JP3308342B2 - 半導体レーザアレイ光源装置 - Google Patents

半導体レーザアレイ光源装置

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JP3308342B2
JP3308342B2 JP14908093A JP14908093A JP3308342B2 JP 3308342 B2 JP3308342 B2 JP 3308342B2 JP 14908093 A JP14908093 A JP 14908093A JP 14908093 A JP14908093 A JP 14908093A JP 3308342 B2 JP3308342 B2 JP 3308342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザアレイを
光源とし複数ラインを同時に記録するレーザプリンタ等
の分野で用いられる半導体レーザアレイ光源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】第一の従来例として、光源として単一の
半導体レーザ(LD)を有するレーザ走査光学系(レー
ザプリンタ)の構成を図18に基づいて説明する。画像
信号に応じて変調されたLD1から出射したレーザビー
ムは、コリメートレンズ2によりコリメートされ、回転
多面鏡3により反射され走査ビームとなり、結像レンズ
(fθレンズ)4により集光され、感光体5の面上に微
小スポットとして結像され、これによりその面上を走査
露光することにより画像の静電潜像が形成される。な
お、受光素子6は、主走査方向(レーザビームの走査方
向)の画像書込み開始位置を制御するためのものであ
る。
【0003】この場合、1分間にA4サイズの画像を1
00枚出力するような光学系を実現するためには、感光
体5の速度は500mm/sec程度となり、回転多面
鏡3の回転数R(rpm)は、 R(rpm)=Vo×DPI×60/(25.4×N) …(1) となる。ここで、Voは感光体5の速度(mm/se
c)、DPIは1インチ当たりに記録できるドット数で
一般的には300〜400、Nは回転多面鏡3の反射面
の数で一般的には6〜10である。例えば、Vo=50
0、DPI=300、N=8を(1)式に代入すると、
回転多面鏡3の回転数Rは44291(rpm)にな
る。しかし、このような高回転数では回転軸を支える軸
受として従来のボールベアリングを使用できず、流体軸
受、磁気軸受などの特殊な軸受が必要となりコストアッ
プとなる。また、この場合、レーザビームの変調周波数
が高くなるため、レーザ制御回路及びホストマシンから
のデータ転送速度の高速化が必要となり、回路が複雑と
なると同時にコストアップにつながる。
【0004】次に、第二の従来例として、光源として複
数個のLDを配列してなる半導体レーザアレイ(LD
A)を有するレーザ走査光学系の構成を図19に基づい
て説明する。LDA7の主走査方向、副走査方向(記録
媒体の送られる方向)に僅かに離れた個々のLD7a,
7bから発散したレーザビームは、コリメートレンズ8
により平行光となり、スリット9を介してシリンダレン
ズ10によって回転多面鏡11の反射面近傍で副走査方
向に絞り込まれる。そして、この回転多面鏡11によっ
て偏向走査されたレーザビームは、fθレンズ12によ
り絞り込まれ、記録媒体13の面上に微小ビームとした
結像される。
【0005】この場合、fθレンズ12は主走査方向と
副走査方向とで焦点距離の異なるアナモフィックなレン
ズであり、回転多面鏡11の各反射面の回転軸に対する
角度誤差(反射面の倒れ)による走査線間のピッチの変
動を低減するための補正光学系を実現するために、副走
査方向には回転多面鏡11の反射面と記録媒体13とが
幾何学的に共役な関係となるように設計されている。ま
た、シリンダレンズ10は、記録媒体13上での副走査
方向のレーザビーム径を適正な大きさとする機能をもっ
ている。
【0006】図20は、LDA7の構成例を示すもので
あり、独立に駆動、変調可能なLD7a,7b,7cが
一列に並んだ構造となっている。しかし、このようなL
DA7を独立して変調する場合、周辺の発光点の状態す
なわち発光部間相互の熱的な干渉によって発光部の温度
が変化してしまう。LD7a,7b,7cの電流−光出
力特性は温度により大きく変化するため、一定の電流で
LD7a,7b,7cを駆動してもLDA7として構成
した場合、発光部間の相互の熱的な干渉により光出力は
大きく変動してしまう。この熱干渉の時定数(熱結合時
定数)は、発光点間距離が100μmで数msec、発
光点間距離が500μmで数100μsecとなる(実
験値)。
【0007】また、LDAにより構成された他の従来例
としては、例えば、本出願人による特開昭59−192
52号公報や、特開平1−106486号公報により開
示されているものがあり、1走査毎に出力制御を行って
いるが、レーザプリンタにおける走査周期は数msec
〜数100μsecであり、前述した実験値から分かる
ように熱干渉による出力変動が発生する。また、本出願
人による特開昭62−273862号公報に開示されて
いるものにおいても、LDの出力制御を走査周期以下に
することは難しく、熱干渉による出力変動が発生してし
まう。さらに、特開平1−155676号公報に開示さ
れているものでは、図21に示すように、LDアレイ1
4の発光点数に対応した数の受光素子15a,15bに
レーザビームを入射させる際に、各LD14a,14b
の発散ビームの重なりによる光クロストークを防ぐため
に、受光素子15a,15b間に遮光部材16を配置し
ているが、LD14a,14bの発光点間距離を狭くす
ると、LDビーム間の出射ビームの重なりが非常に大き
くなり、遮光部材16による分離は不可能となる。
【0008】上述したような第一及び第二従来例の問題
点を解決したものとして、本出願人により特願平5−9
934号に出願されているものがある。これは、図22
に示すように、2個のLD17a,17bをもつLDA
17で2ライン同時に記録する場合の構成であり、LD
A17から出射したレーザビームは、コリメートレンズ
18を介して、ビームスプリッタ19により記録用ビー
ムT(透過光)と出力制御用ビームK(反射光)とに分
割される。このうち出力制御用ビームKは集光レンズ2
0により集光され、発光部と同数の受光素子21a,2
1bに受光され、この出力信号はLD制御部22a,2
2bに送られる。これにより各LD制御部22a,22
bでは、各LD7a,7bが所定の出力値となるように
各LD7a,7bの駆動電流を制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなLD制御部
22a,22bを用いた制御方式においては、ビームス
プリッタ19をコリメートレンズの後段に配置している
ため、LDA光源ユニットの構成が大きくなり、その結
果、そのLDA光源ユニットを搭載するレーザプリンタ
自体も大型化してしまう。そこで、このような問題点を
解決するために、図23に示すように、ビームスプリッ
タ19をLDA17とコリメートレンズ18との間に配
置し、LDA光源ユニットの小型化を図っている。しか
し、ビームスプリッタ19をこのような配置として小型
化を図ったとしても、以下に述べるような問題点が発生
する。
【0010】平行平板であるビームスプリッタ19に光
が入射した場合、境界面における屈折により発光点が浮
き上がる現象が起こる。図24(a)(b)は、その浮
き上がり量を示すものであり、入射角θ、ビームスプリ
ッタ19の屈折率n’、ビームスプリッタ19の厚さd
に依存する。この場合、図24(a)に示すようなビー
ムスプリッタ19の傾き方向では、浮き上がり量δd1
が発生し、図24(b)に示すようなビームスプリッタ
19の傾き方向と直交方向では、浮き上がり量δd2
発生する。δd1,δd2は、 δd1=dcos(θ−θ’)/cosθ’ −dcos2θ/ncos3θ’ …(2) δd2=d〔cos(θ−θ’)−1/n〕/cosθ’ …(3) として示される。そして、(2)と(3)との差ΔD
は、 ΔD=δd1−δd2 =d(1−cos2θ/cos2θ’)/n/cosθ’ …(4) で与えられる。
【0011】ここで、θ’はビームスプリッタ19面に
おける屈折角であり、スネルの法則により、 nsinθ=n’sinθ’ …(5) の関係式が成り立つ。この(5)式中、nは空気中の屈
折率でありn=1であり、ビームスプリッタ19の厚さ
d=1mm、屈折率n’=1.5、入射角θ=45°と
すると、ΔD=0.27mmの非点収差(非点隔差)が
発生する。従って、このようなΔDの非点収差を含んだ
ビームをレーザプリンタの光源に使用すると、ビームウ
ェスト位置が主走査方向と副走査方向とにずれてしま
い、一方のウェスト位置を図25(a)に示すように感
光体面23上に設定しても、図25(b)に示すように
それと直交する方向のウェスト位置がずれ、これによ
り、図26(a)に示すような非点収差のない場合に比
べて図26(b)に示すように露光ビーム形状が劣化し
てしまう。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明で
は、複数の発散されたレーザビームを出射する発光素子
を有する半導体レーザアレイと、前記出射された複数の
レーザビームを集光するコリメートレンズと、前記半導
体レーザアレイと前記コリメートレンズとの間に配置さ
れ前記レーザビームを記録用ビームと出力制御用ビーム
とに振幅分割するビーム分割素子と、この分割された複
数の出力制御用ビームを結像する結像素子と、この結像
された複数の出力制御用ビームを独立して受光する前記
発光素子の数に対応した複数の受光素子を有する受光素
子アレイと、前記受光素子からの出力に応じて前記半導
体レーザアレイの個々の発光素子の発光出力を制御する
出力制御手段とを備えた半導体レーザアレイ光源装置に
おいて、前記ビーム分割素子をハーフミラー面を有する
ミラー型ビームスプリッタにより形成し、このミラー型
ビームスプリッタを透過した透過ビームを前記出力制御
用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームスプリッタ
により反射された反射ビームを前記記録用ビームとして
用いた。
【0014】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明において、ミラー型ビームスプリッタをそのハーフ
ミラー面により反射される記録用ビームの反射方向が半
導体レーザアレイの発光素子配列方向と直交するように
配置した。
【0015】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプ
リッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタを
そのハーフミラー面に対する入射ビームの入射角が45
°以下となるように配置し、このミラー型ビームスプリ
ッタを透過した透過ビームを前記記録用ビームとして用
いかつ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射された
反射ビームを前記出力制御用ビームとして用いた。
【0016】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプ
リッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタを
そのハーフミラー面による反射方向が前記半導体レーザ
アレイの発光素子配列方向と同一となるように配置し、
前記ミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを
前記記録用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームス
プリッタにより反射された反射ビームを前記出力制御用
ビームとして用いた。
【0017】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプ
リッタにより形成し、前記半導体レーザアレイと前記コ
リメートレンズとの間に前記ミラー型ビームスプリッタ
により発生する非点収差を補正する光学素子を配設し、
前記ミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを
前記記録用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームス
プリッタにより反射された反射ビームを前記出力制御用
ビームとして用いた。
【0018】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子をレーザビーム出射面側がハーフミラー面とさ
れたミラー型ビームスプリッタにより形成し、このミラ
ー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを前記記録
用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームスプリッタ
により反射された反射ビームを前記出力制御用ビームと
して用いた。
【0019】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子を、入射するレーザビームの主光線の位置から
周辺部に向かって連続的に反射率が変化する反射面を有
するビームスプリッタにより形成した。
【0020】請求項記載の発明では、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記半導体
レーザアレイと前記受光素子アレイとの間に偏光特性を
有する光学素子を配設した。
【0021】
【0022】
【作用】 請求項記載の発明においては、ミラー型ビー
ムスプリッタを用いこれによる反射ビームを記録用ビー
ムとして使用していることからその反射ビームには非点
収差が少なくなり、一方、出力制御用ビームは非点収差
により受光素子面上で長楕円のビームスポットとなるた
め受光素子の単位面積に入射するエネルギーが低下し、
受光素子の局所的な飽和を抑制させ、周波数特性を向上
させることが可能となる。
【0023】請求項記載の発明においては、ハーフミ
ラー面による反射方向を発光素子配列方向と直交方向と
なるようにミラー型ビームスプリッタを配置することに
より、半導体レーザアレイの有する非点収差とミラー型
ビームスプリッタにより発生する非点収差は加算され、
結像素子により受光素子配列方向に結像させた場合、受
光素子の配列と直交方向の結像位置は大きくずれ長楕円
のビームスポットとなり、これにより受光素子に入射す
る単位面積当たりのエネルギーは低下し、受光素子の局
所的な飽和が起きにくくなり、周波数特性を向上させる
ことが可能となる。
【0024】請求項記載の発明においては、ミラー型
ビームスプリッタを入射角45°以下となるように配置
したことにより、記録用ビームの非点収差を低減させ、
しかも、個々の半導体レーザの出力を高精度に検出して
出力制御することが可能となる。
【0025】請求項記載の発明においては、ハーフミ
ラー面による反射方向が半導体レーザアレイの発光素子
配列方向と同一となるようにミラー型ビームスプリッタ
を配置したことにより、このミラー型ビームスプリッタ
による非点収差とLD自体の非点収差が相殺されるた
め、記録用ビームの非点収差を少なくさせ、しかも、個
々の半導体レーザの出力を高精度に検出し出力制御する
ことが可能となる。
【0026】請求項記載の発明においては、ミラー型
ビームスプリッタによる非点収差を補正する光学素子を
配置したことにより、記録用ビームの非点収差を少なく
させ、しかも、個々の半導体レーザの出力を高精度に検
出し出力制御することが可能となる。
【0027】請求項記載の発明においては、ビーム分
割素子のビーム出射面側をハーフミラー面とすることに
より、出力制御用ビームはミラー型ビームスプリッタ内
を2回透過するため非点収差が増大し、受光素子面上で
長楕円のビームスポットとなるため、受光素子の単位面
積に入射するエネルギーが低下し、受光素子の局所的飽
和が大きくなり、周波数特性を向上させることが可能と
なる。
【0028】請求項記載の発明においては、反射率が
入射ビームの主光線付近から周辺部へ離れるに従って連
続的に変化する反射面を有するビームスプリッタを用
い、記録用ビームの強度分布が中心部で最も強度が高く
周辺に行くに従って強度が緩やかに変化する強度分布と
することによって、通常のアパーチャで光束を制限する
場合に比べてサイドブロー等のない記録用ビームスポッ
トが得られ、しかも、個々の半導体レーザの出力を高精
度に検出し出力制御することが可能となる。
【0029】請求項記載の発明においては、半導体レ
ーザの発光成分を低減する偏光特性をもつ光学素子を配
置したことにより、受光素子間のクロストークが少な
く、個々の半導体レーザの出力を高精度に検出して出力
制御することが可能となる。
【0030】本発明の基礎となる構成の一実施例を図1
〜図3に基づいて説明する。図1は、2ライン同時に記
録を行う場合の半導体レーザアレイ光源装置の構成を示
すものである。半導体レーザアレイ(LDA)24は2
個の発光素子(LD)24a,24bを有し、この出射
光路上にはビーム分割素子としてのプリズム型ビームス
プリッタ25が配置されている。このプリズム型ビーム
スプリッタ25を透過した光路上にはコリメートレンズ
26が配置され、一方、プリズム型ビームスプリッタ2
5により反射された光路上には結像素子としての集光レ
ンズ27が配置されている。この集光レンズ27により
集光されたビームは、ミラー28を介して、2個の受光
素子29a,29bを有する受光素子アレイ29に導か
れる。ここでは、プリズム型ビームスプリッタ25を透
過するビームが記録用ビームBkとして用いられ、プリ
ズム型ビームスプリッタ25により反射されるビームが
出力制御用ビームBsとして用いられている。また、図
2は、出力制御手段としての出力制御回路30の構成を
示すものであり、受光素子29a,29bにはそれぞれ
LD制御部30a,30bが接続されており、このLD
制御部30a,30bの出力段はLD24a,24bに
それぞれ接続されている。
【0031】このような構成において、LDA24の各
LD24a,24bから出射したレーザビームは、断面
が直角2等辺三角形の2個の三角柱プリズムの斜辺をハ
ーフミラー25aとし接合したプリズム型ビームスプリ
ッタ25に入射し、記録用ビームBkと出力制御用ビー
ムBsとに分割される。このプリズム型ビームスプリッ
タ25による浮き上がり量は平行平板に対して主光線が
入射角0°で入射する場合と同様であり、図3(a)に
示すようなLDA配列方向の浮き上がり量と図3(b)
に示すようなLDA配列直交方向の浮き上がり量とは同
量であり、非点収差は発生しない。
【0032】その後、プリズム型ビームスプリッタ25
で反射された出力制御用ビームKは集光レンズ27によ
って集光され、その集光位置に配置されたビーム数と同
数の受光素子29a,29bに受光される。それら個々
の受光素子29a,29bで光電変換された光出力信号
(受光信号)はLD制御部30a,30bに入力され
る。このLD制御部30a,30bでは受光素子29
a,29bからの各光出力に比例した光出力信号をもと
に所定の出力となるように各LD24a,24bの駆動
電流を制御する。
【0033】上述したように、プリズム型ビームスプリ
ッタ25を用いてビーム分割を行うことにより、出力制
御用ビームKの非点収差を少なくさせ、しかも、個々の
LD24a,24bの出力を高精度に検出して出力制御
することができ、これにより高品質な記録が行える半導
体レーザアレイ光源装置を提供することができる。
【0034】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
4及び図5に基づいて説明する。なお、前述した構成例
と同一部分についての説明は省略し、その同一部分につ
いては同一符号を用いる。
【0035】ここでは、ビーム分割素子として、ハーフ
ミラー31aを有するミラー型ビームスプリッタ31を
用いたものである。また、これに伴い、ミラー型ビーム
スプリッタ31を透過した透過ビームを出力制御用ビー
ムBsとして用い、プリズム型ビームスプリッタ31に
より反射された反射ビームを記録用ビームBkとして用
いた。
【0036】これにより、反射ビームである記録用ビー
ムBkは、ミラー型ビームスプリッタ31のハーフミラ
ー31aにより反射されその内部を透過しないため非点
収差が発生するようなことはない。一方、透過ビームで
ある出力制御用ビームBsは非点収差が発生し、集光レ
ンズ27によりその非点収差の発生した出力制御用ビー
ムBsを受光素子配列方向Xに結像させた場合、その受
光素子配列方向Xと直交方向の結像位置は大きくずれ
ず、受光面上では図5に示すような長楕円のビームスポ
ットとなる。この場合、受光素子29a,29b上にお
けるビームスポットは受光素子配列方向X及びその配列
方向と直交方向の両方向に絞られている必要はなく、受
光素子配列方向Xにのみに絞られていれば、受光素子2
9a,29b間のクロストークを少なくして各LD24
a,24bの発光量を検出することができる。また、こ
こでは、出力制御用ビームBsは受光素子配列方向Xと
直交方向には絞られていない方が受光素子29a,29
bの単位面積に入射するエネルギーが低下し、受光素子
29a,29bの局所的飽和が起きにくくなる。従っ
て、このようなことから、周波数特性が向上し、高速な
出力制御が行える半導体レーザアレイ光源装置を提供す
ることができる。
【0037】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
6及び図7に基づいて説明する。なお、前述した構成例
及び請求項1記載の発明と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0038】ここでは、請求項記載の実施例で述べた
ミラー型ビームスプリッタ31を、そのハーフミラー3
1aにより反射される記録用ビームBkの反射方向がL
DA24のLD配列方向Xoと直交するように配置した
ものである。
【0039】一般に、図7に示すように、LD24aに
おいては、活性層32の平行方向(発光素子配列方向X
o)と直交方向では導波モードの違いにより非点収差
(非点隔差)Asが発生する。そこで、ハーフミラー3
1aによる反射方向が発光素子配列方向Xoと直交する
方向となるようにミラー型ビームスプリッタ31を配置
すれば、LDA24の有する非点収差とミラー型ビーム
スプリッタ31により発生する非点収差とは加算され大
きな非点収差を有することとなり、この大きな非点収差
の生じた出力制御用ビームBsを集光レンズ27により
受光素子配列方向Xに結像させることにより、図5に示
したように受光素子29a,29bの面上での出力制御
用ビームBsの受光素子配列方向Xと直交する方向の結
像位置は大きくずれず、長楕円のビームスポットとな
る。従って、受光素子29a,29bに入射する単位面
積当たりのエネルギーは低下し、その受光素子29a,
29bの局所的飽和が大きくなるため、周波数特性を一
段と向上させ、高速な出力制御を行うことができる。
【0040】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
8に基づいて説明する。なお、前述した構成例及び請求
項1、2記載の発明と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0041】ここでは、ビーム分割素子としてミラー型
ビームスプリッタ31を用いるが、そのハーフミラー3
1aに対する入射ビームの主光線の入射角が45°以下
となるようにミラー型ビームスプリッタ31を配置した
ものである。また、これに伴い、透過ビームを記録用ビ
ームBkとして用い、反射ビームを出射制御用ビームB
sとして用いた。
【0042】このように反射ビームを出力制御用ビーム
Bsとして用い、透過ビームを記録用ビームBkとして
用いているため、記録用ビームBkには非点収差が発生
するが、入射角が小さいため45°入射の場合に比べて
その非点収差の量は減少し、これにより記録用ビームB
kを記録媒体上に微小スポットを絞り込んだ場合、ビー
ム形状の劣化は低減されることになる。これにより、個
々のLD24a,24bの出力を高精度に検出して出力
制御することができ、高品質な記録画像の得られる半導
体レーザアレイ光源装置を提供することができる。
【0043】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
9に基づいて説明する。なお、前述した構成例及び請求
項1〜記載の発明と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0044】ここでは、ビーム分割素子としてミラー型
ビームスプリッタ31を用いるが、そのハーフミラー3
1aによる反射方向をLDA24の発光素子配列方向X
oと同一方向となるようにミラー型ビームスプリッタ3
1を配置したものである。また、透過ビームを記録用ビ
ームBkとして用い、反射ビームを出射制御用ビームB
sとして用いた。
【0045】一般に、図7に示したように、LD24a
においては、活性層32の平行方向(発光素子配列方向
Xo)と直交方向では導波モードの違いにより非点収差
(非点隔差)Asが発生する。そこで、ハーフミラー3
1aによる反射方向を発光素子配列方向Xoと同じ方向
となるようにミラー型ビームスプリッタ31を配置する
ことにより、LDA24により生じる非点収差とミラー
型ビームスプリッタ31により発生する非点収差とを相
殺させることができる。従って、このように出射制御用
ビームBsの非点収差を消滅させることができるため、
個々のLD24a,24bの出力を高精度に検出して出
力制御することができるようになり、これにより高品質
な記録画像の得られる半導体レーザアレイ光源装置を提
供することができる。なお、LDA24自体が有する数
10μm以下の非点収差に比べ、ミラー型ビームスプリ
ッタ31による非点収差は例えば厚さ1mmのミラーを
主光線に対して45°で配置した場合では300μm程
度と大きいため、ミラー型ビームスプリッタ31は屈折
率の低い材料からなることが望ましい。
【0046】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
10に基づいて説明する。なお、前述した構成例及び
求項1〜記載の発明と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0047】ここでは、LDA24とミラー型ビームス
プリッタ31との間の光路上に、非点収差を補正するた
めの光学素子としての補正用平行平板33を配置したも
のである。また、透過ビームを記録用ビームBkとして
用い、反射ビームを出射制御用ビームBsとして用い
た。
【0048】この補正用平行平板33を設けたことによ
り、ミラー型ビームスプリッタ31により発生する非点
収差を補正することができる。この場合、ミラー型ビー
ムスプリッタ31と同じ材質で同じ厚さの補正用平行平
板33をミラー型ビームスプリッタ31の傾き方向と直
交方向に配置することにより非点収差を発生させ、この
非点収差によりミラー型ビームスプリッタ31による非
点収差を相殺させることができる。また、このような補
正用平行平板33は、ミラー型ビームスプリッタ31に
よって発生する非点収差だけでなく、LDA24自体の
非点収差も補正することができる。従って、このような
ことから、記録用ビームBkの非点収差を少なくさせる
ことができ、しかも、個々のLD24a,24bの出力
を高精度に検出して出力制御することができるため、高
品質な記録画像の得られる半導体レーザアレイ光源装置
を得ることができる。
【0049】なお、補正用平行平板33の配置位置とし
ては、前述した位置に限るものではなく、LDA24と
コリメートレンズ26との間の光路中であればどこでも
よい。また、補正用平行平板33の材質や厚さ(屈折
率)も、前述したようなミラー型ビームスプリッタ31
と同じものである必要はなく、入射ビームの主光線の入
射角を適切に選ぶことにより補正を行うことができる。
【0050】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
11に基づいて説明する。なお、前述した構成例及び
求項1〜記載の発明と同一部分についての説明は省略
し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0051】ここでは、ビーム分割素子として用いられ
るミラー型ビームスプリッタ31に形成されるハーフミ
ラー31aをレーザビーム出射面側に設けたものであ
る。また、透過ビームを記録用ビームBkとして用い、
反射ビームを出射制御用ビームBsとして用いた。
【0052】このようなことから、出射制御用ビームB
sはミラー型ビームスプリッタ31に入射しハーフミラ
ー31aにより反射されるまでの間に、ミラー型ビーム
スプリッタ31の内部を2回透過することになり、図2
4における非点収差の2倍の収差を有することになる。
従って、集光レンズ27により出射制御用ビームBsを
受光素子配列方向Xに結像させた場合、その受光素子配
列方向Xと直交方向の結像位置は大きくずれ、受光素子
29a,29bの面上では図5に示すように長楕円のビ
ームスポットとなる。これにより、受光素子29a,2
9bに入射する単位面積当たりのエネルギーは低下し、
受光素子29a,29bの局所的飽和が大きくなるた
め、周波数特性が向上し、高速な出力制御を行うことが
できる。
【0053】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
12〜図15に基づいて説明する。なお、前述した構成
例及び請求項1〜記載の発明と同一部分についての説
明は省略し、その同一部分については同一符号を用い
る。
【0054】ここでは、ビーム分割素子として、反射面
34aを一面にもつビームスプリッタ34を用いた。こ
の反射面34aは、入射レーザビームの主光線の位置か
ら周辺部に向かって連続的に反射率が変化していくよう
に形成される。具体的には、図12(a)はその反射面
34aの様子を示すものである。入射レーザビームの主
光線領域となる中心部付近では反射率が低く、その中心
部から周辺部へ離れるに従って反射率が高くなってい
る。図12(b)はその反射率分布の変化の様子を示す
ものである。
【0055】ビームスプリッタ34を透過するビームを
記録用ビームBkとして用いた場合、図13に示すよう
に、中心部で最も強度が高く周辺部に行くに従って強度
が緩やかに変化するような分布をもつビームとなる。ま
た、このようにしてビームスプリッタ34を透過した記
録用ビームBkは、一定の太さのレーザビームとなる。
このことは言い替えれば、ビームスプリッタ34は、図
14に示すようなアパーチャ35と同様な作用をなすも
のであり、LDA24から出射する発散ビームの発散角
のバラツキによる記録媒体上での最終的なビーム径の変
動を防止する。この場合、図14に示すような開口部以
外の部分の光はすべて遮光してしまうような通常のアパ
ーチャ35によるビーム径の制限では、そのアパーチャ
35の輪郭部(エッジ部)によるケラレのため開口部通
過後のレーザビームを微小スポットに集光した場合、そ
の強度分布は回折光によりサイドローブが発生するのに
対して、本実施例のようなビームスプリッタ34を透過
したことによるレーザビームの場合にはそのようなケラ
レによるサイドローブは発生しない。
【0056】また、図15(a)は、入射レーザビーム
の主光線領域となる反射面34aの中心部付近での反射
率が高く、それから周辺部に離れるに従って反射率が低
くなるように形成されたビームスプリッタ34の他の例
を示すものであり、これにより反射率分布は図15
(b)に示すような形状となる。この場合にも、図12
の構成の場合と同様な効果を得ることができる。
【0057】上述したように、反射率が入射ビームの主
光線付近から周辺部へ離れるに従って変化するように形
成された反射面34aをもつビームスプリッタ34を設
け、記録用ビームBkの強度分布が中心部で最も強度が
高く周辺に行くに従って強度が緩やかに変化する強度分
布とすることにより、通常のアパーチャで光束を制限す
る場合に比べてサイドブロー等のない記録用ビームスポ
ットを得ることができ、しかも、個々のLD24a,2
4bの出力を高精度に検出し出力制御することができる
ため、高品質な記録が行える半導体レーザアレイ光源装
置を得ることができる。
【0058】次に、請求項記載の発明の一実施例を図
16及び図17に基づいて説明する。なお、前述した
成例及び請求項1〜記載の発明と同一部分についての
説明は省略し、その同一部分については同一符号を用い
る。
【0059】ここでは、LDA24と受光素子アレイ
(PDA)29との間の光路上に、偏光特性をもつ光学
素子としての偏光板35を配置したものである。以下、
この偏光板35を設けた理由について述べる。図17
は、LDA24を構成するLD24aの一般的な電流−
光出力特性を示す。一定電流(閾値電流)Isまではレ
ーザ発光はせず、LED発光による発光を行う。LD発
光を開始しても出力光の中にはLED発光成分を含んで
いる。このLED発光成分はLD発光成分に比べて集束
性が悪いため、LDAの各LD(本実施例のようなLD
A24の各LD24a,24b)からのビームを複数の
受光素子(受光素子29a,29b)に検出した場合、
フレア光となって本来入射すべきでない隣接した受光素
子にも入射し、これにより受光素子間のクロストーク信
号となり、LDAの出力制御の精度が劣化してしまう。
【0060】そこで、本実施例のように、LDA24の
LD24a,24bからの出射光のうち直線偏光である
LD発光成分のみを透過する偏光板35を出射制御用ビ
ームBsの光路上に配置することによって、フレア光で
あるLED成分をカットし、受光素子29a,29b間
のクロストークを低減させることができる。従って、L
DA24のLD発光成分を低減する偏光特性をもつ偏光
板35を配置したことによって、受光素子24a,24
b間のクロストークが少なく、個々のLD24a,24
bの出力を高精度に検出して出力制御することができ、
これにより高品質な記録が行える半導体レーザアレイ光
源装置を得ることができる。
【0061】なお、偏光板35の配置位置としては、前
述したような位置に限るものではなく、LDA24と受
光素子24a,24bとの間のいずれかの位置に配置す
ればよい。また、偏光板35以外の一定の偏光方向をも
つ光のみを透過若しくは反射する偏光素子を用いてもよ
い。
【0062】
【0063】
【発明の効果】 請求項記載の発明は、複数の発散され
たレーザビームを出射する発光素子を有する半導体レー
ザアレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光
するコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前
記コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビーム
を記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビ
ーム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビー
ムを結像する結像素子と、この結像された複数の出力制
御用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応
した複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受
光素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個
々の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備
えた半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム
分割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプ
リッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタを
透過した透過ビームを前記出力制御用ビームとして用い
かつ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射された反
射ビームを前記記録用ビームとして用いたので、記録用
ビームは非点収差が少なく、出力制御用ビームは非点収
差により受光素子面上で長楕円のビームスポットとなる
ため受光素子の単位面積に入射するエネルギーが低下
し、受光素子の局所的な飽和を抑制させ、周波数特性を
向上させることができ、これにより高速な出力制御が行
える半導体レーザアレイ光源装置を提供することができ
るものである。
【0064】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、ミラー型ビームスプリッタをそのハーフミ
ラー面により反射される記録用ビームの反射方向が半導
体レーザアレイの発光素子配列方向と直交するように配
置したので、半導体レーザアレイの有する非点収差とミ
ラー型ビームスプリッタにより発生する非点収差は加算
され、結像素子により受光素子配列方向に結像させた場
合、受光素子の配列と直交方向の結像位置は大きくずれ
長楕円のビームスポットとなり、これにより受光素子に
入射する単位面積当たりのエネルギーは低下し、受光素
子の局所的な飽和が起きにくくなり、周波数特性を向上
させることができ、これにより高速な出力制御が行える
半導体レーザアレイ光源装置を提供することができるも
のである。
【0065】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム分
割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプリ
ッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタをそ
のハーフミラー面に対する入射ビームの入射角が45°
以下となるように配置し、このミラー型ビームスプリッ
タを透過した透過ビームを前記記録用ビームとして用い
かつ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射された反
射ビームを前記出力制御用ビームとして用いたので、記
録用ビームの非点収差を低減させ、しかも、個々の半導
体レーザの出力を高精度に検出して出力制御することが
でき、これにより高品質な記録が行える半導体レーザア
レイ光源装置を提供することができるものである。
【0066】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム分
割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプリ
ッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタをそ
のハーフミラー面による反射方向が前記半導体レーザア
レイの発光素子配列方向と同一となるように配置し、前
記ミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを前
記記録用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームスプ
リッタにより反射された反射ビームを前記出力制御用ビ
ームとして用いたので、ミラー型ビームスプリッタによ
る非点収差とLD自体の非点収差とが相殺され、記録用
ビームの非点収差を少なくし、しかも、個々の半導体レ
ーザの出力を高精度に検出し出力制御することができ、
これにより高品質な記録画像が行える半導体レーザアレ
イ光源装置を提供することができるものである。
【0067】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム分
割素子をハーフミラー面を有するミラー型ビームスプリ
ッタにより形成し、前記半導体レーザアレイと前記コリ
メートレンズとの間に前記ミラー型ビームスプリッタに
より発生する非点収差を補正する光学素子を配設し、前
記ミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを前
記記録用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームスプ
リッタにより反射された反射ビームを前記出力制御用ビ
ームとして用いたので、記録用ビームの非点収差を少な
くさせ、しかも、個々の半導体レーザの出力を高精度に
検出し出力制御することができ、これにより高品質な記
録画像が行える半導体レーザアレイ光源装置を提供する
ことができるものである。
【0068】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム分
割素子をレーザビーム出射面側がハーフミラー面とされ
たミラー型ビームスプリッタにより形成し、このミラー
型ビームスプリッタを透過した透過ビームを前記記録用
ビームとして用いかつ前記ミラー型ビームスプリッタに
より反射された反射ビームを前記出力制御用ビームとし
て用いたので、出力制御用ビームはミラー型ビームスプ
リッタ内を2回透過するため非点収差が増大し、受光素
子面上で長楕円のビームスポットとなるため、受光素子
の単位面積に入射するエネルギーが低下し、受光素子の
局所的飽和が大きくなり、周波数特性を向上させること
ができ、これにより高速な出力制御が行える半導体レー
ザアレイ光源装置を提供することができるものである。
【0069】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記ビーム分
割素子を、入射するレーザビームの主光線の位置から周
辺部に向かって連続的に反射率が変化する反射面を有す
るビームスプリッタにより形成したので、通常のアパー
チャで光束を制限する場合に比べてサイドブロー等のな
い記録用ビームスポットが得られ、しかも、個々の半導
体レーザの出力を高精度に検出し出力制御することがで
き、これにより高品質な記録が行える半導体レーザアレ
イ光源装置を提供することができるものである。
【0070】請求項記載の発明は、複数の発散された
レーザビームを出射する発光素子を有する半導体レーザ
アレイと、前記出射された複数のレーザビームを集光す
るコリメートレンズと、前記半導体レーザアレイと前記
コリメートレンズとの間に配置され前記レーザビームを
記録用ビームと出力制御用ビームとに振幅分割するビー
ム分割素子と、この分割された複数の出力制御用ビーム
を結像する結像素子と、この結像された複数の出力制御
用ビームを独立して受光する前記発光素子の数に対応し
た複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記受光
素子からの出力に応じて前記半導体レーザアレイの個々
の発光素子の発光出力を制御する出力制御手段とを備え
た半導体レーザアレイ光源装置において、前記半導体レ
ーザアレイと前記受光素子アレイとの間に偏光特性を有
する光学素子を配設したので、受光素子間のクロストー
クが少なく、個々の半導体レーザの出力を高精度に検出
して出力制御することができ、高品質な記録が行える半
導体レーザアレイ光源装置を提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる構成の一実施例である半導
体レーザアレイ光源装置の構成を示す光路図である。
【図2】レーザ制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】(a)は配列方向への浮き上がり量を示す光路
図、(b)は配列直交方向への浮き上がり量を示す光路
図である。
【図4】請求項記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は発光素子配列方向の光路状態を示す光路
図、(b)は発光素子配列方向に直交する方向の光路状
態を示す光路図である。
【図5】受光素子面上でのビーム状態を示す正面図であ
る。
【図6】請求項記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は発光素子配列方向に直交する方向の光路状
態を示す光路図、(b)は発光素子配列方向の光路状態
を示す光路図である。
【図7】半導体レーザの発光状態を示す模式図である。
【図8】請求項記載の発明の一実施例を示す光路図で
ある。
【図9】請求項記載の発明の一実施例を示す光路図で
ある。
【図10】請求項記載の発明の一実施例を示すもので
あり、(a)は発光素子配列方向の光路状態を示す光路
図、(b)は発光素子配列方向に直交する方向の光路状
態を示す光路図である。
【図11】請求項記載の発明の一実施例を示す光路図
である。
【図12】請求項記載の発明の一実施例を示すもので
あり、(a)はビームスプリッタの反射面側の正面図、
(b)は反射率分布を示す特性図である。
【図13】ビームスプリッタを透過するビームの光路図
である。
【図14】従来のアパーチャを通過するビームの光路図
である。
【図15】ビームスプリッタの他の構成例を示すもので
あり、(a)はそのビームスプリッタの反射面側の正面
図、(b)は反射率分布を示す特性図である。
【図16】請求項記載の発明の一実施例を示す光路図
である。
【図17】半導体レーザの駆動電流に対する光出力の変
化の様子を示す特性図である。
【図18】第一の従来例を示す斜視図である。
【図19】第二の従来例を示す平面図である。
【図20】半導体レーザアレイの構成を示す斜視図であ
る。
【図21】受光素子間に遮光部材を配設した場合の様子
を示す平面図である。
【図22】第三の従来例を示す光路図である。
【図23】ハーフミラーの配置を変えた場合の構成を示
す光路図である。
【図24】(a)はハーフミラーの傾き方向での浮き上
がり量を示す光路図、(b)はハーフミラーの傾き方向
と直交する方向での浮き上がり量を示す光路図である。
【図25】(a)は主走査方向でのビームウェスト状態
を示す光路図、(b)は副走査方向でのビームウェスト
状態を示す光路図である。
【図26】(a)は非点収差のない場合のビーム形状を
示す模式図、(b)は非点収差のある場合のビーム形状
を示す模式図である。
【符号の説明】 24 半導体レーザアレイ 24a,24b 発光素子 25 ビーム分割素子(プリズム型ビー
ムスプリッタ) 26 コリメートレンズ 27 結像素子 29 受光素子アレイ 29a,29b 受光素子 31 ミラー型ビームスプリッタ 31a ハーフミラー面 33 光学素子 34 ビームスプリッタ 34a 反射面 35 光学素子 Bk 記録用ビーム Bs 出力制御用ビーム

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子をハーフミラ
    ー面を有するミラー型ビームスプリッタにより形成し、
    このミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビームを
    前記出力制御用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビー
    ムスプリッタにより反射された反射ビームを前記記録用
    ビームとして用いたことを特徴とする半導体レーザアレ
    イ光源装置。
  2. 【請求項2】 ミラー型ビームスプリッタをそのハーフ
    ミラー面により反射される記録用ビームの反射方向が半
    導体レーザアレイの発光素子配列方向と直交するように
    配置したことを特徴とする請求項記載の半導体レーザ
    アレイ光源装置。
  3. 【請求項3】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子をハーフミラ
    ー面を有するミラー型ビームスプリッタにより形成し、
    このミラー型ビームスプリッタをそのハーフミラー面に
    対する入射ビームの入射角が45°以下となるように配
    置し、このミラー型ビームスプリッタを透過した透過ビ
    ームを前記記録用ビームとして用いかつ前記ミラー型ビ
    ームスプリッタにより反射された反射ビームを前記出力
    制御用ビームとして用いたことを特徴とする半導体レー
    ザアレイ光源装置。
  4. 【請求項4】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子をハーフミラ
    ー面を有するミラー型ビームスプリッタにより形成し、
    このミラー型ビームスプリッタをそのハーフミラー面に
    よる反射方向が前記半導体レーザアレイの発光素子配列
    方向と同一となるように配置し、前記ミラー型ビームス
    プリッタを透過した透過ビームを前記記録用ビームとし
    て用いかつ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射さ
    れた反射ビームを前記出力制御用ビームとして用いたこ
    とを特徴とする半導体レーザアレイ光源装置。
  5. 【請求項5】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子をハーフミラ
    ー面を有するミラー型ビームスプリッタにより形成し、
    前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズとの間
    に前記ミラー型ビームスプリッタにより発生する非点収
    差を補正する光学素子を配設し、前記ミラー型ビームス
    プリッタを透過した透過ビームを前記記録用ビームとし
    て用いかつ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射さ
    れた反射ビームを前記出力制御用ビームとして用いたこ
    とを特徴とする半導体レーザアレイ光源装置。
  6. 【請求項6】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子をレーザビー
    ム出射面側がハーフミラー面とされたミラー型ビームス
    プリッタにより形成し、このミラー型ビームスプリッタ
    を透過した透過ビームを前記記録用ビームとして用いか
    つ前記ミラー型ビームスプリッタにより反射された反射
    ビームを前記出力制御用ビームとして用いたことを特徴
    とする半導体レーザアレイ光源装置。
  7. 【請求項7】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記ビーム分割素子を、入射する
    レーザビームの主光線の位置から周辺部に向かって連続
    的に反射率が変化する反射面を有するビームスプリッタ
    により形成したことを特徴とする半導体レーザアレイ光
    源装置。
  8. 【請求項8】 複数の発散されたレーザビームを出射す
    る発光素子を有する半導体レーザアレイと、前記出射さ
    れた複数のレーザビームを集光するコリメートレンズ
    と、前記半導体レーザアレイと前記コリメートレンズと
    の間に配置され前記レーザビームを記録用ビームと出力
    制御用ビームとに振幅分割するビーム分割素子と、この
    分割された複数の出力制御用ビームを結像する結像素子
    と、この結像された複数の出力制御用ビームを独立して
    受光する前記発光素子の数に対応した複数の受光素子を
    有する受光素子アレイと、前記受光素子からの出力に応
    じて前記半導体レーザアレイの個々の発光素子の発光出
    力を制御する出力制御手段とを備えた半導体レーザアレ
    イ光源装置において、前記半導体レーザアレイと前記受
    光素子アレイとの間に偏光特性を有する光学素子を配設
    したことを特徴とする半導体レーザアレイ光源装置。
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