JP2007256514A - レーザビーム走査ユニットの製造方法、レーザビーム走査ユニット、画像形成装置及びレーザビーム走査ユニットの調整方法 - Google Patents

レーザビーム走査ユニットの製造方法、レーザビーム走査ユニット、画像形成装置及びレーザビーム走査ユニットの調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの画質の低下を抑制する。
【解決手段】ステップ125で算出されたビームピッチPと予め設定されたビームピッチP0(=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π)):ここで、副走査方向の解像度(dpi)D、隣接するレーザビームがなす角Δθ(rad)、ポリゴンミラーの面数M、光源の個数N)との差の絶対値が閾値ΔP(例えば、1μm)以下であるか否かの判定が行われる(S127)。閾値ΔP以下ではない(=閾値ΔP超である)と判定された場合(S127でNO)には、ウェッジプリズムをビームピッチPがビームピッチP0に近づく方向に回転され(S129)、処理がステップ123に戻され、ステップS123以降の処理が繰り返し行われる。閾値ΔP以下であると判定された場合(S127でYES)には、処理が終了される。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの製造方法、レーザビーム走査ユニット、画像形成装置及びレーザビーム走査ユニットの調整方法に関するものである。特に、記録紙上に画像を形成する装置である複写機、プリンタ、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、及び、これらの機能の内のいずれかの機能を有する複合機に関するものである。
従来、電子写真方式により記録紙上に画像を形成する複写機等の画像形成装置においては、高速化、高画質化の要求がある。この要求に対して、種々の提案が開示されている。
例えば、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットを有する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。このような画像形成装置では、光源の個数に略比例して、解像度(又は、印刷速度)を向上させることが可能となる。
特開2003−84222号公報
このような画像形成装置では、感光ドラム上における反射光の照射位置は、主走査方向に所定角度Δθに対応した距離だけ離間するため、主走査方向の同一位置に照射するためには、レーザビーム毎に発光タイミングを遅延させる必要がある。
しかしながら、レーザビーム毎に発光タイミングを遅延させると、遅延された時間に感光ドラムの回転速度(周速)を乗じた距離の分だけ、感光ドラムに形成させる潜像が副走査方向に、解像度から決定される所定のビームピッチ以上に離間することになり画質の劣化を引き起こす。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、高画質を実現可能なマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの製造方法、レーザビーム走査ユニット、画像形成装置及びレーザビーム走査ユニットの調整方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記所定角度Δθに基づいて、前記感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置を、前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整する位置調整工程を有することを特徴としている。
請求項2に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項1に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記位置調整工程において、副走査方向の解像度D、前記ポリゴンミラーの面数M、及び、前記複数の光源の個数Nの少なくともいずれか1つに基づいて、前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴としている。
請求項3に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項2に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記位置調整工程において、前記感光ドラム上の副走査方向のビームピッチP(mm)が
P=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π))
ここで、
D:副走査方向の解像度(dpi)
Δθ:隣接するレーザビームがなす角(rad)
M:ポリゴンミラーの面数
N:光源の個数
を満たすべく前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴としている。
請求項4に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項3に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記位置調整工程において、前記複数の光源と前記ポリゴンミラーとの間に配設されたウェッジプリズムを回転させることにより、前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴としている。
請求項5に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項4に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記位置調整工程が、前記反射光の主走査方向及び副走査方向の位置を検出する位置検出器を像面上に配設する検出準備工程と、前記ポリゴンミラーを所定の位置に固定して、前記複数の光源の内、1の光源を発光させて、前記位置検出器により、主走査方向及び副走査方向の位置を検出する第1検出工程と、前記複数の光源の内、前記1の光源と隣接する他の光源を発光させて、前記位置検出器により、主走査方向の位置を検出する第2検出工程と、前記第2検出工程で得られた前記他の光源に対応する主走査方向の位置を、前記第1検出工程で得られた前記1の光源に対応する主走査方向の位置と一致させるべく前記ポリゴンミラーを回転させるミラー回転工程と、前記ミラー回転工程の後に、前記他の光源を発光させて、前記位置検出器により、副走査方向の位置を検出する第3検出工程と、前記第3検出工程で得られた前記他の光源に対応する副走査方向の位置と、前記第1検出工程で得られた前記1の光源に対応する副走査方向の位置との間隔を、前記ビームピッチPとするべく前記他の光源とポリゴンミラーとの間に配設された前記ウェッジプリズムを回転させる調整工程とを有することを特徴としている。
請求項6に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項5に記載の画像形成装置であって、前記位置検出器が、CCDを有することを特徴としている。
請求項7に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法は、請求項5又は請求項6に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、前記所定の位置が、前記反射光の主走査方向の位置を、主走査方向の走査範囲の略中央とする位置であることを特徴としている。
請求項8に記載のレーザビーム走査ユニットは、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットであって、請求項1〜7のいずれかの製造方法により製造されたことを特徴としている。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項8に記載のレーザビーム走査ユニットと、前記レーザビーム走査ユニットからのレーザビームが照射されて、画像が形成される感光ドラムとを備えることを特徴としている。
請求項10に記載のレーザビーム走査ユニットは、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットであって、前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチが略等間隔であることを特徴としている。
請求項11に記載のレーザビーム走査ユニットの調整方法は、複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの調整方法であって、前記所定角度Δθに基づいて、前記感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置を、前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整することを特徴としている。
請求項1に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、位置調整工程において、所定角度Δθに基づいて、感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置が、感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整されるため、隣接するレーザビームが互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴う画質の劣化を防止することができる。
すなわち、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴い、感光ドラムに形成させる潜像が副走査方向に所定角度Δθに対応する距離だけ離間することにより画質の劣化が発生するが、位置調整工程において、レーザビームの反射光の副走査方向の位置が、感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整されるため、潜像の副走査方向へのズレの発生が防止されるのである。
請求項2に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、位置調整工程において、副走査方向の解像度D、ポリゴンミラーの面数M、及び、光源の個数Nの少なくともいずれか1つに基づいて、反射光の副走査方向の位置が調整されるため、更に、正確な位置調整が可能となり、画質の劣化を更に防止できる。
請求項3に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、位置調整工程において、感光ドラム上の副走査方向のビームピッチP(mm)が
P=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π))
ここで、
D:副走査方向の解像度(dpi)
Δθ:隣接するレーザビームがなす角(rad)
M:ポリゴンミラーの面数
N:光源の個数
を満たすべく反射光の副走査方向の位置が調整されるため、予め算出されるビームピッチPに合わせるべく反射光の副走査方向の位置を調整すればよいので、容易に、且つ、正確に調整することができる。
請求項4に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、位置調整工程において、複数の光源とポリゴンミラーとの間に配設されたウェッジプリズムを回転させることにより、反射光の副走査方向の位置が調整されるので、更に、容易に、且つ、正確に調整することができる。
請求項5に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、まず、検出準備工程において、反射光の主走査方向及び副走査方向の位置を検出する位置検出器が像面上に配設される。そして、第1検出工程において、ポリゴンミラーが所定の位置に固定されて、複数の光源の内、1の光源が発光されて、位置検出器により、主走査方向及び副走査方向の位置が検出される。つぎに、第2検出工程において、複数の光源の内、1の光源と隣接する他の光源が発光されて、位置検出器により、主走査方向の位置が検出され、ミラー回転工程において、第2検出工程で得られた他の光源に対応する主走査方向の位置が、第1検出工程で得られた1の光源に対応する主走査方向の位置と一致させるべくポリゴンミラーが回転される。次いで、第3検出工程において、ミラー回転工程の後に、他の光源を発光させて、位置検出器により、副走査方向の位置を検出される。そして、調整工程において、第3検出工程で得られた他の光源に対応する副走査方向の位置と、第1検出工程で得られた1の光源に対応する副走査方向の位置との間隔が、ビームピッチPとするべく他の光源とポリゴンミラーとの間に配設されたウェッジプリズムが回転される。
このようにして、主走査方向が同一の位置における、1の光源に対応する反射光の副走査方向の位置と、1の光源と隣接する他の光源に対応する反射光の副走査方向の位置との間隔を、ビームピッチPとするべく調整されるため、更に、正確に調整することができる。
請求項6に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、位置検出器が、CCDを有するため、位置を正確に検出することができると共に、位置検出器を安価に製造することが可能となる。
請求項7に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法によれば、調整工程において、反射光の副走査方向の位置が調整されるポリゴンミラーの位置(=所定の位置)が、反射光の主走査方向の位置を、主走査方向の走査範囲の略中央とする位置であるため、更に、高画質を実現できる。
請求項8に記載のレーザビーム走査ユニットによれば、請求項1〜7のいずれかの製造方法により製造されているため、隣接するレーザビームが互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴う画質の劣化を防止することが可能なレーザビーム走査ユニットを実現することができる。
請求項9に記載の画像形成装置によれば、請求項8に記載のレーザビーム走査ユニットからのレーザビームが照射されて、感光ドラムにおいて、画像が形成されるため、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴う画質の劣化を防止することが可能な画像形成装置を実現することができる。
請求項10に記載のレーザビーム走査ユニットによれば、感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチが略等間隔であるため、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴う画質の劣化を防止することができる。
請求項11に記載のレーザビーム走査ユニットの調整方法によれば、所定角度Δθに基づいて、感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置が、感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整されるため、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラーに照射されることに伴う画質の劣化を防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、画像形成装置が、プリンタである場合について説明するが、記録紙上に画像を形成する他の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、複写機、複合機等)である形態でもよい。図1に示すように、プリンタ1は、制御部11、表示部12、操作部13、及び、印刷処理部14を備えている。なお、プリンタ1は、図略のパーソナルコンピュータと通信可能に接続され、パーソナルコンピュータからの指示を受け付けて、記録紙上に画像を形成するものである。
制御部11は、プリンタ1全体の動作を制御するものであって、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112とを備えている。
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)等を備え、制御部11(CPU111)からの指示に基づき、設定情報、ガイダンス情報、メッセージ情報等をユーザから視認可能に表示するものである。
操作部13は、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に対応する操作入力情報を生成し、制御部11(CPU111)に出力するものである。操作部13は、例えば、テンキー、スタートボタン等の各種ボタン、及び、表示部12に配設されたLCDと一体に形成されたタッチパネル等を備えている。
印刷処理部14は、記録紙上に電子写真方式で画像(ここでは、パーソナルコンピュータから受け付けられる画像情報に対応する画像)を形成するものであって、本発明に係るレーザビーム走査ユニット2、現像ユニット141、及び、感光ユニット142を備えている。レーザビーム走査ユニット2は、静電潜像をレーザビームによって感光ドラム142aの表面に形成するものである。現像ユニット141は、レーザビーム走査ユニット2により形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するものである。感光ユニット142は、感光ドラム142aを備え、まず、感光ドラム142aの表面が帯電ローラによって略均一に帯電され、次に、レーザビーム走査ユニット2によって、静電潜像が形成され、現像ユニット151によって、トナーが付着されてトナー像が形成されるものである。
図2は、本発明に係るレーザビーム走査ユニット2の一例を示す構成図である。レーザビーム走査ユニット2は、第1光源211、第2光源212、カップリングレンズ221、222、プリズム25、シリンダレンズ26、ポリゴンミラー27、及び、fθレンズ28を備えている。第1光源211は、例えば、レーザダイオードを備え、所定波長のレーザ光をポリゴンミラー27に向けて照射するものである。第2光源212は、例えば、レーザダイオードを備え、第1光源211と同一波長のレーザ光を、ポリゴンミラー27に向けて照射するものである。なお、ここでは、第1光源211からのレーザビームと第2光源212からのレーザビームとが、主走査方向に互いに所定角度Δθだけなしてポリゴンミラー27に入射されるべく、第1光源211、第2光源212等が配設されている。
カップリングレンズ221、222は、第1光源211及び第2光源212からの放射状に拡散するレーザビームを、それぞれ、略平行光線とするものである。シリンダレンズ26は、カップリングレンズ221、222とポリゴンミラー27との間に配設され、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームを、それぞれ、ポリゴンミラー27の反射面上の同一位置(例えば、ポリゴンミラー27の1の反射面における略中央位置)に収束させるものである。プリズム25は、第1光源211からのレーザビームの光路を変更するものである。
ポリゴンミラー27は、多角形(ここでは、5角形)の角柱状のミラーであって、図2の紙面に垂直な方向の中心軸を中心として、所定の速度(ここでは、回転数R(rpm))で回転するべく構成されている。ことにより、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームを反射して、fθレンズ28を介して、感光ドラム142a上で主走査方向に走査させるものである。
fθレンズ28は、ポリゴンミラー27により反射された第1光源211及び第2光源212からのレーザビームの感光ドラム142a上の主走査方向の走査速度(=移動速度)を一定速度とするものである。すなわち、ポリゴンミラー27により反射された第1光源211及び第2光源212からのレーザビームを、fθレンズ28を介さずに感光ドラム142a上に照射した場合には、これらのレーザビームの感光ドラム142a上での主走査方向の走査速度は、感光ドラム142aの中心に近いほど遅く、両端部に近づくほど速くなる。その結果、感光ドラム142a上(以下、「像面上」という)に形成される画像が歪むことになるため、fθレンズ28は、これを抑制するために配設されるものである。
また、光源211、212と、シリンダレンズ26との間には、それぞれ、カップリングレンズ221、222、平板ガラス231、232、及び、ウェッジプリズム241、242が順に配設され、ウェッジプリズム241とシリンダレンズ26との間には、プリズム25が配設されている。
ウェッジプリズム241、242は、それぞれ、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームLB1、LB2に関して、ポリゴンミラー27での反射光の感光ドラム142a上の副走査方向位置を調整するものである。ウェッジプリズム241、242は、プリズムの主軸を中心に回転可能に構成され、回転することにより、出射光の入射光に対してなす角を変化させることができるものである。すなわち、ウェッジプリズム241、242を所定方向(例えば、時計回り)に回転することにより、それぞれ、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームLB1、LB2の反射光の感光ドラム142a上の副走査方向位置を図2の紙面表面方向に移動させ、ウェッジプリズム241、242を逆方向(例えば、反時計回り)に回転することにより、それぞれ、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームLB1、LB2の反射光の感光ドラム142a上の副走査方向位置を図2の紙面裏面方向に移動させ得るものである。
プリズム25は、第1光源211からのレーザビームLB1を、第2光源212からのレーザビームLB2に対して所定角度Δθをなしてポリゴンミラー27に入射させるべく、第1光源211からのレーザビームLB1の光路を変更するものである。
次に、第1光源211からのレーザビームと第2光源212からのレーザビームとが、主走査方向に互いに所定角度Δθだけなしてポリゴンミラー27に入射されることに伴う画質の劣化について説明する。上述のように、ポリゴンミラー25に対し、第1光源211からのレーザビームと第2光源212からのレーザビームとが、所定角度Δθ(rad)をなして入射された場合、像面上での両ビームスポット位置の主走査方向の離間距離L(mm)(図2参照:以下、便宜上、「主走査方向のビームピッチL」という)は、fθレンズ28の主走査方向の焦点距離f(mm)を用いて、次の(1)式で与えられる。
L=f×Δθ (1)
また、副走査方向のビームピッチLv(mm)は、解像度がD(dpi)の時には、次の(2)式で与えられる。
Lv=25.4/D (2)
すなわち、像面上において、(2)式で与えられるビームピッチに合わせることで所望の解像度を得ることができるのである。
ところで、第1光源211及び第2光源212からのレーザビームの像面上での両ビームスポット位置が、主走査方向に距離Lだけ離間しているため、像面上の主走査方向の同じ位置に書き込む場合には、第1光源211及び第2光源212の発光のタイミングをズラす必要がある。すなわち、第2光源212の発光タイミングを、第1光源211に対して、所定時間だけ遅延させる必要がある。
ここで、上述のように、第2光源212の発光タイミングを、第1光源211に対して、所定時間だけ遅延させることに伴う、副走査方向のビームピッチのズレ量を求める。まず、ポリゴンミラー27の回転数R(rpm)は、感光ドラム142aの回転速度(周速)Vp(mm/sec)、解像度D(dpi)、ポリゴンミラー27の面数M(図2に示す例では、M=5)、光源の個数N(図2に示す例では、N=2)を用いて、次の(3)式で与えられる。
R=Vp×D×60/(25.4×M×N) (3)
次に、fθレンズ28を透過するレーザビームの像面上の主走査方向位置yは、fθレンズ28の焦点距離f(mm)、及び、走査角θ(rad)を用いて、次の(4)式で与えられる。
y=f×θ (4)
そこで、(4)式を時間微分することにより、像面上のレーザビームの主走査方向の速度Vs(mm/sec)は、次の(5)式で与えられる。
Vs=dy/dt=f×dθ/dt (5)
一方、ポリゴンミラー27の角速度は、ポリゴンミラー27の回転数R(rpm)を用いて次の(6)式で与えられる。
dφ/dt=2πR/60 (6)
また、走査角θとポリゴンミラー27の回転角度φ(rad)との間には、次の(7)式の関係がある。
θ=2×φ (7)
従って、レーザビームの主走査方向の速度Vs(mm/sec)は、(5)式に(6)式及び(7)式を代入することにより、次の(8)式で与えられる。
Vs=4πfR/60 (8)
更に、(8)式に(3)式を代入することにより、次の(9)式が得られる。
Vs=4π×f×Vp×D/(25.4×M×N) (9)
従って、像面上での主走査方向のビームピッチが、上述のように、L(mm)である場合には、第1光源211を基準とする第2光源212の発光のタイミングの遅延時間ΔT(sec)は、上記(9)式を用いると、次の(10)式で求められる。
ΔT=L/Vs=25.4×L×M×N/(4π×f×D×Vp) (10)
そこで、副走査方向のビームピッチのズレ量ΔLv(mm)は、(10)式より、次の(11)式で与えられる。
ΔLv=ΔT×Vp=25.4×L×M×N/(4π×f×D) (11)
更に、(11)式に(1)式を代入することにより、副走査方向のビームピッチのズレ量ΔLv(mm)は、次の(12)式で与えられることになる。
ΔLv=25.4×Δθ×M×N/(4π×D) (12)
静止状態での副走査方向のビームピッチを本来の値(=25.4/D(mm))となるように調整した場合であっても、(12)式からわかるように、ポリゴンミラー27に入射する複数の(ここでは2の)レーザビームの角度Δθ等が適正な値ではない場合には、副走査方向のビームピッチのズレ量ΔLv(mm)だけズレが発生することになり、図3、4を用いて後述するように、ジッタ等の画像劣化が発生することになる。
本発明は、静止状態での副走査方向のビームピッチPを、本来の値(=25.4/D(mm))から、上記(12)式により与えられるズレ量ΔLv(mm)分だけ、意図的に反対方向に(ビームピッチPが狭まる方向に)ズラしたビームピッチP0(次の(13)式で与えられる)に調整する(すなわち、感光ドラム142a上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整する)ことにより、ジッタ等の画像劣化の発生を防止するものである。
P0=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π)) (13)
図3は、ジッタの発生有無を検査するためのドットパターンの一例を示すパターン図である。図3に示すドットパターンでは、ドットパターンの周期が3ドットであり、ビームピッチの周期は2ドットであるから、両者の最小公倍数である6ドットの周期でジッタが発生することになる。
図4は、ジッタの発生状況の一例を示すグラフである。ここでは、例えば、レーザビームの角度Δθ=8×π/180(rad)(=8°)、ポリゴンミラー27の面数M=8、光源の個数N=2、解像度D=600(dpi)とした場合についてジッタの発生状況を示している。この場合には、副走査方向のビームピッチのズレ量ΔLvは、(12)式より、0.0075mm(=7.5μm)となる。600dpiの解像度においては、1ドットが42.3μmである(=25.4/600)から、約0.18ドット分のズレが生じることになる。なお、この例において、本発明を適用する場合には、(13)式より、P0=34.8μm(=42.3−7.5)となる。
図4は、空間周波数分布であって、横軸は空間周波数(cycle/mm)、縦軸は濃度振幅強度を示す。(a)は全体図であって、(b)は、空間周波数が4cycle/mm近傍を拡大したものである。図に示すように、図3を用いて説明した、ビームピッチのズレが発生した場合に起こる6ドットの周期のピークが出ている。すなわち、6ドット間隔を空間周波数で表すと3.94(cycle/mm)(=1000/(42.3×6))であり、その付近に濃度振幅強度のピークが立っていることがわかる。これは印刷された画像においては、ジッタとして視覚に検知されるものである。
図5、図6は、本発明に係るレーザビーム走査ユニット2の製造時に行われる位置調整工程の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、調整が手動にて行われる(レーザビーム走査ユニット2の調整を行うオペレータによって行われる)場合について説明する。まず、図2の像面上に到達したレーザビームの主走査方向位置及び副走査方向位置を検出可能なCCD等からなる位置検出器3が配設される(S101:検出準備工程に相当する)。そして、第1光源211が「ON」にされる(S103)。次に、第1光源211から到達したレーザビームの主走査方向位置が位置検出器3を介して検出される(S105:第1検出工程の一部に相当する)。そして、ステップ105において検出された主走査方向位置が、主走査方向の走査範囲の中央位置であるか否かの判定が行われる(S107)。
中央位置ではないと判定された場合(S107でNO)には、第1光源211から到達したレーザビームの主走査方向位置を走査範囲の中央位置とするべくポリゴンミラー27が回転されて(S109:ミラー回転工程の一部に相当する)、処理がステップ105に戻され、ステップ105以降の処理が繰り返し行われる。中央位置であると判定された場合(S107でYES)には、第1光源211から到達したレーザビームの副走査方向位置が位置検出器3を介して検出される(S111:第1検出工程の一部に相当する)。そして、第1光源211が「OFF」にされる(S113)。
次いで、図6に示すように、第2光源212が「ON」にされる(S115)。次に、第2光源212から到達したレーザビームの主走査方向位置が位置検出器3を介して検出される(S117:第2検出工程に相当する)。そして、ステップ117において検出された主走査方向位置が、主走査方向の走査範囲の中央位置であるか否かの判定が行われる(S119)。
中央位置ではないと判定された場合(S119でNO)には、第2光源212から到達したレーザビームの主走査方向位置を走査範囲の中央位置とするべくポリゴンミラー27が回転されて(S121:ミラー回転工程の一部に相当する)、処理がステップ117に戻され、ステップ117以降の処理が繰り返し行われる。中央位置であると判定された場合(S119でYES)には、第2光源212から到達したレーザビームの副走査方向位置が位置検出器3を介して検出される(S123:第3検出工程に相当する)。
そして、ステップ111で検出された第1光源211から到達したレーザビームの副走査方向位置と、ステップ123で検出された第2光源212から到達したレーザビームの副走査方向位置との距離であるビームピッチPが求められる(S125)。次いで、ステップ125で求められたビームピッチPと予め設定された(上述の(13)式で与えられる)ビームピッチP0との差の絶対値が閾値ΔP(例えば、1μm)以下であるか否かの判定が行われる(S127)。閾値ΔP以下ではない(=閾値ΔP超である)と判定された場合(S127でNO)には、ウェッジプリズム242をビームピッチPがビームピッチP0に近づく方向に回転され(S129:調整工程に相当する)、処理がステップ123に戻され、ステップS123以降の処理が繰り返し行われる。閾値ΔP以下であると判定された場合(S127でYES)には、処理が終了される。
図7は、図5、6に示すフローチャートの位置調整後のジッタの発生状況(ジッタの発生しない場合)の一例を示すグラフである。図5は、空間周波数分布であって、横軸は空間周波数(cycle/mm)、縦軸は濃度振幅強度を示す。(a)は全体図であって、(b)は、空間周波数が4cycle/mm近傍を拡大したものである。図に示すように、図3を用いて説明した、ビームピッチのズレが発生した場合に起こる6ドットの周期のピークが出ていない。すなわち、6ドット間隔を空間周波数で表すと3.94(cycle/mm)(=1000/(42.3×6))であり、その付近に図4では顕著にみられた濃度振幅強度のピークがみられないことがわかる。これは印刷された画像においては、ジッタとして視覚に検知されることがないということである。
このようにして、ポリゴンミラー27に入射する際に、第1光源211からのレーザビームと第2光源212からのレーザビームとがなす角である所定角度Δθに基づいて、感光ドラム142aに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置が、感光ドラム142a上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整されるため、隣接するレーザビームが互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラー27に照射されることに伴う画質の劣化(ジッタの発生等)を防止することができる。
すなわち、隣接するレーザビームが互いに所定角度Δθをなしてポリゴンミラー27に照射されることに伴い、感光ドラム142aに形成させる潜像が副走査方向に所定角度Δθに対応する距離だけ離間することにより画質の劣化が発生するが、レーザビームの反射光の副走査方向の位置が、感光ドラム142a上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整されるため、潜像の副走査方向へのズレの発生が防止されるのである。
具体的には、ビームピッチのズレ量が1/4ドット(0.25ドット)以下となるように調整する必要がある。ただし、温度、湿度等の環境条件の変化によって、光学素子の屈折率変動やレーザダイオードの波長変動、その他、光学素子自体及びその固定部材の熱膨張による光学素子の変位等に影響を与え、約0.15ドット程度副走査方向にビームピッチが変動する。そのため、調整時の副走査方向のビームピッチのズレ量ΔLvは、0.10ドット以下とする必要がある。
また、副走査方向の解像度D、ポリゴンミラー27の面数M、及び、光源の個数Nの少なくともいずれか1つに基づいて、反射光の副走査方向の位置が調整されるため、更に、正確な位置調整が可能となり、画質の劣化を更に防止できる。
加えて、感光ドラム142a上の副走査方向のビームピッチP(mm)が
P=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π)) (14)
ここで、
D:副走査方向の解像度(dpi)
Δθ:隣接するレーザビームがなす角(rad)
M:ポリゴンミラーの面数
N:光源の個数
を満たすべく反射光の副走査方向の位置が調整されるため、予め算出されるビームピッチPに合わせるべく反射光の副走査方向の位置を調整すればよいので、容易に、且つ、正確に調整することができる。
また、複数の光源とポリゴンミラー27との間に配設されたウェッジプリズム242を回転させることにより、反射光の副走査方向の位置が調整されるので、更に、容易に、且つ、正確に調整することができる。
更に、主走査方向が同一の位置における、1の光源に対応する反射光の副走査方向の位置と、1の光源と隣接する他の光源に対応する反射光の副走査方向の位置との間隔を、ビームピッチPとするべく調整されるため、更に、正確に調整することができる。
加えて、位置検出器3が、CCDを有するため、位置を正確に検出ことできると共に、位置検出器3を安価に製造することが可能となる。
また、反射光の副走査方向の位置が調整されるポリゴンミラー27の位置(=所定の位置)が、反射光の主走査方向の位置を、主走査方向の走査範囲の略中央とする位置であるため、更に、高画質を実現できる。
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、本発明に係るレーザビーム走査ユニット2の調整を手動にて行う場合について説明したが、一部(又は全部)を、制御部11が行う形態でもよい。この場合には、調整がより正確に且つ容易に行われる。
(B)本実施形態では、レーザビームの主走査方向位置が走査範囲の中央位置におけるビームピッチPを調整する場合について説明したが、更に、レーザビームの主走査方向位置が走査範囲の両端位置におけるビームピッチPをも加味して調整する形態でもよい。この場合には、更に正確に調整することができる。
(C)本実施形態では、レーザビームの副走査方向位置の調整を、ウェッジプリズム242を用いて行う場合について説明したが、レーザビームの進行方向を変更するその他の器具を用いて行う形態でもよい。
(D)本実施形態では、位置検出器がCCDを用いてレーザビームの位置を検出する場合について説明したが、その他の撮像素子(CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等)を用いて行う形態でもよい。
(E)本実施形態では、図5、図6に示す位置調整工程が、レーザビーム走査ユニット2の製造時に行われる場合について説明したが、その他のタイミングで用われる形態でもよい。例えば、何らかの原因でジッタ等の画質劣化が発生した場合に、レーザビーム走査ユニット2の調整として行う形態でもよい。
は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 は、本発明に係るレーザビーム走査ユニットの一例を示す構成図である。 は、ジッタの発生有無を検査するためのドットパターンの一例を示すパターン図である。 は、ジッタの発生状況の一例(ジッタの発生する場合)を示すグラフである。 は、本発明に係るレーザビーム走査ユニットの調整の手順の一例を示すフローチャート(前半)である。 は、本発明に係るレーザビーム走査ユニットの調整の手順の一例を示すフローチャート(後半)である。 は、ジッタの発生状況の一例(ジッタの発生しない場合)を示すグラフである。
符号の説明
1 プリンタ
11 制御部
111 CPU
112 RAM
14 印刷処理部
141 現像ユニット
142 感光ユニット
142a 感光ドラム
2 レーザビーム走査ユニット
211、212 第1光源、第2光源
241、242 ウェッジプリズム
25 プリズム
26 シリンダレンズ
27 ポリゴンレンズ
LB1、LB2 レーザビーム
3 位置検出器(CCD)

Claims (11)

  1. 複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの製造方法であって、
    前記所定角度Δθに基づいて、前記感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置を、前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整する位置調整工程を有することを特徴とするレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  2. 前記位置調整工程において、副走査方向の解像度D、前記ポリゴンミラーの面数M、及び、前記複数の光源の個数Nの少なくともいずれか1つに基づいて、前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴とする請求項1に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  3. 前記位置調整工程において、前記感光ドラム上の副走査方向のビームピッチP(mm)が
    P=25.4/D×(1−Δθ×M×N/(4×π))
    ここで、
    D:副走査方向の解像度(dpi)
    Δθ:隣接するレーザビームがなす角(rad)
    M:ポリゴンミラーの面数
    N:光源の個数
    を満たすべく前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴とする請求項2に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  4. 前記位置調整工程において、前記複数の光源と前記ポリゴンミラーとの間に配設されたウェッジプリズムを回転させることにより、前記反射光の副走査方向の位置を調整することを特徴とする請求項3に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  5. 前記位置調整工程は、
    前記反射光の主走査方向及び副走査方向の位置を検出する位置検出器を像面上に配設する検出準備工程と、
    前記ポリゴンミラーを所定の位置に固定して、前記複数の光源の内、1の光源を発光させて、前記位置検出器により、主走査方向及び副走査方向の位置を検出する第1検出工程と、
    前記複数の光源の内、前記1の光源と隣接する他の光源を発光させて、前記位置検出器により、主走査方向の位置を検出する第2検出工程と、
    前記第2検出工程で得られた前記他の光源に対応する主走査方向の位置を、前記第1検出工程で得られた前記1の光源に対応する主走査方向の位置と一致させるべく前記ポリゴンミラーを回転させるミラー回転工程と、
    前記ミラー回転工程の後に、前記他の光源を発光させて、前記位置検出器により、副走査方向の位置を検出する第3検出工程と、
    前記第3検出工程で得られた前記他の光源に対応する副走査方向の位置と、前記第1検出工程で得られた前記1の光源に対応する副走査方向の位置との間隔を、前記ビームピッチPとするべく前記他の光源とポリゴンミラーとの間に配設された前記ウェッジプリズムを回転させる調整工程と
    を有することを特徴とする請求項4に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  6. 前記位置検出器は、CCD(Charge Coupled Devices)を有することを特徴とする請求項5に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  7. 前記所定の位置は、前記反射光の主走査方向の位置を、主走査方向の走査範囲の略中央とする位置であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレーザビーム走査ユニットの製造方法。
  8. 複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットであって、
    請求項1〜7のいずれかの製造方法により製造されたことを特徴とするレーザビーム走査ユニット。
  9. 請求項8に記載のレーザビーム走査ユニットと、
    前記レーザビーム走査ユニットからのレーザビームが照射されて、画像が形成される感光ドラムと
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットであって、
    前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチが略等間隔であることを特徴とするレーザビーム走査ユニット。
  11. 複数の光源から射出されたレーザビームを、隣接するレーザビームが主走査方向に互いに所定角度Δθをなすべくポリゴンミラーに照射させ、このポリゴンミラーでの各レーザビームの反射光を感光ドラムに照射させるマルチビーム方式のレーザビーム走査ユニットの調整方法であって、
    前記所定角度Δθに基づいて、前記感光ドラムに照射される各レーザビームの反射光の副走査方向の位置を、前記感光ドラム上に画像を形成する際のビームピッチを等間隔とするべく調整することを特徴とするレーザビーム走査ユニットの調整方法。
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