JP3460440B2 - マルチビーム走査光学装置 - Google Patents

マルチビーム走査光学装置

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JP3460440B2 JP08373296A JP8373296A JP3460440B2 JP 3460440 B2 JP3460440 B2 JP 3460440B2 JP 08373296 A JP08373296 A JP 08373296A JP 8373296 A JP8373296 A JP 8373296A JP 3460440 B2 JP3460440 B2 JP 3460440B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学装置、特
に、複数のビームによって書込みを行なうマルチビーム
走査光学装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、複数のビームによって書込み
を行なうマルチビーム走査光学装置が種々提案されてい
る。例えば、特開平5−53068号公報に記載された
マルチビーム走査光学装置は、レーザダイオードアレイ
から同時に射出された2ビームをコリメータレンズで略
平行光束とした後、コリメータレンズの像側焦点の光軸
上で副走査方向に交差させ、さらに、この交差位置に物
側焦点を配置したシリンダレンズにより、ビームを副走
査方向に集光する。そして、この集光された2ビームを
光軸に対して平行にポリゴンミラー面に入射させ、ポリ
ゴンミラーによって偏向走査する。さらに、偏向走査さ
れた2ビームを走査レンズに透過させた後、光軸上で再
び副走査方向に交差させ、像面上で所望のビーム間隔と
なるように、光軸に対して所定の角度で像面に入射させ
るものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の走査
光学装置をプリンタに組み込んだ場合、例えば円筒形状
の感光体ドラムの偏芯により感光体ドラムの回転時に像
面位置が光軸方向にシフトしたり、あるいは、温度変化
による走査光学装置の基準位置と感光体ドラムの距離の
変化や走査光学系自身の焦点距離の変化を原因として像
面位置が光軸方向にシフトすることがある。一方、感光
体ドラムに入射するビームは光軸に対して所定の角度を
有しているため、像面位置が光軸方向にシフトすると、
感光体ドラム面に対してビームの入射角度がビーム毎に
異なったものになり、像面におけるビーム間隔が変動
し、画質に悪影響を与えるという問題があった。 【0004】また、通常、走査光学装置をプリンタに組
み込む際、走査光学装置を調整治具上で所望のビーム間
隔になるように調整した後プリンタに組み込む。ところ
が、感光体ドラムの偏芯等があると、像面位置が光軸方
向にシフトするため、走査光学装置を調整治具上で調整
したときのビーム間隔と、プリンタに組み込んだときの
ビーム間隔とに誤差が生じる。そのため、走査光学装置
をプリンタに組み込んだ後、再度ビーム間隔を調整する
必要が生じ、煩雑であった。 【0005】そこで、本発明の目的は、感光体ドラムの
偏芯等によって像面位置が光軸方向にシフトしても、像
面上でのビーム間隔の変動が少ないマルチビーム走査光
学装置を提供することにある。 【0006】 【0007】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
、本発明に係るマルチビーム走査光学装置は、複数の
光源と、前記複数の光源から射出されたビームをコリメ
ートするコリメータレンズと、副走査方向にパワーを有
するシリンダレンズと、前記コリメータレンズと前記シ
リンダレンズの間に配置されたビームエクスパンダと、
前記シリンダレンズから出射されたビームを等角速度で
偏向走査する偏向器と、偏向走査されたビームを等速走
査する走査レンズとを備え、前記ビームエクスパンダの
像側焦点位置から所定の距離離れた位置に前記シリンダ
レンズの物側焦点を配置し、かつ、前記走査レンズの物
側焦点近傍の光軸上で複数のビームが副走査方向に交差
している。 【0008】ここに、走査レンズの物側焦点近傍とは、
物側焦点位置を含むその近傍を意味する。また、コリメ
ートするとは、集光束化を含む略平行光束化を意味す
る。 【0009】 【作用】以上の構成により、光源から同時に射出された
複数のビームは、ビームエクスパンダやコリメータレン
ズの像側焦点位置の光軸上で副走査方向に交差し、さら
に、走査レンズの物側焦点近傍の光軸上で副走査方向に
交差する。そして、走査レンズを出射した複数のビーム
主光線は、それぞれ光軸に対して略平行になる。従っ
て、複数のビームは互いに平行な状態で感光体ドラムの
像面に入射するため、たとえ感光体ドラムの偏芯等によ
って像面位置が光軸方向にシフトしても、像面に対して
ビームの入射角度が常に略一定となり、ビーム間隔の変
動が少ない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマルチビーム
走査光学装置の実施形態について添付図面を参照して説
明する。各実施形態において同一部品及び同一部分には
同じ符号を付した。 【0011】[第1実施形態、図1〜図3]図1におい
て、マルチビーム走査光学装置は、概略、レーザダイオ
ードアレイ1と、コリメータレンズ2と、シリンダレン
ズ4と、平面ミラー5と、ポリゴンミラー6と、走査レ
ンズ7(レンズ7a,7b,7c及び平面ミラー8から
構成されている)と、SOS用シリンドリカルレンズ1
6と、SOS用光センサ17とで構成されている。 【0012】レーザダイオードアレイ1は、2個のレー
ザダイオードLD1,LD2を備えている。レーザダイ
オードアレイ1は図示しない駆動回路に入力された印字
データに基づいて変調(オン、オフ)制御され、オン時
にレーザダイオードLD1,LD2から同時にレーザビ
ームを射出する。このレーザビームはコリメータレンズ
によって略平行束ビームとされる(収束ビームでもよ
い)。シリンダレンズ4から平面ミラー5を介してポリ
ゴンミラー6に到達する。シリンダレンズ4は副走査方
向にパワーを有し、レーザビームをポリゴンミラー6の
偏向面に収束させる機能を有している。 【0013】ポリゴンミラー6は回転軸6aを中心とし
て矢印a方向に一定速度で回転駆動される。レーザビー
ムはポリゴンミラー6の回転に基づいて各偏向面で等角
速度に偏向され、走査レンズ7に導かれる。走査レンズ
7は、アナモフィックな結像レンズであり、ポリゴンミ
ラー6で反射したレーザビームを被走査面上に結像させ
る。走査レンズ7は、球面レンズ7a,7b、平面ミラ
ー8及びTSL(Transformed Saddl
e Lens)であるシリンドリカルレンズ7cにて構
成されている。TSLとは、主走査方向には屈折力がな
く、副走査方向にのみ屈折力を有していると共に、中心
部から主走査方向に遠ざかるに従って副走査方向の曲率
半径が大きくなる形状の面を有するレンズのことをい
う。 【0014】走査レンズ7を透過した2本のレーザビー
ムは、感光体ドラム30上に所定の距離だけ離れてそれ
ぞれ集光され、感光体ドラム30上を矢印b方向に走査
する。走査レンズ7は主に前記ポリゴンミラー6で等角
速度で偏向されたレーザビームを被走査面(感光体ドラ
ム30)上での主走査速度を等速に補正、即ち、歪曲収
差を補正する機能を有している。感光体ドラム30は矢
印c方向に一定速度で回転駆動され、ポリゴンミラー6
による矢印b方向への主走査とドラム30の矢印c方向
への副走査によってドラム30上に画像(静電潜像)が
形成される。 【0015】また、レーザビームの主走査方向先端部の
レーザビームはミラー15で反射され、SOS用シリン
ドリカルレンズ16を透過してSOS用光センサ17へ
入射する。SOS用光センサ17から出力されるビーム
検出信号は、1走査ラインごとに印字開始位置を決める
ための垂直同期信号を発生させる。 【0016】さらに、図2に示した副走査方向の概略構
成図を参照して詳説する。図2において、コリメータレ
ンズ2、シリンダレンズ4及び走査レンズ7のそれぞれ
の焦点距離はfcL,fcy,f1にて表示されている。2
個のレーザダイオードLD1,LD2はコリメータレン
ズ2の物側焦点位置に配設され、副走査方向に光軸Lに
対して対称に並置されている。この2個のレーザダイオ
ードLD1,LD2から同時に射出されたレーザビーム
は、それぞれ発散光であるが、コリメータレンズ2のコ
リメート作用により略平行束ビームとされる(ただし、
収束ビームとしてもよい)。コリメータレンズ2によっ
て2本のレーザビームは屈折し、コリメータレンズ2の
像側焦点の光軸L上で副走査方向に交差した後、シリン
ダレンズ4に入射する。このシリンダレンズ4はポリゴ
ンミラー6の倒れ角を補正するためのものである。ここ
に、シリンダレンズ4の物側焦点位置は、コリメータレ
ンズ2の像側焦点位置から所定の距離Δ2だけ像側に移
動した位置に設定されている。 【0017】シリンダレンズ4によって2本のレーザビ
ームは屈折し、平面ミラー5を介してそれぞれポリゴン
ミラー6上で一旦集光する。ポリゴンミラー6はシリン
ダレンズ4の像側焦点位置に配設されている。ポリゴン
ミラー6によって偏向されたレーザビームは、走査レン
ズ7の物側焦点位置近傍(物側焦点位置でもよい)の光
軸L上で副走査方向に交差した後、走査レンズ7に入射
する。走査レンズ7を透過した2本のレーザビームの主
光線L1,L2はそれぞれ光軸Lに対して略平行にな
り、所定の距離だけ離れて感光体ドラム30の像面上に
集光される。こうして、像側に向かってテレセントリッ
クな光学装置が得られる。 【0018】一方、従来のレーザビーム走査光学装置に
あっては、コリメータレンズの像側焦点位置とシリンダ
レンズの物側焦点位置とを一致させているので、2本の
レーザビームはシリンダレンズの物側焦点の光軸上で副
走査方向に交差した後、シリンダレンズに入射する。シ
リンダレンズを透過した2本のレーザビームの主光線は
光軸に略平行になり、ポリゴンミラーを介して走査レン
ズに入射した後、走査レンズによって2本のレーザビー
ムは屈折し、所定の距離だけ離れてそれぞれ感光体ドラ
ムの像面上に集光される。 【0019】従って、図3(A)に示すように、第1実
施形態の走査光学装置は、2本のレーザビームの主光線
L1,L2が光軸Lに対して略平行な状態で感光体ドラ
ム30の像面に入射するのに対して、従来の走査光学装
置は、図3(B)に示すように、2本のレーザビームの
主光線L1’,L2’が光軸L’に対して傾いた状態で
感光体ドラム30’の像面に入射することになる。この
ため、従来の走査光学装置の場合、感光体ドラム30’
の偏芯等によって像面位置が光軸L’方向にシフトする
と(図3(B)中30a’及び30b’参照)、感光体
ドラム30’面に対して主光線L1’,L2’の入射角
がビーム毎に異なったものになり、像面における主光線
L1’,L2’の間隔が変動することになる。 【0020】これに対して、第1実施形態の走査光学装
置の場合は、2本のレーザビームの主光線L1,L2が
光軸Lに対して略平行な状態で感光体ドラム30の像面
に入射するので、感光体ドラム30の偏芯等によって像
面位置が光軸方向にシフトしても(図3(A)中30a
及び30b参照)、感光体ドラム30面に対して主光線
L1,L2の入射角が常に略一定となり、像面における
主光線L1,L2の間隔の変動が少ない装置となる。ま
た、2本のレーザビームの主光線L1,L2が光軸Lに
対して略平行な状態で感光体ドラム30の像面に入射す
るので、被写体深度が大きい走査光学装置が得られる。 【0021】次に、図4を参照して具体的な数式を算出
する。なお、以下の説明においては、結像の式としてニ
ュートンの式を用いて算出しているため、ビームと光軸
の交点を像点、物点として表している。コリメータレン
ズ2の焦点距離をfcL、コリメータレンズ2の物側焦点
位置からレーザダイオードLD1の発光位置までの距離
をΔ0、コリメータレンズ2の像点位置からビームの自
然収束点位置(ビーム物点位置)までの距離をΔ1、光
軸LからレーザダイオードLD1の発光位置までの距離
をh0、光軸Lからビーム物点位置までの距離をh1とす
ると、以下の(1)式及び(2)式の関係がある。 【0022】Δ1=fcL 2/Δ0 ……(1) h1=(fcL/Δ0)h0 ……(2) これに対して、シリンダレンズ4の焦点距離をfcy、コ
リメータレンズ2の像側焦点位置からシリンダレンズ4
の物側焦点位置までの距離をΔ2、シリンダレンズ4の
像点位置からシリンダレンズ4の像側焦点位置までの距
離をΔ3、シリンダレンズ4からポリゴンミラー6まで
の距離をt0、ポリゴンミラー6からビーム物点位置ま
での距離をSi、シリンダレンズ4での光軸Lからビー
ム主光線L1までの距離をh2とすると、以下の(3)
式、(4)式及び(5)式の関係がある。 【0023】 Δ2=(Si+t0+fcy)−Δ1 ……(3) Δ3=−fcy 2/Δ2 ……(4) h2=(Δ2−fcy)h0/fcL ……(5) 【0024】一方、ポリゴンミラー6での光軸Lからビ
ーム主光線L1までの距離をh3とすると、以下の
(6)式の関係がある。 h3=h2[Δ2{1−(t0/fcy)}−fcy]/fcL …(6) 【0025】さらに、走査レンズ7の焦点距離をf1
走査レンズ7の物点位置から走査レンズ7の物側焦点位
置までの距離をΔ4、ポリゴンミラー6から走査レンズ
7の物側焦点位置までの距離をTc、走査レンズ7の像
側焦点位置から走査レンズ7の像点までの距離をΔ5
走査レンズ7での光軸Lからビーム主光線L1までの距
離をh4、感光体ドラム30の像面での光軸Lからビー
ム主光線L1までの距離をh5、走査レンズ7の像側焦
点位置から感光体ドラム30の像面までの距離をTB
すると、以下の(7)式、(8)式、(9)式及び(1
0)式の関係がある。 【0026】 Δ4=fcy−(Tc+t0)−(fcy 2/Δ2) ……(7) Δ5=−f1 2/Δ4 ……(8) h4=−(f1−Δ4)h2/(fcy+Δ3) ……(9) h5=(Δ5−f1 2/Tc)h4/(f1+Δ5) ……(10) 【0027】以上の(5)式、(8)式、(9)式及び
(10)式より、以下の(11)式が得られる。 h5=f1Δ20{1+(Δ4/Tc)}/(fcycL) …(11) この(11)式において、Δ4=0、t0=fcyとして、
さらに(6)式を用いることにより、以下の(12)式
が得られる。 h5=βf1(fcy/fcL){fcy/(Δ2−fcy)}h0……(12) (β:横倍率) 【0028】(12)式は、横倍率β、走査レンズ7の
焦点距離f1、シリンダレンズ4の焦点距離fcy、光軸
LからレーザダイオードLD1の発光位置までの距離h
0等のレンズ系のパラメータを用いて、h5とΔ2との関
係を規定している。すなわち、像面上での所望のビーム
位置をh5として規定すれば、(12)式を用いて、主
光線が平行に感光体ドラム30に入射するために必要な
量であるコリメータレンズ2の像側焦点位置からシリン
ダレンズ4の物側焦点位置までの距離Δ2を算出するこ
とができる。 【0029】[第2実施形態、図5]図5に示すよう
に、第2実施形態のマルチビーム走査光学装置は、ビー
ムエクスパンダ20を残して、前記第1実施形態の走査
光学装置と同様のものである。 【0030】ビームエクスパンダ20は、物側レンズ2
0aと像側レンズ20bを備えており、コリメータレン
ズ2とシリンダレンズ4の間に配置されている。すなわ
ち、ビームエクスパンダ20は、物側レンズ20aの物
側焦点位置とコリメータレンズ2の像側焦点位置が一致
するように配置されている。図5において、物側レンズ
20a及び像側レンズ20bのそれぞれの焦点距離はf
B1,fB2にて表示されている。このビームエクスパンダ
20は、レンズ20a,20bの間隔を調整することに
よって2本のレーザビームの副走査方向の間隔を調整す
るものである。 【0031】2個のレーザダイオードLD1,LD2は
コリメータレンズ2の物側焦点位置に配置され、副走査
方向に光軸Lに対して対称に並置されている。2個のレ
ーザダイオードLD1,LD2から同時に射出されたレ
ーザビームは、コリメータレンズ2によってそれぞれ屈
折し、コリメータレンズ2の像側焦点の光軸L上で副走
査方向に交差した後、ビームエクスパンダ20に入射す
る。 【0032】ビームエクスパンダ20を出射した2本の
レーザビームは、ビームエクスパンダ20の像側レンズ
20bの像側焦点の光軸L上で副走査方向に交差した
後、シリンダレンズ4に入射する。ここに、シリンダレ
ンズ4の物側焦点位置は、ビームエクスパンダ20の像
側レンズ20bの像側焦点位置から所定の距離Δ2だけ
像側に移動した位置に設定されている。シリンダレンズ
4によって2本のレーザビームは屈折し、それぞれポリ
ゴンミラー6上に一旦集光する。ポリゴンミラー6はシ
リンダレンズ4の像側焦点位置に配設されている。 【0033】ポリゴンミラー6によって偏向されたレー
ザビームは、走査レンズ7の物側焦点位置近傍(物側焦
点位置でもよい)の光軸L上で副走査方向に交差した
後、走査レンズ7に入射する。走査レンズ7を出射した
2本のレーザビームの主光線L1,L2は光軸Lに対し
て略平行になり、所定の距離だけ離れてそれぞれ感光体
ドラム30の像面上に集光される。こうして像側に向か
ってテレセントリックな光学装置が得られる。この結
果、感光体ドラム30の偏芯等によって像面位置が光軸
方向にシフトしても、感光体ドラム30面に対して主光
線L1,L2の入射角が常に略一定となり、像面におけ
る主光線L1,L2の間隔の変動が少ないマルチビーム
走査光学装置が得られる。 【0034】前記第1実施形態において算出した(1
2)式に相当する式を、前記第1実施形態と同様にして
算出すると、以下の(13)式が得られる。 h5=βf1(fcy/fcL)(fB1/fB2){fcy/(Δ2−fcy)}h0 ……(13) 【0035】[他の実施形態]なお、本発明に係るマル
チビーム走査光学装置は前記実施形態に限定するもので
はなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。特に、光学素子の種類や配置は任意である。 【0036】 【実施例】さらに、前記第1実施形態のマルチビーム走
査光学装置において、表1に示すように、実施例I〜V
の走査光学装置のそれぞれの諸寸法2h0,fCl
cy,f1,Si,Tc,t0を設定した場合、前記(1)
式〜(12)式を用いることにより、表2に示した諸寸
法Δ4,Δ2,Δ0,2h3,2h4,2h5を計算によって
得た。表2において、2h4と2h5は同じ数値となって
おり、光軸Lに対して主光線L1,L2が平行になって
いる。この結果、実施例I〜Vの走査光学装置は、感光
体ドラムの偏芯等によって像面位置が光軸L方向にシフ
トしても、感光体ドラム面に対して主光線L1,L2の
入射角が常に略一定となり、ビーム間隔の変動を少なく
できるものであることが分かる。 【0037】 【表1】 【0038】 【表2】 【0039】また、図6及び図7には、発振波長が78
0nmのレーザダイオードアレイを有したマルチビーム
走査光学装置において、ポリゴンミラー6及び走査レン
ズ7を図示した位置関係で配設した場合の光路が表示さ
れている。図6が副走査方向の光路図、図7が主走査方
向の光路図である。 【0040】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コリメータレンズ、あるいはビームエクスパン
ダの像側焦点位置から所定の距離離れた位置に前記シリ
ンダレンズの物側焦点を配置したので、走査レンズを出
射した2本のビームの主光線は光軸に対して略平行にな
り、所定の距離だけ離れてそれぞれ像面上に集光され
る。この結果、感光体ドラムの偏芯等によって像面位置
が光軸方向にシフトしても、像面に対してビームの入射
角度が常に略一定となり、像面上でのビーム間隔の変動
が少ないマルチビーム走査光学装置が得られる。 【0041】また、2本のビームの主光線が光軸に略平
行な状態で像面に入射するので、被写体深度が大きい走
査光学装置が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第1
実施形態を示す斜視図。 【図2】図1に示したマルチビーム走査光学装置の副走
査方向の概略構成図。 【図3】(A)は図1に示したマルチビーム走査光学装
置の像面部分の拡大図、(B)は従来のマルチビーム走
査光学装置の像面部分の拡大図。 【図4】コリメータレンズの像側焦点位置からシリンダ
レンズの物側焦点位置までの距離を算出するための副走
査方向の概略構成図。 【図5】本発明に係るマルチビーム走査光学装置の第2
実施形態を示す副走査方向の概略構成図。 【図6】マルチビーム走査光学装置の副走査方向の光路
図。 【図7】図6に示したマルチビーム走査光学装置の主走
査方向の光路図。 【符号の説明】 1…レーザダイオードアレイ 2…コリメータレンズ 4…シリンダレンズ 6…ポリゴンミラー 7…走査レンズ 20…ビームエクスパンダ LD1,LD2…レーザダイオード

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の光源と、 前記複数の光源から射出されたビームをコリメートする
    コリメータレンズと、 副走査方向にパワーを有するシリンダレンズと、 前記コリメータレンズと前記シリンダレンズの間に配置
    されたビームエクスパンダと、 前記シリンダレンズから出射されたビームを等角速度で
    偏向走査する偏向器と、 偏向走査されたビームを等速走査する走査レンズとを備
    え、 前記ビームエクスパンダの像側焦点位置から所定の距離
    離れた位置に前記シリンダレンズの物側焦点を配置し、
    かつ、前記走査レンズの物側焦点近傍の光軸上で複数の
    ビームが副走査方向に交差していること、 を特徴とするマルチビーム走査光学装置。
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