JP2004046563A - タクシーメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】タクシーの料金制を改竄されることなく容易に変更することができるタクシーメータを提供する。
【解決手段】プログラム実行手段21が参照するタクシーの料金制を示す料金制情報を記憶する料金制情報記憶手段24と、料金制情報記憶手段24の料金制情報を変更するために装置外部で発生した変更情報を取り込む変更情報取込手段34と、操作に応じて、料金制情報記憶手段24の料金制情報の変更の開始を要求するための変更開始要求を発生する変更開始要求発生手段27と、を備え、通常時は操作が不能なように封印され、該封印が切られることで操作が可能となるように変更開始要求発生手段27を配置し、プログラム実行手段21は、変更開始要求の発生に応じて変更情報取込手段34が取り込んだ変更情報に基づいて料金制情報記憶手段24の料金制情報を変更することを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タクシーメータに関し、より詳細には、プログラムにより動作して走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するプログラム実行手段を内蔵したタクシーメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タクシーメータは、搭載されたタクシーの走行距離及び走行時間と認可を受けた料金制とに基づいて料金を算出し、請求料金を逐次表示するものである。前記走行距離は、例えば車体側の距離センサからトランスミッションの回転に応じた距離信号を取り込むことにより算出される。また、前記料金制は、運賃設定のわかりやすさを担保して利用者の利便等を確保するためのものであり、タクシー事業者は料金制の認可を受けるように法律によって定められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、認可を受けた料金制が改竄されることを防止するために、タクシーメータは出荷時には頭部検査証印等によって封印して出荷されるている。そのため、料金制の改訂されると、その際にタクシーからタクシーメータを取り外してその内部の料金演算処理あるいは料金算出方式のセッティング変更等を行って、再びタクシーに取り付けて再使用するため、この作業は現行制度にて製造事業者しか許されておらず、その作業は困難なものであった。そして、料金制の改訂に応じて料金制のみを変更する場合であっても、タクシーメータを取り外してその内部に対する変更作業を行わなければならなかった。
【0004】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、タクシーの料金制を改竄されることなく容易に変更することができるタクシーメータを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載のタクシーメータは、図1の基本構成図に示すように、プログラムにより動作して走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するプログラム実行手段21を内蔵したタクシーメータにおいて、前記プログラムの実行に応じて前記プログラム実行手段21が参照するタクシーの料金制を示す料金制情報を記憶する料金制情報記憶手段24と、前記料金制情報記憶手段24が記憶している料金制情報を変更するために装置外部で発生した変更情報を取り込む変更情報取込手段34と、操作に応じて、前記料金制情報記憶手段24が記憶している料金制情報の変更の開始を要求するための変更開始要求を発生する変更開始要求発生手段27と、を備え、通常時は前記操作が不能なように封印され、該封印が切られることで前記操作が可能となるように前記変更開始要求発生手段27を配置し、前記プログラム実行手段21は、前記変更開始要求発生手段27が前記変更開始要求を発生すると、前記変更情報取込手段34が取り込んだ前記変更情報に基づいて、前記料金制情報記憶手段24が記憶している料金制情報を変更することを特徴とする。
【0006】
上記請求項1に記載した本発明のタクシーメータによれば、作業者等によって封印が切られて操作されると、変更開始要求発生手段27は変更開始要求を発生する。変更情報取込手段34は、例えば通信による受信、カード状記憶媒体からの読込等によって変更情報を取り込む。そして、この変更開始要求の発生に応じて、プログラム実行手段21は、変更情報取込手段34が取り込んだ前記変更情報に基づいて料金制情報記憶手段24が記憶している料金制情報を変更する。よって、封印を切ると操作が可能となる変更開始要求発生手段27と装置外部で発生した変更情報を取り込む変更情報取込手段34とを設け、その操作に応じて料金制情報記憶手段24が記憶している料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシーメータの料金制を容易に変更することができる。また、封印を切らないと変更開始要求発生手段27を操作することができないため、不正な変更を防止することができる。さらに、該封印が切られると装置本体を形成するケースの一部のみを取り外すことが可能となり、その箇所から前記操作が可能となるように前記変更開始要求発生手段27を配置することで、料金制の変更のためにタクシーメータを取り外す必要がなくなるため、変更作業をより一層簡単化することができる。従って、タクシーの料金制を改竄されることなく、タクシーメータの料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができる。
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載のタクシーメータにおいて、前記プログラムを書換可能に記憶するプログラム記憶手段22aをさらに備え、前記変更情報取込手段34が取り込む前記変更情報は、前記プログラム記憶手段22aが記憶している前記プログラムを変更するためのデータを有し、前記プログラム実行手段21はさらに、前記プログラム記憶手段22aが記憶している前記プログラムを変更することを特徴とする。
【0008】
上記請求項2に記載した本発明のタクシーメータによれば、プログラム実行手段21は取り込んだ変更情報に基づいてプログラム記憶手段22aが記憶している前記プログラムを変更する。よって、プログラム記憶手段22aに記憶しているプログラムを変更情報に基づいて変更することを可能としているので、料金制の変更に伴ってプログラムの変更を要しても容易に対応することが可能となる。従って、タクシーメータにおける料金の算出を行うプログラムを容易に変更することができるため、タクシーメータの料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2に記載のタクシーメータにおいて、前記プログラムは、タクシー会社特有の料金制に応じた特有料金を算出する機能を実現するための特有プログラムを有する構成とし、前記特有プログラムが参照する前記タクシー会社特有の料金制を示す特有料金制情報を記憶する特有料金制情報記憶手段25をさらに備え、前記変更情報取込手段34が取り込む前記変更情報は、前記特有料金制情報記憶手段25が記憶している前記特有料金を変更するためのデータを有し、前記プログラム実行手段21はさらに、前記変更情報取込手段34が取り込んだ前記変更情報に基づいて前記特有料金制情報記憶手段25が記憶している前記特有料金情報を変更することを特徴とする。
【0010】
上記請求項3に記載した本発明のタクシーメータによれば、プログラム実行手段21は、変更情報取込手段34が取り込んだ変更情報に基づいて特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報を変更する。よって、特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシー会社特有の特有料金制も容易に変更することができる。従って、タクシー会社特有の特有料金制の変更にも容易に対応することができる。また、特有料金を算出する外付メータとタクシーメータとを一体的に形成することが可能となるため、タクシーに搭載する装置機器の数を削減することができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項3に記載のタクシーメータにおいて、操作に応じて、前記特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報の変更の開始を要求するための特有変更開始要求を発生する特有変更開始要求発生手段28をさらに備え、通常時は前記操作が不能なように封印され、該封印が切られることで前記操作が可能となるように前記特有変更開始要求発生手段28を配置し、前記プログラム実行手段21は、前記特有変更開始要求発生手段28が前記特有変更開始要求を発生すると、前記変更情報取込手段34が取り込んだ前記変更情報に基づいて、前記特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報を変更することを特徴とする。
【0012】
上記請求項4に記載した本発明のタクシーメータによれば、作業者等によって封印が切られて操作されると、特有変更開始要求発生手段28は特有変更開始要求を発生する。そして、この特有変更開始要求の発生に応じてプログラム実行手段21は、変更情報取込手段34が取り込んだ前記変更情報に基づいて特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報を変更する。よって、封印を切らなければ特有変更開始要求発生手段28の操作ができず、その特有変更開始要求の発生に応じて特有料金制情報記憶手段25が記憶している特有料金制情報を変更情報に基づいた変更を行うので、不正な変更を防止することができる。従って、タクシー会社特有の特有料金制を改竄されることなく容易に変更することができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項3又は4に記載のタクシーメータにおいて、前記特有プログラムを書換可能に記憶する特有プログラム記憶手段22bをさらに備え、前記変更情報取込手段34が取り込む前記変更情報は、前記特有プログラム記憶手段22bが記憶している前記特有プログラムを変更するためのデータを有し、前記プログラム実行手段21はさらに、前記特有プログラム記憶手段22bが記憶している前記特有プログラムを変更することを特徴とする。
【0014】
上記請求項5に記載した本発明のタクシーメータによれば、プログラム実行手段21は取り込んだ変更情報に基づいて特有プログラム記憶手段22bが記憶している特有プログラムを変更する。よって、特有プログラム記憶手段22bに記憶している特有プログラムを変更情報に基づいて変更することを可能としているので、特有料金制の変更に伴って特有プログラムの変更を要しても容易に対応することが可能となる。従って、タクシー会社特有の特有料金の算出を行う特有プログラムを容易に変更することができるため、特有料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、図2の基本構成図に示すように、請求項1〜5の何れかに記載のタクシーメータにおいて、第2プログラムにより動作して前記変更情報取込手段34による前記変更情報の取り込みを制御する第2プログラム実行手段31をさらに内蔵し、前記プログラム実行手段21は、前記変更開始要求発生手段27が前記変更開始要求を発生すると、前記第2プログラム実行手段31に対して前記変更情報の出力を要求し、該要求に応じて前記第2プログラム実行手段31が出力した前記変更情報に基づいて前記変更を行うことを特徴とする。
【0016】
上記請求項6に記載した本発明のタクシーメータによれば、プログラム実行手段21は、変更開始要求発生手段27による変更開始要求の発生に応じて、第2プログラム実行手段31に変更情報の出力を要求する。そして、第2プログラム実行手段31は変更情報取込手段34による変更情報の取り込みの制御を行い、その変更情報をプログラム実行手段21に出力する。そして、プログラム実行手段21は、入力された変更情報に基づいて変更情報に対する変更を行う。よって、第1プログラム実行手段21は第2プログラム実行手段31が出力した変更情報に基づいて料金制情報等に対する変更を行うので、走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するプログラム実行手段21に余計な処理を実行させなくてもよくなる。また、第2プログラム実行手段31が変更情報の正当性等を判断するようにすれば、プログラム実行手段21の処理負担をより一層低減させると共に、料金制情報等に対する改竄の防止に貢献することができる。従って、タクシーメータに関する機能を実現するプログラム実行手段21とその他の機能を実現する第2プログラム実行手段31とに区分することで、タクシーメータに関する機能とその他の機能とにハードウェアを分割することができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、図2の基本構成図に示すように、請求項6に記載のタクシーメータにおいて、前記第2プログラムは、時々刻々変化する前記タクシーの運行状態を示す運行情報を収集する機能等を実現するためのプログラムであり、前記変更情報取込手段34は、着脱自在の記憶媒体Cから前記変更情報を取り込む構成とし、前記記憶媒体に対して各種情報を書き込む書込手段34aをさらに備え、前記第2プログラム実行手段31は、前記収集すべき運行情報を前記書込手段34aに書き込ませることを特徴とする。
【0018】
上記請求項7に記載した本発明のタクシーメータによれば、変更情報取込手段34は、装着された記憶媒体Cから変更情報を取り込むと、この変更情報第2プログラム実行手段31によってプログラム実行手段21に出力される。また、第2プログラム実行手段31はタクシーの営業中における運行情報の収集を行い、その収集すべき運行情報は書込手段34aに書き込ませる。よって、タクシーの運行情報を収集する機能等として第2プログラム実行手段31を機能させ、その結果を記憶媒体Cに記憶させるようにしているので、タクシーメータが恰も運行情報収集装置としても機能することとなり、収集した運行情報をタクシーの効率的な運行管理に役立てることができる。そして、料金制情報等の変更の際には、第2プログラム実行手段31が変更情報を記憶媒体Cから取り込ませるので、第2プログラム実行手段31を有効に利用することができる。従って、タクシーメータと運行情報収集装置を一体的に形成することができるため、タクシーに搭載する装置の数を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタクシーメータの一実施の形態を、図3〜図9の図面を参照して説明する。
【0020】
ここで、図3は本発明に係るタクシーメータの概観を示す斜視図であり、図4は図3のタクシーメータの正面図であり、図5は図3のA−A線を通る断面図であり、図6はタクシーメータの概略構成を示す構成図であり、図7は変更情報の構成の一例を説明するための図であり、図8は図6の各CPUが行う本実施の形態における処理概要の一部を示す図であり、図9は図6の各CPUが行う本実施の形態における処理概要の他の一部を示す図である。
【0021】
図3において、1はタクシーメータを示し、このタクシーメータ1はその正面部10が乗客、運転者等から視認可能なようにタクシーに搭載される。この正面部10は、図4に示すように、タクシー料金等が表示されるLCD等の表示部11と、空車、実車、支払、合計、迎車、高速、未収、書込等のタクシーメータ1におけるタリフ状態の変更等を行う際に運転者が押圧する複数の大型ボタン12a、例えば障害、早朝予約等のタクシー会社特有の料金制に応じたタクシー料金を算出する際等に運転者が押圧する複数の小型ボタン12b等を有する操作部12と、メモリカード等のカード状記憶媒体(以下、カードという)Cが挿入される挿入口13と、を有している。
【0022】
また、図5に示すように、タクシーメータ1の内部は仕切プレート14によって仕切られており、この仕切プレート14の一方側である正面部10側寄りがタクシーメータ制御部20であり、その反対側がリーダライタ(R/W)制御部30となっている。つまり、この仕切プレート14によって物理的にタクシーメータ制御部20とR/W制御部30とを分離している。つまり、タクシーメータ1に関する機能とその他の機能とにハードウェアを分割している。
【0023】
タクシーメータ制御部20には、プログラムにより動作して走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現し、プログラム実行手段に相当する中央演算処理装置(CPU)21等が実装された第1基板20Bを設けている。また、R/W制御部30には、カードCに対する読み書きを制御する機能等を実現し、第2プログラム実行手段に相当する第2中央演算装置(第2CPU)31、この第2CPU31からの指示に基づいて挿入口13から挿入されたカードCに対する書込、読込を行うリーダライタ(R/W)部34、等が実装された第2基板30Bを設けている。
【0024】
第1基板20Bと第2基板30Bの各々は別個の基板で形成しており、各基板はデータの送受信が可能なようにケーブル15によって接続している。このようにタクシーメータ制御部20とR/W制御部30とを構造的に別体とすることで、R/W制御部30を他の機器として機能させることが可能となるため、本実施の形態では、時々刻々変化するタクシーの運行状態を示す運行情報を収集する機能(営業情報収集機能、デジタル・タコグラフ機能等)をR/W制御部30にて実現させている。
【0025】
よって、収集した運行情報をタクシー会社等にてタクシーの効率的な運行管理に役立てることができる。また、料金制の変更のためだけにR/W制御部30を設けるのではないため、タクシーのコストアップが生じることもない。さらに、タクシーメータ1と本来は別体である運行情報収集装置とを一体的に形成することができるため、タクシーに搭載する装置の数を少なくすることができる。
【0026】
次に、タクシーメータ制御部20の構成を、図6の図面を参照して説明する。タクシーメータ制御部20は、前記表示部11、前記CPU21、ROM22、RAM23、第1EEPROM24、第2EEPROM25、スピードパルス入力(インタフェース)I/F26、第1スイッチ27、第2スイッチ28等を有して構成している。そして、前記表示部11、ROM22、RAM23、第1EEPROM24、第2EEPROM25、スピードパルス入力(インタフェース)I/F26、第1スイッチ27、第2スイッチ28の各々はCPU21に接続している。
【0027】
ROM22は、タクシーメータ1の各種機能をCPU21に機能させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、走行距離と後述する料金制情報とに基づいたタクシー料金を算出する機能等のタクシーメータ1の各種機能を実現するプログラムと、タクシー会社特有の料金制に応じた特有料金を算出する機能を実現するための特有プログラムを有する構成となっている。
【0028】
前記プログラムは、スピードパルス入力I/F26から入力されたスピードパルス信号に基づいて算出した走行距離及び走行時間と、認可を受けた料金制を示す料金制情報と、に基づいて料金を算出する手段としてコンピュータを機能させるタクシーメータ用料金算出プログラムを有している。また、前記特有プログラムは、運転者の操作によって小型ボタン12bに対応する例えば障害者割引、早朝予約等のタクシー会社特有の特有料金を算出する手段としてコンピュータを機能させる外付メータ用料金算出プログラムを有している。
【0029】
また、本実施の形態では、ROM22にフラッシュROM(F−ROM)を用いることで、前記プログラム及び特有プログラムの書換を可能としている。よって、ROM22が特許請求の範囲に記載のプログラム記憶手段及び特有プログラム記憶手段として機能している。
【0030】
RAM23は、各種のデータを格納するとともにCPU21の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
【0031】
第1EEPROM24及び第2EEPROM25は、装置本体がオフ状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリである。なお、本実施の形態では、タクシーメータ機能に関する情報を第1EEPROM24に、また、タクシー会社特有の外付メータ機能に関する情報を第2EEPROM25に、というようにメモリを分ける構成としているが、同一のメモリに両方の情報を記憶する構成としても差し支えない。
【0032】
第1EEPROM24は、CPU21がプログラムを実行することで参照するタクシーの料金制を示す料金制情報を記憶しており、特許請求の範囲に記載の料金制情報記憶手段に相当している。なお、料金制情報は、例えばタクシーの走行距離及び走行時間と認可を受けた料金制とに基づいて料金を算出するための例えば走行距離及び走行時間毎に対応するテーブルデータ、算出に必要なパラメータ等を有している。
【0033】
第2EEPROM25は、CPU21が前記特有プログラムを実行することで参照するタクシー会社特有の料金制を示す特有料金制情報を記憶しており、特許請求の範囲に記載の特有料金制情報記憶手段に相当している。なお、特有料金制情報は、運転者の操作によって小型ボタン12bに対応する例えば障害割引、早朝予約等のタクシー会社特有の特有料金制にてタクシー料金を算出するためのテーブルデータ、算出に必要なパラメータ等を有している。
【0034】
スピードパルス入力I/F26には、車両の速度に応じたスピードパルス信号を出力する速度センサが接続され、この速度センサから入力されたスピードパルス信号をCPU21に出力する。
【0035】
第1スイッチ27は特許請求の範囲に記載の変更開始要求発生手段に相当し、タクトスイッチ等が用いられる第1スイッチ27は第1基板20Bに実装されている。そして、装置本体内に組み付けられた第1基板20Bの第1スイッチ27に相対するタクシーメータ1の正面部10の表示部11の下方の一部は、図3に示すように封印されて取り付けられた状態では第1スイッチ27を隠蔽し、かつ、封印が切られると装置本体から着脱自在な隠蔽部材16を設けている。
【0036】
この隠蔽部材16は装置本体と同一の材料で形成しており、装置本体に取り付けられると鉄撚線17によって固定し、この鉄撚線17に製造事業者の頭部検査証印18によって固定することで、タクシーメータ1の封印を行っている。さらに、タクシーメータ1の正面部10の下方の両隅には、装置の検査証印19をそれぞれ設けて封印している。
【0037】
第1スイッチ27を操作する場合は、鉄撚線17を切断して封印を切り、隠蔽部材16を取り外すことで、図4に示すように、作業者は第1スイッチ27を視認することが可能となり、その第1スイッチ27に対する所定の押圧操作をCPU21が検出すると、タクシーメータ1は通常モードから設定モードに切り替わり、その後設定モードの状態で第1スイッチ27が再度押圧操作されることで、設定モードから通常モードに切り替わる。
【0038】
第2スイッチ28は特許請求の範囲に記載の特有変更開始要求発生手段に相当し、タクトスイッチ等が用いられる第2スイッチ28は第1スイッチ27と同様に第1基板20Bに実装している。そして、第1基板20Bがタクシーメータ1内に組み付けられた状態では、第2スイッチ28は隠蔽されており、作業者等による操作ができない構成となっている。
【0039】
また、図4に示すように正面部10には、操作部12の小型ボタン12bの例えば、累計、迎車待、ワゴン、予約、貸切、早朝等のタクシー会社特有の料金制に対応する種別を示すための種別部材12cを、対応する種別が小型ボタン12bの上部に位置するように着脱自在に取り付けるための取付部を設けている。そして、シール等で封印された種別部材12cを前記取付部から取り外すと、該取付部からタクシーメータ1内に組み付けられた第1基板20Bの第2スイッチ28に対する押圧操作が可能な構成となっている。
【0040】
第2スイッチ28を操作する場合は、種別部材12cを正面部10の前記取付部から取り外し、該取付部から第2スイッチ28に対する所定の押圧操作が行われたことをCPU21が検出すると、タクシーメータ1は通常モードから特有設定モードに切り替わり、その後特有設定モードの状態で第2スイッチ28が再度押圧操作されることで、特有設定モードから通常モードに切り替わる。
【0041】
次に、R/W制御部30の構成を、図6の図面を参照して説明する。
R/W制御部30は、前記第2CPU31、第2ROM32、第2RAM33、前記R/W部34、コネクタ部35等を有して構成している。そして、第2ROM32、第2RAM33、R/W部34、コネクタ部35の各々は第2CPU31に接続している。そして、第2CPU31とタクシーメータ制御部20のCPU21とは接続しており、データの送受信が可能な構成となっている。
【0042】
第2ROM32には、上述した第1ROM22と同様にF−ROMを用いており、第2ROM32は、タクシーメータ制御部20におけるタリフ状態の変化に応じて時々刻々変化するタクシーの運行状態を示す運行情報を収集する機能等を第2CPU21に機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体となっている。また、第2RAM33は、各種のデータを格納するとともに第2CPU31の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
【0043】
R/W部34は、タクシーメータ1の正面部11の挿入口13から挿入された前記カードCから変更情報等の各種情報を読み込むと、その情報を第2CPU31に出力し、また、第2CPU31から指定された情報等をカードCに対して書き込む。なお、カードCの挿入口13に対する挿入は手動で行い、挿入口13からのカードCの排出は、挿入口13の近傍に設けた排出ボタン13aが操作されて、カードCに対する書込処理が終了した後に、R/W部34内の排出機構(図示せず)によって行われる。
【0044】
コネクタ部35は、タクシーメータ1と例えば中継器、プリンタ、ハンディ・ターミナル等の各種外部機器との間で各種データの交換をするためのコネクタであって、このコネクタ部35は第2CPU31に接続されると共に、タクシーメータ制御部20のCPU21に接続している。コネクタ部35を介した外部機器との入出力情報は、CPU21若しくは第2CPU31にて処理される。
【0045】
次に、カードCに記憶される本発明の変更情報の一例について説明する。
タクシーの料金制の変更に応じて変更情報がコンピュータ等で生成されると、リーダライタにてカードCに書き込まれ、作業者等に配布される。
【0046】
カードCは、図7に示すように、カード管理情報、変更情報等を記憶する記憶エリアを有している。カード管理情報は、カードを識別するカード番号、記憶している記憶容量、カードを作成した日時等のカードを管理するのに必要な各種データを有している。
【0047】
変更情報は、種別データ、バージョンデータ、変更データ等を有している。種別データは、タクシーメータ用料金算出プログラム、料金制情報、外付メータ用料金算出プログラム、特有料金制情報等の何れを変更対象とする変更情報なのかを示すデータである。バージョンデータは、変更情報を管理するためのソフトバージョンを示すデータである。
【0048】
変更データは、タクシーメータ用料金算出プログラム、料金制情報、外付メータ用料金算出プログラム、特有料金制情報等を変更するためのデータである。この変更データについては、例えば、新たな料金制情報を示すデータ、または変更箇所に応じた変更先アドレスとその新たなデータなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0049】
次に、上述したタクシーメータ1において、タクシーメータ制御部20のCPU21及びR/W制御部30の第2CPU31がそれぞれ実行する本発明に係る処理概要の一例を、図8及び図9の図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、タクシーメータ用の料金制情報のみを変更する場合について説明する。
【0050】
タクシーメータ制御部20の通常時は、通常モードとなっており、運転者による大型ボタン12aの操作等によって空車から実車にタリフ状態が変化すると、スピードパルス入力I/F26からの入力信号に基づいて検出したタクシー車両の走行距離及び走行時間と第1EEPROM24の料金制情報とに基づいて料金を算出し、算出した料金を表示部11に逐次表示させる。そして、支払の大型ボタン12aの操作に応じて請求料金が決定され、その請求料金を表示部11に表示させる。
【0051】
また、タリフ状態が空車タリフのときは、第1スイッチ27に対する所定の押圧操作の有無が監視される。そして、第1スイッチ27の所定押圧操作が検出されると、通常モードから設定モードに移行する。
【0052】
設定モードに移行すると、図8に示すステップS211において、表示部11に設定モードであることを表示するための設定モード画面情報がRAM23に生成され、この設定モード画面情報は表示部11に出力され、その後ステップS212に進む。この処理によって、表示部11には例えば「設定モード」等を示す設定モード画面が表示される。そして、ステップS212において、設定モードを要求する設定モード要求が第2CPU31に送信される。
【0053】
また、R/W制御部30の通常時は、通常モードとなっており、タリフ状態の変化に基づいて時々刻々変化するタクシーの運行状態を示す運行情報を収集している。そして、ステップS311において、タクシーメータ制御部20のCPU21から設定モード要求を受信すると、その後ステップS312において、通常モードから設定モード移行され、その後ステップS313に進む。
【0054】
ステップS313において、R/W部34にカードCが挿入されたか否かが判定される。カードCが挿入されていないと判定された場合は(ステップS313でN)、この判定処理を繰り返すことでカードCの挿入を待つ。一方、カードCが挿入されていると判定された場合は(ステップS313でY)、ステップS314に進む。
【0055】
ステップS314において、R/W部34を介してカードCから変更情報が第2RAM33に取り込まれ、その後ステップS315において、変更情報の種別データに基づいて変更情報はタクシーメータ用であるか否かが判定される。タクシーメータ用ではないと判定された場合は(ステップS315でN)、ステップS316に進む。
【0056】
ステップS316において、カードCの記憶内容が異なっていることを警報する警報情報が第2RAM33に生成され、その後ステップS317において、警報情報がタクシーメータ制御部20のCPU21に送信され、その後ステップS313に戻り、R/W部34に正しいカードCが挿入されるのを待つ。
【0057】
また、タクシーメータ制御部20では、ステップS221において警報情報が受信されると、その後ステップS222において、警報情報が表示部11に出力されることで、表示部11にはカードの記憶内容が異なることを警報する警報画面等が表示される。この警報画面によって作業者等は誤ったカードCを挿入したことを認識することができる。
【0058】
一方、R/W制御部30において、ステップS315で変更情報がタクシーメータ用であると判定された場合は(ステップS315でY)、ステップS318において、第2RAM33に取り込んだ変更情報がタクシーメータ制御部20のCPU21に送信される。なお、CPU21への変更情報の送信については、変更情報を所定サイズ毎に分割し、複数回に分けて送信するようにしても差し支えない。
【0059】
また、タクシーメータ制御部20では、ステップS231において、変更情報が受信され、RAM23に格納されると、その後ステップS232において、変更情報の種別データ、変更データ等に基づいて変更対象となるROM22若しくは第1EEPROM24の少なくとも一方の変更領域が特定され、この変更領域が消去され、その後ステップS233に進む。
【0060】
ステップS233において、消去した変更領域に変更データが書き込まれることで変更情報が反映され、その後ステップS234において、変更が終了したことを通知するために、変更終了画面を表示部11に表示させるための変更終了画面情報がRAM23に生成されて表示部11に出力され、その後図9のステップS235に進む。この処理によって表示部11に変更終了画面が表示されることで、変更が終了したことを作業者に通知している。
【0061】
図9のステップS235において、第1スイッチ27が再度操作されたか否かが判定される。再度操作されていないと判定された場合は(ステップS235でN)、作業者等から設定モードの終了を指示されていないと判定され、この判定処理を繰り返すことで、第1スイッチ27が再度操作されるのを待つ。一方、再度操作されたと判定された場合は(ステップS235でY)、作業者から設定モードの指示を受けたと判定され、ステップS236において、設定モードの終了を要求する設定モード終了要求情報がR/W制御部30の第2CPU31に送信され、その後ステップS237に進む。
【0062】
また、R/W制御部30では、ステップS321において、設定モード終了要求が受信されると、その後ステップS322において、設定モードから通常モードに移行される。この処理によって、R/W制御部30は待機状態に移行する。
【0063】
また、タクシーメータ制御部20では、ステップS237において、表示部11に設定モードが終了したことを表示するための設定モード終了画面情報がRAM23に生成され、この設定モード終了画面情報は表示部11に出力され、その後ステップS238に進む。この処理によって、表示部11には設定モード終了画面が表示される。そして、ステップS238において、設定モードから通常モードに移行される。そして、タクシーメータ制御部20は通常モードに移行すると、表示部11に「空車」を表示させ、以後、通常のタクシーメータとして機能することとなる。
【0064】
次に、上述した構成において、料金制情報の変更を行う際の本発明に係るタクシーメータ1の動作(作用)の一例を以下に説明する。
【0065】
タクシー料金の改正等が発生すると、製造事業者ではタクシーに搭載されたタクシーメータ1のタクシーメータ用料金算出プログラム、料金制情報等の変更を行うための変更情報が生成され、この変更情報はカードCに記憶される。そして、このカードCを用いてタクシーメータ1に対する変更作業が行われる。
【0066】
まず、作業者はタクシーメータ1の正面部10の下方にある鉄撚線17を切断して封印を切り、隠蔽部材16を正面部10から取り外す。そして、隠蔽部材16を取り外した正面部10の開口部から第1スイッチ27に対して所定の押圧操作を行うと、表示部11の表示内容が「設定モード」に切り替わる。そして、この状態で正面部10の挿入口13からカードCを挿入する。なお、先にカードCを挿入してから第1スイッチ27を操作するような形態としても差し支えない。
【0067】
R/W制御部30にてカードCから取り込まれた変更情報がタクシーメータ制御部20に送信されると、この変更情報の種別データが示すROM22若しくは第1EEPROM24の変更対象となる情報が変更され、変更処理が終了すると、表示部11には変更終了画面が表示される。なお、変更処理の詳細については、変更情報の種別データが料金情報とタクシーメータ用料金算出プログラムを示していると、ROM22のタクシーメータ用料金算出プログラム及び第1EEPROM24の料金制情報が変更情報の変更データに基づいて変更される。
【0068】
そして、この変更終了の通知に応じて第1スイッチ27を再度押圧操作を行うことで、タクシーメータ制御部20及びR/W制御部30は設定モードから通常モードに復帰する。その後、タクシーメータ1が空車から実車にタリフ状態が変化すると、第1EEPROM24の新たな料金制情報と走行距離及び走行時間とに基づいて料金が算出され、算出された料金が表示部11に逐次表示される。そして、支払の大型ボタン12aの操作に応じて請求料金が決定され、その請求料金を表示部11に表示される。
【0069】
なお、上述した実施の形態では、料金制情報及びタクシーメータ用料金算出プログラムを変更する場合について説明したが、第2EEPROM25の特有料金制情報及びROM22の外付メータ用料金算出プログラムについても基本的な処理は図8及び図9とほぼ同様となる。
【0070】
例えば、タクシー会社特有の特有料金の変更が発生した場合、製造事業者若しくは修理事業者等は上述したように、タクシーメータ1の正面部10の前記取付部から種別部材12cを取り外し、該取付部材から第2スイッチ28に対する所定の押圧操作を行うと、表示部11の表示内容が「特有設定モード」に切り替わる。そして、この状態で正面部10の挿入口13からカードCを挿入する。
【0071】
R/W制御部30にてカードCから取り込まれた変更情報がタクシーメータ制御部20に送信されると、この変更情報に基づいて第2EEPROM25の特有料金制情報が変更され、変更作業が終了すると、表示部11には変更終了画面が表示される。そして、この変更終了の通知に応じて第2スイッチ28を再度押圧操作を行うことで、タクシーメータ制御部20及びR/W制御部30は特有設定モードから通常モードに復帰し、その後は新たな特有料金情報に基づいて料金が算出されることとなる。
【0072】
以上説明したように、封印を切ると操作が可能となる第1スイッチ(変更開始要求発生手段)27と装置外部で発生した変更情報を取り込むR/W部(変更情報取込手段)34とを設け、その操作に応じて第1EEPROM(料金制情報記憶手段)24aが記憶している料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシーメータの料金制を容易に変更することができる。また、封印を切らないと第1スイッチ(変更開始要求発生手段)27を操作することができないため、不正な変更を防止することができる。
【0073】
さらに、該封印が切られると装置本体を形成するケースの一部のみを取り外すことが可能となり、その箇所から前記操作が可能となるように第1スイッチ(変更開始要求発生手段)27を配置することで、料金制の変更のためにタクシーメータ1を取り外す必要がなくなるため、変更作業をより一層簡単化することができる。従って、タクシーの料金制を改竄されることなく、タクシーメータ1の料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができる。
【0074】
また、第1EEPROM(プログラム記憶手段)24に記憶しているタクシーメータ用料金算出プログラムを変更情報に基づいて変更することを可能としているので、料金制の変更に伴ってタクシーメータ用料金算出プログラムの変更を要しても容易に対応することが可能となる。
【0075】
さらに、第2EEPROM(特有料金制情報記憶手段)25が記憶している特有料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシー会社特有の特有料金制も容易に変更することができる。
【0076】
また、CPU(第1プログラム実行手段)21は第2CPU(第2プログラム実行手段)31が出力した変更情報に基づいて料金制情報等に対する変更を行うので、走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するCPU(プログラム実行手段)21に余計な処理を実行させなくてもよくなる。また、第2CPU(第2プログラム実行手段)31が変更情報の正当性等を判断するようにすれば、プログラム実行手段21の処理負担をより一層低減させると共に、料金制情報等に対する改竄の防止に貢献することができる。
【0077】
さらに、タクシーの運行情報を収集する機能等として第2CPU(第2プログラム実行手段)31を機能させ、その結果をカード(記憶媒体)Cに記憶させるようにしているので、タクシーメータ1が恰も運行情報収集装置としても機能することとなり、収集した運行情報をタクシーの効率的な運行管理に役立てることができる。そして、料金制情報等の変更の際には、第2CPU(第2プログラム実行手段)31が変更情報をカード(記憶媒体)Cから取り込ませるので、第2CPU(第2プログラム実行手段)31を有効に利用することができる。
【0078】
なお、上述した本実施の形態では、変更情報をR/W部34を介してカードCから取り込む場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、コネクタ部35を介して例えば設定器等の他の機器から変更情報を取り込むなど種々異なる実施の形態とすることもできる。
【0079】
また、上述した本実施の形態では、プログラム記憶手段及び特有プログラム記憶手段をROM22、料金制情報記憶手段を第1EEPROM24、特有料金制情報記憶手段を第2EEPROM25にてそれぞれ実現した場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、全ての手段を同一の書換可能な記憶媒体に記憶するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明のタクシーメータによれば、封印を切ると操作が可能となる変更開始要求発生手段と装置外部で発生した変更情報を取り込む変更情報取込手段とを設け、その操作に応じて料金制情報記憶手段が記憶している料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシーメータの料金制を容易に変更することができる。また、封印を切らないと変更開始要求発生手段を操作することができないため、不正な変更を防止することができる。さらに、該封印が切られると装置本体を形成するケースの一部のみを取り外すことが可能となり、その箇所から前記操作が可能となるように前記変更開始要求発生手段を配置することで、料金制の変更のためにタクシーメータを取り外す必要がなくなるため、変更作業をより一層簡単化することができる。従って、タクシーの料金制を改竄されることなく、タクシーメータの料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができるという効果を奏する。
【0081】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、プログラム記憶手段に記憶しているプログラムを変更情報に基づいて変更することを可能としているので、料金制の変更に伴ってプログラムの変更を要しても容易に対応することが可能となる。従って、タクシーメータにおける料金の算出を行うプログラムを容易に変更することができるため、タクシーメータの料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができるという効果を奏する。
【0082】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、特有料金制情報記憶手段が記憶している特有料金制情報を取り込んだ変更情報に基づいて変更するので、タクシー会社特有の特有料金制も容易に変更することができる。従って、タクシー会社特有の特有料金制の変更にも容易に対応することができる。また、特有料金を算出する外付メータとタクシーメータとを一体的に形成することが可能となるため、タクシーに搭載する装置機器の数を削減することができるという効果を奏する。
【0083】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、封印を切らなければ特有変更開始要求発生手段の操作ができず、その特有変更開始要求の発生に応じて特有料金制情報記憶手段が記憶している特有料金制情報を変更情報に基づいた変更を行うので、不正な変更を防止することができる。従って、タクシー会社特有の特有料金制を改竄されることなく容易に変更することができるという効果を奏する。
【0084】
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、特有プログラム記憶手段に記憶している特有プログラムを変更情報に基づいて変更することを可能としているので、特有料金制の変更に伴って特有プログラムの変更を要しても容易に対応することが可能となる。従って、タクシー会社特有の特有料金の算出を行う特有プログラムを容易に変更することができるため、特有料金制の変更に迅速かつ容易に対応することができるという効果を奏する。
【0085】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れかに記載の発明の効果に加え、第1プログラム実行手段は第2プログラム実行手段が出力した変更情報に基づいて料金制情報等に対する変更を行うので、走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するプログラム実行手段に余計な処理を実行させなくてもよくなる。また、第2プログラム実行手段が変更情報の正当性等を判断するようにすれば、プログラム実行手段の処理負担をより一層低減させると共に、料金制情報等に対する改竄の防止に貢献することができる。従って、タクシーメータに関する機能を実現するプログラム実行手段とその他の機能を実現する第2プログラム実行手段とに区分することで、タクシーメータに関する機能とその他の機能とにハードウェアを分割することができるという効果を奏する。
【0086】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、タクシーの運行情報を収集する機能等として第2プログラム実行手段を機能させ、その結果を記憶媒体に記憶させるようにしているので、タクシーメータが恰も運行情報収集装置としても機能することとなり、収集した運行情報をタクシーの効率的な運行管理に役立てることができる。そして、料金制情報等の変更の際には、第2プログラム実行手段が変更情報を記憶媒体から取り込ませるので、第2プログラム実行手段を有効に利用することができる。従って、タクシーメータと運行情報収集装置を一体的に形成することができるため、タクシーに搭載する装置の数を少なくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタクシーメータの第1の基本構成を示す図である。
【図2】本発明のタクシーメータの第2の基本構成を示す図である。
【図3】本発明に係るタクシーメータの概観を示す斜視図である。
【図4】図3のタクシーメータの正面図である。
【図5】図3のA−A線を通る断面図である。
【図6】タクシーメータの概略構成を示す構成図である。
【図7】変更情報の構成の一例を説明するための図である。
【図8】図6の各CPUが行う本実施の形態における処理概要の一部を示す図である。
【図9】図6の各CPUが行う本実施の形態における処理概要の他の一部を示す図である。
【符号の説明】
21     プログラム実行手段(CPU)
22a    プログラム記憶手段(ROM)
22b    特有プログラム記憶手段(ROM)
24     料金制情報記憶手段(第1EEPROM)
25     特有料金制情報記憶手段(第2EEPROM)
27     変更開始要求発生手段(第1スイッチ)
28     特有変更開始要求発生手段(第2スイッチ)
31     第2プログラム実行手段(第2CPU)
34     変更情報取込手段(R/W部)
34a    書込手段(R/W部)
C      記憶媒体(カード)

Claims (7)

  1. プログラムにより動作して走行距離に基づいたタクシー料金を算出する機能等を実現するプログラム実行手段を内蔵したタクシーメータにおいて、
    前記プログラムの実行に応じて前記プログラム実行手段が参照するタクシーの料金制を示す料金制情報を記憶する料金制情報記憶手段と、
    前記料金制情報記憶手段が記憶している料金制情報を変更するために装置外部で発生した変更情報を取り込む変更情報取込手段と、
    操作に応じて、前記料金制情報記憶手段が記憶している料金制情報の変更の開始を要求するための変更開始要求を発生する変更開始要求発生手段と、
    を備え、
    通常時は前記操作が不能なように封印され、該封印が切られることで前記操作が可能となるように前記変更開始要求発生手段を配置し、
    前記プログラム実行手段は、前記変更開始要求発生手段が前記変更開始要求を発生すると、前記変更情報取込手段が取り込んだ前記変更情報に基づいて、前記料金制情報記憶手段が記憶している料金制情報を変更する
    ことを特徴とするタクシーメータ。
  2. 前記プログラムを書換可能に記憶するプログラム記憶手段をさらに備え、
    前記変更情報取込手段が取り込む前記変更情報は、前記プログラム記憶手段が記憶している前記プログラムを変更するためのデータを有し、
    前記プログラム実行手段はさらに、前記プログラム記憶手段が記憶している前記プログラムを変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のタクシーメータ。
  3. 前記プログラムは、タクシー会社特有の料金制に応じた特有料金を算出する機能を実現するための特有プログラムを有する構成とし、
    前記特有プログラムが参照する前記タクシー会社特有の料金制を示す特有料金制情報を記憶する特有料金制情報記憶手段をさらに備え、
    前記変更情報取込手段が取り込む前記変更情報は、前記特有料金制情報記憶手段が記憶している前記特有料金を変更するためのデータを有し、
    前記プログラム実行手段はさらに、前記変更情報取込手段が取り込んだ前記変更情報に基づいて前記特有料金制情報記憶手段が記憶している前記特有料金情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタクシーメータ。
  4. 操作に応じて、前記特有料金制情報記憶手段が記憶している特有料金制情報の変更の開始を要求するための特有変更開始要求を発生する特有変更開始要求発生手段をさらに備え、
    通常時は前記操作が不能なように封印され、該封印が切られることで前記操作が可能となるように前記特有変更開始要求発生手段を配置し、
    前記プログラム実行手段は、前記特有変更開始要求発生手段が前記特有変更開始要求を発生すると、前記変更情報取込手段が取り込んだ前記変更情報に基づいて、前記特有料金制情報記憶手段が記憶している特有料金制情報を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載のタクシーメータ。
  5. 前記特有プログラムを書換可能に記憶する特有プログラム記憶手段をさらに備え、
    前記変更情報取込手段が取り込む前記変更情報は、前記特有プログラム記憶手段が記憶している前記特有プログラムを変更するためのデータを有し、
    前記プログラム実行手段はさらに、前記特有プログラム記憶手段が記憶している前記特有プログラムを変更する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のタクシーメータ。
  6. 第2プログラムにより動作して前記変更情報取込手段による前記変更情報の取り込みを制御する第2プログラム実行手段をさらに内蔵し、
    前記プログラム実行手段は、前記変更開始要求発生手段が前記変更開始要求を発生すると、前記第2プログラム実行手段に対して前記変更情報の出力を要求し、該要求に応じて前記第2プログラム実行手段が出力した前記変更情報に基づいて前記変更を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のタクシーメータ。
  7. 前記第2プログラムは、時々刻々変化する前記タクシーの運行状態を示す運行情報を収集する機能等を実現するためのプログラムであり、
    前記変更情報取込手段は、着脱自在の記憶媒体から前記変更情報を取り込む構成とし、
    前記記憶媒体に対して各種情報を書き込む書込手段をさらに備え、
    前記第2プログラム実行手段は、前記収集すべき運行情報を前記書込手段に書き込ませる
    ことを特徴とする請求項6に記載のタクシーメータ。
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