JP2007100821A - クラッチ付き減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ付き歯車装置において、大歯車と出力軸の直角度を確保する。
【解決手段】モータの出力軸に接続する入力軸10、この入力軸10に固定した小歯車12,13と、被駆動装置に接続する出力軸40と、この出力軸40に回転自在に保持され前記小歯車12,13に噛合い回転する大歯車32、33と、前記出力軸40と前記大歯車32,33の間に設けたクラッチ機構44とより構成し、前記小歯車12,13の回転がこのクラッチ機構44と大歯車32,33を介して出力軸40に伝達される構成としたクラッチ付き減速装置において、前記大歯車32、33と出力軸44との間にすべり軸受42,43を介在させると共に前記入力軸40に固定した小歯車12、13の両側にスラストリング20、21、22、23を固定し、このスラストリング20、21、22、23が前記小歯車12,13と大歯車23、33の噛合部25、26より大径の外径を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの出力回転を小歯車と大歯車の噛合い回転で減速して被駆動装置に伝達する減速装置、あるいは、モータの出力回転を大歯車と小歯車の噛合い回転で増速して被駆動装置に伝達する歯車装置において、大歯車を出力軸に回転自在に設置し、この大歯車と出力軸との間にクラッチ機構を設けた構成のクラッチ付き歯車装置に関する。
前記クラッチ付き歯車装置の従来装置として図3〜図5に示すクラッチ付き減速を一例にして説明する。尚、この図3〜図5に示すクラッチ付き減速装置を例にするが、クラッチ付き増速装置も同様である。
従来のクラッチ付き減速装置の外形図を示す図3において、防音カバー50内に設けてあるクラッチ付き減速装置は、モータの出力側が接続する入力部53とこの入力部53に伝達される回転を減速して被駆動装置に伝達する出力部54とを備えており、前記防音カバー50の外部に突出するクラッチレバー52を備えた構成であり、このクラッチレバー52をニュートラル位置にすると、入力部53と出力部54との連結を遮断し、いずれかに操作すると、入力部53と出力部54とが連結され、モータの回転が減速されて被駆動装置に伝達される構成である。尚、図3に示す72、73は図5に示す高速用の大歯車72と低速用の大歯車73であり、62、63は、図4に示す高速用の小歯車62低速用の小歯車63である。また77a、77bは、図5に示す回転分配用の歯車である。
前記入力部53は、図4に示すように、モータの出力回転が伝達される入力軸60が本体55にベアリング61a、61bとで回転自在に支承されている。この入力軸60には、高速用の小歯車62と低速用の小歯車63とを設けてあり、そのおのおのは、図5に示す出力軸70に回転自在に保持した高速用の大歯車72と低速用の大歯車73に噛合っている。前記高速用の小歯車62と低速用の小歯車63と高速用の大歯車72及び低速用の大歯車73は、はすば歯車で構成してある。また、スラスト軸受65は、入力軸60の端部に設けあり、小歯車62、63をはすば歯車で構成したことによるスラスト力をうける構成である。
図5に示す様に、被駆動装置に接続する出力軸70は、本体55にベアリング71a、71bにより回転自在に保持すると共に、前記高速用の小歯車62に噛合う高速用の大歯車72と低速用の小歯車63に噛合う低速用の大歯車73がベアリング72a、72b、73a、73bにより回転自在も支承してある。また、前記高速用の大歯車72と低速用の大歯車73との間には、前記クラッチレバー52によって操作されるクラッチ機構74が設けてある。
このクラッチ機構74は、高速用の大歯車72と低速用の大歯車73に設けてある凹部72cと低速用の大歯車73に設けた凹部73cの内周面に設けたスプラインに噛合う外周スプラインと、出力軸70の大径部70aの外周に設けたスプラインと、このスプラインに常時結合するスプラインを内周に備えた嵌脱子75とで構成してあり、この嵌脱子75は、前記クラッチレバー52の操作により大径部70aのスプラインと結合したままその外周のスプラインと凹部73cあるいは凹部72cのスプラインと結合することで低速用の大歯車73あるいは高速用の大歯車72と出力軸70とを連結する。
即ち、クラッチ機構74は、クラッチレバー52でその嵌脱子75を図5の位置からいずれかに操作することで、出力軸70と大径歯車72あるいは大径歯車73とが連結されて、入力軸60の回転が減速されて出力軸70に伝達される。即ち今クラッチレバー52を操作して、嵌脱子75が低速用の大歯車73と出力軸70を連結すると出力軸70は低速回転となり、嵌脱子75が高速用の大歯車72と出力軸70を連結すると出力軸70は高速回転となる。この操作は、被駆動装置の状況に適応するように操作可能となっている。また、出力軸70に設けた歯車77a、歯車77bと噛合い出力軸78aと出力軸78bを等速で駆動する構成である。即ち被駆動装置を2つ等速度で駆動する必要のある装置に適用する構成である。
前記した従来のクラッチ付き減速装置は、高速用の大歯車72と低速用の大歯車73とが出力軸70に対して回転自在に保持するため、それぞれベアリング72a、72bとベアリング73a、73bを有する構成である。この構成は、歯車の中心に近い位置にベアリングを設けるので、ベアリングの位置に狂いが発生すると、出力軸70と歯車とが直角が確保できなくなるので、入力軸60に固定した小歯車との噛合いが片あたりになって歯車の歯が破損する原因となる。このため、この減速機の組み立てに当たっては、ベアリングの位置調整で、軸と歯車の直角度を厳密に確保するための作業が必要であり、この作業が極めて煩雑であった。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑み、クラッチ付き歯車装置において、大歯車と出力軸の直角度を確保することを課題とするものである。
モータの出力軸に接続する入力軸と、この入力軸に固定した小歯車と、被駆動装置に接続する出力軸と、この出力軸に回転自在に保持され前記小歯車に噛合い回転する大歯車と、前記出力軸と前記大歯車の間に設けたクラッチ機構とより構成し、前記小歯車の回転がこのクラッチ機構と大歯車を介して出力軸に伝達される構成としたクラッチ付き減速装置において、前記大歯車と出力軸との間に軸受を介在させると共に、前記入力軸に固定した小歯車の両側にスラストリングを固定し、このスラストリングが前記小歯車と大歯車の噛合部を覆う径を有することを特徴とする。
前記軸受を、すべり軸受としこのすべり軸受は大歯車の固定してあり出力軸との間に微小隙間を備えた構成としたことを特徴とする。
前記すべり軸受を、大歯車の両側から挿入する2つの部材で構成したことを特徴とする。
前記2つの部材で構成するすべり軸受間に隙間を構成し、この隙間を潤滑油の油室としたことを特徴とする。
前記入力軸に固定したスラストリングを焼ばめとしたことを特徴とする。
モータの出力軸に接続する入力軸と、この入力軸に固定した小歯車と、被駆動装置に接続する出力軸と、この出力軸に回転自在に保持され前記小歯車に噛合い回転する大歯車と、前記出力軸と前記大歯車の間に設けたクラッチ機構とより構成し、前記小歯車の回転がこのクラッチ機構と大歯車を介して出力軸に伝達される構成としたクラッチ付き減速装置において、前記大歯車と出力軸との間に軸受を介在させると共に、前記入力軸に固定した小歯車の両側にスラストリングを固定し、このスラストリングが前記小歯車と大歯車の噛合部を覆う径を有する構成にすることにより、出力軸と大歯車とがクラッチ機構で接続されたとき、大歯車の作用する軸方向の負荷はすべり軸受で受け、大歯車の先端がスラストリングによって保持される。また、出力軸と大歯車の直角度もスラストリングで確保されているので、減速装置の組み立て時において、出力軸と大歯車の直角度を確保する作業が簡素となる。
前記軸受を、すべり軸受とした構成により、軸受の構成を極めて単純な構成であるからその加工がしやすく極めて取り扱い易い効果を有する。更に、このすべり軸受は大歯車の固定してあり出力軸との間に微小隙間を備えた構成としたことにより、空転時のすべり軸受部分の周速度をより小さくする効果を有する。
前記すべり軸受を、大歯車の両側から挿入する2つの部材で構成したことにより、大歯車の両側からすべり軸受を装着することが可能であり、大歯車へのすべり軸受の装着作業時間を短縮でき更に、すべり軸受を小型にして作成しやすくする効果を有する。
前記2つの部材で構成するすべり軸受間に隙間を構成しこの隙間を潤滑油の油室としたことにより、潤滑油を貯留する湯室を特別に加工しなくても、すべり軸受を装着する作業で構成できる効果を有する。また、すべり軸受の装着を歯車の両側から行うことができるので、その作業を単純化できる効果を有する。
前記入力軸に固定したスラストリングを焼ばめとしたことにより、スラストリングと入力軸の固定が極めて強固にすることが可能となる効果を有する。
以下本発明の実施例に付いて従来技術と相違する要部を示した図1によって説明する。尚図1は、クラッチ付き減速装置の説明であるが、このクラッチ付き減速装置は出力軸と入力軸を反対にすればクラッチ付き増速装置となる事は明白であるから、具体的一例として、クラッチ付き減速装置に付いて述べるものである。尚、クラッチ付き増速装置とする場合、以下に説明する出力軸が入力軸となり、入力軸が出力軸となる。
図1に於いて、10は、モータの出力回転が伝達される入力軸である。この入力軸10は、減速機の本体15にベアリング17a、17bで回転自在に支承されており、スラストベアリング18で動力伝達時に入力軸10に作用するスラストを受けるようにされている。また、入力軸10には、高速用の小歯車12と低速用の小歯車13とが設けてあり、この高速用の小歯車12の両側にはスラストリング20と21が固定してあり、低速用の小歯車13の両側にはスラストリング22,23が固定してある。
前記入力軸10は、図1に組み立てた状態を示しているが組み立て前に、入力軸10に高速用の小歯車12と低速用の小歯車13を一体的に作成すると共に、スラストリング20、21、22、23の装着部分20a、21a、23aを加工しておき、ついでスラストリング20、21、23を入力軸10の各装着部分20a、21a、23aに焼嵌めした後図1に示すように本体15に装着する。
また、スラストリング20、21の径は、高速用の小歯車12の刃先径より若干大径となっており、高速用の小歯車12と高速用の大歯車32とが噛合部25を覆うことができるようになっている。さらに、スラストリング22、23の径も前述と同様低速用の小歯車13の刃先より若干大径となっており、低速用の小歯車13と低速用の大歯車33とが噛合部26を覆うことができるようになっている。また、前記スラストリング20と21の間の寸法は、高速用の大歯車32の歯幅より若干大きくしてある。同様にスラストリング22、23の間の寸法は、低速用の大歯車33の歯幅より若干大きくしてある。
この様に構成しているので、入力軸10がモータで回転されると、高速用の小歯車12と低速用の小歯車13とは、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33に噛合って回転する。このとき高速用の大歯車32と低速用の大歯車33の歯側部分はスラストリング20、21、22、23のそれぞれに案内されるので、高速用の小歯車12と高速用の大歯車32および低速用の小歯車13と低速用の大歯車33の歯が片あたりせずに正確に噛合うことができる様になっている。
本体15にベアリング19a、19bで回転自在に保持される出力軸40は、被駆動装置に回転力を伝達する構成であり、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33がすべり軸受42,43により回転自在に設けられている。このすべり軸受42は、2つの部材で構成してある。即ちすべり軸受42は、ほぼ同一形態の構成である軸受部材42a、42bとで構成してある。同様にすべり軸受43は、ほぼ同一形態の構成である軸受部材43a、43bとで構成してある。
この軸受部材42a、42bは、鍔42c、42dを備えその幅を高速用の大歯車32の歯幅より若干小さくしてある。この軸受部材42a、42bの外径は、高速用の大歯車32のベアリング孔32aに固定可能であり、その内径は、出力軸40の大径部40aより若干大径となっている。従って、高速用の小歯車12によって高速用の大歯車32が回転させられるとき、軸受部材42aの内径と大径部40aとの間で滑りながら回転する。
同様に、すべり軸受43は、ほぼ同一形態の構成である軸受部材43a、43bとで構成してある。この軸受部材43a、43bは、鍔43c、43dを備えその幅を低速用の大歯車33の歯幅より若干小さくしてある。この軸受部材43a、43bの外径は、低速用の大歯車33のベアリング孔33aに固定可能であり、その内径は、出力軸40の大径部40bより若干大径となっている。従って、低速用の小歯車13によって低速用の大歯車33が回転させられるとき、軸受部材43aの内径と大径部40bとの間で滑りながら回転する。
この様に、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33は、出力軸40の大径部40aおよび大径部40bとの間で滑りながら回転するが、その先端がスラストリング20、21、22、23で保持されているので、片当たりの噛合いを防止することができる。更に、すべり軸受42,43は、極めて単純な円筒形であるのでその製作が簡単であり適当な材料の選定(減速装置の負荷条件にあった材質の選択)のみでよいのでその納期が早くなる。更にこの様に単純な形状のすべり軸受42,43は、単に円筒形に加工するのみでよいので、高精度の部品が作成できるので、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33の組み立てに際して、出力軸40との直角度は、特別な操作でなくても確実に得ることができる。
図2において、すべり軸受42を構成する軸受部材42a、42bは、鍔42c、42dを備え、その幅方向の寸法が高速用の大歯車32の歯幅より若干小さくしてある。このため、図2に示す様に、軸受部材42a、42bを高速用の大歯車32に装着するとその中央部で大径部40aの全周に亘って溝34aが形成される。同様に、すべり軸受43を構成する軸受部材43a、43bは、鍔43c、43dを備え、その幅方向の寸法が高速用の大歯車33の歯幅より若干小さくしてある。このため、図2に示す様に、軸受部材43a、43bを高速用の大歯車33に装着するとその中央部で大径部40bの全周に亘って溝34bが形成される。
上述したすべり軸受42,43は、本発明において特にすべり軸受に制限しなくてはならないものでなく、すべり軸受42,43を通常の軸受であるラジアル玉軸受あるいはラジアルころ軸受を用いてもほぼ同様の効果を得ることができる。即ち、高速用の大歯車32及び低速用の大歯車33と出力軸40との間に通常の軸受を利用した場合にも、スラストリング20、21が高速用の大歯車32と高速用の小歯車12の噛合部25の部分を案内するので、高速用の大歯車32と出力軸40の直角度を保ち噛合部25部分での片当たりの噛合いを防止する。また同様に、スラストリング22、23が低速用の大歯車33と低速用の大歯車33高速用の小歯車12の噛合部26の部分を案内するので、低速用の大歯車33と出力軸40の直角度を保ち噛合部26部分での片当たりの噛合いを防止する。
また、上述したクラッチ付き減速装置の説明では、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33が出力軸40に軸受を介して設けられているが、クラッチ付き増速装置の場合出力軸40がモータに接続される入力軸となり、入力軸10が出力軸となる。しかし、高速用の大歯車32及び低速用の大歯車33と出力軸40の関係はクラッチ付き減速装置及びクラッチ付き増速装置同一である。従って、本実施例をクラッチ付き増速装置と理解する場合は、出力軸40を入力軸10と入力軸10を出力軸40とよみがえるものとする。
この溝34a、34bは、出力軸40に設けた通路35に通路36a、36b、を介して接続する。そして、前記通路35には、出力軸40の開放端に設けたスイベルジョイント37から潤滑油が供給される構成である、従って、通路35、通路36a、36bを介して供給される潤滑油は、溝34a、34bに溜められ、大径部40aと軸受部材42a、42bの間と大径部40bと軸受部材43a、43bとの間に潤滑油を供給する。この溝34a、34bは、大径部40aと大径部40bの全周に亘って形成してあるので、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33と軸受部材42a、42bと軸受部材43a、43bとの間に常時潤滑油を供給する。
高速用の大歯車32と低速用の大歯車33との間に設けたクラッチ機構45及び前記すべり軸受42、43の詳細について図1の部分拡大図である図2に基づいて説明する。
クラッチ機構44は、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33とが対抗する部分に設けてあり、大径部40cに設けたスプライン48と、前記高速用の大歯車32と低速用の大歯車33の凹部39a、39bに設けたスプライン49a、49bと、嵌脱子45とより構成してある。この嵌脱子45の内周に設けたスプライン46aは、前記大径部40cに設けたスプライン48に常時噛合い横方向に移動可能である。また嵌脱子45の外周に設けたスプライン49a、49bは、嵌脱子45が左右いずれかの方向に移動させられると、凹部39a、39bのスプライン49a、49bいずれかに噛合う構成である。この嵌脱子45の移動は、図示しないが、クラッチレバー52の操作により嵌脱子45に設けた凹部47に連結するフォーク部材で行われる。
このクラッチ機構44の嵌脱子45が図2の位置にあるときは、出力軸40と高速用の大歯車32および低速用の大歯車33とが連結されない「脱」位置にあり、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33は、入力軸10から伝達される回転が、高速用の小歯車12と低速用の小歯車13から伝達されて空転している。そして、嵌脱子45が右に操作(高速用の大歯車32と入力軸60を連結する位置)されると、嵌脱子45がスプライン48と連結したまま移動し、スプライン46a、49aが連結されるので、高速用の大歯車32と出力軸40とが連結される。同様に嵌脱子45が左に低速用の大歯車33と入力軸60を連結する位置)されると、嵌脱子45がスプライン48と連結したまま移動し、スプライン46b、49bが連結されるので、低速用の大歯車33と出力軸40とが連結される。尚、このクラッチ機構44の構成は、図5に示すクラッチ機構74と同一構成である。
以上説明した本実施例のうち図1、図2に示した構造以外(クラッチ機構を除く)の構成は、従来技術と同様の構成であるのでその説明を省く。
以下本実施例の作動について述べる。まず、クラッチレバー52が操作されずに、そのクラッチ機構44の嵌脱子45が出力軸40のみに噛合っている場合には、入力軸10に伝達されるモータの回転で高速用の小歯車12と低速用の小歯車13が回転する。この回転は、高速用の小歯車12と低速用の小歯車13に噛合い回転する高速用の大歯車32と低速用の大歯車33に伝達される。この時、高速用の大歯車32と低速用の大歯車33は、すべり軸受42、43に支承され、回転するのみで出力軸40は停止したままである。この時出力軸40と高速用の大歯車32および低速用の大歯車33は、空転するのみであるからすべり軸受42、43には、負荷の作用しないすべりしか作用しない。
ついで、モータの回転を停止しクラッチレバー52を操作して、そのクラッチ機構44の嵌脱子45を図2の右方向に移動すると、嵌脱子45は、大径部40cのスプライン48と連結されたままそのスプライン46bが高速用の大歯車32のスプライン49a、と噛合う。この状態でモータを駆動し、入力軸10を回転させると、その回転は、高速用の小歯車12から高速用の大歯車32を介して、嵌脱子45により出力軸40に伝達される。尚、この時、低速用の小歯車13に噛合う低速用の大歯車33も回転するが、クラッチ機構44の嵌脱子45で出力軸40との連結が遮断されているので空転している。
この様に出力軸40に回転が伝達されると、図5に示した歯車77a、77bにより2つの出力軸78a、78bを等速に駆動して被駆動装置に伝達する。この様にモータの回転が、被駆動装置に伝達されるとその負荷に応じて、高速用の小歯車12と高速用の大歯車32との間に噛合いによる軸直角方向の負荷が作用するが、高速用の大歯車32が出力軸40と共に回転しているので、そのすべり軸受42には軸直角方向の負荷が作用する。すべり軸受42の軸受部材42a、42bの内面と大径部40aの外周には微小隙間があり、高速用の大歯車32が僅かに倒れようとするが、この倒れは、入力軸10のスラストリング20、21により支えられる。このため、高速用の小歯車12と高速用の大歯車32の噛合い回転のよる片当たりを確実に防止する。
以上、本実施例において、嵌脱子45が右方向に操作された場合について述べたが、嵌脱子45が左方向に操作された場合は、出力軸40と低速用の大歯車33とが連結され、高速用の大歯車32と出力軸40との連結されない。従って、入力軸10に伝達されたモータの回転は、低速用の小歯車13から低速用の大歯車33を介して出力軸40から、歯車77a、77bにより等速に分配され被駆動装置に伝達される。
尚、入力軸10に伝達されるモータの回転が、高速用の小歯車12から高速用の大歯車32を介して伝達される場合は、高速の減速となり、低速用の小歯車13から低速用の大歯車33を介して伝達される場合は、低速の減速となる。これらのいずれを選択するかは、被駆動装置が要求する作業条件により選択すれば良いものである。
本発明の実施例の断面図。 図1の部分拡大図。 従来のクラッチ付き減速装置の外形図 図3のA−A断面図 図3のB−B断面図
符号の説明
10 入力軸(出力軸)
12 高速用の小歯車
13 低速用の小歯車
15 本体
20、21、22、23 スラストリング
25、26 噛合部
32 高速用の大歯車
33 低速用の大歯車
40 出力軸(入力軸)
42、43 すべり軸受(軸受)
44 クラッチ機構
45 嵌脱子

Claims (5)

  1. モータの出力軸に接続する入力軸と、この入力軸に固定した小歯車と、被駆動装置に接続する出力軸と、この出力軸に回転自在に保持され前記小歯車に噛合い回転する大歯車と、前記出力軸と前記大歯車の間に設けたクラッチ機構とより構成し、前記小歯車の回転がこのクラッチ機構と大歯車を介して出力軸に伝達される構成としたクラッチ付き減速装置において、
    前記大歯車と出力軸との間に軸受を介在させると共に、前記入力軸に固定した小歯車の両側にスラストリングを固定し、このスラストリングが前記小歯車と大歯車の噛合部より大径の外径を有することを特徴とするクラッチ付き歯車装置。
  2. 前記軸受を、すべり軸受としこのすべり軸受は大歯車の固定してあり出力軸との間に微小隙間を備えた構成としたことを特徴とする請求項1記載のクラッチ付き歯車装置。
  3. 前記すべり軸受を、大歯車の両側から挿入する2つの部材で構成したことを特徴とする請求項2記載のクラッチ付き歯車装置。
  4. 前記2つの部材で構成するすべり軸受間に隙間を構成し、この隙間を潤滑油の油室としたことを特徴とする請求項3記載のクラッチ付き歯車装置。
  5. 前記入力軸に固定したスラストリングを焼ばめとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクラッチ付き歯車装置。
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