のパターンで印刷することにより形成することができる。印刷手法としては、スクリーン印刷法、グラビア印刷法またはオフセット印刷法などが挙げられる。内部電極パターン20の層厚は、例えば1μmに設定される。
次に、図2に示すように、セラミックグリーンシート上に段差吸収層31を、切断予定線C1、C2と切断予定線C4との交差部分に跨った態様で形成する。
図3を参照し、一チップ領域Q1でみると、段差吸収層31は、内部電極パターン20の引き出し部205と反対側の隅部53、54に形成される。例えば、隅部53について代表的に説明すると、段差吸収層31は、幅方向Yでみて、内部電極パターン20の辺201を延長した線L1よりも切断予定線C1の側に、かつ、長さ方向Xでみて、内部電極パターン20の辺204を延長した線L4よりも切断予定線C4の側に形成される。段差吸収層31は、長さ方向Xの二辺が切断予定線C4に跨り、かつ、幅方向Yの二辺が切断予定線C1に跨る四辺形の形状である。
段差吸収層31は、セラミックペーストを所定のパターンで印刷することにより形成することができる。印刷手法としては、スクリーン印刷法、グラビア印刷法またはオフセット印刷法などが挙げられる。段差吸収層31は、基本的には、セラミックグリーンシート11と同様な構成のセラミックペーストで構成される。また、段差吸収層31の層厚については、内部電極パターン20の層厚と実質的に同じ値に設定されることが好ましいが、異なる値に設定することも可能である。
本実施形態では、内部電極パターン20の形成の後に、段差吸収層31の形成を行っているが、内部電極パターン20の形成及び段差吸収層31の形成について時間的な順序関係は任意である。例えば、段差吸収層の形成の後に内部電極パターンの形成を行ってもよいし、内部電極パターンの形成と、段差吸収層の形成とを同時に行ってもよい。
次に、内部電極パターン20及び段差吸収層31が形成されたセラミックグリーンシート11を少なくとも一層備えたシート積層体を作製する。詳しくは、内部電極パターン20及び段差吸収層31が形成されたセラミックグリーンシート11を複数積層した態様のシート積層体を作製する。更に詳しくは、複数のセラミックグリーンシート11を、長さ方向Xでみた内部電極パターン20の位置を交互にずらし、かつ、幅方向Yでみた内部電極パターン20の位置を揃えて積層した態様である。
シート積層体を作製するための手法としては、内部電極パターン20及び段差吸収層31を備えたセラミックグリーンシート11を複数用意し、これらのセラミックグリーンシート11を順次に積層する手法を採用することができる。このほか、セラミックグリーンシートの形成工程や、内部電極パターン及び段差吸収層の印刷工程などを、必要な回数だけ可撓性支持体上で繰り返すことによりシート積層体を作製する手法を採用することもできる。
また、本実施形態では、シート積層体の態様として、内部電極パターン20及び段差吸収層31が形成されたセラミックグリーンシート11を複数積層した態様が採用されているが、かようなシート積層体の態様に限定されることはない。例えば、シート積層体の態様として、内部電極パターン20及び段差吸収層31が形成されたセラミックグリーンシート11のほかに、内部電極パターンがあっても段差吸収層がないセラミックグリーンシートを含んで積層した態様を採用することもできる。
次に、このようにして得られたシート積層体に加圧処理を施す。詳しくは、シート積層体を、少なくとも、その積層方向に加圧する。このような加圧処理の例としては、金型プレス、等方静水圧による加圧などが挙げられる。
次に、シート積層体を、複数の一チップ領域Q1に裁断する。具体的には、長さ方向Xに沿った裁断については、切断予定線C1、C2に従い、幅方向Yに沿った裁断については、切断予定線C3、C4に従って行えばよい。
このようにしてシート積層体を裁断すると、積層チップが得られる。この積層チップに対して、バインダを除去する脱バインダ処理を行い、所定条件で焼成する。そして、焼成された積層チップに端子電極を形成すると、図1に示した積層電子部品が得られる。
既に述べたように、積層電子部品の製造工程では、内部電極パターンの層厚による段差に起因して、積層チップが例えば丸みを帯びた形状になるなど、変形する問題を無視することができない。
本発明では、図3を参照して説明したように、セラミックグリーンシート11上の一チップ領域Q1のうち、内部電極パターン20の引き出し部205と反対側の隅部53、54に段差吸収層31を形成する。隅部53、54に形成された段差吸収層31は、上述した積層チップの変形を防止するための領域として効果的に働く。よって、セラミックグリーンシート11上における段差吸収層の形成領域を極力少なくしながら、積層チップの変形を防止することができる。
更に、段差吸収層の形成領域を少なくすることにより、次のような効果を得ることができる。
(1)段差吸収層用のセラミックペーストを塗布する面積が小さくなるので、段差吸収層を形成するためのコストを削減することができる。
(2)シート積層体を切断する際、切断刃で段差吸収層を切断する距離が小さくなる。これにより、切断刃の負荷を軽減し、切断刃の寿命を延ばすことができる。
(3)段差吸収層の面積が小さいので、後にシート積層体を加圧する際、段差吸収層に、単位面積でみて高い圧力をかけることが容易となる。デラミネーションを防止する観点からは、段差吸収層に高い圧力をかけることが好ましい。
(4)積層チップに脱バインダ処理を施す際、脱バイガスを排気させるための経路を確保するのが容易となる。
更に、図3では、段差吸収層31を、切断予定線C1、C2と切断予定線C4との交差部分に形成している。かかる段差吸収層31の形成態様によれば、積層チップの変形を防止する効果を高めることができる。
図4は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の別の実施形態を説明する図、図5は、図4に示された一チップ領域Q1を拡大して示す図である。この実施形態において、先の図2及び図3に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図4を参照すると、この実施形態では、切断予定線C1、C2と切断予定線C4との交差部分に段差吸収層31を形成するほかに、切断予定線C1、C2と切断予定線C3との交差部分にも段差吸収層32を形成する。詳しくは、段差吸収層32は、切断予定線C1、C2と切断予定線C3との交差部分に跨った態様で形成される。
図5を参照し、一チップ領域Q1でみると、段差吸収層32は、内部電極パターン20の引き出し部205と同じ側の隅部51、52に形成される。段差吸収層32の形状、形成手法、材料、層厚などについては、先に説明した段差吸収層31と基本的に同じである。
この実施形態では、図5に示すように、一チップ領域Q1のうち、内部電極パターン20の引き出し部205と反対側の隅部53、54に段差吸収層31を形成するほかに、引き出し部205と同じ側の隅部51、52に段差吸収層32を形成する。すなわち、一チップ領域Q1の4つの隅部51〜54に段差吸収層31、32を形成するので、積層チップの変形を防止する効果を高めることができる。
図6は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図6に示した実施形態では、段差吸収層31、32を、一チップ領域Q1の隅部51〜54で扇形状の領域を占めるような態様で形成する。切断予定線の交差部分でみると、段差吸収層31、32を、切断予定線の交点上に中心を有する円形の形状で形成する。例えば、切断予定線C1、C4の交差部分について代表的に説明すると、段差吸収層31を、切断予定線C1、C4の交点上に中心を有する円形の形状で形成する。
図7は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図7に示した実施形態では、一チップ領域Q1の4つの隅部51〜54に段差吸収層31、32を形成するほかに、一チップ領域Q1の辺の中央部にも段差吸収層33を形成する。詳しくは、一チップ領域Q1の、隅部51、53を結ぶ辺61の中央部、隅部52、54を結ぶ辺62の中央部、及び、隅部53、54を結ぶ辺64の中央部に段差吸収層33を形成する。かかる態様によれば、積層チップの変形を防止する効果を更に高めることができる。
図8は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図7に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図8に示した実施形態では、段差吸収層31、32を、一チップ領域Q1の隅部51〜54で三角形状の領域を占めるような態様で形成する。切断予定線の交差部分でみると、段差吸収層31、32を、長さ方向Xに対向する二頂点が一方の切断予定線上にあり、幅方向Yに対向する二頂点が他方の切断予定線上にある四角形の形状で形成する。例えば、切断予定線C1、C4の交差部分について代表的に説明すると、段差吸収層31を、長さ方向Xに対向する二頂点が切断予定線C1上にあり、幅方向Yに対向する二頂点が切断予定線C4上にある四角形の形状で形成する。また、残りの段差吸収層33についても、四角形の形状で形成する。
図9は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図9に示した実施形態の場合、セラミックグリーンシート11上でみて切断予定線C1〜C4の切り代幅を除いた領域に段差吸収層31、32を形成する。例えば、切断予定線C1、C4の交差部分でみて、段差吸収層31を、切断予定線C1の切り代幅W1及び切断予定線C4の切り代幅W4を除いた態様で形成する。切断予定線の他の交差部分についても同様である。
図9に示すように、セラミックグリーンシート11上でみて切断予定線C1〜C4の切り代幅を除いた領域に段差吸収層31、32を形成する態様によれば、この後のシート積層体の切断工程で段差吸収層31、32が切断される箇所を減らすことができる。従って、切断刃の負荷を軽減し、切断刃の寿命を延ばすことができる。
図10は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図10に示すように、段差吸収層31、32を、一チップ領域Q1の隅部51〜54において長さ方向Xの辺から間隔を隔てた態様で形成してもよい。必ずしも、段差吸収層31、32が長さ方向Xの辺に接している必要はない。例えば、隅部53に形成される段差吸収層31について代表的に説明すると、段差吸収層31を、長さ方向Xの辺61から幅方向Yの間隔d1を隔てた態様で形成する。また、図示の態様と異なり、段差吸収層を、隅部において幅方向Yの辺から長さ方向Xの間隔を隔てた態様で形成することもできる。
図11は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図11に示すように、段差吸収層31、32を、一チップ領域Q1の隅部51〜54において長さ方向Xの辺及び幅方向Yの辺から間隔を隔てた態様で形成してもよい。例えば、隅部53に形成される段差吸収層31について代表的に説明すると、段差吸収層31を、辺61から幅方向Yの間隔d1を隔て、かつ、辺64から長さ方向Xの間隔d4を隔てた態様で形成する。
図12は、本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。この実施形態において、先の図4及び図5に示した実施形態と重複する点については説明を省略する。
図12に示すように、セラミックグリーンシート11上に設定された複数の一チップ領域Q1に、内部電極パターン20を形成する。本実施形態では、内部電極パターン20を長さ方向Xに整列させた内部電極パターンの行を、複数設けるとともに、複数の内部電極パターン行を、長さ方向Xでみた位置を互いにずらした態様で配置する。
一チップ領域Q1は、長さ方向Xに沿った切断予定線C1、C2、及び、幅方向Yに沿った切断予定線C3、C4によって画定される。本実施形態では、切断予定線C3は、一つの内部電極パターン行については内部電極パターン20の間を通るとともに、その内部電極パターン行に隣り合う別の内部電極パターン行については内部電極20を跨って延び、切断予定線C4も、切断予定線C3と同じである。
本実施形態における一チップ領域Q1の拡大図については、先の図5と同様であり、図示を省略する。
その後、段差吸収層31、32を形成する工程については、図4及び図5に示した実施形態と同様である。その他の点、例えば、シート積層体の作製、加圧及び裁断については、図2及び図3に示した実施形態と同様である。
なお、図12の実施形態で示された内部電極パターンの配置に、他の実施形態で示された段差吸収層の態様を組み合わせることもできる。例えば、図12の実施形態で示された内部電極パターンの配置に、図9の実施形態で示された段差吸収層の態様を組み合わせた実施形態が存在する。
また、以上説明した各実施形態の間にも、任意の組み合わせが存在することは言うまでもない。
本発明に係る積層電子部品の製造方法を適用し得る積層電子部品の一例を示す模式的断面図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の一実施形態を説明する図である。 図2に示された一チップ領域Q1を拡大して示す図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の別の実施形態を説明する図である。 図4に示された一チップ領域Q1を拡大して示す図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。 本発明に係る積層電子部品の製造方法の更に別の実施形態を説明する図である。
符号の説明
11 セラミックグリーンシート
Q1 一チップ領域
20 内部電極パターン
31〜33 段差吸収層

Claims (4)

  1. セラミックグリーンシート上の一チップ領域に内部電極パターン及び段差吸収層を形成し、
    前記内部電極パターン及び段差吸収層が形成された前記セラミックグリーンシートを少なくとも一層含むシート積層体を作製する積層電子部品の製造方法であって、
    前記セラミックグリーンシート上の前記一チップ領域のうち、少なくとも、前記内部電極パターンの引き出し部と反対側の隅部に前記段差吸収層を形成する
    積層電子部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載された積層電子部品の製造方法であって、
    前記セラミックグリーンシート上において、前記一チップ領域に基づいて定められる切断予定線の交差部分に前記段差吸収層を形成する
    積層電子部品の製造方法。
  3. 請求項1に記載された積層電子部品の製造方法であって、
    前記セラミックグリーンシート上の前記一チップ領域のうち、4つの隅部に前記段差吸収層を形成する
    積層電子部品の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された積層電子部品の製造方法であって、
    前記セラミックグリーンシート上において、前記一チップ領域に基づいて定められる切断予定線の切り代幅を除いた領域に前記段差吸収層を形成する
    積層電子部品の製造方法。
JP2006090055A 2006-03-29 2006-03-29 積層電子部品の製造方法 Expired - Fee Related JP4623305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006090055A JP4623305B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 積層電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006090055A JP4623305B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 積層電子部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007266350A true JP2007266350A (ja) 2007-10-11
JP4623305B2 JP4623305B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=38639038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006090055A Expired - Fee Related JP4623305B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 積層電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4623305B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009289958A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Tdk Corp 積層型電子部品の製造方法
US8125765B2 (en) 2009-04-22 2012-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic electronic component
WO2016002789A1 (ja) * 2014-07-02 2016-01-07 株式会社村田製作所 積層型電子部品の製造方法
JP2018137352A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 Tdk株式会社 電子部品の製造方法
CN110504103A (zh) * 2019-08-28 2019-11-26 广东风华高新科技股份有限公司 一种多层陶瓷电容器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696991A (ja) * 1992-09-14 1994-04-08 Toshiba Corp 積層セラミックコンデンサの製造方法
JPH1197285A (ja) * 1997-07-24 1999-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2004179529A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Kyocera Corp セラミック積層体の製法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696991A (ja) * 1992-09-14 1994-04-08 Toshiba Corp 積層セラミックコンデンサの製造方法
JPH1197285A (ja) * 1997-07-24 1999-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2004179529A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Kyocera Corp セラミック積層体の製法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009289958A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Tdk Corp 積層型電子部品の製造方法
US8125765B2 (en) 2009-04-22 2012-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic electronic component
WO2016002789A1 (ja) * 2014-07-02 2016-01-07 株式会社村田製作所 積層型電子部品の製造方法
JPWO2016002789A1 (ja) * 2014-07-02 2017-04-27 株式会社村田製作所 積層型電子部品の製造方法
CN106663536A (zh) * 2014-07-02 2017-05-10 株式会社村田制作所 层叠型电子元器件的制造方法
CN106663536B (zh) * 2014-07-02 2019-01-01 株式会社村田制作所 层叠型电子元器件的制造方法
JP2018137352A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 Tdk株式会社 電子部品の製造方法
CN110504103A (zh) * 2019-08-28 2019-11-26 广东风华高新科技股份有限公司 一种多层陶瓷电容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4623305B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100822956B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서 및 그 제조방법
JP2006278566A (ja) 積層電子部品及びその製造方法
JP2012195471A (ja) 積層基板の製造方法及び該方法で製造された積層基板
JP4623305B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
CN103460823A (zh) 柔性多层基板
JP4502130B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
US6912761B2 (en) Method of producing multilayer piezoelectric resonator
JP4023622B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
JP2807135B2 (ja) 積層セラミックインダクタの製造方法
TWI447977B (zh) 壓電多層組件
JP6819603B2 (ja) 多層セラミック基板およびその製造方法
US7440256B2 (en) Laminated ceramic substrate and manufacturing method therefor
JP2006286860A (ja) 積層電子部品及びその製造方法
JP2007043001A (ja) 積層コンデンサの製造方法
JP2008294206A (ja) 電子部品、スクリーン印刷製版、及び、スクリーン印刷製版を用いた電子部品の製造方法
JP2012089818A (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
KR100846079B1 (ko) 적층 콘덴서의 제조 방법 및 적층 콘덴서
JP4432450B2 (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
JP3582480B2 (ja) スクリーン印刷版、スクリーン印刷方法、および積層コンデンサ
JP4650616B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
TWI496175B (zh) 陶瓷積層零件
JP4548612B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2006100754A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
KR102436222B1 (ko) 기판 내장용 적층 세라믹 전자 부품, 그 제조 방법 및 적층 세라믹 전자 부품 내장형 인쇄회로기판
JP2006216732A (ja) 積層セラミックモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees