JP2015183623A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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礼俊 松永
山口 康夫
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康夫 山口
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Abstract

【課題】アイドルストップ後の迅速な再始動と、再始動時にノッキングの発生をなくすことで、再始動直後のドライバビリティやNVHを防止する。
【解決手段】エンジン10は、気筒12a〜12dに設けられた筒内インジェクタ44に連結した高圧燃料分配管54と、吸気マニホールド14に設けられた吸気通路インジェクタ46に連結した低圧燃料分配管48と、高圧燃料分配管54の燃圧(燃料圧力)を計測する燃圧センサ56とを備えている。ECU60は、アイドルストップ条件が成立するとエンジン10を停止させ、アイドルストップ条件が解除されるとエンジン10を再始動させるアイドルストップ・スタート部68と、アイドルストップ条件の成立時エンジンが停止する前に高圧燃料ポンプ50を稼動させ、高圧燃料分配管54の燃圧を筒内インジェクタ44による再始動が可能な閾値以上とする燃料噴射制御部70とを内蔵している。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、車両の一時停止時に内燃機関のアイドリングを強制的に停止するいわゆるアイドルストップ機能を有する内燃機関の燃料噴射装置に関する。
車両に搭載される内燃機関では、筒内に燃料を噴射するための筒内インジェクタと吸気ポート内に燃料を噴射するための吸気通路インジェクタとを備え、運転状態に応じて筒内インジェクタからの燃料噴射と吸気通路インジェクタからの燃料噴射とを制御する多点噴射式燃料噴射装置が知られている。これによって、アクセルレスポンスや燃費を向上させ、排ガスの清浄化を可能にしている。この燃料噴射装置は、低負荷低回転領域では、吸気通路に燃料を噴射することで、吸気と燃料の混合特性を良くして着火性を良くし、高負荷高回転領域では、吸気通路インジェクタからの燃料噴射と筒内インジェクタからの燃料噴射とを併用するようにしている。
また、車両の一時停止時にエンジンのアイドリングを強制的に停止し、停止条件解除後に再始動させる所謂アイドルストップ・スタート機能を付与して燃費を向上させる試みがなされている。車両がエンジンを停止するときは、運転を終了する場合と、再始動を前提とした一時停止の場合とがある。前者は、イグニッションキーがオフとされる。一方、後者は、車速が零となり、ブレーキの踏込みがあり、アクセル操作量が零であり、かつレバーが運転レンジに設定されている等の条件が成立する。アイドルストップ機能を有する車両では、かかる条件が成立したとき、ECUなどに内蔵されたアイドルストップ・スタート部が作動し、エンジンをストップさせる。
特許文献1には、筒内インジェクタを有する筒内燃料供給路と、吸気通路インジェクタを有する吸気通路燃料供給路と、アイドルストップ・スタート手段とを有する内燃機関を備えたハイブリッド車が開示されている。このハイブリッド車は、アイドルストップ時に前記筒内燃料供給路のリリーフ弁を閉じて燃圧(燃料圧力)を高く保持する手段が開示されている。こうして、アイドルストップ条件解除後のエンジン再始動時に、前記筒内燃料供給路から気筒内に燃料を噴射することで、円滑な始動特性の確保と、排気清浄の悪化防止とを両立させることを目的としている。
また、特許文献2及び3には、アイドルストップ後アイドルストップ条件が解除されたとき、エンジンを再始動させる前に燃料ポンプを駆動させ、エンジンの再始動時までに燃料供給路の燃圧を始動に必要な燃圧まで上昇させる制御手段を有する車両の内燃機関が開示されている。
特開2006−258032号公報 特開2012−13050号公報 特開2013−119835号公報
多点噴射式燃料噴射装置を備え、アイドルストップ・スタート手段を有する車両においては、アイドルストップ後の迅速な再始動と、排ガス性状や燃費等の面で再始動後の最適化運転を両立させる必要がある。
アイドルストップによるエンジン停止中に、吸気通路の吸気圧は大気圧に変化する。そのため、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われる間は吸入空気量が多くなり、実際の圧縮圧力は高くなる傾向にある。これによって、吸気温度が高い場合やエンジン温度が高い場合、ノッキングが発生しやすくなり、ノッキングの発生によって、始動直後のドライバビリティやNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)が悪化するという問題がある。
また、エンジンが停止中は燃料ポンプが作動しないので、燃料供給路の燃圧が低下しており、そのため、気筒内への燃料噴射が遅れ、エンジンの再始動時迅速始動ができない場合がある。
特許文献1に開示された手段では、筒内燃料供給路の燃圧を計測せずに、気筒内へ燃料を噴射するので、圧力が比較的高い状態の気筒へは燃料を噴射できないおそれがある。また、複数の気筒に対して一律に燃料を噴射し、各気筒のアイドルストップ時の停止状態を考慮しないので、排気行程で停止した状態の気筒に燃料を噴射した場合、未燃の燃料が排気通路に排出され、排ガス性状が悪化するおそれがある。
また、特許文献2及び3に開示された制御手段は、アイドルストップ条件が解除された後、燃料供給路の燃圧を始動に必要な燃圧まで上昇させるための時間を要し、迅速な始動ができないという問題がある。
本発明は、前記の問題点に鑑みなされたものであり、アイドルストップ後の迅速な再始動と、再始動時にノッキングの発生をなくすことで、再始動直後のドライバビリティやNVH等の悪化を防止することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、第1の所定の条件が成立すると内燃機関を自動で停止する自動停止手段を有する内燃機関の燃料噴射装置において、第1燃料噴射手段に燃料を送る高圧燃料ポンプと、第2燃料噴射手段により内燃機関を運転中に第1の所定の条件が成立した際は、前記自動停止手段によって内燃機関が停止する前に、高圧燃料ポンプを作動させる燃料噴射制御手段を有するものである。
本発明では、低負荷領域で第2燃料噴射手段による運転中に、第1の所定の条件、即ちアイドルストップ条件が成立したとき、前記自動停止手段によって内燃機関が停止する前に高圧燃料ポンプを作動させ、第1燃料噴射手段の燃圧を高めておく。
こうして、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われるまでの間は、第1燃料供給路に残留している燃料を気筒内に噴射させることで、気筒に供給される吸気量を抑えつつ、噴射された燃料で気筒内を冷却できる。
そのため、気筒内の圧縮圧力の上昇をなくし、ノッキングの発生を防止でき、かつ始動直後のドライバビリティやNVHの悪化及び排ガス性状の悪化を防止できる。また、第2燃料噴射手段からの燃料噴射ではなく、第1燃料噴射手段からの燃料噴射によって空燃比を低く抑えることができるので、着火性能を向上できる。
さらに、エンジンの再始動時、燃料ポンプの稼動を待つことなく気筒内へ燃料を噴射できるので、迅速始動が可能になると共に、この間燃料ポンプが稼動されないので、ポンプ駆動フリクションを低減でき、これによって燃費を低減できる。
本発明の一実施態様として、第1燃料噴射手段に供給される燃料の圧力を計測する燃圧センサを備え、高圧燃料ポンプ作動後、この燃圧センサの計測値が所定圧力値以上となったとき、燃料噴射制御手段によって第2燃料噴射手段を停止し、内燃機関を停止させることができる。これによって、第1燃料噴射手段の残留燃圧を高く維持しつつ、ポンプ駆動フリクションを低減できる。
本発明の一実施態様として、燃圧センサの計測値が所定圧力値未満の場合は、燃料噴射制御手段によって、内燃機関の回転が停止するまで高圧燃料ポンプを作動させるようにすることができる。これによって、再始動時に第1燃料噴射手段の残留燃圧を確保することができる。
本発明の一実施態様として、第2の所定の条件が成立すると内燃機関を自動で再始動させる自動再始動手段をさらに備え、再始動の際は、燃料噴射制御手段によって第1の燃料噴射手段による燃料噴射を行うようにすることができる。
このように、第2の所定の条件、即ち、アイドルストップ条件が解除され、アクセル操作やハンドル操作等が行われ、再始動条件が成立したとき、迅速な再始動が可能になる。また、再始動後、数回の燃焼サイクルを経て吸気圧が低下し、かつ吸気温が低下したら、ノッキングが発生するおそれがなくなるため、第2燃料噴射手段による燃料噴射に切り換える。あるいは第1燃料噴射手段による燃料噴射と第2燃料噴射手段による燃料噴射とを併用してもよい。
本発明の一実施態様として、内燃機関の圧縮行程にある気筒を選定する選定手段を備え、該選定手段によって再始動の際に圧縮行程にある気筒を選定し、燃料噴射制御手段によって圧縮行程にある気筒に第1の燃料噴射手段による燃料噴射を行うようにすることができる。
このように、再始動時圧縮行程にある気筒に燃料を噴射させることで、さらに迅速な再始動が可能になる。そのため、ノッキングをさらに有効に回避でき、始動直後のNVHを回避できる。
本発明の一実施態様として、燃料噴射制御手段によって、内燃機関の低負荷時に第2燃料噴射手段を用いて運転するようにすることができる。これによって、低負荷領域で燃料と吸気との混合が均一に行われ、低負荷領域で良好な燃焼を維持できると共に、低負荷領域での運転で高圧燃料ポンプを作動させないため、ポンプ駆動フリクションを低減できる。
本発明によれば、アイドルストップによりエンジンが停止する前に、第1燃料供給路の燃圧に高めておくことで、アイドルストップ後の再始動時に、ノッキングの発生をなくした迅速な再始動が可能になり、かつ始動直後の良好なドライバビリティを可能にすると共に、排ガス性状やNVHの悪化を防止できる。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射装置を有するエンジンの概略構成図である。 前記エンジンの平面視概略構成図である。 前記エンジンのアイドルストップ条件成立後の作動手順を示すフロー図である。 前記エンジンの運転方法を示す線図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
次に、本発明の一実施形態に係る車載のエンジンを図1〜図4に基づいて説明する。図1及び図2において、車両に搭載されたガソリン駆動エンジン(以下「エンジン」という。)10は、4個の気筒12a〜12dを有している。各気筒には夫々吸気マニホールド14及び排気マニホールド16が接続され、吸気マニホールド14はサージタンク22に接続されている。吸気マニホールド14と各気筒12a〜12dとの夫々の接続部には吸気弁18が設けられ、排気マニホールド16と各気筒12a〜12dとの夫々の接続部には排気弁20が設けられている。サージタンク22には、吸気の圧力を計測する圧力センサ(MAPセンサ)24、及び吸気の温度を計測する吸気温センサ26が設けられている。
各気筒12a〜12dの内部には燃焼室cの燃焼によって往復動するピストン28が設けられ、各気筒12a〜12dの下部には、クランク軸32を収容したクランク室30が設けられている。クランク室30の外側には、エンジン始動時にクランク軸32を回転させるスタータ34、クランク角を計測するクランク角センサ36及びクランク軸32の累積回転数をカウントする回転数センサ37が設けられている。
次に、エンジン10の燃料供給系を説明する。気筒12a〜12dの近傍に燃料タンク38が設けられている。燃料タンク38に貯留された燃料は、燃料タンク38に内蔵された低圧燃料ポンプ40によって低圧燃料供給管42に吐出される。低圧燃料供給管42は、低圧燃料分配管48を介して吸気マニホールド14の個々の吸気通路に接続されている。低圧燃料供給管42と吸気マニホールド14の該吸気通路との接続部に夫々吸気通路インジェクタ46が設けられている。
低圧燃料供給管42の一方の流路は、高圧燃料ポンプ50を介して高圧燃料供給管53及び高圧燃料分配管54に接続されている。高圧燃料分配管54は各気筒12a〜12dに接続され、各気筒との接続部に筒内インジェクタ44が設けられている。低圧燃料ポンプ40によって低圧燃料供給管42に吐出された燃料は、高圧燃料ポンプ50に送られると共に、低圧燃料分配管48を介して吸気マニホールド14の各吸気通路に吸気通路インジェクタ46を介して供給される。
カム機構52は、クランク軸32と連動して吸気弁18及び排気弁20を駆動する。高圧燃料ポンプ50は、カム機構52と連動して高圧燃料分配管54に燃料を供給すると共に、後述するECU60からの指令によってその燃料供給が制御される。高圧燃料ポンプ50に送られた燃料は、高圧燃料ポンプ50によって高圧となり、高圧燃料供給管53及び高圧燃料分配管54を介して各気筒12a〜12dに供給され、筒内インジェクタ44から各気筒の燃焼室cに噴射される。高圧燃料分配管54には、燃料圧力を計測する燃圧センサ56が設けられている。
エンジン10が搭載された車両には、車載バッテリ58及びエンジン10の駆動を制御するエンジン・コントロール・ユニット(ECU)60が設けられている。運転者がイグニッション・スィッチ62を操作することで、ECU60が作動を開始する。ECU60の指令によって、車載バッテリ58からリレー64を介して低圧燃料ポンプ40に電力が供給され、低圧燃料ポンプ40が稼動する。また、ECU60の指令によって、点火プラグ66、筒内インジェクタ44及び吸気通路インジェクタ46の作動が制御される。
ECU60には、アイドルストップ・スタート部68及び燃料噴射制御部70が内蔵されている。ECU60には、圧力センサ24、吸気温センサ26、クランク角センサ36、回転数センサ37及び燃圧センサ56の検出値が入力される。アイドルストップ・スタート部68は、点火プラグ66及びスタータ34等の作動を制御し、車速が零となり、ブレーキの踏込みがあり、アクセル操作量が零であり、かつレバーが運転レンジに設定されている等のアイドルストップ条件(第1の所定の条件)が成立したとき、エンジン10を停止する。また、ブレーキの踏み込みが解除されたり、アクセル操作やハンドルが切られたなどのアイドルストップからの再始動の条件(第2の所定の条件)が成立し、アイドルストップ条件が解除されたとき、エンジン10を再始動させる。
燃料噴射制御部70は、アイドルストップ条件が成立してエンジン10が停止し、その後、アイドルストップ条件が解除されたとき、再始動時に筒内インジェクタ44、吸気通路インジェクタ46及び点火プラグ66の作動を制御する。
気筒選定部72は、アイドルストップ条件解除後の再始動時に、ECU60に入力されるクランク角センサ36の検出値に基づいて圧縮行程のある気筒を選定し、選定された気筒に筒内インジェクタ44から順々に燃料を噴射させる。
次に、アイドルストップ条件が成立し、アイドルストップ・スタート部68によってエンジン10が停止する動作手順を、図3により説明する。図3において、アイドルストップ条件が成立したとき(S10)、まず、高圧燃料分配管54の燃圧が閾値以上か否かを判定する(S12)。前記閾値は、アイドルストップ条件が解除され、再始動の条件が成立し、エンジン10が再始動するとき、高圧燃料分配管54から各気筒12a〜12dに燃料を噴射可能かどうかを目安にして設定される。
高圧燃料分配管54の燃圧が閾値以上であるとき、燃料噴射制御部70により直ちに低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50を停止させ、各気筒12a〜12dへの燃料供給を停止させる(S14)。これにより高圧燃料ポンプ50を稼動(作動)させることによって発生するフリクションを低減することができる。そして、アイドルストップ・スタート部68によりエンジン10の稼動を停止させる(S22)。
高圧燃料分配管54の燃圧が閾値に達していないとき(S12)、エンジン10が吸気通路インジェクタ46から燃料を噴射する運転状態にあるなら(S16)、さらに、高圧燃料ポンプ50を駆動させる(S18)。この操作で高圧燃料分配管54の燃圧を上昇させる。
図4に示すように、本実施形態では、低回転及び低負荷領域では吸気通路インジェクタ46からの燃料噴射を行い、高回転及び高負荷領域になると筒内インジェクタ44からの噴射を開始するようにした。これにより低負荷領域での運転では高圧燃料ポンプ50を作動させず低負荷領域でのフリクションを低減することができる一方で、高負荷領域では筒内インジェクタ44による筒内冷却効果を利用できる。
なお、高回転及び高負荷領域において、低回転及び低負荷領域近くでは吸気通路インジェクタ46の燃料噴射量と筒内インジェクタ44に燃料噴射量との比率は変えず、そこから高負荷領域に移行するにつれて筒内インジェクタ44の燃料噴射量を増加させるようにしている。
本実施形態では、例えば、図示しない触媒昇温時や、自動再始動時は低負荷であっても筒内インジェクタ44からの噴射を行うこととした。この場合に、アイドルストップ条件が成立した場合かつ高圧燃料分配管54の燃圧が閾値に達していないとき(S12)は、吸気通路インジェクタ46のみによる噴射か否か判定したのち(S16)、吸気通路インジェクタ46のみによる燃料噴射でない場合は筒内インジェクタ44からの燃料噴射を停止し、吸気通路インジェクタ46からの燃料噴射に切り換える(S20)。このように、高圧燃料ポンプ50の稼動(作動)と共に、筒内インジェクタ44から燃料を噴射させずに、吸気通路インジェクタ46からの燃料噴射運転に切り換えることで、高圧燃料分配管54の燃圧を急速に昇圧できる。
かかる操作で高圧燃料分配管54の燃圧を上昇させることで、高圧燃料分配管54の燃圧が閾値以上になったら、各気筒12a〜12dへの燃料供給を停止させ(S14)、アイドルストップ・スタート部68によりエンジン10の稼動を停止させる(S22)。
高圧燃料ポンプ50は、カム機構52を介してクランク軸32と連動する。そのため、エンジン10が停止した後、クランク軸32の慣性による回転で高圧燃料ポンプ50を連動させる(S24)。これによって、高圧燃料分配管54の燃圧をさらに上昇させることができる。
アイドルストップ条件が解除され、アクセル操作やハンドル操作等が行われ、再始動条件が成立したとき、気筒12a〜12dのうち、気筒選定部72により圧縮行程にある気筒を選定する(S26)。そして、選定した気筒に筒内インジェクタ44から燃料を噴射する。こうして、順々に圧縮行程にある気筒に燃料を噴射することでエンジン10を再始動させる(S28)。
本実施形態によれば、アイドルストップによりエンジンが停止する前に、高圧燃料分配管54の燃圧を前記閾値以上に高めておくことで、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われるまでの間は、高圧燃料分配管54に残留している燃料を気筒内に噴射するので、気筒に供給される吸気量を抑えつつ、噴射された燃料で気筒内を冷却することができる。
そのため、気筒内の圧縮圧力の増加をなくし、ノッキングの発生を防止できるので、始動直後のドライバビリティやNVHの悪化及び排ガス性状の悪化を防止できる。また、再始動時に吸気マニホールド14からではなく、高圧燃料分配管54から燃料を噴射することで、空燃比を低く抑えることができるので、着火性能を向上できる。さらに、エンジン10の再始動時、低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50の稼動を待つことなく気筒内へ燃料を噴射できるので、迅速始動が可能になると共に、この間低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50が稼動されないので、ポンプ駆動フリクションを低減でき、これによって燃費を低減できる。
また、アイドルストップ条件の成立後、高圧燃料分配管54の燃圧が閾値に達していないとき、基本的に低圧燃料ポンプ40の駆動により、高圧燃料分配管54の燃圧を上昇させるようにしているので、高圧燃料分配管54の燃圧を効率良く増加できると共に、高圧燃料ポンプ50を稼動させないので、ポンプ駆動フリクションを低減でき、これによって燃費を抑制できる。
また、アイドルストップ条件の成立後、燃圧センサ56の計測値が前記閾値に達していないとき、低圧燃料ポンプ40が稼動中なら、高圧燃料ポンプ50を追加稼動させることで、高圧燃料分配管54の燃圧を容易に上昇できる。また、低圧燃料ポンプ40が稼動中でなければ、高圧燃料ポンプ50の稼動と共に、筒内インジェクタ44から燃料を噴射させずに、吸気通路インジェクタ46からの燃料噴射運転に切り換えることで、高圧燃料分配管54の燃圧を急速に高めることができる。
また、再始動時圧縮行程にある気筒に燃料を噴射させることで、さらに迅速な再始動が可能になる。そのため、ノッキングをさらに有効に回避でき、始動直後のNVHを回避できる。
さらに、エンジン10の低回転及び低負荷領域(領域A)で、吸気通路インジェクタ46から燃料噴射させる運転を行うことで、燃料と吸気との混合が均一に行われ、良好な燃焼を維持できる。また、領域Aでの運転で高圧燃料ポンプ50を作動させないため、ポンプ駆動フリクションを低減できる。
さらに、エンジン10の停止後も、クランク軸32の慣性による回転で高圧燃料ポンプ50を連動させることで、高圧燃料分配管54の燃圧をさらに上昇できると共に、ポンプ動力を節減できる。
本発明によれば、アイドルストップ後の迅速な再始動と、再始動時にノッキングの発生をなくすことで、始動直後のドライバビリティやNVHの悪化を防止すると共に、排ガス性状の悪化を防止できる。
10 ガソリン駆動エンジン
12a、12b、12c、12d 気筒
14 吸気マニホールド
16 排気マニホールド
18 吸気弁
20 排気弁
22 サージタンク
24 圧力センサ
26 吸気温センサ
28 ピストン
30 クランク室
32 クランク軸
34 スタータ
36 クランク角センサ
37 回転数センサ
38 燃料タンク
40 低圧燃料ポンプ
42 低圧燃料供給管
44 筒内インジェクタ
46 吸気通路インジェクタ
48 低圧燃料分配管
50 高圧燃料ポンプ
52 カム機構
53 高圧燃料供給管
54 高圧燃料分配管
56 燃圧センサ
58 車載バッテリ
60 ECU
62 イグニッション・スィッチ
64 リレー
66 点火プラグ
68 アイドルストップ・スタート部
70 燃料噴射制御部
72 気筒選定部
c 燃焼室

Claims (6)

  1. 内燃機関の気筒内に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、
    前記内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、
    第1の所定の条件が成立すると前記内燃機関を自動で停止する自動停止手段を有する内燃機関の燃料噴射装置において、
    前記第1燃料噴射手段に燃料を送る高圧燃料ポンプと、
    前記第2燃料噴射手段により前記内燃機関を運転中に前記第1の所定の条件が成立した際は、前記自動停止手段によって前記内燃機関が停止する前に、前記高圧燃料ポンプを作動させる燃料噴射制御手段を有することを特徴とする車両に搭載される内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記内燃機関の燃料噴射装置は、
    前記第1燃料噴射手段に供給される燃料の圧力を計測する燃圧センサを備え、
    前記燃料噴射制御手段は、
    前記燃圧センサの計測値が所定圧力値以上の際に、前記第2燃料噴射手段を停止し、前記内燃機関を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車両に搭載される内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記燃料噴射制御手段は、
    前記燃圧センサの計測値が前記所定圧力値未満の場合は、前記内燃機関の回転が停止するまで前記高圧燃料ポンプを作動させることを特徴とする請求項2に記載の車両に搭載される内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 前記内燃機関の燃料噴射装置は、
    第2の所定の条件が成立すると前記内燃機関を自動で再始動させる自動再始動手段をさらに備え、
    前記燃料噴射手段は、前記再始動の際は前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  5. 前記内燃機関の燃料噴射装置は、
    前記内燃機関の圧縮行程にある気筒を選定する選定手段を備え、
    前記燃料噴射手段は、前記再始動の際に前記圧縮行程にある気筒を選定し、前記圧縮行程に前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射を行うこと特徴とする請求項4に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  6. 前記燃料噴射制御手段は、前記内燃機関が低負荷時に前記第2燃料噴射手段を用いて運転することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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