JP2003287696A - マルチビーム走査装置、光源装置 - Google Patents

マルチビーム走査装置、光源装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向器に入射させる複数の光ビーム相互間の
開き角θが小さいマルチビーム走査装置を提供する。 【解決手段】 3つの光ビームを偏向器114を用いて
偏向させることにより被走査面上で同時に走査させるマ
ルチビーム走査装置であって、第1及び第2のプリズム
124、210を備え、第1のプリズムは、第2の光ビ
ーム108の光束の一部を遮光しつつ、入射された第1
の光ビーム106を偏向器114へ向けて射出し、第2
のプリズム210は、第2の光ビーム108の光束の一
部を遮光しつつ、入射された第3の光ビーム206を偏
向器114へ向けて射出する。第1及び第2のプリズム
124、210は、互いの間に第2の光ビームが通過す
る隙間Sを有するように配置されており、第2の光ビー
ム108は、隙間Sを通過することによりビーム幅を規
制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ビームを用い
て複数の走査線を同時に走査するマルチビーム走査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンターやデジタルコピ
ー機等、光ビームを被走査面上で走査させることによ
り、走査面に画像を形成する種々の光描画装置が知られ
ている。近年、このような光描画装置では、画像をより
高速で描画するべく、複数の光ビームを回転しているポ
リゴンミラーに照射し、被走査面に向けて反射させるこ
とで、被走査面上に2以上の光ビームを同時に走査さ
せ、副走査方向の走査速度を向上させている。
【0003】ところで、複数の光ビームを同時にポリゴ
ンミラーで偏向させる方法としては、例えば特開平8−
304722号公報に開示されているように、複数の光
ビームをビームスプリッターを用いて予め互いに近接す
る平行光に変えてからポリゴンミラーに入射させるとい
う方法がある。しかし、この方法では、高価な光学部品
であるビームスプリッターを利用するので、装置の製造
コストが増大するという不都合がある。
【0004】そこで、例えば、特開2000−2499
48号公報では、ビームスプリッターを用いて2つの光
ビームを平行にする代わりに、2つの光ビームをそれぞ
れ異なる角度からポリゴンミラーの同一位置に入射させ
る方法を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−249
948号公報の装置は、ビームスプリッターを採用しな
い点で、特開平8−304722号公報の装置よりも安
価に製造できるという利点を有する。しかし、特開20
00−249948号公報の装置では、2つの光ビーム
が、ポリゴンミラーが回転する方向に所定の開き角θを
有した状態でポリゴンミラーに入射する。ポリゴンミラ
ーに入射する光ビームがこのような開き角θを有する場
合には、被走査面上の同じ範囲を走査させるために、ポ
リゴンミラーが回転すべき角度範囲が光ビーム間で相違
するようになる。この結果、被走査面上で走査される各
光ビーム間で像面湾曲や走査速度の特性が異なるように
なる。また、開き角θが存在しない場合よりも存在する
場合の方が、ポリゴンミラーの反射面の幅を大きくしな
ければならなくなるため、より内接円径の大きなポリゴ
ンミラーを利用しなければならない。また、そのより大
きなポリゴンミラーを高速回転させるためによりパワー
のある回転モータを使用しなければならなくなる。
【0006】上記のような問題を抑制するためには、ポ
リゴンミラーに入射するそれぞれの光ビーム相互間の開
き角θをなるべく小さくすることが望まれる。ところ
が、特開2000−249948号公報に開示されてい
る装置では、光学系の構成から、開き角θが、各光ビー
ムの光路上に配置されたカップリングレンズの径で決ま
る所定値よりも小さくすることがはできないという問題
があった。
【0007】そこで本発明は、偏向器に入射させる複数
の光ビーム相互間の開き角θをより小さく抑制できるマ
ルチビーム走査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様では、そ
れぞれ第1及び第2の発光素子から射出される第1及び
第2の光ビームを偏向器を用いて偏向させることにより
被走査面上で同時に走査させるマルチビーム走査装置で
あって、第1の光ビームを入射させる光入射部と、第2
の光ビームの光束の一部を遮光しつつ光入射部から入射
された第1の光ビームを偏光器へ向けて射出する光射出
部とを有するプリズムを備えるマルチビーム走査装置が
提供される。
【0009】また、本発明の他の態様では、それぞれ第
1及び第2の発光素子から射出される第1及び第2の光
ビームを偏向器を用いて偏向させることにより被走査面
上で同時に走査させるマルチビーム走査装置であって、
第1の光ビームを入射させる光入射部と、第2の光ビー
ムの光束の一部を偏光器がある方向と異なる方向へ向け
て偏向させつつ光入射部から入射された第1の光ビーム
を偏光器へ向けて射出する光射出部とを有するプリズム
を備えるマルチビーム走査装置が提供される。
【0010】上記のような構成のマルチビーム走査装置
では、第1の光ビームと第2の光ビームとを極めて隣接
させた状態でプリズムから射出させることが可能であ
り、その結果、ポリゴンミラーへ入射する第1及び第2
の光ビームの開き角θを極めて小さくすることも可能に
なる。
【0011】プリズムの光射出部は、第1の光ビームが
臨界角より大きな角度で入射し、偏向器へ向けて全反射
する反射面を含むように構成することができる。特に、
第2の光ビームの光束の一部を偏向させる光射出部は、
第1の光ビームを偏光器へ向けて全反射させている面
が、同時に、例えば屈折により第2の光ビームの光束の
一部を偏光器があるのと異なる方向へ偏向させるように
構成することができる。
【0012】また、プリズムの光射出部は、反射膜が形
成された反射面を含み、その反射面が第1の光ビームを
偏向器へ向けて反射すると共に、第2の光ビームの光束
の一部を遮光するように構成することもできる。同じ反
射面を用いて第1の光ビームを反射すると共に、第2の
光ビームの一部を遮光するので、第2の光ビームが遮光
された領域に第1の光ビームを射出し、それにより、第
1及び第2のビームを隣接させることが容易にできるよ
うになる。
【0013】本発明のある態様では、光射出部が面取り
がなされたプリズムの角部であり、その角部を形成する
一方の面が第1の光ビームを偏向器へ向けて反射するた
めの反射面となっている。そして、第1の光ビームは、
面取りされた部分に一部が入射するようにその反射面に
照射される。この結果、第1及び第2の光ビームを隙間
なく隣接させた状態で偏光器へ向けて射出される。
【0014】なお、上記の場合には、プリズムの面取り
された部分が、入射した第1の光ビームを散乱させるよ
うに表面加工されていることが望ましい。また、プリズ
ムが、面取りされた部分に入射する第1の光ビームの光
量を制限する光量制限部を有することも望ましい。この
光量制限部としては、例えば、面取りされた部分へ向か
う第1の光ビームの一部を散乱させるように角部を形成
する他方の面に設けられた溝部を利用することができ
る。
【0015】本発明は、第3の光ビームを射出する第3
の発光素子と、第2のプリズムをさらに備えることであ
ってもよい。この場合、第2のプリズムは、第3の光ビ
ームを入射させる光入射部と、第2の光ビームの光束の
一部を遮光しつつ、光入射部から入射された第3の光ビ
ームを偏向器へ向けて射出する光射出部とを有する。そ
して、第1及び第2のプリズムは、互いの光射出部の間
に第2の光ビームが通過する隙間を有するように配置さ
れる。この結果、第2の光ビームは、隙間を通過するこ
とによりそのビーム幅を規制される。
【0016】なお、第2のプリズムは、第3の光ビーム
を入射させる光入射部と、第2の光ビームの光束の一部
を偏光器がある方向と異なる方向へ向けて屈折等を利用
して偏向させつつ、光入射部から入射された第3の光ビ
ームを偏向器へ向けて射出する光射出部とを有するよう
に構成してもよい。
【0017】上記のようにさらに第3の発光素子等を備
える場合、本発明は、第1及び第2のプリズムより前記
偏光器側において、スリットを配置し、そのスリットを
用いて、第1および第3の光ビームのビーム幅を、第2
の光ビームのビーム幅とほぼ等しい幅になるように規制
することとしてもよい。
【0018】本発明の一態様では、第1から第3までの
発光素子は、実質的に同一の平面内に各々の光ビームを
射出するように配置される。なお、上記平面は、偏光器
の回転軸に実質的に垂直に交わる平面であることが好ま
しい。
【0019】本発明の一態様では、第1から第3までの
発光素子は、一の支持部材に一体に固定される。この支
持部材には、第1および第2のプリズムがさらに固定さ
れていてもよい。また、支持部材には、発光素子の各々
の光射出側に、発光素子が射出した光ビームを平行光に
変換するコリメータレンズが固定されていてもよい。
【0020】支持部材は、例えば金属材料などの高熱伝
導性を有することが好ましい。これは、各発光素子をほ
ぼ同じ温度下作動させ、それにいわゆるモードホップを
抑制するためである。
【0021】本発明の一態様では、第1から第3までの
光ビームのうち、一の光ビームを除く他の光ビームの光
路上には、偏光器がそれら光ビームを走査する主走査方
向と直交する副走査方向における前記光ビームの前記偏
光器への入射角を調整するための角度調整手段が配置さ
れる。これは、被走査面上で走査される光ビームの副走
査方向におけるピッチ間隔を調整できるようにするため
にである。角度調整手段が配置されない一の光ビーム
は、第1から第3の光ビームの中で、偏光器により偏向
された結果、被走査面上の走査領域に最初にビームスポ
ットを形成する光ビームとすることが好ましい。最初に
被走査面に現れるビームスポットの位置を基準に他のビ
ームスポットの副走査方向を調整すれば、調整が容易に
なるからである。
【0022】本発明の他の態様では、それぞれ第1及び
第2の発光素子から射出される第1及び第2の光ビーム
を偏向器を用いて偏向させることにより被走査面上で同
時に走査させるマルチビーム走査装置であって、第1の
光ビームを第2の光ビームの方へ向けて反射する第1の
反射面と、第1の反射面で反射された1の光ビームを偏
向器へ向けて反射すると共に、第2の光ビームの光束の
一部を遮光する、又は偏光器があるある方向と異なる方
向へ変更させる第2の反射面とを有するプリズムを備え
るマルチビーム走査装置が提供される。
【0023】上記の態様のマルチビーム走査装置では、
第1及び第2の反射面の少なくとも一方は、少なくとも
一部に、第1の光ビームが臨界角より大きな角度で入射
し、全反射する領域を有することが好ましい。
【0024】本発明の他の態様では、それぞれ第1及び
第2の発光素子から射出される第1及び第2の光ビーム
を偏向器を用いて偏向させることにより被走査面上で同
時に走査させるマルチビーム走査装置において、端部を
第2の光ビームの光路内に配置することにより第2の光
ビームの光束の一部を遮光すると共に、端部を含む部位
で第1の光ビームを偏向器へ向けて反射するミラーを有
するマルチビーム走査装置が提供される。
【0025】本発明の他の態様では、それぞれ第1、第
2および第3の光ビームを射出する第1、第2および第
3の発光素子と、第1の光ビームが入射する位置に配置
された第1のプリズムであって、所定の目標方向へ向け
られている第2の光ビームの光束の一部を遮光しつつ、
第1の光ビームを目標方向へ向けて射出する光射出部を
有する第1のプリズムと、第3の光ビームが入射する位
置に配置された第2のプリズムであって、目標方向へ向
けられている第2の光ビームの光束の一部を遮光しつ
つ、又は偏光器があるある方向と異なる方向へ変更させ
つつ、第3の光ビームを目標方向へ向けて射出する光射
出部を有する第2のプリズムと、第1から第3までの発
光素子と第1および第2のプリズムを一体に保持する支
持部材とを備える光源装置が提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るマルチビーム走査装置100の光学的構成を模式的に
示す図である。図1に示されるように、マルチビーム走
査装置100は、第1及び第2の発光素子102、10
4を備えている。第1及び第2の発光素子102、10
4は例えばレーザダイオードであり、それぞれ、第1及
び第2の光ビーム106、108を照射する。本実施形
態の場合、第1及び第2の発光素子102、104は、
第1及び第2の光ビーム106、108を、後述するポ
リゴンミラーの回転軸を法線とする平面内に、好ましく
はそれらが互いに実質的に平行となるように照射する。
【0027】第2の発光素子104から照射された第2
の光ビーム108は、コリメータレンズ110により平
行光に変換された後、シリンドリカルレンズ112を通
過し、ポリゴンミラー114の反射面114aへ入射す
る。シリンドリカルレンズ112は、ポリゴンミラー1
14の反射面114aの近傍に光ビームが収束するよう
に、ポリゴンミラー114の回転軸114bに平行な方
向(副走査方向)にのみ光ビームを収束させるパワーを
有する。
【0028】第2の光ビーム108は、さらに、反射面
114aにより反射され、fθレンズ118を通過し、
被走査面120上に結像される。ポリゴンミラー114
が所定速度で回転すると、被走査面120上に結像され
た第2の光ビームは、実質的に一定の速度で被走査面1
20上を移動する。このとき第2の光ビームが移動する
方向を主走査方向という。また、被走査面120上で主
走査面に直交する方向を副走査方向という。
【0029】第1の発光素子102から照射された第1
の光ビーム106は、コリメータレンズ122において
平行光に変換された後、プリズム124へ入射する。プ
リズム124は、第1の光ビーム106の光路を第2の
光ビーム108へ近づけ、それから第1の光ビーム10
6をポリゴンミラー114へ向けて射出する。このと
き、プリズム124は、第2の光ビーム108が照射さ
れている位置とほぼ同じ位置において第1の光ビームが
ポリゴンミラー114の反射面114aに照射されるよ
うに、第1の光ビーム106を射出する。このため、プ
リズム124よりポリゴンミラー114の側において、
第1および第2の光ビーム106、108は互いに平行
ではなく、ポリゴンミラー114の回転方向において相
互間に開き角θを有している。
【0030】プリズム124から射出された第1の光ビ
ーム106は、第2の光ビーム108と同様に、シリン
ドリカルレンズ112を通過した後にポリゴンミラー1
14に入射し、ポリゴンミラーの反射面114aで反射
される。反射された第1の光ビーム106は、さらにf
θレンズ118を通過した後に被走査面120に照射さ
れ、そこに主走査方向に移動するビームスポットを形成
する。
【0031】第2の光ビーム108の光路上であってコ
リメータレンズ110とシリンドリカルレンズ112と
の間には、さらに、第2の光ビーム108の位置調整用
素子126が配置されている。位置調整用素子126
は、例えばその光軸を含む断面がクサビ形状をしたプリ
ズムである。本実施形態では、位置調整用素子126の
配置を調整することにより、第2の光ビーム108がシ
リンドリカルレンズ112に入射する高さを調整する。
ここで高さとは、副走査方向の位置をいう。第2の光ビ
ーム108の高さは、第1の光ビーム106と所定距離
異なる高さでシリンドリカルレンズ112に入射するよ
うに調整される。これにより、第2の光ビーム108
は、ポリゴンミラーの反射面114aにおいて第1光ビ
ーム106に対し僅かに傾いた状態でポリゴンミラー1
14に入反射する。つまり、第2の光ビーム108は、
位置調整用素子126によりポリゴンミラー114に入
射する副走査方向の角度を調整される。角度を調整した
結果、第2の光ビーム108は、被走査面上で第1の光
ビーム106が走査する走査ラインに対し副走査方向へ
所定間隔離れた走査ライン上を走査するようになる。
【0032】シリンドリカルレンズ112とポリゴンミ
ラー114の間には、さらに、スリット128が配置さ
れている。スリット128は、ポリゴンミラー114の
回転軸を法線とする平面に平行な長穴状の開口を有し、
この開口に第1及び第2光ビーム106、108を通過
させることにより、断面形状が互いにほぼ等しくなるよ
うに第1および第2の光ビームのビーム幅等を規制して
いる。これにより、第1および第2の光ビームの有効光
束が成形される。
【0033】図2は、マルチビーム走査装置100にお
けるプリズム124を含む一部を拡大して示す図であ
る。図2に示されるように、プリズム124は、第1の
光ビーム106が入射する入射面124a、それぞれ第
1のビーム106を反射するための反射膜がコーティン
グされている第1及び第2の反射面124b、124
c、並びに第1の光ビーム106が射出する射出面12
4dを有している。
【0034】第1の光ビーム106は、入射面124a
と第1の反射面124bとがなす角部を含む入射面12
4aの一部からプリズム124に入射する。なお、入射
面124には、第1の光ビーム106の透過を促進する
ため、反射防止膜がコーティングされていてもよい。
【0035】プリズム124に入射した第1の光ビーム
106は、第1の反射面124bにおいて第2の反射面
124cへ向けて反射される。第1の反射面124bで
反射された第1の光ビーム106は、さらに、第2の反
射面124cにおいて反射され、射出面124dからポ
リゴンミラー114へ向けて射出する。
【0036】第2の反射面124cと射出面124dに
より形成される角部には、面取り部124eが形成され
ている。第1の反射面124bにより反射された第1の
光ビーム106は、第2の反射面124cのみならず、
面取り部124eにも照射される。この結果、第2の反
射面124cの面取り部124e側にある端部からも、
第1の光ビームがポリゴンミラー114へ向けて反射さ
れるようになる。
【0037】面取り部124eは、そこへ入射した光を
散乱するように表面を加工されている。例えば、本実施
形態の面取り部124eは、#400〜#800程度の
表面荒さを有するスリ面に加工されている。このため
に、面取り部124eに入射した第1の光ビーム106
は、そこで散乱され、特定の方向へ大きな強度を有する
状態で透過または反射することはない。
【0038】第2の反射面124cにおける射出面12
4d側の端部は、第2の光ビーム108の光路内に配置
されている。このため、第2の反射面124cの端部に
第2の光ビーム108の一部が照射される。第2の反射
面124cには、前述したように反射膜が設けられてい
るため、照射された第2の光ビーム108はそこで反射
され、ポリゴンミラー114へ向かうことはない。つま
り、第2の反射面124cの端部は、第2の光ビーム1
08の光束の一部を遮光している。
【0039】このように、第2の反射面124cの端部
は、第2の光ビームを遮光すると共に、同時に、第1の
光ビーム106をポリゴンミラー114に向けて反射さ
せている。このため、プリズム124の射出面124d
側では、第2の光ビーム108が遮光された領域におい
て第1の光ビーム106が射出され、結果として第1の
光ビーム106の光束が第2の光ビーム108の光束と
隙間なく隣接するようになる。既に説明したように、第
1及び第2の光ビーム106、108は、ポリゴンミラ
ー114の回転方向において互いに開き角θを有する状
態でポリゴンミラー114へ入射しているが、プリズム
124の射出面124dにおいて、第1及び第2の光ビ
ーム106、108が互いに隙間なく隣接し、第1およ
び第2の光ビーム106、108の間隔が極めて小さく
なっているために、開き角θも極めて小さくなってい
る。
【0040】図3は、第1の光ビームが射出する部位を
含むプリズム124の一部分の拡大図である。射出面1
24dには、第1の反射面124bで反射され、面取り
部124eへ向かう第1の光ビーム106の一部を散乱
させ、それにより面取り部124eへ入射し散乱される
光量を制限する散乱光量制限部が設けられている。散乱
光量制限部としては、例えば、図3に示すように、射出
面124dに設けられ、その面がすり面となっている遮
光溝124fを利用することができる。
【0041】遮光溝124fは、例えば、第1の光ビー
ム106がプリズム124から射出する領域(図中12
4h)の外に、面取り部124eに平行に設けられる。
第1の反射面124bから第2の反射面124cへ向か
う光の一部は、図中直線106aで示すように、遮光溝
124fに当たり、散乱する。いま、遮光溝124fの
深さをLs、面取り部124eの幅をLcとすると、遮
光溝124fは、例えばLs<Lcとなるように設けら
れる。これにより、面取り部124eの上部の幅Δl
(Δlは、Lc−Lsにほぼ等しい)の領域にのみ光ビ
ーム106が照射、散乱される。このような遮光溝12
4fを用いて面取り部124eへ入射する光量を制限す
ることで、面取り部124eにおいて強い散乱光が発生
することが防止される。
【0042】図1に示したマルチビーム走査装置100
では、プリズム124の構成を種々に変えることができ
る。例えば、射出面124dのうち、少なくとも光ビー
ム106が射出される領域に(特に面取り部124eと
遮光溝124fの間の領域に)第1の光ビーム106の
透過を促進する反射防止膜を設けることができる。さら
に、上記の反射防止膜が設けられた部分を除く射出面1
24dの領域に、光を透過させない遮光膜を設け、それ
により、プリズム124からポリゴンミラー114へ不
要な光が射出されないようすることもできる。
【0043】また、プリズム124としては、第1の光
ビーム106が第1の反射面124bに臨界角よりも大
きな角度で入射し、そこで全反射するように、第1の反
射面124bの傾きが調整されたプリズムを利用するこ
ともできる。このようなプリズムでは、第1の反射面1
24に反射膜を設ける必要がなくなるという利点があ
る。
【0044】また、プリズム124としては、第2の反
射面124cでも第1の光ビーム106が全反射するよ
うに、第1および第2の反射面124b、124cの傾
きが調整されているプリズムを利用することもできる。
この場合には、第2の反射面124cのうち、第2の光
ビーム108が照射される領域にのみ反射膜を設け、そ
こで第2の光ビームを遮光するようにしてもよい。この
ようにプリズム124を構成すれば、反射膜をコーティ
ングすべき領域が減り、プリズム124をより安価に製
造できるようになる。
【0045】また、プリズム124としては、第2の光
ビームのうち第2の反射面124cに照射された光束が
プリズム124により屈折され、ポリゴンミラー114
の反射面114aがある方向と異なる方向へ進行するよ
うに形成されたプリズムを利用することもできる。この
場合には、第2の反射面124cに反射膜を設ける必要
がなくなるので、プリズム124をさらに安価に製造で
きるようなる。
【0046】図4は、図1に示したマルチビーム走査装
置100の変形例における発光素子102、104から
シリンドリカルレンズ112までの構成を示した図であ
る。図4に示すマルチビーム走査装置では、四角柱形状
をしたプリズム124を用いる代わりに、プリズム12
4のうち第1の反射面124bを含む一部を切り取るこ
とにより得られた三角柱形状のプリズム140を用いて
いる。
【0047】図4において、プリズム140は光ビーム
を入射させる入射面140a、入射した光ビームをポリ
ゴンミラー114へ向けて反射する反射面140b、及
び光ビームを射出する射出面140cを有する。反射面
140bと射出面140cとにより形成される角部に
は、面取り部140eが設けられている。また、射出面
140cには、プリズム124の遮光溝124fと同様
の作用効果を奏する遮光溝140dが設けられている。
反射面140b及び面取り部140eは、それぞれプリ
ズム124の反射面124b及び面取り部124eに対
応する部位であり、反射面124b及び面取り部124
eと同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
【0048】このように使用するプリズムの形状を変え
ることで、マルチビーム走査装置100において発光素
子102の配置を、例えば第1の光ビーム106が第2
の光ビーム108へ交差する方向に射出されるよう配置
するなど、種々に変えることができる。
【0049】図5は、本発明の他の実施形態に係るマル
チビーム走査装置200を示す図である。マルチビーム
走査装置200は、3つの光ビームを被走査面上で同時
に走査できるよう、図1に示したマルチビーム走査装置
100にさらに第3の発光素子202を備えた装置であ
る。第3の発光素子202は、第2の発光素子104を
挟んで第1の発光素子102と反対の側に配置されてい
る。第3の発光素子202から射出された第3の光ビー
ム204は、コリメータレンズ206により平行光に変
換され、さらに、位置調整用素子208によりシリンド
リカルレンズ112に入射する高さを調整される。次
に、第3の光ビーム204は、プリズム210に入射
し、プリズム210内で第2の光ビーム108の方へ反
射された後、第2の光ビームと隣接する位置からから射
出される。さらに、第3の光ビーム204は、第1およ
び第2の光ビーム106、108と共にシリンドリカル
レンズ112およびスリット128を通過する。スリッ
ト128を通過することにより、第1および第3の光ビ
ーム106、204のビーム幅(有効光束の形状)は、
第2の光ビーム108のビーム幅(有効光束の形状)と
ほぼ同じに規制される。スリット128を通過した後、
第3の光ビーム204は、第1および第2の光ビーム1
06、108と共にポリゴンミラー114の反射面11
4aにおいて被走査面120へ向けて反射される。
【0050】ところで、図5に示されているように、第
1の光ビーム106の光路上には、第2又は第3の光ビ
ーム108、204のように位置調整用素子(126、
208)が配置されていない。これは、図5に示したマ
ルチビーム走査装置200では、第1の光ビーム106
が、被走査面120上を走査される光ビーム間の副走査
方向の位置を決めるための基準ビームとして利用される
からである。第1の光ビーム106を基準ビームとして
利用するのは、ポリゴンミラー114の回転により各光
ビームが走査された場合に、被走査面120のスキャン
エリア内に最初に現れる光ビームがこの第1の光ビーム
106であり、このために、第1の光ビーム106を基
準にその後スキャンエリアに現れる他の光ビームの副走
査方向の位置を調整することが、他の光ビームを基準と
して同様の調整を行う場合よりも容易だからである。
【0051】図6は、図5に示したマルチビーム走査装
置200のうち、第1から第3の発光素子102、10
4、202からシリンドリカルレンズ112までを拡大
して示す図である。図6に見られるように、プリズム2
10は、第1の光ビームの光路上に配置されているプリ
ズム124と同一の構成を有している。すなわち、プリ
ズム210は、第3の光ビーム204が入射する入射面
210a、それぞれ第3のビーム204を反射する第1
及び第2の反射面210b、210c、並びに第3の光
ビーム204が射出する射出面210dを有している。
【0052】第3の光ビーム204は、入射面210a
と第1の反射面210bとがなす角部を含む入射面21
0aの一部からプリズム210に入射する。入射した第
3の光ビーム204は、第1の反射面210bにおいて
第2の反射面210cへ向けて反射される。さらに、第
3の光ビーム204は第2の反射面124cにおいて反
射され、射出面210dからポリゴンミラー114へ向
けて射出される。
【0053】第2の反射面210cと射出面210dに
より形成される角部には、面取り部210eが形成され
ている。第1の反射面210bにより反射された第3の
光ビーム204は、第2の反射面210cのみならず、
面取り部210eにも照射される。面取り部210e
は、プリズム124の面取り部124eと同様に、そこ
へ入射した光を散乱するように表面が加工されている。
また、射出面210dには、面取り部210eに入射す
る第3の光ビームの光量を制限する遮光溝210fが形
成されている。
【0054】第2の反射面210cにおける射出面21
0d側の端部は、第2の光ビーム108の光路内に配置
されている。このため、第2の反射面210cの端部に
第2の光ビーム108の一部が入射する。第2の反射面
210cには、第1のプリズム124のときと同様に反
射膜が形成されている。したがって、第1の光ビーム1
08のうち第2の反射面210cに照射された部分は、
第2の反射面210cにおいて反射され、ポリゴンミラ
ー114へ向かうことはない。
【0055】このようにプリズム210では、プリズム
124と同様に、第2の反射面210cの端部が、第2
の光ビーム108を遮光しつつ、第3の光ビーム204
をポリゴンミラー114に向けて反射させている。この
ため、プリズム210の射出面210d側では、第2の
光ビーム204が遮光されている領域に第3の光ビーム
210が射出され、結果として第3の光ビーム210の
光束と第2の光ビーム108の光束とが隙間なく隣接す
るようになる。
【0056】図6に見られるように、プリズム210
は、第2の光ビーム108を挟んでプリズム124が配
置されているのとは反対側に、第2の光ビーム108を
ポリゴンミラー114へ向けて通過させることができる
隙間Sをプリズム124との間に有するように配置され
ている。なお、このとき、プリズム124およびプリズ
ム210は、第2の光ビーム108の主光線が隙間Sの
ほぼ中央を通過するように配置されていることが好まし
い。
【0057】第2の光ビーム108は、上記の隙間Sを
通過する際に、第1および第2のプリズムの反射面12
4c、210cによりその外側の光束を遮光され、それ
によりビーム幅を規制される。つまり、プリズム124
とプリズム210との間の隙間Sは、第2の光ビーム1
08の口径を定めるという役割を果たしている。
【0058】図5に示したマルチビーム走査装置200
は、第1から第3の発光素子(102、104、20
2)等を一の支持部材に取り付けた光源装置を予め用意
し、その光源装置をマルチビーム走査装置200の筐体
内に設置するという方法で製造することができる。図7
は、そのような光源装置250の一例を示す上面図
(a)、側面図(b)、および正面図(c)である。光
源装置250では、支持部材(基板)252を有し、そ
の支持部材252の上に、第1から第3の発光素子10
2、104、202、コリメータレンズ122、11
0、206、位置調整用素子126、208、プリズム
124、210、シリンドリカルレンズ112、および
スリット128が取り付けられている。
【0059】第1から第3までの発光素子102、10
4、202は、それらがほぼ同じ平面内でほぼ同一方向
に、つまりほぼ平行に光ビームを照射するように支持部
材252に取り付けられている。このように発光素子を
取り付けた場合、各発光素子を駆動するための電気回路
(不図示)を発光装置の背面側(発光素子が光を射出す
る側と反対の側)にまとめて配置することができるの
で、便利である。
【0060】また、発光装置250では、支持部材25
2に、第1から第3の発光素子102、104、202
と共に、各発光素子に対応するコリメータレンズ(12
2、110、206)が一体に固定されているので、各
コリメータレンズにより平行光に変換された光ビームの
相対的な位置関係を維持することが容易である。例え
ば、周囲環境の温度が変化し、図5に示したマルチビー
ム走査装置200を構成している各部品が熱膨脹、又は
収縮をすると、その影響を受けて発光素子や、コリメー
タレンズの位置がずれ、その結果、発光素子から射出さ
れ、コリメータレンズを通過した各光ビーム間の平行が
失われる可能性がある。発光素子又はコリメータの近傍
で光ビームの位置や傾きに僅かな変化生じても、その変
化は被走査面120では大きく拡大され、被走査面に描
画される画像の質を著しく低下させる。しかし、図7に
示した光源装置250では、一の支持部材252に発光
素子(102、104、202)およびコリメータレン
ズ(122、110、206)を一体に取り付けている
ので、周囲温度変化により支持部材252が多少熱膨脹
等を行っても、各光ビーム間の平行は失われにくく、し
たがって、被走査面120に各光ビームにより描画され
る画像の質も低下しにくい。
【0061】発光装置250の支持部材252は、例え
ば金属材料等の高熱伝導性を有する材料から形成される
ことが好ましい。例えばいわゆるモードホップを生じる
レーザダイオードのように、出力する光の波長が温度に
より変化するような素子を発光素子として利用した場
合、周囲温度の影響を受けて各発光素子がそれぞれ異な
る温度で作動してしまい、それぞれ異なる波長の光ビー
ムを出力する可能性がある。各発光素子から異なる波長
の光ビームが出力されると、それら光ビームがfθレン
ズを通過する際に色収差の影響が現れる。すなわち、各
光ビームにより被走査面上に形成されるビームスポット
の位置が本来の位置からずれ、いわゆるジッターという
現象が生じる。これに対し、図7に示した光源装置25
0では、支持部材252が金属等の高熱伝導性の材料か
ら形成されており、支持部材252とそれに取り付けら
れている第1から第3の発光素子との間で熱が伝わりや
すいので、支持部材252により、3つの発光素子の温
度がほぼ同じ温度に維持される。このため、各発光素子
間で出力する光の波長が異なるという不都合が抑制され
る。
【0062】図5に示したマルチビーム走査装置200
は、その構成を種々に変形することができる。例えば、
マルチビーム走査装置200では、図8に示すように、
四角柱形状をしたプリズム124および210の代わり
に、図4で説明した三角柱形状のプリズム140を2つ
用いて構成することもできる。
【0063】図9は、図5に示したマルチビーム走査装
置200の変形例であって、図8と異なる変形例の発光
素子からシリンドリカルレンズまでの構成を示した図で
ある。図9に示す変形例でも、2つの四角柱形状をした
プリズム124および210の代わりに、2つの三角柱
形状のプリズム260が利用されている。
【0064】プリズム260は、第1の面262、第2
の面264、および第3の面266を有している。第3
の面266には、反射膜が設けられている。2つのプリ
ズム260は、第2の面264が第2の光ビーム108
の主光線にほぼ平行であり、かつ互いの間に第2の光ビ
ーム108を通過させるための隙間Sを有するように配
置されている。なお、これは必須の事項ではないが、本
実施形態では、2つのプリズム260は第2の光ビーム
108の主光線が隙間Sのほぼ中央を通るように配置さ
れている。
【0065】上記のようにプリズム260を配置した場
合、第2の光ビーム108の光束の一部がプリズム26
0の第1の面262に照射される。第1の面262に照
射された光束は、プリズム260に入射し、第3の面2
66に設けられている反射膜によりポリゴンミラー11
4に入射しない方向へと反射される。このため、ポリゴ
ンミラー114へ達する第2の光ビーム108のビーム
幅は、2つのプリズムの間の隙間Sと同じ幅に制限され
る。
【0066】第1および第3の発光素子102、20
2、およびそれら発光素子に対応するコリメータレンズ
122、206は、第1および第3の光ビーム106、
204が第2の光ビーム108と同一面内において、第
2の光ビーム108と交差する方向へ射出されるように
配置されている。第1および第3の光ビーム106、2
04は、それぞれ、対応するプリズムの第3の面266
に入射し、そこに設けられている反射膜によりポリゴン
ミラー114へ向けて反射される。
【0067】なお、図9に示す変形例では、プリズム2
60の第1の面262に反射膜を設け、その反射膜を利
用して第1の面262に照射された第2の光ビーム10
8の光束をポリゴンミラー114へ向かわない方向へ反
射することとしてもよい。あるいは、プリズム260の
第1の面262は、そこを透過した光束が被走査面に有
害な影響を与えることがない程度まで光の透過率が低下
するように、又は光の透過率が実質的にゼロとなるよう
に処理されることであってもよい。具体的には、例え
ば、第1の面262を不透明になるように研磨又は着色
する、あるいは、第1の面262に光を透過させない部
材を第1の面262に張り付けることができる。
【0068】また、図9に示す変形例では、プリズム2
60の代わりに、プリズム260と同一の形状に形成さ
れ、少なくとも面264に対応する部位を鏡面研磨され
ているアルミ等の金属を用いることもできる。あるい
は、プリズム260の代わりに、プリズム260と同一
形状に形成され、面264に対応する部位が光を反射す
るように処理されている不透明な部材を用いることもで
きる。
【0069】図10は、図9に示したマルチビーム走査
装置200のさらに異なる変形例の発光素子からシリン
ドリカルレンズまでの構成を示す図である。この図に示
した変形例は、2つのプリズム260の代わりに1つの
プリズム280を利用している点で図9に示した変形例
と異なっている。図11は、図10に示した変形例で使
用されているプリズム280の斜視図を示している。
【0070】図10および図11より分かるように、プ
リズム280は、2つの前面282、2つの後面28
4、および一つの溝部286を有する。溝部286は、
2つの前面282の間、および、2つの後面284の間
に位置するようにプリズム280に設けられている。
【0071】プリズム280は、第1および第3の光ビ
ーム102、204がそれぞれ異なる後面284に照射
されるように、好ましくは、後面284のポリゴンミラ
ー114側の端部を含む領域に照射されるように配置さ
れている。2つの後面284は、反射膜が設けられてお
り、その反射膜を用いて第1および第3の光ビーム10
6、204をポリゴンミラー114へ向けて反射するよ
うに構成されている。
【0072】プリズム280は、第2の光ビーム108
が溝部286内を溝部286に平行に通過するように、
また、第2の光ビーム108の光束の一部が2つの前面
282の各々に照射されるように、第2の光ビーム10
8の光路上に配置されている。前面282に照射された
光束は、プリズム280に入射し、後面284に設けら
れた反射膜によりポリゴンミラーの反射面114aに入
射しない方向へ反射される。したがって、プリズム28
0を通過する第2の光ビーム108のビーム幅は、溝部
286の幅wに制限される。
【0073】なお、プリズム280の前面282は、図
9の変形例で用いたプリズム260の第1の面262と
同様に反射膜を設け、その面に照射される光束を反射す
るように構成されてもよい。あるいは、プリズム280
の前面282に光の透過率を低下させる、又は光の透過
率を実質的にゼロにするような処理が施されていてもよ
い。
【0074】また、プリズム280は、図9に示す変形
例のプリズム260と同様に、プリズム280と同一の
形状に形成され、少なくとも面284に対応する部位を
鏡面研磨されているアルミ等の金属、又は面284に対
応する部位が光を反射するように処理されている不透明
な部材と置き換えることができる。
【0075】図10に示す変形例では、第1および第3
の光ビーム106、204をポリゴンミラーへ向けて反
射する反射面が、1つのプリズム280に形成されてい
る2つの後面284であり、また、第2の光ビーム10
8のビーム幅を規制する部位が、同じプリズム280に
形成されている溝部286である。このために、図10
に示す変形例に係るマルチビーム走査装置では、第1お
よび第3の光ビーム106、204を反射する反射面の
間の位置を調整する、又は、第2の光ビーム108のビ
ーム幅を規制する部位の幅を調整するという作業を必要
としない。
【0076】以上、本発明に係るマルチビーム走査装置
100について説明したが、マルチビーム走査装置10
0は本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想
の範囲内で種々に変形することができる。例えば、図1
に示したマルチビーム走査装置では、プリズム124の
代わりに、それぞれ第1及び第2の反射面124b、1
24cの位置に配置されミラーを利用して第1の光ビー
ムの光路を調整し、あるいは、第2の光ビームの一部を
遮光することもできる。同様に、図5に示したマルチビ
ーム走査装置でも、各プリズムの代わりに、各々のプリ
ズムの各反射面の位置に配置されたミラーを用いて各光
ビームの光路調整および遮光を行うことができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリズムから射出された第1の光ビームは、プリズムに
よって光束の一部が遮光された第2の光ビームと隣接す
るようになる。この結果、ポリゴンミラーに入射する第
1及び第2の光ビームの開き角θを小さくすることが可
能となり、ビーム間の光学収差を最小にすることがで
き、ポリゴンミラーの内接円の大きさを小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマルチビーム走査装
置の光学的構成を模式的に示す図である。
【図2】図1のマルチビーム走査装置におけるプリズム
を含む一部を拡大して示す図である。
【図3】第1の光ビームが射出する部位を含むプリズム
の一部分の拡大した図である。
【図4】図1に示したマルチビーム走査装置の変形例に
おける一部構成を示した図である
【図5】本発明の他の実施形態に係るマルチビーム走査
装置を示す図である。
【図6】図5に示したマルチビーム走査装置の一部拡大
図である。
【図7】光源装置250の一例を示す上面図(a)、側
面図(b)、および正面図(c)である。
【図8】図5に示したマルチビーム走査装置の変形例の
一部構成を示す図である。
【図9】図5に示したマルチビーム走査装置の他の変形
例の一部構成を示す図である。
【図10】図5に示したマルチビーム走査装置のさらに
異なるの変形例の一部構成を示す図である。
【図11】図10に示したマルチビーム走査装置におい
て利用されるプリズムの斜視図である。
【符号の説明】
100 マルチビーム走査装置 102、104、202 発光素子 110、122、206 コリメータレンズ 126、208 位置調整素子114 ポリゴンミラー 120 被走査面 124、210 プリズム 124a、210a 入射面 124b、210b 第1の反射面 124c、210c 第2の反射面 124d、 210d 射出面 124e、 210e 面取り部分 124f、 210f 遮光溝Ls 遮光溝の深さ Lc 面取り長さ Δl 散乱光の範囲
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA07 AA11 AA42 BA04 BA48 BA58 BA82 2H045 BA22 BA33 CB17 CB24 DA02 2H087 KA08 KA19 LA22 RA41 TA01 TA02 TA08 5C051 AA02 CA07 DA02 DB22 DB24 DB30 DC07 5C072 AA03 DA02 DA10 HA02 HA06 HA09 HA13 HB10 XA05

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の発光素子を備え、前記
    第1及び第2の発光素子から射出される第1及び第2の
    光ビームを偏向器を用いて偏向させることにより被走査
    面上で同時に走査させるマルチビーム走査装置におい
    て、 前記第1の光ビームを入射させる光入射部と、前記第2
    の光ビームの光束の一部を遮光しつつ、前記光入射部か
    ら入射された前記第1の光ビームを前記偏向器へ向けて
    射出する光射出部とを有する第1のプリズムを備えるこ
    とを特徴とするマルチビーム走査装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2の発光素子を備え、前記
    第1及び第2の発光素子から射出される第1及び第2の
    光ビームを偏向器を用いて偏向させることにより被走査
    面上で同時に走査させるマルチビーム走査装置におい
    て、 前記第1の光ビームを入射させる光入射部と、前記第2
    の光ビームの光束の一部を前記偏光器がある方向と異な
    る方向へ向けて偏向させつつ、前記光入射部から入射さ
    れた前記第1の光ビームを前記偏向器へ向けて射出する
    光射出部とを有する第1のプリズムを備えることを特徴
    とするマルチビーム走査装置。
  3. 【請求項3】 前記光射出部は、前記第2の光ビームの
    光束の一部を前記偏光器がある方向と異なる方向へ向け
    て屈折させることを特徴とする請求項2に記載のマルチ
    ビーム走査装置。
  4. 【請求項4】 前記光射出部は、前記第1の光ビームを
    前記第2の光ビームに隙間なく隣接させた状態で前記偏
    光器へ向けて射出することを特徴とする請求項1又は2
    に記載のマルチビーム走査装置。
  5. 【請求項5】 前記光射出部は、前記第1の光ビームが
    臨界角より大きな角度で入射し、前記偏向器へ向けて全
    反射する反射面を含むことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のマルチビーム走査装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のプリズムの光射出部は、反射
    膜が形成された反射面を含み、 前記第1のプリズムの反射面は、前記第1の光ビームを
    前記偏向器へ向けて反射すると共に、前記第2の光ビー
    ムの光束の一部を遮光することを特徴とする請求項1又
    は2に記載のマルチビーム走査装置。
  7. 【請求項7】 前記光射出部は、面取りがなされた前記
    第1のプリズムの角部であり、前記角部を形成する一方
    の面が前記第1の光ビームを前記偏向器へ向けて反射す
    る反射面であり、前記第1の光ビームは、前記面取りさ
    れた部分に一部が入射するように前記反射面に照射され
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチビー
    ム走査装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のプリズムの前記面取りされた
    部分は、入射した前記第1の光ビームを散乱させるよう
    に表面が加工されていることを特徴とする請求項7に記
    載のマルチビーム走査装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のプリズムは、前記面取りされ
    た部分に入射する前記第1の光ビームの光量を制限する
    光量制限部を有することを特徴とする請求項7に記載の
    マルチビーム走査装置。
  10. 【請求項10】 前記光量制限部は、前記面取りされた
    部分へ向かう前記第1の光ビームの一部を散乱させるよ
    うに前記角部を形成する他方の面に設けられた遮光溝部
    であることを特徴とする請求項9に記載のマルチビーム
    走査装置。
  11. 【請求項11】 前記面取りされた部分の幅より前記遮
    光溝部の深さが小さく、前記面取りされた部分において
    前記第1の光ビームが散乱される領域は、前記面取りさ
    れた部分の幅と前記遮光溝部の深さとの差にほぼ等しい
    幅を有することを特徴とする請求項10に記載のマルチ
    ビーム走査装置。
  12. 【請求項12】 第3の光ビームを射出する第3の発光
    素子と、 前記第3の光ビームを入射させる光入射部と、前記第2
    の光ビームの光束の一部を遮光しつつ、前記光入射部か
    ら入射された前記第3の光ビームを前記偏向器へ向けて
    射出する光射出部とを有する第2のプリズムとをさらに
    備え、 前記第1及び第2のプリズムは、互いの前記光射出部の
    間に前記第2の光ビームが通過する隙間を有するように
    配置され、 前記第2の光ビームは、前記隙間を通過することにより
    ビーム幅を規制されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のマルチビーム走査装置。
  13. 【請求項13】 第3の光ビームを射出する第3の発光
    素子と、 前記第3の光ビームを入射させる光入射部と、前記第2
    の光ビームの光束の一部を前記偏光器がある方向と異な
    る方向へ向けて偏向させつつ、前記光入射部から入射さ
    れた前記第3の光ビームを前記偏向器へ向けて射出する
    光射出部とを有する第2のプリズムをさらに備え、 前記第1及び第2のプリズムは、互いの前記光射出部の
    間に前記第2のビームが通過する隙間を有するように配
    置され、 前記第2の光ビームは、前記隙間を通過することにより
    ビーム幅を規制されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のマルチビーム走査装置。
  14. 【請求項14】 前記第2のプリズムの光射出部は、前
    記第3の光ビームの光束の一部を前記偏光器がある方向
    と異なる方向へ向けて屈折させることを特徴とする請求
    項13に記載のマルチビーム走査装置。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2のプリズムは、前記
    第2の光ビームの主光線が前記隙間の実質的に中央を通
    過するように配置されていることを特徴とする請求項1
    2又は13に記載のマルチビーム走査装置。
  16. 【請求項16】 前記第1及び第2のプリズムより前記
    偏光器側において、前記第1および第3の光ビームのビ
    ーム幅を前記第2の光ビームのビーム幅とほぼ等しい幅
    に規制するように配置されたスリットをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項12又は13に記載のマルチビー
    ム走査装置。
  17. 【請求項17】 前記第1から第3までの発光素子は、
    実質的に同一の平面内に各々の光ビームを射出するよう
    に配置されていることを特徴とする請求項12又は13
    に記載のマルチビーム走査装置。
  18. 【請求項18】 前記第1から第3までの発光素子は、
    略同一方向に向けて前記第1から第3までの光ビームを
    射出することを特徴とする請求項17に記載のマルチビ
    ーム走査装置。
  19. 【請求項19】 前記平面は、前記偏光器の回転軸に実
    質的に垂直に交わる平面であることを特徴とする請求項
    17に記載のマルチビーム走査装置。
  20. 【請求項20】 前記第1から第3までの発光素子は、
    一の支持部材に一体に固定されていることを特徴とする
    請求項12又は13に記載のマルチビーム走査装置。
  21. 【請求項21】 前記支持部材には、前記第1及び第2
    のプリズムがさらに固定されていることを特徴とする請
    求項20に記載のマルチビーム走査装置。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2のプリズムより前記
    偏光器側において、前記第1および第3の光ビームのビ
    ーム幅を前記第2の光ビームのビーム幅とほぼ等しい幅
    に規制するスリットが前記支持部材にさらに固定されて
    いることを特徴とする請求項21に記載のマルチビーム
    走査装置。
  23. 【請求項23】 前記支持部材には、前記発光素子の各
    々の光射出側に、前記発光素子が射出した光ビームを平
    行光に変換するコリメータレンズが固定されていること
    を特徴とする請求項20に記載のマルチビーム走査装
    置。
  24. 【請求項24】 前記支持部材は、高熱伝導性の材料か
    らなることを特徴とする請求項20に記載のマルチビー
    ム走査装置。
  25. 【請求項25】 前記支持部材は、金属材料からなるこ
    とを特徴とする請求項24に記載のマルチビーム走査装
    置。
  26. 【請求項26】 前記第1から第3までの光ビームのう
    ち、一の前記光ビームを除く他の前記光ビームの光路上
    には、前記偏光器が前記光ビームを走査する主走査方向
    と直交する副走査方向における前記光ビームの前記偏光
    器への入射角を調整するための角度調整手段が配置され
    ていることを特徴とする請求項12又は13に記載のマ
    ルチビーム走査装置。
  27. 【請求項27】 前記一の光ビームは、前記偏光器によ
    り偏向された結果、前記第1から第3の光ビームの中で
    前記被走査面上の走査領域に最初にビームスポットを形
    成する光ビームであることを特徴とする請求項26に記
    載のマルチビーム走査装置。
  28. 【請求項28】 前記第2のプリズムの前記光射出部
    は、前記第3の光ビームを前記第2の光ビームに隙間な
    く隣接させた状態で前記偏光器へ向けて射出することを
    特徴とする請求項12又は13に記載のマルチビーム走
    査装置。
  29. 【請求項29】 前記第2のプリズムの前記光射出部
    は、前記第3の光ビームが臨界角より大きな角度で入射
    し、前記偏向器へ向けて全反射する反射面を含むことを
    特徴とする請求項12又は13に記載のマルチビーム走
    査装置。
  30. 【請求項30】 前記第2のプリズムの前記光射出部
    は、面取りがなされた前記第2のプリズムの角部であ
    り、前記角部を形成する一方の面が前記第3の光ビーム
    を前記偏向器へ向けて反射する反射面であり、前記第3
    の光ビームは、前記面取りされた部分に一部が入射する
    ように前記反射面に照射されることを特徴とする請求項
    12又は13に記載のマルチビーム走査装置。
  31. 【請求項31】 前記第2のプリズムの前記面取りされ
    た部分は、入射した前記第3の光ビームを散乱させるよ
    うに表面が加工されていることを特徴とする請求項30
    に記載のマルチビーム走査装置。
  32. 【請求項32】 前記第2のプリズムは、前記面取りさ
    れた部分に入射する前記第3の光ビームの光量を制限す
    る光量制限部を有することを特徴とする請求項30に記
    載のマルチビーム走査装置。
  33. 【請求項33】 前記光量制限部は、前記面取りされた
    部分へ向かう前記第1の光ビームの一部を散乱させるよ
    うに前記角部を形成する他方の面に設けられた遮光溝部
    であることを特徴とする請求項32に記載のマルチビー
    ム走査装置。
  34. 【請求項34】 それぞれ第1及び第2の発光素子から
    射出される第1及び第2の光ビームを偏向器を用いて偏
    向させることにより被走査面上で同時に走査させるマル
    チビーム走査装置において、 前記第1の光ビームを前記第2の光ビームの方へ向けて
    反射する第1の面と、前記第1の面で反射された前記1
    の光ビームを前記偏向器へ向けて反射すると共に、前記
    第2の光ビームの光束の一部を遮光する第2の面とを有
    するプリズムを備えることを特徴とするマルチビーム走
    査装置。
  35. 【請求項35】 それぞれ第1及び第2の発光素子から
    射出される第1及び第2の光ビームを偏向器を用いて偏
    向させることにより被走査面上で同時に走査させるマル
    チビーム走査装置において、 前記第1の光ビームを前記第2の光ビームの方へ向けて
    反射する第1の面と、前記第1の面で反射された前記1
    の光ビームを前記偏向器へ向けて反射すると共に、前記
    第2の光ビームの光束の一部を前記偏光器がある方向と
    異なる方向へ偏向させる第2の面とを有するプリズムを
    備えることを特徴とするマルチビーム走査装置。
  36. 【請求項36】 前記第2の面は、前記第2の光ビーム
    の前記光束の一部を前記偏光器がある方向と異なる方向
    へ屈折させることを特徴とする請求項34又は35に記
    載のマルチビーム走査装置。
  37. 【請求項37】 前記第1及び第2の面の少なくとも一
    方は、少なくとも一部に、前記第1の光ビームが臨界角
    より大きな角度で入射し、全反射する領域を有すること
    を特徴とする請求項34又は35に記載のマルチビーム
    走査装置。
  38. 【請求項38】 それぞれ第1及び第2の発光素子から
    射出される第1及び第2の光ビームを偏向器を用いて偏
    向させることにより被走査面上で同時に走査させるマル
    チビーム走査装置において、 端部を前記第2の光ビームの光路内に配置することによ
    り前記第2の光ビームの光束の一部を遮光すると共に、
    前記端部を含む部位で前記第1の光ビームを前記偏向器
    へ向けて反射するミラーを有することを特徴とするマル
    チビーム走査装置。
  39. 【請求項39】 それぞれ第1、第2および第3の光ビ
    ームを射出する第1、第2および第3の発光素子と、 前記第1の光ビームが入射する位置に配置された第1の
    プリズムであって、所定の目標方向へ向けられている前
    記第2の光ビームの光束の一部を遮光しつつ、前記第1
    の光ビームを前記目標方向へ向けて射出する光射出部を
    有する第1のプリズムと、 前記第3の光ビームが入射する位置に配置された第2の
    プリズムであって、前記目標方向へ向けられている前記
    第2の光ビームの光束の一部を遮光しつつ、前記第3の
    光ビームを前記目標方向へ向けて射出する光射出部を有
    する第2のプリズムと、 前記第1から第3までの発光素子と前記第1および第2
    のプリズムを一体に保持する支持部材とを備えることを
    特徴とする光源装置。
  40. 【請求項40】 それぞれ第1、第2および第3の光ビ
    ームを射出する第1、第2および第3の発光素子と、 前記第1の光ビームが入射する位置に配置された第1の
    プリズムであって、所定の目標方向へ向けられている前
    記第2の光ビームの光束の一部を目標方向と異なる方向
    へ向けて偏向させつつ、前記第1の光ビームを前記目標
    方向へ向けて射出する光射出部を有する第1のプリズム
    と、 前記第3の光ビームが入射する位置に配置された第2の
    プリズムであって、前記目標方向へ向けられている前記
    第2の光ビームの光束の一部を前記目標方向と異なる方
    向へ向けて偏向させつつ、前記第3の光ビームを前記目
    標方向へ向けて射出する光射出部を有する第2のプリズ
    ムと、 前記第1から第3までの発光素子と前記第1および第2
    のプリズムを一体に保持する支持部材とを備えることを
    特徴とする光源装置。
  41. 【請求項41】 前記第1及び第2のプリズムの前記光
    射出部は、それぞれ、前記第2の光ビームの光束の一部
    を前記目標方向と異なる方向へ屈折させることを特徴と
    する請求項40に記載の光源装置。
  42. 【請求項42】 前記第1および第2のプリズムは、そ
    れぞれ、前記第1および第3の光ビームを前記第2の光
    ビームに隙間なく隣接させた状態で前記目的方向へ向け
    て射出することを特徴とする請求項39又は40に記載
    の光源装置。
  43. 【請求項43】 前記第1および第2のプリズムは、互
    いの前記光射出部の間に前記第2の光ビームが通過する
    隙間を有するように配置され、 前記第2の光ビームは、前記隙間を通過することにより
    ビーム幅を規制されることを特徴とする請求項39又は
    40に記載の光源装置。
  44. 【請求項44】 前記第1及び第2のプリズムは、前記
    第2の光ビームの主光線が前記隙間の実質的に中央を通
    過するように配置されていることを特徴とする請求項4
    3に記載のマルチビーム走査装置。
  45. 【請求項45】 前記第1及び第2のプリズムより前記
    目的方向側において、前記第1および第3の光ビームの
    ビーム幅を前記第2の光ビームのビーム幅とほぼ等しい
    幅に規制するように配置されたスリットをさらに備える
    ことを特徴とする請求項44に記載の光源装置。
  46. 【請求項46】 前記スリットは、前記支持部材に固定
    されていることを特徴とする請求項45に記載の光源装
    置。
  47. 【請求項47】 前記第1から第3までの発光素子は、
    実質的に同一の平面内に各々の光ビームを射出するよう
    に前記支持部材に固定されていることを特徴とする請求
    項39又は40に記載の光源装置。
  48. 【請求項48】 前記支持部材は、高熱伝導性の材料か
    らなることを特徴とする請求項39又は40に記載の光
    源装置。
  49. 【請求項49】 前記支持部材は、金属材料からなるこ
    とを特徴とする請求項48に記載の光源装置。
  50. 【請求項50】 前記第1から第3までの光ビームのう
    ち、一の前記光ビームを除く他の前記光ビームの光路上
    に、前記光ビームの向かう方向を微調整するための方向
    調整手段が配置されていることを特徴とする請求項39
    又は40に記載の光源装置。
  51. 【請求項51】 前記第1から第3までの発光素子の各
    々の光射出側において、前記発光素子が射出した光ビー
    ムを平行光に変換するコリメータレンズが前記支持部材
    に固定されていることを特徴とする請求項39又は40
    に記載のマルチビーム走査装置。
  52. 【請求項52】 前記第1から第3までの発光素子は、
    略同一方向に前記第1から第3までの光ビームを射出す
    るように前記支持部材に固定されていることを特徴とす
    る請求項39又は40に記載のマルチビーム走査装置。
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