JP2007263358A - 一方向クラッチユニット - Google Patents

一方向クラッチユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2007263358A
JP2007263358A JP2006248015A JP2006248015A JP2007263358A JP 2007263358 A JP2007263358 A JP 2007263358A JP 2006248015 A JP2006248015 A JP 2006248015A JP 2006248015 A JP2006248015 A JP 2006248015A JP 2007263358 A JP2007263358 A JP 2007263358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
way clutch
unlocking
clutch unit
roller
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006248015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4943786B2 (ja
Inventor
Shoji Itomi
正二 糸見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006248015A priority Critical patent/JP4943786B2/ja
Publication of JP2007263358A publication Critical patent/JP2007263358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943786B2 publication Critical patent/JP4943786B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】一方向クラッチの入力側を正回転させたままロックを解除させ出力側へのトルクの伝達を遮断できるようにすることである。
【解決手段】内輪6と外輪7との間に形成されたクサビ角θを有するポケット8にころ15を介在させた一方向クラッチ2と、ロック解除部材3との組み合わせからなり、前記ロック解除部材3は内輪6と同芯の円環部と、該円環部に前記各ポケット8に対応して軸方向に突き出して設けられたロック解除片18とから構成され、前記各ロック解除片18が前記各ポケット8のクサビ角θの狭小側となる端部と前記ころ15との間に挿入され、ロック解除部材3を外部から作動させることによりころ15をクサビ角θの拡大方向に押し出してロックを解除するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、一方向クラッチユニット及びロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットに関し、事務機の給紙機構等において使用される。
事務機の給紙機構等において使用される一方向クラッチとして、回転軸の外周にクラッチの外輪が相対回転可能に嵌合され、前記外輪の内径面に周方向に複数のポケットが設けられ、各ポケットの底面に周方向に傾斜して形成されたカム面と該カム面と回転軸の外周面とにより一定のクサビ角をもったクサビ部が設けられ、前記ポケットにころと該ころをクサビ部の狭小方向に付勢する付勢ばねが収納された一方向クラッチが従来から知られている(特許文献1)。
上記の一方向クラッチは、回転軸が前記クサビ部の狭小方向に回転した場合にころがクサビ部に噛み込むことにより外輪が回転軸にロックされて一体に回転し、また、回転軸が逆転した場合にころの噛み込みが外れてロックが解除され、回転軸が逆方向に空転するようになっている。
特開平10−238560号公報(図1、図2)
前記の一方向クラッチは、回転軸を入力側とし外輪を出力側として使用に供される。また、逆に外輪を入力側とし回転軸側を出力側としても使用される場合がある。このような一方向クラッチにおいて、入力側が正回転した際にロックするように設定した場合、そのロックを解除するためには回転軸を逆転させる必要があった。
しかし、用途によっては、入力側を正回転させたままクラッチのロックを解除して出力側へのトルクの伝達を遮断する必要がある場合がある。さらに、入力側を正回転させたままロックを解除するだけでなく、ロックの解除と同時に出力側を逆転させる必要が生じる場合もある。従来の一方向クラッチのようにロックを解除するために回転軸を逆転させる必要があるものでは、このような要求に応えることができない。
一方、入力側を正回転させながら出力側との関係を遮断するとともに、その出力側を逆転させる機能を発揮させるために電磁クラッチを用いることが考えられるが、電磁クラッチを使用すると駆動用の電源と配線が必要となり、さらに、事務機等に搭載した場合、複雑な機構の中での配線の取り回しが必要になる等の問題がある。
そこで、この発明は前記の一方向クラッチに機械的なロック解除機構を組み合わせることにより、入力側を回転させながらクラッチのロックを解除することができる一方向クラッチユニット、またそのような一方向クラッチを用いたロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットを提供することを課題とする。
前記の課題を解決する一方向クラッチユニットの発明は、図1及び図2に示したように、内輪6の外周に外輪7が相対回転可能に嵌合され、前記内輪6と外輪7のいずれか一方の嵌合面に複数のポケット8が周方向へ所定の間隔により設けられ、各ポケット8の底面に周方向に傾斜したカム面14が形成されるとともに該カム面14とこれに対向した前記内輪6又は外輪7とにより一定のクサビ角θが形成され、前記ポケット8にころ15と該ころ15をクサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね16が収納された一方向クラッチ2と、ロック解除部材3の組み合わせからなる一方向クラッチユニット1を発明の前提となる構成とする。
このような一方向クラッチユニットにおいて、前記ロック解除部材3は前記内輪6又は外輪7と同芯の円環部17と、該円環部17に前記各ポケット8に対応して軸方向に突き出して設けられたロック解除片18とから構成され、前記各ロック解除片18が前記各ポケット8のクサビ角θの狭小側となるポケット端部と前記ころ15との間に挿入された構成とした。
上記構成の一方向クラッチユニット1は、内輪6又は外輪7の何れか一方を入力側とするとともに他方を出力側とし、また制御部材23を適宜な制御機構24に係脱自在に結合して使用に供される。制御機構24が正回転モードであるときは、制御部材23は中立状態にあり、入力側が正回転方向に駆動されると、一方向クラッチ2はそのころ15がクサビ部11に噛み込んでロックされ、出力側がロック解除部材3及び制御部材23とともに正回転される。その正回転中に制御機構24が停止モードに切り替えられると、制御部材23が停止されることによりロック解除部材3も停止される。これにより、一方向クラッチ2のころ15がクサビ部の拡大方向に押し出されてロックが解除され、ロックの解除と同時に出力側が停止される。
また、前記の課題を解決するロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットの発明は、入力部材31、出力部材32、制御部材23及びロック解除機構を備えた一方向クラッチユニットが同軸状態に組み合わされてなるロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットにおいて、前記のロック解除機構を備えた一方向クラッチユニットとして前述の一方向クラッチユニット1が使用され、該一方向クラッチユニット1を構成する内輪6と外輪7のいずれか一方に前記入力部材31、他方に前記出力部材32がそれぞれ結合一体化され、該一方向クラッチユニット1のロック解除部材3が前記制御部材23と一体回転可能に係合され、該出力部材32と該制御部材23が回転伝達部47を介して一体回転可能に結合された構成としたものである。
この発明の場合も制御部材23を適宜な制御機構24に係脱自在に結合して使用に供される。制御機構24は、外部の制御装置により正回転モード、停止モード又は逆転モードのいずれかの制御モードで制御される。制御部材23は正回転モードの場合は中立状態に維持され、停止モードの場合は停止され、逆転モードの場合は逆転される。
いま、正回転モードの場合、入力部材31が正回転されると、一方向クラッチ2はそのころ15がクサビ部に噛み込んでロックされて出力部材32が正回転され、これと同時に出力部材32と制御部材23は回転伝達部47を介して一体に正回転される。上記の正回転モードで回転中に停止モードに切り替わると、制御部材23が停止されることによりロック解除部材3も停止されるので、一方向クラッチ2のころ15がクサビ部の拡大方向に押し出され、ロック解除される。ロック解除と同時に出力側が停止され、入力部材31は引き続き正回転する。
以上のように、この発明に係る一方クラッチユニットは、機械的に組み合わせたロック解除部材3を外部から作動させるだけで一方向クラッチ2のロックが解除されるので、入力側を正回転させたまま出力側を停止させトルクの伝達を遮断することができる。
また、この発明に係るロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットは、電気設備を用いることなく、機械的な構造によって入力部材31を正回転させたまま出力部材32を停止又は逆転させることができる効果がある。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1から図5に示した実施例1の一方向クラッチユニット1は、一方向クラッチ2とロック解除部材3の組み合わせからなり、これらを収納した蓋4付きのケーシング5に収納して使用される。
一方向クラッチ2は、内輪6と、その外周に相対回転可能に嵌合された外輪7を有し、その外輪7の内輪6に対する嵌合面、即ち外輪7の内径面に周方向に一定の間隔をおいて複数のポケット8が設けられる。各ポケット8の相互間にラジアル軸受を兼ねた柱部9が設けられる。前記各ポケット8は外輪7の軸方向の両面間に開放される(図2参照)。
各ポケット8の周方向の中間部分にクサビ角θをもったクサビ部11が設けられ、そのクサビ部11の拡大側端部と一方の柱部9との間にばね収納部12が設けられる。また、クサビ部11の狭小側端部と他方の柱部9との間にロック解除片挿入部13が設けられる。前記のクサビ角θは、ポケット8の底面に周方向に傾斜して形成されたカム面14と、ころ15の接点において内輪6の外径面に引いた接線によって形成される角度である(図1参照)。
前記各ポケット8にはころ15が周方向に転動可能に収納される。ころ15の径はクサビ部11の途中でクサビ角θに噛み込む大きさに選定される。またばね収納部12には圧縮型コイルばねでなる付勢ばね16が収納され、これによりころ15をクサビ部11の狭小方向に付勢してころ15の姿勢を安定させる。付勢ばね16として圧縮型コイルばねを用いるのは、ロック解除の際にころ15側から加えられる大きな荷重に耐えられるようにするためである。ころ15から加えられる荷重が相対的に低い場合は、従来この種の一方向クラッチに用いられるV形の板ばねでもよい。
前記のロック解除部材3は、図3に示したように、円環部17とその外周縁に軸方向に突き出すように屈曲されたロック解除片18とからなる。ロック解除片18は、前記ポケット8に対向してポケット8の数だけ設けられる。このロック解除部材3は、各ロック解除片18が前記ポケット8のロック解除片挿入部13に軸方向に挿入される。またロック解除片18ところ15との間、及びロック解除片18と柱部9との間にそれぞれ所要のすき間が設けられる。円環部17は、図2に示したように、外輪7の端面から若干軸方向外側に突き出した位置において内輪6及び外輪7と同芯状態に保持される。内輪6の端面と円環部17を密着させるため、内輪6の端部は外輪7の端面より外方にSだけ突き出すよう形成される。図5に示したように、ころ15は付勢ばね16によって軸方向に沿った姿勢で保持され、前記ロック解除片18の対向辺はころ15に対し平行に形成される。
前記の内輪6、外輪7、ころ15及び付勢ばね16によって一方向クラッチ2が構成され、これにロック解除部材3が組み合わされて一方向クラッチユニット1が構成される。通常、取扱いの容易さ等を考慮して、一方向クラッチユニット1はケーシング5に収納され、蓋4により閉鎖される。ケーシング5の内径面と外輪7との間に軸方向の嵌合溝とこれに嵌合する回り止めリブとにより回り止め部20(図2、図3参照)が形成される。ケーシング5はその閉塞端の中心に開口19が設けられ、その開口19から前記ロック解除部材3の円環部17が外部に露出する。ケーシング5の開放端の内周に係合溝21が設けられ、蓋4の係合リブ22がこれに係合される。
円環部17をケーシング5の外部に露出させるのは、外部の制御部材23と係合させるためである。制御部材23は適宜な制御機構24によって回転される歯車からなり、その内面に設けた係合凹部25(図2、図3参照)に前記ロック解除部材3の円環部17が嵌合され、これによりロック解除部材3の抜け止めが図られる。また、ロック解除片18との係合部26が係合凹部25の内周面に設けられ、その係合部26にロック解除部材3のロック解除片18が係合されることにより回り止めされる。また、使用時においては回転軸27が内輪6の内径側に貫通され、キー28(図1、図2参照)等で回り止めされる。
実施例1の一方向クラッチユニット1は以上のように構成され、次にその作用について説明する。
図2に示したように、ロック解除部材3の円環部17が外部装置の制御部材23の係合凹部25に回り止めを施して嵌合され使用に供される。制御部材23は、正回転モード又は停止モードの制御モードをもった適宜な制御機構24により制御され、制御部材23は正回転モードにおいて中立状態となり、また停止モードにおいて停止されるものとする。
いま、正回転モードにあるとき、回転軸27が正回転(図1の矢印A参照)した場合、内輪6が同方向に回転することによりころ15がクサビ部11に噛み込みロック状態となる。これにより、外輪7とケーシング5が一体に正回転する。このとき、ロック解除部材3に係合され中立状態にある制御部材23は一体となって正回転される。
前記の正回転中に、制御機構24の制御モードが停止モードに切り替わると、制御部材23が停止されるので、図4の矢印Bで示したように、ロック解除片18が付勢ばね16を圧縮させつつころ15をクサビ部11の拡大方向に移動させロックを解除する。それにより、外輪7及びケーシング5が停止する一方、回転軸27と内輪6は引き続き正回転する。
以上述べた実施例1においては、一方向クラッチ2のポケット8を外輪7の内径面に設けた場合について説明したが、図6に示したように、一方向クラッチ2のポケット8を内輪6の外径面に形成してもよい。この場合は、ポケット8の底面に形成されるカム面14は内輪6に形成され、そのカム面14と、これに対し径方向に対向した外輪7の円筒状内径面とによってクサビ部11が形成される。
前述の図1の場合はクサビ部11が外輪7側のカム面14と内輪6の円筒状外径面とによって形成されるが、図6の場合はクサビ部11が内輪6側のカム面14と外輪7の円筒状内径面とにより形成される。両者を対比すると、後者の外輪7内径面の曲率半径の方が、前者の内輪6外径面の曲率半径より大きいので、ころ15に作用する面圧は後者の方が小さくなる。このため、図6の場合の方がロック解除部材3によるロック解除時の衝撃が小さくなり低トルクでロックを解除することができる。なお、図6のような変形例は後述の実施例2においても同様に適用することができる。
次に、実施例2として、ロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットを図7から図10に基づいて説明する。このクラッチユニットは、前記の一方向クラッチ2とロック解除部材3をそのまま用い、これに入力部材31、出力部材32及び制御部材23を組み合わせたものである。一方向クラッチ2とロック解除部材3及び両者の組み合わせ構造は実施例1と同じであるから、同一部分に同一符号を付して示すにとどめその説明を省略する。
入力部材31は歯車によって形成され、その中心部に軸方向に延びたボス部33が形成される。ボス部33は段差部34によって大径部35と先端側の小径部36に分けられる。出力部材32も歯車によって形成され、その軸受部37によって前記ボス部33の大径部35に回転自在に嵌合される。
出力部材32の前記軸受部37と反対側の面に収納凹部38が設けられ、前記の収納凹部38に前記の一方向クラッチ2とロック解除部材3からなるユニットが収納される。一方向クラッチ2の内輪6の内径面に回り止め溝39と、入力部材31のボス部33に形成された回り止めリブ41とが嵌合され、内輪6のボス部33に対する回り止めが図られる。また、前記収納凹部38の内径面にも回り止めリブ42が設けられ(図9(b)参照)、外輪7の外径面に形成された回り止め溝43に嵌合され、外輪7の出力部材32に対する回り止めが図られる。
制御部材23の出力部材32に対する対向面に係合凹部25が設けられ、その係合凹部25にロック解除部材3の円環部17が回り止めを施して係合される。また、制御部材23は前記ボス部33の小径部36の先端部に回転自在に嵌合され、該小径部36の先端部が制御部材23から突き出す。その突き出した部分に形成された周溝44に留め輪44’が嵌合され、これにより制御部材23の抜け止めが図られるとともにユニット全体の一体化が図られる。
前記の出力部材32と制御部材23の対向面にそれぞれ出力側回転伝達部45と制御側回転伝達部46(図9(a)参照)が設けられる。出力側回転伝達部45は、前記の収納凹部38の周辺に沿って一定間隔で設けられた扇形突部により形成される。また、制御側回転伝達部46は、制御部材23の係合凹部25の周辺に沿って一定間隔で設けられた扇形突部によって形成され、前記の出力側回転伝達部45と周方向に一定のすき間b(図9(c)参照)をもって嵌合される。出力側回転伝達部45と制御側回転伝達部46とによって回転伝達部47が構成される。
前記のように組み立てられたユニットに回転軸27が挿通されるとともに、その回転軸27と入力部材31の内径面との間にキー28が挿入され、入力部材31の回転軸27に対する回り止めが図られる。
実施例2のロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットは以上のようなものであり、次にその作用について説明する。
制御部材23は、正回転モード、停止モード、逆転モードの制御モードをもった適宜な制御機構24(図7参照)により制御され、制御部材23は正回転モードにおいて中立状態となり、また停止モードにおいて停止され、さらに逆転モードにおいて逆転されるものとする。
いま、正回転モードにあるとき、入力部材31が正回転(図8の矢印A参照)した場合、内輪6が同方向に回転することによりころ15がクサビ部11に噛み込みロック状態となる。これにより、外輪7と出力部材32が一体に正回転する。このとき、中立状態にあり、かつ回転伝達部45、46によって出力部材32に係合された制御部材23は一体となって正回転される。
前記の正回転中に、制御機構24の制御モードが停止モードに切り替わると、制御部材23が停止されるので、図10の矢印Bで示したように、ロック解除片18が付勢ばね16を圧縮させつつころ15をクサビ部11の拡大方向に移動させロックを解除する。それにより、外輪7及び出力部材32が停止する一方、回転軸27と内輪6は引き続き正回転する。
また、前記の正回転中に制御モードが逆転モードに切り替わった場合も同様に、ロック解除片18が付勢ばね16を圧縮させつつころ15をクサビ部11の拡大方向に移動させロックを解除する。それにより、制御機構24から逆転された制御部材23及びこれと回転伝達部47において係合された出力部材32が逆転される。回転軸27と内輪6は引き続き正回転する。
なお、回転伝達部47には周方向のすき間bが存在するので、回転の伝達の際にそのすき間bの間隔のバックラッシが生じ、出力側と制御側の回転伝達部45、46相互間のきしみ等を防止する。
以上の各実施例においては、ロック解除部材3の各ロック解除片18のころ15に対向した辺は、ころ15に対して平行に形成されている(図5参照)。これに対して、図11(a)から(d)に示したものは、前記ロック解除片18のころ15に対向した側辺が、該ころ15の中心に対し一定の傾斜角度αを付けたものである。このような傾斜角αを付けると、ロック解除片18がころ15のロックを解除する際に、1段目でころ15の一端部に接触してころ15を傾斜させ(図11(c)参照)、2段目でころ15を押し込む(図11(d)参照)という作用によってころ15を後退させてロック解除するので、1段だけの作用でころ15を後退させロックを解除する場合(図5の場合)に比べ、ロック解除に必要なトルクが1段目と2段目に分散されるので減少する。
実施例1の縦断正面図 図1のX−X線の断面図 実施例1の分解斜視図 実施例1のロック解除状態の断面図 実施例1のころ収納部分の断面図 実施例1の変形例の一部断面図 実施例2の縦断側面図 図7のY−Y線の断面図 (a)実施例2の分解斜視図、(b)実施例2の出力部材の斜視図、(c)実施例2の回転伝達部の一部正面図 実施例2のロック解除状態の断面図 (a)から(d)実施例1、2の変形例であり、(a)はロック解除部材の斜視図、(b)から(d)はころ収納部分の断面図
符号の説明
1 一方向クラッチユニット
2 一方向クラッチ
3 ロック解除部材
4 蓋
5 ケーシング
6 内輪
7 外輪
8 ポケット
9 柱部
11 クサビ部
12 ばね収納部
13 ロック解除片挿入部
14 カム面
15 ころ
16 付勢ばね
17 円環部
18 ロック解除片
19 開口
20 回り止め部
21 係合溝
22 係合リブ
23 制御部材
24 制御機構
25 係合凹部
26 係合部
27 回転軸
28 キー
31 入力部材
32 出力部材
33 ボス部
34 段差部
35 大径部
36 小径部
37 軸受部
38 収納凹部
39 回り止め溝
41 回り止めリブ
42 回り止めリブ
43 周り止め溝
44 周溝
44’留め輪
45 出力側回転伝達部
46 制御側回転伝達部
47 回転伝達部

Claims (6)

  1. 内輪(6)の外周に外輪(7)が相対回転可能に嵌合され、前記内輪(6)と外輪(7)のいずれか一方の嵌合面に複数のポケット(8)が周方向へ所定の間隔により設けられ、各ポケット(8)の底面に周方向に傾斜したカム面(14)が形成されるとともに該カム面(14)とこれに対向した前記内輪(6)又は外輪(7)とにより一定のクサビ角θが形成され、前記ポケット(8)にころ(15)と該ころ(15)をクサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね(16)が収納された一方向クラッチ(2)と、ロック解除部材(3)の組み合わせからなる一方向クラッチユニット(1)において、前記ロック解除部材(3)は前記内輪(6)又は外輪(7)と同芯の円環部(17)と、該円環部(17)に前記各ポケット(8)に対応して軸方向に突き出して設けられたロック解除片(18)とから構成され、前記各ロック解除片(18)が前記各ポケット(8)のクサビ角θの狭小側となるポケット端部と前記ころ(15)との間に挿入されたことを特徴とする一方向クラッチユニット。
  2. 前記付勢ばね(16)が圧縮型のコイルばねであることを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチユニット。
  3. 前記ロック解除片(18)の前記ころ(15)に対向した側辺が、該ころ(15)の中心に対し一定角度α傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の一方向クラッチユニット。
  4. 入力部材(31)、出力部材(32)、制御部材(23)及びロック解除機構を備えた一方向クラッチユニットが同軸状態に組み合わされてなるロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニットにおいて、前記のロック解除機構を備えた一方向クラッチユニットとして請求項1らか3のいずれかに記載の一方向クラッチユニット(1)が使用され、該一方向クラッチユニット(1)を構成する内輪(6)と外輪(7)のいずれか一方に前記入力部材(31)、他方に前記出力部材(32)がそれぞれ結合一体化され、該一方向クラッチユニット(1)のロック解除部材(3)が前記制御部材(23)と一体回転可能に係合され、該出力部材(32)と該制御部材(23)が回転伝達部(47)を介して一体回転可能に結合されたことを特徴とするロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニット。
  5. 前記制御部材(23)が、外部の制御機構(24)により空転、停止又は入力部材(31)の正回転に対して逆転するいずれかの制御モードで制御されることを特徴とする請求項4に記載のロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニット。
  6. 前記回転伝達部(47)が前記出力部材(32)に設けられた出力側回転伝達部(45)と、前記制御部材(23)に設けられた制御側回転伝達部(46)とから構成され、双方の回転伝達部(45)(46)が回転方向の一定のすき間bによってバックラッシを生じるように係合されたことを特徴とする請求項4又は5に記載のロック解除逆転機構を備えた一方向クラッチユニット。
JP2006248015A 2005-11-15 2006-09-13 一方向クラッチユニット Expired - Fee Related JP4943786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248015A JP4943786B2 (ja) 2005-11-15 2006-09-13 一方向クラッチユニット

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330358 2005-11-15
JP2005330358 2005-11-15
JP2006056625 2006-03-02
JP2006056625 2006-03-02
JP2006248015A JP4943786B2 (ja) 2005-11-15 2006-09-13 一方向クラッチユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007263358A true JP2007263358A (ja) 2007-10-11
JP4943786B2 JP4943786B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=38636535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006248015A Expired - Fee Related JP4943786B2 (ja) 2005-11-15 2006-09-13 一方向クラッチユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943786B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101672650B1 (ko) * 2015-09-09 2016-11-04 지상훈 양방향 회전이 가능한 원웨이 클러치
CN109931347A (zh) * 2019-04-02 2019-06-25 北京航空航天大学 一种高速直线刹车制动装置
CN114810879A (zh) * 2022-06-08 2022-07-29 浙江师范大学 一种复合式线控制动器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154827A (en) * 1979-05-21 1980-12-02 Exxon Research Engineering Co High power switching circuit and method of using same
JP2004011784A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Ntn Corp 一方向クラッチ
JP2004176779A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Ntn Corp 逆入力遮断クラッチ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154827A (en) * 1979-05-21 1980-12-02 Exxon Research Engineering Co High power switching circuit and method of using same
JP2004011784A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Ntn Corp 一方向クラッチ
JP2004176779A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Ntn Corp 逆入力遮断クラッチ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101672650B1 (ko) * 2015-09-09 2016-11-04 지상훈 양방향 회전이 가능한 원웨이 클러치
WO2017043744A1 (ko) * 2015-09-09 2017-03-16 지상훈 양방향 회전이 가능한 원웨이 클러치
CN107407351A (zh) * 2015-09-09 2017-11-28 池尚勋 单向离合器
CN109931347A (zh) * 2019-04-02 2019-06-25 北京航空航天大学 一种高速直线刹车制动装置
CN114810879A (zh) * 2022-06-08 2022-07-29 浙江师范大学 一种复合式线控制动器
CN114810879B (zh) * 2022-06-08 2023-07-18 浙江师范大学 一种复合式线控制动器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4943786B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030488B2 (ja) 一方向クラッチユニット
JP2008304050A (ja) 駆動力正逆切替装置
JP2016108928A (ja) 電気錠
JP2018157722A (ja) アクチュエータ
JP4943786B2 (ja) 一方向クラッチユニット
JP2008075867A (ja) 一方向クラッチユニット
JP2008240786A (ja) 傘歯車機構を用いた駆動力制御装置
JP2010242802A (ja) 逆入力遮断クラッチ
JP4754438B2 (ja) 駆動力正逆切替装置
JP6058597B2 (ja) ピンを利用するフリータイプ双方向クラッチ
JP2008151232A (ja) トルクリミッタ付き逆入力遮断ユニット
JP2001041293A (ja) セルフロック機能を有する減速装置及びそれを用いた弁開閉装置
WO2012141087A1 (ja) 逆入力遮断クラッチ
WO2017164400A1 (ja) ブレーキ付モータおよびアクチュエータ
JP2008275147A (ja) 駆動力正逆切替装置
JP2015158238A (ja) 簡易型のフリータイプ双方向クラッチ
JP2009052689A (ja) 一方向クラッチユニット
WO2016088542A1 (ja) 電気錠
JP6356892B1 (ja) 小型構造の逆入力遮断クラッチ
JP2003269490A (ja) ばねクラッチユニット
JP2008151229A (ja) 逆入力遮断ユニット
JP2008151208A (ja) 逆入力遮断ユニット
JP2007333069A (ja) 逆入力遮断クラッチ
JP2008133880A (ja) 逆入力防止クラッチ
JP6906581B2 (ja) 逆入力遮断クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4943786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees