JP6395025B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の一時停止時にエンジンのアイドリングを強制的に停止するいわゆるアイドルストップ機能を有する車両に搭載される内燃機関の燃料噴射装置に関する。
車両に装備された内燃機関の燃料噴射制御手段として、筒内に燃料を噴射するための筒内インジェクタと吸気ポート内に燃料を噴射するための吸気通路インジェクタとを備え、運転状態に応じて筒内インジェクタからの燃料噴射と吸気通路インジェクタからの燃料噴射とを制御する多点噴射式燃料噴射装置が知られている。
多点噴射式燃料噴射装置を用いることで、アクセルレスポンスや燃費を向上させ、排ガスの清浄化を可能にしている。この燃料噴射装置は、低負荷低回転領域では吸気通路に燃料を噴射することで、吸気と燃料との混合特性を良くして着火性能を良くし、高負荷高回転領域では、吸気通路インジェクタからの燃料噴射と筒内インジェクタからの燃料噴射とを併用するようにしている。
また、車両の一時停止時にエンジンのアイドリングを強制的に停止するいわゆるアイドルストップ機能を付与して燃費を向上させる試みがなされている。
車両がエンジンを停止するときは、運転を終了する場合と、再始動を前提とした一時停止の場合とがある。前者は、イグニッションキーがオフとされる。一方、後者は、車速が零となり、ブレーキの踏込みがあり、アクセル操作量が零であり、かつレバーが運転レンジに設定されている等の条件が成立する。アイドルストップ機能を有する車両では、かかる条件が成立したとき、ECUなどに内蔵されたアイドルストップ部が作動し、エンジンをストップさせる。
特許文献1には、筒内インジェクタを有する筒内燃料供給路と、吸気通路インジェクタを有する吸気通路燃料供給路と、アイドルストップ手段とを有する内燃機関を備えたハイブリッド車が開示されている。このハイブリッド車は、アイドルストップ時に前記筒内燃料供給路のリリーフ弁を閉じて燃圧(燃料圧力)を高く保持する手段が開示されている。こうして、アイドルストップ条件解除後のエンジン再始動時に、前記筒内燃料供給路から気筒内に燃料を噴射することで、円滑な始動特性の確保と、排気清浄の悪化防止とを両立させることを目的としている。
特開2006−258032号公報
多点噴射式燃料噴射装置を備え、アイドルストップ手段を有する車両においては、アイドルストップ後の迅速な再始動と、排ガス性状や燃費等の面で再始動後の最適化運転を両立させる必要がある。
アイドルストップによるエンジン停止中に、吸気通路の吸気圧は大気圧に変化する。そのため、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われる間は吸入空気量が多くなり、実際の圧縮圧力は高くなる傾向にある。これによって、吸気温度が高い場合やエンジン温度が高い場合、ノッキングが発生しやすくなり、ノッキングの発生によって、始動直後のドライバビリティやNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)が悪化するという問題がある。
また、エンジンが停止中は燃料ポンプが作動しないので、燃料供給路の燃圧が低下しており、そのため、気筒内への燃料噴射が遅れ、エンジンの再始動時迅速始動ができない場合がある。
特許文献1には、アイドルストップ後の再始動時に、ノッキングの発生を防止する手段は開示されていない。また、アイドルストップ後の再始動時に、筒内燃料供給路の燃圧を計測せずに、気筒内へ燃料を噴射するので、圧力が比較的高い状態の気筒へは燃料を噴射できないおそれがある。そのため、迅速な再始動ができないおそれがある。
本発明は、前記の問題点に鑑みなされたものであり、アイドルストップ後の迅速な再始動と、再始動時にノッキングの発生をなくすことで、再始動直後のドライバビリティやNVH等の悪化を防止することを目的とする。
本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、内燃機関を自動で再始動させる自動再始動手段とを有する内燃機関の燃料噴射装置に適用される。
そして、前記目的を達成するため、本発明の燃料噴射装置は、内燃機関の自動再始動時に第1燃料噴射手段に残留している燃料を噴射させた後にクランク軸の回転開始させて内燃機関を自動再始動させ、所定条件が成立すると第2燃料噴射手段から燃料噴射を開始させる燃料噴射制御手段を備えている。
そして、また、内燃機関は、吸気通路の吸気圧力を計測する吸気圧センサをさらに備え、所定条件には、吸気圧センサで計測された吸気圧力の値が含まれ、吸気圧力の値が所定吸気圧力値以下である場合に所定条件が成立する。
前述のように、アイドルストップによるエンジン停止中に、吸気通路の吸気圧は大気圧に変化する。そのため、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われる間は吸入空気量が多くなり、実際の圧縮圧力は高くなる傾向にある。
そのため、本発明では、前記燃料噴射制御手段によって、再始動時に第1燃料噴射手段による気筒内への燃料噴射のみを行う。これによって、気筒内に供給される吸気量を抑えつつ、噴射される燃料の冷却作用で気筒内を冷却することで、気筒内の圧縮圧力の増加を抑え、ノッキングの発生をなくした迅速な再始動が可能になる。
そして、ノッキングが発生する恐れがなくなる所定条件が成立すると、第2燃料噴射手段からの燃料噴射に切り替えるか、あるいは第1燃料噴射手段及び第2燃料噴射手段からの燃料噴射を併用するようにする。かかる燃料の多点噴射によって、少吸気量時の予混合を促進させ、再始動時の排ガス性状の悪化を防止できる。
前記所定条件には、吸気圧センサで計測された吸気圧力の値が含まれ、吸気圧力が所定吸気圧力値以下である場合に前記所定条件が成立するので、再始動時にノッキングを確実に防止でき、ドライバビリティやNVHを向上できる。さらに、燃料の多点噴射によって、少吸気量時の予混合を促進させ、再始動時の排ガス性状の悪化を防止できる。
本発明の一実施態様では、内燃機関は、クランク角を計測し、内燃機関の行程を検知するクランク角センサをさらに備え、前記所定条件には、クランク角センサでクランク角を計測し、検知される内燃機関の行程が含まれ、内燃機関の再始動後所定行程数経過したことが検知された場合に前記所定条件が成立する。
この実施態様では、再始動時の初爆から数回の燃焼サイクルが行われるまでの間は、第1燃料噴射手段による燃料噴射を行う。これによって、再始動時のノッキングの発生を確実に防止でき、ドライバビリティ及びNVHを向上できる。
本発明の別一実施態様は、内燃機関は、吸気通路の吸気の温度を計測する吸気温センサをさらに備え、前記燃料噴射制御手段は、吸気温センサで計測された吸気温度が高いほど前記所定行程数を増加させて第2燃料噴射手段からの燃料噴射を開始させるものである。これによって、再始動時のノッキングの発生をさらに確実に防止できる。
本発明のさらに別一実施態様は、内燃機関は、第1燃料噴射手段に供給される燃料の圧力を計測する燃圧センサをさらに備え、前記燃料噴射制御手段は、該燃圧センサにより計測された前記残留している燃料の燃圧が所定圧力値以上の場合には、自動再始動の際にクランク角センサによって圧縮行程にある気筒から第1燃料噴射手段から燃料噴射を開始させるものである。
このように、燃圧センサの計測値が所定圧力値以上のときは、圧縮工程にある気筒に燃料を噴射できる。圧縮工程にある気筒に燃料噴射を行うことで、迅速な再始動が可能になる。
本発明のさらに別の一実施態様は、前記燃料噴射制御手段は、前記燃圧センサにより計測された前記残留している燃料の燃圧が所定圧力値未満の場合には、前記自動再始動の際に前記クランク角センサによって吸気行程後半又は圧縮行程前半にある気筒から前記第1燃料噴射手段から燃料噴射を開始させる。
本発明のさらに別な一実施態様は、第1燃料噴射手段に燃料を供給するポンプを備え、前記クランク軸の回転の開始とともに、前記ポンプの稼働を開始させ、第2燃料噴射手段から燃料の噴射を開始させた後に、前記ポンプを停止させるものである。
このように、ポンプを停止させることで、ポンプ駆動フリクションを低減でき、燃費を抑制できる。
本発明によれば、アイドルストップ後の再始動時に、第1燃料噴射手段の燃圧を利用して気筒内に燃料を噴射させることで、ノッキングの発生をなくした迅速な再始動が可能になり、始動直後の良好なドライバビリティを可能にすると共に、排ガス性状やNVHの悪化を防止できる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの燃料噴射装置の概略構成図である。 前記燃料噴射装置の平面視概略構成図である。 前記燃料噴射装置の作動手順を示すフロー図である。 前記燃料噴射装置の各気筒の燃焼サイクルを示す図表である。 前記燃料噴射装置の各気筒の停止時クランク角を示す図表である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射装置の作動手順の一部を示すフロー図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に、本発明に係るエンジンの燃料噴射装置の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1及び図2において、車両に搭載されたガソリン駆動エンジン(以下、「エンジン」という。)10は、複数の、即ち4個の気筒12a〜12dを有した直列4気筒エンジンであり、各気筒には夫々吸気マニホールド14及び排気マニホールド16が接続され、吸気マニホールド14はサージタンク22に接続されている。吸気マニホールド14の出口には吸気弁18が設けられ、排気マニホールド16の入口には排気弁20が設けられている。サージタンク22には、吸気の圧力を計測する吸気圧センサ(MAPセンサ)24、及び吸気の温度を計測する吸気温センサ26が設けられている。
各気筒12a〜12dの内部には燃焼室cの燃焼によって往復動するピストン28が設けられ、各気筒12a〜12dの下部には、クランク軸32を収容したクランク室30が設けられている。クランク室30の外側には、エンジン始動時にクランク軸32を回転させるスタータ34、クランク角を計測するクランク角センサ36及びクランク軸32の回転数を計測する回転数センサ37が設けられている。
次に、エンジン10の燃料供給系を説明する。燃料タンク38に貯留された燃料は、燃料タンク38に内蔵された低圧燃料ポンプ40によって、低圧燃料供給管42に吐出される。低圧燃料供給管42は、低圧燃料分配管48を介して吸気マニホールド14の個々の吸気通路に接続されている。低圧燃料供給管42と吸気マニホールド14の該吸気通路との接続部に夫々吸気通路インジェクタ46が設けられている。
低圧燃料供給管42及び吸気通路インジェクタ46で低圧燃料系統(第2燃料噴射手段)を構成している。
低圧燃料供給管42の一方の流路は、高圧燃料ポンプ50を介して高圧燃料供給管53及び高圧燃料分配管54に接続されている。高圧燃料分配管54は各気筒12a〜12dに接続され、各気筒との接続部に筒内インジェクタ44が設けられている。
低圧燃料ポンプ40によって低圧燃料供給管42に吐出された燃料は、高圧燃料ポンプ50に送られると共に、低圧燃料分配管48を介して吸気マニホールド14の各吸気通路に吸気通路インジェクタ46を介して供給される。
カム機構52はクランク軸32と連動して吸気弁18及び排気弁20を開閉駆動する。高圧燃料ポンプ50は、カム機構52と連動すると共に、後述するECU60からの指令によってその稼働が制御される。高圧燃料ポンプ50に送られた燃料は、高圧燃料ポンプ50によって高圧となり、高圧燃料供給管53及び高圧燃料分配管54を介して各気筒12a〜12dに供給され、筒内インジェクタ44から各気筒の燃焼室cに噴射される。高圧燃料分配管54には、燃料圧力を計測する燃圧センサ56が設けられている。
筒内インジェクタ44、高圧燃料ポンプ50、高圧燃料供給管53及び高圧燃料分配管54で高圧燃料系統(第1燃料噴射手段)を構成している。
エンジン10が搭載された車両には、車載バッテリ58及びエンジン10の駆動を制御するエンジン・コントロール・ユニット(ECU)60が設けられている。運転者がイグニッション・スィッチ62を操作することで、ECU60が作動を開始する。ECU60の指令によって、車載バッテリ58からリレー64を介して低圧燃料ポンプ40に電力が供給され、低圧燃料ポンプ40が稼働する。また、ECU60の指令によって、点火プラグ66、筒内インジェクタ44及び吸気通路インジェクタ46の作動が制御される。
ECU60には、アイドルストップ・スタート部68及び燃料噴射制御部70が内蔵されている。ECU60には、吸気圧センサ24、吸気温センサ26、クランク角センサ36、回転数センサ37及び燃圧センサ56の計測値が入力される。
アイドルストップ部・スタート68は、点火プラグ66及びスタータ34等の作動を制御し、車速が零となり、ブレーキの踏込みがあり、アクセル操作量が零であり、かつレバーが運転レンジに設定されている等のアイドルストップ条件が成立したとき、エンジン10を停止する。また、アイドルストップ条件が解除されたとき、エンジン10を再始動させる。
燃料噴射制御部70は、アイドルストップ条件が成立してエンジン10が停止し、その後、アイドルストップ条件が解除されたとき、再始動時に筒内インジェクタ44、吸気通路インジェクタ46及び点火プラグ66の作動を制御する。
次に、図3により、アイドルストップ条件が成立し、アイドルストップ・スタート部68によってエンジン10が停止し、その後、アイドルストップ条件が解除されたとき、燃料噴射制御部70の制御によってエンジン10が再始動する動作手順を説明する。
図3において、まず、クランク角センサ36により、各気筒12a〜12dが停止状態にあるときのクランク角を計測する(S10)。図4に、クランク角と各気筒12a〜12d(直列4気筒)の燃焼サイクル中の行程との相関関係を示す。点火順序は、12a、12c、12d、12bの順で点火される。
次に、燃料噴射制御部70で、燃圧センサ56で計測した計測値(エンジン再始動時の燃圧)が、予め設定された閾値以上かどうかを判定する(S12)。該閾値(所定圧力値)は、自動停止した際の筒内圧の変化を予め実験データ等により取得し、該筒内圧を目安に、燃料を噴射可能な燃圧となるように適宜設定される。該計測値が閾値以上であれば、圧縮行程の領域でピストン28が停止した気筒を選定し、選定された気筒に高圧燃料分配管54に残留している燃料を筒内インジェクタ44を介して噴射する(S14→S18)。筒内圧が高くなる途中にある圧縮行程に燃料を噴射できれば、次の燃焼行程で燃焼するまでの時間が短く、これにより早い段階で再始動が可能である。
一方、該計測値が該閾値に達していなければ、吸気行程後半又は圧縮行程前半の領域でピストン28が停止した気筒を選定し、選定した気筒に高圧燃料分配管54に残留している燃料を筒内インジェクタ44を介して噴射する(S16→S18)。
次に、ECU60の指令を受けてスタータ34が稼働し、クランキングを開始する(S20)。また、ECU60の指令によってリレー64がオンとなり、低圧燃料ポンプ40に車載バッテリ58の電力が供給され、低圧燃料ポンプ40が稼働を開始する。クランキングの開始と同時に、クランク軸32と連動してカム機構52が作動し、カム機構52の作動によって、吸気弁18及び排気弁20が作動する。また、低圧燃料ポンプ40の作動開始と共に、カム機構52と連動して高圧燃料ポンプ50が稼働を開始する(S22)。
そして、ほとんど同時に、ECU60の指令で点火プラグ66が作動し、S18で気筒内に噴射された燃料が点火され、燃焼行程が開始される(S24)。S18からS24までの工程は極めて短時間に行われる。
低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50が作動した後、ECU60の指令で、燃料タンク38から供給される燃料が高圧燃料分配管54から筒内インジェクタ44を介して各気筒12a〜12dに噴射される。回転数センサ37によって再始動後の燃焼サイクルの回数が計測され、設定された回数だけ、例えば2〜5回燃焼サイクルが行われる(S26)。1燃焼サイクルは吸気・圧縮・燃焼(膨張)・排気の4行程であり、2〜5燃焼サイクルでは8〜20行程数となる。
次に、吸気圧センサ24の計測値が閾値(所定吸気圧力値)まで低下したら(S28)、ECU60によって、高圧燃料分配管54からの燃料噴射を止め、低圧燃料分配管48からの燃料噴射に切り換える(S30)。その後、高圧燃料ポンプ50の稼働を停止する(S32)。なお、高圧燃料分配管54の稼働を続行させ、高圧燃料分配管54からの燃圧噴射と低圧燃料分配管48からの燃圧噴射とを併用してもよい。
図5は、再始動時に高圧燃料分配管54から燃料を噴射する気筒の選定方法を具体的に示したものである。エンジンの再始動時、高圧燃料分配管54の燃圧が閾値以上であり、エンジン停止時の停止クランク角が領域A及びBにあるときは、圧縮行程であっても気筒内に燃料を供給可能であるので、気筒12dに燃料噴射を行い、停止クランク角が領域C及びDにあるときは、気筒12bに燃料噴射を行う。
エンジン10の再始動時、高圧燃料分配管54の燃圧が閾値に達せず、エンジン停止時の停止クランク角が領域Aにあるときは、気筒12dに燃料噴射を行い、停止クランク角が領域B及びCにあるときは、気筒12bに燃料噴射を行い、停止クランク角が領域Dにあるときは、気筒12aに燃料噴射を行う。要は、高圧燃料分配管54に残留した燃料の燃圧に応じて供給可能な気筒を選定して供給する。
本実施形態によれば、アイドルストップ条件が解除され、エンジン10を再始動させる時、高圧燃料分配管54に残留している燃料をその燃圧を利用して気筒に噴射し、気筒に供給される吸気量を抑えつつ、噴射された燃料の冷却作用で気筒内を冷却できるので、ノッキングの発生を防止できる。これによって、始動直後のドライバビリティやNVHの悪化を防止できると共に、排ガス性状の悪化を防止できる。
また、吸気通路インジェクタ46からの燃料噴射でなく、筒内インジェクタ44からの燃料噴射であるため、自動再始動時の燃料増量を低く抑えることができる。即ち、自動再始動時に吸気通路インジェクタ46の噴射を用いる場合、吸気マニホールド14の圧力が大気圧に近い状態になることで吸気ポート等に付着する燃料が多くなる。従って、自動再始動する際に吸気通路インジェクタ46から噴射する場合は、筒内に供給する燃料量を確保するため、筒内インジェクタ44からの噴射に比べ多くの燃料量が必要になる。
一方、筒内インジェクタ44からの噴射であれば、吸気ポート等に付着する燃料を考慮しなくて良い。従って、吸気通路インジェクタ46の噴射に比べより少ない燃料量で自動再始動が可能であり、燃料消費(燃費)を抑えることができる。
さらに、低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50の稼働を待つことなく、選定された気筒に残留燃料を供給できるので、迅速な再始動が可能となるともに、この間低圧燃料ポンプ40及び高圧燃料ポンプ50が稼働されないので、ポンプ駆動フリクションを低減でき、これによって、始動時に必要な燃焼圧を低く抑えることで、燃焼に必要な燃料量を削減でき燃費を抑制できる。
また、回転数センサ37で燃焼サイクルの回数を計測し、燃焼サイクルの回数が設定された回数に達し、かつ吸気圧センサ24でサージタンク22の圧力を計測し、吸気圧センサ24の計測値が閾値以下となった後、低圧燃料分配管48からの燃料噴射に切り替えるので、吸気マニホールド14の圧力が大気圧状態から負圧に変化し、吸気通路インジェクタ46から噴射された燃料の霧化が促進される環境が成立した際に、吸気通路インジェクタ46からの噴射を開始できる。
これにより、吸気通路インジェクタ46から噴射された燃料が液滴状態で気筒内に供給されることで燃焼が悪化し、排ガスが悪化することを防止できると共に、燃焼悪化による始動時のノック発生および燃焼圧が変動することによるNVH悪化を抑制できる。また、気筒内で圧縮圧力が増加してノッキングが発生するおそれがなくなる。さらに、燃圧センサ56及び吸気圧センサ24の2つの計測値に基づいて切替えタイミングを設定しているので、ノッキングの発生を防止可能な切替えタイミングを最適化できる。
また、燃圧センサ56の計測値に閾値を設定し、該計測値が該閾値以上のとき、停止クランク角が圧縮行程にある気筒に燃料を噴射させることで、すぐに燃焼行程に移行でき、迅速な再始動が可能になる。
また、該計測値が該閾値に達しないときは、筒内圧が低い吸気行程後半又は圧縮行程前半の気筒に燃料を噴射させることで、燃圧が低い場合でも、気筒内への燃料噴射が容易になる。
なお、第1実施形態では、S30で燃料噴射を筒内インジェクタ44から吸気通路インジェクタ46に切り換えるようにしているが、S30で筒内インジェクタ44からの燃料噴射を止めることなく、筒内インジェクタ44及び吸気通路インジェクタ46の両方から燃料噴射を行うようにしてもよい。これによって、再始動を確実に行うことができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図6により説明する。本実施形態は、前記第1実施形態において、S24の後で、吸気温センサ26で吸気温度を計測し、この計測値に応じて、
筒内インジェクタ44から吸気通路インジェクタ46に切り換える燃焼サイクル数(行程数)を可変させている(S25)。その他の動作手順(S10〜24及びS26〜S32)は第1実施形態と同一である。また、エンジン及びECU等の装置構成及びアイドルストップ解除の他の動作手順は第1実施形態と同一である。
本実施形態では、S25において、吸気温センサ26で吸気マニホールド14を通る吸気の温度を計測し、該吸気温度によって筒内インジェクタ44から吸気通路インジェクタ46に切り換える燃焼サイクル数(行程数)を可変させている。即ち、吸気温度が高いほど始動時のノッキングは発生しやすく、吸気通路インジェクタ46から噴射させる際の燃焼においてノッキングが発生する確率が高くなる。そこで、計測した吸気温度に応じて、燃焼サイクル行程数を例えば6〜10燃焼サイクルに増加させて、筒内インジェクタ44からの噴射による筒内冷却作用を得た後に、吸気通路インジェクタ46から噴射を開始している。
本実施形態によれば、S25を加えたことで、第1実施形態で得られる作用効果に加えて、再始動時のノッキングの発生をさらに精度良く防止できる。
本発明によれば、車両用内燃機関において、アイドルストップ後の迅速な再始動と、再始動時にノッキングの発生をなくすことで、始動直後のドライバビリティやNVHの悪化を防止すると共に、排ガス性状の悪化を防止できる。
10 ガソリン駆動エンジン
12a、12b、12c、12d 気筒
14 吸気マニホールド
16 排気マニホールド
18 吸気弁
20 排気弁
22 サージタンク
24 吸気圧センサ
26 吸気温センサ
28 ピストン
30 クランク室
32 クランク軸
34 スタータ
36 クランク角センサ
37 回転数センサ
38 燃料タンク
40 低圧燃料ポンプ
42 低圧燃料供給管(第2燃料噴射手段)
44 筒内インジェクタ
46 吸気通路インジェクタ
48 低圧燃料分配管(第2燃料噴射手段)
50 高圧燃料ポンプ
52 カム機構
53 高圧燃料供給管(第1燃料噴射手段)
54 高圧燃料分配管(第1燃料噴射手段)
56 燃圧センサ
58 車載バッテリ
60 ECU
62 イグニッション・スィッチ
64 リレー
66 点火プラグ
68 アイドルストップ・スタート部(自動再始動手段)
70 燃料噴射制御部
c 燃焼室

Claims (6)

  1. 内燃機関の気筒内に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、
    前記内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、
    前記内燃機関を自動で再始動させる自動再始動手段と
    を有する内燃機関の燃料噴射装置において、
    前記内燃機関の自動再始動時に前記第1燃料噴射手段に残留している燃料を噴射させた後にクランク軸の回転開始させて前記内燃機関を自動再始動させ、所定条件が成立すると前記第2燃料噴射手段から燃料噴射を開始させる燃料噴射制御手段を備え
    前記内燃機関は、
    前記吸気通路の吸気圧力を計測する吸気圧センサをさらに備え、
    前記所定条件には、前記吸気圧センサで計測された吸気圧力の値が含まれ、前記吸気圧力の値が所定吸気圧力値以下である場合に前記所定条件が成立する、
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記内燃機関は、
    クランク角を計測し前記内燃機関の行程を検知するクランク角センサをさらに備え、
    前記所定条件には、前記クランク角センサでクランク角を計測し、検知される前記内燃機関の行程が含まれ、前記内燃機関の再始動後、所定行程数経過したことが検知された場合に前記所定条件が成立する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記内燃機関は、
    前記吸気通路の吸気の温度を計測する吸気温センサをさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記吸気温センサで計測された吸気温度が高いほど前記所定行程数を増加させて前記第2燃料噴射手段からの燃料噴射を開始させるものであることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 前記内燃機関は、
    前記第1燃料噴射手段に供給される燃料の圧力を計測する燃圧センサをさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記燃圧センサにより計測された前記残留している燃料の燃圧が所定圧力値以上の場合には、前記自動再始動の際に前記クランク角センサによって圧縮行程にある気筒から前記第1燃料噴射手段から燃料噴射を開始させることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  5. 前記燃料噴射制御手段は、前記燃圧センサにより計測された前記残留している燃料の燃圧が所定圧力値未満の場合には、前記自動再始動の際に前記クランク角センサによって吸気行程後半又は圧縮行程前半にある気筒から前記第1燃料噴射手段から燃料噴射を開始させることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  6. 前記内燃機関は前記第1燃料噴射手段に燃料を供給するポンプを備え、
    前記クランク軸の回転の開始とともに、前記ポンプの稼働を開始させ、
    前記第2燃料噴射手段から燃料の噴射を開始させた後に、前記ポンプを停止させることを特徴とする請求項1からのいずれか項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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