JP3432551B2 - 光ビーム記録装置 - Google Patents

光ビーム記録装置

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JP3432551B2
JP3432551B2 JP26388093A JP26388093A JP3432551B2 JP 3432551 B2 JP3432551 B2 JP 3432551B2 JP 26388093 A JP26388093 A JP 26388093A JP 26388093 A JP26388093 A JP 26388093A JP 3432551 B2 JP3432551 B2 JP 3432551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビーム記録装置に関
し、詳しくは、レーザ等の光ビームを主・副走査させて
画像を記憶する装置に関し、特に、印刷製版用の出力機
などとして用いられ、高分解能,高速記録が要求される
光ビーム記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ビーム記録装置として、円筒
内面に形成した記録媒体(銀塩フィルム)に対して、光
ビームを円筒中心軸周りに回転させながら、前記中心軸
方向に沿って光ビームの回転中心を移動させることで、
前記記録媒体に画像記録を行なうものが円筒内面式光ビ
ーム記録装置として知られている(特開平5−5846
号公報等参照)。
【0003】上記の円筒内面式光ビーム記録装置は、一
般的なレーザビームプリンタの記録密度が400 dot/
インチ程度であるのに対し、2400〜3600dot/インチ
が要求される。例えば記録密度が3600dot/インチの場
合、記録画像上でのドット間隔は25.4mm/3600=7.06μ
mとなり、このドット間隔が不揃いであると画質が劣化
することになり、不揃いの許容値は2μmとなる。
【0004】図1は上記円筒内面式光ビーム記録装置の
構成例を示す。この図1において、円筒部材(ドラム)
内面に沿って真空吸着等で固定された記録媒体(通常は
銀塩フィルム)1に画像を記録するために、複数の光ビ
ームを主走査及び副走査させる構成となっている。主走
査は、偏向ミラー(直角プリズム,ペンタプリズム等)
2と結像レンズ4からなる主走査光学系を円筒の中心を
軸として回転させることで行なう。また、副走査は、前
記主走査光学系を回転させながら円筒の中心軸に沿って
移動させることで行なう。
【0005】かかる光ビーム記録装置では、記録媒体1
上に結像する複数光源のスポットの並びが偏向ミラー2
の向きによって回転するのを防ぐために、像回転手段
(直角プリズム)7が必要である。ここで、前記像回転
手段7の回転中心(像回転軸)と円筒中心軸とは光学的
に一致している必要があり、一致精度が悪いと記録画像
の歪みが増大し、画質劣化の原因となる。
【0006】光学系について説明すると、図1に示す例
では、単一モード光ファイバー3a〜3cが等間隔にか
つ直線状に並んだファイバーアレイ31を用いている。各
ファイバー3a〜3c先端から出射した3つのビーム
(レーザビーム)は、それぞれ広がりながら、互いの光
軸は平行の状態でコリメータレンズ5に入射する。コリ
メータレンズ5とファイバー3a〜3c先端との間隔
は、当該コリメータレンズ5の焦点距離に設定する。従
って、コリメータレンズ5を出射した各ビームは、いわ
ゆる平行光になる一方、各ビームの光軸はコリメータレ
ンズ5の焦点に向かうようになる。
【0007】コリメータレンズ5と第1ビームエキスパ
ンダ(Be1)6との距離は、この間のビームがコリメ
ートされた平行光であるから、像回転手段(直角プリズ
ム)7とビームスプリッタ8とが入る適当な長さで良
い。当該距離が、コリメータレンズ5の焦点距離と第1
ビームエキスパンダ6の焦点距離との和に等しい場合、
第1ビームエキスパンダ(Be1)6を出射した各ビー
ムの光軸は、互いに平行になる。また、各ビームは、第
1ビームエキスパンダ6の焦点で集束後、第2ビームエ
キスパンダ9に向かって発散する。
【0008】第1ビームエキスパンダ(Be1)6と第
2ビームエキスパンダ(Be2)9との距離は、それぞ
れのレンズの焦点距離の和になるように設定される。従
って、第2ビームエキスパンダ(Be2)9を出射した
光ビームは、再びコリメートされた平行光となり、各光
軸は第2ビームエキスパンダ(Be2)9の焦点に向か
う。このとき、円筒軸から離れたビーム(最外ビーム)
ほど円筒軸に対する平行度が低くなる。
【0009】結像レンズ4は、偏向ミラー2と共に回転
しながら副走査方向(円筒軸に沿った方向)に移動しつ
つ記録を行なう。従って、第2ビームエキスパンダ(B
e2)9と結像レンズ4との距離L1は、副走査によっ
て長くなったり短くなったりする。結像レンズ4を出射
した各ビームは、結像レンズ4の焦点距離f4 の位置に
設けられた記録媒体1上で集束する。ここで、各ビーム
のビームスポット直径と、ビームスポットの間隔は、以
下に示すように、ビームが通過する各レンズの焦点距離
fの比によって決まる。
【0010】
【数2】
【0011】
【数3】
【0012】上記構成において、1回の主走査でN本
(図1に示す構成では3本)の主走査線を記録する場
合、1主走査毎に記録媒体1上のビームスポット間隔の
N倍の長さの副走査を行なう。従って、記録媒体1が結
像レンズ4の焦点位置にある限り、主走査線の間隔は一
定になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録媒
体1を支持する円筒は鉄やアルミ等の金属製であるか
ら、温度変化によって円筒面の半径が伸び縮みし、結像
レンズ4と記録媒体1との距離Lが変化することがあ
り、これによって、記録媒体1の位置が結像レンズ4の
焦点位置からずれ、以て、主走査線の間隔が許容レベル
を越えて不揃いになることがあった。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、温度変化に伴って結像レンズと記録媒体との距離
が変化しても、走査線間隔が不揃いになることを防止で
きる光ビーム記録装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、内周
面を記録面とする円筒状の記録媒体に対して複数の光ビ
ームを主・副走査させて画像記録を行なわせる構成であ
って、前記記録媒体の円筒中心軸方向に略沿って進み、
固定されたビームエキスパンダを通過した複数の光ビー
ムを前記円筒中心軸に略直交する方向に偏向させる偏向
ミラーと、該偏向ミラーで偏向された複数の光ビームを
前記記録媒体の記録面に集束させる結像レンズとを備
え、前記偏向ミラーと結像レンズとを一体的に前記円筒
中心軸周りに回転させることで主走査を行なわせる一
方、前記偏向ミラーと結像レンズとを一体的に円筒中心
軸方向に移動させて副走査を行なわせる光ビーム記録装
置において、前記結像レンズの焦点距離をf4 、前記光
ビームの結像レンズによるビームスポットの焦点深度を
±Δz、前記ビームエキスパンダと結像レンズとの距離
をL1、前記ビームエキスパンダを出射した最外ビーム
が前記偏向ミラーによる偏向中心と交わるまでの距離を
b3、前記結像レンズの焦点における最大像高さを
5 、前記ビームエキスパンダでの最外ビームの出射高
さをh3 、ビームスポットの直径と主走査線の間隔との
うち小さい方の値をdw、Mを6以上の値としたとき
に、前記距離L1が、
【0016】
【数4】
【0017】の範囲内で変化するよう構成した。また、
偏向ミラーと結像レンズとを一体的に前記円筒中心軸周
りに回転させることで主走査を行なわせる一方、前記偏
向ミラーと結像レンズとを一体的に円筒中心軸方向に移
動させて副走査を行なわせると共に、偏向ミラーに対し
て複数の光ビームを一定の位置関係で入射させるための
像回転手段を前記偏向ミラーに同期させて回転させる構
成の光ビーム記録装置において、前記結像レンズとビー
ムエキスパンダとの距離を検知する記録位置検知手段
と、前記記録媒体が固定されるドラムの温度を検出する
ドラム温度計測手段と、前記記録位置検知手段及び前記
ドラム温度計測手段の出力信号に基づいて前記偏向ミラ
ーと像回転手段との回転位相を変化させる回転位相制御
手段と、を備えて構成するようにした。
【0018】更に、前記回転位相制御手段に代えて、前
記記録位置検知手段及び前記ドラム温度計測手段の出力
信号に基づいて前記複数の光ビームを発する光源の像回
転軸を中心とした回転位置を変化させる光源回転制御手
段を設けるようにした。
【0019】
【作用】かかる構成の光ビーム記録装置によると、副走
査に伴って変化することになるビームエキスパンダと結
像レンズとの距離L1が、b3+f4 になっているとき
には、結像レンズと記録面との距離Lが変化しても主走
査線間隔が変化しないのに対し、前記距離L1がb3+
4 から離れるに従って距離Lの変化による主走査線間
隔の変化が大きくなるが、前記数4に示す範囲内に距離
L1を規制することで、ビームスポットの焦点深度の範
囲内で、最外ビームのずれを許容レベル内に制限できる
ことになる。
【0020】また、前述のように、主走査線間隔の変化
は、距離L1とb3+f4 との相関即ち副走査位置、及
び、記録媒体が固定されるドラム(円筒部材)の温度に
応じて変化することになる結像レンズと記録面との距離
Lによって決定されることになる。一方、像回転手段と
偏向ミラーとの回転位相を変化させると、記録面に走査
される複数の光ビームの相対間隔が変化することになる
から、前記距離L1とドラム温度とに基づいて予測され
る主走査間隔のずれを解消する方向に前記回転位相を変
化させることで、距離Lの変化による主走査線間隔のず
れを回避できることになる。
【0021】更に、像回転手段と偏向ミラーとの回転位
相を変化させる代わりに、複数のビームを発する光源を
回転させても、記録面に走査される複数の光ビームの相
対間隔が変化することになるから、前記距離L1とドラ
ム温度とに基づいて予測される主走査間隔のずれを解消
する方向に前記回転位相を変化させることで、距離Lの
変化による主走査線間隔のずれを回避できる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。尚、本実
施例は、上記に説明した図1の構成の光ビーム記録装置
を前提として以下に説明する。従って、図1に示す各構
成要素及び光路についての説明は省略する。
【0023】まず、図1に示した光ビーム記録装置にお
いて結像レンズ4を出射した光ビームの方向について解
析する。ここで、第2ビームエキスパンダ(Be2)9
出射後のビーム光軸が円筒中心軸と一致するビーム(以
下、中央ビームと称する。)と、第2ビームエキスパン
ダ(Be2)9出射後のビーム光軸の円筒中心軸に対す
る平行度が最も低いビーム(以下、最外ビームと称す
る。)とを仮定する。また、光源のファイバーアレイか
ら第2ビームエキスパンダ(Be2)9までの各要素
は、各レンズの焦点距離又は2つのレンズの焦点距離の
和の距離にあるものとする。
【0024】このとき、像回転手段7や偏光ミラー2を
省略すると、ファイバーアレイから第2ビームエキスパ
ンダ(Be2)9までの光路は、図2に示すようにな
る。図2において、b3は、最外ビームが第2ビームエ
キスパンダ(Be2)9出射後に円筒中心と交わる点ま
での距離であり、この場合は、b3=Be2の焦点距離
9 である。
【0025】結像レンズ出射後の最外ビームの光軸は、
第2ビームエキスパンダ(Be2)9と結像レンズ4と
の距離L1と、図2の距離b3と結像レンズ4の焦点距
離f 4 との和と、の関係で図3(a)〜(c)に示すよ
うに3通りになる。そして、かかる光軸の特性に応じて
距離L1の変化によるスポット間隔(走査線間隔)の変
化が以下のようにして生じる。
【0026】図3(a)は、距離L1<b3+f4 とな
る副走査位置状態を示し、記録媒体1と結像レンズ4と
の距離Lと、結像レンズ4の焦点距離f4 と、の大小関
係によって、ビームスポット間隔(走査線間隔)は以下
のように変化する。 L<f4 → スポット間隔小 L=f4 → 所望スポット間隔 L>f4 → スポット間隔大 即ち、図3(a)に示す場合、結像レンズ4の出射光
は、レンズ光軸(主光軸,偏向中心)から徐々に離れる
方向に進むことになるから、距離Lが焦点距離f 4 より
も短くなれば、スポット間隔は小さくなり、逆に、距離
Lが焦点距離f4よりも長くなれば、それだけスポット
間隔は大きくなる。
【0027】一方、図3(b)は、距離L1=b3+f
4 となる副走査位置状態を示し、このときには、結像レ
ンズを出射した最外ビームの光軸がレンズ光軸(円筒中
心軸)に平行であるから、以下に示すように距離Lと結
像レンズ4の焦点距離f4 との大小関係が変化しても、
スポット径は変化するが、スポット間隔は所望間隔で一
定である。
【0028】L<f4 → 所望スポット間隔 L=f4 → 所望スポット間隔 L>f4 → 所望スポット間隔 更に、図3(c)は、距離L1>b3+f4 となる副走
査位置状態を示し、このときには、以下に示すようにス
ポット間隔が距離L1<b3+f4 の副走査位置状態と
は逆の特性で変化する。
【0029】L<f4 → スポット間隔大 L=f4 → 所望スポット間隔 L>f4 → スポット間隔小 即ち、図3(c)に示す場合、結像レンズ4の出射光
は、レンズ光軸(主光軸,偏向中心)に徐々に近づく方
向に進むことになるから、距離Lが焦点距離f4よりも
短くなれば、スポット間隔は大きくなり、逆に、距離L
が焦点距離f4 よりも長くなれば、それだけスポット間
隔は小さくなる。
【0030】例えばある標準温度T(℃)で所望のスポ
ット間隔となるように組み立てられた記録装置におい
て、実際の記録時の装置温度が前記標準温度Tよりも高
いと、記録媒体1と結像レンズ4との距離Lは、結像レ
ンズ4の焦点距離f4 よりも長くなり、記録される走査
線の間隔は、前記図3(a)〜(c)に示した特性にお
けるL>f4 の条件となることから、3本同時記録の場
合、図4(a)〜(c)に示すようにその副走査位置
(結像レンズ4と第2ビームエキスパンダ(Be2)9
との距離L1)によって不揃いとなる。
【0031】図4(a)に示す場合(距離L1<b3+
4 のとき)は、L>f4 となることによって中央ビー
ムと最外ビームとの間隔が広がるから、隣接する最外ビ
ームの間隔は狭まる。また、図4(b)に示す場合(距
離L1=b3+f4 のとき)は、L>f4 となってもス
ポット間隔は変化しないから、所期の走査線間隔が獲ら
れる。
【0032】更に、図4(c)に示す場合(距離L1>
b3+f4 のとき)は、L>f4 となることによって中
央ビームと最外ビームとの間隔が狭まるから、隣接する
最外ビームの間隔は広がることになる。このように、記
録媒体1と結像レンズ4との距離Lと、結像レンズ4の
焦点距離f4 とが一致している場合(標準温度状態)に
おいては、副走査位置の変化があっても所期のスポット
間隔を得ることができるが、例えは温度上昇によって距
離Lが焦点距離f4 よりも長くなると、同じ温度状態で
あっても、距離L1がb3+f4 から離れるほど、換言
すれば、距離L1=b3+f4 となる副走査の基準位置
から副走査方向前後に離れるほど、記録面上における走
査線の不揃いは大きくなることが分かる。
【0033】ここで、記録媒体1と結像レンズ4との距
離Lの許容される最大変動幅は、ビームスポットの焦点
深度内であるから、焦点深度の範囲内で最外ビームの位
置ずれが所望の値以下となるような範囲に距離L1を規
制すれば良く、かかる距離L1の許容範囲は以下のよう
にして決定される。記録面が結像レンズ4の焦点位置か
らずれることによる最外ビームの焦点深度内におけるビ
ーム位置誤差erは、距離L1>b3+f4 の場合は図
5(a)に示され、また、距離L1<b3+f4 の場合
は図5(b)に示される。
【0034】ここで、±Δzはビームスポットの焦点深
度、h4 は結像レンズ4での最大出射高さ、h5 は最大
像高さ、h3 は第2ビームエキスパンダ9での最外ビー
ムの出射高さ、dwはビームスポット径又は主走査線の
所期間隔のうち小さい方とする。図5(a),(b)に
示す関係から、最外ビームの位置ずれerを、ビームス
ポット径又は主走査線の間隔のうち小さい方であるdw
の1/M(Mは正の数)にする距離L1の範囲は、
【0035】
【数5】
【0036】である必要がある。前記Mの値は、スポッ
ト径とスポット間隔(主走査線間隔)との比にも因る
が、6以上であれば実用上十分であり、10以上なら全く
問題のない画像記録が行なえる。尚、上記では説明の都
合上コリメータレンズ5と第1第1ビームエキスパンダ
(Be1)6との間隔を両者の焦点距離の和としたが、
以上の説明はこれ以外の間隔でも成り立つ。また、ファ
イバーアレイの中央のファイバー3bから出射するビー
ムを円筒中心に一致させるという仮定をしたが、それ以
外を円筒中心に一致させても成り立つ。
【0037】ところで、上記実施例では、距離L1の範
囲を規制することで、記録媒体1と結像レンズ4との距
離Lが温度変化の影響で変化しても、走査線間隔の変化
を許容レベル内に抑制できるよう構成したが、図6に示
すように、直線的に並ぶビームスポット列を副走査方向
と平行ではなく傾けて記録を行なわせる構成において、
温度によるスポット間隔の変化が予測されるときに、か
かる変化を打ち消す方向に前記ビームスポット列の傾き
角度θ(スポット列と主走査方向とがなす角度)を変化
させることによっても、主走査線間隔を一定に保つこと
が可能である。
【0038】即ち、前述のように副走査位置(距離L
1)と、温度に依存する記録媒体1と結像レンズ4との
距離Lとの関係から、記録媒体上における主走査線間隔
のずれの方向とずれ量とが求められるから、これに応じ
て前記傾き角度θを変化させることで、前記温度による
主走査線間隔の変化を回避できることになる。例えば記
録媒体上で同時走査される最外ビームの間隔y(図6参
照)が所望の値よりも小さくなる場合には、前記傾き角
度θをより大きくする方向に補正することで、前記間隔
yを許容値に保つことができ、逆に、間隔yが所望の値
よりも大きくなる場合には、傾き角度θをより小さくす
ることで間隔yを許容値に保つことができる。
【0039】図7は、上記のように、副走査位置(距離
L1)及び円筒部材温度(記録媒体1と結像レンズ4と
の距離L)に基づいて、記録媒体1上におけるスポット
位置のずれを予測し、該予測に応じてビームスポット列
の傾き角度θ(図6参照)を変化させる装置のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。図7に示す装置で
は、偏向ミラー2と像回転手段7との同期位相を記録中
に変化させることで、ビームスポット列の傾きを変える
構成となっている。
【0040】図7において、記録媒体1がその内周に固
定される円筒部材(ドラム)11の温度を検出するドラム
温度計測手段12が設けられており、該ドラム温度計測手
段12の検出信号はA/D変換器13を介して誤差信号発生
手段(変換テーブル)14に入力される。前記誤差信号発
生手段14には、前記ドラム温度の情報と共に、記録位置
検知手段15で検出された副走査位置(距離L1)の情報
が入力されるようになっており、前記ドラム温度と副走
査位置(距離L1)とからビームスポット列の傾きを変
えるための制御信号を発生する。
【0041】前記誤差信号発生手段14で発生させた傾き
を指示する信号は、修正位相作成手段16に入力される。
該修正位相作成手段16には、偏向ミラー2の回転用モー
タ(主走査モータ)17に付設されたロータリーエンコー
ダ18から偏向ミラー2の向きを示す信号が入力される。
そして、前記誤差信号発生手段14から入力される傾きを
指示する信号と、前記偏向ミラー2の向きを示す信号と
に基づいて、指示されたビームスポット列傾きを得るた
めに必要な像回転手段7の位相を決定し、かかる位相情
報を位相比較手段19に出力する。
【0042】位相比較手段19は、像回転手段7の回転用
モータ20に付設されたロータリーエンコーダ21から像回
転手段7(像回転プリズム)の向きを示す信号を入力
し、像回転手段7の向きと前記修正位相作成手段16から
入力された要求位相とを比較することで、前記要求位相
となるように像回転用モータ20の駆動回路22を制御す
る。
【0043】即ち、ドラム温度から距離Lの変化を予測
できる一方、前記距離Lと結像レンズ4の焦点距離f4
との関係、及び、そのときの副走査位置(距離L1)に
よって、記録媒体上における主走査線間隔のずれ量及び
ずれ方向を前述のように予測できるから、かかるずれを
解消する方向にビームスポット列の傾き角度θを修正す
ることで、前記ドラム温度の変化による記録媒体1と結
像レンズ4との距離Lの変化が生じても、主走査線間隔
に変化を来すことを防止するものである。
【0044】尚、上記実施例において、誤差信号発生手
段14,修正位相作成手段16,比較手段19によって回転位
相制御手段が構成される。ここで、上記実施例では、偏
向ミラー2と像回転手段7との同期位相を変化させるこ
とで、ビームスポット列の傾きを変化させるようにした
が、ファイバーアレイ31を像回転軸を中心に回転させる
ことで、ファイバー3a〜3cからの光ビームの出射段
階で、ビームスポット列の傾きを調整させるようにして
も良い。
【0045】かかる実施例のハードウェア構成を図8に
示してある。図8において、ファイバーアレイ31を像回
転中心(本実施例においてファイバー3bの出射光軸周
り)に回転可能に支持され、傾き調整用アクチュエータ
32によって回転駆動されるようになっている。一方、図
8に示した実施例と同様に、ドラム温度計測手段12,記
録位置検知手段15が設けられており、傾き信号発生手段
33では、記録媒体1上での主走査線間隔のずれを補正す
るのに必要なファイバーアレイ31の傾き(回転位置)を
指示する信号を発生する。
【0046】そして、傾き比較手段34では、前記傾き信
号発生手段33からの傾き指示と、傾き検出手段35で検出
された実際のファイバーアレイ31の傾きとを比較し、フ
ァイバーアレイ31の実際の傾きを前記傾き信号発生手段
33による指示に合わせるべく、前記傾き調整用アクチュ
エータ32を駆動する駆動回路36を制御する。このよう
に、図8に示す実施例では、副走査位置(距離L1)、
及び、ドラム温度から予測される結像レンズ1と記録面
との距離から、記録面上における主走査線間隔のずれを
予測し、該ずれに応じてファイバーアレイ31の回転位置
を変化させることで、ファイバーアレイ31から出射され
る光ビーム列の傾きを変化させ、以て、前記主走査線間
隔のずれを解消させるものである。
【0047】尚、図8に示す実施例において、傾き信号
発生手段,傾き比較手段34,傾き検出手段35,傾き調整
用アクチュエータ32,駆動回路36によって光源回転制御
手段が構成される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる光ビ
ーム記録装置によると、ビームエキスパンダと結像レン
ズとの距離L1を規制することで、結像レンズと記録面
との距離Lが温度に影響されて変化しても、主走査線間
隔のずれを許容レベル内に抑制することができ、以て、
温度変化によって主走査線間隔が不揃いとなって記録画
像の画質が低下することを回避できるという効果があ
る。
【0049】また、主走査線間隔のずれの発生を予測
し、該予測に基づいて像回転手段と偏向ミラーの回転位
相を変化させるか、又は、光源の回転位置を変化させる
ようにしたので、温度影響で前記距離Lに変化が生じて
も、記録面上における主走査線間隔を所望値に補正で
き、以て、温度に影響されない高い画質を実現できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ビーム記録装置の構成例を示
すシステム図。
【図2】結像レンズにタイル前の段階における光路を示
す図。
【図3】ビームエキスパンダと結像レンズとの距離L1
の変化による光路の変化を説明するため図。
【図4】ビームエキスパンダと結像レンズとの距離L1
の変化による主走査線間隔の変化を示す図。
【図5】ビームエキスパンダと結像レンズとの距離L1
の変化とビームスポットずれとの相関を示す図。
【図6】ビーム列を傾けて走査せさる場合の傾き角θ及
び最外ビーム間隔yを示す図。
【図7】像回転手段と偏向ミラーとの回転位相を変化さ
せる実施例のシステム構成図。
【図8】光源を回転させる実施例のシステム構成図。 1 記録媒体 2 偏向ミラー 3a〜3c 光ファイバー 4 結像レンズ 5 コリメータレンズ 6 第1ビームエキスパンダ 7 像回転手段 8 ビームスプリッタ 9 第2ビームエキスパンダ 11 ドラム 12 ドラム温度計測手段 14 誤差信号発生手段 15 記録位置検知手段 16 修正位相作成手段 17 偏向ミラー回転用モータ 18,21 ロータリーエンコーダ 19 位相比較手段 20 像回転モータ 22,36 駆動回路 31 ファイバーアレイ 32 傾き調整用アクチュエータ 33 傾き信号発生手段 34 傾き比較手段 35 傾き検出手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面を記録面とする円筒状の記録媒体に
    対して複数の光ビームを主・副走査させて画像記録を行
    なわせる光ビーム記録装置であって、 前記記録媒体の円筒中心軸方向に略沿って進み、固定さ
    れたビームエキスパンダを通過した複数の光ビームを前
    記円筒中心軸に略直交する方向に偏向させる偏向ミラー
    と、該偏向ミラーで偏向された複数の光ビームを前記記
    録媒体の記録面に集束させる結像レンズとを備え、前記
    偏向ミラーと結像レンズとを一体的に前記円筒中心軸周
    りに回転させることで主走査を行なわせる一方、前記偏
    向ミラーと結像レンズとを一体的に円筒中心軸方向に移
    動させて副走査を行なわせる光ビーム記録装置におい
    て、 前記結像レンズの焦点距離をf4 、前記光ビームの結像
    レンズによるビームスポットの焦点深度を±Δz、前記
    ビームエキスパンダと結像レンズとの距離をL1、前記
    ビームエキスパンダを出射した最外ビームが前記偏向ミ
    ラーによる偏向中心と交わるまでの距離をb3、前記結
    像レンズの焦点における最大像高さをh 5 、前記ビーム
    エキスパンダでの最外ビームの出射高さをh3 、ビーム
    スポットの直径と主走査線の間隔とのうち小さい方の値
    をdw、Mを6以上の値としたときに、 前記距離L1が、 【数1】 の範囲内で変化することを特徴とする光ビーム記録装
    置。
  2. 【請求項2】内周面を記録面とする円筒状の記録媒体に
    対して複数の光ビームを主・副走査させて画像記録を行
    なわせる光ビーム記録装置であって、 前記記録媒体の円筒中心軸方向に略沿って進み、固定さ
    れたビームエキスパンダを通過した複数の光ビームを前
    記円筒中心軸に略直交する方向に偏向させる偏向ミラー
    と、該偏向ミラーで偏向された複数の光ビームを前記記
    録媒体の記録面に集束させる結像レンズとを備え、前記
    偏向ミラーと結像レンズとを一体的に前記円筒中心軸周
    りに回転させることで主走査を行なわせる一方、前記偏
    向ミラーと結像レンズとを一体的に円筒中心軸方向に移
    動させて副走査を行なわせると共に、偏向ミラーに対し
    て複数の光ビームを一定の位置関係で入射させるための
    像回転手段を前記偏向ミラーに同期させて回転させる構
    成の光ビーム記録装置において、 前記結像レンズとビームエキスパンダとの距離を検知す
    る記録位置検知手段と、前記記録媒体が固定されるドラ
    ムの温度を検出するドラム温度計測手段と、前記記録位
    置検知手段及び前記ドラム温度計測手段の出力信号に基
    づいて前記偏向ミラーと像回転手段との回転位相を変化
    させる回転位相制御手段と、 を備えたことを特徴とする光ビーム記録装置。
  3. 【請求項3】内周面を記録面とする円筒状の記録媒体に
    対して複数の光ビームを主・副走査させて画像記録を行
    なわせる光ビーム記録装置であって、 前記記録媒体の円筒中心軸方向に略沿って進み、固定さ
    れたビームエキスパンダを通過した複数の光ビームを前
    記円筒中心軸に略直交する方向に偏向させる偏向ミラー
    と、該偏向ミラーで偏向された複数の光ビームを前記記
    録媒体の記録面に集束させる結像レンズとを備え、前記
    偏向ミラーと結像レンズとを一体的に前記円筒中心軸周
    りに回転させることで主走査を行なわせる一方、前記偏
    向ミラーと結像レンズとを一体的に円筒中心軸方向に移
    動させて副走査を行なわせると共に、偏向ミラーに対し
    て複数の光ビームを一定の位置関係で入射させるための
    像回転手段を前記偏向ミラーに同期させて回転させる構
    成の光ビーム記録装置において、 前記結像レンズとビームエキスパンダとの距離を検知す
    る記録位置検知手段と、前記記録媒体が固定されるドラ
    ムの温度を検出するドラム温度計測手段と、前記記録位
    置検知手段及び前記ドラム温度計測手段の出力信号に基
    づいて前記複数の光ビームを発する光源の像回転軸を中
    心とした回転位置を変化させる光源回転制御手段と、 を備えたことを特徴とする光ビーム記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108919613A (zh) * 2018-08-09 2018-11-30 锐捷光电科技(江苏)有限公司 一种变焦曝光方法

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