JP2007262897A - 始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディーゼルエンジンの極低温時における始動性を向上させる始動制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】ディーゼルエンジン1の各気筒10に設けられ、上記気筒10の燃焼室内に高圧燃料を噴射するインジェクタ2と上記高圧燃料を加熱して着火を補助するグロープラグ3とを具備し、ECU6はメイン噴射の直近で少量の先行噴射を行う近接パイロット噴射を実施する近接パイロット噴射実施手段と、エンジン水温Twと、グロープラグ温度Tgと、エンジン回転数Neとに基づいて、上記近接パイロット噴射の停止または低減をするか否かを判定する近接パイロット噴射判定手段と、上記近接パイロット噴射の停止または低減をすると判定された場合に、上記近接パイロット噴射が停止または低減された分の噴射量を上記メイン噴射の噴射量に加算する噴射量加算手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に適用され、特に上記エンジンの低温時における始動性を向上させる始動制御装置に関するものである。
一般に、ディーゼルエンジンの燃焼室内に直接燃料を噴射するインジェクタを備えた直噴ディーゼルエンジンにおいて、低圧縮比化を図ることによって、燃焼温度の低下と排ガス中の有害物質であるNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の発生を抑制することが可能となる。その一方で、低圧縮比化により、低温環境下での始動性に問題があることが知られている。
低温環境下においては、上記燃焼室内に導入される吸入空気の温度が低いことやエンジン自体の温度が低いことに加え、低圧縮比化によって、上記燃焼室内の混合気が圧縮行程において十分に温度上昇せず、燃料の自己着火温度に到達し難いために始動性が悪化するものと考えられる。
このような場合、インジェクタからのメイン噴射に先立ってパイロット噴射を実施することにより、始動性を向上させる技術が提案されている。
例えば特許文献1には、始動時において、エンジン温度が所定温度以下の場合に、インジェクタからの燃料噴射を2分割し、メイン噴射に先立ってパイロット噴射を実施するとともに、エンジン温度に応じた燃料の噴射圧を調整することで、燃料の着火性を良好にすることが開示されている。
特開2004−245103号公報
従来の始動制御においては、パイロット噴射は始動開始から始動完了まで実施され、始動開始から始動完了までの行程においてその必要性が改めて判定されることはない。ところが、パイロット噴射によって始動開始直後の初爆までの時間を短くすることができても、初爆後もパイロット噴射が続けられると、メイン噴射時の発生トルクが小さくなり、かえって初爆から完爆までの時間が長くなってしまう場合があることが判明した。
また、近年、グロープラグの加熱温度の高温化により、燃料の蒸発を促進し、着火性の向上を図ることも行われているが、極寒地においては、バッテリの内部抵抗が大きくなり、バッテリ電圧が低下する場合がある。
そのような場合、たとえ高温に加熱可能なグロープラグを使用しても、グロープラグに十分な電力が供給されないため、グロープラグが目標温度まで加熱できず、始動に成功しないこともある。
上記実情に鑑み、本発明は、グロープラグの高温化に応じた最適の始動制御装置を提案するもので、特に極低温時の始動性の向上を図ることを目的とする。
請求項1の発明では、ディーゼルエンジンの各気筒に設けられ、上記気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射するインジェクタと上記高圧燃料を加熱して着火を補助するグロープラグとを具備し、
上記ディーゼルエンジンの始動時に、メイン噴射に先立って実施されるパイロット噴射の制御を実施する始動制御装置であって、
始動時の着火性を向上すべく上記メイン噴射の直近で少量の先行噴射を行う近接パイロット噴射を実施する近接パイロット噴射実施手段と、
エンジン水温Twを検出するエンジン水温検出手段と、上記グロープラグの加熱温度Tgを検出するグロープラグ温度検出手段と、上記ディーゼルエンジンのエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段と、
これらの検出手段によって検出されたエンジン水温Twと、グロープラグ温度Tgと、エンジン回転数Neとに基づいて、上記近接パイロット噴射の停止または低減をするか否かを判定する近接パイロット噴射判定手段と、
上記近接パイロット噴射判定手段によって上記近接パイロット噴射の停止または低減をすると判定された場合に、上記近接パイロット噴射が停止または低減された分の噴射量を上記メイン噴射の噴射量に加算する噴射量加算手段とを具備することを特徴とする。
低温始動時であっても、上記近接パイロット噴射実施手段によって、噴射燃料の一部をメイン噴射の直前で上記燃焼室内に噴射する近接パイロット噴射を実施すると、圧縮高温化された状態の空気内に少量の燃料が噴射されるため、自己着火が起こりやすくなり、初爆までの時間が短縮される。
また、上記近接パイロット噴射の実施によって、緩やかに燃焼爆発が起こるため、始動時の騒音が低減される。
一旦、初爆が起こると上記エンジン回転数Neが上昇し、始動開始直後に比べ上記燃焼室内の温度が上昇する。加えて、グロープラグ温度が十分高温となった場合には、低温始動時においても、近接パイロット噴射なしでも、比較的着火し易い状態となる。
そこで、このような場合には、近接パイロット噴射を停止または低減し、その分を上記噴射量加算手段によってメイン噴射量に加算する。これにより、エンジントルクへの転換効率が高まり、完爆までの時間が短縮される。
よって、上記近接パイロット噴射による着火性を確保しつつ、上記近接パイロット噴射判定手段によって、エンジン水温Tw、グロープラグ温度Tg、エンジン回転数Neが所定条件を満足していると判定された時には、上記近接パイロット噴射を停止または低減することで、始動時間を大幅に短縮することができる。
請求項2の発明では、上記エンジン水温Twが所定値Twc以下で、上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以上であり、かつ上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上である場合には、上記近接パイロット噴射判定手段によって、上記近接パイロット噴射を停止または減量すると判断され、近接パイロット噴射は停止または低減される。
具体的には、上記エンジン水温Twが所定値Twc以下の低温条件下で、上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以上の高温となっている場合に、上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上と比較的高回転になっている場合には、上記近接パイロット噴射を停止または減量する効果がある。
そして、その分の噴射量をメイン噴射に加算して噴射することで、メイン噴射の爆発によるエンジントルクは大きくなり完爆までの時間が短縮される。
請求項3の発明では、上記近接パイロット噴射よりもさらに先行して噴射を実施し、上記燃焼室内に噴射燃料を予め拡散させる早期パイロット噴射を実施する早期パイロット噴射実施手段を備える。
近接パイロット噴射よりも早期に行う早期パイロット噴射を実施することもできる。これによって、上記燃焼室内の比較的低い圧縮状態の空気中に、比較的多い量の燃料が噴射されると、該燃料が着火することなく該空気中に拡散される。その後、圧縮高温化された状態で、メイン噴射によって噴射された燃料とともに一気に爆発するため完爆までの時間がより短縮される。
請求項4の発明では、上記エンジン回転数Neの所定値Necはスタータのみで回転できる回転数よりも高い回転数に設定する。
上記エンジン回転数Neがスタータのみで回転できる回転数よりも高い所定値Necを超える場合には、初爆は起こっているものと判断できるので、近接パイロット噴射を停止または低減する効果が発揮される。
請求項5の発明では、上記エンジン水温Twの所定値Twcは−20℃よりも低い温度に設定される。
上記エンジン水温が−20℃よりも低い所定値Twc以下の場合には、始動開始直後には近接パイロット噴射を実施し、初爆後には近接パイロット噴射を停止または低減する効果が発揮される。
請求項6の発明では、上記グロープラグ温度Tgの所定値Tgは1100℃を越える温度に設定される。
上記グロープラグ温度が1100℃を越える所定値Twc以上の場合には、たとえ燃料噴射量が多くても、短い時間で噴射された燃料が加熱、蒸気化されるので、近接パイロット噴射を停止または低減する効果が発揮される。
請求項7の発明では、上記エンジンの圧縮比が16.5以下とする。
エンジンの圧縮比を低くすることによって、より一層排ガス性能が向上される。
本発明によれば、エンジン水温、グロープラグ温度、エンジン回転数の状況に応じた最適の始動制御方法が選択され、ディーゼルエンジンの極低温時においても始動性を損なうことなく、圧縮比16.5以下の低圧縮比化を可能にして排ガス性能の向上ができる。
以下に、本発明の第1の実施形態について図1〜9を参照して説明する。
図1に本発明の始動制御装置を備えた4気筒ディーゼルエンジン1の全体構成を示す。図1において、ディーゼルエンジン1の各気筒10には上記気筒10の燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ2と、上記インジェクタ2によって噴射された燃料を加熱して着火を補助するグロープラグ3とがそれぞれ設けられている。
上記インジェクタ2には、コモンレール5からそれぞれに高圧燃料が供給される。上記コモンレール5には燃料タンク8から燃料加圧ポンプ4により汲み上げられ、高圧に加圧された燃料が蓄圧されている。上記コモンレール5には上記燃料噴射圧を検出する圧力センサ51が取り付けられている。
上記ディーゼルエンジン1には、エンジン冷却水の温度を検出するエンジン水温Tw検出手段として水温センサ11、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段として回転検出センサ12が取り付けられている。
上記グロープラグ3にはグロープラグ温度Tgを検出するグロープラグ温度検出手段として温度センサ31が取り付けられている。
上記燃料加圧ポンプ4には電磁駆動式の調圧弁7が設置され、上記調圧弁7によって、上記コモンレール5に圧送される燃料圧を調整している。電子制御ユニット(ECU)6は、上記調圧弁7の駆動を制御し、上記圧力センサ51で検出されるコモンレール5の燃料圧は上記ディーゼルエンジン1の運転状態に応じた燃料噴射圧となるように調整されている。
また、上記ECU6は、本発明の始動制御装置を構成し、上記ECU6には上記センサ類によって検出される上記エンジン水温Tw、上記エンジン回転数Ne、上記グロープラグ温度Tg、上記燃料噴射圧、図略のスタータ信号等が送信され、これらの信号に基づいて上記ディーゼルエンジン1の状態を知り、上記調圧弁7、上記コモンレール5、上記インジェクタ2の駆動制御およびグロープラグ3への通電制御を行う。
ここで、本発明の実施形態における上記ECU6によって制御された上記インジェクタ2の燃料噴射パターンの例について、燃料噴射時期および燃料噴射量を模式的に表した図3を参照して説明する。
メイン噴射は、上記ディーゼルエンジン1の主たる燃焼爆発を生起する噴射で、上記ディーゼルエンジン1のピストン上死点(TDC)の直近で圧縮高温化された燃焼室内の高温高圧の空気中へ、上記コモンレール5によって蓄圧された高い圧力で上記インジェクタ2から噴射される(図3、「メイン噴射のみ」参照)。
近接パイロット噴射は、上記メイン噴射に先だって、上記メイン噴射の直近のおよそ15°CA以内の時期に噴射される。上記近接パイロット噴射の噴射量は上記メイン噴射の例えば1割程度の量が噴射される。(図3、「2分割噴射(メイン噴射+近接パイロット噴射)」または「3分割噴射(メイン噴射+近接パイロット噴射+早期パイロット噴射)」参照)。
上記メイン噴射直前の15°CA以内において、上記気筒10の燃料室内は比較的高圧に圧縮されているため、低温始動時であっても比較的高温化された状態の空気中に、メイン噴射の例えば1割程度の比較的少ない量の燃料を噴射することによって、自己着火性が向上し、初爆を引き起こしやすい。
早期パイロット噴射は、上記近接パイロット噴射よりも前に比較的低い圧縮状態でメイン噴射の例えば2割程度という比較的多い量の燃料を噴射する(図3、「3分割噴射」または「2分割噴射(メイン噴射+早期パイロット噴射)」参照)。
早期パイロット噴射は、比較的低圧縮状態で低温の燃料室内に比較的多い量の燃料が噴射されるので、着火を引き起こすことなく、気筒内の空気中に燃料が拡散され、メイン噴射後には、この燃料と上記メイン噴射の燃料とが一気に着火し爆発性が向上する。
上記近接パイロット噴射は着火性の向上に効果を示し、初爆を速やかに引き起こし、上記早期パイロット噴射は上記メイン噴射または上記近接パイロット噴射に先立って、燃焼室内に噴射燃料を拡散させておくことによって、初爆から完爆までの時間短縮に効果を発揮するものであり、両者の組み合わせによって最良の始動制御が可能となる。
上記ECU6は上記ディーゼルエンジン1の始動時に、上記メイン噴射に先立って、実施されるパイロット噴射を制御するものであって、上記近接パイロット噴射を実施する近接パイロット噴射実施手段と、上記エンジン水温Twと、上記グロープラグ温度Tgと、エンジン回転数Neとに基づいて、上記近接パイロット噴射の停止または低減をするか否かを判定する近接パイロット噴射判定手段を具備する。
さらに、上記近接パイロット噴射判定手段によって、上記近接パイロット噴射の停止または低減をすると判定された場合に、上記近接パイロット噴射が停止または低減された分の噴射量を上記メイン噴射の噴射量に加算する噴射量加算手段を具備する。
上記ECU6によって、上記ディーゼルエンジン1の状況に応じた始動制御がなされ、始動開始から始動完了までの時間を短縮することができる。
加えて、本発明において、高温グロープラグを使用することで、グロープラグの温度が十分高温(1100℃を超える温度)に達している場合には、クランキング開始直後のスタータのみによる極低回転(例えば200rpm以下)を除いて、上記近接パイロット噴射を中止し、その分をメイン噴射に増量することでエンジンの始動時間をより効果的に短縮することができる。
以下に、具体的な、上記近接パイロット噴射手段および上記近接パイロット噴射判定手段について説明する。
上記エンジンの始動を開始し、一旦、初爆が起こると上記エンジン回転数Neが上昇し、圧縮により気筒内の空気温度が始動開始直後に比べ上昇し、かつ、グロープラグ温度Tgが十分高温となった場合には、燃料噴射量が多くても、比較的着火し易い状態となる。
そこで、このような場合には、噴射量加算手段を作動させ近接パイロット噴射を停止または低減し、その分をメイン噴射量に加算する。
これにより、エンジントルクへの転換効率が上昇し、初爆から完爆までの時間が短縮される。
初爆後上記エンジン回転数Neが所定値Nec(例えば200rpm)以上となり、比較的着火しやすくなった時点で、近接パイロット噴射を停止し、その分を上記メイン噴射の噴射量に加算し、一気に噴射するので、燃焼爆発によるエンジントルクが大きくなり、速やかに上記エンジン回転数Neが上昇し完爆する。
また、エンジン水温Twが十分高い場合には、エンジン潤滑油の粘度が低く、抵抗が小さいので、比較的エンジン回転数が上昇しやすい状態にあり始動性は十分確保されている。このような場合には、上記近接パイロット噴射を常時実施して騒音の低減を図る。
上記近接パイロット噴射判定手段により、上記エンジン水温TwがTwc以下の極低温であり、上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以上の高温となっており、しかも上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上である場合には、燃料噴射量が多くても、比較的着火し易い状態となっていると考えられるので、上記近接パイロット噴射を停止または低減し、その分をメイン噴射に加算し噴射する。これにより、メイン噴射後の爆発によるエンジントルクは大きくなり完爆までの時間が短縮される。
本発明の始動制御が開始されると、上記近接パイロット噴射判定手段によって近接パイロット噴射を停止または低減すると判定されるとき以外は上記近接パイロット噴射を実施する。上記近接パイロット噴射の実施によって、着火性が確保されるとともに、緩やかに燃焼爆発が起こるため、始動時の騒音が低減される。
ここで、近接パイロット噴射判定手段における上記エンジン水温Twの所定値Twc、上記グロープラグ温度Tgの所定値Tgおよび上記エンジン回転数Neの所定値Necはエンジンやスタータの種類等によって固有の値が設定される。
本発明の第1の実施形態における上記近接パイロット噴射実施手段、上記近接パイロット噴射判定手段、上記噴射燃料加算手段および始動制御フローについて図2を参照して説明する。
ステップ201では、上記エンジン水温Twが所定値Twc以下かどうかを判定する。
図4に上記エンジン水温Twと上記近接パイロット噴射の駆動信号との関係を示す。上記エンジン水温Twが所定値Twc(例えば−20℃)より高い場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はONとなり、Twc以下の場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はOFFとなる。
上記エンジン水温Twが上記所定値Twc以下の場合、〔Tw≦Twc〕はYesとなり、上記近接パイロット噴射は不要と仮判定され、図4に示すように、近接パイロット噴射駆動信号はOFFとなり、ステップ202へ進む。
ステップ202では、上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgcより高いか否かを判定する。
図5に上記グロープラグ温度と上記近接パイロット噴射の駆動信号との関係を示す。上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以下(例えば1100℃)の場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はONとなり、Tgcより高い場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はOFFとなる。
上記グロープラグ温度Tgが上記所定値Tgc以上の場合は、〔Tg≧Tgc〕はYesとなり、上記近接パイロット噴射は不要と仮判定され、図5に示すように、近接パイロット駆動信号はOFFとなり、ステップ203へ進む。
ステップ203では、上記エンジン回転数Neを所定値Necと比較する。
図6に上記エンジン回転数と上記近接パイロット噴射の駆動信号との関係を示す。上記エンジン回転数Neが所定値Nec以下(例えば200rpm)の場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はONとなり、Necより高い場合は上記近接パイロット噴射の駆動信号はOFFとなる。
上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上の場合は、〔Ne≧Nec〕はYesとなり、上記近接パイロット噴射は不要と仮判定され、図6に示すように、近接パイロット噴射駆動信号はOFFとなり、ステップ204へ進む。
ステップ204では、上記近接パイロット噴射を停止し、その分の噴射量をメイン噴射に加算して噴射する。
ステップ204では、初爆は起こっていると判断されるので、メイン噴射の噴射量を増量することにより爆発時のエンジントルクを上げ、完爆までの時間短縮を図る。
ステップ204の後、リターンへ進み、図示しない始動完了判定手段によって始動完了と判定されるまで上記ステップ201からステップ204を繰り返す。
ステップ201で、上記エンジン水温Twが上記所定値Twcよりも高い場合には、〔Tw≦Twc〕はNoとなり、リターンへ進む。
この場合、エンジン水温Twは比較的高いと判断されるので、上記近接パイロット噴射を実施しても、完爆までの時間は比較的短く、上記近接パイロット噴射を実施することで、始動時の騒音防止を図る。
ステップ202で、上記グロープラグ温度Tgが上記所定値Tgcより低い場合には、〔Tg≧Tgc〕はNoとなり、リターンへ進む。
この場合、上記エンジン水温Twは所定値Twc以下で、かつ上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以下であるので、上記ディーゼルエンジン1も上記グロープラグ3もともに十分暖まってはいないので、着火性が悪い状態と判断できる。従って、上記近接パイロット噴射を実施して着火性の向上を図る。
ステップ203で、上記エンジン回転数Neが所定値Necより低い場合には、〔Ne≧Nec〕はNoとなり、リターンへ進む。
この場合、上記エンジン水温Twは所定値Twc以下で、上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以上で、かつ上記エンジン回転数Neは上記所定値Necより低いため、グロープラグ3の温度は上昇しているものの、エンジン回転数が低く、まだ初爆が起こっていないと判断されるので、上記近接パイロット噴射を実施して着火性の向上を図る。
以上のように本発明の第1の実施形態によれば、上記エンジン水温Tw、上記グロープラグ温度Tg、上記エンジン回転数Neに応じた、最適の燃料噴射パターンが選択され、速やかに始動が完了する。
図7(A)、図7(B)に本発明の第1の実施形態における上記近接パイロット噴射の効果を示す。
図7(A)はスタータ駆動開始から初爆発生および完爆発生までの時間を積み上げ棒グラフに表したものである。
凡例に「無」とあるのは、本実施形態において、上記近接パイロット噴射実施手段による近接パイロット噴射を実施しない場合の比較例を示す。
即ち、図3に示す「2分割噴射(メイン噴射+早期パイロット噴射)」を実施した場合である。
凡例に「有」とあるのは、本実施形態において、上記近接パイロット噴射判定手段による判定を実施せず、上記近接パイロット噴射を常時実施した場合の比較例を示す。
即ち、図3に示す「3分割噴射」を常時実施した場合である。
凡例に「200rpm以上無」とあるのは、本実施形態において、上記近接パイロット噴射判定手段により、上記エンジン回転数Neが所定値(例えば200rpm)を超えた時に、上記近接パイロット噴射不要と判定し、上記燃料噴射加算手段によって、その分を上記メイン噴射の噴射量に加算した本発明の効果を示すものである。
即ち、エンジン回転数Neが所定値を超えるまでは、図3に示す「3分割噴射」を実施し、上記エンジン回転数Neが所定値を超えたときに、上記近接パイロット噴射を停止し、図3に示す「2分割噴射(メイン噴射+早期パイロット噴射)」に切り替える燃料噴射を実施した場合である。
図7(A)に示すように、スタータ駆動開始から初爆までの時間は、「有」および「200rpm以上無」、即ち、上記近接パイロット噴射を実施した場合の方が「無」、即ち、常時上記近接パイロット噴射を実施しない場合よりも短くなっている。
しかしながら、初爆後から完爆までの時間は「無」および「200rpm以上無」、即ち、上記近接パイロット噴射を実施しない場合および一定条件下で停止した場合の方が「有」即ち、上記近接パイロットを常時実施した場合よりも、短くなっている。
上記近接パイロット噴射を全く実施しない場合、初爆までには時間が掛かるが、一旦、初爆が起こりさえすれば、上記エンジン回転数Neの上昇に伴い、エンジン温も上昇するので、燃料噴射量が多くても着火し易い状態となる。
このような場合、一度に噴射するメイン噴射の噴射量が多いために、爆発時のエンジントルクは大きくなり速やかに完爆する。
一方、上記近接パイロット噴射を常時実施した場合、始動開始から初爆までの時間は、着火性の向上により、短くなっている。しかしながら、そのまま上記近接パイロット噴射を続けると、メイン噴射の噴射量が近接パイロット噴射した分だけ少ないために、相対的に爆発時のエンジントルクが小さくなり、かえって初爆から完爆までに時間が掛かってしまう。
したがって、本発明の第1の実施形態のように一定条件において上記近接パイロット噴射を停止しその分をメイン噴射に加算して噴射を実施する方が、上記近接パイロット噴射を常時実施する場合よりも、始動にかかる時間が短くなる。
図7(B)はスタータ駆動開始からの上記エンジン回転数Neの時間経過による変化をグラフ化したものである。
実線で示したグラフは、本発明の第1実施形態においてエンジン回転数が200rpm以上になった場合、上記近接パイロット噴射を停止し、その分の噴射量を上記メイン噴射に加算する制御を行った場合、即ち、図7(A)における「200rpm以上無」を示す。
点線で示したグラフは、上記近接パイロット噴射を常時実施した場合、即ち、図7(A)における「有」を示し、破線で示したグラフは、上記近接パイロット噴射を実施しなかった場合、即ち、図7(A)における「無」を示す。
図7(A)、図7(B)に示すように、本発明の上記近接パイロット噴射判定手段に従って、上記エンジン回転数Neが所定値Nec以下の場合には上記近接パイロット噴射を実施し、上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上では上記近接パイロット噴射を中止し、その分の燃料を上記メイン噴射に加算した場合、初爆までの時間は上記近接パイロット噴射の実施によって短くなり、初爆から完爆までの時間は上記近接パイロット噴射を停止した効果によって短くなっている。
また、図7(A)、図7(B)において、いずれの場合も、上記早期パイロット噴射は常時実施されている。
従って、上記近接パイロット噴射無しの場合は、図3に示す「2分割噴射(メイン噴射+早期パイロット噴射)」を示しており、この場合、始動開始から初爆までの時間は長い。
このことから、上記早期パイロット噴射には初爆の着火性を向上させる効果は無いことが分かる。
図8(A)、図8(B)に本発明の第1の実施形態における上記早期パイロット噴射の効果を示す。上記早期パイロット噴射「有」、「無」いずれの場合も上記近接パイロット噴射を常時実施している。
図8(A)はスタータ駆動開始から初爆発生および完爆発生までの時間を積み上げ棒グラフに表したものであり、図8(B)はスタータ駆動開始からの上記エンジン回転数Neの時間経過による変化をグラフ化したものである。
凡例に「無」とあるのは、上記早期パイロット噴射を実施しない場合を示し、図3の「2分割噴射(メイン+近接パイロット噴射)」を実施した場合である。
凡例に「有」とあるのは、上記早期パイロット噴射を実施した場合を示し、図3の「3分割噴射」を実施した場合である。
図8(A)、図8(B)に示すように、上記早期パイロット噴射の有無によって初爆までの時間は変わらないが、初爆から完爆までの時間は上記早期パイロット噴射の実施によって短くなっている。
また、図8(A)、図8(B)において、いずれの場合も、初爆までの時間は短縮されており、上記近接パイロット噴射は上記早期パイロット噴射の有無に関わらず、初爆の着火性向上に寄与することが確認できる。
図9は本発明の第1の実施形態のおける上記グロープラグ3の加熱温度Tgの高温化による効果および上記エンジン水温Twの効果を示すものである。
凡例に「△」とあるのは上記エンジン水温Twが−20℃における上記近接パイロット噴射を実施した場合の上記グロープラグ温度Tgの違いによるスタータ駆動開始から始動完了までの時間を示し、凡例に「○」とあるは上記エンジン水温Twが−25℃に近接パイロット噴射を実施した場合の上記グロープラグ温度Tgの違いによるスタータ駆動開始から始動完了までの時間を示し、凡例に「●」とあるのは−25℃において上記エンジン回転数Neが所定値Nec(例えば200rpm)以上になったときに上記近接パイロット噴射を停止し、その分の噴射量を上記メイン噴射に加算した場合のスタータ駆動開始から始動完了までの時間を示す。
上記エンジン水温Twが−20℃の場合、エンジン潤滑油などによる抵抗が少なくなり、上記エンジン回転数Neが上昇しやすい状態となっており、常時上記近接パイロット噴射を実施しても完爆までの時間は比較的短くなる。
上記エンジン水温Twが−25℃で、上記グロープラグ温度Tgが1100℃の場合、上記エンジン回転数Neが200rpm以上で上記近接パイロット噴射を停止した場合、常時上記近接パイロット噴射を実施した場合に比べて、かえって、スタータ駆動開始から完爆までの時間が長くなっている。
上記エンジン水温Twが−25℃で、上記グロープラグ温度Tgが1300℃の場合、上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上で上記近接パイロット噴射を停止した場合、常時上記近接パイロット噴射を実施した場合に比べて、スタータ駆動開始から完爆までの時間が短くなっている。
以上の結果から、上記エンジン水温Twが−25℃以下で、上記グロープラグ温度Tgが1300℃以上の場合、上記エンジン回転数Neが所定値以上で上記近接パイロット噴射を停止した方が始動時間を短くすることができ、上記エンジン水温Twが−25℃以上で、上記グロープラグ温度Tgが1100℃以下の場合、常時上記近接パイロット噴射を実施した方が、スタータ駆動開始から始動完了までの時間を短くする上に、エンジンの騒音を低減できる。
上記エンジン水温Twが−20℃より低く、かつ上記グロープラグ温度Tgが所定値1100℃以下の場合には、グロープラグの高温化の効果が十分でないため、常時上記近接パイロット噴射を実施した方がよい。
上記エンジン水温Twが所定値−20℃以上の場合、または、上記エンジン水温Twが−20℃より低く、かつ上記グロープラグ温度Tgが1100℃以下の場合、または上記エンジン水温Twが−20℃より低く、かつ上記グロープラグ温度Tgが1100℃以上で、かつ上記エンジン回転数Neが200rpm以下の場合、上記近接パイロット噴射を実施したほうが始動完了までの時間は短くなる。
上記エンジン水温Twが−20℃以下で、かつ上記グロープラグ温度Tgが1100℃を超え、かつ上記エンジン回転数Neが200rpm以上の場合、上記近接パイロット噴射を停止し、その分を上記メイン噴射に加算して噴射した方が始動完了までの時間は短くなる。
上記エンジン回転数Neの所定値Necはエンジンやスタータの種類によりクランキング回転数が異なるため、エンジン機種毎に変更しても良い。
本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態においては、上記近接パイロット噴射判定手段によって、上記近接パイロット噴射が不要と判断された場合に、上記近接パイロット噴射を停止するのではなく、上記近接パイロット噴射を低減し、その分をメイン噴射の噴射量に加算する制御を行う。
図10に本発明の第2の実施形態における始動制御フローを示す。ステップ301からステップ303までは本発明の第1の実施形態におけるステップ201からステップ203までと同様の判定を実施し、ステップ304において、上記第1の実施形態のステップ204のように上記近接パイロット噴射を停止するのではなく、上記近接パイロット噴射を低減し、その分をメイン噴射の噴射量に加算する制御を行う。
本発明の第2の実施形態における効果について説明する。
図11は、上記エンジン水温が所定値以下で、かつ上記グロープラグ温度が所定値以上で、かつ上記エンジン回転数が所定値以上となった場合の上記近接パイロット噴射の噴射量を変化させた場合のスタータ駆動開始から始動完了までの時間を示す。
図11に示すように、上記近接パイロット噴射を停止しないまでも減量することで、初爆から完爆までの時間短縮の効果がある。
上記近接パイロット噴射の低減量については始動完了時間と始動時の騒音のバランスによって決定しても良い。
本発明の第3の実施形態について説明する。
図12に示すように上記グロープラグ温度Tgを上記エンジン水温Twに応じて設定されるように制御することも可能である。
この場合、第1の実施形態の図2および第2の実施形態の図10に示した上記始動制御フローにおいて上記エンジン水温Twによる判定を省略することができる。
また、上記エンジン水温Twが所定値Twcよりも遙に高く、例えば常温で始動するような場合、メイン噴射の着火性が確保されているので、上記近接パイロット噴を実施しないことも可能である。したがって、図3に示す早期パイロット噴射とメイン噴射のみを実施するように制御し、初爆から完爆までの時間を短縮するようにしても良い。
本発明の第1ないし第3の実施形態においては、上記ディーゼルエンジン1の圧縮比は16.5以下で実施され、本発明によって低温始動性を確保しつつ、排ガス性能の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態において示した、上記早期パイロット噴射は、図3に3分割噴射、2分割噴射として、示したように、上記近接パイロット噴射より進角側で実施される1回の噴射を実施して説明しているが、上記早期パイロット噴射を1回に限定せず、さらに複数回に分割して噴射してもよい。
上記早期パイロット噴射をさらに数回に分割することで、早期パイロット噴射の一回当たりの噴射燃料量が少なくなり、上記燃焼室の内壁に付着する液相状態の燃料を減らすことができる。
したがって、上記噴射燃料の上記燃焼室内の圧縮空気中への拡散が促進され、メイン噴射後の燃焼時に、燃焼できる上記噴射燃料の量が実質的に増加し、爆発性が向上することが期待できる。
また、本発明の上記実施形態においては、上記グロープラグ温度検出手段を温度センサ31としたが、通電時のグロープラグ3の抵抗値変化によって算出する手段やバッテリ電圧を代用特性として利用する検出手段を用いても良い。
本発明の実施されるディーゼルエンジンのシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態における始動制御フローチャートである。 本発明におけるメイン噴射、近接パイロット噴射、早期パイロット噴射のタイミングおよび噴射量を示す噴射パターンの例である。 本発明におけるエンジン水温の近接パイロット噴射駆動判定条件を示す特性図である。 本発明におけるグロープラグ温度の近接パイロット噴射駆動判定条件を示す特性図である。 本発明における始動時のエンジン回転数の近接パイロット噴射駆動判定条件を示す特性図である。 (A)は本発明の第1の実施形態における近接パイロット噴射と始動時間との関係を示すグラフであり、(B)は本発明の第1の実施形態における始動後経過時間とエンジン回転数との関係を示すグラフである。 (A)は本発明の第1の実施形態における早期パイロット噴射と始動時間との関係を示すグラフであり、(B)は本発明の第1の実施形態における早期パイロットの有無による始動後経過時間とエンジン回転数との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態におけるグロープラグ温度およびエンジン水温と完爆時間との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態における始動制御フローチャートである。 本発明の第2の実施形態における近接パイロットの噴射量と始動時間との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態におけるエンジン水温によりグロープラグ温度を制御する場合の両者の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
10 気筒
11 エンジン水温センサ
12 エンジン回転センサ
2 インジェクタ
3 グロープラグ
31 グロープラグ温度センサ
4 燃料加圧ポンプ
5 コモンレール
51 コモンレール圧センサ
6 ECU
7 調圧弁
8 燃料タンク

Claims (7)

  1. ディーゼルエンジンの各気筒に設けられ、上記気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射するインジェクタと上記高圧燃料を加熱して着火を補助するグロープラグとを具備し、
    上記ディーゼルエンジンの始動時に、メイン噴射に先立って実施されるパイロット噴射の制御を実施する始動制御装置であって、
    始動時の着火性を向上すべく上記メイン噴射の直近で少量の先行噴射を行う近接パイロット噴射を実施する近接パイロット噴射実施手段と、
    エンジン水温Twを検出するエンジン水温検出手段と、上記グロープラグの加熱温度Tgを検出するグロープラグ温度検出手段と、上記ディーゼルエンジンのエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段と、
    これらの検出手段によって検出されたエンジン水温Twと、グロープラグ温度Tgと、エンジン回転数Neとに基づいて、上記近接パイロット噴射の停止または低減をするか否かを判定する近接パイロット噴射判定手段と、
    上記近接パイロット噴射判定手段によって上記近接パイロット噴射の停止または低減をすると判定された場合に、上記近接パイロット噴射が停止または低減された分の噴射量を上記メイン噴射の噴射量に加算する噴射量加算手段とを具備することを特徴とする始動制御装置。
  2. 上記近接パイロット噴射判定手段は、上記エンジン水温Twが所定値Twc以下で、かつ上記グロープラグ温度Tgが所定値Tgc以上であり、かつ上記エンジン回転数Neが所定値Nec以上である場合には、上記近接パイロット噴射の停止または低減をすると判定する請求項1に記載の始動制御装置。
  3. 上記近接パイロット噴射よりもさらに先行して噴射を実施し、上記燃焼室内に噴射燃料を予め拡散させる早期パイロット噴射を実施する早期パイロット噴射実施手段を備える請求項1または2に記載の始動制御装置。
  4. 上記エンジン回転数Neの所定値Necはスタータのみで回転できる回転数よりも高い回転数に設定される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の始動制御装置。
  5. 上記エンジン水温Twの所定値Twcは−20℃よりも低い温度に設定される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の始動制御装置。
  6. 上記グロープラグ温度Tgの所定値Tgcは1100℃を超える温度に設定される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の始動制御装置。
  7. 上記ディーゼルエンジンの圧縮比は16.5以下に設定される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の始動制御装置。
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