JP2007257054A - 賃走料金メータ、設定変更用記録媒体、及び、設定変更方法 - Google Patents

賃走料金メータ、設定変更用記録媒体、及び、設定変更方法 Download PDF

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Abstract

【課題】料金制に係わる設定情報の改竄に対して十分に対応できる運用を可能にする賃走料金メータ、設定変更用記録媒体、及び、設定変更方法を提供する。
【解決手段】賃走料金算出手段101−1が、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出する。特定情報記憶手段104aが、メータを特定する機器情報とメータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を記憶する。不揮発性記憶手段104b,104cがプログラム及び料金制情報の少なくとも一方を設定情報として電気的に書き替え可能に記憶する。設定情報変更手段101−2が、設定情報を変更するための設定変更情報を外部記憶手段MCから取得し、これに基づいて設定情報を電気的に書き替え変更する。出力手段140が、設定情報の変更が行われたとき、特定情報を読み出して外部記憶手段に対する書込情報として出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばタクシー車両や運転代行の際の伴走車両などの車両に搭載され、プログラムにより動作して車両の走行距離などに応じた賃走料金を算出する機能などを実現するプログラム実行手段を内蔵した賃走料金メータ、該賃走料金メータの機能を変更するために使用する設定変更用記録媒体、及び、設定変更方法に関するものである。
従来この種のメータとして、タクシー車両に搭載されたその走行距離などに応じた賃走料金を、認可を受けた料金制に基づいて算出して逐次表示するタクシーメータが存在する。車両の走行距離は、例えば車体側の距離センサがトランスミッションの一部から車軸回転に応じた回転を入力して発生する車軸回転に応じて周期が変化する距離信号を、タクシーメータが取り込み処理することにより算出される。また、料金制は、賃走料金の明瞭性を担保して利用者の利便や信頼性などを確保するためのものである。
しかしながら、タクシーメータとしては、賃走料金の算出の元となる走行距離の計測が正確でなかったり、計測した走行距離が正確であっても、走行距離などに応じて賃走料金を算出するために適用する料金制が認可を受けた通りのものでなければ、タクシーメータの信頼性が損なわれる。
そこで、従来、タクシー事業者は、新しく認可された料金制によって動作するタクシーメータを使用するためには、タクシーメータ本体が製造出荷された後に、タクシーメータ本体の単体での性能、表記などの検査(頭部検査)と、タクシーメータ本体をタクシー車両に搭載した状態での走行距離の誤差、表記などの検査(装置検査)との両方の検査に合格し、各検査に合格したことを証する各封印(頭部検査封印及び装置検査封印)がそれぞれ行われなければならなかった。これらの封印は走行距離の計測や料金制に対する改竄の不正を排除するのに有効なものである。
このような背景で、従来は、料金制の改訂があった場合、既にタクシー車両に搭載されているタクシーメータをタクシー車両から取り外し、その内部のEEPROMのような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリのように、バックアップ電源なしに記憶内容を保持することができる記憶手段に格納されている料金制に係わるデータやプロクラムを変更することで、新しい料金制による料金演算処理を行えるようにして、再びタクシー車両に取り付けて再使用することとが行われる。これは、変更作業がタクシーメータ本体の内部に係わるもので、タクシーメータ製造事業者か作業を行うことを前提としたためである。
このタクシーメータ製造事業者による変更作業では、タクシーメータがタクシー車両の運行記録のために備えるメモリカードリーダ・ライター(R・W)を流用し、変更すべき料金制に係わるデータやプロクラムを記憶したメモリカードをこのR・Wのカード挿入スロットに挿入して読み込ませて、既に記憶手段に格納されている料金制に係わるデータやプロクラムの変更を行わせる。R/Wを備えないタクシーメータの場合には、データやプロクラムを変更するための設定器を接続するコネクタを設けておき、コネクタを介して接続した設定器内のメモリに格納した変更のためのデータやプロクラムを設定器側から送出して読み込ませ、既に記憶手段に格納されている料金制に係わるデータやプロクラムの変更を行わせる。
このため、料金制の改訂に伴って行われなければならないことは、料金制の改訂に伴うセッティング変更などであるにも拘わらず、その作業を行うためにタクシーメータをタクシー車両から取り外している関係で、変更作業を行った後にタクシーメータを元のタクシー車両に取り付ける際に、頭部検定と装置検定の両方を再度行わなければならない面倒な作業が伴う問題があった。
そこで、従来、タクシーメータをタクシー車両から取り外さずに、タクシーメータ製造事業者に代わってタクシー事業者自身が料金制に係わるデータやプロクラムの変更作業を行えるようにしても、料金制の改竄に対して十分に対応できるように構成したものが提案されている。
この提案のタクシーメータでは、常時封印された遮蔽板によって操作不能にされている操作スイッチを設けておき、封印を解いて操作スイッチが操作されたときのみ、メモリカード又は設定器による変更作業が可能となるように構成されている。そして、操作料金制の改定時には、タクシー事業者がタクシーメータ製造事業者から改訂作業用のメモリカードや設定器の貸与を受け、遮蔽板の封印を解いて操作スイッチを操作した上で、貸与されたメモリカードや設定器を用いて変更作業を行い、変更作業を終わった後は、装置検査に相当する検査を行った上で、遮蔽板が再度封印され、操作スイッチの操作が不能にされるので、料金制の改竄が防がれるようになっている(例えば特許文献1参照)。
この提案のタクシーメータでは、料金制の改訂時にタクシーメータをタクシー車両から取り外さなくてもよいことで、タクシーメータがタクシー車両に搭載された状態でタクシー事業者によって変更作業が行え、タクシーメータ製造事業者はタクシー事業者に対して改訂作用のメモリカードや設定器を貸与するだけでよく、また、遮蔽板の再封印のための検査とその結果による封印作業は行われるが、頭部検査及び装置検査とその結果によって行われる封印作業を必要なくしているので、料金制の改定に伴って行う作業が大幅に削減されるようになっている。
特開2004−46563号公報
しかしながら、この提案のタクシーメータにおいては、料金制の改定に伴って行う作業が大幅に削減されているとは云え、依然として、料金制改訂時の変更作業後に検査と封印作業を必要としている。
そこで、料金制に係わるデータやプログラムの変更に伴ってタクシーメータの機能を変更した後の検査とそれに伴う封印の作業を行わなくても、改竄に対して十分に対応できる運用を可能にするタクシーメータとして、メモリカードR・Wのカード挿入口に挿入されたメモリカードやコネクタに接続された設定器が改訂用として真正のものであるか否かを判定し、真正のものであるときにのみ変更処理を行う機能を持たせるとともに、タクシーメータを特定する機器番号や、タクシーメータが搭載されているタクシー車両を特定する車体番号を予め記憶しておき、変更処理の際にタクシーメータの料金表示部に表示させたり、設定器の表示部に表示させるために設定器に送信する機能をもたせることが考えらる。
このようなタクシーメータでは、変更作業を行った際に、タクシーメータや設定器の表示部にタクシーメータを特定する特定情報としての機器番号とタクシーメータが搭載された車を特定する特定情報としての車体番号が表示されるようになるので、表示された機器番号と車体番号の記録をとり、この記録と、管理データとして予め保存している機器番号と車体番号との対応関係を示すデータベースとを照合することによって、料金制に係わるデータやプログラムなどの設定情報の変更が行われるべきタクシーメータ以外のものについて変更作業が行われたかどうかをチェックできるようになり、貸与したメモリカードや設定器が変更作業されるべきタクシーメータ以外のものに流用されたときには、記録とデータベースの不一致によって直ちに分かるので、料金制の改竄に流用されることを防止することができる。
しかしながら、このタクシーメータでは、表示された機器番号と車体番号の記録をとるという作業が伴う料金制の変更作業は、タクシー車両が入庫した後の夜間に行われることが多く、周囲が暗いなかで行われる記録にミスが発生する可能性が高くなる。記録にミスが生じている場合、記録とデータベースとの間に不一致が生じるが、その原因が記録ミスによるのか、変更作業されるべきタクシーメータ以外のタクシーメータに対する変更作業を行ったことによるのか判別することができないので、料金制の改竄に流用されることを防止するには十分なものとは云えなかった。
なお、上述したことは、タクシーメータと同様の機能をもち、運転代行の際の伴走車両に搭載される料金メータを含む、プログラムにより動作して車両の走行距離などに応じた賃走料金を算出する機能などを実現するプログラム実行手段を内蔵した賃走料金メータにおいて発生する。
よって本発明は、上述した現状に鑑み、賃走料金メータとこれが搭載された車両とを特定する特定情報を表示内容から読み取り記録することを必要なくして、人為的な記録ミスの入る余地をなくし、料金制に係わる設定情報の改竄に対して十分に対応できる運用を可能にする賃走料金メータ、設定変更用記録媒体、及び、設定変更方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る賃走料金メータは、図1の基本構成図に示すように、車両に搭載され、プログラムにより動作して各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出する賃走料金算出手段101−1を内蔵した賃走料金メータにおいて、当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を記憶する特定情報記憶手段104aと、前記プログラム及び前記料金制情報の少なくとも一方を設定情報として電気的に書き替え可能に記憶する不揮発性記憶手段104b,104cと、該不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を変更するための設定変更情報を外部記憶手段MCから取得し、該取得した設定変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を電気的に書き替え変更する設定情報変更手段101−2と、該情報変更手段により前記設定情報の変更が行われたとき、前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報を読み出して前記外部記憶手段に対する書込情報として出力する出力手段140とを備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、車両に搭載される賃走料金メータがプログラムにより動作して各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして内蔵する賃走料金算出手段101−1が、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出する。特定情報記憶手段104aが、当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を記憶する。不揮発性記憶手段104b,104cがプログラム及び料金制情報の少なくとも一方を設定情報として電気的に書き替え可能に記憶する。設定情報変更手段101−2が、不揮発性記憶手段104b,104cに記憶されている設定情報を変更するための設定変更情報を外部記憶手段MCから取得し、該取得した設定変更情報に基づいて不揮発性記憶手段に記憶されている設定情報を電気的に書き替え変更する。出力手段140が、設定情報変更手段101−2により設定情報の変更が行われたとき、特定情報記憶手段に記憶されている特定情報を読み出して外部記憶手段に対する書込情報として出力する。従って、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用する設定情報を変更するための設定変更情報を記憶している外部記憶手段には、設定変更情報によって設定情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるようになる。
上記課題を解決するためになされた請求項2に係る賃走料金メータは、請求項1記載の賃走料金メータにおいて、前記設定情報変更手段は、前記不揮発性記憶手段に前記設定情報として記憶されている前記プログラムを変更するためのプログラム変更情報を取得し、該取得したプログラム変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されているプログラムを変更するプログラム変更手段101−21と、前記不揮発性記憶手段に前記設定情報として記憶されている前記料金制情報を変更するための料金制変更情報を取得し、該取得した料金制変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている料金制情報を変更する料金制情報変更手段101−22とを有し、前記出力手段は、前記プログラム変更手段によるプログラムの変更及び前記料金制情報変更手段による料金制情報の変更が行われたとき、前記特定情報を前記外部記憶手段に対する書込情報として出力することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、設定情報変更手段101−2が有するプログラム変更手段101−21が、不揮発性記憶手段104cに設定情報として記憶されているプログラムを変更するためのプログラム変更情報を取得し、この取得したプログラム変更情報に基づいて不揮発性記憶手段に記憶されているプログラムを変更し、プログラム変更手段101−21と、前記不揮発性記憶手段104bに前記設定情報として記憶されている前記料金制情報を変更するための料金制変更情報を取得し、該取得した料金制変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている料金制情報を変更する。プログラム変更手段によるプログラムの変更及び料金制情報変更手段による料金制情報の変更が行われたとき、出力手段140が特定情報を外部記憶手段MCに対する書込情報として出力する。従って、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用するプログラム及び料金制情報を変更するためのプログラム変更情報及び料金制変更情報を記憶している外部記憶手段には、プログラム変更情報及び料金制変更情報によってプログラム及び料金制情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるようになる。
上記課題を解決するためになされた請求項3に係る賃走料金メータは、請求項1又は2記載の賃走料金メータにおいて、日付情報を発生する日付情報発生手段105をさらに備え、前記出力手段は、前記書込情報を前記外部記憶手段に対して出力するときに、前記日付情報を前記書込情報の一つとして出力することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、出力手段140は、書込情報を外部記憶手段MCに対して出力するときに、日付情報発生手段105が発生する日付情報を書込情報の一つとして出力するので、請求項1又は2記載の発明の作用に加え、特定情報の書込情報から設定情報の変更が何時行われたかも知ることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項4に係る賃走料金メータは、請求項1〜3のいずれかに記載の賃走料金メータにおいて、前記設定変更情報を記憶した読出エリアMC2と、前記出力手段が出力する前記書込情報を記憶する書込エリアMC3とを有する可搬型の記憶媒体からなる前記外部記憶手段が着脱自在に装着され、装着された記憶媒体の前記読出エリアから前記設定変更情報を読み出すとともに前記書込エリアに前記書込情報を書き込む読出・書込手段160をさらに備える
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、設定変更情報を記憶した読出エリアMC2と、出力手段が出力する書込情報を記憶する書込エリアMC3とを有する可搬型の記憶媒体からなる外部記憶手段が着脱自在に装着される読出・書込手段160が、装着された記憶媒体の読出エリアから設定変更情報を読み出すとともに書込エリアに書込情報を書き込むので、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の作用に加え、可搬型の記憶媒体にタクシー車両の運行データを収集するために備える読出・書込手段を読出・書込手段160として流用することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項5に係る設定変更用記録媒体は、請求項1〜4のいずれかに記載された賃走料金メータの機能を変更するために使用する設定変更用記録媒体MCであって、前記不揮発性記憶手段に記憶されている料金制情報を変更するための料金制変更情報を少なくとも記憶した読出エリアMC2と、該読出エリアに記憶された前記料金制変更情報により前記料金制情報記憶手段に記憶されている前記料金制情報が変更されたとき、賃走料金メータの前記出力手段が出力する前記機器情報及び前記車体情報を記憶する書込エリアMC3とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、賃走料金メータの機能を変更するために使用する設定変更用記録媒体MCが、不揮発性記憶手段に記憶されている設定情報を変更するための設定変更情報を記憶した読出エリアMC2と、この読出エリアに記憶された設定変更情報により不揮発性記憶手段に記憶されている設定情報が変更されたとき、賃走料金メータの出力手段が出力する機器情報及び車体情報を記憶する書込エリアMC3とを有するので、読出エリアMC2に記憶した設定変更情報によって設定情報が変更された賃走料金メータ及びこれを搭載したタクシー車両を特定する情報が書込エリアMC3に記憶収集される。
上記課題を解決するためになされた請求項6に係る設定変更方法は、車両に搭載された賃走料金メータが各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして内蔵する賃走料金算出手段を動作させるプログラムと、賃走料金算出手段が車両の走行距離に応じた賃走料金を算出するに当たって参照する予め定めた料金制に関する料金制情報の少なくとも一方を設定情報として不揮発性記憶手段に電気的に書き替え変更可能に記憶させるとともに、当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を特定情報記憶手段に記憶させておき、前記設定情報を変更するとき、外部記憶手段から設定変更情報を取得し、該取得した設定変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を変更し、その後、前記特定情報記憶手段に予め記憶されている前記特定情報を読み出して前記外部記憶手段に対する書込情報として出力手段に出力させることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、車両に搭載された賃走料金メータが各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして内蔵する賃走料金算出手段を動作させるプログラムと、賃走料金算出手段が車両の走行距離に応じた賃走料金を算出するに当たって参照する予め定めた料金制に関する料金制情報の少なくとも一方を設定情報として不揮発性記憶手段に電気的に書き替え変更可能に記憶させるとともに、当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を特定情報記憶手段に記憶させておく。設定情報を変更するとき、外部記憶手段から設定変更情報を取得し、該取得した設定変更情報に基づいて不揮発性記憶手段に記憶されている設定情報を変更する。その後、特定情報記憶手段に予め記憶されている特定情報を読み出して外部記憶手段に対する書込情報として出力手段に出力させる。従って、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用する設定情報を変更するための設定変更情報を記憶している外部記憶手段には、設定変更情報によって設定情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるようになる。
請求項1記載の発明によれば、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用する設定情報を変更するための設定変更情報を記憶している外部記憶手段には、設定変更情報によって設定情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるので、外部記憶手段に書き込まれた特定情報によって、外部記憶手段に記憶された設定変更情報によって設定情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載されている車両とを特定することができるようになり、賃走料金メータとこれが搭載された車両とを特定する特定情報を表示内容から読み取り記録することを必要なくして、人為的な記録ミスの入る余地をなくし、料金制に係わる設定情報の改竄に対して十分に対応できる運用を可能にすることができるとともに業務効率の向上も図ることができる賃走料金メータを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用するプログラム及び料金制情報を変更するためのプログラム変更情報及び料金制変更情報を記憶している外部記憶手段には、プログラム変更情報及び料金制変更情報によってプログラム及び料金制情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるようになるので、 外部記憶手段に書き込まれた特定情報によって、外部記憶手段に記憶されたプログラム変更情報及び料金制変更情報によってプログラム及び料金制情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載されている車両とを特定することができるようになり、賃走料金メータとこれが搭載された車両とを特定する特定情報を表示内容から読み取り記録することを必要なくして、人為的な記録ミスの入る余地をなくし、料金制に係わるプログラム及び料金制情報の改竄に対して十分に対応できる運用を可能にすることができる。
請求項3記載の発明によれば、特定情報の書込情報から設定情報の変更が何時行われたかも知ることができるので、賃走料金メータとこれが搭載されている車両を特定する特定情報から、各賃走料金メータの設定情報が何時変更されたものであるかを知ることができる。
請求項4記載の発明によれば、可搬型の記憶媒体にタクシー車両の運行データを収集するために備える読出・書込手段を流用することができるので、設定変更用の記憶媒体に対する読出及び書込を行う手段を別個に設ける必要がない。
請求項5記載の発明によれば、読出エリアに記憶した設定変更情報によって設定情報が変更された賃走料金メータ及びこれを搭載したタクシー車両を特定する情報が書込エリアに記憶収集されるので、単一の記録媒体を使用して賃走料金料金メータの設定情報の変更が行えるとともに、変更が行われたタクシー賃走料金メータと車両を特定する情報を簡単に集めることができる。
請求項6記載の発明によれば、賃走料金メータが賃走料金を算出するために使用する設定情報を変更するための設定変更情報を記憶している外部記憶手段には、設定変更情報によって設定情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載された車両をそれぞれ特定する特定情報が書き込まれるので、外部記憶手段に書き込まれた特定情報によって、外部記憶手段に記憶されたプログラム変更情報及び料金制変更情報によってプログラム及び料金制情報の変更が行われた賃走料金メータとこのメータが搭載されている車両とを特定することができるようになり、賃走料金メータとこれが搭載された車両とを特定する特定情報を表示内容から読み取り記録することを必要なくして、人為的な記録ミスの入る余地をなくし、料金制に係わるプログラム及び料金制情報の改竄に対して十分に対応できる運用を可能にすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明による賃走料金メータの一実施の形態であるタクシーメータの概略構成を示すブロック図である。図2において、タクシーメータは、プログラムにより動作するマイクロコンピュータ(以下、MCOMと略記する。)100と、このMCOM100に接続された、表示部110、操作部120、信号入出力(I/O)部130及びデータ入出力(I/O)部140とから構成され、タクシー車両(図示せず)に搭載されて使用される。
MCOM100としては、中央処理ユニット(CPU)101、読み出し専用のメモリであるROM102、読み出し書き込み自在のメモリであるRAM103、電気的機に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM104、年月日時分データを発生するカレンダ部105、これらとCPU101を相互接続するバスラインなどを内蔵するワンチップマイコンと称されるものが好ましく使用されている。
表示部110としては、液晶表示パネルなどの表示パネルと、CPU101からの表示データに基づいて表示パネルを駆動するドライバとを有し、賃走料金の金額表示の他、各種の表示を行う。操作部120は、詳細には示さないが、タクシーメータに必須のタリフ操作ボタンなどの専用操作ボタンの他、設定によって任意の操作ボタンとして使用できるようになるオプションボタンを有し、操作ボタンの操作によって発生される操作信号をCPU101に入力する。
信号入出力(I/O)部130は信号の入力及び出力を行うインターフェースであり、入力信号として、タクシー車両に設けられた走行センサ(図示せず)がタクシー車両の走行に応じて発生する、車速に応じて周期が変化する走行信号などが入力され、CPU101に取り込まれる。出力信号として、タリフ操作によってCPU101が設定したタリフ状態を、タクシー車両に設けられたタリフ表示器(図示せず)に表示させて外部に知らせるためのCPU101からのサイン信号などが出力される。
データ入出力(I/O)部140はデジタルデータの入力及び出力を行うインターフェースである。このデータI/O部140には、CPU101が出力する印字データに基づいて表示部110に表示されている賃走料金に基づく領収金額や、カレンダ部105が発生する年月日時分データに基づく発行日などを印字して領収書を発行するプリンタ150の他、タクシー車両の運行状況を把握するための運行記録データを可搬型の記録媒体としてのメモリーカードに収集するために、メモリーカードに対するデータ読出とデータ書込を行うメモリーカードリーダ・ライタ(R・W)160がコネクタ接続されている。プリンタ150及びメモリカードR/W160とCPU101との間では、例えばRS−23C方式の通信を行って、書込データ及び読出データの授受が行われる。
CPU101は、プログラムにより動作して各種の処理を行うプログラム実行手段として働き、典型的には、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出する賃走料金算出手段として働く。CPU101がこの典型的な賃走料金算出手段として働くだけでも、料金制情報として、基本距離、基本距離までの基本料金、基本距離を超えた後のメータ上がり距離、メータ上がり距離毎の以後料金が料金制情報として必要であり、プログラムとして、信号I/O部130入力にされている走行信号に基づいて走行距離が基本距離、以後距離走行したことを測定する機能や、参照した料金制情報と、測定した距離とに基づいて賃走料金を算出する機能を実現するためのものが必要である。
しかも、例えば、賃走料金の算出を距離だけでなく、経過時間を加味して算出するようにする場合には、料金制情報として基本距離走行後の以後距離に対応する経過時間を追加する変更を料金制情報に対して行い、プログラムについても、基本距離走行後の時間を計測する機能と、計測時間が以後距離走行前に経過時間に達したときに、以後距離走行前であっても以後料金の料金上がりを行わせる機能とを追加する変更を行う必要がある。
上述とは逆に、賃走料金算出手段が当初、経過時間を加味して賃走料金を算出するようになっているものである場合に、経過時間の加味を行わないように変更する場合には、料金制情報から経過時間を削除し、プログラムからこれに対応する機能を削除する変更が必要である。
上述したように料金制情報とプログラムの両方を変更する場合だけでなく、何れか一方のみを変更する場合がある。例えば、賃走料金算出手段の機能は変更せず、基本料金や以後料金を値上げする場合には、料金制情報のみを改訂すれば対応できる。これとは逆に、料金制情報に変更を加えず、深夜の割増料金を算出する機能を追加する場合には、賃走料金算出手段により算出した賃走料金に基づいて割増金額を算出しこれを元の賃走料金に加算して割り増し賃走料金を算出する機能を実現するためのプログラムを追加する変更を行う場合がこれに当たる。
何れにしても、プログラム及び料金制情報などの予め設定された情報(以下、設定情報と呼ぶ。)に対する追加、削除、改訂などの変更ができるように、設定情報は電気的に書き替え可能に記憶する不揮発性記憶手段としてのEEPROM104に書き込まれ記憶されている。
EEPROM104への料金制情報及びプログラムの記憶は、図3に示すように、記憶エリアを料金制情報記憶エリア104bとプログラム記憶エリア104cに分けて行われ、何れのエリアとも、料金制情報の追加やプログラムの追加に対応することができるように、当初、既記録領域104b1及び104c1の他に相当量の未記録領域104b2及び104c2がそれぞれ確保される。
なお、EEPROM104はその一部104aが、図3に示すように、タクシーメータを特定する例えば機器番号からなる機器情報と、タクシーメータが搭載される車両を特定する例えば車体番号からなる車体情報とを有する特定情報を記憶する特定情報記憶手段としての特定情報記憶エリアに使用される。特定情報がEEPROM104に記憶される理由は、機器番号については事前に分かっているが、車体情報についてはタクシーメータがタクシー車両に搭載された時点で確定し、それ以前には知り得ないので、搭載した後に書込手段によって書き込まれる必要があるためである。なお、この特定情報のEEPROM104への書込は、例えば、コネクタ接続されているプリンタ150を切り離し、この代わりに操作部と表示部を有する設定器170を接続した上で、操作部のキー操作によって特定情報を入力することによって行うことができる。
CPU101はまた、タクシーメータが通常の動作を行う通常モードから変更モードに切り替えられたときに、EEPROM104に記憶されている料金制情報とプログラムとからなる設定情報を変更するための設定変更情報を外部記憶手段から取得し、この取得した設定変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されている設定情報を変更する設定情報変更手段として機能する。
タクシーメータの通常モードから変更モードへの切替は、例えば、操作部の操作ボタンのうち通常の操作では一緒に操作されない例えば2つのボタンの同時操作によって行うようにすることで、誰でもが簡単にモード切替することができなくでき、また誤操作も防ぐことができる。
本実施の形態では、CPU101は、変更モードに切り替えられたときに、タクシーメータが運行記録データをメモリカードに収集するために備えるメモリーカードR・W160にメモリカードからデータを読み取らせて送出させる機能を持たせている。このことによって、外部記憶手段として可搬型の記録媒体であるメモリカードを利用し、設定変更情報を記憶した設定変更用メモリカードMCを、変更モードに切り替え前にメモリカードR・W160に挿入しておくことにより、設定変更情報が外部記憶手段から取得できる。
CPU101は、取得した設定変更情報を、RAM103中の作業エリアに一時的に格納する。そして、この格納した設定変更情報に基づいてEEPROM104に既に記憶されている設定情報を電気的に書き替え変更し、設定情報変更手段として働く。設定変更情報には、上述したようにプログラム変更情報と料金制変更情報が含まれるが、取得した設定変更情報としては、両方あるいは何れか一方の場合がある。何れの場合にも、取得した設定変更情報の有無を判定し、予め定めた順番、例えば料金制情報、プログラムの順にEEPROM104中のエリア104b及び104cの料金制情報及びプログラムを書き替え変更する。
設定情報変更手段として働くCPU101は、EEPROM104に設定情報として記憶されている料金制情報を変更するための料金制変更情報を取得し、この取得した料金制変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されている料金制情報を変更する料金制情報変更手段と、EEPROM104に設定情報として記憶されているプログラムを変更するためのプログラム変更情報を取得し、この取得したプログラム変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されているプログラムを変更するプログラム変更手段として働いている。
料金制に関する情報は情報量としてはそれほど大きくないので、既存の情報を全て書き替えることによって、料金制情報の改訂、削除及び追加の変更を行うことができるが、勿論、部分的な書き替えによっても可能である。プログラムに関しては、既存のプログラムとの関連で記述したプログラムを未記録エリアに書き込むことによって、既存のプログラムに対する機能の改訂、削除及び追加により変更を行うことができる。
勿論、プログラムには、機能の改訂、削除及び追加によって影響を受けない部分もあるので、影響を受ける可能性のある部分とない部分に分けてプログラムを記憶しておき、プログラムの変更を行うときには、影響を受ける可能性のあるとして記憶されているプログラムについては、既存のプログラムも含め全部を書き替えて改訂、削除及び追加の変更を行うことも可能である。この場合、情報の書き替え量が多くなり、時間がかかるようであれば、部分的な修正で変更を行う方がよいが、高速書き替え可能で書き替え時間がそれほど長くならない場合には、全部を書き替えて変更するようにした方が、無用のプログラムを残さず除去できるので、EEPROM104に予め用意しておく未記録領域を小さくするのには好ましい。
その後、CPU101はEEPROM104に記憶されている特定情報を読み出し、読み出した特定情報に、カレンダ部105が発生している年月日時分データを付加して設定変更用メモリカードMCに対する書込情報としてメモリカードR・W160に対して出力する。
なお、賃走料金メータの機能を変更するために使用する設定変更用記録媒体としての設定変更用メモリカードMCは、図4に示すように、メモリカードが設定変更用のものであることを示すカード識別情報を聞くした第1の読出エリアMC1と、EEPROM104に記憶されている設定情報(料金制情報、プログラム)を変更するための設定変更情報(料金制変更情報、プログラム変更情報)を読出データとして記憶した第2の読出エリアMC2と、読出エリアMC2に記憶された設定変更情報によりEEPROM104に記憶されている設定情報が変更されたとき、その都度、メモリカードR・W160に対して出力される年月日時分データを付加した特定情報(機器情報、車体情報)を書込データとして記憶する書込エリアMC3とを有する。
上述した設定変更用メモリカードMCが挿抜自在に装着されたメモリカードR・W160は、メモリカードMCの第1及び第2の読出エリアMC1及びMC2からカード識別情報及び設定変更情報をそれぞれ読み出すとともに、書込エリアMC3に書込情報を書き込む読出・書込手段として働いている。
以上概略説明したタクシーメータの動作の詳細を、CPU101がプログラムに従って行う処理を示す図5のフローチャートを参照して以下説明する。
CPU101は電源の投入によって動作を開始し、タクシーメータとしての通常モード動作を、ROM102やEEPROM104に記憶されたプログラムに従ってEEPROM104に記憶されている料金制情報を参照しながら行う。例えば、操作部120のタリフボタンの操作を監視し、賃走の開始を指示する実車タリフボタンが操作されたとき、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出し、この算出した賃走料金に基づいて料金を表示部110に表示させたり、賃走料金データに基づいて領収書をプリンタ150に印刷させるなどの処理を行う通常処理を行う(ステップS1)。
通常処理を行っている過程で、操作部120の特定の2つの操作ボタンにより変更モード切替操作が行われると(ステップS2がYESのとき)、CPU101は動作モードを変更モードに切り替え、メモリカードR・W160に、メモリカードが装着されているかどうかを判定する(ステップS3)。CPU101は、メモリカードが装着されたことを判定するとき(ステップS3がYESのとき)、装着されたメモリカードの第1の読出エリアMC1からカード識別情報を読み取らせて取得し、この取得したカード識別情報によりメモリカードが設定変更用のものであるかどうかを判定する(ステップS4)。判定の結果、設定変更用のものでないとき(ステップS4がNOのとき)には、表示部110に正しいカードの装着を促すメッセージを表示させ(ステップS5)、正しいカードの装着を待つ。
設定変更用のカードが装着された場合(ステップS4がYESの場合)には、CPU101は、第2の読出エリアMC2から設定変更情報を読み取らせて取得し(ステップS6)、取得した設定変更情報をRAM103の作業エリアに記憶する(ステップS7)。その後、CPU101は、RAM103に記憶された設定変更情報に料金制変更情報がある場合(ステップS8がYESの場合)、この料金制変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されている料金制情報を変更する(ステップS9)。そして、全ての料金制変更情報に基づく料金制情報の変更が終了し(ステップS8がNOのとき)、次に、設定変更情報にプログラム変更情報がある場合(ステップS10がYESの場合)には、このプログラム変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されているプログラムを変更する(ステップS11)。そして、全てのプログラム変更情報に基づくプログラムの変更が終了したとき(ステップS10がNOのとき)には、EEPROM104に記憶されている特定情報を読み出し(ステップS12)、読み出した特定情報に、カレンダ部105が発生している年月日時分データを付加し(ステップS13)て設定変更用メモリカードMCに対する書込情報としてメモリカードR・W160に対して出力し(ステップS14)、設定変更用メモリカードMCの書込エリアMC3に書き込ませる。
この際、設定情報の変更作業が終了したことを表示部110に表示させることで、作業の終了を作業者に知らせることができる。そして、作業者によって設定変更用メモリカードMCがメモリカードR・W160から抜き取られると(ステップS15がYESのとき)、タクシーメータの動作が変更モードから元の通常モードに切り替えられる。
上述したように、設定変更用メモリカードMCに記憶した設定変更情報に基づいてEEPROM104に記憶されている設定情報が変更された時点で、変更作業を終えたタクシーメータの機器番号と、作業を終えたタクシーメータが搭載されているタクシー車両の車体番号からなる特定情報と変更された年月日時分データとが設定変更用メモリカードMCに書き込まれ収集されるようになる。
従って、このメモリカードに収集した情報を、設定変更用メモリカードを貸与したタクシーメータ製造事業者の管理装置によって読み込み、設定情報が変更されたタクシーメータとそれを搭載したタクシー車両を捕捉して、設定情報の変更が行われるべきでないタクシーメータについて変更作業が行われたかどうかを、変更対象のタクシーメータとタクシー車両とからなるデータベースを参照することで管理することができる。また、設定変更用メモリカードMCにて収集された特定情報の数によって、当該メモリカードによって設定情報の変更が行われたタクシーメータの台数を捕捉することができ、貸与した設定変更用メモリカードの対価を、設定情報を変更したタクシーメータの台数に応じたものとする場合に、対価を算出するのに有効に利用できる。
なお、上述した実施の形態では、外部記憶手段として、タクシーメータに取り付けた運行記録用のメモリカードR・W160を流用し、これに挿抜自在に装着される可搬型の記録媒体であるメモリカードを利用したものを説明したが、メモリカードR・W160を備えないタクシーメータの場合には、特定情報をEEPROM104に書き込むための上述した設定器170を使用することができる。
この場合、設定器170内にメモリカード同様に不揮発性記憶手段として働くEEPROMと書込エリアMC3とを設け、これらのエリアに設定変更用メモリカードと同様のデータを書き込むようにする。そして、タクシーメータを変更モードに切り替えるに当たって、プリンタ150を切り離し、この代わりに設定器170を接続しておくことで、メモリカードR・W160に装着される設定変更用メモリカードMCを外部記憶手段として利用して行うと同様の変更作業を、設定器170内のEEPROMを外部記憶手段として利用して行うことができる。
上述した構成のタクシーメータと設定変更用メモリカードMCとによって、タクシーメータの設定情報を変更する設定変更方法では、タクシー車両に搭載されたタクシーメータが各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして内蔵する賃走料金算出手段を動作させるプログラムと、賃走料金算出手段が車両の走行距離に応じた賃走料金を算出するに当たって参照する予め定めた料金制に関する料金制情報の少なくとも一方を設定情報としてEEPROMに電気的に書き替え変更可能に記憶させるとともに、このタクシーメータを特定する機器情報とこのクシーメータが搭載されるタクシー車両を特定する車体情報とを有する特定情報をEEPROMに記憶させておく。そして、設定情報を変更するとき、設定変更用メモリカードMCから設定変更情報を取得し、この取得した設定変更情報に基づいてEEPROMに記憶されている設定情報を変更する。その後、EEPROMに予め記憶されている特定情報を読み出して設定変更用メモリカードに対する書込情報として出力手段に出力させるようになっている。この方法で設定変更を行った場合、設定変更作業に使用した外部記憶手段である設定変更用メモリカードに、設定変更の終わったタクシーメータとこれを搭載したタクシー車両に関する正確な特定情報が面倒な作業無しに自動的に収集されるようになり、設定変更したタクシーメータを正確に把握し、設定変更されるべきでないタクシーメータの設定変更、すなわち、タクシーメータの改竄を未然に防ぐことができる。
なお、上述した実施の形態では、賃走料金メータがタクシーメータである場合を説明したが、本発明は例えば運転代行の際の伴走車の走行距離に応じて料金が変わる場合の伴走車に搭載され賃走料金メータにも適用することができる。
本発明かかる賃走料金メータの基本構成を示すブロック図である。 本発明に係る賃走料金メータの一実施形態であるタクシーメータの構成を示すブロック図である。 図2中のEEOROM内の記憶エリアに記憶された情報を説明するための説明図である。 図2中の設定変更用のメモリカード内に割り当てられた各エリアの構成を説明するための説明図である。 図2中のCPUがプログラムに従って行う処理をフローチャートである。
符号の説明
101−1 賃走料金算出手段(CPU)
101−2 設定情報変更手段(CPU)
101−21 プログラム変更手段(CPU)
101−22 料金制情報変更手段(CPU)
104 EEPROM
104a 特定情報記憶手段(特定情報記憶エリア)
104b 不揮発性記憶手段(料金制情報記憶手段)
104c 不揮発性記憶手段(プログラム記憶エリア)
105 日付情報発生手段(カレンダ部)
140 出力手段(データ入出力部)
160 読出・書込手段(メモリカードR・W)
MC 外部記憶手段(設定変更用メモリカード)
MC2 読出エリア(第2の読出エリア)
MC3 書込エリア

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、プログラムにより動作して各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして、予め定めた料金制に関する料金制情報を参照し車両の走行距離に応じた賃走料金を算出する賃走料金算出手段を内蔵した賃走料金メータにおいて、
    当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、
    前記プログラム及び前記料金制情報の少なくとも一方を設定情報として電気的に書き替え可能に記憶する不揮発性記憶手段と、
    該不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を変更するための設定変更情報を外部記憶手段から取得し、該取得した設定変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を電気的に書き替え変更する設定情報変更手段と、
    該情報変更手段により前記設定情報の変更が行われたとき、前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報を読み出して前記外部記憶手段に対する書込情報として出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする賃走料金メータ。
  2. 前記設定情報変更手段は、前記不揮発性記憶手段に前記設定情報として記憶されている前記プログラムを変更するためのプログラム変更情報を取得し、該取得したプログラム変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されているプログラムを変更するプログラム変更手段と、前記不揮発性記憶手段に前記設定情報として記憶されている前記料金制情報を変更するための料金制変更情報を取得し、該取得した料金制変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている料金制情報を変更する料金制情報変更手段とを有し、
    前記出力手段は、前記プログラム変更手段によるプログラムの変更及び前記料金制情報変更手段による料金制情報の変更が行われたとき、前記特定情報を前記外部記憶手段に対する書込情報として出力する
    を備えることを特徴とする請求項1記載の賃走料金メータ。
  3. 日付情報を発生する日付情報発生手段をさらに備え、
    前記出力手段は、前記書込情報を前記外部記憶手段に対して出力するときに、前記日付情報を前記書込情報の一つとして出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の賃走料金メータ。
  4. 前記設定変更情報を記憶した読出エリアと、前記出力手段が出力する前記書込情報を記憶する書込エリアとを有する可搬型の記憶媒体からなる前記外部記憶手段が着脱自在に装着され、装着された記憶媒体の前記読出エリアから前記設定変更情報を読み出すとともに前記書込エリアに前記書込情報を書き込む読出・書込手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の賃走料金メータ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された賃走料金メータの機能を変更するために使用する設定変更用記録媒体であって、
    前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を変更するための設定変更情報を少なくとも記憶した読出エリアと、
    該読出エリアに記憶された前記設定変更情報により前記設定情報記憶手段に記憶されている前記設定情報が変更されたとき、前記出力手段が出力する前記特定情報を記憶する書込エリアと
    を有することを特徴とする設定変更用記録媒体。
  6. 車両に搭載された賃走料金メータが各種の処理を行うプログラム実行手段の一つとして内蔵する賃走料金算出手段を動作させるプログラムと、賃走料金算出手段が車両の走行距離に応じた賃走料金を算出するに当たって参照する予め定めた料金制に関する料金制情報の少なくとも一方を設定情報として不揮発性記憶手段に電気的に書き替え変更可能に記憶させるとともに、当該賃走料金メータを特定する機器情報と当該賃走料金メータが搭載される車両を特定する車体情報とを有する特定情報を特定情報記憶手段に記憶させておき、
    前記設定情報を変更するとき、外部記憶手段から設定変更情報を取得し、該取得した設定変更情報に基づいて前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記設定情報を変更し、
    その後、前記特定情報記憶手段に予め記憶されている前記特定情報を読み出して前記外部記憶手段に対する書込情報として出力手段に出力させる
    ことを特徴とする設定変更方法。
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