JP4743139B2 - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、内燃機関の燃焼室に導入される燃料を噴射する燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を制御する内燃機関の燃料噴射量制御装置であって、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量が前記内燃機関の運転状態に基づいた要求噴射量となるように制御する第1の制御手段と、前記燃焼室においてプレイグニションが発生すると推定されるときに、前記第1の制御手段に代わって、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を前記要求噴射量よりも増加させるように制御する第2の制御手段と、前記第2の制御手段による前記制御が行われた燃料噴射以降の前記燃料噴射弁による燃料噴射時に、前記第1及び第2の各制御手段に代わって、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を前記要求噴射量よりも所定量だけ減少させるように制御する第3の制御手段とを備えていることを要旨とする。
図1は、本発明が適用される8気筒のV型ガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)10を示す模式図である。この図1に示すように、エンジン10のシリンダブロック11には各気筒17が形成されている。なお、この図1には、便宜上、8つの各気筒17のうちの1つのみを図示している。上記各気筒17には、ピストン12が往復移動可能に設けられている。このピストン12は、コンロッド13を介してエンジン10の出力軸であるクランクシャフト14に連結されている。そして、ピストン12の往復移動は、コンロッド13によってクランクシャフト14の回転へと変換されるようになっている。また、シリンダブロック11には、エンジン10の冷却水温を検出するための水温センサ11bが設けられている。
エンジン10のクランクシャフト14には磁性体からなるロータ14aが固定されており、このロータ14aの外周部には複数の突起14bがクランクシャフト14の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。また、ロータ14aの側方には、クランクポジションセンサ14cが設けられている。そして、クランクシャフト14が回転して、ロータ14aの各突起14bが順次クランクポジションセンサ14cの側方を通過することにより、同センサ14cからはそれら各突起14bの通過に対応したパルス状の検出信号が出力されるようになる。また、クランクポジションセンサ14cとしては、エンジン10の停止完了直前などロータ14aの回転速度が極めてゆっくりとした状態にあっても、突起14bに応じたパルス状の信号を出力することの可能なもの、例えば磁気抵抗素子(MRE)センサが用いられている。
次に、電子制御装置70によるエンジン10の始動及び停止について説明する。エンジン10の始動及び停止は、運転者によるイグニションスイッチ23の操作に基づく燃料噴射弁40及びスタータ30等の駆動制御を通じて行われる。
エンジン10の停止後、次回の始動時に最初に圧縮行程となる気筒17や2番目に圧縮行程になる気筒17においては、エンジン10の停止中に各々圧縮行程初期や吸気行程後半となっており、エンジン10の停止前に燃焼室16に吸入されて、この停止中に温度上昇したガスが始動開始後に圧縮されることとなる。つまり、この始動時に最初及び2番目に行われる圧縮行程では、このように、エンジン10の停止中に温度上昇して高温となっているガスが圧縮されるために、燃焼室16内のガスの温度が高くなる。なお、この8気筒のV型ガソリンエンジン10では、始動開始後の3番目以後に圧縮行程を迎える気筒17、すなわち、7番気筒以降の気筒17では、吸気通路32から燃焼室16に吸入された冷たい空気が圧縮行程で圧縮されるため、その圧縮行程中の燃焼室内のガスの温度が高くなり過ぎることはなく、プレイグニッションの発生する可能性は低い。
(1)本実施形態の電子制御装置70は、始動時におけるクランキング前にプレイグニションを防止するための燃料噴射がなされると、このプレイグニションを防止するための燃料噴射が行われた以降の燃料噴射時に、燃料噴射弁40によって噴射される燃料の量を通常の噴射量よりも所定量だけ減少させるように制御するようにしている。したがって、プレイグニションの防止のために噴射された燃料は、排気行程を経ても未燃状態で燃焼室16に残留することとなるが、始動時の初回の燃料噴射時において、通常の要求噴射量Qよりも所定量だけ減少されるため、燃焼室16内に実際に存在する燃料の量が始動時の要求噴射量Qよりも過剰となることが抑制される。その結果、燃焼室16内における空気量と燃料量との比である空燃比が適切な値に保たれ、燃料の燃焼状態も適切に保たれ、エンジン10の始動性が向上する。
・上記実施形態では、運転者がイグニションスイッチ23を制御することによってエンジン10が始動する際に、燃料噴射量の制御を行うようにしている。しかしながら、例えば、燃費向上のためにエンジンが自動で停止したり、再始動したりするようにしているものにおいても、上記と同様の制御を行うようにしてもよい。具体的に、このようなエンジンでは、エンジンの運転中にエンジンの出力要求がなくなると、燃焼室内での燃料の燃焼を停止させ、エンジンを自動的に停止させる。なお、エンジンへの出力要求の有無は、例えばアクセル踏込量が「0」であり、ブレーキが踏み込まれており、車速が「0」に近い所定値未満である、といった条件が全て成立しているか否かに基づき判断される。そして、これらの条件がすべて成立したときに、エンジンへの出力要求がないとして、エンジンを自動的に停止させ、これらの条件のうち一つ以上が不成立となった場合には、エンジンを再始動するようにする。このように燃費改善のために車両の走行状態等に応じて自動的に燃焼運転が停止・再開されるエンジン10では、エンジン10の運転の停止完了後に十分な冷却期間をおかずに再始動させるという状況が生じやすい。したがって、再始動時にプレイグニッションを防止させるための燃料噴射を行い、その後の燃料噴射量を減少させるように制御してもよい。
Claims (5)
- 内燃機関の燃焼室に導入される燃料を噴射する燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を制御する内燃機関の燃料噴射量制御装置であって、
前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量が前記内燃機関の運転状態に基づいた要求噴射量となるように制御する第1の制御手段と、
前記燃焼室においてプレイグニションが発生すると推定されるときに、前記第1の制御手段に代わって、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を前記要求噴射量よりも増加させるように制御する第2の制御手段と、
前記第2の制御手段による前記制御が行われた燃料噴射以降の前記燃料噴射弁による燃料噴射時に、前記第1及び第2の各制御手段に代わって、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の量を前記要求噴射量よりも所定量だけ減少させるように制御する第3の制御手段とを備えている
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。 - 請求項1において、
前記第3の制御手段は、前記所定量を前記内燃機関の冷却水温が高いほど多くなるように導出する
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。 - 請求項1又は2において、
前記第3の制御手段は、前記第2の制御手段による前記制御が行われた燃料噴射以降の燃料噴射時において、前記燃焼室での燃焼回数が増える毎に前記所定量を少なくする
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。 - 請求項1〜3の何れか1項において、
前記第2の制御手段は、前記内燃機関の始動時に前記燃焼室においてプレイグニションが発生すると推定されるときに、前記燃焼室での燃焼の有無に拘わらず前記燃料噴射弁が燃料を噴射するように制御する
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。 - 請求項4において、
前記第2の制御手段は、前記内燃機関の始動直後に圧縮行程が行われる燃焼室においてプレイグニションが発生すると推定する
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。
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