JPH0261724B2 - - Google Patents

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JPH0261724B2
JPH0261724B2 JP14543281A JP14543281A JPH0261724B2 JP H0261724 B2 JPH0261724 B2 JP H0261724B2 JP 14543281 A JP14543281 A JP 14543281A JP 14543281 A JP14543281 A JP 14543281A JP H0261724 B2 JPH0261724 B2 JP H0261724B2
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laser beam
axis
scanning
semiconductor
cross
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Yukio Ogura
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0261724B2 publication Critical patent/JPH0261724B2/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/024Details of scanning heads ; Means for illuminating the original
    • H04N1/032Details of scanning heads ; Means for illuminating the original for picture information reproduction
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザビームの横断面形状が、レー
ザビーム出射面における半導体接合面に対しほぼ
直角な方向に長軸を持つ縦長形状となる半導体レ
ーザと、該半導体レーザからのレーザビームをほ
ぼ平行にするための結合レンズと、レーザビーム
の横断面形状を縮小するためのプリズムと、反射
面を有する装置を使用したレーザビームを偏向す
るための偏向装置と、偏向されたレーザビームを
集束させて走査面へ導びく結像レンズとを具備す
る光走査光学系に関する。
〔従来の技術〕
例えばレーザプリンタの如き光書込み装置、又
はフアクシミリにおける光読取装置等の光学装置
において上記形式の光走査光学系を用いることは
従来より周知である。半導体レーザから出射した
レーザビームはその横断面形状が縦長となつてい
て、かかるレーザビームをそのまま用いることは
不適当であるため、上述の如くプリズムによつて
レーザビームの横断面形状を縮小変換している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが従来は、半導体レーザからのレーザ光
をいかに無駄なく効率的に利用するかについては
特に考慮が払われていなかつた。
また冒頭に記載したように、偏向装置として反
射面を有する装置を用いると、その反射面に入射
するレーザ光の入射角の変化に伴つて、走査面に
結像されたビームスポツトの光量が変動する恐れ
があつた。
本発明の目的は光束形状縮小手段としてプリズ
ムを用いたときのレーザ光の利用効率を高めるこ
とができ、しかも走査面におけるビームスポツト
の光量変動を抑えることの可能な光走査光学系を
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記
載した形状の光走査光学系において、半導体レー
ザのレーザビーム出射面における半導体接合面の
方向をx軸、該接合面に垂直な方向をy軸とした
とき、光学的に見てほぼy軸の方向で、レーザビ
ームの横断面のほぼ長軸の方向のレーザビーム幅
を前記プリズムによつて縮小し、かつ、前記走査
面における主走査方向を、光学的に見てほぼx軸
に一致させ、走査面における副走査方向を、光学
的に見てほぼy軸に一致させた構成を提案する。
さらに本発明は、前記半導体レーザのレーザビ
ーム出射面における半導体接合面の方向をx軸、
該接合面に垂直な方向をy軸としたとき、光学的
に見てほぼy軸の方向で、レーザビームの横断面
のほぼ長軸の方向のレーザビーム幅を前記プリズ
ムによつて縮小し、かつ、前記走査面における主
走査方向を、光学的に見てほぼx軸に一致させ、
レーザビームの進行方向における結像レンズ以前
の適所に、スリツトを有する光束形状縮小手段を
設け、光学的に見てほぼx軸の方向で、レーザビ
ーム横断面の幅を前記スリツトによつて縮小し、
前記走査面における副走査方向を、光学的に見て
ほぼy軸に一致させた構成を提案する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従つて詳細に説
明する。
第1図は、本発明に係る光走査光学系をレーザ
プリンタに用いた具体例を示す模式図であり、先
ずその構成の概要と作用を明らかにする。
第1図において、或る広がり角をもつて半導体
レーザ1から出射したレーザビームLは、結合レ
ンズ2によつて平行なレーザビームLにされ、次
いでプリズム3より成る第1の光束形状縮小手段
と、スリツト4を有する第2の光束形状縮小手段
とを通過し、このとき後述するようにレーザビー
ムの横断面形状が縮小変換される。スリツト4は
2つの板状遮光部材5によつて区画形成されてい
るが、この遮光部材5はスリツトを有する1つの
部片によつて構成してもよい。
スリツト4を通過した平行レーザビームLは、
回転多面鏡6より成る偏向装置及びf・θレンズ
7を介して、走査面、本例では感光体ドラム8の
表面に入射する。回転多面鏡6は複数のミラー9
を有していて、第1図における反時計方向に回転
駆動される。この回転に伴いレーザビームLは感
光体ドラム8の表面を矢印Aで示す方向に主走査
し、半導体レーザ1に入力された画信号に応じ
て、ドラム8上に画素から成る画像を形成する。
このときの走査線を第1図に符号Xで示す。
上記主走査が回転多面鏡6の回転に伴いその各
ミラー毎に順次行なわれ、このとき感光体ドラム
8が副走査方向に回転しているので、ドラム8の
表面には所定の二次的な画像が形成される。尚、
f・θレンズ7は、回転多面鏡で偏向されたレー
ザビームを感光体ドラム8の表面に結像させると
共に、レーザビームをドラム表面にて等速で走査
させる用をなし、偏向されたレーザビームを集束
させて走査面へ導びく結像レンズの一例を構成す
るものである。
上述の如くレーザビームLは或る広がり角をも
つて半導体レーザを出射するが、この状態を第2
図に模式的に示す。第2図は、半導体レーザ1の
一例として、異種物質のp形半導体とn形半導体
とを接合したヘテロ接合型半導体レーザを示し、
その半導体接合面10の活性領域からレーザビー
ムLが出射する。半導体レーザ1の半導体接合面
10に平行な方向(後述するx軸方向)のレーザ
ビームLが広がり角ω1と、この接合面に対し垂
直な方向(後述するy軸方向)のレーザビームL
の広がり角ω2とは等しくなく、必ずω2>ω1の関
係が保たれる。従つて、このレーザビームLの横
断面形状は円形とはならず、半導体レーザ1の出
射面100における半導体接合面10に対して直
角な方向に長軸を持つ縦長形状となる。この形状
はほぼ楕円形であるため、以下の説明ではこれを
便宜上楕円形と称することになる。感光体ドラム
8に結像されたビームスポツトの形態についても
同様とする。
尚、本明細書に言うレーザビームの断面形態
は、レーザビーム横断面の光強度分布がガウス分
布をなしているものと仮定し、その中心の光強度
を1としたときの1/e2(eは自然対数の底)の
光強度をもつ位置で考えた断面形態である。第3
図はこれを説明するグラフであつて、半導体レー
ザから出射するレーザビームの広がり角を横軸に
と、該ビームの光強度を縦軸にとつたものであ
り、実線Aが接合面10に対し垂直な方向に広が
るレーザビームの光強度分布を、破線Bが接合面
10に対して平行な方向に広がるレーザビームの
光強度分布を示している。このように半導体レー
ザから出射するレーザビームの横断面は楕円形を
なしているため、これを整形せずに感光体ドラム
8へ導びいたとすれば、該ドラムの表面を照射し
たレーザビームのビームスポツト形態も、半導体
レーザから出射したレーザビームの形態に応じた
形の楕円形をなすことになる。ところがドラム8
の表面に、かかる形態のスポツトを結像させるこ
とは一般に不適当であり、半導体レーザ1から出
射したレーザビームの断面形態を所望する形態に
変換し、ないしは整形する必要がある。この目的
で前述のプリズム3とスリツト4が用いられる。
以下にその具体的な構成と、その作用を説明す
る。
先ず、説明の便宜上第2図に示すように、半導
体レーザ1のレーザビーム出射面100における
半導体接合面10の方向をx軸とし、半導体接合
面10に垂直な方向をy軸とすると共に、x軸と
y軸とに垂直な方向、即ちレーザビームの中心を
通る光線の方向をz軸と定める。そして第1図に
示すように、レーザビームが結合レンズ2、プリ
ズム3及びスリツト4をそれぞれ出射した位置
、、、及び感光体ドラム8の表面をレーザ
ビームが照射した位置においても、上記xyz軸
にそれぞれ光学的に対応させて、xyz軸を定め
る。各位置乃至におけるxyz軸方向はあくま
でも光学的に対応させたものであつて、各位置で
のxyz軸方向が必ずしも空間的に一致するもので
ないことは第1図からも明らかである。
このように方向を定めると、結合レンズ2を出
射したレーザビームLの横断面、即ち第1図の
の位置におけるビーム横断面は、第4図の如く
表わすことができる。この横断面は、x軸方向に
小さな幅a(短軸)を、y軸方向に大なる幅b(長
軸)を有する楕円形となつている。
また、感光体ドラム8の表面に結像されるビー
ムスポツトの形状については、第4図に示す如
く主走査方向(即ちx軸方向)に短軸を有し、副
走査方向(即ちy軸方向)に長軸を有する楕円形
にするものとする。かかる形状のビームスポツト
で走査を行なうと、高分解能な記録を為し得るか
らである。これはレーザプリンタだけでなく読取
装置においても同様である。
ところで一般に、f・θレンズへ入射するレー
ザビームの径と、このレーザビームを照射された
走査面における結像ビームスポツトの径とが反比
例の関係を有していることはよく知られている。
例えばf・θレンズへ直径φなる円形横断面のレ
ーザビームが入射し、これが走査面に直径dなる
ビームスポツトとして結像されたとすると、 d=kλf/φ (1) なる関係を満たす(但し、kは係数、fはf・θ
レンズの焦点距離、λはレーザビームの波長であ
る)。
従つて感光体ドラム表面におけるビームスポツ
トの形態を上述の如き楕円形(第4図)にする
には、感光体ドラム8の表面(走査面)における
主走査方向Xを、光学的にx軸に一致させ、かつ
副走査方向を光学的に見てy軸に一致させると共
に、(1)式から判るように、f・θレンズ7へ入射
するレーザビームLの横断面形状を、第4図又
はに示す如く、x軸方向に長軸(幅a又はa′)
を有し、y軸方向に短軸(幅c)を有するほぼ楕
円状の形にすればよい(第4図の楕円形と第4
図のの楕円形は、その長軸と短軸とが逆になつ
ている)。
そこで、第1図に示す実施例ではプリズムがレ
ーザビームの横断面の一方向の幅を縮小できるこ
とを利用して、プリズム3により、第4図に示
すレーザビーム横断面のy軸方向の幅bだけを縮
小し、プリズム3を出たレーザビーム横断面図、
第4図に示す如く、x軸方向に長軸(幅a)を
有し、y軸方向に短軸(幅c)を有する楕円形に
整形するように構成されている(c<b)。即ち、
光学的に見てy軸の方向で、レーザビームLの横
断面の長軸方向のレーザビーム幅bをプリズム3
によつて縮小するのである。
プリズム3によりレーザビームの横断面を上述
のように変換するには、例えば次のようにプリズ
ム3の位置を定めればよい。即ち、レーザビーム
Lが入射するプリズム屈折面(入射面)11と、
ビームが出射するプリズム屈折面(出射面)12
とに対し、プリズム3の側面13が、第1図及び
第5図に示す如く、直角をなしている場合には、
この側面13が、又はの位置でのxyz軸を基
準として、yz平面に対し平行となるようにプリ
ズム3を配置する。その際、断面形状変換前と後
とにおけるy軸方向の幅bとcとの比(変換倍
率)は、例えば、第5図に示す如くプリズム3の
出射面12と、ここを出射するレーザビームの中
心を通る光線Lcとの交点14を中心として(勿
論、他の位置でもよい)、プリズム3の側面13
と平行な平面(yz平面)内で、プリズム3を回
転させ、プリズム3へのレーザビームの入射角を
変えることによつて所望する大きさに設定するこ
とができる。従つて、プリズム3を上記の如く適
宜回転することにより、最終的なビームスポツト
(第4図)のy軸方向の幅c″を所望する大きさ
に定めることができる。即ち、プリズムを出射し
てf・θレンズに入射するレーザビーム径と、感
光体ドラム上でのビームスポツト径とは、前述の
(1)式に示す関係を有しているので、プリズムをを
出射するレーザビーム横断面のy軸方向の幅cを
調整すれば、y軸方向に所望する大きさの幅c″を
持つた感光体ドラム状のビームスポツトを得るこ
とができるのである。このようにして、感光体ド
ラム上のビームスポツトのy軸方向幅c″を、容易
に所定の大きさに定めることができる。また、レ
ーザビームの広がり角ω2の大きさは、個々の半
導体レーザによつて多少ばらつくが、プリズム3
を上記の如く回転させることによつて、最終的な
ビームスポツトのy軸方向の幅c″の大きさを調整
することができる。
次に感光体ドラム上でのビームスポツトのx軸
方向の幅の定め方について説明する。プリズム3
を出射したレーザビームLのx軸方向の幅aは、
プリズム3へ入射する前の幅aと変らない(第4
図,)。その際、半導体レーザ1から出射す
るレーザビームLのx軸方向の広がり角ω1が一
定しているとすれば、x軸方向に所定の幅a″を持
つビームスポツトが得られるように、結合レンズ
2を構成するだけでビームスポツトを第4図に
示す如き形態にすることができる。ところが、半
導体レーザ1から出射するレーザビームLの広が
り角ω1も半導体レーザによつて僅かにばらつく
のが普通である。
そこで、図示した構成においては、レーザビー
ムLの進行方向におけるf・θレンズ(結像レン
ズ)7以前の適所に配置された光束形状縮小手段
としてのスリツト4によつて、プリズム3を出射
したレーザビーム横断面のx軸方向における端の
一部を、必要に応じて僅かにカツトし、これを第
4図に示す如く整形するようにしている。即
ち、レーザビームLの横断面の幅を、スリツト4
により、光学的に見てx軸の方向で縮小するので
ある。これによつて、感光体ドラム8上には所定
の形状のビームスポツトが得られる(第4図)。
尚、スリツト4は、レーザビームLの横断面をx
軸方向にのみ縮小し得るように、y軸方向に平行
な方向に位置していることは当然であり、またス
リツト4の幅wを調整できるように、遮光部材5
を移動可能に配置することが有利である。
上述の如くして光束形状の縮小変換を行なう
際、一般にプリズムを用いてこれを行なえば、一
部の光がプリズムに吸収されるとしても、その大
部分の光は有利に利用できるので、光束形状の縮
小変換時における光の損失は非常に小さい。この
反面、スリツトを用いてレーザビーム横断面の幅
を縮めると、その際にカツトされた光は全く無駄
となり、従つてその光の損失は大きなものとな
る。
このような観点から図示した構成においては、
半導体レーザ1から出射したレーザビームLの横
断面についてその広幅方向(y軸方向)を、プリ
ズム3によつて縮小し、レーザビーム横断面の極
く一部だけをスリツト4によつて縮小している。
即ち大幅に縮小されるべきレーザビーム横断面の
幅が、プリズム3によつて実質的に光の損失を伴
うことなく縮小され、一部の幅のみを縮小すると
きにはスリツト4が使用されるのである。このよ
うにして光の損失を効果的に抑制することができ
る。逆に第4図におけるx軸方向の小なる幅a
をプリズムによつて縮小し、y軸方向の大きな幅
bをスリツトでカツトして縮小したとすれば、光
損失は大きくならざるを得ない。
尚、x軸方向の幅の縮小も他のプリズムを用い
て行なえば光の損失を一層低軽減できるが、この
ようにすると全体で2つのプリズムを使用するこ
とになり、その構成が複雑且つ高価となるだけで
なく、各プリズムの位置決めを行なうことが面倒
となる。図示した構成の如く、1つのプリズムを
用い、レーザビーム横断面の幅を大きく縮小すべ
きところではこのプリズムを用い、横断面を僅か
に縮小させるだけでよいところにはスリツトを用
いることにより、大きな光損失の発生を阻止しつ
つ、光学系の構成を簡素化できる。
ところで、先に説明した偏向装置としては、第
1図に示した回転多面鏡以外に、カルバミラー、
音響光学変換素子(所謂AO素子)又はホログラ
ムスキヤナ等を適宜用いることもできるが、ミラ
ーなどの反射面を有する偏向装置、例えば、回転
多面鏡又はガルバノミラーを用いたときは、第1
図に示すように、感光体ドラム(走査面)におけ
る主走査方向を、光学的にx軸に一致させること
により、次に説明する利点も得られる。
一般に或る反射面に光が入射したとき、その複
素屈折率をn−ikとすると、反射面に平行な成分
の反射率Rpと、垂直な成分の反射率Rsは、次式
で表わすことができる。
Rp=(n2+k2)cos2θ−2ncosθ+1/(n2+k2)cos2
θ+2ncosθ+1(2) Rs=(n2+k2)−2ncosθ+cos2θ/(n2+k2)+2ncos
θ+cos2θ(3) (但しθは入射角である) 反射面が例えば、アルミ蒸着面であるとする
と、n=1.9、k=7.0となり、これらを(2)、(3)式
に代入して得た、入射角θに対する反射率Rp、
Rsをグラフで示すと第6図の如くなる。従つて、
第1図に示す回転多面鏡6の各ミラー9がアルミ
蒸着面であるとすると、第6図に示す反射率でレ
ーザビームが各ミラーを反射することになる。
一方、回転多面鏡6は回転しているのに対し、
これに入射するレーザビームの位置は一定してい
るので、回転多面鏡の各ミラーへ入射するレーザ
ビームの入射角は時々刻々変動する。この入射角
の変化に伴つて、各ミラーでのレーザ光の反射率
が変動したとすると、感光体ドラム8上のビーム
スポツトの光量もこれに伴つて変化し、1回の主
走査中の光量が不均一となり、露光むらが発生す
ることになる。従つてミラー9への入射角が変化
しても、該ミラーにおける光の反射率が変化しな
いことが最も望ましい。かかる観点より、第6図
に示す反射率RpとRsを見ると、Rpは入射角θの
変化に伴つてかなり大きく変動しているのに対
し、Rsの変動は少なく、従つてレーザビームが
Rsの反射率をもつてミラー9にて反射すれば有
利である。例えば、f・θレンズ7の焦点距離を
271.6mmとし、このレンズ7を用いて、230mmの長
さの走査を行なう場合を一例として考えると、こ
のときのミラー9への入射角θは、45゜を中央値
として32.87゜から57.13゜の範囲となる。かかる範
囲における反射率RpとRsとを見ると、入射角45゜
のときのRpを1.0としたとき、Rpは1.03乃至0.95
となり、その範囲は大きい。これに対してRsは
0.98乃至1.02であつて、その範囲は小さい。この
ことからレーザビームをRsの反射率で反射させ
ると有利であることが判る。一方、よく知られて
いるように半導体レーザ1から出射するレーザ光
は、半導体接合面10に対して平行な方向に偏光
面を有する直線偏光となつており、従つて半導体
レーザ1のレーザビーム出射面100における半
導体接合面10の方向と主走査方向Xとが光学的
に見て一致するように、回転多面鏡6と半導体レ
ーザ1とを位置決めすれば、レーザ光の偏光方向
と、ミラー9における反射面とを垂直にすること
ができ、これによつてレーザビームLをRsの反
射率で反射させることができる。
上の例では光偏向装置として回転多面鏡を用
い、その反射面をアルミ蒸着面とした場合の例を
示したが、ガルバノミラーから成る偏向装置を用
いたり、反射面をアルミ蒸着面以外の反射面とし
たときにも、上述したところと全く同様な考えに
従つて、反射面における反射率の変動を小さく留
めることができる。
以上、本発明の有利な実施例を説明したが、本
発明は上記実施例に限定されず各種改変すること
ができる。例えば、結合レンズでレーザビームを
平行にしてからこれをプリズムに入射させる代り
に、先ずプリズムによつてレーザビームを整形
し、次いでこれを結合レンズによつて平行光にす
ることも可能である。またレーザビームの光路中
に、ビームコンプレツサ又はビームエクスパンダ
を介在させた光学系や、ベルト状ないしはシート
状の感光体を有する光学系、或いは読取装置にお
ける光学系等にも、本発明を有利に適用できる。
〔発明の効果〕
特許請求の範囲第1項に記載された光走査光学
系によれば、レーザ光の損失を抑えつつ、プリズ
ムによつてレーザビームの横断面形状を変換で
き、しかも走査面におけるビームスポツトの光量
変動を抑えることが可能である。
特許請求の範囲第2項に記載の光走査光学系に
よれば、レーザ光の利用効率に大きく低下するこ
とを阻止しつつ、プリズムとスリツトによつて、
レーザビームの横断面の形状を変換でき、しかも
走査面におけるビームスポツトの光量変動を抑え
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光学系を用いたレーザプ
リンタの一例を示す模式斜視図、第2図は半導体
レーザから出射するレーザビームの広がり状態を
示す説明図、第3図はレーザビームの広かり状態
を説明するグラフ、第4図は第1図に示す各位置
、、、におけるレーザビーム横断面の形
態を示す説明図、第5図はプリズムの配置状態を
説明する図、第6図は反射面における入射角と反
射率との関係を示すグラフである。 1……半導体レーザ、2……結合レンズ、3…
…プリズム、4……スリツト、10……半導体接
合面、100……レーザビーム出射面、L……レ
ーザビーム、X……主走査方向。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レーザビームの横断面形状が、レーザビーム
    出射面における半導体接合面に対しほぼ直角な方
    向に長軸を持つ縦長形状となる半導体レーザと、
    該半導体レーザからのレーザビームをほぼ平行に
    するための結合レンズと、レーザビームの横断面
    形状を縮小するためのプリズムと、反射面を有す
    る装置を使用したレーザビームを偏向するための
    偏向装置と、偏向されたレーザビームを集束させ
    て走査面へ導びく結像レンズとを具備する光走査
    光学系において、 前記半導体レーザのレーザビーム出射面におけ
    る半導体接合面の方向をx軸、該接合面に垂直な
    方向をy軸としたとき、光学的に見てほぼy軸の
    方向で、レーザビームの横断面のほぼ長軸の方向
    のレーザビーム幅を前記プリズムによつて縮小
    し、かつ、前記走査面における主走査方向を、光
    学的に見てほぼx軸に一致させ、走査面における
    副走査方向を、光学的に見てほぼy軸に一致させ
    たことを特徴とする光走査光学系。 2 レーザビームの横断面形状が、レーザビーム
    出射面における半導体接合面に対しほぼ直角な方
    向に長軸を持つ縦長形状となる半導体レーザと、
    該半導体レーザからのレーザビームをほぼ平行に
    するための結合レンズと、レーザビームの横断面
    形状を縮小するためのプリズムと、反射面を有す
    る装置を使用したレーザビームを偏向するための
    偏向装置と、偏向されたレーザビームを集束させ
    て走査面へ導びく結像レンズとを具備する光走査
    光学系において、 前記半導体レーザのレーザビーム出射面におけ
    る半導体接合面の方向をx軸、該接合面に垂直な
    方向をy軸としたとき、光学的に見てほぼy軸の
    方向で、レーザビームの横断面のほぼ長軸の方向
    のレーザビーム幅を前記プリズムによつて縮小
    し、かつ、前記走査面における主走査方向を、光
    学的に見てほぼx軸に一致させ、レーザビームの
    進行方向における結像レンズ以前の適所に、スリ
    ツトを有する光束形状縮小手段を設け、光学的に
    見てほぼx軸の方向で、レーザビーム横断面の幅
    を前記スリツトによつて縮小し、前記走査面にお
    ける副走査方向を、光学的に見てほぼy軸に一致
    させたことを特徴とする光走査光学系。
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