JP2008215397A - 駆動力正逆切替装置 - Google Patents

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声一 高田
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Abstract

【課題】入力側から正逆いずれかの回転方向をもって入力された駆動トルクの回転方向を反対の回転方向に適宜切替えて出力できるようにすることである。
【解決手段】固定軸1に嵌合された入力歯車2及び入力歯車2に一体化された入力傘歯車3、前記固定軸1に嵌合された出力歯車4及びこれと別体で前記入力傘歯車3と対向状に設けられた出力傘歯車5、前記入力傘歯車3と出力傘歯車5との間で前記固定軸1に回転自在に嵌合された中間軸6、該中間軸6に嵌合され前記入力傘歯車3と出力傘歯車5に噛み合った中間傘歯車7、前記中間軸6の両端間に前記固定軸1と同軸状態に嵌合された制御歯車8、前記中間軸6のボス部11に収納され前記固定軸1に嵌合された一方向クラッチ12からなり、アクチュエータ9がオフのときに一方向クラッチ12がフリーとなって入力と同一方向の回転が出力され、オンのときに該一方向クラッチ12がロックされ入力と反対方向の回転に切替えて出力されるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、駆動力正逆切替装置に関し、例えば事務機の給紙部等において用いられる。
複写機等の事務機における紙の搬送方向は、通常は一方向であるので、一定方向の回転仕様用をもったモータによって駆動するようにしている。しかし、紙の搬送方向を正逆適宜切替て搬送する進化した給紙部において、従来の一定方向回転仕様のモータで対応する場合、モータの回転方向を正逆に適宜切替える装置を追加する必要があった(特許文献1)。
このような場合に通常使用される駆動力正逆切替機構として、図13に示した3個の傘歯車を用いた機構が知られている(非特許文献1)。この機構は、入力軸51の一端に設けた入力傘歯車52の歯面に接近して直交方向に出力軸53が設けられ、その出力軸53にクラッチ54が軸方向にスライド可能にキー止めされる。そのクラッチ54の両側に一対の出力傘歯車部55、55が回転自在に嵌合され、これらの出力傘歯車部55が入力傘歯車52に噛み合わされる。各出力傘歯車部55の対向面に設けたボス部56に前記クラッチ54に係合する歯57が設けられる。前記クラッチ54の中間部に設けられた周溝58に揺動アーム59のピン60が挿入される。揺動アーム59の他端は軸61により固定部に揺動可能に取り付けられる。
揺動アーム59が左右いずれか一方に倒されると、クラッチ54が軸方向にスライドしてその方の出力傘歯車部55の歯57に係合され、入力軸51の回転が出力軸53に伝達される。また、揺動アーム59が逆方向に倒されるとクラッチ54が他方の出力傘歯車部55側に係合され出力軸53が逆転される。
特開平5−307290号公報 「機械運動機構」株式会社技報堂、昭和32年10月15日出版、81頁
前記の駆動力正逆切替機構は、入力軸51と出力軸53が直交しているため、入力側のモータと出力側の給紙ローラの配置に制限を受け、また入力傘歯車52の径が大型化し、さらに揺動アーム59の制御機構が複雑になる等の問題があった。また、クラッチ54の切替え時に歯57の回転位相を同期させ歯の衝突を回避する同期手段が必要となる問題もあった。
そこで、この発明は、入出力軸が平行に配置されるコンパクトな駆動力正逆切替装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明に係る駆動力正逆切替装置は、図1及び図2に示したように、固定軸1、前記固定軸1に嵌合された入力歯車2及び入力歯車2に一体化された入力傘歯車3、前記固定軸1に嵌合された出力歯車4及びこれと別体で前記入力傘歯車3と対向状に設けられた出力傘歯車5、前記入力傘歯車3と出力傘歯車5との間で前記固定軸1に回転自在に嵌合された中間軸6、該中間軸6に嵌合され前記入力傘歯車3と出力傘歯車5に噛み合った中間傘歯車7、前記中間軸6の両端間に前記固定軸1と同軸状態に嵌合された制御歯車8、前記中間軸6のボス部11に収納され前記固定軸1に嵌合された一方向クラッチ12からなる。
前記出力歯車4に設けられた伝達スリーブ28が前記出力傘歯車5を貫通して前記一方向クラッチ12の内輪18に係合され、前記出力歯車4と出力傘歯車5とは回転方向へ所要の遊びすき間Mをおいて嵌合され、前記出力傘歯車5にロック解除ピン27が軸方向に突設され、前記一方向クラッチ12は固定軸1に嵌合された前記内輪18と前記ボス部11内面に嵌合された外輪21及び内輪18と外輪21との間に設けられ、前記内輪18と外輪21の対向面に一定回転方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部24aが中心対称の位置に設けられるとともに、これらのころ収納部24aの相互間に前記と反対方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部24bが中心対称の位置に設けられ、前記各ころ収納部24a、24bにそれぞれころ22が収納され、周方向に隣接するころ収納部24a、24bのクサビ角θの拡大側端部相互間において両方のころ収納部24a、24bに収納されたころ22間に付勢ばね23が介在され、同じくクサビ角θの狭小側端部相互間において前記のロック解除ピン27が両方のころ収納部24a、24bのころ22に対し前記遊びすき間Mより小さい遊びすき間Nをおいて介在される。
前記構成の駆動力正逆切替装置の作用は、アクチュエータ9がオフであって、制御歯車8がフリーの状態において、入力歯車2に正回転方向(右回転方向)Aの駆動トルクが入力されると、入力傘歯車3に噛み合った中間傘歯車7、7は中間軸6の正回転方向Aへの回転に伴い自転することなく公転のみする。中間軸6の回転よって一方向クラッチ12の外輪21が図2に示したように正回転方向Aに回転するため、2箇所のころ収納部24bのころ22はフリーとなるが、他の2箇所のころ収納部24aのころ22がロックされるため一方向クラッチ12はロック状態となる。これにより内輪18が同方向へ回転する。内輪18に係合された伝達スリーブ28を介して出力歯車4に正回転方向Aの回転が出力される。
一方、入力歯車3に正回転方向Aの駆動トルクが入力されている状態において、アクチュエータ9がオンとなり制御歯車8がロックされると、中間軸6が停止されるために中間傘歯車7が自転のみして出力傘歯車5を逆回転方向Bに回転させる(図7参照)。出力傘歯車5の回転によりこれと一体のロック解除ピン27が遊びすき間N(図6(b)参照)を越えて回転すると、ころ収納部24aのころ22が押され、一方向クラッチ12がフリーとなる。出力傘歯車5がさらに回転して前記の遊びすき間M(図6(a)参照)がゼロになると、伝達スリーブ28及びこれと一体の出力歯車4が逆回転方向Bに回転する。即ち、駆動トルクが逆回転方向に切替えて出力される。
なお、入力歯車2に加えられる駆動トルクの回転方向が前記と逆方向であっても、一方向クラッチ12は方向性反対のころ収納部24bのころ22が前記のころ収納部24aのころ22と同様の作用を行い、駆動トルクの回転方向を切替えて出力することができる。
この発明は、以上のようなものであるから、以下の効果を奏することができる。
イ)入力される駆動トルクが一方向回転であっても、専用モータを用いることなく、反対方向回転に切替えて出力させることができる。
ロ)駆動トルクの正逆いずれの回転方向に対しても反対方向に切替えた出力が得られるので、組み付け対象の機器のモータの回転方向に対する適用性が高い。
ハ)入力の回転数と出力の回転数は同一であるので、紙等の搬送駆動において正逆同じ速さで搬送することができる。
以下、この発明に係る駆動力正逆切替装置の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1から図7に示した実施例1の装置の基本的な構成部材は、固定軸1、前記固定軸1に嵌合された入力歯車2及び入力歯車2と一体化された入力傘歯車3、前記固定軸1に嵌合された出力歯車4、該出力歯車4と別体で前記入力傘歯車3と対向状に設けられた出力傘歯車5、前記入力傘歯車3と出力傘歯車5との間で前記固定軸1に回転自在に嵌合された中間軸6、該中間軸6に嵌合され前記入力傘歯車3と出力傘歯車5に噛み合った中間傘歯車7、前記中間軸6の両端間に嵌合固定された制御歯車8、前記中間軸6のボス部11の内部において前記固定軸1に嵌合された一方向クラッチ12、該制御歯車8をオン・オフするアクチュエータ9からなる。
前記の中間軸6は、そのボス部11において固定軸1に対し直交状態に回転自在に嵌合され、その両端軸部に前記の中間傘歯車7、7が嵌合され、各中間傘歯車7、7が止め輪13によって抜け止めされる。また、各中間傘歯車7から突き出した中間軸6の両端部が、制御歯車8の内径面に形成された嵌合溝14(図4参照)に嵌合され、環状の蓋部材15が該制御歯車8の内周面に嵌合され抜け止めが図られる。
前記一方向クラッチ12は、前記中間軸6のボス部11の出力側に開放された収納部17(図4参照)の内部に組み込まれ、固定軸1に回転自在に嵌合された内輪18(図2参照)、前記収納部17の内面に回り止め19を介して挿入された外輪21及び内輪18と外輪21との間に介在されたころ22と付勢ばね23とからなる。
前記内輪18と外輪21の対向面間に、全周の四分の一の範囲ごとに方向性の異なるころ収納部24a、24bが設けられる(図2参照)。即ち、方向性が一致する2箇所のころ収納部24a、24aが軸対称の2箇所に設けられ、また、これらのころ収納部24a、24aの間に方向性が前記と反対の2箇所のころ収納部24b、24bが設けられる。さらに詳述すると、図3に示したように、4箇所のころ収納部24a、24bごとの内輪18の外径面に周方向に連続した3箇所の傾斜面からなるカム面26a、26bが形成される。ころ収納部24aのカム面26aと、ころ収納部24bのカム面26bの傾斜方向が周方向に見て反対となるように形成される。その結果、各カム面26a、26bに嵌合されたころ22の接点において引いた接線がなす角度、いわゆるクサビ角θの拡大方向が反対となる。
前記のころ収納部24a、24bのうち、クサビ角θが相互に拡大方向となるころ収納部24a、24bの端部相互の間において、各ころ収納部24a、24bに収納されたころ22間に前記の付勢ばね23が介在され、その付勢ばね23によって各ころ収納部24a、24bのころ22に、それぞれクサビ角θの狭小方向の付勢力が付与される。またクサビ角θが相互に狭小方向となるころ収納部24a、24bの端部相互の間に後述するロック解除ピン27、27が挿入され、各その両側のころ22との間に周方向の遊びすき間N(図6(b)参照)が形成される。
前記出力歯車4の内面中央部に伝達スリーブ28が一体に設けられる(図5(a)参照)。伝達スリーブ28の先端に係合凹部29が設けられ、その係合凹部29が前記一方向クラッチ12の内輪18の端面に設けられた係合凸部31(図4参照)に一体回転可能に係合される。また、前記伝達スリーブ28の付け根部において一対の規制突起32、32が軸対称の位置に設けられる(図5(a)参照)。
前記の出力傘歯車5は伝達スリーブ28に嵌合され、出力歯車4の内面に密着される。出力傘歯車5の密着面において、その嵌合穴33に開放された一対の規制凹部34、34が設けられ、各規制凹部34が前記の規制突起32に対して、回転方向に一定の遊びすき間M(図6(a)参照)をおいて嵌合される。さらに、前記規制凹部34を設けた面と反対側の面において、前記嵌合穴33の周りの軸対称の位置に前述したロック解除ピン27が軸方向に設けられる(図5(b)参照)。
図6(a)(b)に示したように、ロック解除ピン27とこれに隣接したころ収納部24aのころ22との回転方向の遊びすき間Nは前記規制突起32と規制凹部34の遊びすき間Mより小さく(N<M)設定される。
前述のアクチュエータ9(図1参照)は、電磁クラッチ35又は電磁ブレーキと補助歯車36によって構成され、その補助歯車36が制御歯車8に噛み合わされる。アクチュエータ9は、ソレノイドによって構成し、そのプランジャーを制御歯車8に対し係脱できるようにしてもよい。
その他、図1において、37、38は入力側及び出力側の止め輪である。
実施例1の駆動力正逆切替装置は以上のような構成であり、次にその作用について説明する。
いま、図1においてアクチュエータ9がオフであって、制御歯車8がフリーの状態において、入力歯車2に正回転方向(図の左側から見て右回転方向)Aの駆動トルクが入力されると、入力傘歯車3に噛み合った中間傘歯車7、7は中間軸6の正回転方向Aへの回転に伴い自転することなく公転のみする。中間軸6の回転によって一方向クラッチ12の外輪21が図2に示したように正回転方向Aに回転するため、2箇所のころ収納部24bのころ22はフリーとなるが、他の2箇所のころ収納部24aのころ22がロックされるため一方向クラッチ12はロック状態となる。これにより内輪18が同方向へ回転する。内輪18に係合された伝達スリーブ28を介して出力歯車4も正回転方向Aに回転され(図1参照)、入力された駆動トルクと同方向に回転する。このとき、出力傘歯車5は中間傘歯車7、7の公転に伴い一体に同方向に回転する。
一方、入力歯車2に正回転方向Aの駆動トルクが入力されている状態において、アクチュエータ9がオンとなり制御歯車8がロックされると、図7の矢印で示したように、中間軸6が停止されるために中間傘歯車7が自転のみして出力傘歯車5を逆回転方向Bに回転させる。出力傘歯車5の回転によりこれと一体のロック解除ピン27が遊びすき間N(図6(b)参照)を越えて回転すると、ころ収納部24aのころ22が押され、一方向クラッチ12がフリーとなる。出力傘歯車5がさらに回転して前記の遊びすき間M(図6(a)参照)がゼロになると、伝達スリーブ28及びこれと一体の出力歯車4が逆回転方向Bに回転する。即ち、入力された駆動トルクの回転方向が反対方向に切替えられて出力される。
前記のように、遊びすき間Nと遊びすき間Mとの間にN<Mの関係があることにより、アクチュエータ9がオンになると、先に一方向クラッチ12がフリーとなり、その後に出力歯車4の逆回転が開始されるので、一方向クラッチ12の正確な作動が保証される。
なお、前記の一方向クラッチ12において、カム面26a、26bを外輪21の内径面に設けることもできる。
また、以上の例は入力歯車2に加えられる駆動トルクが右回転する場合を正回転方向Aとして説明したが、左回転する場合は、回転方向を示す矢印A、Bの方向が反対向きとなり、一方向クラッチ12においては、正回転方向Aの伝達時はころ収納部24bがクラッチ作用を行う。
図8から図12に示した実施例2の駆動力正逆切替装置は、基本的な構成は前記の実施例1の場合と共通する。即ち、固定軸1、前記固定軸1に嵌合された入力歯車2及びこれと一体化された入力傘歯車3、前記固定軸1に回転自在に嵌合された中間軸6、該中間軸6のボス部11に係合され前記固定軸1に嵌合された伝達スリーブ28、該伝達スリーブ28に嵌合され前記入力傘歯車3と対向状に設けられた出力傘歯車5、前記伝達スリーブ28に嵌合された一方向クラッチ12、該一方向クラッチ12と前記出力傘歯車5に嵌合された出力歯車4、前記中間軸6に嵌合され前記入力傘歯車3と出力傘歯車5に噛み合った中間傘歯車7、前記中間軸6の両端間に嵌合固定された制御歯車8、該制御歯車8をオン・オフするアクチュエータ9からなる。
前記の中間軸6は、そのボス部11において固定軸1に対し直交状態に回転自在に嵌合され、その両端軸部に前記の中間傘歯車7、7が嵌合され、止め輪13によって抜け止めされる。また、各中間傘歯車7から突き出した中間軸6の両端部が、制御歯車8の内径面に形成された嵌合溝14(図10参照)に嵌合され、環状の蓋部材15が該制御歯車8の内周面に嵌合され抜け止めが図られる。
伝達スリーブ28は独立部品であり、その内端部に係合凹部29が設けられ(図10参照)、外端部外周面に回り止め部30が設けられる。前記係合凹部29に対向して前記ボス部11の端面に係合凸部31が設けられ、前記の係合凹部30と係合される。
前記の伝達スリーブ28の外径面に嵌合された出力傘歯車5の外径面の軸対称の2箇所に規制突起32が設けられ、また、その出力傘歯車5の外面の軸対称の2箇所にロック解除ピン27が軸方向に突設される。
また、前記の出力歯車4の内周面に形成された周壁40(図11(a)参照)の軸対称の2箇所に規制凹部34が設けられ、その規制凹部34に前記の規制突起32が周方向に遊びすき間M(図11(b)参照)をおいて嵌合される。また、出力歯車4の内径面に回り止め41が設けられる。
前記一方向クラッチ12は、図9に示したように、前記伝達スリーブ28の外径面と出力歯車4の内径面との間に組み込まれる。即ち、伝達スリーブ28の回り止め30を介し嵌合された内輪18及び出力歯車4の内径面に回り止め41を介して嵌合された外輪21、及び内輪18と外輪21との間に介在されたころ22と付勢ばね23とからなる。内輪18と外輪21の対向面間に、全周4個所のころ収納部24が設けられ、それぞれ3個のころ22が相互に接触した状態に収納される。これらのころ収納部24のうち軸対称の2箇所のころ収納部24a、24aと、他の軸対称の2箇所のころ収納部24b、24bは方向性が反対となっている点(図11(c)参照)、付勢ばね23及びロック解除ピン27が介在される位置、さらに、ロック解除ピン27とこれに隣接したころ収納部24aのころ22との回転方向の遊びすき間Nは前記遊びすき間Mより小さく(N<M)設定される点は前記実施例1の場合と同様である。
なお、前記一方向クラッチ12が組み込まれた収納部は蓋部材42によって閉鎖される。
実施例2の駆動力正逆切替装置は以上のような構成であり、次にその作用について説明する。
いま、図8においてアクチュエータ9がオフであって、制御歯車8がフリーの状態において、入力歯車2に正回転方向Aの駆動トルクが入力されると入力傘歯車3に噛み合った中間傘歯車7、7は中間軸6の回転に伴い自転することなく公転のみする。中間軸6の回転によってそのボス部11に係合された伝達スリーブ28及び伝達スリーブ28に嵌合された一方向クラッチ12の内輪18が、図9に示したように正回転方向Aに回転するため、ころ収納部24bのころ22がフリーとなるとともに他のころ収納部24aのころ22がロックされ、一方向クラッチ12がロックされる。これにより外輪21及び出力歯車4が一体に正回転方向Aに回転する。このとき、出力傘歯車5は中間傘歯車7、7の公転に伴い一体に同方向に回転する。
一方、入力歯車2に正回転方向Aの駆動トルクが入力されている状態において、アクチュエータ9がオンとなり制御歯車8がロックされると、図12の矢印で示したように、中間軸6が回転しないために中間傘歯車7が自転のみして出力傘歯車5を逆回転方向Bに回転させる。出力傘歯車5の逆回転方向Bの回転によりこれと一体のロック解除ピン27が遊びすき間N(図11(c)参照)を越えて同方向に回転すると、一方向クラッチ12がフリーとなる。出力傘歯車5がさらに回転して前記の遊びM(図11(b)参照)がゼロになると出力歯車4が逆回転方向Bに回転する。即ち、入力された駆動トルクの回転方向が反対方向に切替えられて出力される。
なお、前記の一方向クラッチ12において、カム面26a、26bを外輪21の内径面に設けることもできる。
また、以上の例は入力歯車2に加えられる入力の正回転方向Aが右回転の場合で説明したが、左回転の場合は、回転方向を示す矢印A、Bの方向が反対向きとなり、一方向クラッチ12においては、正回転方向Aの伝達時はころ収納部24bがクラッチ作用を行う。
実施例1のアクチュエータがオフの状態の断面図 図1のX−X線の断面図 図2の一部拡大断面図 実施例1の分解斜視図 (a)実施例1の一部分解斜視図、(b)実施例1の出力傘歯車の斜視図 (a)実施例1の一部断面図、(b)実施例1の一部断面図 実施例1のアクチュエータがオンの状態の断面図 実施例2のアクチュエータがオフの状態の断面図 図8のX−X線の断面図 実施例2の分解斜視図 (a)実施例2の一部分解斜視図、(b)同上の一部断面図、(c)同上の一部断面図 実施例2のアクチュエータがオンの状態の断面図 従来例の平面図
符号の説明
1 固定軸
2 入力歯車
3 入力傘歯車
4 出力歯車
5 出力傘歯車
6 中間軸
7 中間傘歯車
8 制御歯車
9 アクチュエータ
11 ボス部
12 一方向クラッチ
13 止め輪
14 嵌合溝
15 蓋部材
16 内周溝
17 収納部
18 内輪
19 回り止め
21 外輪
22 ころ
23 付勢ばね
24 ころ収納部
24a、24b ころ収納部
26a、26b カム面
27 ロック解除ピン
28 伝達スリーブ
29 係合凹部
30 回り止め
31 係合凸部
32 規制突起
33 嵌合穴
34 規制凹部
35 電磁クラッチ
36 補助歯車
37 止め輪
38 止め輪
40 周壁
41 回り止め
42 蓋部材

Claims (3)

  1. 固定軸(1)、前記固定軸(1)に嵌合された入力歯車(2)及び入力歯車(2)に一体化された入力傘歯車(3)、前記固定軸(1)に嵌合された出力歯車(4)及びこれと別体で前記入力傘歯車(3)と対向状に設けられた出力傘歯車(5)、前記入力傘歯車(3)と出力傘歯車(5)との間で前記固定軸(1)に回転自在に嵌合された中間軸(6)、該中間軸(6)に嵌合され前記入力傘歯車(3)と出力傘歯車(5)に噛み合った中間傘歯車(7)、前記中間軸(6)の両端間に前記固定軸(1)と同軸状態に嵌合された制御歯車(8)、前記中間軸(6)のボス部(11)に収納され前記固定軸(1)に嵌合された一方向クラッチ(12)からなり、
    前記出力歯車(4)に設けられた伝達スリーブ(28)が前記出力傘歯車(5)を貫通して前記一方向クラッチ(12)の内輪(18)に係合され、前記出力歯車(4)と出力傘歯車(5)とは回転方向へ所要の遊びすき間Mをおいて嵌合され、前記出力傘歯車(5)にロック解除ピン(27)が軸方向に突設され、前記一方向クラッチ(12)は固定軸(1)に嵌合された前記内輪(18)と前記ボス部(11)内面に嵌合された外輪(21)及び内輪(18)と外輪(21)との間に設けられ、前記内輪(18)と外輪(21)の対向面に一定回転方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部(24a)が中心対称の位置に設けられるとともに、これらのころ収納部(24a)の相互間に前記と反対方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部(24b)が中心対称の位置に設けられ、前記各ころ収納部(24a)、(24b)にそれぞれころ(22)が収納され、周方向に隣接するころ収納部(24a)、(24b)のクサビ角θの拡大側端部相互間において両方のころ収納部(24a)、(24b)に収納されたころ(22)間に付勢ばね(23)が介在され、同じくクサビ角θの狭小側端部相互間において前記のロック解除ピン(27)が両方のころ収納部(24a)、(24b)のころ(22)に対し前記遊びすき間Mより小さい遊びすき間Nをおいて介在された駆動力正逆切替装置。
  2. 固定軸(1)、前記固定軸(1)に嵌合された入力歯車(2)及びこれと一体化された入力傘歯車(3)、前記固定軸(1)に回転自在に嵌合された中間軸(6)、該中間軸(6)のボス部(11)に係合され前記固定軸(1)に嵌合された伝達スリーブ(28)、該伝達スリーブ(28)に嵌合され前記入力傘歯車(3)と対向状に設けられた出力傘歯車(5)、前記伝達スリーブ(28)の外径面と出力歯車(4)の内径面間に嵌合された一方向クラッチ(12)、該一方向クラッチ(12)と前記出力傘歯車(5)に嵌合された出力歯車(4)、前記中間軸(6)に嵌合され前記入力傘歯車(3)と出力傘歯車(5)に噛み合った中間傘歯車(7)、前記中間軸(6)の両端間に前記固定軸(1)と同軸状態に嵌合された制御歯車(8)からなり、
    前記出力歯車(4)と出力傘歯車(5)とは回転方向へ所要の遊びすき間Mをおいて嵌合され、前記出力傘歯車(5)にロック解除ピン(27)が軸方向に突設され、前記一方向クラッチ(12)の内輪(18)と外輪(21)の対向面に一定回転方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部(24a)が中心対称の位置に設けられるとともに、これらのころ収納部(24a)の相互間に前記と反対方向に拡大するクサビ角θをもった一対のころ収納部(24b)が中心対称の位置に設けられ、前記各ころ収納部(24a)、(24b)にそれぞれころ(22)が収納され、周方向に隣接するころ収納部(24a)、(24b)のクサビ角θの拡大側端部相互間において両方のころ収納部(24a)、(24b)に収納されたころ(22)間に付勢ばね(23)が介在され、同じくクサビ角θの狭小側端部相互間において前記のロック解除ピン(27)が両方のころ収納部(24a)、(24b)のころ(22)に対し前記遊びすき間Mより小さい遊びすき間Nをおいて介在された駆動力正逆切替装置。
  3. 前記各ころ収納部(24a)、(24b)を構成する前記内輪(18)又は外輪(21)のいずれか一方の対向面に前記のクサビ角θを形成する同一方向の傾斜をもった3箇所のカム面(26a)、(26b)が周方向に連続して設けられた請求項1又は2に記載の駆動力正逆切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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