JP2007259693A - 状態制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制限された消費動力の下で、多彩な要因に基づいて、複数の最終作動装置を調和的に駆動および制御する状態制御装置を提供する。
【解決手段】各測定器で測定された測定結果とあらかじめ設定された設定値に基づいて、測定結果と設定値とを一致させるために各最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、各操作量と使用者に設定された複数種類のパラメータに基づいて、各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力するとともに、一つの最終作動装置を駆動する駆動信号を出力する時には、他の最終作動装置を駆動する駆動信号を出力しない総合制御部とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、状態制御装置に係り、さらに詳しくは、制限された消費動力の下で複数の最終作動装置を調和的に駆動する状態制御装置に関する。
一般に、複数の制御対象(最終作動装置)の状態、例えば、加熱器の温度を管理するには、各最終作動装置を制御する独立した複数の制御ループが設けられ、各制御ループにはこれに対応する最終作動装置を制御するために例えばPID演算器などの制御器が設けられる。かかる複数の制御ループを有するシステムでは、同じ期間に多数の最終作動装置が駆動され、一時的に消費電力が増大することがある。このため各制御ループに配置されるブレーカおよびその他の部品には高い性能が要求される。
特許文献1に開示された温度制御装置は、ある加熱器を駆動する期間には、他の加熱器を駆動しない時分割制御を行い、一時的な消費電力の増大を防止する。この装置では、加熱器の温度上昇特性に基づいて、一サイクルにおける各加熱器を駆動すべき期間が割り当てられる。すなわち、温度上昇しやすい加熱器には短い駆動期間を割り当てる一方、温度上昇しにくい加熱器には長い駆動期間を割り当て、全ての加熱器が実質的に同時に定常状態に移行するように制御する。従って、この温度制御装置を有する半導体製造設備その他の設備では、温度上昇が遅い加熱器が定常状態に移行するのを待つ時間が短縮される。
特開平11−262174号公報
しかし、最終作動装置の状態の管理においては、温度上昇特性のような単一種類の要因だけではなく、様々な要因に基づいて、複数の最終作動装置の状態を制御しなければならない場合もある。例えば、迅速な制御が必要とされる主制御系と、それほど迅速性が要求されない補助制御系を有する設備では、主制御系の最終作動装置の駆動を優先しなければならないことがある。従来の状態制御装置は、そのような複合的な制御ができないという問題があった。
この発明は、制限された消費動力の下で、多彩な要因に基づいて、複数の最終作動装置を調和的に駆動および制御する状態制御装置を提供する。
この発明に係る状態制御装置は、複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、使用者の設定に基づいて、複数種類のパラメータを生成するパラメータ生成部と、上記各操作量と上記複数種類のパラメータに基づいて、上記各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力するとともに、一つの最終作動装置を駆動する駆動信号を出力する時には、他の最終作動装置を駆動する駆動信号を出力しない総合制御部とを備える。このことによって、使用者の設定に基づく多彩なパラメータに従って、複数の最終作動装置を調和的に駆動および制御することが可能である。また、駆動信号が同時に出力されないので、制限された消費動力の下で最終作動装置を駆動することができる。
この発明に係る状態制御装置は、上記パラメータ生成部が、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを生成し、上記総合制御部が、上記優先順位パラメータで高い優先順位に表された最終作動装置を駆動する駆動信号を優先的に出力し、高い優先順位の最終作動装置が駆動された後の上記一つのサイクルの残り時間に、残りの各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力することを特徴とするものである。このことによって、特定の最終作動装置を優先的に長い時間駆動することができるだけでなく、他の最終作動装置も駆動することができる。
この発明に係る状態制御装置は、上記総合制御部が、上記残りの各最終作動装置の駆動時間が各々の上記操作量に比例するように、上記残り時間中に割り当てることを特徴とするものである。このことによって、残りの最終作動装置については、個々の最終作動装置に要求される操作量に比例して、実際の駆動時間が割り当てられる。
この発明に係る状態制御装置は、上記パラメータ生成部が、少なくとも一つの上記最終作動装置が一つのサイクル中で駆動されうる時間の限界に関連する限界パラメータを生成し、上記総合制御部が、上記限界パラメータを含むパラメータに基づいて、上記最終作動装置の駆動信号の出力を調整することを特徴とするものである。このことによって、最終作動装置の用途、環境、特性その他の要因に応じて、最終作動装置の駆動時間を適切に制限することができる。
この発明に係る状態制御装置は、上記パラメータ生成部が、少なくとも一つの上記最終作動装置が一つのサイクル中で駆動されうる時間の限界に関連する限界パラメータと、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを生成し、上記総合制御部が、上記限界パラメータと上記優先順位パラメータに基づいて、上記最終作動装置の駆動信号の出力を調整することを特徴とするものである。このことによって、特定の最終作動装置を優先的に長い時間駆動することができ、さらに最終作動装置の用途、環境、特性その他の要因に応じて、長時間駆動される最終作動装置の駆動時間を適切に制限することができる。
この発明に係る状態制御装置は、上記総合制御部が、一つの最終作動装置を駆動させる駆動信号の出力を開始する時期を、他の最終動作装置を駆動させる駆動信号の出力を終了する時期から遅延させる設定が可能であるものである。このことにより、機械的動作に伴う遅延がありうるリレーまたはスイッチで最終作動装置の駆動および停止を実行する場合でも、複数の最終作動装置の駆動期間が重なるのを防ぐことができる。
この発明に係る状態制御装置は、複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、使用者の設定に基づいて、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを生成するパラメータ生成部と、上記各操作量と上記優先順位パラメータに基づいて、各上記操作量に関する最終作動装置のいずれを実際に駆動すべきかを、最終作動装置の駆動の基準となるサイクルタイムの途中で決定するとともに、一つの最終作動装置が駆動されるときには、他の最終作動装置を停止する総合制御部とを備える。このことによって、使用者の設定に基づくパラメータに従って、複数の最終作動装置を調和的に駆動および制御することが可能である。また、一つの最終作動装置が駆動されるときには、他の最終作動装置を停止するので、制限された消費動力の下で最終作動装置を駆動することができる。
この発明に係る状態制御装置は、上記各操作量により複数の最終作動装置が駆動されるべき時には、上記総合制御部は、上記優先順位パラメータでより高い優先順位に表された最終作動装置を駆動し、他の最終作動装置を停止することを特徴とするものである。このことによって、特定の最終作動装置を優先的に長い時間駆動することができる。例えば、特定の最終作動装置を他よりも迅速に好ましい状況に移行させることができ、特定の最終作動装置について好ましい状況を他の最終作動装置よりも精確に維持することができる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
この発明の実施の形態による状態制御装置は、例えば、図1に示された炉10に応用されうる。炉10はその長手方向に沿って延びる空洞を有しており、コンベア12がこの空洞の内部を通過するように配置されている。コンベア12で搬送される被加熱物13は、入口14から炉10内に進入して、出口15から出て行き、この通過の間に加熱されるようになっている。炉10は、大まかに4つの被加熱区域21,22,23,24に区分される。
図2に示されるように、炉10の被加熱区域21,22,23,24の内部には、電気式の加熱器(最終作動装置)21A,22A,23A,24Aがそれぞれ配置され、温度を測定するための電気式の(例えば熱電対式の)温度計21B,22B,23B,24Bがそれぞれ配置されている。温度計(測定器)21B,22B,23B,24Bは、それぞれに対応する区域21,22,23,24の温度に関する信号を制御盤25に供給する。以下、被加熱区域21,22,23,24は、それぞれチャンネルCH1,CH2,CH3、CH4と呼ばれることもある。
制御盤25は、温度に関する信号を参照しながら、複数の加熱器21A,22A,23A,24Aを調和的に制御する。ただし、この発明が温度の制御に限定されることを意図するものではなく、この発明は湿度、圧力その他の適切な状態の制御に応用されうる。制御盤25には、マンマシンインターフェイスが設けられており、使用者はこれを利用して制御盤25に設定されたパラメータを確認したり、パラメータを更新したりすることが可能である。制御盤25は、マンマシンインターフェイスとして、例えば、表示パネル26と、ボタンを有する操作パネル27とを備えるが、操作パネル27の代わりにキーボード、マウス、ペン入力装置、音声認識入力装置その他の入力装置を備えていてもよい。
図3を参照しながら、この発明に係る状態制御装置の構成を説明する。この状態制御装置は、さらにインターフェイス制御部(パラメータ生成部)28、時分割制御部29、演算部31,32,33,34、減算器41,42,43,44を備える。
インターフェイス制御部28は、パラメータ設定プログラムに基づいて稼動することが可能であり、このプログラムの制御の下で、使用者が設定可能な複数種類のパラメータ情報の入力を促す画面を表示パネル26に表示させる。使用者は、その画面の案内に従って、操作パネル27を操作することにより、所望のパラメータ情報をインターフェイス制御部28に入力する。入力が終了することにより全てのパラメータ情報が確定されると、パラメータ設定プログラムは終了し、表示パネル26には確定したパラメータ情報が表示される(図5参照)。
また、全てのパラメータ情報が確定されると、インターフェイス制御部28は、使用者の設定に基づいて、複数種類のパラメータを生成する。パラメータには、被加熱区域21,22,23,24の目標温度パラメータSP1,SP2,SP3,SP4、時分割制御部29と演算部31,32,33,34の動作モードを切り替えるためのモードパラメータMP、およびその他の様々なパラメータが含まれる(他のパラメータについては後に詳述する。)。目標温度パラメータSP1,SP2,SP3,SP4は、それぞれ減算器41,42,43,44に供給される。モードパラメータMPは、演算部31,32,33,34に供給される。また、モードパラメータMPとその他の様々なパラメータは時分割制御部29に供給され、これらのパラメータを参照しながら時分割制御部29は加熱器21A,22A,23A,24Aを制御する。
時分割制御部29と加熱器21A,22A,23A,24Aの間には、リレー51,52,53,54が配置されている。この実施形態において、時分割制御部29は、各リレー51,52,53,54を選択的に活性化したり(オンしたり)、非活性化したり(オフしたり)することにより、各加熱器21A,22A,23A,24Aが駆動される期間を制御する。すなわち、リレー51,52,53,54を用いて、時分割制御部29は加熱器21A,22A,23A,24Aの時分割制御をすることが可能である。
リレー51〜54には、NFB(ノーフューズブレーカ)55が接続されている。NFB55はこの状態制御システムが過負荷になると、リレー51〜54を強制的に遮断することにより、電源56から加熱器21A〜24Aに電流が流れるのを阻止する。
この状態制御装置においては、温度計21B,22B,23B,24Bから減算器41,42,43,44に測定温度信号PV1,PV2,PV3,PV4が供給される。減算器41,42,43,44は、測定温度PV1,PV2,PV3,PV4から目標温度SP1,SP2,SP3,SP4を差し引いて、偏差量ER1,ER2,ER3,ER4を得て、偏差量ER1,ER2,ER3,ER4を演算部31,32,33,34に供給する。演算部31,32,33,34は、偏差量ER1,ER2,ER3,ER4に基づいて、操作量MV1,MV2,MV3,MV4を算出する。また、演算部31,32,33,34は、操作量MV1,MV2,MV3,MV4を時分割制御部29に供給する。かかる操作量は、測定値と目標値(あらかじめ設定された設定値)を一致させるために最終作動装置(加熱器)を操作すべき量に相当する。
時分割制御部29は、主制御部60と、バッファ61,62,63,64を有する。操作量MV1,MV2,MV3,MV4はバッファ61,62,63,64に一時的に記憶される。これらの操作量MV1,MV2,MV3,MV4およびインターフェイス制御部28から供給される様々なパラメータに基づいて、主制御部60は、実際に加熱器21A,22A,23A,24Aを駆動するための駆動信号MV1',MV2',MV3',MV4'を出力する。この場合、時分割制御部29は実際の駆動信号MV1',MV2',MV3',MV4'に従ってリレー51,52,53,54をオンして、加熱器21A,22A,23A,24Aの時分割制御を行う。
時分割制御の方式には、操作量から1サイクル中の駆動時間を求めるオン時間算出方式と、逐次(非常に短い周期で)操作量に基づいて駆動信号を出力すべきか否か決定する逐次出力比較方式などがある。
図4は、演算部31の詳細な構成を示す。他の演算部32,33,34も同様の構成を有する。演算部31は、スイッチ部35、PID(比例・積分・微分)算出部36、オンオフ決定部37およびスイッチ部38を備える。スイッチ部35,38の間において、PID算出部(算出部)36とオンオフ決定部(駆動決定部)37は、並列に配置されている。スイッチ部35,36は上述のモードパラメータMPにより制御される。すなわち、PID算出部36を選択すべき旨を示すモードパラメータMPが供給されると、スイッチ部35,38はPID算出部36を減算器41および時分割制御部29に接続する。この場合には、上述したように、PID算出部36は、減算器41からの偏差量ER1に基づいて、対応する加熱器21Aのための操作量MV1を算出し、操作量MV1を時分割制御部29に供給する。
一方、オンオフ決定部37を選択すべき旨を示すモードパラメータMPが供給されると、スイッチ部35,38はオンオフ決定部37を減算器41および時分割制御部29に接続する。この場合には、減算器41からの偏差量ER1がオンオフ決定部37に供給される。オンオフ決定部37は偏差量ER1をある閾値と比較する。より具体的には、偏差量ER1が閾値以上であれば、オンオフ決定部37は加熱器21Aを駆動させないことを示す操作量MV1(0%)を出力する。しかし、偏差量ER1が閾値未満であれば、加熱器21Aを駆動すべきことを示す操作量MV1(100%)をオンオフ決定部37は時分割制御部29に供給する。操作量は、時分割制御部29のバッファ61に一時的に記憶される。時分割制御部29の主制御部60は操作量MV1および時分割制御部29に供給されたパラメータに基づいて、加熱器21Aを実際に駆動する駆動信号MV1'を出力する。
図5は、操作パネル27を利用して使用者に設定されるパラメータを例示する。
図5において、目標温度パラメータは、各チャンネルCH1〜CH4(つまり被加熱区域21〜24)の目標温度に関する。
サイクルタイムパラメータは、温度制御の基準サイクルタイムに関連しており、時分割制御部29はこの基準サイクルタイム中に加熱器21A〜24Aを実際に駆動する時間を割り当てる。
グループ分類パラメータは、制御対象である加熱器21A〜24Aを複数グループに分類すべき場合の分類の仕方を表す。この実施の形態では、例えば、チャンネルCH1とCH2とを一つのグループにし、チャンネルCH3とCH4とを他の一つのグループにするようにチャンネルを分類することが可能であり、各グループごとに独立的に制御することができ、必要に応じて複数グループを統合的に制御することができる。分類の態様は、上記に限定されず、任意に設定することができる。また、グループ分類パラメータを設定するか否かは使用者が任意に決定できる。
オフ−オンシフト時間パラメータは、一つの加熱器をオンする瞬間を遅延させることを目的としたシフト時間に関連する。このシフト時間を設定することにより、例えば、一つの加熱器がオフされた瞬間から他の加熱器がオンされる瞬間までにインターバルを設けることが可能である。シフト時間を設定するか否かは使用者が任意に決定でき、設定しない場合には0secが入力される。
出力制限パラメータは、演算部により演算された操作量MV1,MV2,MV3,MV4を制限するものであり、一つのサイクル中で一つの加熱器を駆動することが可能な時間の限度に対応する。出力制限パラメータを設定するか否かは、炉10の用途、環境、その他の要因に応じて、使用者が任意に決定でき、このパラメータを決定しない場合には100%が設定される。また、加熱器の特性、炉10の制御特性、その他の要因によって、出力制限パラメータを設定するのが避けられない場合もありうる。上記のことは、上限値を制限するパラメータを例としたものであるが、下限値を制限するパラメータを設定する場合もある。
モードパラメータは、この制御装置の稼動モードに関する。モードパラメータの設定は必ずしなければならない。
時間割当てパラメータは、この制御装置が上記の演算部のオンオフ決定部37を選択すべきモードにあるときだけに設定することができる。時間割当てパラメータは、各チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを一つのサイクル中で実際に加熱すべき時間に関連する。各チャンネルCH1〜CH4を加熱すべきことを意味する信号がオンオフ決定部37から供給された時に、時分割制御部29は、時間割当てパラメータに応じて、各チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを実際に駆動する実際の駆動時間を求める。
チャンネル間オンタイムシフトパラメータは、上記のグループ分類パラメータが「あり」のときだけに設定することができる。チャンネル間オンタイムシフトパラメータは、一つのグループに属する加熱器が駆動され始める瞬間を、他のグループに属する加熱器が駆動され始める瞬間からずらすために設定されるものであり、これらの始動の瞬間の相互のシフト時間を表す。
図5に示すこれらのパラメータのうち、目標温度は上述の通り、図3に示す目標温度信号SP1,SP2,SP3,SP4により、減算器41〜44に通知されるが、時分割制御部29には供給されない。他のパラメータは、時分割制御部29に供給される。さらに、モードパラメータは、上述の通り、全ての演算部31〜34にも供給される。これらのパラメータの詳細は、後の説明でさらに明らかにする。
次に、この温度制御装置の動作として、特定チャンネル優先モードの動作を説明する。
特定チャンネル優先モードは、図5のモードAに該当する。この特定チャンネル優先モードでは、チャンネルCH1〜CH4のうち若い番号のチャンネルの加熱器が優先される。すなわち、加熱器21Aが最優先され、次に加熱器22Aが優先され、次に加熱器23Aが優先される。特定チャンネル優先モードが選択されると、加熱器21A〜24Aの優先順位に関連する優先順位パラメータをインターフェイス制御部28が生成し、この優先順位パラメータを時分割制御部29に供給する。また、インターフェイス制御部28は、演算部31〜34のPID算出部36を選択すべき旨を示すモードパラメータMPを生成し、これを演算部31〜34に供給する。
図6のタイムチャートを参照し、特定チャンネル優先モードでの動作の例を説明する。図6の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはA(特定チャンネル優先モード)に設定されている。
図6において、サイクルタイムCAのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aのための操作量MV1として30%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として20%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3を20%、加熱器24Aのための操作量MV4を10%と算出したと仮定する。この特定チャンネル優先モードにおいて、操作量MV1,MV2,MV3,MV4は、対応する加熱器21A,21B,21C,21Dが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する。つまり、1サイクルタイム中において、操作量にサイクルタイムを乗じた時間だけ、該当する加熱器を駆動するのが好ましいが、この時間を時分割制御部29が調整する。
時分割制御部29の主制御部60は、まず最優先的な加熱器21Aの実際の駆動時間として、10秒(1サイクルタイム)の30%(MV1)である3秒を算出する(図6の駆動信号MV1'に相当する)。そして、次に優先的な加熱器22Aの実際の駆動時間(駆動信号MV2'の出力時間)として、10秒の20%(MV2)である2秒が算出される。さらに、加熱器23Aの実際の駆動時間(駆動信号MV3'の出力時間)として、10秒の20%(MV3)である2秒が算出される。さらに、加熱器24Aの実際の駆動時間(駆動信号MV4'の出力時間)として、10秒の10%(MV4)である1秒が算出される。主制御部60は、このようにして算出した実際の駆動時間'を互いに重なることがないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
また、サイクルCBのために、演算部31〜34により、加熱器21Aのための操作量MV1は50%、加熱器22Aのための操作量MV2は40%、加熱器23Aのための操作量MV3は20%、加熱器24Aのための操作量MV4は20%と算出されたと仮定する。主制御部60は、まず加熱器21Aの実際の駆動時間(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の50%(MV1)である5秒を割り当てる。次に優先的な加熱器22Aの実際の駆動時間(駆動信号MV2'の出力時間)として、10秒の40%(MV2)である4秒が割り当てられる。3番目の加熱器23Aは、操作量MV3(20%)に従えば2秒間駆動すべきであるが、サイクルタイムは10秒しかなく、残り時間は1秒しかないので、実際の駆動時間(駆動信号MV3'の出力時間)は1秒である。そして、最後の加熱器24Aのためには、残り時間が全くないので、実際の駆動時間(駆動信号MV4'の出力時間)は0秒である。
さらに、サイクルCCのために、演算部31〜34により、加熱器21Aのための操作量MV1は100%、加熱器22Aのための操作量MV2は40%、加熱器23Aのための操作量MV3は20%、加熱器24Aのための操作量MV4は5%と算出されたと仮定する。主制御部60は、まず加熱器21Aの実際の駆動時間(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の100%(MV1)である10秒を割り当てる。そうすると、サイクルタイムCCには、他の加熱器22A,23A,24Aを駆動することができる残り時間は全くないので、実際の駆動時間(駆動信号MV2', MV3', MV4'の出力時間)は0秒である。
この温度制御装置によれば、実際の駆動時間(駆動信号MV1'〜MV4'の出力時間)が互いに重ならないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てられるので、制限された消費動力の下で、調和的に各加熱器の駆動および制御が可能である。
また、この特定チャンネル優先モードでは、特定のチャンネルの加熱器を優先的に長い時間駆動することができる。例えば、特定の被加熱部(21〜24のいずれか)を他よりも迅速に加熱すべき環境では、迅速に好ましい状況を実現することができ、特定の被加熱部について他よりも温度を一定に維持すべき環境では、好ましい状況を精確に維持することができる。
次に、図7のタイムチャートを参照しながら、特定チャンネル優先モードにおいて、各加熱器21A〜24Aに出力制限が与えられた場合の動作の例を説明する。上述の通り、出力制限パラメータは、演算部により演算された操作量MV1,MV2,MV3,MV4を制限するものであり、一つのサイクル中で一つの加熱器を駆動することが可能な時間の限度に対応する。つまり、たとえ演算部31〜34のいずれかが大きい操作量を算出し、いずれかの加熱器に長い駆動時間を与えるべきであっても、実際の駆動時間は出力制限パラメータのために制限される。逆に、出力制限パラメータとして、最小限度を設定することができるようにしてもよく、この場合には、演算部31〜34のいずれかが小さい操作量を算出しても、実際には最低限必要な駆動時間が確保される。
図7の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについて40%、モードはA(特定チャンネル優先モード)に設定されている。この設定の下では、各加熱器21A〜24Aは、10秒(サイクルタイム)の40%(出力制限)である4秒より長く駆動してはならない。
図7に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として100%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として80%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は10%、加熱器24Aのための操作量MV4は10%と算出されたと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、まず最優先的な加熱器21Aの実際の駆動時間(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の100%(MV1)の10秒を算出するが、10秒は最大限度4秒よりも大きいので、これを廃棄し、加熱器21Aの実際の駆動時間として4秒を割り当てる。そして、次に優先的な加熱器22Aの実際の駆動時間(駆動信号MV2'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の80%(MV2)として8秒を算出するが、8秒は最大限度4秒よりも大きいので、やはりこれを廃棄して、加熱器22Aの実際の駆動時間として4秒を割り当てる。さらに、加熱器23Aの実際の駆動時間(駆動信号MV3'の出力時間)として、10秒の10%(MV3)の1秒が割り当てられる。1秒は出力制限パラメータ(40%)に影響されない。さらに、加熱器24Aの実際の駆動時間(駆動信号MV4'の出力時間)として、10秒の10%(MV4)である1秒が割り当てられる。
このように特定チャンネル優先モードで、出力制限パラメータを利用することにより、特定のチャンネルの加熱器を優先的に長い時間駆動することができ、さらに加熱器の用途、環境、特性その他の要因に応じて、他の加熱器を駆動させることのできる時間を確実に確保することができる。
次に、図8のタイムチャートを参照しながら、特定チャンネル優先モードにおいて、オフ−オンシフト時間パラメータが設定された場合の動作の例を説明する。上述の通り、オフ−オンシフト時間パラメータは、一つの加熱器をオンする瞬間を遅延させることを目的としたシフト時間に関連する。図8の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間は0.5秒、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはA(特定チャンネル優先モード)に設定されている。
図8に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として30%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として20%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は20%、加熱器24Aのための操作量MV4は10%と算出されたと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、まず最優先的な加熱器21Aの実際の駆動時間(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の30%(MV1)である3秒を算出する。そして、次に優先的な加熱器22Aの実際の駆動時間(駆動信号MV2'の出力時間)として、10秒の20%(MV2)である2秒が算出される。さらに、加熱器23Aの実際の駆動時間(駆動信号MV3'の出力時間)として、10秒の20%(MV3)である2秒が算出される。さらに、加熱器24Aの実際の駆動時間(駆動信号MV4'の出力時間)として、10秒の10%(MV4)である1秒が算出される。
主制御部60は、サイクルタイムの先頭から駆動信号MV1'の出力開始の瞬間まで、オフ−オンシフト時間(0.5秒)に相当するインターバルを設ける。また、駆動信号MV1'の出力終了の瞬間から次の駆動信号MV2'の出力開始の瞬間まで、オフ−オンシフト時間(0.5秒)に相当するインターバルを設け、駆動信号MV2'の出力終了の瞬間から次の駆動信号MV3'の出力開始の瞬間まで、同じ長さのインターバルを設け、さらに駆動信号MV3'の出力終了の瞬間から最後の駆動信号MV4'の出力開始の瞬間まで、同じ長さのインターバルを設ける。
図9および図10を参照しながら、かかるオフ−オンシフト時間を設けることの利点を説明する。図9は、オフ−オンシフト時間なしで、加熱器21Aの駆動時間(駆動信号MV1'の出力)の終了後、直ちに加熱器22Aの駆動時間(駆動信号MV2'の出力)を開始した状況を示す。時分割制御部29が、このように駆動信号MV1'およびMV2'の出力時間を配分したとしても、リレー51〜54は、一定ストロークのアクチュエータを備える電気機械式のリレーであることが多いため、現実に加熱器の駆動が開始および終了される瞬間は、図9に示すように、予定された瞬間よりも遅くなる場合がある。すると、アクチュエータの動作の遅延のために、現実には、加熱器21Aの駆動時間の終端が、加熱器22Aの駆動時間の始端に部分的に重なってしまい、一時的に電力消費が増加する。
一方、オフ−オンシフト時間を適切に設けた場合には、リレーのアクチュエータの動作が遅延したとしても、加熱器21Aの駆動時間の終端と同時またはそれより後に、加熱器22Aの駆動が開始するので、電力消費の増加が防止される。特定チャンネル優先モードにおいて、このオフ−オンシフト時間パラメータは、出力制限パラメータと併用されてもよい。
図11を参照しながら、上述の特定チャンネル優先モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動時間算出ルーティンを説明する。このルーティンでは、まずステップST1において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、加熱器の実際の駆動時間を算出すべき時期か否か判断する。この判断が肯定的であれば、演算部31〜34が算出した操作量MV1〜MV2をステップST2で、バッファ61〜64から主制御部60が読み出す。そして、ステップST3で、操作量MV1〜MV2をサイクルタイムの長さに乗じて、駆動時間LMV1'〜LMV2'(駆動信号MV1'〜MV2'の出力時間)(秒)を算出する。
次に、ステップST4で、加熱器21Aの駆動時間LMV1'が最大限度時間TLMX1(秒)を超えているか否か判断する。最大限度時間TLMX1は、一つのサイクルタイム中で加熱器21Aが駆動されうる最大限度の時間であり、チャンネルCH1の出力制限パラメータとサイクルタイムを乗じて決定される。この判断が肯定的であれば、ステップST5で、駆動時間LMV1'を最大限度時間TLMX1まで短縮する。
次に、ステップST6で、加熱器22Aの駆動時間LMV2'が最大限度時間TLMX2(秒)を超えているか否か判断する。最大限度時間TLMX2は、一つのサイクルタイム中で加熱器22Aが駆動されうる最大限度の時間であり、チャンネルCH2の出力制限パラメータとサイクルタイムを乗じて決定される。この判断が肯定的であれば、ステップST7で、駆動時間LMV2'を最大限度時間TLMX2まで短縮する。
同様にして、ステップST8およびステップST9により、加熱器23Aの駆動時間LMV3'が最大限度時間TLMX3(秒)を超えていれば、駆動時間LMV3'を最大限度時間TLMX3まで短縮し、ステップST10およびステップST11により、加熱器24Aの駆動時間LMV4'が最大限度時間TLMX4(秒)を超えていれば、駆動時間LMV4'を最大限度時間TLMX4まで短縮する。
次に、ステップST12で次の数式に従って計算を実行する。
ΣLMV' = LMV1' + LMV2' +LMV3' + LMV4' + ΣSINT
ここで、SINTは、オフ−オンシフト時間に相当するインターバルであり、ΣSINTはインターバルSINTの総計である。例えば、図8のタイムチャートに従うと、SINTは0.5秒であり、ΣSINTはSINTの4倍であるから2秒である。つまり、ΣLMV'は、全ての加熱器21A〜24Aを順次駆動するのにかかる総計時間である。
次に、ステップST13で、ΣLMV'がサイクルタイムの長さを超えているか否か判断する。この判断が否定的であれば、もはやLMV1'〜LMV4'を調整する必要はないので、ステップST28で、主制御部60はこれらをバッファ61〜64に一時的に保存する。一方、ステップST13の判断が否定的であれば、駆動時間を調整しなければならない。このルーティンでは、優先順位の低い加熱器24Aの駆動時間LMV4'をまず短縮し、その短縮で駆動時間の調整が終了しなければ、優先順位が次に低い加熱器23A、優先順位が2番目に高い加熱器22A、最後に、優先順位が最も高い加熱器21Aへと短縮処理が進むようになっている。
この短縮処理では、まずステップST14で、後述するフラグF4がセットされているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ステップST15にルーティンが進み、LMV4'をデクリメント(一定値ずつ短縮)する。次に、ステップST16でLMV4'がゼロか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST12に戻り、短縮されたLMV4'を用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。従って、総計時間ΣLMV'がサイクルタイムCT以下になるまで、LMV4'がデクリメントされてゆく。
LMV4'が0まで縮減された場合(ステップST16の判断が肯定的になった場合)には、ステップST17で主制御部60はフラグF4をセットする。フラグF4は、LMV4'が0であり、デクリメントするのが不可能なことを示す。さらに、主制御部60は、ステップST18において、インターバルSINTの総計ΣSINTから一つのインターバルSINTを差し引く。その理由は、チャンネルCH4の加熱器24Aの駆動時間LMV4'が存在しないから、駆動時間LMV3'と駆動時間LMV4'の間のインターバルはもはやないからである(図8参照)。
この後、ルーティンは、ステップST12に戻り、短縮されたΣSINTを用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。ステップST13の判断がまだ肯定的であれば、ルーティンはステップST14に進むが、フラグF4がすでにセットされたので、ステップST14の判断は肯定的になり、ルーティンはステップST19に進む。
ステップST19では、後述するフラグF3がセットされているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ステップST20にルーティンが進み、LMV3'をデクリメントする。次に、ステップST21でLMV3'がゼロか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST12に戻り、短縮されたLMV3'を用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。従って、総計時間ΣLMV'がサイクルタイムCT以下になるまで、LMV3'がデクリメントされてゆく。
LMV3'が0まで縮減された場合(ステップST21の判断が肯定的になった場合)には、ステップST22で主制御部60はフラグF3をセットする。フラグF3は、LMV3'が0であり、デクリメントするのが不可能なことを示す。さらに、ルーティンはステップST18に進み、主制御部60は、ステップST18において、インターバルSINTの総計ΣSINTから一つのインターバルSINTを差し引く。その理由は、チャンネルCH3の加熱器23Aの駆動時間LMV3'が存在しないから、駆動時間LMV2'と駆動時間LMV3'の間のインターバルはもはやないからである。
この後、ルーティンは、ステップST12に戻り、短縮されたΣSINTを用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。ステップST13の判断がまだ肯定的であれば、ルーティンはステップST14およびステップST19を経てステップST23に進む。
ステップST23では、後述するフラグF2がセットされているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ステップST24にルーティンが進み、LMV2'をデクリメントする。次に、ステップST25でLMV2'がゼロか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST12に戻り、短縮されたLMV2'を用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。従って、総計時間ΣLMV'がサイクルタイムCT以下になるまで、LMV2'がデクリメントされてゆく。
LMV2'が0まで縮減された場合(ステップST25の判断が肯定的になった場合)には、ステップST26で主制御部60はフラグF2をセットする。フラグF2は、LMV3'が0であり、デクリメントするのが不可能なことを示す。さらに、ルーティンはステップST18に進み、主制御部60は、ステップST18において、インターバルSINTの総計ΣSINTから一つのインターバルSINTを差し引く。その理由は、駆動時間LMV1'と駆動時間LMV2'の間のインターバルはもはやないからである。
この後、ルーティンは、ステップST12に戻り、短縮されたΣSINTを用いて、再び総計時間ΣLMV'を算出し、ステップST13でこれをサイクルタイムCTと比較する。ステップST13の判断がまだ肯定的であれば、ルーティンはステップST14、ステップST19およびステップST23を経てステップST27に進み、LMV1'をデクリメントする。ステップST27の後、ルーティンはステップST12に戻る。従って、LMV1'(もはやΣLMV'そのもの)がサイクルタイムCT以下になるまで、LMV1'がデクリメントされてゆく。
このようにして確定された実際の駆動時間パラメータLMV1'〜LMV4'を主制御部28は、ステップST28でバッファ61〜64に一時的に保存する。そして、もはや不要になったフラグF2〜F4をステップST29にリセットし、ΣSINTをステップST30で初期値に戻す。例えば、図8のタイムチャートに従うと、ΣSINTの初期値はSINTの4倍であるから2秒である。ステップST30の終了後、ルーティンはステップST1に戻り、再び算出時期であるか否かを判断する。以上のようにして、特定チャンネル優先モードにおける実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'が算出され、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータも算出に供することができる。
図12を参照しながら、特定チャンネル優先モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動ルーティンを説明する。この駆動ルーティンは個々の加熱器21A〜24Aを駆動するためのものである。
このルーティンでは、まずステップST31において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、サイクルタイムの先頭時期か否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST32において、全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化する。
次に、ステップST33で、チャンネルCH1の加熱器21Aがオン条件を満たしているか否か判断する。このオン条件とは、加熱器21Aを駆動するための駆動時間LMV1'がゼロより大きいことである。この判断が否定的であれば、ルーティンはステップST38に進む。一方、判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST34に進み、オフ−オンシフト時間(インターバルSINT)が経過するのを待つ。そして、ステップST35で、チャンネルCH1のリレー51をオンし、他のチャンネルのリレー52〜54をオフし、加熱器21Aのみの駆動を開始する。
チャンネルCH1の加熱器21Aの駆動時間LMV1'が満了すると(ステップST36)、主制御部60はバッファ61に保存されていたLMV1'をステップST37でリセットし、ルーティンはステップST32に戻り、全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化する。すでに駆動時間LMV1'は満了したので、ステップST33の判断は、今度は否定的となり、ルーティンはステップST38に進み、チャンネルCH1をオフする。
次に、ステップST39で、チャンネルCH2の加熱器22Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ルーティンはステップST44に進む。一方、判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST40に進み、オフ−オンシフト時間(インターバルSINT)が経過するのを待つ。そして、ステップST41で、チャンネルCH2のリレー52をオンし、他のチャンネルのリレー53,54をオフし、加熱器22Aのみの駆動を開始する。
チャンネルCH2の加熱器22Aの駆動時間LMV2'が満了すると(ステップST42)、主制御部60はバッファ62に保存されていたLMV2'をステップST43でリセットし、ルーティンはステップST32に戻り、全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化する。すでに駆動時間LMV1', LMV2'は満了したので、ステップST33およびステップST39の判断は、今度は否定的となり、ルーティンはステップST44に進み、チャンネルCH2をオフする。
次に、ステップST45で、チャンネルCH3の加熱器23Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ルーティンはステップST50に進む。一方、判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST46に進み、オフ−オンシフト時間(インターバルSINT)が経過するのを待つ。そして、ステップST47で、チャンネルCH3のリレー53をオンし、他のチャンネルのリレー54をオフし、加熱器23Aのみの駆動を開始する。
チャンネルCH3の加熱器23Aの駆動時間LMV3'が満了すると(ステップST47)、主制御部60はバッファ63に保存されていたLMV3'をステップST49でリセットし、ルーティンはステップST32に戻り、全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化する。すでに駆動時間LMV1'からLMV3'は満了したので、ルーティンはステップST33、ST38、ST39、ST44およびST45を経て、ステップST50に進み、チャンネルCH3をオフする。
次に、ステップST51で、チャンネルCH4の加熱器24Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が否定的であれば、ルーティンはステップST31に戻り、再びサイクルタイムの先頭時期か否か判断する。一方、判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST52に進み、オフ−オンシフト時間(インターバルSINT)が経過するのを待つ。そして、ステップST53で、チャンネルCH4のリレー54をオンし、加熱器24Aのみの駆動を開始する。
チャンネルCH4の加熱器24Aの駆動時間LMV4'が満了すると(ステップST54)、主制御部60はバッファ64に保存されていたLMV4'をステップST55でリセットし、ルーティンはステップST31に戻り、再びサイクルタイムの先頭時期か否か判断する。以上のようにして、特定チャンネル優先モードにおける加熱器の駆動が実現され、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータもこの特定チャンネル優先モードで用いることができる。図12のフローチャートで示された駆動ルーティンでは、一つのチャンネルの駆動期間が終了し、場合によってはオフ−オンシフト時間が終了するまで、次のチャンネルが駆動されないので、駆動時間の決定の時には各駆動時間LMV1'〜LMV4'の始期と終期を決定する必要がなく、サイクルタイムにおける駆動時間LMV1'〜LMV4'の割当てが簡単に行われる。
この特定チャンネル優先モードでは、チャンネルCH1〜CH4のうち若い番号のチャンネルの加熱器が優先されるが、使用者がどのチャンネルを優先させるか設定できるようにしてもよい。
また、オフ−オンシフト時間パラメータは全てのチャンネルに共通であるが、各チャンネルごとにオフ−オンシフト時間パラメータを設定できるようにしてもよい。
また、出力制限パラメータとして、最大限度が設定されているが、さらに最小限度も設定することができるようにしてもよい。
次に、この温度制御装置の動作として、必要操作量比例モードの動作を説明する。
必要操作量比例モードは、図5のモードBに該当する。この必要操作量比例モードでは、特定のチャンネルを優先することなく、個々のチャンネルは公平に取り扱われる。もし、演算部31〜34のPID算出部36で求められた操作量MV1〜MV4の合計が100%(一つのサイクルタイムの長さに相当する)を超えた場合であっても、個々のチャンネルの駆動時間が公平に短縮され、個々のチャンネルには、対応する操作量(MV1〜MV4のいずれか)に比例する実際の駆動時間が与えられる。必要操作量比例モードが選択されると、このモードに対応するモードパラメータをインターフェイス制御部28が生成し、このモードパラメータを時分割制御部29に供給する。また、インターフェイス制御部28は、演算部31〜34のPID算出部36を選択すべき旨を示すモードパラメータMPを生成し、これを演算部31〜34に供給する。
図13のタイムチャートを参照し、必要操作量比例モードでの動作の例を説明する。図13の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはB(必要操作量比例モード)に設定されている。
図13に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として80%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として70%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は30%、加熱器24Aのための操作量MV4は20%と算出されたと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、全てのチャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aに関する操作量MV1〜MV4(%)の合計ΣMV(%)を求める。そして、個々の仮操作量を合計操作量ΣMVで割り、その商にサイクルタイムの長さCT(秒)を乗じることにより、実際の駆動時間を得る。すなわち、実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'は以下の数式で求められる。
LMV1' = CT * MV1/ΣMV
LMV2' = CT * MV2/ΣMV
LMV3' = CT * MV3/ΣMV
LMV4' = CT * MV4/ΣMV
具体的には、LMV1' = 10 * 80/(80+70+30+20) = 4秒である。LMV2' = 3.5秒であり、LMV3' = 1.5秒であり、LMV4' = 1秒である。主制御部60は、このようにして算出した実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'を互いに重なることがないように、一つのサイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
この必要操作量比例モードでも、算出した駆動時間LMV1'〜LMV4'が互いに重ならないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てられるので、制限された消費動力の下で、調和的に各加熱器の駆動および制御が可能である。また、個々の加熱器に要求される操作量に比例して、実際の駆動時間を与えるので、例えば、これらの全ての加熱器が実質的に同時に定常状態に移行するようにすることが可能である。この必要操作量比例モードにおいて、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータを利用してもよい。
図14を参照しながら、上述の必要操作量比例モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動時間算出ルーティンを説明する。このルーティンでは、まずステップST61において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、加熱器の実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'を算出すべき時期か否か判断する。この判断が肯定的であれば、演算部31〜34が算出した操作量MV1〜MV4をステップST62で、バッファ61〜64から主制御部60が読み出す。そして、ステップST63で、操作量MV1〜MV4にサイクルタイムの長さCTを乗ずる。
次に、ステップST64で、CT*MV1が最大限度時間TLMX1(秒)を超えているか否か判断する。最大限度時間TLMX1は、チャンネルCH1の出力制限パラメータとサイクルタイムを乗じて決定される。この判断が肯定的であれば、ステップST65で、操作量MV1をTLMX1/CTまで短縮する。
次に、ステップST66で、CT*MV2が最大限度時間TLMX2(秒)を超えているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST67で、操作量MV2をTLMX2/CTまで短縮する。
同様にして、ステップST68およびステップST69により、CT*MV3が最大限度時間TLMX3(秒)を超えていれば、操作量MV3をTLMX3/CTまで短縮し、ステップST70およびステップST71により、CT*MV4が最大限度時間TLMX4(秒)を超えていれば、操作量MV4をTLMX4/CTまで短縮する。
次に、ステップST72で次の数式に従って計算を実行する。
ΣMV = MV1 + MV2 +MV3 + MV4
上述の通り、ΣMVは、全ての加熱器21A〜24Aのための操作量の総計(%)である。
この後、ステップST73、ST76、ST79、ST82にルーティンが進み、実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'(秒)が以下の数式で求められる。
LMV1' = CT * MV1/ΣMV − SINT
LMV2' = CT * MV2/ΣMV − SINT
LMV3' = CT * MV3/ΣMV − SINT
LMV4' = CT * MV4/ΣMV − SINT
ここで、SINTは、オフ−オンシフト時間に相当するインターバル(秒)であり、オフ−オンシフト時間パラメータが設定されるのでなければ、SINTはゼロであり、数式の第2項もゼロである。
ただし、このインターバルの減算のため、算出されたLMV1'〜LMV4'のいずれかがゼロ未満になる場合がありうる。かかる場合には、ステップST74、ST77、ST80、ST83のいずれかの判断により、ルーティンは75、ST78、ST81、ST84のいずれかに進み、LMV1'〜LMV4'のいずれかはゼロにセットされる。
このようにして確定された実際の駆動時間パラメータLMV1'〜LMV4'を主制御部28は、ステップST85でバッファ61〜64に一時的に保存する。ステップST85の終了後、ルーティンはステップST61に戻り、再び算出時期であるか否かを判断する。
以上のようにして、必要操作量比例モードにおける実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'が算出され、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータも算出に供することができる。このモードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動ルーティンは、上述の特定チャンネル優先モードの駆動ルーティンと共通である。すなわち、図12を参照して上述した駆動ルーティンが、必要操作量比例モードでもそのまま使われうる。
次に、この温度制御装置の動作として、特定チャンネル優先モードと必要操作量比例モードの結合モードの動作を説明する。
この結合モードは、図5のモードCに該当する。この結合モードでは、少なくとも一つの特定のチャンネルが優先され、他の個々のチャンネルは公平に取り扱われる。例えば、加熱器21Aが優先され、演算部31のPID算出部36で求められた操作量MV1に直接的に従った実際の駆動時間LMV1'が加熱器21Aに与えられる(演算部31〜34のPID算出部36で求められた操作量MV1〜MV4の合計が100%を超えているか否かに関わりない)。一方、他の加熱器22A、23A、24Aは公平に取り扱われ、駆動信号MV2'〜MV4'が出力される駆動時間LMV2'〜LMV4'がサイクルタイム中の残りの時間に割り当てられる。もし、演算部32〜34のPID算出部36で求められた操作量MV2〜MV4の合計が残余時間に相当する量を超えた場合には、個々のチャンネルの駆動時間は公平に短縮され、個々のチャンネルには、対応する操作量(MV2〜MV4のいずれか)に比例する実際の駆動時間が与えられる。結合モードが選択されると、このモードに対応するモードパラメータをインターフェイス制御部28が生成し、このモードパラメータを時分割制御部29に供給する。また、インターフェイス制御部28は、演算部31〜34のPID算出部36を選択すべき旨を示すモードパラメータMPを生成し、これを演算部31〜34に供給する。
図15のタイムチャートを参照し、結合モードでの動作の例を説明する。図15の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはC(結合モード)に設定されている。
図15に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として50%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として50%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は30%、加熱器24Aのための操作量MV4は20%と算出されたと仮定する。
主制御部60は、まず加熱器21Aの実際の駆動時間LMV1'(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の50%(MV1)である5秒を割り当てる。そうすると、何も対策がないと、サイクルタイム中の残り時間(5秒)では、加熱器22Aだけしか駆動することができない。
しかし、この結合モードでは、時分割制御部29の主制御部60は、二義的なチャンネルCH1〜CH4の加熱器22A〜24Aに関する操作量MV2〜MV4(%)の合計ΣSMV(%)を求める。そして、個々の操作量を合計操作量ΣSMVで割り、その商に残余時間(秒)を乗じることにより、実際の駆動時間を得る。すなわち、実際の駆動時間LMV2'〜LMV4'は以下の数式で求められる。
LMV2' = (CT − LMV1') * MV2/ΣSMV
LMV3' = (CT − LMV1') * MV3/ΣSMV
LMV4' = (CT − LMV1') * MV4/ΣSMV
具体的には、LMV1' = CT * MV1 = 10* 0.5 = 5秒であり、LMV2' = (10 − 5) * 50/(50+30+20) = 2.5秒である。LMV3' = 1.5秒であり、LMV4' = 1秒である。主制御部60は、このようにして算出した実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'を互いに重なることがないように、一つのサイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
この結合モードでは、優先されたチャンネルについては特定チャンネル優先モードの長所が達成され、二義的なチャンネルについては必要操作量比例モードの長所が達成される。
具体的には、特定のチャンネルの加熱器を優先的に長い時間駆動することができる。例えば、特定の被加熱部21を他よりも迅速に加熱すべき環境では、迅速に好ましい状況を実現することができ、特定の被加熱部について他よりも温度を一定に維持すべき環境では、好ましい状況を維持することができる。
二義的なチャンネルについては、所望の操作量よりも少ない駆動時間が各加熱器に割り当てられるので、温度の応答性は劣ってしまうが、算出した実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'が互いに重ならないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てられるので、制限された消費動力の下で、調和的に各加熱器の駆動および制御が可能である。また、個々の加熱器に要求される操作量に比例して、実際の駆動時間を与えるので、例えば、これらの全ての二義的な加熱器が実質的に同時に定常状態に移行するようにすることが可能である。この結合モードにおいても、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータを利用してもよい。
図16を参照しながら、上述の結合モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動時間算出ルーティンを説明する。このルーティンでは、まずステップST91において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、加熱器の実際の駆動時間LMV1'〜LMV2'を算出すべき時期か否か判断する。この判断が肯定的であれば、演算部31〜34が算出した操作量MV1〜MV2をステップST92で、バッファ61〜64から主制御部60が読み出す。そして、ステップST93で、操作量MV1にサイクルタイムの長さCTを乗じて、加熱器21Aの駆動時間LMV1'を得る。また、他の操作量MV2〜MV4にもサイクルタイムの長さCTを乗ずる。
次に、ステップST94で、LMV1'が最大限度時間TLMX1(秒)を超えているか否か判断する。最大限度時間TLMX1は、チャンネルCH1の出力制限パラメータとサイクルタイムを乗じて決定される。この判断が肯定的であれば、ステップST95で、駆動時間LMV1'をTLMX1まで短縮する。
次に、ステップST96で、CT*MV2'が最大限度時間TLMX2(秒)を超えているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST97で、操作量MV2をTLMX2/CTまで短縮する。
同様にして、ステップST98およびステップST99により、CT*MV3'が最大限度時間TLMX3(秒)を超えていれば、操作量MV3をTLMX3/CTまで短縮し、ステップST100およびステップST101により、CT*MV4'が最大限度時間TLMX4(秒)を超えていれば、操作量MV4をTLMX4/CTまで短縮する。
次に、ステップST102で次の数式に従って計算を実行する。
ΣSMV = MV2 +MV3 + MV4
ここで、ΣSMVは、全ての二義的な加熱器22A〜24Aのための操作量の総計(%)である。
この後、ステップST103、ST106、ST109にルーティンが進み、駆動時間LMV1'〜LMV4'(秒)が以下の数式で求められる。
LMV2' = (CT − LMV1') * MV2/ΣSMV − SINT * ΣSINT/(ΣSINT − SINT)
LMV3' = (CT − LMV1') * MV3/ΣSMV − SINT * ΣSINT/(ΣSINT − SINT)
LMV4' = (CT − LMV1') * MV4/ΣSMV − SINT * ΣSINT/(ΣSINT − SINT)
ここで、SINTは、オフ−オンシフト時間に相当するインターバル(秒)であり、ΣSINTはインターバルSINTの総計である。上記の数式の第2項は、優先された加熱器21Aに、実際の駆動時間LMV1'をインターバルSINTで減ずることなくそのまま与えるために、図14の必要操作量比例モードにおけるステップST73、ST76、ST79、ST82の数式の第2項より大きい。オフ−オンシフト時間パラメータが設定されるのでなければ、SINTはゼロであり、数式の第2項もゼロである。
ただし、このインターバルの減算のため、算出されたMV2'〜MV4'のいずれかがゼロ未満になる場合がありうる。かかる場合には、ステップST104、ST107、ST110のいずれかの判断により、ルーティンは75、ST108、ST111のいずれかに進み、LMV2'〜LMV4'のいずれかはゼロにセットされる。
このようにして確定された実際の駆動時間パラメータLMV1'〜LMV4'を主制御部28は、ステップST112でバッファ61〜64に一時的に保存する。ステップST112の終了後、ルーティンはステップST91に戻り、再び算出時期であるか否かを判断する。
以上のようにして、結合モードにおける実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'が算出され、オフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータも算出に供することができる。このモードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動ルーティンは、上述の特定チャンネル優先モードの駆動ルーティンと共通である。すなわち、図12を参照して上述した駆動ルーティンが、結合モードでもそのまま使われうる。
さらに、この温度制御装置の動作として、時間割当てモードの動作を説明する。
この時間割当てモードは、図5のモードDに該当する。この時間割当てモードでは、演算部31〜34において、オンオフ決定部37が選択されて利用される(図4参照)。上述のように、オンオフ決定部37は、対応する加熱器が駆動されるべきときに、100%を示す操作量MV1を時分割制御部29に供給し、他の場合には0%を示す操作量MV1を時分割制御部29に供給する。
図5に示す時間割当てパラメータは、時間割当てモードが設定されたときだけに設定することができる。時間割当てパラメータは、各チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを一つのサイクル中で実際に加熱すべき時間に関連する。各チャンネルCH1〜CH4を加熱すべきことを意味する信号がオンオフ決定部37から供給された時に、時分割制御部29は、時間割当てパラメータに応じて、各チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを実際に駆動する実際の駆動時間を求める。
時間割当てモードが選択されると、使用者の入力に基づいて時間割当てパラメータをインターフェイス制御部28が生成し、この時間割当てパラメータを時分割制御部29に供給する。また、インターフェイス制御部28は、演算部31〜34のオンオフ決定部37を選択すべき旨を示すモードパラメータMPを生成し、これを演算部31〜34に供給する。
図17のタイムチャートを参照し、時間割当てモードを利用した場合の動作の例を説明する。図17の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「なし」、オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはD(時間割当てモード)に設定されている。そして、チャンネル1の加熱器21Aの時間割当てパラメータは50%、チャンネル3の加熱器22Aの時間割当てパラメータは20%、チャンネル3の加熱器23Aの時間割当てパラメータは20%、チャンネル4の加熱器24Aの時間割当てパラメータは10%である。
図17に示すサイクルタイムのために、演算部31,32,34のオンオフ決定部37は、それぞれ加熱器21A,22A,24Aのために100%を示す操作量MV1を出力したと仮定する。また、演算部32のオンオフ決定部37は0%を示す操作量MV1を出力したと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、まずバッファ61〜64から操作量MV1〜MV4を読み出す。そして、加熱されるべき加熱器21Aの実際の駆動時間LMV1'(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の50%(時間割当てパラメータ)である5秒を算出する。同様にして、加熱器22Aの駆動時間LMV2'として2秒が算出され、加熱器24Aの駆動時間LMV4'として1秒が算出される。また、加熱すべきでないことが操作量MV3で示されている加熱器23Aの駆動時間LMV3'をゼロ秒に主制御部は決定する。
主制御部60は、このようにして得られた実際の駆動時間LMV1'〜LMV4'を互いに重なることがないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。例えば図12のフローチャートで示された駆動ルーティンを実行することにより、サイクルタイムにおける駆動時間LMV1'〜LMV4'の割当てが簡単に行われる。
この時間割当てモードでは、加熱器を加熱すべきときに、任意の割合の重み付けを行いながら、必要な加熱器を加熱することができる。従って、例えば、特定のチャンネルの加熱器を優先的に長い時間駆動して、他よりも迅速に加熱したり、他よりも温度を一定に維持したりすることができる。あるいは、全ての加熱器が同時に実質的に同時に定常状態に移行するようにすることも可能である。
この時間割当てモードでは、各チャンネルに時間割当てパラメータが設定されるが、時間割当てパラメータの代わりに出力制限パラメータを使用してもよい。
さらに、この温度制御装置において、グループ分類パラメータを利用した場合の動作を説明する。
上述の通り、グループ分類パラメータは、制御対象である加熱器21A〜24Aを複数グループに分類すべき場合の分類の仕方を表す。グループ分類パラメータが設定されると、時分割制御部29の主制御部60は、各グループごとに独立的に制御することができる。
図18のタイムチャートを参照し、グループ分類パラメータを利用した場合の動作の例を説明する。図18の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「あり」で、グループGP1はチャンネルCH1とCH2を含み、グループGP2はチャンネルCH3とCH4を含む。オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはA(特定チャンネル優先モード)に設定されている。この場合、特定チャンネル優先モードにより、グループGP1ではチャンネルCH1がチャンネルCH2より優先され、グループGP2ではチャンネルCH3がチャンネルCH4より優先される。
図18に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として80%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として10%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は50%、加熱器24Aのための操作量MV4は80%と算出されたと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、グループGP1に関しては、まず優先的な加熱器21Aの駆動時間LMV1'(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の80%(MV1)である8秒を算出する。そして、残りの加熱器22Aの駆動時間LMV2'として、10秒の10%(MV2)である1秒が算出される。主制御部60は、このようにして算出した駆動時間LMV1'とLMV2'を互いに重なることがないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
また、グループGP2に関しては、まず優先的な加熱器23Aの駆動時間LMV3'として、10秒(1サイクルタイム)の50%(MV1)である5秒を算出する。そして、残りの加熱器24Aの駆動時間LMV4'として、10秒の70%(MV2)である7秒が算出されるが、残り時間は5秒しかないので、実際の駆動時間LMV4'は5秒にする。主制御部60は、このようにして算出した駆動時間LMV3'とLMV4'を互いに重なることがないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
つまり、グループ分類パラメータを利用することにより、これらのグループ(上記の例ではグループGP1およびGP2)に関して、並行処理が実行される。電力消費は、グループ分類しない場合に比べれば倍増するが、複数の加熱器のそれぞれを独立的に駆動するのに比べると小さい。しかも、特定チャンネル優先モードで、グループ分類することにより、複数の特定のチャンネルの加熱器を優先的に長い時間駆動することができる。例えば、特定の被加熱部(例えば被加熱部21、23)を他よりも迅速に加熱すべき環境では、迅速に好ましい状況を実現することができ、特定の被加熱部について他よりも温度を一定に維持すべき環境では、好ましい状況を精確に維持することができる。
さらに、グループ分類パラメータに加えて、チャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用した場合の動作を説明する。上述の通り、チャンネル間オンタイムシフトパラメータは、グループ分類パラメータが「あり」のときだけに設定することができる。チャンネル間オンタイムシフトパラメータは、一つのグループ(例えばGP1)に属する加熱器が駆動され始める瞬間を、他のグループ(例えばGP2)に属する加熱器が駆動され始める瞬間からずらすために設定されるものであり、これらの始動の瞬間の相互のシフト時間を表す。
図19のタイムチャートを参照し、グループ分類パラメータとチャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用した場合の動作の例を説明する。図19の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「あり」で、グループGP1はチャンネルCH1とCH2を含み、グループGP2はチャンネルCH3とCH4を含む。オフ−オンシフト時間はなし(0秒)、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはA(特定チャンネル優先モード)、チャンネル間オンタイムシフトは0.5秒に設定されている。この場合も、特定チャンネル優先モードにより、グループGP1ではチャンネルCH1がチャンネルCH2より優先され、グループGP2ではチャンネルCH3がチャンネルCH4より優先される。
図19に示すサイクルタイムのために、演算部31のPID算出部36は、加熱器21Aが一つのサイクル中で駆動されるべき時間に対応する操作量MV1として80%を算出したと仮定する。また、演算部32のPID算出部36は、加熱器22Aのための操作量MV2として10%を算出したと仮定する。さらに、加熱器23Aのための操作量MV3は75%、加熱器24Aのための操作量MV4は80%と算出されたと仮定する。
時分割制御部29の主制御部60は、グループGP1に関しては、まず優先的な加熱器21A駆動時間LMV1'(駆動信号MV1'の出力時間)として、10秒(1サイクルタイム)の80%(MV1)である8秒を算出する。そして、残りの加熱器22Aの駆動時間LMV2'として、10秒の10%(MV2)である1秒が算出される。主制御部60は、このようにして算出した駆動時間LMV1'とLMV2'を互いに重なることがないように、1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
また、グループGP2に関しては、まず優先的な加熱器23Aの駆動時間LMV3'として、10秒(1サイクルタイム)の75%(MV1)である7.5秒を算出する。しかし、チャンネル間オンタイムシフトパラメータが0.5秒であるため、LMV3'の始期はLMV1'のそれよりも0.5秒遅らせる。すると、LMV3'の終期はLMV2'の始期に合致する。しかし、チャンネル間オンタイムシフトパラメータが設定されているため、LMV3'の終了直後に加熱器24Aの駆動を開始することはできない。従って、グループGP2に関しては、残りの時間は1.5秒である。残りの加熱器24Aの駆動時間LMV4'として、10秒の80%(MV2)である8秒が算出されるが、残り時間は1.5秒しかないので、実際の駆動時間LMV4'は1.5秒とする。主制御部60は、このようにして実際の駆動時間LMV3'とLMV4'を1サイクルタイム(10秒)中に割り当てる。
以上のように、チャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用することにより、グループ分類による並行処理が実行されていても、違うグループに属する複数の加熱器が同時に始動されるのが防止される。加熱器の始動の瞬間には、定常状態よりもかなり大きな始動電流が流れるため、瞬間的に電力消費が激増する。チャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用することにより、電力消費のさらなる増加を防止することができる。
チャンネル間オンタイムシフトパラメータは、特定チャンネルモードで利用されるだけでなく、上述の必要操作量比例モード、結合モードおよび時間割当てモードでも利用されうる。また、このパラメータは、上述のオフ−オンシフト時間パラメータおよび出力制限パラメータと併用されてもよい。
また、上記のモードでは、チャンネル間オンタイムシフトパラメータは一定であるが、競合するチャンネルの組み合わせ(例えばチャンネル1とチャンネル3、チャンネル2とチャンネル4)に応じて変更できるようにしてもよい。
上述のグループ分類パラメータを利用する場合、駆動時間を算出するルーティンは、上述した駆動時間ルーティン(例えば図11、図14、図16)を変形することにより得ることができる。すなわち、加熱器の分類をまず実行した後、最初のグループの各加熱器の加熱時間を算出し、順次、残りのグループの各加熱器の加熱時間を算出すればよい。そして、チャンネル間オンタイムシフトパラメータまたはオフ−オンシフト時間パラメータを利用するため、先行するグループでの各加熱器の加熱時間の算出の時に、これらの加熱器の加熱時間の始期と終期を求める。そして、次のグループでの各加熱器の加熱時間の算出には、これらの始期と終期を参照すればよい。
また、このようにして得られた実際の駆動時間MV1'〜MV4'に基づいて、加熱器を駆動するには、図12に示すような参照して上述した駆動ルーティンを各グループのために別々に実行するような形式の並行処理を行えばよい。この目的のため、時分割制御部29には並行処理器を設けてもよい。ただし、図12の駆動ルーティンでチャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用するためには、図12のステップST33、ST39で示されたオン条件には、他のグループの加熱器の始動時期からずらされることが含められる。
グループ分類の仕方は、上記の仕方には限定されず、例えばチャンネルCH1とCH4をグループGP1にし、チャンネルCH2とCH3をグループ2にしてもよい。あるいは、チャンネルCH1のみをグループGP1にし、チャンネルCH2〜CH4をグループ2にしてもよい。多数のチャンネルがある場合には、グループの数を増加させてもよい。
さらに、この温度制御装置の動作として、即時駆動モードの動作を説明する。
この即時駆動モードは、図5のモードEに該当する。上記の各モードでは、加熱器を駆動する一つのサイクルタイムの事前に駆動時間LMV1'〜LMV4'を算出していたが、即時駆動モードでは、一つのサイクルタイムの途中で主制御部60が加熱器21A〜24Aを駆動すべきか否かを決定する。一般に状態制御装置において、演算部31〜34は、減算器41〜44から出力される偏差量ER1,ER2,ER3,ER4をサイクルタイムよりもかなり短いサンプリング周期(例えば500msec)で参照する。演算部31〜34では、PID算出部36が利用され(図4参照)、PID算出部36は、対応する偏差量ER1,ER2,ER3,ER4に基づいて、操作量を生成し、これを時分割制御部29の対応するバッファ61〜64に供給する。演算部31〜34は上記サンプリング周期で操作量を更新する。
主制御部60は、一つのサイクルタイムの途中で、サンプリング周期に従って、バッファ61〜64から操作量を読み出し、パラメータおよびその時の操作量に基づいて加熱器21A〜24Aを駆動すべきか否か判断する。
即時駆動モードが選択されると、使用者の入力に基づいて即時駆動パラメータをインターフェイス制御部28が生成し、この即時駆動パラメータを時分割制御部29に供給する。即時駆動パラメータには、最終作動装置(加熱器)の優先順位に関連する優先順位パラメータが含まれている。例えば、この即時駆動モードではチャンネルCH1〜CH4のうち若い番号のチャンネルの加熱器が優先される。また、インターフェイス制御部28は、演算部31〜34のPID算出部36を選択すべき旨を示すモードパラメータMPを生成し、これを演算部31〜34に供給する。
図20のタイムチャートを参照し、即時駆動モードを利用した場合の動作の例を説明する。図20の動作例の条件としての図5の各パラメータは次の通りである。すなわち、サイクルタイムは10秒、グループ分類は「あり」(図20のチャンネルCH1〜CH4は一つのグループに属する)、オフ−オンシフト時間は0.5秒、出力制限は全てのチャンネルについてなし(100%)、モードはE(即時駆動モード)に設定されている。
上記の通り、主制御部60は、一つのサイクルタイムの途中でサンプリング周期に従って、操作量に基づいて加熱器21A〜24Aを駆動すべきか否か判断する。この判断では、即時駆動パラメータに含められた優先順位パラメータが判断材料となる。より具体的には、操作量により複数の加熱器を駆動すべきと判断される場合には、若い番号のチャンネルの加熱器が優先的に駆動され、他のチャンネルの加熱器は停止される。
図20に示すサイクルタイムにおいて、主制御部60はチャンネルCH1の加熱器をまず駆動する。このチャンネルCH1の駆動期間では、たとえ他のチャンネルの加熱器を駆動すべきと判断しても強制的に停止する。チャンネルCH1の駆動終了後、オンオフシフト時間0.5秒が経過すると、チャンネルCH2の駆動を開始する。このチャンネルCH2の駆動期間では、たとえ劣位のチャンネルCH3およびCH4の加熱器を駆動すべきと判断しても強制的に停止する。しかし、チャンネルCH2の駆動期間でも、優位のチャンネルCH1を駆動すべきと判断すると、チャンネルCH2を含む全ての劣位のチャンネルを停止する。
そして、オンオフシフト時間0.5秒が経過すると、同じサイクルタイム内であっても、主制御部60はチャンネルCH1の駆動を開始する。さらに、チャンネルCH1の2回目の駆動終了後、オンオフシフト時間0.5秒が経過すると、チャンネルCH2の駆動を再開する。劣位のチャンネルCH3およびCH4は、優位のチャンネルCH1およびCH2の駆動終了後、ようやく駆動される。
図21を参照しながら、即時駆動モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動ルーティンを説明する。
このルーティンでは、まずステップST121において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、サンプリングタイムか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST122において、全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化する。
次に、ステップST123で、チャンネルCH1の加熱器21Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST124に進み、オフ−オンシフト時間が経過したか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST125に進む。ステップST125では、チャンネルCH1のリレー51をオンし、他のチャンネルのリレー52〜54をオフし、加熱器21Aのみを駆動する。この後、ルーティンはステップST121に戻り、再びサンプリングタイムを待つ。
一方、ステップST124の判断が否定的であれば、ルーティンはステップST121に戻り、再びサンプリングタイムを待つ。従って、オフ−オンシフト時間が経過しない限り、ルーティンはステップST125に進まない。
チャンネルCH1の加熱器21Aがオン条件を満たしていない場合には、ステップST123の判断が否定的になり、ルーティンはステップST126に進み、チャンネルCH1をオフする。
次に、ステップST127で、チャンネルCH2の加熱器22Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST128に進み、オフ−オンシフト時間が経過したか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST129で、チャンネルCH2のリレー52をオンし、他のチャンネルのリレー53,54をオフし、加熱器22Aのみを駆動する。
同様にして、チャンネルCH1およびCH2がオン条件を満たしていないときに限り、ルーティンはステップST130に進み、チャンネルCH3の加熱器23Aがオン条件を満たしていれば、オフ−オンシフト時間が経過した後、チャンネルCH3のリレー53をオンし、他のチャンネルのリレー54をオフし、加熱器23Aのみを駆動する(ステップST131、ST132、ST133)。
さらに、チャンネルCH1〜CH3がオン条件を満たしていないときに限り、ルーティンはステップST134に進み、チャンネルCH4の加熱器24Aがオン条件を満たしていれば、オフ−オンシフト時間が経過した後、チャンネルCH4のリレー54をオンし、加熱器24Aのみを駆動する(ステップST135、ST136、ST137)。
以上のようにして、即時駆動モードにおける加熱器の駆動が実現され、オフ−オンシフト時間パラメータもこの特定チャンネル優先モードで用いることができる。図21のフローチャートで示された駆動ルーティンにおいても、一つのチャンネルの駆動期間が終了し、場合によってはオフ−オンシフト時間が終了するまで、次のチャンネルが駆動されないので、電力消費の増大が防止される。
さらに、この温度制御装置の動作として、逐次出力比較モードの動作を説明する。
この逐次出力比較モードは、上記の即時駆動モードの変形されたものである。上記の即時駆動モードでは、1サイクル中においても、加熱器(特に優位のチャンネルの加熱器)は複数回駆動されうるようになっている(図20参照)。しかし、逐次出力比較モードでは、図22に示されるように、いずれの加熱器も1サイクル中に最高でも一度しか駆動されない。
また、即時駆動モードと同様に、演算部31〜34はサンプリング周期(例えば500msec)で操作量MV1〜MV4を生成および出力するが、即時駆動モードと異なり、時分割制御部29の主制御部60は、サンプリング周期とは別個の判断周期(例えば10msec)で、パラメータおよびその時の操作量MV1,MV2,MV3,MV4に基づいて加熱器21A〜24Aを駆動すべきか否か判断し、この判断周期に従って駆動信号MV1',MV2',MV3',MV4'のいずれかを出力する。他の特徴は、おおむね即時駆動モードと共通する。図22の動作例の条件としてのパラメータは、図20の説明で用いたパラメータと共通でよい。
図23を参照しながら、逐次出力比較モードにおいて、時分割制御部29の主制御部60が実行する駆動ルーティンを説明する。
このルーティンでは、まずステップST140において、主制御部60は自身が内蔵するタイマーを参照し、現在時刻が判断時期(判断サイクルは例えば10msec)か否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST141において、現在時刻がサイクルタイムの先頭か否か判断する。ステップST141の判断が肯定的であれば、ステップST142で後述のフラグFl1〜Fl3をリセットし、ステップST143で全チャンネルCH1〜CH4の加熱器21A〜24Aを初期化し、次にステップST144にルーティンが進む。
一方、ステップST141の判断が否定的であれば、直ちにステップST144にルーティンが進む。すなわち、サイクルタイムの先頭でのみ、フラグのリセットと全チャンネルの初期化がなされる。
ステップST144では、フラグFl1がセットされているか否か判断する。フラグFl1は、チャンネルCH1の加熱器21Aを駆動しない状況を示す。例えば、すでにこのサイクルタイムで加熱器21Aの駆動が終了した場合にフラグFl1がセットされ、同じサイクルタイムで再び加熱器21Aを駆動しないようになっている。ステップST144の判断が否定的な場合、ルーティンはステップST145に進む。
ステップST145では、チャンネルCH1の加熱器21Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST146に進み、オフ−オンシフト時間が経過したか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST147に進む。ステップST147では、チャンネルCH1のリレー51をオンし、他のチャンネルのリレー52〜54をオフし、最も優位の加熱器21Aのみを駆動する。この後、ルーティンはステップST141に戻り、再び判断時期を待つ。
一方、ステップST146の判断が否定的であれば、ルーティンはステップST140に戻り、再び判断時期を待つ。従って、オフ−オンシフト時間が経過しない限り、ルーティンはステップST147に進まない。
フラグFl1がセットされている場合にはステップST144の判断が肯定的になり、また、チャンネルCH1の加熱器21Aがオン条件を満たしていない場合には、ステップST145の判断が否定的になり、ルーティンはステップST148に進み、チャンネルCH1をオフする。次に、ステップST149でフラグFl1をセットする。
次に、ステップST150で、フラグFl2がセットされているか否か判断する。フラグFl2は、チャンネルCH2の加熱器22Aを駆動しない状況を示す。ステップST150の判断が否定的な場合、ルーティンはステップST151に進む。ステップST151では、チャンネルCH2の加熱器22Aがオン条件を満たしているか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ルーティンはステップST152に進み、オフ−オンシフト時間が経過したか否か判断する。この判断が肯定的であれば、ステップST153で、チャンネルCH2のリレー52をオンし、他のチャンネルのリレー53,54をオフし、加熱器22Aのみを駆動する。
同様にして、チャンネルCH1およびCH2がオン条件を満たしていない場合、およびチャンネルCH1およびCH2を駆動してはならない場合には、ルーティンはステップST154に進み、チャンネルCH2の加熱器22Aをオフし、ステップ155に進み、フラグFl2をセットする。
そして、フラグFl3がセットされておらず、チャンネルCH3の加熱器23Aがオン条件を満たしていれば、オフ−オンシフト時間が経過した後、チャンネルCH3のリレー53をオンし、他のチャンネルのリレー54をオフし、加熱器23Aのみを駆動する(ステップST156〜ST159)。
さらに、チャンネルCH1〜CH3がオン条件を満たしていない場合、およびチャンネルCH1〜CH3を駆動してはならない場合には、ルーティンはステップST160に進み、チャンネルCH3の加熱器23Aをオフし、ステップ161に進み、フラグFl3をセットする。チャンネルCH4の加熱器24Aがオン条件を満たしていれば、オフ−オンシフト時間が経過した後、チャンネルCH4のリレー54をオンし、加熱器24Aのみを駆動する(ステップST162、ST163、ST164)。
以上のようにして、逐次出力比較モードにおける加熱器の駆動が実現され、オフ−オンシフト時間パラメータもこの特定チャンネル優先モードで用いることができる。図23のフローチャートで示された駆動ルーティンにおいても、一つのチャンネルの駆動期間が終了し、場合によってはオフ−オンシフト時間が終了するまで、次のチャンネルが駆動されないので、電力消費の増大が防止される。
この実施の形態による温度制御装置は、上述したモードのほかに、各加熱器21A〜21Dを独立的に制御するモード(独立制御モード)を実行することも可能である。このモードでは、他の加熱器の駆動期間か否かにかかわらず、駆動すべき加熱器を駆動することが可能である。このことによって、他の制御モードでは省電力の効果が得られ、独立制御モードでは個々の加熱器に最適の応答を与えることができるという効果が得られる。
以上、この発明の好ましい実施形態を例示のために説明してきたが、特許請求の範囲に記載されたこの発明から逸脱することなく、様々な変更、改良及び置換が可能であることは当業者には理解されうるだろう。
以上のように、この発明に係る状態制御装置は、制限された消費動力の下で、多彩な要因に基づいて、複数の最終作動装置を調和的に駆動および制御することが可能である。
状態制御装置が使用される炉を示す側面図である。 この発明の実施の形態による状態制御装置を示す斜視図である。 図2に示した状態制御装置を示すブロック図である。 図3に示した状態制御装置における演算部の詳細な構成を示す図である。 図3に示した状態制御装置において使用者に設定されるパラメータを例示する表である。 図3に示した状態制御装置における特定チャンネル優先モードの動作を示すタイムチャートである。 図3に示した状態制御装置における特定チャンネル優先モードで各最終作動装置に出力制限が与えられた場合の動作を示すタイムチャートである。 図3に示した状態制御装置における特定チャンネル優先モードでオフ−オンシフト時間パラメータが設定された場合の動作を示すタイムチャートである。 図8に示した動作の利点の説明のために参照されるタイムチャートである。 図8に示した動作の利点の説明のために参照されるタイムチャートである。 図6ないし図8に示した特定チャンネル優先モードを実現するための駆動時間算出ルーティンを示すフローチャートである。 図6ないし図8に示した特定チャンネル優先モードを実現するための駆動ルーティンを示すフローチャートである。 図3に示した状態制御装置における必要操作量比例モードの動作を示すタイムチャートである。 図13に示した必要操作量比例モードを実現するための駆動時間算出ルーティンを示すフローチャートである。 図3に示した状態制御装置における結合モードの動作を示すタイムチャートである。 図15に示した結合モードを実現するための駆動時間算出ルーティンを示すフローチャートである。 図3に示した状態制御装置における時間割当てモードの動作を示すタイムチャートである。 図3に示した状態制御装置におけるグループ分類パラメータを利用した場合の動作を示すタイムチャートである。 図3に示した状態制御装置におけるグループ分類パラメータとチャンネル間オンタイムシフトパラメータを利用した場合の動作を示すタイムチャートである。 図3に示した状態制御装置における即時駆動モードの動作を示すタイムチャートである。 図20に示した即時駆動モードを実現するための駆動ルーティンを示すフローチャートである。 図3に示した状態制御装置における逐次出力比較モードの動作を示すタイムチャートである。 図22に示した逐次出力比較モードを実現するための駆動ルーティンを示すフローチャートである。

Claims (5)

  1. 複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、
    使用者の設定に基づいて、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを含む、複数種類のパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    上記各操作量と上記複数種類のパラメータに基づいて、上記各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力するとともに、一つの最終作動装置を駆動する駆動信号を出力する時には、他の最終作動装置を駆動する駆動信号を出力しない総合制御部とを備え、
    上記総合制御部は、上記優先順位パラメータで高い優先順位に表された最終作動装置を駆動する駆動信号を優先的に出力するとともに、残りの各最終作動装置の駆動時間が各々の上記操作量に比例するように、高い優先順位の最終作動装置が駆動された後の上記一つのサイクルの残り時間中に残りの各最終作動装置の駆動時間を割り当てながら、上記残りの時間に残りの各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力することを特徴とする状態制御装置。
  2. 複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、
    使用者の設定に基づいて、少なくとも一つの上記最終作動装置が一つのサイクル中で駆動されうる時間の限界に関連する限界パラメータと、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを含む、複数種類のパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    上記各操作量と上記複数種類のパラメータに基づいて、上記各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力するとともに、一つの最終作動装置を駆動する駆動信号を出力する時には、他の最終作動装置を駆動する駆動信号を出力しない総合制御部とを備え、
    上記総合制御部は、上記限界パラメータと上記優先順位パラメータに基づいて、上記最終作動装置の駆動信号の出力を調整し、上記優先順位パラメータで高い優先順位に表された最終作動装置を駆動する駆動信号を優先的に出力し、高い優先順位の最終作動装置が駆動された後の上記一つのサイクルの残り時間に、残りの各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力し、上記残りの各最終作動装置の駆動時間が各々の上記操作量に比例するように、上記残りの各最終作動装置の駆動時間を上記残り時間中に割り当てることを特徴とする状態制御装置。
  3. 複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、
    使用者の設定に基づいて、複数種類のパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    上記各操作量と上記複数種類のパラメータに基づいて、上記各最終作動装置を駆動する駆動信号を出力するとともに、一つの最終作動装置を駆動する駆動信号を出力する時には、他の最終作動装置を駆動する駆動信号を出力しない総合制御部とを備え、
    上記総合制御部は、一つの最終作動装置を駆動させる駆動信号の出力を開始する時期を、他の最終動作装置を駆動させる駆動信号の出力を終了する時期から遅延させる設定が可能であることを特徴とする状態制御装置。
  4. 複数の最終作動装置のそれぞれに関連する状態を測定する複数の測定器で測定された測定結果と、あらかじめ設定された設定値に基づいて、上記測定結果と上記設定値とを一致させるために各上記最終作動装置を操作すべき操作量を算出する算出部と、
    使用者の設定に基づいて、上記複数の最終作動装置の優先順位に関連する優先順位パラメータを生成するパラメータ生成部と、
    上記各操作量と上記優先順位パラメータに基づいて、各上記操作量に関する最終作動装置のいずれを実際に駆動すべきかを、最終作動装置の駆動の基準となるサイクルタイムの途中で決定するとともに、一つの最終作動装置が駆動されるときには、他の最終作動装置を停止する総合制御部とを備える状態制御装置。
  5. 上記各操作量により複数の最終作動装置が駆動されるべき時には、上記総合制御部は、上記優先順位パラメータでより高い優先順位に表された最終作動装置を駆動し、他の最終作動装置を停止することを特徴とする請求項4に記載の状態制御装置。
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