JP2007266204A - 金属ベース回路基板およびその製法、ならびにledモジュール - Google Patents

金属ベース回路基板およびその製法、ならびにledモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】熱放散性と電気絶縁性を確保しつつ、かつ、電磁波シールド性が良好で折り曲げることのできる金属ベース回路基板とその製法ならびにそれを用いたLEDモジュールを提供する。
【解決手段】金属箔上に絶縁層を介して導体回路を設け、更にカバーレイ、磁性損失を有する層又は誘電損失を有する層を設けてなる金属ベース回路基板であって、少なくともカバーレイの一部が除かれて形成されているスリットが前記導体回路の設けられていない部分に形成されていることを特徴とする金属ベース回路基板。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱放散性と電気絶縁性を確保しつつ、かつ、電磁波シールド性が良好で折り曲げることのできる金属ベース回路基板とその製法、ならびにそれを用いたLEDモジュールに関するものである。
発光ダイオード(LED)を光源に使用した発光ダイオード(LED)光源ユニットがいろいろな分野で用いられてきているが、例えば、液晶表示装置のバックライトの光源においてはCFL(冷陰極管)といわれる小型の蛍光管を使用されることが一般的であった。
前記CFL(冷陰極管)の光源は、放電管の中にHg(水銀)を封入していて、放電により励起された水銀から放出される紫外線がCFL(冷陰極管)の管壁の蛍光体にあたり可視光に変換される構造が採用されている。このため、最近は環境面の配慮から、有害な水銀の使用していない代替光源の使用が求められている。
新たな光源として、発光ダイオード(以下、単に「LED」と記す。)を使用したものが提案されているが、LEDは光に指向性があり、特にフレキシブル基板等への面実装タイプでは一方向に光りが取り出されるため、従来のCFL(冷陰極管)を用いた構造とは異なり、光のロスも少ないことから面状光源方式のバックライト光源に使用されている。(特許文献1参照)。
特開2005−293925号公報
LEDを光源としたバックライトは、低価格化と発光効率向上および環境規制に伴い、液晶表示装置のバックライトとして普及し始めている。同時に液晶表示装置の高輝度化および表示領域の大型化に伴い、発光量を向上させるためLEDのフレキシブル基板等への搭載数増加と大出力化がますます進んでいる。
しかしながら、LEDの光源は発光効率が低いため、LEDが発光する際に入力電力の大半が熱として放出される。LEDは電流を流すと熱を発生し、発生した熱によって高温となり、この程度が著しいとLEDが破壊されてしまう。LEDを光源としたバックライトにおいても、この発生熱がLEDとそれを実装した基板とに蓄熱され、LEDの温度上昇に伴い、LED自身の発光効率の低下を招く。しかも、バックライトを明るくするために、LEDの実装数を増加させたり、入力電力を増加させると、その発熱量が増大することから、この熱を除去することが重要である。
そこで、従来のポリイミド系絶縁層の代わりに、熱伝導性フィラーを充填した室温での折り曲げ性が良好な放熱性を有する絶縁層を介して導体回路を設けてなる9〜40μm程度の金属箔を使用した金属ベース回路基板が、室温で折り曲げて使用することができ、折り曲げ加工性できることから開発されてきた。
しかしながら、導体回路に0.5mm以下の非常に小さい曲率半径で90°以上折り曲げられると、折り曲げられた部分の絶縁層にクラックが入り使用できない場合があった。そこで、ポリイミドフィルムにエポキシ接着層が形成されたカバーレイで補強すると折り曲げ部分の絶縁層にクラックが発生することを防ぐことができるが、折り曲げ性が低下するために、0.5mm以下の非常に小さい曲率半径で90°以上折り曲げることが困難となる課題があった。
また、半導体搭載用の回路基板や小型精密モーターなどを搭載した場合には、ノイズが発生しやすくモジュールの誤操作を起こしやすいといった問題があった。
本発明は、前記従来技術の有する問題を解決することを課題になされたもので、電磁波シールド性と絶縁性に優れ、熱放散性が良好でかつ、カバーレイで補強しても良好な折り曲げ性を有する金属ベース回路基板とその製法、ならびにそれを用いたLEDモジュールを提供するものである。
即ち、本発明は、次の通りである。
(1)金属箔上に絶縁層を介して導体回路を設け、更にカバーレイを設けてなる金属ベース回路基板であって、少なくともカバーレイの一部が除かれて形成されているスリットが前記導体回路の設けられていない部分に形成されていることを特徴とする金属ベース回路基板。
(2)前記スリットが、折り曲げる部分の長さに対して50%以上95%以下加工されていることを特徴とする(1)の金属ベース回路基板。
(3)絶縁層が無機フィラーを含有する熱硬化性樹脂からなり、当該絶縁層の厚みが30μm以上80μm以下であり、金属箔の厚さが5μm以上40μm以下であり、しかも導体回路の厚さが9μm以上40μm以下であることを特徴とする(1)又は(2)記載の金属ベース回路基板。
(4)絶縁層が、最大粒子径が30μm以下で、平均粒子径が2〜15μmの球状粒子からなり、ナトリウムイオン濃度が500ppm以下の無機フィラー50〜75体積%と残部熱硬化性樹脂とからなることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(5)熱硬化性樹脂が水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(6)熱硬化性樹脂がエポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を含有することを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(7)熱硬化性樹脂中の塩化物イオン濃度が500ppm以下であることを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(8)絶縁層のガラス転移温度が0〜40℃であることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(9)カバーレイの厚さが5μm以上25μm以下であることを特徴とする(1)乃至(8)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(10)スリット部にて、折り曲げられていることを特徴とする(1)乃至(9)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(11)絶縁層表面が、曲率半径0.1〜0.5mmで90°以上に折り曲げられていることを特徴とする(1)乃至(10)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(12)カバーレイの表面上に、磁性損失を有する層が積層されていることを特徴とする(1)乃至(11)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(13)磁性損失を有する層が、アスペクト比が2以上である磁性材料と有機結合材とからなり、前記磁性材料の含有量が30〜70vol%であり、さらに当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることを特徴する(12)記載の金属ベース回路基板。
(14)誘電損失を有する層が、比表面積が20〜110m/gのカーボン粉末と有機結合材とからなり、前記カーボン粉末の含有量が5〜60vol%であり、当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることを特徴とする(12)の金属ベース回路基板。
(15)カーボン粉末が、JIS K 1469による電気抵抗率が0.1Ωcm以下であるホウ素固溶のカーボンブラックであることを特徴とする(14)に記載の金属ベース回路基板。
(16)絶縁層の熱伝導率が1〜4W/mKであり、導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.0kV以上である(1)乃至(15)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板。
(17)(1)乃至(16)のいずれか一つに記載の金属ベース回路基板の導体回路に、少なくとも1個のLEDを電気的に接続してなることを特徴とするLED。
本発明によれば、電磁波シールド性と絶縁性に優れ、熱放散性が良好でかつ、カバーレイで補強しても良好な折り曲げ性を有する金属ベース回路基板とその製法、ならびにそれを用いたLEDモジュールを提供することができる。
図1〜図4は、本発明の金属ベース回路基板とそれを用いたLEDモジュールの一例について、その大略構造を示す平面図である。本発明の金属ベース回路基板においては、金属箔1と絶縁層2と、導体回路3および電極4とからなる金属ベース回路基板で導体回路3および電極4が形成されていない箇所の一部金属箔1と絶縁層2を取り除き、スリット部5を形成する。
図2は図1の金属ベース回路基板の導体回路3および電極4形成面側に部品搭載部4および入力端子8以外にカバーレイ6を貼り付けることにより、基板を補強している。ここで、導体回路3および電極4が形成されていない箇所の一部カバーレイ6も金属箔1と絶縁層2と同様に取り除き、スリット部5を形成する。前記カバーレイ6のスリット部5は折り曲げる部分の長さに対して50%以上95%以下加工されていることが好ましい。折り曲げる部分の長さに対して50%以上であれば、曲率半径0.5mm以下で90°折り曲げることができるし、95%以下加工してあれば折り曲げ箇所がカバーレイの補強効果がなく、折り曲げ箇所の導体回路が断線したり、絶縁層にクラックが入るなどの不良が発生することもない。
図3は図2の金属ベース回路基板のカバーレイ6を貼り付けた上部に磁性損失を有する層9a又は誘電損失を有する層9bを形成している。磁性損失を有する層9aはアスペクト比が2以上である磁性材料と有機結合材からなり、磁性材料の含有量が30〜70vol%で層の厚みが3μm以上50μm以下の場合に優れた磁性損失特性を発揮する。
また、図3の金属ベース回路基板に於いて、誘電損失を有する層9bを形成した場合、誘電損失を有する層が、比表面積が20〜110m/gのカーボン粉末と有機結合材とからなり、前記カーボン粉末の含有量が5〜60vol%で厚みが3μm以上50μm以下であれば優れた誘電損失特性を発揮する。
図4は本発明の金属ベース回路基板において、部品搭載部に発熱部品10を搭載している。ここで図4に示した点線は本発明の金属ベース回路基板の折り曲げ箇所11を示すものである。折り曲げ箇所11にはスリット部5が形成されているので、簡単に折り曲げられ、折り曲げても折り曲げ箇所の導体回路はカバーレイ6により補強されている為、断線することもなく、絶縁層にもクラックが生じない。この様に本発明の金属ベース回路基板はカバーレイで基板を補強して折り曲げても導体回路の断線及び絶縁層のクラック等の不良を防ぎ、且つ、スリット加工により折り曲げ性を良好である大きなメリットを有している。更に、磁性損失を有する層又は誘電損失を有する層の形成で良好な電磁波吸収特性を有する金属ベース回路基板である。
従来、基板厚みが150μm程度の金属ベース回路基板は、曲率半径が0.5mm以下で90°以上折り曲げると導体回路の断線及び絶縁層にクラックが発生するなど不良が発生してしまいカバーレイで補強することが必要であった。しかしながら、カバーレイで補強すると金属ベース回路基板が剛直になり、所望の箇所で折り曲げることが困難となる。本発明は折り曲げに対する基板の補強と折り曲げ性の両立、加えて電磁波吸収特性を兼ね備えた画期的な金属ベース回路基板である。
図5は本発明の金属ベース回路基板とそれを用いたLEDモジュールの一例についてその大略構造を示す。図4の金属ベース回路基板について、入力回路をスリット部で180°折り曲げた場合の断面図である。本発明の金属ベース回路基板においては、金属箔1と絶縁層2と導体回路3と電極4とからなる金属ベース回路基板にエポキシ接着層5aを介してカバーレイ6更に磁性損失を有する層9a又は誘電損失を有する層9bが形成されている。
図5の金属ベース回路基板に於いて、導体回路3と電極4は電気的に接続されており、電極4上には半田等により発熱部品10が電気的に接続され搭載されている。また、金属ベース回路基板の裏面は熱伝導性粘着テープ13を介して放熱性を有する筐体12と密着されている。導体回路3と引き出し配線(入力回路)4は電気的に接合されていて、LED等の発熱部品に外部より電源入力できる状態になっている。尚、図5においては、金属箔1側に折り曲げているが、本発明に於いては、磁性損失を有する層9a又は誘電損失を有する層9b側に折り曲げることも容易に可能である。折り曲げしたい部分の少なくともカバーレイについてスリット加工を折り曲げる部分の長さに対して50%以上95%以下加工されているいれば、放熱性を有する筐体12の形状に合わせていろいろな形状で折り曲げることができる。
又、上述したスリット加工が図1〜図4の金属ベース回路基板に示す長方形の加工だけでなく、図6に示す角が鋭角状になった形状やくさび型、又は図7に示す円形を多数施したものなどでもよい。むしろ、折り曲げ部分が決めやすく好ましい。
本発明の金属ベース回路基板は、上記構成を有していて、更に、前記金属箔の厚さが5μm以上40μm以下であり、前記絶縁層が無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが30μm以上80μm以下であり、前記導体回路の厚さが9μm以上40μm以下であることが好ましい。これらの諸条件を満足するときに、本発明の目的をより確実に達成することができる。
本発明において、金属箔1としては、良好な熱伝導性を持つ銅および銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金、鉄ならびにステンレスなどが使用可能である。また、金属箔1の厚みとしては、5μm以上40μm以下のものが好ましく選択される。
金属箔1の厚みが5μm以上であれば金属ベース回路基板の剛性が低下し、用途が制限されることもないし、金属箔1の厚みが40μm以下で金属ベース回路基板の曲げ加工用金型又は絞り加工用金型、更にプレス機などの加工設備が必要としたり、金属ベース回路基板を筐体の曲面などに密着させることが難しくなるようなこともないし、さらに、金属ベース回路基板に放熱が必要な半導体素子や抵抗チップなどの電気部品を実装した状態下で、室温で折り曲げすることが難しくなることもない。金属ベース回路基板の剛性、曲げ加工性、絞り加工性など、特に曲率半径が0.1〜0.5mmで90°以上の折り曲げ加工性に富むことから、12μm以上35μm以下がより好ましい範囲である。
本発明において、絶縁層2は無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが30μm以上80μm以下であることが好ましい。絶縁層2の厚さについては、30μm以上あれば絶縁性が確保できるし、80μm以下であれば0.1〜0.5mmで90°以上の折り曲げ加工性が低下することもなく好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などが使用できる。中でも、無機フィラーを含みながらも、硬化状態において、金属箔1と導体回路3との接合力に優れ、かつ、室温にて屈曲性に優れることから、エポキシ樹脂と重付加型のエポキシ硬化剤とを主成分としたものが好ましい。
重付加型のエポキシ硬化剤としては、熱硬化後に熱硬化性樹脂の屈曲性を向上させる効果があるポリオキシアルキレンポリアミンが好ましく、更に、ポリオキシアルキレンポリアミンの配合量については、熱硬化性樹脂に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ当量に対して、活性水素当量が0.8〜1倍となるように添加することが絶縁層の剛性、曲げ加工性、絶縁性などを確保するために好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂として、水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂を用いることが好ましく、特に、エポキシ当量が180〜240のものは、室温で液状であることから、熱硬化性樹脂中60〜100質量%の範囲で用いることができる特徴があり、一層好ましい。
水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂は、汎用のビスフェノールF型やA型に比べ、剛直な構造ではないため、本発明の硬化性樹脂組成物として用いたときに、得られる絶縁層が屈曲性に優れる特徴を示す。また、樹脂の粘度が低いので、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を熱硬化性樹脂中に0〜40質量%と多量に、また絶縁層中に無機フィラー50〜75体積%をも添加することが可能となる。
絶縁層2に、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を含有させると、接合性が向上するので好ましい。エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状のエポキシ樹脂については、硬化性樹脂中40質量%以下添加することが好ましい。40質量%を超えるとエポキシ硬化剤の添加量が相対的に少なくなり、熱硬化性樹脂のガラス転移温度(Tg)が上昇し、屈曲性が低下する場合がある。さらに、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を、水素添加されたビスフェノールF型および/またはA型のエポキシ樹脂とすると、接合性に加え、室温での屈曲性が向上するのでより好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂として、エポキシ当量で800以上4000以下の直鎖状の高分子エポキシ樹脂と水素添加されたビスフェノールF型および/またはA型のエポキシ樹脂を主体とする樹脂とに、さらに、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、フェノキシ樹脂、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどを配合してもよいが、室温での折り曲げ性、電気絶縁性、耐熱性などを考慮すると、それらの配合量はエポキシ樹脂との合計量に対して30質量%以下であることが好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂中の塩化物イオン濃度は、500ppm以下であることが好ましく、250ppm以下であることがより好ましい。従来技術においては、硬化性樹脂組成物中の塩化物イオン濃度は1000ppm以下であれば、高温下、直流電圧下においても電気絶縁性は良好であった。しかしながら、本発明における絶縁層2を構成する硬化性樹脂組成物は、室温でも折り曲げができるほど柔軟な構造であるために、硬化性樹脂組成物中の塩化物イオン濃度が500ppmを超えると、高温下、直流電圧下においてイオン性不純物の移動が起こり、電気絶縁性が低下する傾向を示す場合があることから、少ない塩化物イオン濃度が選択されるとき長期に渡って信頼できるLED電源ユニットが提供される。
絶縁層2に含有される無機フィラーとしては、電気絶縁性で熱伝導性の良好なものが好ましく、例えば、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化硼素などが用いられる。
絶縁層2中の無機フィラーの含有量は、50〜75体積%が好ましく、無機フィラーの粒度は最大粒子径が30μm以下で平均粒子径が2〜15μmの球状粗粒子と平均粒子径が0.4〜1.2μmの球状微粒子とを含有するものが好ましい。球状粗粒子と球状微粒子を混ぜ合わせると破砕粒子や球状粒子を単独で用いた場合よりも高充填が可能となり、室温における折り曲げ性が向上する。
無機フィラー中のナトリウムイオン濃度は、500ppm以下であることが好ましく、100ppm以下であることがより好ましい。無機フィラー中のナトリウムイオン濃度が500ppmを超えると、高温下、直流電圧下においてイオン性不純物の移動が起こり、電気絶縁性が低下する傾向を示す場合がある。
本発明においては、前記絶縁層の好ましい実施態様として、熱伝導率が1〜4W/mKのものが得られる。また、本発明の金属ベース回路基板は、導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.0kV以上という、従来の屈曲性を有するフレキシブル基板に比べて高い耐電圧特性を有すると共に、高い放熱性をも有しており、搭載された発熱部品から発生する熱を、効率よく基板裏面側に放熱し、さらに、外部に放熱することが可能であるという特徴を有するが、更に、良好な電磁波吸収特性をも兼ね備えている。
本発明において、絶縁層のガラス転移温度は、0〜40℃であることが好ましい。ガラス転移温度が0℃以上であれば剛性と電気絶縁性が十分に高いし、40℃以下で十分な屈曲性が得られる。ガラス転移温度が0〜40℃であると、従来の金属ベース基板で用いられている絶縁層のように室温で堅いものとは異なり、室温で曲げ加工あるいは絞り加工を実施しても金属箔1と絶縁層2との剥離や絶縁層クラックなどによる耐電圧の低下が起きにくい。
本発明において、導体回路の厚みは、9μm以上40μm以下であることが好ましい。9μm以上であれば導体回路としての機能が十分に確保できるし、40μm以下で十分な屈曲性が確保でき、小型化や薄型化のために十分な厚さが確保される。
本発明に使用する熱伝導性の粘着テープ13には、酸化アルミニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物、炭化珪素、水酸化アルミニウム等の無機物質やアクリルゴム等の有機物質からなる熱伝導性電気絶縁剤を高分子樹脂材料中に充填したものが使用できるが、シランカップリング剤等による表面処理をされたものなどを高分子樹脂材料中に充填した熱伝導性接着テープも使用できる。
熱伝導性の粘着テープ13は、発熱部品より発生する熱を、金属ベース回路基板を介して金属ベース基板の裏面より筐体へ効率よく放熱させる為、従来の粘着テープよりも熱伝導率を向上させたものが好ましい。
本発明に使用する磁性損失を有する層は、アスペクト比が2以上である磁性材料と有機結合材とからなり、前記磁性材料の含有量が30〜70vol%であり、さらに当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることが好ましい。これらの諸条件を満足するときに、本発明の目的を達成することが容易となる。
本発明に使用する誘電損失を有する層は、比表面積が20〜110m/gのカーボン粉末と有機結合材とからなり、前記カーボン粉末の含有量が5〜60vol%であり、当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることが好ましい。これらの諸条件を満足するときに、本発明の目的を達成することが一層容易となる。
又、本発明に使用する誘電損失を有する層のカーボン粉末は、JIS K 1469による体積抵抗率が0.1Ωcm以下であるホウ素固溶のカーボンブラックであると良好な誘電損失特性が発揮されるため好ましい。
(実施例1)
18μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%と、エポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4のもの)48質量部を加え、最大粒子径を30μm以下とした平均粒子径が10μmで、ナトリウムイオン濃度が90ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(電気化学工業社製「DAW−10」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて、絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが50μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、18μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。その後、金属ベース回路基板の部品搭載部分と入力端子部分以外を12.5μm厚みのカバーレイ(ニッカン工業社製「ニカフレックスCKSE」を貼り付けることにより、基板を補強した。
次に、所望のスリット形状と同一形状のトムソン型を取り付けたプレス打ち抜き装置を用いて、導体回路および電極が形成されていない箇所の一部金属箔、絶縁層およびカバーレイを取り除き、折り曲げる部分の長さに対して80%加工し、加工したスリット部を含めて容易に折り曲げることができる金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板をスリット部が含まれる様に、幅が200mm、厚みが0.6mmで一辺を曲率半径0.3mmに加工したステンレス製の折り曲げ治具を用いて、金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて、厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。
次に示す方法で、(1)室温での引っ張り強さ、(2)室温での屈曲性、(3)導体回路の評価(4)折り曲げ時の耐電圧、(5)電磁波吸収特性について測定した。
(1)室温での引っ張り強さ
金属ベース回路基板を10mm×100mmに加工して、25±1℃の温度雰囲気下において、テンシロン引っ張り強度試験機にて金属ベース回路基板が破断する時の強さを測定し、引っ張り強さとした。
(2)室温での屈曲性
金属ベース回路基板を10mm×100mmに加工して、25±1℃の温度雰囲気下において、両手で導体回路形成面側および導体回路形成面と反対側に曲率半径0.5mmで90°以上折り曲げることが可能であるものを良好とし、折り曲げを実施する際に、曲げ加工用の金型とプレス機などを用いる必要がある場合を不良とした。
(3)導体回路の評価
25±1℃の温度雰囲気下において得られたLEDモジュールに安定化電源を接続して電圧10V、電流150mA流してLEDを1時間以上点灯させた。その時にLEDが1時間以上点灯した場合を良好とし、LEDが未点灯や1時間以上点灯しなかった場合を不良とした。
(4)折り曲げ時の耐電圧
金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで90°折り曲げた状態でJIS C 2110に規定された段階昇圧法により導体回路とベース金属箔(Cu箔)との間の耐電圧を測定した。
(5)電磁波吸収特性
得られた基板に対し、ネットワークアナライザ(8517D、アジレントテクノロジー社製)を使用して、300MHz、及び1GHzの周波数に対し電磁波吸収特性を測定した。吸収特性は、マイクロストリップライン法を用いて、ライン上の電磁波の反射信号S11と伝送信号S21の測定結果から、吸収割合(Ploss/Pin)を算出した。
これらの結果を表1に示した。
Figure 2007266204
(実施例2)
18μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%と、エポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4のもの)48質量部を加え、最大粒子径を30μm以下とした平均粒子径が10μmで、ナトリウムイオン濃度が90ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(電気化学工業社製「DAW−10」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて、絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが50μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、18μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。その後、金属ベース回路基板の部品搭載部分と入力端子部分以外を12.5μm厚みのカバーレイ(ニッカン工業社製「ニカフレックスCKSE」)を貼り付けることにより、基板を補強した。
次に磁性損失を有する層が、アスペクト比が4である磁性材料と有機結合材とからなる、前記磁性材料の含有量が50vol%である、厚さ30μmの磁性損失を有する層をカバーレイの上面に形成した。
次に、幅が200mm、厚みが0.6mmで一辺を曲率半径0.3mmに加工したステンレス製の折り曲げ治具を用いて、導体回路および電極が形成されていない箇所の一部金属箔、絶縁層、カバーレイ及び磁性損失を有する層を取り除き、折り曲げる部分の長さに対して80%加工し、加工したスリット部を含めて容易に折り曲げることができる金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板をスリット部が含まれる様に金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
(実施例3)
18μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%と、エポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4のもの)48質量部を加え、最大粒子径を30μm以下とした平均粒子径が10μmで、ナトリウムイオン濃度が90ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(電気化学工業社製「DAW−10」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて、絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが50μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、18μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。その後、金属ベース回路基板の部品搭載部分と入力端子部分以外を12.5μm厚みのカバーレイ(ニッカン工業社製「ニカフレックスCKSE」を貼り付けることにより、基板を補強した。
次に比表面積が100m/g、JISK 1469による電気抵抗率が0.1Ωcm以下であるホウ素固溶のカーボンブラックであるカーボン粉末と有機結合材とからなる、前記カーボン粉末の含有量が50vol%で厚さが30μmの誘電損失を有する層をカバーレイの上面に形成した。
次に、幅が200mm、厚みが0.6mmで一辺を曲率半径0.3mmに加工したステンレス製の折り曲げ治具を用いて、導体回路および電極が形成されていない箇所の一部金属箔、絶縁層、カバーレイ及び誘電損失を有する層を取り除き、折り曲げる部分の長さに対して80%加工し、加工したスリット部を含めて容易に折り曲げることができる金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板をスリット部が含まれる様に金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
(比較例1)
カバーレイを貼り付けることによる基板を補強と折り曲げる部分のスリット加工を行わない以外は全て実施例1と同様の処理を行い、金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
(比較例2)
折り曲げる部分のスリット加工を行わない以外は全て実施例1と同様の処理を行い、金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
(比較例3)
磁性損失を有する層が、アスペクト比が1である磁性材料と有機結合材とからなる、厚さ2μmの磁性損失層を前記磁性材料の含有量が20vol%の磁性損失を有する層をカバーレイの上面に形成する以外は実施例2と同様の処理を行い、金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板をスリット部が含まれる様に金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
(比較例4)
比表面積が10m/g、JIS K 1469による体積抵抗率が0.2Ωcmであるホウ素固溶のカーボンブラックであるカーボン粉末と有機結合材とからなる、前記カーボン粉末の含有量が4vol%で厚さが2μmの誘電損失を有する層をカバーレイの上面に形成した以外は実施例3と同様の処理を行い、金属ベース回路基板を得た。
次に金属ベース回路基板の部品搭載部分の電極にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036B」)を実装した。その後、金属ベース回路基板をスリット部が含まれる様に金属ベース回路基板を曲率半径0.3mmで折り曲げて厚さ1mmのアルミニウム製筐体に熱伝導性粘着テープを用いて固定し、LEDモジュールを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。
本発明の金属ベース回路基板およびその製法ならびにそれを用いたLEDモジュールは、絶縁性に優れ、熱放散性が良好ありながら、カバーレイが貼り付けられていることで基板が補強されている。又、所望の位置にスリット加工が施されているので折り曲げ性が確保されているので導体回路を曲率半径0.5mm以下で折り曲げることができる大きな利点を有している。更に、磁性損失を有する層又は誘電損失を有する層が形成されているので、従来の金属ベース回路基板およびそれを用いたLEDモジュールには無かった電磁波シールド性が付与されているので、LED光源を実装するLED実装基板を折り曲げて幅を狭くした状態のまま使用でき、小型化または薄型化が可能となる。また、電磁波の影響が問題となる精密機器の照明用途など、いろいろな用途分野に適用できるので、産業上非常に有用である。
本発明に係る金属ベース回路基板の一例を示す平面図。 本発明に係る金属ベース回路基板(図1の表面上にカバーレイを配置したもの)の一例を示す平面図。 本発明に係る金属ベース回路基板(図2の表面上に磁性損失を有する層又は誘電損失を有する層を配置したもの)の一例を示す平面図。 本発明に係る金属ベース回路基板(図3の表面上に発熱部品を配置したもの)の一例を示す平面図。 本発明に係る他の金属ベース回路基板の断面図。 本発明に係る他の金属ベース回路基板の平面図。 本発明に係る他の金属ベース回路基板の平面図。
符号の説明
1 金属箔
2 絶縁層
3 導体回路
4 電極
5 スリット部
6 カバーレイ
6a エポキシ接着層
7 部品搭載部
8 入力端子
9a 磁性損失を有する層
9b 誘電損失を有する層
10 発熱部品(LED)
11 折り曲げ箇所
12 筐体
13 熱伝導性粘着テープ

Claims (17)

  1. 金属箔上に絶縁層を介して導体回路を設け、更にカバーレイを設けてなる金属ベース回路基板であって、少なくともカバーレイの一部が除かれて形成されているスリットが前記導体回路の設けられていない部分に形成されていることを特徴とする金属ベース回路基板。
  2. 前記スリットが、折り曲げる部分の長さに対して50%以上95%以下加工されていることを特徴とする請求項1記載の金属ベース回路基板。
  3. 絶縁層が無機フィラーを含有する熱硬化性樹脂からなり、当該絶縁層の厚みが30μm以上80μm以下であり、金属箔の厚さが5μm以上40μm以下であり、しかも導体回路の厚さが9μm以上40μm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金属ベース回路基板。
  4. 絶縁層が、最大粒子径が30μm以下で、平均粒子径が2〜15μmの球状粒子からなり、ナトリウムイオン濃度が500ppm以下の無機フィラー50〜75体積%と残部熱硬化性樹脂とからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  5. 熱硬化性樹脂が水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  6. 熱硬化性樹脂がエポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  7. 熱硬化性樹脂中の塩化物イオン濃度が500ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  8. 絶縁層のガラス転移温度が0〜40℃であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  9. カバーレイの厚さが5μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  10. スリット部にて、折り曲げられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  11. 絶縁層表面が、曲率半径0.1〜0.5mmで90°以上に折り曲げられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  12. カバーレイの表面上に、磁性損失を有する層が積層されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  13. 磁性損失を有する層が、アスペクト比が2以上である磁性材料と有機結合材とからなり、前記磁性材料の含有量が30〜70vol%であり、さらに当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることを特徴する請求項12記載の金属ベース回路基板。
  14. 誘電損失を有する層が、比表面積が20〜110m/gのカーボン粉末と有機結合材とからなり、前記カーボン粉末の含有量が5〜60vol%であり、当該磁性損失を有する層の厚さが3μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項12記載の金属ベース回路基板。
  15. カーボン粉末が、JIS K 1469による体積抵抗率が0.1Ωcm以下であるホウ素固溶のカーボンブラックであることを特徴とする請求項14に記載の金属ベース回路基板。
  16. 絶縁層の熱伝導率が1〜4W/mKであり、導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.0kV以上である請求項1乃至15のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の金属ベース回路基板の導体回路に、少なくとも1個のLEDを電気的に接続してなることを特徴とするLED。
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