JP2002287060A - 光学走査装置及びそのビーム位置調整方法 - Google Patents

光学走査装置及びそのビーム位置調整方法

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JP2002287060A
JP2002287060A JP2001091850A JP2001091850A JP2002287060A JP 2002287060 A JP2002287060 A JP 2002287060A JP 2001091850 A JP2001091850 A JP 2001091850A JP 2001091850 A JP2001091850 A JP 2001091850A JP 2002287060 A JP2002287060 A JP 2002287060A
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beams
optical
prisms
interval
scanning device
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JP2001091850A
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Junichi Ichikawa
順一 市川
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス変動といった副作用がなく、ビー
ムの間隔を等間隔のまま調整できるようにすることを課
題とする。 【解決手段】 プリズム16A,16Bから構成される
プリズムペア16が持つ、ビームの収束度は変えずに、
一方向のビームの幅のみを変更するアフォーカル系の機
能を利用することで、プリズムペア16へ入射する複数
ビームの間隔を圧縮して、等間隔のまま複数ビームを出
射させることができる。このため、フォーカス変動とい
った弊害がなく、保持部材を回転させプリズムペア16
ビームの間隔を等間隔のまま調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機あるいはレー
ザプリンタなどのようにレーザビームを走査して画像を
形成する画像形成装置に用いられる光学走査装置及びそ
のビーム位置調整方法に係わり、特に複数のレーザビー
ムを発する光源を用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成装置の高速化・高画質化
に伴って、光学走査装置には走査速度の向上が要求され
ている。その方法として、光学走査装置の光源に複数の
光束を発するレーザアレイを用いたり、複数の光源から
の光束を偏光ビームスプリッタ等で近接した複数ビーム
として被走査面上に複数走査線を同時に形成することに
よって、高解像度化・高速化を図ることが提案されてい
る。
【0003】当初、複数ビームと言えば、数本のビーム
が1列に並んだものが一般的であったが、最近では、面
発光レーザを用い、2次元的に配置された複数ビームを
用いるものも提案されている(特開平5-294005
号等)。
【0004】特開平5-294005号では、図8に示
すように、2次元的に配列された4本ビームを発生させ
る面発光レーザアレイ50からのビームをコリメートレ
ンズ52で略平行光とし、シリンダレンズ54で副走査
方向のみ収束させ、回転多面鏡56の反射面近傍に主走
査方向に長い線状に結像する。回転多面鏡56で偏向さ
れた4本ビームは走査レンズ58で像担持体60の上に
光スポットとして結像され、同時に4本の走査線Mを形
成する。
【0005】この複数ビームを用いた光学走査装置にお
いて問題となるのが、複数ビームの位置関係、特に副走
査方向のビーム間隔である。
【0006】図9に2本ビームで走査した結果描かれる
画像を示すが、図9(a)は副走査方向の2ビームの間
隔が正常な状態、図9(b)は副走査方向の2ビームの
間隔が狙いよりも狭い場合である。
【0007】ビーム間隔が狙いと異なると、例えば、図
9(a)のように斜め線を描画するはずが、図9(b)
のように斜め線のぎざつきが大きくなり、最悪の場合、
線が途切れてしまうといった問題が発生する。このぎざ
つきは主走査方向のビーム点灯タイミングを調整してド
ットの主走査方向の位置を調整することで低減すること
が可能であるが、副走査方向はビームそのものの位置を
変更しない限り調整できないため、線幅が変動したり、
線が途切れるというような問題が発生する。
【0008】1列に並んだ複数ビームの光学走査装置の
副走査方向ビーム間隔調整方法としては、光学レンズの
光軸中心にLDを回転させたり(特開昭56-4224
8)、また、ルーフプリズム等を回転させることにより
(特開昭56−104315)、ビーム配列を回転させ
る方法が提案されている。
【0009】図10に示す4本のビームが1列に配列さ
れた例を用いて、その原理を説明する。
【0010】図10は同じ間隔の4本ビームであるが、
回転させる角度が異なるため、この4本ビームを走査し
た結果、被走査面上に書き込まれる走査線間隔は図10
(a)がL1、図10(b)がL2となり、(b)の方が
走査線の間隔が小さくなる。
【0011】しかし、2次元配置された複数ビームの場
合、ビーム配列を回転させると新たな問題が発生する。
図11は、2次元配置の複数ビームについて説明したも
のであり、図11(a)は平行四辺形に配列された4本
ビームで、各ビーム間隔はL 1となっている。このL1
もう少し狭い間隔(L2)に変えるべく配列を回転させ
ると図11(b)のようになる。
【0012】図11(b)を見ればわかるように、2次
元配列の場合、ビーム配列を回転させることによって走
査線の間隔が狙い通りに狭まるところもあるが(L2)、
逆に広がってしまうところ(L3)が発生し、図10に示
す、1列に並んだビーム配列を回転させる場合とは異な
り、ビーム間隔を等間隔のままで副走査方向の間隔を全
体に広げたり、狭くしたりすることができない。
【0013】従って、2次元配置の複数ビームの場合
は、ビーム配列を回転することによりビームの間隔を等
間隔のまま調整することができない。
【0014】その他の複数ビーム光学走査装置の副走査
方向ビーム間隔調整方法としては、複数枚のレンズを光
軸方向に移動させることによるもの(特開昭57-54
914等)も提案されている。
【0015】図12には、特開昭57−54914号に
開示されたアフォーカルズームレンズの動作を示す。特
開昭57−54914号では、ズームレンズ62に、角
度差θを持つ2つビームA,Bが入射しており、ズーム
レンズ62、レンズ64の移動によりレンズ群66から
出射後の2つのビームA,Bの角度差θ’が変化してい
る。この角度差の変化により、被走査面上の2ビーム間
隔が変化する。
【0016】この方法だと一方向(副走査方向)に限定
して光学倍率を調整することができるので、二次元配列
のビームを回転させたときに発生する問題を起こすこと
無く、副走査方向のビーム間隔を調整することが可能で
ある。しかし、レンズを動かしてビーム間隔を調整する
と、それと同時に被走査面に対するビームのフォーカス
位置も動いてしまうため、レンズを複数枚組みにし、各
レンズを独立して動かしてビーム間隔とフォーカス位置
の両方を調整しなければならず、調整に時間がかかると
いう問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フォーカス
変動といった副作用がなく、ビームの間隔を等間隔のま
ま調整できるようにすることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数ビームを発する光源と、前記光源からの複数ビ
ームを整形する第1の光学系と、前記第1の光学系によ
って整形された複数ビームを偏向する光偏向器と、前記
光偏向器によって偏向された複数ビームを被走査面上に
結像させる第2の光学系を有し、被走査面上に複数走査
線を同時に形成する光学走査装置において、前記第1の
光学系に複数枚のプリズムを配設して前記複数ビームの
位置を調整することを特徴としている。
【0019】上記構成では、複数枚のプリズムを位置調
整することにより、ビームの収束度は変えずに、プリズ
ムから出射する複数ビームの角度差を変更して、複数ビ
ームを出射させることができる。このため、フォーカス
変動といった弊害がなく、ビームの間隔を調整できる。
【0020】請求項2に記載の発明は、前記複数枚のプ
リズムは同一形状であり、プリズムの位置関係が調整可
能であることを特徴としている。
【0021】プリズムを回転させ位置関係を調整する
と、出射ビームの角度が変化する。プリズムぺアの回転
角度に対して、出射ビームの角度変化がリニアでない。
すなわり、プリズムぺアの回転により、複数ビーム間の
角度差が変化するため、複数ビーム間の間隔を変えるこ
とができる。また、プリズムの形状を同一とすること
で、製造コストを削減することができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、前記複数枚のプ
リズムの相対位置を決めプリズムペアとして保持する保
持部材を有し、前記保持部材を所定の軸回りに回動可能
としたことを特徴としている。
【0023】プリズムはそれぞれ別の手段を用いて回
転、移動調整を行っても構わないが、上記構成では、複
数枚のプリズムの相対位置を決め、プリズムペアとして
保持部材で保持し、保持部材を所定の軸を中心に回動さ
せることで調整を容易にしている。
【0024】請求項4に記載の発明は、前記プリズムは
副走査方向に屈折力を有し、前記プリズムの位置を調整
して前記複数ビームの副走査方向の間隔を変えることを
特徴としている。
【0025】プリズムぺアによるビーム圧縮方向を光学
走査装置の副走査方向とすることで、副走査方向の複数
ビーム間隔が調整できる。
【0026】請求項5に記載の発明は、第1の光学系は
光源からの発散ビームを略平行光とするコリメータレン
ズを有し、前記複数枚のプリズムは、略平行光とされた
複数ビームが入射する位置に配置されたことを特徴とし
ている。
【0027】プリズムぺアは平行光を入射させるため
に、光源からの発散光束を略並行光とするコリメートレ
ンズ後に配置するのが好ましい。発散や収束したビーム
にプリズムを入れるとプリズム内の光路長の違いにより
不均等な収差が発生し、光学系の結像性能を劣化させる
ためである。
【0028】請求項6に記載の発明は、前記光源は2次
元的に複数ビームを出射するものであり、光源が第1の
光学系の光軸に略平行な軸回りに回動可能とされたこと
を特徴としている。
【0029】請求項1から請求項5に記載の発明によっ
て、複数ビームの間隔を全体的に伸縮させることが可能
となるが、複数ビームの間隔が不均等であることによっ
て発生する1走査内の走査線の疎密(むら)は、均等な
状態とすることが出来ない。そこで、二次元的に配置さ
れた光源を第1の光学系の光軸に略平行な軸回りに回転
させることにより、1走査内のむらを解消することがで
きる。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求
項6に記載の光学走査装置を用いたビーム位置調整方法
において、前記光偏向器の回転速度を変えてそれぞれの
画像を出力し、その際、画像に発生する隣接走査線間の
筋が最も小さくなる回転速度から求められる量だけ、前
記プリズムの位置を調整することを特徴としている。
【0031】プリズムを回転調整してビーム間隔を所定
の値に調整するためにはビーム間隔を検出することが必
要となるが、光偏向器の回転数を変更し、回転数変化に
応じて走査線の間隔が変化して発生する隣接走査間の筋
を検出して、ビーム間隔のずれ量を把握し、その結果に
基づいてプリズムを回転させることで、ビーム間隔を所
望の値に調整することができる。
【0032】
【本発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実
施の形態を説明する。
【0033】図1は本形態に係る光学走査装置10の全
体図であり、2次元配列された複数ビームを発生させる
光源である面発光レーザアレイ12(光軸Lのみ図
示)、第1光学系として、面発光レーザアレイ12から
の発散光を略平行光にするコリメートレンズ14、副走
査方向のビーム幅を平行光のまま圧縮させるプリズム1
6A,16Bからなるプリズムぺア16、副走査方向の
み集光し、回転多面鏡18の近傍に主走査方向に長い線
状に結像させるシリンダレンズ20と、複数の反射面を
有する回転多面鏡18をモータ(図示省略)によって回
転させてビームを偏向させる光偏向器、第2光学系とし
て、光偏向器によって偏向反射されたビームが被走査面
である感光体ドラム24を等速で移動するように結像さ
せるFθレンズ22とを有する。
【0034】プリズムぺア16は、コリメートレンズ1
4の後に配置され、面発光レーザアレイ12からの発散
光が略平行光として入射される。これは、発散や収束し
たビームにプリズムぺア16へ入れるとプリズム内の光
路長の違いにより不均等な収差が発生し、光学系の結像
性能を劣化させるためである。
【0035】図2に示すように、プリズムぺア16は、
第1光学系の光軸と直交する主走査方向の軸Lを中心と
する円弧面26Aを備えた保持部材26に所定の位置関
係で保持される。保持部材26には、光路に沿うように
通過路32が形成されており、この通過路32内にプリ
ズム16A,16Bが保持されている。
【0036】また、保持部材26は、円弧面26Aと面
する支持曲面30Aが形成された保持台30へ主走査方
向の軸Lを中心に回動可能に保持されている。さらに、
保持台30には、通過路32へ入射し出射するビームが
干渉しないように通過穴28が中央部に形成され、図示
しない光学箱に取付けられている。
【0037】ここで、図3の説明図において、2枚組み
のプリズム16A、16B(プリズムぺア16)の関係
について説明する。
【0038】プリズムペア16はビームの収束度は変え
ずに、一方向のビームの幅のみを変更するアフォーカル
系の機能を有する。
【0039】プリズムペア16は、コリメートレンズ1
4からの幅d1の平行光を幅d2の平行光に圧縮してお
り、Y方向の位置はオフセットしているが、X方向では
入射ビームと出射ビームとは平行となっている。プリズ
ム16A、16Bの形状・材質は同一で、頂角が30
°、屈折率は1.765643である。第1光学系の光
軸上に位置する主走査方向の軸Lを基準としたXY座標
で、プリズム16A、16Bの配置を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】軸Lを中心にプリズムペア16を回転させ
ると、出射ビームの角度が変化する(2点鎖線)。プリ
ズムペア16の回転角度に対して、出射ビームの角度が
どのように変化するかを計算した結果を図4の実線に示
す。
【0042】横軸が軸Lを中心としたプリズムペア16
の反時計方向への回転角度、縦軸が入射ビームに対する
出射ビームのY方向における角度である。図4の点線は
1次直線であり、プリズムぺア16の回転角度と出射ビ
ームの角度変化がリニアでないことがわかる。
【0043】感光体ドラム24の上で複数ビーム間隔を
調整するためには、プリズムペア16の回転により、複
数ビーム間の角度差が変化すればよい。図4の関係がリ
ニアでないということは、プリズムペア16の回転によ
って複数ビームの間隔が調整できるということになる。
【0044】例えば、2つのビームA、Bが光軸に対し
てそれぞれ0°、2°でプリズムペア16に入射し、プ
リズムペア16が1°回転した場合の出射ビーム角度を
計算した結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】プリズムペア16の角度が0°では、2°
の角度差で入射したビームA、Bは1.4338°の角
度差で出射し、軸Lを中心にプリズムぺアを1°回転さ
せると、2°の角度差で入射したビームA、Bはプリズ
ム出射時には1.5706°の角度差となる。つまり、
感光体ドラム上のビームAとビームBの間隔が変化する
のである。
【0047】プリズムペア16はそれぞれ異なる形状の
プリズムでも問題ないが、製造コストを考慮すると同一
形状の方が好ましい。
【0048】なお、プリズム16A、16Bは、それぞ
れ別の手段を用いて回転、移動調整を行っても構わない
が、例えば、図5のように、通過路34が形成された保
持体40の両側面に、プリズムぺア16を一体的に保持
し、軸Sを中心に傾けることにより、プリズムぺア16
を回動させてもよいし、さらには、プリズム16A、1
6Bをそれぞれ別に保持する保持部材を設けて、独立し
て調整できるようにしても構わない。
【0049】以上のように、プリズムぺアの回転によっ
て、光学系の倍率を副走査のみ可変とすることができる
ため、二次元配置された光源であっても図6に示したよ
うに、図6(a)の間隔L3状態から図6(b)の間隔
4状態に変更でき、かつ、特開昭57−54914号
公報のズームレンズを調整するときのようにフォーカス
変動は発生しないため、調整は容易である。
【0050】また、本形態では二次元配置された光源を
使って説明したが、プリズムぺア16の回転によるビー
ム間隔調整は1列に配置された複数ビームにも適用可能
であるし、さらに、プリズムぺア16に主走査方向の屈
折力を持たせ、プリズムペア16によるビーム圧縮方向
を光学走査装置10の主走査方向とすれば、主走査方向
の複数ビーム間隔を調整できる。
【0051】しかし、前述したように、主走査方向はビ
ームの点灯タイミングでも調整が可能であるため、副走
査方向のビーム間隔を調整するために利用した方が望ま
しい。
【0052】次に、ビーム間隔の調整手順の一例を示
す。
【0053】ビーム間隔は感光体ドラム24の面上と等
価な位置にCCDカメラ等の検出器を配置して直接ビー
ム間隔を検出して調整してもよいが、任意の画像を画像
形成装置で出力してビーム間隔異常によって発生する画
質欠陥を見ながら調整することもできる。
【0054】ここで、画質欠陥からビーム間隔のずれ量
を検出する方法として、回転多面鏡の回転数を変更させ
る方法について図7を用いて説明する。
【0055】図7は、4本のビームで3回走査した走査
線の状態を示しており、4本のビーム間隔は正常であっ
たとすると、回転多面鏡20の回転数が本来の回転数で
ある場合、隣接する走査間の走査線間隔は複数ビームの
間隔と同じとなるので、図7(b)に示すように、すべ
ての走査線間隔は均等となる。
【0056】しかし、回転多面鏡20の回転数が本来の
回転数よりも遅い場合、1走査内の複数ビーム間隔は変
わらないが、図7(a)に示すように、隣接する走査線
の間隔が広くなるため、走査のつなぎ目に薄い色の筋が
発生する。逆に,回転多面鏡20の回転数が本来の回転
数よりも早い場合は、図7(c)に示すように隣接する
走査線間隔が1走査内のビーム間隔よりも小さくなるの
で、濃い色の筋が発生する。
【0057】これを逆に考えると、ビーム間隔が本来の
間隔よりも狭く、回転多面鏡20の回転数が本来の値で
あると、図7(a)のように薄い筋が発生し、ビーム間
隔が本来の間隔よりも広く、回転多面鏡20の回転数が
本来の値であると、図7(c)のように濃い筋が発生す
ることになる。
【0058】従って、回転多面鏡20の回転数を変更し
て画像を出力し、筋が消える回転数を調べれば、筋が消
えたときの回転数と本来の回転数との差からビーム間隔
のずれ量がわかり、どれだけプリズムペア16を回転調
整しなければならないかを知ることができる。
【0059】回転多面鏡20の回転数は駆動するモータ
に印加されるクロック周波数を変更することによって変
更することができるので、画像採取にあたっては、クロ
ック周波数を切り替えて、いくつかの回転数で複数の画
像を出力して比較してもよいし、1枚の画像出力中クロ
ックを連続的に変化させて回転数を変化させてもよい。
また、どの回転数で筋が消滅したかは目視で判断しても
よいし、画像形成装置で出力された画像上の濃度変動を
検出するセンサを設けて、自動で検出してもよい。そし
て、プリズムぺア16の回転は、操作者が手で回転調整
しても構わないし、例えば、図2の保持部材26に駆動
力を伝達するステッピングモータ等で自動調整できるよ
うにしても構わない。
【0060】複数ビームによる走査間の筋を消すためだ
けであれば、回転多面鏡20の回転速度を変えるのも一
つの手段であるが、回転数を変更すると、画像の大きさ
が変化してしまうため、好ましくはない。
【0061】プリズムぺア16の回転では複数ビームの
位置関係を全体に伸縮させることができるだけであるの
で、図11(b)のようなビーム間隔の不均等は調整す
ることができないという課題が残る(不均等のまま伸縮
してしまう)。
【0062】そこで、本形態ではプリズムぺア16を回
転させると同時に、2次元的に配置された光源である面
発光レーザ12を、そのビーム出射方向(第1光学系の
光軸方向)に平行な軸を中心に回動させる手段を設けて
いる(図1参照)。
【0063】回動させる手段としては、特開昭56-4
2248等に開示されている公知の方法で構わないが、
面発光レーザ12を回動させる狙いは複数ビームの間隔
を所定の間隔にするのではなく、1走査内の副走査方向
ビーム間隔を均等とすることにある。
【0064】従って、面発光レーザ12が傾いて取り付
けられていたことによってビームの配置が図11(b)
のようになっていた場合(ビーム間隔がL2,L3と不均
等になっている)、面発光レーザ12を回転調整するこ
とによって、図11(a)のようにビーム間隔が均等に
なるように調整する。
【0065】そして、均等となった間隔L1が所望の間
隔と異なる場合、プリズムぺア16を回転させることに
よってビーム間隔を均等かつ所定の値に調整することが
できる。
【0066】複数ビーム間隔の不均等は感光体ドラム2
4上を走査して作られる露光エネルギー分布の不均一性
となって現れるが、複数ビームによる1走査内の露光エ
ネルギー分布不均一は複数ビーム間の光量ばらつきや感
光体ドラム24上に結像されたビームスポット形状のば
らつきにも影響を受ける。そのため、面発光レーザ12
の回転調整にあたってはビーム間隔だけでなく、各ビー
ム光量、各ビーム形状を考慮するために1走査内の露光
エネルギー分布を計測して理想的なエネルギー分布に近
づくように面発光レーザ12を回転調整してもよい。
【0067】露光エネルギー分布を検出して調整するメ
リットは、ビーム位置間隔だけではなく、ビーム間の光
量のばらつきやビーム形状のばらつきも同時に考慮して
1走査内のむらを低減できることにある。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
プリズムぺアを回転調整することにより、複数ビームの
間隔をフォーカス位置の変動なしに調整することが出来
る。また、2次元配置された複数ビームを発生させる光
源を回転させることによって1走査内でのむらを低減さ
せることもできる。
【0069】その結果、複数ビームによる走査間に発生
する筋と走査内に発生する濃度むらの両方を抑制するこ
とができるので、画像形成装置の高画質化を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本形態に係る光学走査装置の全体説明図であ
る。
【図2】 本形態に係る光学走査装置のプリズムペアを
示す側面図である。
【図3】 本形態に係る光学走査装置のプリズムペアを
示す説明図である。
【図4】 プリズムペアの回転角度と出射角度を示すグ
ラフである。
【図5】 他のプリズムペアの回転方法を示す側面図で
ある。
【図6】 複数ビームが副走査方向へ等間隔を保持した
まま調整されている様子を示す説明図である。
【図7】 回転多面鏡の回転数と走査線のムラとの関係
を示す説明図である。
【図8】 従来の光学走査装置の全体説明図である。
【図9】 2本ビームで描いた走査線を示す図である。
【図10】 一列の4本ビームを光軸回りに回転させて
描いた走査線を示す図である。
【図11】 2列の2本ビームを光軸回りに回転させて
描いた走査線を示す図である。
【図12】 レンズを移動させてビームの間隔を変える
方法を示した説明図である。
【符号の説明】
12 面発光レーザアレイ(光源) 14 コリメータレンズ(第1の光学系) 16A プリズム 16B プリズム 16 プリズムペア 18 回転多面鏡(光偏向器) 20 シリンダレンズ(第1の光学系) 22 Fθレンズ(第2の光学系) 26 保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA43 AA45 AA48 BA58 BA61 BA84 BA90 DA03 2H042 CA12 CA17 2H043 AA02 AA24 BA01 2H045 BA22 BA33 CB17 5C072 AA03 BA15 BA20 DA10 HA01 HA06 HA13 HB08 HB16 XA01 XA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビームを発する光源と、前記光源か
    らの複数ビームを整形する第1の光学系と、前記第1の
    光学系によって整形された複数ビームを偏向する光偏向
    器と、前記光偏向器によって偏向された複数ビームを被
    走査面上に結像させる第2の光学系を有し、被走査面上
    に複数走査線を同時に形成する光学走査装置において、 前記第1の光学系に複数枚のプリズムを配設して前記複
    数ビームの位置を調整することを特徴とする光学走査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数枚のプリズムは同一形状であ
    り、プリズムの位置関係が調整可能であることを特徴と
    する請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 【請求項3】 前記複数枚のプリズムの相対位置を決め
    プリズムペアとして保持する保持部材を有し、前記保持
    部材を所定の軸回りに回動可能としたことを特徴とする
    請求項2に記載の光学走査装置。
  4. 【請求項4】 前記プリズムは副走査方向に屈折力を有
    し、前記プリズムの位置を調整して前記複数ビームの副
    走査方向の間隔を変えることを特徴とする請求項1〜請
    求項3の何れかに記載の光学走査装置。
  5. 【請求項5】 第1の光学系は光源からの発散ビームを
    略平行光とするコリメータレンズを有し、前記複数枚の
    プリズムは、略平行光とされた複数ビームが入射する位
    置に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    何れかに記載の光学走査装置。
  6. 【請求項6】 前記光源は2次元的に複数ビームを出射
    するものであり、光源が第1の光学系の光軸に略平行な
    軸回りに回動可能とされたことを特徴とする請求項1〜
    請求項5の何れかに記載の光学走査装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6に記載の光学走査装
    置を用いたビーム位置調整方法において、 前記光偏向器の回転速度を変えてそれぞれの画像を出力
    し、画像に発生する隣接走査線間の筋がなくなる光偏向
    器に回転速度に応じて、前記プリズムの位置を調整する
    ことを特徴とするビーム位置調整方法。
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