JP4459910B2 - Led光源ユニット - Google Patents

Led光源ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4459910B2
JP4459910B2 JP2006013289A JP2006013289A JP4459910B2 JP 4459910 B2 JP4459910 B2 JP 4459910B2 JP 2006013289 A JP2006013289 A JP 2006013289A JP 2006013289 A JP2006013289 A JP 2006013289A JP 4459910 B2 JP4459910 B2 JP 4459910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
source unit
led light
led
unit according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006013289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007194155A (ja
Inventor
芳彦 岡島
克憲 八島
敬司 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2006013289A priority Critical patent/JP4459910B2/ja
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to KR1020077019147A priority patent/KR101073423B1/ko
Priority to CA2605209A priority patent/CA2605209C/en
Priority to EP06745453A priority patent/EP1874101A4/en
Priority to PCT/JP2006/308221 priority patent/WO2006112478A1/ja
Priority to MX2007012974A priority patent/MX2007012974A/es
Priority to CN2006800123857A priority patent/CN101161039B/zh
Priority to US11/911,914 priority patent/US8071882B2/en
Priority to TW095133499A priority patent/TWI395538B/zh
Publication of JP2007194155A publication Critical patent/JP2007194155A/ja
Priority to HK08107477.9A priority patent/HK1116981A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP4459910B2 publication Critical patent/JP4459910B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Description

本発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を光源に使用した発光ダイオード(LED)光源ユニットに関するものであり、特に、液晶表示素子とバックライトとからなる液晶表示装置のバックライトに用いて好適な発光ダイオード(LED)光源ユニットに関する。
発光ダイオード(LED)を光源に使用した発光ダイオード(LED)光源ユニットがいろいろな分野で用いられてきているが、例えば、液晶表示装置のバックライトの光源においてはCFL(冷陰極管)といわれる小型の蛍光管を使用されることが一般的であった。
前記CFL(冷陰極管)の光源は、放電管の中にHg(水銀)を封入していて、放電により励起された水銀から放出される紫外線がCFL(冷陰極管)の管壁の蛍光体にあたり可視光に変換される構造が採用されている。このため、最近は環境面の配慮から、有害な水銀の使用していない代替光源の使用が求められている。
新たな光源として、発光ダイオード(以下、単にLEDと記す。)を使用したものが提案されているが、LEDは光に指向性があり、特にフレキシブル基板等への面実装タイプでは一方向に光りが取り出されるため、従来のCFL(冷陰極管)を用いた構造とは異なり、光のロスも少ないことから面状光源方式のバックライト光源に使用されている。(特許文献1参照)。
特開2005−293925号公報
LEDを光源としたバックライトは、低価格化と発光効率向上および環境規制に伴い、液晶表示装置のバックライトとして普及し始めている。同時に液晶表示装置の高輝度化および表示領域の大型化に伴い、発光量を向上させるためLEDのフレキシブル基板等への搭載数増加と大出力化がますます進んでいる。
しかしながら、LEDの光源は発光効率が低いため、LEDが発光する際に入力電力の大半が熱として放出される。LEDは電流を流すと熱を発生し、発生した熱によって高温となり、この程度が著しいとLEDが破壊されてしまう。LEDを光源としたバックライトにおいても、この発生熱がLEDとそれを実装した基板とに蓄熱され、LEDの温度上昇に伴い、LED自身の発光効率の低下を招く。しかも、バックライトを明るくするために、LEDの実装数を増加させたり入力電力を増加させると、その発熱量が増大することから、一層、この熱を除去することが重要である。
LED実装基板の蓄熱を低減し、LEDチップの温度上昇を小さくするために、LED実装基板のLEDチップ実装面にLEDチップが実装される実装金属膜と、LEDチップに駆動電流を供給する金属駆動配線と、放熱を目的とした金属膜パターンが形成され、LEDチップ実装面と対向する面に放熱様金属膜が形成され、LEDチップ実装基板の厚み方向に、一方主面側の金属パターンと他方主面側の放熱用金属膜とを接続する金属スルーホールを形成して、LEDからの発熱を金属スルーホールより裏面の金属膜に放熱することが提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−283852号公報
しかし、実装するLEDの形状が小さい場合には、実装金属膜の面積が限られてしまうこと、LED直下に形成できる金属スルーホールの数の限られてしまうこと、更に、実装基板上に金属膜パターンを基板面積の制約から形成できない場合にはLEDで発生した熱を効率良く基板裏面に放熱することができないという問題がある。
一方、厚さ2mm程度の金属板上に無機フィラーを充填したエポキシ樹脂などからなる絶縁層を設け、その上に回路パターンを形成した金属ベース回路基板は、熱放散性と電気絶縁性に優れることから高発熱性電子部品を実装する通信機及び自動車などの電子機器用回路基板として用いられている(特許文献3参照)。
特開昭62−271442号公報
フレキシブル基板の代わりに厚さ2mmの金属ベース板を用いた金属ベース回路基板を使用すると、金属スルーホール等を設けること無く、良好な放熱性が得られるが、基板厚みが厚くなること、また、フレキシブル基板よりも電極及び配線パターン等から打ち抜き寸法を大きくする必要があり、基板面積が大きくなってしまう問題がある。更に、LED搭載部分以外を任意に折り曲げることができない為、入力端子の形成位置など制約を受ける。
また、前記金属ベース回路基板の金属ベース厚みを薄くしてフレキシブル基板と同様に電極及び配線パターン等からの打ち抜き寸法を小さくした構造とすると、金属ベース回路基板が多少撓むだけでも絶縁層にクラックが入り使用できない。同様にLED搭載部分を任意に折り曲げることができない課題があった。
本発明は、前記従来技術の有する問題を解決することを課題になされたもので、LED光源を実装するLED実装基板の厚みが従来程度に薄く、また基板の幅を狭くした状態のままに、しかもLED直下にスルーホールを形成したり、実装基板上のLED搭載面に放熱用金属膜をパターン化することなく、放熱性を向上し、その結果LEDの損傷が防がれて明るく長寿命のLED光源ユニットを提供するものである。
即ち、本発明は、次の通りである。
(1)金属箔上に絶縁層を介して導体回路を設けてなる金属ベース回路基板を、粘着テープを介して、筐体表面に配置し、しかも前記金属ベース回路基板の前記導体回路上に1個以上の発光ダイオード(LED)を搭載してなるLED光源ユニットであって、前記金属箔の厚さが18μm以上300μm以下であり、前記絶縁層が無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが80μm以上200μm以下であり、前記導体回路の厚さが9μm以上140μm以下であり、金属箔と絶縁層および導体回路は、放熱性を有する筐体に密着されていることを特徴とするLED光源ユニット。
(2)絶縁層の熱伝導率が1〜4W/mKであることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(3)絶縁層が、熱硬化性樹脂を25〜50体積%含有し、残部が最大粒子径75μm以下で平均粒子径10〜40μmの球状粗粒子と平均粒子径0.4〜1.2μmの球状微粒子とからなる無機フィラーであることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(4)絶縁層中の熱硬化性樹脂のガラス転移温度が0〜40℃であることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(5)熱硬化性樹脂が、水素添加されたビスフェノールF型及び/又はA型のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(6)熱硬化性樹脂が、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(7)熱硬化性樹脂が、ポリオキシアルキレンポリアミンを含有することを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(8)熱硬化性樹脂に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ当量に対して、活性水素当量が0.8〜1倍となるようにポリオキシアルミレンポリアミンを含有させたことを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(9)金属ベース回路基板が、LEDを実装した部分以外の部分の1箇所以上の部分で、導体回路面または導体回路面と反対側に曲率半径1〜5mmで90°以上折り曲げられ、しかも前記折り曲げた金属ベース回路基板の導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.5kV以上であることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(10)粘着テープの熱伝導率が1〜2W/mKで、厚さが50μm以上150μm以下であることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(11)粘着テープが、アクリル酸及び/またはメタクリル酸を含む高分子を含有することを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(12)粘着テープが、熱伝導性電気絶縁剤を40〜80体積%含有していることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(13)熱伝導性電気絶縁剤がアクリルゴムであることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(14)前記高分子が(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含むモノマーを重合してなるアクリル重合体であることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(15)前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーが2−エチルヘキシルアクリレートを含むことを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(16)熱伝導性電気絶縁剤の最大粒子径が45μm以下で平均粒子径0.5〜30μmであることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
(17)熱伝導性電気絶縁剤がアルミナ、結晶性シリカ、及び水酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記のLED光源ユニット。
本発明によれば、LED光源を実装するLED実装基板の厚みが従来程度に薄く、また基板の幅を狭い状態のままに、しかもLED直下にスルーホールを形成したり、実装基板上のLED搭載面に放熱用金属膜をパターン化することもなしに、LED光源から発生する熱を、基板裏面側に放熱し、さらに熱伝導性粘着テープを介して外部に放出することが可能なので、LED実装基板の蓄熱を低減し、LEDの温度上昇を小さくできるという効果が得られる。従い、LEDの発光効率低下を抑制することができ、LEDの損傷を防ぎ、明るく長寿命のLED光源ユニットを提供することができる。
図1は、本発明のLED光源ユニットの一例について、その大略構造を示す断面図である。本発明のLED光源ユニットにおいては、金属箔1と絶縁層2と、導体回路3とからなる金属ベース回路基板の導体回路3上に、1個以上のLED6が半田接合部5などにより接合、搭載され、熱伝導性粘着テープ7を介して放熱性を有する筐体8と密着されている。導体回路3と引き出し配線(入力回路)4は電気的に接合されていて、LEDに外部より電源入力できる状態になっている。尚、図1においては、全体的な形状は箱形を呈しているが、本発明に於いては、LED6の実装されている部分以外の金属ベース回路基板を構成する金属箔1と絶縁層2および導体回路3は、放熱性を有する筐体8に密着していれば良く、放熱性を有する筐体8の表面形状に合わせていろいろな形状をとることができる。
本発明のLED光源ユニットは、上記構成を有していて、更に、前記金属箔の厚さが18μm以上300μm以下であり、前記絶縁層が無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが80μm以上200μm以下であり、前記導体回路の厚さが9μm以上140μm以下である。これらの諸条件を満足するときに、本発明の目的を達成することができる。
本発明において、金属箔1としては、良好な熱伝導性を持つ銅および銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金、鉄ならびにステンレスなどが使用可能である。また、金属箔1の厚みとしては、18μm以上300μm以下のものが選択される。金属箔1の厚みが18μm未満の場合には金属ベース回路基板の剛性が低下し用途が制限され、金属箔1の厚みが300μmを超えると、金属ベース回路基板の曲げ加工用金型又は絞り加工用金型、更にプレス機などの加工設備が必要となるばかりでなく、金属ベース回路基板を筐体の曲面などに密着させることが難しくなる。さらに、金属ベース回路基板に放熱が必要な半導体素子や抵抗チップなどの電気部品を実装した状態下で、室温で折り曲げすることが難しくなる。金属ベース回路基板の剛性、曲げ加工性、絞り加工性など、特に曲率半径が1〜5mmで90°以上の折り曲げ加工性に富むことから、35μm以上70μm以下がより好ましい範囲である。
本発明において、絶縁層2は無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが80μm以上200μm以下である。絶縁層2の厚さについては、80μm未満では絶縁性が低く、200μmを超えると熱放散性が低下するだけでなく、厚みが増し、小型化や薄型化が難しくなる。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などが使用できる。中でも、無機フィラーを含みながらも、硬化状態において、金属箔1と導体回路3との接合力に優れ、かつ、室温にて屈曲性に優れることから、エポキシ樹脂と重付加型のエポキシ硬化剤とを主成分としたものが好ましい。
重付加型のエポキシ硬化剤としては、熱硬化後に熱硬化性樹脂の屈曲性を向上させる効果があるポリオキシアルキレンポリアミンが好ましく、更に、ポリオキシアルキレンポリアミンの配合量については、熱硬化性樹脂に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ当量に対して、活性水素当量が0.8〜1倍となるように添加することが絶縁層の剛性、曲げ加工性、絶縁性などを確保するために好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂として、水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂を用いることが好ましく、特に、エポキシ当量が180〜240のものは、室温で液状であることから、熱硬化性樹脂中60〜100質量%の範囲で用いることができる特徴があり、一層好ましい。水素添加されたビスフェノールF型またはA型のエポキシ樹脂は、汎用のビスフェノールF型やA型に比べ、剛直な構造ではないため、本発明の硬化性樹脂組成物として用いたときに、得られる絶縁層が屈曲性に優れる特徴を示す。また、樹脂の粘度が低いので、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を熱硬化性樹脂中に0〜40質量%と多量に、また絶縁層中に無機フィラー50〜75体積%をも添加することが可能となる。
絶縁層2に、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を含有させると、接合性が向上するので好ましい。エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状のエポキシ樹脂については、硬化性樹脂中40質量%以下添加することが好ましい。40質量%を超えるとエポキシ硬化剤の添加量が相対的に少なくなり、熱硬化性樹脂のガラス転移温度(Tg)が上昇し、屈曲性が低下する場合がある。さらに、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状の高分子量エポキシ樹脂を、水素添加されたビスフェノールF型および/またはA型のエポキシ樹脂とすると、接合性に加え、室温での屈曲性が向上するのでより好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂として、エポキシ当量で800以上4000以下の直鎖状の高分子エポキシ樹脂と水素添加されたビスフェノールF型および/またはA型のエポキシ樹脂を主体とする樹脂とに、さらに、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、フェノキシ樹脂、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどを配合してもよいが、室温での折り曲げ性、電気絶縁性、耐熱性などを考慮すると、それらの配合量はエポキシ樹脂との合計量に対して30質量%以下であることが好ましい。
絶縁層2を構成する熱硬化性樹脂中の塩化物イオン濃度は、500ppm以下であることが好ましく、250ppm以下であることがより好ましい。従来技術においては、硬化性樹脂組成物中の塩化物イオン濃度は1000ppm以下であれば、高温下、直流電圧下においても電気絶縁性は良好であった。しかしながら、本発明における絶縁層2を構成する硬化性樹脂組成物は、室温でも折り曲げができるほど柔軟な構造であるために、硬化性樹脂組成物中の塩化物イオン濃度が500ppmを超えると、高温下、直流電圧下においてイオン性不純物の移動が起こり、電気絶縁性が低下する傾向を示す場合があることから、少ない塩化物イオン濃度が選択されるとき長期に渡って信頼できるLED電源ユニットが提供される。
絶縁層2に含有される無機フィラーとしては、電気絶縁性で熱伝導性の良好なものが好ましく、例えば、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化硼素などが用いられる。絶縁層2中の無機フィラーの含有量は、50〜75体積%が好ましく、無機フィラーの粒度は最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が10〜40μmの球状粗粒子と平均粒子径が0.4〜1.2μmの球状微粒子とを含有するものが好ましい。球状粗粒子と球状微粒子を混ぜ合わせると破砕粒子や球状粒子を単独で用いた場合よりも高充填が可能となり、室温における折り曲げ性が向上する。
無機フィラー中のナトリウムイオン濃度は、500ppm以下であることが好ましく、100ppm以下であることがより好ましい。無機フィラー中のナトリウムイオン濃度が500ppmを超えると、高温下、直流電圧下においてイオン性不純物の移動が起こり、電気絶縁性が低下する傾向を示す場合がある。
本発明においては、前記絶縁層の好ましい実施態様として、熱伝導率が1〜4W/mKのものが得られるが、この故に、本発明のLED光源ユニットは、導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.5kV以上という、従来のフレキシブル基板を用いたLED光源ユニットに比べて、高い放熱性と耐電圧特性を有しており、LED光源から発生する熱を、効率よく基板裏面側に放熱し、さらに、外部に放熱することにより、LED実装基板の蓄熱を低減し、LEDの温度上昇を小さくすることにより、LEDの発光効率低下を抑制することができるので、LEDの損傷を防ぎ、明るく長寿命であるという特徴が得られる。
本発明において、絶縁層のガラス転移温度は、0〜40℃であることが好ましい。ガラス転移温度が0℃未満であると剛性と電気絶縁性が低く、40℃を超えると屈曲性が低下する。ガラス転移温度が0〜40℃であると、従来の金属ベース基板で用いられている絶縁層のように室温で堅いものとは異なり、室温で曲げ加工あるいは絞り加工を実施しても金属箔1と絶縁層2との剥離や絶縁層クラックなどによる耐電圧の低下が起きにくい。
本発明において、導体回路の厚みは、9μm以上140μm以下である。9μm未満では導体回路としての機能が十分ではなく、140μmを超えると屈曲性が低下するだけでなく厚みが増し小型化や薄型化が難しくなる。
本発明において、金属ベース回路基板は、室温で折り曲げて使用することができ、その好ましい実施態様に於いて、曲率半径が1〜5mmで90°以上の折り曲げ加工性に富む性質を有する。さらに、繰り返し折り曲げても使用可能であるため、加工性が高く、再利用などができる特徴を有する。また、本発明において、好ましい実施態様に於いては、LEDを実装した部分以外の部分の1個所以上の部分で、導体回路または導体回路と反対側に曲率半径が1〜5mmで90°以上折り曲げられ、折り曲げた金属ベース回路基板の導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.5kV以上のLED光源ユニットが得られるので、LED光源ユニットを金属ベース回路基板上にLEDを搭載後、平面部を有する筐体に接着した後、筐体と共に加工、変形することで、曲面を有する筐体を持つLED光源ユニットを生産する方法が容易に実現でき、安価に多量にLED光源ユニットを提供可能となる。
本発明に使用する熱伝導性の粘着テープ7には、後述するように、酸化アルミニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物、炭化珪素、水酸化アルミニウム等の無機物質やアクリルゴム等の有機物質からなる熱伝導性電気絶縁剤を高分子樹脂材料中に充填したものが使用できるが、シランカップリング剤等による表面処理をされたものなどを高分子樹脂材料中に充填した熱伝導性接着テープものも使用できる。熱伝導性を有しない粘着テープでは、LEDの発光に伴う熱を筐体へ熱伝達することが不十分となりLEDの温度上昇を招き使用することができない。本発明者の検討結果によれば、本発明の効果を得るために、熱伝導率が1〜2W/mKで、厚さが50〜150μmの熱伝導性の粘着テープ7を用いることができる。
熱伝導性の粘着テープ7は、LEDを発光させた時に発生する熱を、金属ベース回路基板を介して金属ベース基板の裏面より筐体へ効率よく放熱させる為、従来の粘着テープよりも熱伝導率を向上させたことを特徴とするものである。
本発明の熱伝導性の粘着テープ7に使用される高分子材料は、特に制限されるものではないが、金属への密着性向上のために、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を含む高分子が好ましく選択され、炭素数2−12のアルキル基を有するアクリレートまたはメタクリレート、炭素数が2〜12のアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルが好ましい。柔軟性と加工性の点から好ましいモノマーはエチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリレートおよびドデシルメタクリレートより選ばれた1種または2種類以上をブレンドしたもの等の(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含むモノマーを重合してなるアクリル重合体が一層好ましく、このうち2−エチルヘキシルアクリレートがより一層好ましい。
熱伝導性の粘着テープ7は熱伝導性電気絶縁剤を含有することが好ましい。熱伝導性電気絶縁剤としては、電気絶縁性と熱伝導性との面で良好な無機、有機物質であればどのようなものでも構わないが、有機物質としては天然ゴムやNBR、EPDMなどのゴムが好ましく、特に、アクリルゴムを含有することが好ましい。また、熱伝導性電気絶縁剤は、粘着テープ7中に40〜80体積%含有することが、良好な放熱性が確保できることから、好ましい。50〜70体積%がより一層好ましい範囲である。
また、前記アクリルゴムとしては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−メチルペンチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−デシルアクリレート、n−ドデシルアクリレート、n−オクタデシルアクリレート、シアノメチルアクリレート、1−シアノエチルアクリレート、2−シアノエチルアクリレート、1−シアノプロピルアクリレート、2−シアノプロピルアクリレートなどが挙げられ、これらの中から選択した1種類以上の組み合わせたものや、数%の架橋点モノマーが共重合されたアクリルゴムが好ましい。ゴム含有量としては熱伝導性粘着テープ7中0.1〜30質量部が好ましい。0.1質量部未満であると高熱伝導性フィラーを高分子樹脂材料中に充填した際にフィラーが沈降し、30質量部を超えると粘度が上昇し加工時に問題が発生する。ゴム含有量0.1〜30質量部ならばフィラー沈降を防ぎつつ、加工性が良好である。
前記モノマーとしては、柔軟性と粘着性の観点から炭素数2−12のアルキル基を有するアクリレートまたはメタクリレート、炭素数が2〜12のアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステルが好ましい。柔軟性と加工性の点から好ましいモノマーはエチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリレートおよびドデシルメタクリレートより選ばれた1種または2種類以上をブレンドしたものであり、より好ましいモノマーは2−エチルヘキシルアクリレートである。
熱伝導性電気絶縁剤として使用される無機物質については、例えば、酸化アルミニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物、炭化珪素、水酸化アルミニウム等が挙げられ中でもアルミナ、結晶性シリカ、及び水酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。また、シランカップリング剤等による表面処理をされたものを選択する事も可能である。
また、熱伝導性電気絶縁剤の大きさについては、最大粒子径が45μm以下で平均粒子径0.5〜30μmであることが粘着テープの厚み、充填性の観点から重要である。
熱伝導性の粘着テープ7は、本発明の目的とする特性を損なわない範囲で公知の重合化合物を含むことができる。又、熱伝導性の粘着テープ7の硬化時に、影響がない範囲において、必要に応じて公知の添加剤を添加することができる。添加剤としては例えば粘度、粘性をコントロールするための各種添加剤、その他、改質剤、老化防止剤、熱安定剤、着色剤などがあげられる。
熱伝導性の粘着テープ7は、一般的な方法によって硬化させることができる。例えば、熱重合開始剤による熱重合、光重合開始剤による光重合、熱重合開始剤と硬化促進剤を利用した重合等の方法で硬化させることができるが、生産性等の観点から光重合開始剤による光重合が好ましい。
(実施例1)
35μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%と、エポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4のもの)48質量部を加え、最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が21μmであり、ナトリウムイオン濃度が10ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(昭和電工社製「CB−A20」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて、絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが100μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、35μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
熱伝導性粘着テープはアクリルゴム10質量%(日本ゼオン株式会社製「AR−53L」)が溶解された2−エチルヘキシルアクリレート(東亞合成株式会社製「2EHA」)90質量%に、アクリル酸(東亜合成株式会社製「AA」)10質量%を混合し、光重合開始剤2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン0.5質量%(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製)、トリエチレングリコールジメルカプタン0.2質量%(丸善ケミカル株式会社製)、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート0.2質量%(共栄社化学株式会社製)をさらに添加し混合、樹脂組成物を得た。
前記樹脂組成物に、酸化アルミニウム(電気化学工業製「DAW―10」)を300質量部充填し、混合、分散して熱伝導樹脂組成物を得た。
熱伝導樹脂組成物を脱泡処理し、表面に離型処理を施した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、厚さ100μmとなるように塗工して、離型処理を表面に施したポリエステルフィルムを被せ、365nmの紫外線を表裏から3000mJ/cm照射して、熱伝導粘着テープを得た。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を熱伝導率が1W/mKで、厚さ100μmの熱伝導性粘着テープにてU字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、得られたLED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLED点灯させた。そのときの電圧は11.8Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は45℃であった。
次に示す方法で、(1)室温での屈曲性、(2)絶縁層の熱伝導率、(3)熱伝導粘着テープの熱伝導率、(4)室温下でU字型筐体へ固定した時の絶縁層クラック発生の有無、(5)LED点灯時のLED温度について測定した。
(1)室温での屈曲性
金属ベース回路基板を10mm×100mmに加工して、25±1℃の温度雰囲気下において、両手で導体回路形成面側および導体回路形成面と反対側に曲率半径5mmで90°以上折り曲げることが可能であるものを良好とし、折り曲げを実施する際に、曲げ加工用の金型とプレス機などを用いる必要がある場合を不良とした。
(2)絶縁層の熱伝導率
金属ベース回路基板の金属箔と導体回路とを除去し、絶縁層を直径10mm×厚さ100μmに加工して、レーザーフラッシュ法により求めた。
(3)熱伝導性粘着テープの熱伝導率
測定サンプルを、厚さ10mmになるように積層して、50mm×120mmに加工して迅速熱伝導率計(QTM−500、京都電子工業社製)により求めた。
(4)絶縁層クラック発生の有無
室温下で90°折り曲げた状態での絶縁層クラック発生の有無を目視で観察した。
(5)LED点灯時のLED温度
LEDに450mAの定格電流を印可してLEDを点灯させ、15分後のLED半田接合部の温度を測定した。
Figure 0004459910
(実施例2)
35μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の170ppmである水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)70質量%とエポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン製「YL―7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対して、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4)48質量部を加え、最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が21μmでありナトリウムイオン濃度が10ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(昭和電工社製「CB−A20」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて絶縁層中66体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが100μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、35μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が60ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、片側の銅箔面に対して所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を実施例1で得た熱伝導率が1W/mKで厚さ100μmの熱伝導性粘着テープにてU字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、LED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLEDを点灯させた。そのときの電圧は11.7Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は43℃であった。それらの結果を表1に示す。絶縁層の熱伝導率の向上により点灯させたLEDの温度が低下した。その他の物性についても良好であった。
(実施例3)
35μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%とエポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%とからなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4)48質量部を加え、最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が21μmでありナトリウムイオン濃度が10ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(昭和電工社製「CB−A20」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが100μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、35μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を、後述する、熱伝導率が2W/mKで厚さ100μmの熱伝導性粘着テープにて、U字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
熱伝導性粘着テープの樹脂組成物は、酸化アルミニウム(電気化学工業製「DAW―10」)を400質量部充填したことを除いて、実施例1で得た組成で、実施例1に示される手順によったものである。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、LED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLEDを点灯させた。そのときの電圧は11.7Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は42℃であった。
(実施例4)
35μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の170ppmである水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)70質量%とエポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン製「YL―7170」)30質量%からなるエポキシ樹脂100質量部に対して、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4)48質量部を加え、最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が21μmでありナトリウムイオン濃度が10ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(昭和電工社製「CB−A20」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて絶縁層中66体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが100μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、35μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が60ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、片側の銅箔面に対して所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を、実施例3で得た熱伝導率が2W/mKで厚さ100μmの熱伝導性粘着テープにてU字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、LED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLEDを点灯させた。そのときの電圧は11.6Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は38℃であった。それらの結果を表1に示す。絶縁層の熱伝導率の向上により点灯させたLEDの温度が低下した。その他の物性についても良好であった。
(比較例1)
35μm厚の銅箔に50μm厚のポリイミドフィルム系絶縁層を介して、35μm厚の銅箔が形成されているポリイミド系フレキシブル基板(松下電工社製「R−F775」)について、片側の銅箔面に対して所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を125μm厚の粘着テープ(住友3M社製「F−9469PC」)にてU字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、LED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLEDを点灯させた。そのときの電圧は12.5Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は65℃であった。
(比較例2)
35μm厚の銅箔上に、エポキシ当量が207の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製「EXA−7015」)をエポキシ樹脂全体で70質量%とエポキシ当量が1200の水素添加されたビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「YL−7170」)30質量%からなるエポキシ樹脂100質量部に対し、硬化剤としてポリオキシプロピレンジアミン(ハルツマン社製「D−400」と「D−2000」の質量比が6:4)48質量部を加え、最大粒子径が75μm以下で平均粒子径が21μmでありナトリウムイオン濃度が10ppmである球状粗粒子の酸化アルミニウム(昭和電工社製「CB−A20」)と平均粒子径が0.7μmでナトリウムイオン濃度が8ppmである球状微粒子の酸化アルミニウム(住友化学社製「AKP−15」)を合わせて絶縁層中50体積%(球状粗粒子と球状微粒子は質量比が7:3)となるように配合し、硬化後の厚さが100μmになるように絶縁層を形成し、つぎに、35μm厚の銅箔を張り合わせ、加熱することにより絶縁層を熱硬化させ、絶縁層中の熱硬化性樹脂全体で塩化物イオン濃度が300ppm以下で、絶縁層中の無機フィラー全体でナトリウムイオン濃度が50ppm以下である金属ベース基板を得た。
金属ベース基板について、所定の位置をエッチングレジストでマスクして銅箔をエッチングした後、エッチングレジストを除去して回路を形成し金属ベース回路基板とした。
金属ベース回路基板の導体回路の所定の位置にクリーム半田(千住金属社製「M705」)をスクリーン印刷にて塗布し、半田リフローによりLED(日亜化学社製「NFSW036AT」)を実装した。その後、金属ベース回路基板のLEDが実装されていない側を125μm厚の粘着テープ(住友3M社製「F−9469PC」)にてU字型の筐体に固定し、LED光源ユニットを得た。
温度23℃、湿度30%の環境下にて、LED光源ユニットに安定化電源を接続して電流450mA流してLEDを点灯させた。そのときの電圧は11.2Vであった。点灯させたLEDの温度を熱伝対により測定したところ、LEDの温度は55℃であった。
本発明のLED光源ユニットは、LED光源を実装するLED実装基板の厚みが従来公知のものと同等程度に、薄く、基板の幅を狭くした状態のままで、放熱性が向上しているので、LED光源から発生する熱を、効率よく基板裏面側に放熱し、さらに、外部に放熱することにより、LED実装基板の蓄熱を低減し、LEDの温度上昇を小さくでき、その結果として、LEDの発光効率低下を抑制し、LEDの損傷を防ぎ、明るい長寿命という特徴を有している。その結果、従来はLED直下に金属スルーホールを形成するなどの高価な処理をすること無しに、高発熱するLEDを実装できる特徴を示すので、光源ユニットの小型化または薄型化ができ、いろいろな用途分野に適用できるので、産業上非常に有用である。
本発明に係るLED光源ユニットの一例を示す断面図。
符号の説明
1 金属箔
2 絶縁層
3 導体回路
4 入力回路(引き出し配線)
5 半田接合部
6 LED
7 熱伝導性の粘着テープ
8 筐体

Claims (17)

  1. 金属箔上に絶縁層を介して導体回路を設けてなる金属ベース回路基板を、粘着テープを介して、筐体表面に配置し、しかも前記金属ベース回路基板の前記導体回路上に1個以上の発光ダイオード(LED)を搭載してなるLED光源ユニットであって、前記金属箔の厚さが18μm以上300μm以下であり、前記絶縁層が無機フィラーと熱硬化性樹脂とを含有し、厚さが80μm以上200μm以下であり、前記導体回路の厚さが9μm以上140μm以下であり、金属箔と絶縁層および導体回路は、放熱性を有する筐体に密着されていることを特徴とするLED光源ユニット。
  2. 絶縁層の熱伝導率が1〜4W/mKであることを特徴とする請求項1記載のLED光源ユニット。
  3. 絶縁層が、熱硬化性樹脂を25〜50体積%含有し、残部が最大粒子径75μm以下で平均粒子径10〜40μmの球状粗粒子と平均粒子径0.4〜1.2μmの球状微粒子とからなる無機フィラーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED光源ユニット。
  4. 絶縁層中の熱硬化性樹脂のガラス転移温度が0〜40℃であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  5. 熱硬化性樹脂が、水素添加されたビスフェノールF型及び/又はA型のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  6. 熱硬化性樹脂が、エポキシ当量800以上4000以下の直鎖状のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  7. 熱硬化性樹脂が、ポリオキシアルキレンポリアミンを含有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  8. 熱硬化性樹脂に含まれるエポキシ樹脂のエポキシ当量に対して、活性水素当量が0.8〜1倍となるようにポリオキシアルミレンポリアミンを含有させたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  9. 金属ベース回路基板が、LEDを実装した部分以外の部分の1箇所以上の部分で、導体回路面または導体回路面と反対側に曲率半径1〜5mmで90°以上折り曲げられ、しかも前記折り曲げた金属ベース回路基板の導体回路と金属箔との間の耐電圧が1.5kV以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  10. 粘着テープの熱伝導率が1〜2W/mKで、厚さが50μm以上150μm以下であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  11. 粘着テープが、アクリル酸及び/またはメタクリル酸を含む高分子を含有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  12. 粘着テープが、熱伝導性電気絶縁剤を40〜80体積%含有していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  13. 熱伝導性電気絶縁剤がアクリルゴムであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  14. 前記高分子が(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含むモノマーを重合してなるアクリル重合体であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  15. 前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーが2−エチルヘキシルアクリレートを含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  16. 熱伝導性電気絶縁剤の最大粒子径が45μm以下で平均粒子径0.5〜30μmであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
  17. 熱伝導性電気絶縁剤がアルミナ、結晶性シリカ、及び水酸化アルミニウムからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載のLED光源ユニット。
JP2006013289A 2005-04-19 2006-01-23 Led光源ユニット Active JP4459910B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006013289A JP4459910B2 (ja) 2006-01-23 2006-01-23 Led光源ユニット
US11/911,914 US8071882B2 (en) 2005-04-19 2006-04-19 Metal base circuit board, LED, and LED light source unit
EP06745453A EP1874101A4 (en) 2005-04-19 2006-04-19 PCB WITH METAL BASE, LED AND LED LIGHT SOURCE UNIT
PCT/JP2006/308221 WO2006112478A1 (ja) 2005-04-19 2006-04-19 金属ベース回路基板、led、及びled光源ユニット
MX2007012974A MX2007012974A (es) 2005-04-19 2006-04-19 Tablero de circuitos con base metalica, diodo emisor de luz y unidad de fuente de luz de diodos emisores de luz.
CN2006800123857A CN101161039B (zh) 2005-04-19 2006-04-19 金属基电路基板、led及led光源单元
KR1020077019147A KR101073423B1 (ko) 2005-04-19 2006-04-19 금속 베이스 회로 기판, led, 및 led 광원 유닛
CA2605209A CA2605209C (en) 2005-04-19 2006-04-19 Metal base circuit board, light-emitting diode and led light source unit
TW095133499A TWI395538B (zh) 2005-04-19 2006-09-11 Metal substrate circuit board, LED and LED light source unit
HK08107477.9A HK1116981A1 (en) 2005-04-19 2008-07-08 Metal base circuit board, led, and led light source unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006013289A JP4459910B2 (ja) 2006-01-23 2006-01-23 Led光源ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007194155A JP2007194155A (ja) 2007-08-02
JP4459910B2 true JP4459910B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=38449676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006013289A Active JP4459910B2 (ja) 2005-04-19 2006-01-23 Led光源ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4459910B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043525A (ja) * 2007-12-14 2011-03-03 Denki Kagaku Kogyo Kk 複合反射シート
KR101097811B1 (ko) * 2009-10-08 2011-12-23 엘지이노텍 주식회사 브라켓 일체형 방열 인쇄회로기판과 이를 구비한 샤시구조물
TW201213972A (en) * 2010-01-29 2012-04-01 Nitto Denko Corp Backlighting assembly and liquid crystal display device
JP5842145B2 (ja) * 2010-11-17 2016-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 構造体および構造体を備える照明装置
JP2012227422A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Hitachi Chem Co Ltd 金属筐体一体型の回路基板の製造方法
WO2012176699A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 シャープ株式会社 光源モジュール、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007194155A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5410098B2 (ja) Led光源ユニット
TWI418062B (zh) LED light source unit
KR101073423B1 (ko) 금속 베이스 회로 기판, led, 및 led 광원 유닛
CN101161039B (zh) 金属基电路基板、led及led光源单元
JP5517927B2 (ja) 金属ベース回路基板
JP4459910B2 (ja) Led光源ユニット
JPWO2018173945A1 (ja) 回路基板用樹脂組成物とそれを用いた金属ベース回路基板
JP2007266204A (ja) 金属ベース回路基板およびその製法、ならびにledモジュール
JP2009203263A (ja) 熱伝導性材料及びこれを用いた放熱基板とその製造方法
JP2005057283A (ja) シリコーンゴムを利用した放熱システム
JP5084693B2 (ja) 発光装置および発光素子搭載用基板
JP2009203261A (ja) 熱伝導性材料及びこれを用いた放熱基板とその製造方法
JP2008166406A (ja) 半導体の固定方法、半導体モジュール、それに用いるシート
JP4484830B2 (ja) 回路基板
JP5906621B2 (ja) 電子部品の製造方法及び固定治具
CN101280891B (zh) 光源模块
JP2006321941A (ja) 電子材料用接着フィルム
MX2007012974A (es) Tablero de circuitos con base metalica, diodo emisor de luz y unidad de fuente de luz de diodos emisores de luz.
KR102662113B1 (ko) 언더필소재가 충진되는 단차공간을 포함하는 led방열기판
TW574760B (en) LED display module having high heat dissipation property and its substrate
JP2006185963A (ja) 放熱装置
JP2011181649A (ja) 放熱基板とその製造方法
JP2011003648A (ja) 発熱部品用接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4459910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250