JP2008240786A - 傘歯車機構を用いた駆動力制御装置 - Google Patents

傘歯車機構を用いた駆動力制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力側から加えられた駆動トルクを出力側に伝達・遮断したり、回転方向を逆転して出力したりする傘歯車機構を用いた駆動力制御装置において、中間傘歯車を支持する支持軸の振れを規制し、その支持軸に嵌合された制御歯車がその両側の入力歯車又は出力歯車に干渉することを防止することである。
【解決手段】固定軸1、前記固定軸1に嵌合された中間軸2、前記中間軸2のボス部3を挟んでその両側の固定軸1に対し同軸状態に配置された入力歯車4と出力歯車5、前記中間軸2のボス部3から径方向に延びた支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7、前記支持軸部6の先端間に外嵌され前記固定軸1に同軸状態に設けられた制御歯車8からなり、前記入力歯車4の入力傘歯車12と前記出力歯車5の出力傘歯車14が前記中間傘歯車7に噛み合わされてなる傘歯車機構を用いた駆動力制御装置において、前記中間軸2の支持軸部6が同一中心角をもって少なくとも3本設けられた構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、傘歯車機構を用いた駆動力制御装置に関し、例えば事務機の給紙部等において用いられるものであり、特に固定軸に対し十字状に嵌合された中間軸の構造に関する。
複写機等の事務機の給紙部において、入力回転部材に入力された一定回転方向の駆動力を出力回転部材に伝達又は遮断するため、従来一般的な装置としては、ばねクラッチが使用されていた(特許文献1)。この装置は、コイルばねの巻き方向によって定まる一定の回転方向の駆動力の伝達制御ができるが、回転方向が逆になると制御ができない構造であり、正逆両方向の駆動入力が必要な給紙部には適用できない問題があった。
このような問題を解消すべく、当出願人は、先に駆動入力の回転方向にかかわらず、伝達・遮断の制御ができる傘歯車を用いた駆動力制御装置を特許出願した(特願2006−241304号等)。その代表例を図12及び図13に示す。
また、さらに進化した給紙部においては、前記のように駆動入力の伝達・遮断のみ行う単純な機構に代えて、駆動入力の回転方向を正逆適宜な方向に切替えて出力する歯車制御装置が求められる場合があり、これについても当出願人は先に特許出願している(特願2006−226386号等)。その代表例を図14に示す。
これらの装置は中間軸2の部分を除き、後述する本発明の実施例と実質的に同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、これらの装置を総称して「傘歯車機構を用いた駆動力制御装置」と称することとする。
実開平6−73464公報(図1)
前記の傘歯車機構を用いた駆動力制御装置においては、図12の場合及び図14の場合のいずれも、図13に示したように、固定軸1に十字状に嵌合された中間軸2の構造として、そのボス部3から固定軸1の径方向に突き出した2本の支持軸部6、6が軸対称の位置に設けられ、固定軸1に対して十字状となっている。前記支持軸部6、6に中間傘歯車7、7が嵌合されるとともに、その支持軸部6、6の先端部相互間に固定軸1と同軸状態に制御歯車8が外嵌される。前記中間傘歯車7、7が入力歯車4の入力傘歯車12と出力歯車5の出力傘歯車14に噛み合わされ傘歯車機構が構成される。
上記の構造においては中間傘歯車7、7に作用する荷重のバランスが崩れた場合に支持軸部6の中心線が振れ、その先端部に外嵌された制御歯車8がその両側に配置された入力歯車4又は出力歯車5に干渉するおそれがある。
前記の干渉を防ぐために、ケーシング側から制御歯車8の両側に至る規制壁を設けることが一応考えられるが、複雑な構造となる問題がある。
そこで、この発明は、簡単な構造により前記中間軸の振れを規制し、制御歯車8の干渉を防止することを課題とする。
前記の課題を解決するためにこの発明は、図1に示したように、前記固定軸1に嵌合された中間軸2、前記中間軸2のボス部3を挟んでその両側の固定軸1に対し同軸状態に配置された入力歯車4と出力歯車5、前記中間軸2のボス部3から径方向に突き出した支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7、前記支持軸部6の先端間に外嵌され前記固定軸1に同軸状態の制御歯車8からなり、前記入力歯車4は入力平歯車11と入力傘歯車12により、また、前記出力歯車5は出力平歯車13と出力傘歯車14によりそれぞれ構成され、前記入力傘歯車12と出力傘歯車14が前記中間傘歯車7に噛み合わされてなる傘歯車機構を用いた駆動力制御装置を発明の前提の構成とする。この装置は、制御歯車8を外部から制御することにより、入力歯車4に入力された駆動トルクの伝達・遮断を行う。
このような装置において、この発明は、図2に示したように、前記中間軸2の支持軸部6が同一中心角αをもって少なくとも3本設けられた構成としたものである。
上記の構成によると、中間軸2が固定軸1上で回転する場合、各支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7に作用する荷重にアンバランスがあっても、各支持軸部6に作用する偏荷重が相互に打ち消しあい、支持軸部6の中心線の振れが防止される。
なお、前記出力歯車5を構成する出力平歯車13と出力傘歯車14とが別体に構成され、前記出力平歯車13が前記出力傘歯車14の外径面に嵌合されるとともに回転方向に係合され、前記出力傘歯車14を貫通した制御スリーブ21が前記ボス部3に結合され、該制御スリーブ21と出力平歯車13の内径面との間に一方向クラッチ26が介在された構成をとる場合もある。
この構成の場合は、制御歯車8の外部からの制御によって、入力された駆動トルクの回転方向を反転して出力させることができるものであり、このような装置においても中間軸2の構成を前記と同様の構成をとることができる。
この発明は、以上のようなものであるから、中間軸2の支持軸部6の先端部間に嵌合された制御歯車8がその左右に存在する部材に干渉することが回避され、安定よく駆動力を制御することができる。
以下、この発明に係る傘歯車機構を用いた駆動力制御装置の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示した実施例1の装置は、固定軸1に嵌合された中間軸2、前記中間軸2のボス部3を挟んでその両側の固定軸1に同軸状態に配置された入力歯車4と出力歯車5、前記中間軸2のボス部3から径方向に突き出した支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7、前記中間軸2の両端部に外嵌された制御歯車8からなる。
前記入力歯車4は入力平歯車11とこれと一体の入力傘歯車12からなり、固定軸1に回転自在に嵌合される。また、出力歯車5は出力平歯車13とこれと一体の出力傘歯車14とからなり、固定軸1に回転自在に嵌合される。前記入力傘歯車12と出力傘歯車14がそれぞれ前記の中間傘歯車7に噛み合わされ、傘歯車機構が構成される。
制御歯車8の外部に電磁クラッチ、ソレノイド等からなるアクチュエータ15が設けられ、そのオン・オフ作用により制御歯車8を実線で示したようにロック状態とし、また一点鎖線で示したようにフリー状態とする。
前記の中間軸2は、図2に示したように、ボス部3の周りの3等分位置に3本の支持軸部6が同一中心角αをもって径方向に突き出すように設けられる。各支持軸部6に中間傘歯車7が嵌合され、止め輪9によって抜け止めされる。また、各支持軸部6の先端部に前記の制御歯車8が外嵌される。
前記支持軸部6は、制御歯車8の内径面に設けられた嵌合溝16に対し軸方向から嵌入され、環状の蓋部材17によって抜け止めされる。
実施例1の装置は以上のようなものであり、次にその作用を説明する。アクチュエータ15がオンとなって制御歯車8がロック状態にある場合(図1の実線参照)において、入力歯車4に正回転方向A(図の左端からみて右回転)の駆動トルクが入力された場合、制御歯車8、制御歯車8に嵌合された中間軸2が停止状態にあるから、駆動トルクは入力傘歯車12、中間傘歯車7及び出力傘歯車14を通じて出力歯車5に伝達され、出力歯車5が逆回転方向B(左回転)に回転される。即ち、駆動トルクの回転方向を反転した回転が出力側に伝達される。
また、アクチュエータ15がオフになって制御歯車8がフリーとなった状態(図1の一点鎖線参照)において、入力歯車4に正回転方向Aの回転が入力されると、入力傘歯車12とともに中間傘歯車7が自転しつつ公転し、中間軸2が固定軸1の周りを回転する。このとき、出力歯車5は負荷トルクの作用を受けて回転しない。即ち、駆動トルクの出力側への伝達が遮断される。
なお、入力歯車4に逆回転方向Bの駆動トルクが入力された場合も同様の作用が行われる。
前記のように中間軸2は、3本の支持軸部6にそれぞれ嵌合された中間傘歯車7によって左右の入力傘歯車12と出力傘歯車14に噛みあっているので、中間軸2は安定する。そのため、中間傘歯車7に作用する荷重のアンバランスがあっても支持軸部6の中心線が振れることがなく、そのため、制御歯車8が左右の入力歯車4又は出力歯車5に干渉することが防止される。
図3から図7に示した実施例2の装置は、入力される駆動トルクの回転方向を反転して出力するようにしたものである。その基本的な構成要素は、前記実施例1と同様に、固定軸1に嵌合された中間軸2、前記中間軸2のボス部3を挟んでその両側の固定軸1に同軸状態に配置された入力歯車4と出力歯車5、前記中間軸2のボス部3から径方向に突き出した支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7、前記中間軸2の両端部に外嵌された制御歯車8からなる。
前記入力歯車4は入力平歯車11とこれと一体の入力傘歯車12からなり、固定軸1に回転自在に嵌合される。また、出力歯車5は出力平歯車13とこれと別体の出力傘歯車14とからなり、固定軸1に同軸状態に配置される。前記入力傘歯車12と出力傘歯車14がそれぞれ前記の中間傘歯車7に噛み合わされる。
制御歯車8の外部に電磁クラッチ、ソレノイド等からなるアクチュエータ15が設けられ、そのオン・オフ作用により制御歯車8をロック状態とし(図3参照)、またフリー状態とする(図7参照)。
実施例1の場合と異なり、前記の出力歯車5を構成する出力平歯車13と出力傘歯車14は別体に構成され、出力平歯車13が出力傘歯車14の外径面に嵌合される。また、出力傘歯車14を貫通した制御スリーブ21が固定軸1に貫通される。制御スリーブ21の内端部は凹凸係合部25によってボス部3に結合される。
前記の中間軸2は、図4に示したように、ボス部3の周りの3等分位置に3本の支持軸部6が同一中心角αをもって径方向に突き出すように設けられる。各支持軸部6に中間傘歯車7が嵌合され、止め輪9によって抜け止めされる。また、各支持軸部6の先端部に前記の制御歯車8が外嵌される。中間軸2に関するこれらの構成は実施例1の場合と同様である。
前記出力傘歯車14の外径面の軸対称の2箇所に規制突起22が設けられる(図6(a)参照)。また、出力平歯車13の内径面の端部に設けられた周壁23の軸対称の2箇所に、前記規制突起22に対応した2箇所の規制凹部24が設けられる。この規制凹部24に前記の規制突起22が周方向に所要の一定の中心角をもったすき間a(図6(b)参照)をおいて嵌合される。前記出力傘歯車14の外面の軸対称の2箇所にロック解除ピン30が軸方向に突設される。
前記の制御スリーブ21の外径面と、出力平歯車13の内径面との間にころ式の一方向クラッチ26が介在される(図5(a)参照)。この一方向クラッチ26は、内輪27と外輪28、これらの間に介在されたころ29と付勢ばね31とから構成される。内輪27は回り止め32を介して制御スリーブ21の外径面に嵌合される。外輪28は回り止め33を介して出力平歯車13の内面に嵌合される。
前記外輪28の内径面において、軸対称の2箇所に内輪27の外径面に当接した軸受凸部34が設けられ、その軸受凸部34の間の2箇所において同一形状の連続した5箇所のカム面35と、各カム面35と内輪27との間にころ29が相互に接触した状態に介在される。ころ29が内輪27とカム面35に接した状態においてその接触点に引いた接線のなす角度θ、即ち、クサビ角θが拡大する方向に存在する軸受凸部34と端部のころ29との間に付勢ばね31が介在される。また、クサビ角θが狭小となる方向に存在する他の軸受凸部34と端部のころ29との間に前記のロック解除ピン30が軸方向に挿入される。
前記のロック解除ピン30とこれに最も近い端部のころ29との間に一定の中心角をもったすき間bが設けられるが(図5(b)参照)、このすき間bは前記の遊びすき間aより小さく(b<a)設定される。
なお、出力傘歯車14において、規制突起22とロック解除ピン30相互の位置関係は、図6(b)に示したように、逆回転方向B(ロック解除方向)に見て、ロック解除ピン30が前記すき間aの範囲内で中心角βだけ進んだ関係にある。
前記の一方向クラッチ26を出力平歯車13に組み込んだ状態において、出力平歯車13の内径面端部に蓋部材36(図3参照)が嵌合され閉鎖される。
実施例2の装置は以上のようなものであり、次にその作用を説明する。いま、入力歯車4に正回転方向Aの駆動トルクが入力されている状態において、図3に示したように、アクチュエータ15がオンとなり制御歯車8がロックされると、中間軸2及びこれに係合された制御スリーブ21が固定される。入力傘歯車12、中間傘歯車7を介して出力傘歯車14が逆回転方向Bに回転すると、ロック解除ピン30がすき間bを越えて回転することにより各ころ29をクサビ角θの拡大方向に移動させて一方向クラッチ26をフリーにさせる(図5参照)。その後、出力傘歯車14の規制突起22がすき間aを越えて回転すると規制凹部24の内面に係合して出力平歯車13と一体となってこれを逆回転方向Bに回転させる。即ち、駆動トルクの回転方向が反転され逆回転方向Bに切替えられて出力側に伝達される。
また、図7に示したように、アクチュエータ15がオフとなって制御歯車8がフリーの状態において、入力歯車4に正回転方向Aの駆動トルクが入力されると、中間傘歯車7が自転しつつ公転し、中間軸2及びこれに係合された制御スリーブ21が正回転方向Aに回転する。これにより一方向クラッチ26がロックされ(図5の一点鎖線矢印A参照)、出力平歯車13が同方向に回転される。即ち、駆動トルクの正回転方向Aと同一の正回転方向Aの回転が出力側に伝達される。
この場合、中間軸2は3本の支持軸部6にそれぞれ嵌合された中間傘歯車7を介して左右の入力傘歯車12と出力傘歯車14に噛み合っているので安定することは前記実施例1と同様である。
次に、図8から図11に示した実施例3の装置は、前記実施例2と同様に、駆動入力の回転方向を切替えて逆回転の出力が得られるようにしたものであるが、実施例2に比べ、一方向クラッチ26を組み込む位置において相違がある。
その基本的な構成要素は、前記実施例1、2と同様に、固定軸1に嵌合された中間軸2、前記中間軸2のボス部3を挟んでその両側の固定軸1に同軸状態に配置された入力歯車4と出力歯車5、前記中間軸2のボス部3から径方向に突き出した支持軸部6に嵌合された中間傘歯車7、前記中間軸2の両端部に外嵌された制御歯車8からなる。
前記入力歯車4は入力平歯車11とこれと一体の入力傘歯車12からなり、固定軸1に回転自在に嵌合される。また、出力歯車5は出力平歯車13とこれと別体の出力傘歯車14とからなり、固定軸1に回転自在に嵌合される。前記入力傘歯車12と出力傘歯車14がそれぞれ前記の中間傘歯車7に噛み合わされる。
出力傘歯車14の内面、即ちボス部3側の端面には、軸対称の2箇所にロック解除ピン30が設けられ(図10(a)参照)、またその出力傘歯車14の外面、即ち出力平歯車13側の端面には、軸対称の2箇所に規制凹部24が設けられる。
出力平歯車13の内面中央に制御スリーブ21が軸方向に設けられ、その先端が後述の一方向クラッチ26の内輪27と凹凸係合部25を介して結合される。また、前記制御スリーブ21の付け根部に軸対称の2箇所に規制突起22が設けられ、前記の規制凹部24に対し周方向に遊びすき間aをおいて嵌合される(図10(b)参照)。
前記の中間軸2は、図9に示したように、ボス部3の周りの3等分位置に3本の支持軸部6が同一中心角αをもって径方向に突き出すように設けられる。各支持軸部6に中間傘歯車7が嵌合され、止め輪9によって抜け止めされる。また、各支持軸部6の先端部に前記の制御歯車8が外嵌される。
前記ボス部3の出力側は開放されており、その内部に前記の一方向クラッチ26が収納される。この一方向クラッチ26は、図9に示したように、内輪27と外輪28、これらの間に介在されたころ29と付勢ばね31とから構成される。内輪28は固定軸1に嵌合され、外輪28は回り止め33を介してボス部3の内面に嵌合される。
前記内輪27の外径面において、軸対称の2箇所に外輪28の内径面に当接した軸受凸部34が設けられ、その軸受凸部34の間の2箇所において同一形状の連続した5箇所のカム面35が形成され、各カム面35と外輪28との間にころ29が相互に接触した状態に介在される。クサビ角θが拡大する方向に存在する軸受凸部34と端部のころ29との間に付勢ばね31が介在される。また、クサビ角θが狭小となる方向に存在する他の軸受凸部34と端部のころ29との間に前記のロック解除ピン30が軸方向に挿入される。
前記のロック解除ピン30とこれに最も近い端部のころ29との間に遊びすき間bが設けられるが(図9(b)参照)、この遊びすき間bは前記の遊びすき間aより小さく(b<a)設定される。この場合も、規制突起22とロック解除ピン30相互の位置関係は、逆回転方向B(ロック解除方向)に見て、ロック解除ピン30が前記遊びすき間aの範囲内で中心角βだけ進んだ関係にある。
実施例3の装置は以上のようなものであり、次にその作用を説明する。いま、入力歯車4に正回転方向Aの駆動トルクが入力されている状態において、図8に示したように、アクチュエータ15がオンとなり制御歯車8がロックされると中間軸2が固定される。入力傘歯車12、中間傘歯車7を介して出力傘歯車14が逆回転方向Bに回転すると、ロック解除ピン30がすき間bを越えて回転することにより各ころ29をクサビ角θの拡大方向に移動させて一方向クラッチ26をフリーにさせる。その後、出力傘歯車14がすき間aを越えて回転すると規制凹部24の内面に規制突起22が係合して出力平歯車13と一体となってこれを逆回転方向Bに回転させる。即ち、駆動トルクの回転方向が切替えられ反転して出力側に伝達される。
また、図11に示したように、アクチュエータ15がオフとなって制御歯車8がフリーの状態において、入力歯車4に正回転方向Aの駆動トルクが入力されると、中間傘歯車7が自転しつつ公転し、中間軸2が正回転方向Aに回転する。これにより一方向クラッチ26がロックされ、出力平歯車13が同方向に回転される。即ち、駆動トルクの回転方向と同一の回転方向の回転が出力側に伝達される。
この場合、中間軸2は3本の支持軸部6にそれぞれ嵌合された中間傘歯車7を介して左右の入力傘歯車12と出力傘歯車14に噛みあっているので安定することは前記実施例1、2と同様である。
実施例1のアクチュエータがオンの状態の断面図 図1のX−X線の断面図 実施例2のアクチュエータがオンの状態の断面図 図3のX−X線の断面図 (a)図3のX−X線の断面図、(b)図5(a)の一部拡大断面図 (a)実施例2の一部分解斜視図、(b)図3のX−X線の断面図 実施例2のアクチュエータがオフの状態の断面図 実施例3のアクチュエータがオンの状態の断面図 (a)図8のX−X線の断面図、(b)図9(a)の一部拡大断面図 (a)実施例3の一部分解斜視図、(b)図8の一部断面図 実施例3のアクチュエータがオフの状態の断面図 従来例の断面図 図12のX−X線の断面図 他の従来例の断面図
符号の説明
1 固定軸
2 中間軸
3 ボス部
4 入力歯車
5 出力歯車
6 支持軸部
7 中間傘歯車
8 制御歯車
9 止め輪
11 入力平歯車
12 入力傘歯車
13 出力平歯車
14 出力傘歯車
15 アクチュエータ
16 嵌合溝
17 蓋部材
21 制御スリーブ
22 規制突起
23 周壁
24 規制凹部
25 凹凸係合部
26 一方向クラッチ
27 内輪
28 外輪
29 ころ
30 ロック解除ピン
31 付勢ばね
32 回り止め
33 回り止め
34 軸受凸部
35 カム面
36 蓋部材

Claims (3)

  1. 固定軸(1)に嵌合された中間軸(2)、前記中間軸(2)のボス部(3)を挟んでその両側の固定軸(1)に対し同軸状態に配置された入力歯車(4)と出力歯車(5)、前記中間軸(2)のボス部(3)から径方向に突き出した支持軸部(6)に嵌合された中間傘歯車(7)、前記支持軸部(6)の先端間に外嵌され前記固定軸(1)と同軸状態の制御歯車(8)からなり、前記入力歯車(4)は入力平歯車(11)と入力傘歯車(12)により、また、前記出力歯車(5)は出力平歯車(13)と出力傘歯車(14)によりそれぞれ構成され、前記入力傘歯車(12)と出力傘歯車(14)が前記中間傘歯車(7)に噛み合わされてなる傘歯車機構を用いた駆動力制御装置において、前記中間軸(2)の支持軸部(6)が同一中心角αをもって少なくとも3本設けられことを特徴とする傘歯車機構を用いた駆動力制御装置。
  2. 前記出力歯車(5)を構成する出力平歯車(13)と出力傘歯車(14)とが別体に構成され、前記出力平歯車(13)が前記出力傘歯車(14)の外径面に嵌合されるとともに回転方向に係合され、前記出力傘歯車(14)を貫通した制御スリーブ(21)が前記ボス部(3)に結合され、該制御スリーブ(21)と出力平歯車(13)の内径面との間に一方向クラッチ(26)が介在されたことを特徴とする請求項1に記載の傘歯車機構を用いた駆動力制御装置。
  3. 前記出力歯車(5)を構成する出力平歯車(13)と出力傘歯車(14)とが別体に構成され、前記出力平歯車(13)が前記出力傘歯車(14)と軸方向に突き合わされるとともに回転方向に係合され、前記ボス部(3)の内部に一方向クラッチ(26)が組み込まれ、前記出力平歯車(5)と一体の制御スリーブ(21)が前記一方向クラッチ(26)の内輪(27)と結合されたことを特徴とする請求項1に記載の傘歯車機構を用いた駆動力制御装置。
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