JP2000292721A - 光走査装置及びマルチビーム光走査装置 - Google Patents

光走査装置及びマルチビーム光走査装置

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JP2000292721A
JP2000292721A JP10002399A JP10002399A JP2000292721A JP 2000292721 A JP2000292721 A JP 2000292721A JP 10002399 A JP10002399 A JP 10002399A JP 10002399 A JP10002399 A JP 10002399A JP 2000292721 A JP2000292721 A JP 2000292721A
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light beam
deflecting
incident
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Keiichiro Ishihara
圭一郎 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被走査面上を走査する偏向光束の必要光量を確
保すると共に装置全体のコンパクト化を図ることができ
る光走査装置及びマルチビーム光走査装置を得ること。 【解決手段】光源手段1から出射した光束を偏向手段5
の偏向面の主走査方向の幅よりも広い状態で該偏向手段
に入射させる入射光学系11と、該偏向手段で偏向され
た光束を被走査面8上に結像させる結像光学系7と、を
有する光走査装置において、該光源手段と該偏向手段と
の間の光路内に入射光束の径を拡大する光束拡大光学系
9を有しており、該光束拡大光学系は入射光束の径を少
なくとも主走査方向に拡大すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザビームプリン
タやデジタル複写機等の画像形成装置に使用される光走
査装置及びマルチビーム光走査装置に関し、特に入射光
束の主走査方向の幅が偏向手段の偏向面よりも広いオー
バーフィルド光学系を用いた光走査装置及びマルチビー
ム光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザビームプリンタやデジタ
ル複写機等の画像形成装置に用いられる光走査装置にお
いては、画像信号に応じて光源手段から光変調され出射
した光束(光ビーム)を、例えばポリゴンミラーから成
る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する
結像光学系によって感光性の記録媒体面上にスポット上
に集光させ、その面上を光走査して画像記録を行なって
いる。
【0003】図8は従来の光走査装置の要部概略図であ
る。
【0004】同図において光源手段81から出射した光
束は集光レンズ82により略平行光束とされ、絞り83
によって該光束(光量)を制限して副走査方向にのみ所
定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ84に入射し
ている。シリンドリカルレンズ84に入射した略平行光
束のうち主走査断面内においてはそのまま略平行光束の
状態で射出する。また副走査断面内においては収束して
回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器85の
偏向面86(以下「ファセット」とも称す。)にほぼ線
像として結像している。
【0005】そして光偏向器85の偏向面86で反射偏
向された光束はfθ特性を有する結像光学系87により
折り返しミラー89を介して被走査面としての感光体ド
ラム88上に導光され、該光偏向器85を矢印A方向に
回転させることによって、該感光ドラム面88上を矢印
B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行
なっている。
【0006】近年、走査光学系をより高速化することが
望まれており、例えば光偏向器の偏向面の主走査方向の
面幅より広い光束が該光偏向器に入射することを特徴と
したオーバーフィルド光学系(以下「OFS」とも称
す。)が再認識されている。
【0007】このOFSでは光偏向器に入射する光束の
一部をファセットにより反射偏向して光走査をしている
ため光量損失が大きい。また高速化に伴って被走査面上
の走査速度が増し、光偏向器によって反射偏向された光
束(以下「偏向光束」とも称す。)に必要とされる光量
が増加する。
【0008】この必要光量を確保する方法としては例え
ば以下に示す2通りが考えられる。まず1つは光源手段
の出力を上げることであり、もう1つは絞りの開口数を
上げて光源手段から出射された光束のカップリング効率
を上昇させることである。
【0009】しかしながら前者はコスト的なデメリット
とが大きく好ましい方法ではない。後者においては、例
えば特開平6-347714号公報で開示されている。同公報は
レーザーアレイとコリメーターレンズとから成る光源手
段から出射された複数の平行光束をビーム圧縮光学系に
より副走査方向のみに圧縮し、これにより被走査面上で
の必要光量を確保している。同公報におけるビーム圧縮
光学系は少なくとも2枚のプリズム、もしくは少なくと
も2枚の副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカ
ルレンズにより構成されている。
【0010】しかしながらOFSで必要光量を確保する
場合において、副走査方向に光束を圧縮していたのでは
以下に示す問題点が生じてしまう。
【0011】例えばOFSでは光源手段から出射された
光束の光束幅をファセットよりも広くして光偏向器へ入
射させる必要があるので、プリズムで構成されるビーム
圧縮光学系を用いた場合ではコリメーターレンズの巨大
化を招いてしまう。
【0012】またOFSでは後述する理由により主走査
方向のFno(Fナンバー)を明るくできないため、副
走査方向のFnoを明るくして光量を確保することにな
るのだが、シリンドリカルレンズで構成されるビーム圧
縮光学系を用いた場合では光源手段から出射された光束
をファセット近傍で一旦結像させる必要があるため、配
置が困難となることに加え、曲率半径が小さくなりすぎ
るという問題点がある。
【0013】本発明はオーバーフィルド光学系(OF
S)を用いた光走査装置及びマルチビーム光走査装置に
おいて、光源手段と偏向手段との間の光路内に入射光束
の径を拡大する光束拡大光学系を有しておりることによ
り、被走査面上を光走査する偏向光束の必要光量を確保
すると共に、コンパクトで簡易な構成の光走査装置及び
マルチビーム光走査装置の提供を目的する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光走査
装置は、光源手段から出射した光束を偏向手段の偏向面
の主走査方向の幅よりも広い状態で該偏向手段に入射さ
せる入射光学系と、該偏向手段で偏向された光束を被走
査面上に結像させる結像光学系と、を有する光走査装置
において、該光源手段と該偏向手段との間の光路内に入
射光束の径を拡大する光束拡大光学系を有しており、該
光束拡大光学系は入射光束の径を少なくとも主走査方向
に拡大することを特徴としている。
【0015】請求項2の発明の光走査装置は、光源手段
から出射した光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅
よりも広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系
と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に結像さ
せる結像光学系と、を有する光走査装置において、該光
源手段と該偏向手段との間の光路内に入射光束の径を少
なくとも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有して
おり、該光束拡大光学系は少なくとも1枚のプリズムを
有していることを特徴としている。
【0016】請求項3の発明の光走査装置は、光源手段
から出射した光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅
よりも広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系
と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に結像さ
せる結像光学系と、を有する光走査装置において、該光
源手段と該偏向手段との間の光路内に入射光束の径を少
なくとも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有して
おり、該光束拡大光学系は少なくとも主走査方向に負の
パワーを有するレンズ、そして少なくとも主走査方向に
正のパワーを有するレンズとの少なくとも2枚のレンズ
を利用していることを特徴としている。
【0017】請求項4の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記偏向手段は回転多面鏡より成り、前記
光束拡大光学系の拡大倍率をmとしたとき、
【0018】
【数3】
【0019】但し、Fm:入射光学系の主走査方向の実
効Fno Fs:入射光学系の副走査方向の実効Fno φ :偏向手段の外接円半径 M :偏向面の数 Du:走査効率 fc:コリメーターレンズを除く入射光学系の副走査方
向の総合焦点距離 Ds:副走査方向のスポット径 λ :使用波長 βs:結像光学系の副走査方向の結像倍率 なる条件を満足することを特徴としている。
【0020】請求項5の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記光束拡大光学系の少なくとも一要素は
光軸周りに回転可能であることを特徴としている。
【0021】請求項6の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記入射光学系を通過した光束を前記偏向
手段の偏向面に主走査方向においては該偏向手段の偏向
角の略中央から入射させ、副走査方向においては斜め方
向から入射させていることを特徴としている。
【0022】請求項7の発明のマルチビーム光走査装置
は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数の
光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状態
で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段で
偏向された複数の光束を被走査面上に結像させる結像光
学系と、を有するマルチビーム光走査装置において、該
光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を拡大する
光束拡大光学系を有しており、該光束拡大光学系は入射
光束の径を少なくとも主走査方向に拡大することを特徴
としている。
【0023】請求項8の発明のマルチビーム光走査装置
は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数の
光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状態
で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段で
偏向された複数の光束を被走査面上に結像させる結像光
学系と、を有するマルチビーム光走査装置において、該
光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なくと
も主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有しており、
該光束拡大光学系は少なくとも1枚のプリズムを有して
いることを特徴としている。
【0024】請求項9の発明のマルチビーム光走査装置
は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数の
光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状態
で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段で
偏向された複数の光束を被走査面上に結像させる結像光
学系と、を有するマルチビーム光走査装置において、該
光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なくと
も主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有しており、
該光束拡大光学系は少なくとも主走査方向に負のパワー
を有するレンズ、そして少なくとも主走査方向に正のパ
ワーを有するレンズとの少なくとも2枚のレンズを利用
していることを特徴としている。
【0025】請求項10の発明のマルチビーム光走査装
置は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数
の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状
態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段
で偏向された複数の光束を被走査面上に結像させるfθ
レンズ部を含む結像光学系と、を有するマルチビーム光
走査装置において、該光源手段と該偏向手段との間に入
射光束の径を少なくとも主走査方向に拡大する光束拡大
光学系を有しており、該光束拡大光学系は主走査方向に
負のパワーを有するレンズ、そして該fθレンズ部を利
用していることを特徴としている。
【0026】請求項11の発明のマルチビーム光走査装
置は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数
の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状
態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段
で偏向された複数の光束を被走査面上に結像させるfθ
レンズ部を含む結像光学系と、を有するマルチビーム光
走査装置において、該光源手段と該偏向手段との間に入
射光束の径を少なくとも主走査方向に拡大する光束拡大
光学系を有しており、該光束拡大光学系はプリズム、少
なくとも主走査方向に負のパワーを有する少なくとも1
枚のレンズ、そして該fθレンズ部を利用していること
を特徴としている。
【0027】請求項12の発明のマルチビーム光走査装
置は、複数の発光部を有する光源手段から出射した複数
の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅より広い状
態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、該偏向手段
で偏向された複数の光束を被走査面上に結像させる結像
光学系と、を有するマルチビーム光走査装置において、
該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
り、該光束拡大光学系はプリズム、少なくとも主走査方
向に負のパワーを有する少なくとも1枚のレンズ、そし
て少なくとも主走査方向に正のパワーを有する少なくと
も1枚のレンズを利用していることを特徴としている。
【0028】請求項13の発明は請求項11の発明にお
いて、前記光束拡大光学系は前記光源手段側からプリズ
ム、少なくとも主走査方向に負のパワーを有する少なく
とも1枚のレンズ、そして該fθレンズ部の順に配置さ
れていることを特徴としている。
【0029】請求項14の発明は請求項7から12の発
明において、前記偏向手段は回転多面鏡より成り、前記
光束拡大光学系の拡大倍率をmとしたとき、
【0030】
【数4】
【0031】但し、Fm:入射光学系の主走査方向の実
効Fno Fs:入射光学系の副走査方向の実効Fno φ :偏向手段の外接円半径 M :偏向面の数 Du:走査効率 fc:コリメーターレンズを除く入射光学系の副走査方
向の総合焦点距離 Ds:副走査方向のスポット径 λ :使用波長 βs:結像光学系の副走査方向の結像倍率 なる条件を満足することを特徴としている。
【0032】請求項15の発明は請求項11又は12の
発明において、前記少なくとも主走査方向に負のパワー
を有するレンズは、前記光源手段側が凹球面、前記偏向
手段側が平面の球面レンズより成ることを特徴としてい
る。
【0033】請求項16の発明は請求項10、11又は
13の発明において、前記fθレンズ部は主走査方向に
負のパワーを有するレンズ、そして主走査方向に正のパ
ワーを有するレンズを有していることを特徴としてい
る。
【0034】請求項17の発明は請求項7から12の発
明において、前記光束拡大光学系の少なくとも一要素は
光軸周りに回転可能であることを特徴としている。
【0035】請求項18の発明は請求項7から12の発
明において、前記入射光学系を通過した光束を前記偏向
手段の偏向面に主走査方向においては該偏向手段の偏向
角の略中央から入射させ、副走査方向においては斜め下
方から入射させていることを特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1(A)は本発
明の実施形態1の光走査装置の主走査方向の要部断面図
(主走査断面図)、図1(B)は図1(A)の副走査方
向の要部断面図(副走査断面図)である。図2(A)は
本発明の実施形態1の光走査装置の入射光学系の主走査
方向の要部断面図(主走査断面図)、図2(B)は図2
(A)の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)であ
る。ここで光源手段から出射した光束が光偏向器により
走査される方向を主走査方向、光束の進行方向と主走査
方向とに垂直な方向を副走査方向とする。
【0037】図中、1は光源手段であり、例えば半導体
レーザーより成っている。2は集光レンズ(コリメータ
ーレンズ)であり、光源手段1から出射した発散光束を
略平行光束にしている。3はアパーチャー(開口絞り)
であり、集光レンズ2から射出した光束を所望の最適な
ビーム形状に形成している。
【0038】9は入射光束の径(光束幅)を主走査方向
に拡大する光束拡大光学系であり、2つの同一のプリズ
ム9a,9bから成り、光源手段1と後述する光偏向器
5との間の光路内に設けられている。この2つのプリズ
ム9a,9bは頂角が37.4°、波長780nmでの
屈折率が1.510720であり、コリメーターレンズ
2からの略平行光束を入射角66.6°で入射させてお
り、単品で光束の径を2倍にしている。この光束拡大光
学系9は光軸周りに回転調整可能となるように構成され
ている。尚、本実施形態では光束拡大光学系9を2つの
同一のプリズム9a,9bより構成しているが、単一の
プリズムより構成しても良い。
【0039】4はシリンドリカルレンズであり、副走査
方向にのみ所定のパワー(屈折力)を有し、光束拡大光
学系9から射出した光束を後述する光偏向器5の偏向面
上付近に副走査断面において結像(主走査断面において
は長手の線像)させている。尚、コリメーターレンズ
2、アパーチャー3、光束拡大光学系9、シリンドリカ
ルレンズ4等の各要素は入射光学系11の一要素を構成
している。
【0040】5は偏向手段としての光偏向器であり、例
えばポリゴンミラー(回転多面鏡)より成り、モータ等
の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度
で回転している。
【0041】本実施形態では入射光学系11を通過した
光束をポリゴンミラー5に主走査方向においては正面
(ポリゴンミラー5の偏向角の略中央、即ち主走査方向
に沿った走査範囲の略中央)から入射させ、また副走査
方向においては斜め下方から入射させている。更に入射
光学系11を通過した光束をポリゴンミラー5の偏向面
(以下「ファセット」とも称す。)6の主走査方向の幅
よりも広い状態で入射させている(所謂オーバーフィル
ド光学系(OFS))。
【0042】7はfθ特性を有する結像光学系であり、
主走査方向にのみ負のパワーを有するfθレンズ7aと
主走査方向にのみ正のパワーを有するfθレンズ7bと
副走査方向にのみ所定のパワーを有する長尺のトーリッ
クレンズ7cとを有している。尚、fθレンズ7aとf
θレンズ7b等の各要素はfθレンズ部27の一要素を
構成している。
【0043】21は反射部材としての折り返しミラーで
ある。8は被走査面としての感光ドラム面(記録媒体
面)である。
【0044】本実施形態において光源手段1から出射し
た発散光束はコリメーターレンズ2により略平行光束と
され、アパーチャー3によって該光束(光量)が制限さ
れ、光束拡大光学系9により入射光束の径が主走査方向
に拡大されて副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシ
リンドリカルレンズ4に入射している。シリンドリカル
レンズ4に入射した略平行光束のうち主走査断面内にお
いてはそのまま略平行光束の状態で射出する。また副走
査断面内においては収束してポリゴンミラー5のファセ
ット6にほぼ線像として結像している。このとき入射光
学系11を通過した光束をポリゴンミラー5に主走査方
向においては正面から入射させ、また副走査方向におい
ては斜め方向から入射させ、更にポリゴンミラー5のフ
ァセット6の主走査方向の幅よりも広い状態で入射させ
ている そしてポリゴンミラー5のファセット6で反射偏向され
た一部の光束は結像光学系7により折り返しミラー21
を介して感光ドラム面8上に導光され、該ポリゴンミラ
ー5を矢印A方向に回転させることによって、該感光ド
ラム面8上を矢印B方向(主走査方向)に光走査して画
像情報の記録を行なっている。
【0045】図3は本実施形態における半導体レーザー
からポリゴンミラーにかけての概要を示す主走査方向の
要部断面図である。同図において図1に示した要素と同
一要素には同符番を付している。
【0046】同図において半導体レーザー1から出射し
た光束は入射光学系11により略平行光束である入射光
束12に変換され、ファセット6幅よりも広い範囲でポ
リゴンミラー5へ入射する。ポリゴンミラー5で反射偏
向された偏向光束15は入射光束12の一部がファセッ
ト6により反射偏向されたものであり、不図示の被走査
面上を光走査する。
【0047】ここでポリゴンミラー5の外接円半径:R
p、ファセット面数:M、ファセット6の主走査方向の
面幅:Faとの間には、次式で示される関係が成り立
つ。
【0048】
【数5】
【0049】OFSでは入射光束12の一部をポリゴン
ミラー5で反射偏向しているため、偏向光束15の幅
(以下「偏向光束幅」とも称す。)は入射光束12から
見た見かけ上のファセット6幅によって決定される。
【0050】ここで偏向光束幅:Wθi、ファセット6
の主走査方向の面幅:Fa、半導体レーザ1からの光束
がファセット6ヘ入射する面入射角(入射光束12とフ
ァセットの面法線13とが成す角度):θi(14)と
の間には、次式で示される関係が成り立つ。
【0051】Wθi=Fa×cosθi ………(3) この各関係式(2),(3) から偏向光束幅Wθiは入射光束
12のcosθi分だけ狭くなることが解る。即ち、画
角によって偏向光束15のFnoが変化する。偏向光束
15の光強度は偏向光束幅に比例して変化するため、面
入射角θiの増加と共に減少し、その結果、被走査面上
における光量分布は不均一となってしまう。
【0052】また入射光学系11の実効Fno(本実施
形態ではコリメーターレンズ2の実効Fnoと等価)を
明るく設定すると、入射光束12のガウス強度分布16
が大きな勾配を持ち、入射光束12の周辺光量が落ち
る。OFSでは画角毎に入射光束12の異なる部分を反
射して光走査を行うために被走査面8上の光量分布の不
均一が助長されてしまうことになる。そのため主走査方
向の実効Fnoは暗く設定する必要がある。
【0053】しかしながら主走査方向の実効Fnoが暗
い為に以下に示すことが問題点となっている。
【0054】第1の問題点としては半導体レーザ1とコ
リメーターレンズ2との間隔が広くなり、装置全体が大
型化してしまうことである。第2の問題点としては偏向
光束15の光量が減少し、被走査面8上の必要光量が得
られなくなってしまうことである。前述したように副走
査方向にのみ光束を圧縮する圧縮光学系を用いた場合で
は入射光束12に対して主走査方向には何の変換作用を
持たないため第1の問題点に対して解決手段には成り得
ない。また第2の問題点に対しては主走査方向の光束幅
をカバーするためにコリメーターレンズ2が大型化する
ことや、主走査方向の実効Fnoより副走査方向の実効
Fnoが大きな場合には副走査方向の光束幅をカバーす
るためにコリメーターレンズ2が更に大型化し、コスト
的にデメリットが大きくなってしまう。また副走査方向
はファセット6近傍に一旦、光束を収束させる光学系で
あるために凸凹レンズの組み合わせによるビーム圧縮光
学系では副走査方向のポリゴンミラー5側のFnoによ
る配置の制限や、曲率半径の制限により実現が難しいと
いう問題点がある。
【0055】そこで本実施形態においてはコリメーター
レンズ2とシリンドリカルレンズ4との間の光路内に入
射光束の径(光束幅)を主走査方向に4倍に拡大する光
束拡大光学系9を配置し、上記の問題点を解決してい
る。この光束拡大光学系9は前述の如く2つの同一のプ
リズム9a,9bより成り、単品で入射光束の径を2倍
に拡大することができる。
【0056】本実施形態では半導体レーザー1を放射角
10が主走査方向に広いS偏光で使用し、入射光束12
の周辺光量落ちを5%以内にするため主走査方向の実効
FnoをFno=6としている。また被走査面8上で必
要光量を得るために副走査方向の実効FnoをFno=
8.4としている。
【0057】本実施形態においては光束拡大光学系9の
拡大倍率をmとしたとき、
【0058】
【数6】
【0059】但し、Fm:入射光学系の主走査方向の実
効Fno Fs:入射光学系の副走査方向の実効Fno φ :偏向手段の外接円半径 M :偏向面の数 Du:走査効率 fc:コリメーターレンズを除く入射光学系の副走査方
向の全体の焦点距離 Ds:副走査方向のスポット径 λ :使用波長 βs:結像光学系の副走査方向の倍率 なる条件を満足するように各要素を設定している。
【0060】表−1に本実施形態の構成を示す。本実施
形態における副走査方向の総合焦点距離とはシリンドリ
カルレンズ4のみの焦点距離であり、その曲率半径は9
9.6mmである。
【0061】
【表1】
【0062】このように本実施形態においては上述の如
く半導体レーザー1とポリゴンミラー5との間の光路内
に光束拡大光学系9を設けることによって、光量損失を
大きくでき、高速走査を行なうOFSにおいても被走査
面8上で必要光量を確保できると共に、実現可能な曲率
半径を持つレンズによって構成される入射光学系11を
提供することができる。このとき光束拡大光学系9はコ
リメーターレンズ2の後に配置されているので、該コリ
メーターレンズ2を小さく設定でき、また半導体レーザ
ー1とコリメーターレンズ2との間隔も十分に短縮でき
るので装置全体のコンパクト化を図ることができる。そ
れと同時にコリメーターレンズ2の出射後の副走査方向
の光束幅も半分にできるので副走査方向のポリゴンミラ
ー5側のFnoによる制限が緩まり、シリンドリカルレ
ンズ4の配置の自由度が増すと共に曲率半径を比較的自
由に選択でき、更にシリンドリカルレンズ4自体も小型
化できる。
【0063】また光束拡大光学系9を少なくとも1枚の
プリズムより構成することによってコンパクトな構成で
拡大倍率を数倍にすることができると共に公差も緩く設
定できる。また光束拡大光学系9の拡大倍率mを上記条
件式(1)を満足するように設定することによって半導
体レーザー1からコリメーターレンズ2までの距離を短
くでき、またコリメーターレンズ2を小さくできるので
光束拡大光学系9をコンパクトにでき、且つ被走査面8
上の必要光量も確保することができる。また光束拡大光
学系9を光軸周りに回転調整可能とすることによって被
走査面8上のスポットを所望の形状に調整することがで
きる。
【0064】尚、光束拡大光学系9はプリズムを用いた
構成に限らず、例えば少なくとも主走査方向に負のパワ
ーを有するレンズ、そして少なくとも主走査方向に正の
パワーを有するレンズとの少なくとも2校のレンズ(例
えばfθレンズ部)より構成しても良い。これにより少
ない部品点数で拡大倍率を大きく設定できる。
【0065】また本実施形態ではコリメーターレンズ2
から出射される光束を略平行光束としたが、これに限ら
ず、発散光束もしくは収束光束であってもよい。
【0066】[実施形態2]図4(A)は本発明の実施
形態2のマルチビーム光走査装置の入射光学系の主走査
方向の要部断面図(主走査断面図)、図4(B)は図4
(A)の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)であ
る。同図(A),(B)において図2(A),(B)に
示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0067】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は光源手段31を複数の発光部を有するマルチ半
導体レーザより構成したことと、光束拡大光学系49を
主走査方向にのみ負のパワーを有するシリンドリカルレ
ンズ49aとfθレンズ部27を構成する2枚のfθレ
ンズ7b,7aとの3枚のレンズより構成したことであ
る。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様
であり、これにより同様な効果を得ている。
【0068】即ち、同図において31は光源手段であ
り、2つの発光部(発光点)18a,18bを有するモ
ノリシックなマルチ半導体レーザーより成っている。4
9は光束拡大光学系であり、コリメーターレンズ2とシ
リンドリカルレンズ4との間の光路内に配置された主走
査方向のみに負のパワーを有するシリンドリカルレンズ
49aと、fθレンズ部27を構成する2枚のfθレン
ズ7b,7aとの3枚のレンズより成っている。
【0069】本実施形態ではマルチ半導体レーザー31
から出射された光束がポリゴンミラー5に入射する前と
該ポリゴンミラー5により反射偏向された後の2回、f
θレンズ部27を通過するダブルパスの構成を取ってい
る。即ち、fθレンズ部27は結像光学系の一要素を構
成すると共に光束拡大光学系49の一要素をも構成して
いる。シリンドリカルレンズ49aは光軸周りに回転調
節可能となるように構成されている。
【0070】図5は図4に示したマルチ半導体レーザー
31の要部概略図である。
【0071】本実施形態に使用するマルチ半導体レーザ
31は同図に示すように1つの活性層17上に2つの発
光部18a,18bを有し、そこから出射された発散光
束の偏光方向は同一であり、光束の断面形状19も略同
一となる。このマルチ半導体レーザー31を用いて2つ
の光束を被走査面上に2ライン同時に走査する場合、そ
の2ラインの間隔は半導体レーザの2つの発光部18
a,18bの副走査方向の間隔を変化させることで調整
できる。2つの発光部18a,18bの間隔は予め決ま
っているため、該2つの発光部18a,18bの中間点
を回転中心として回転させて副走査方向の間隔を調整し
ている。
【0072】図6は回転調整後の光束の断面形状を示し
た説明図である。
【0073】同図においてy方向は主走査方向を示し、
z方向は副走査方向を示しいる。Lは2つの発光部の副
走査方向の間隔である。2つの光束18a1,18b1
は主走査方向には断面形状19の短軸方向がほぼ一致
し、副走査方向には断面形状19の長軸方向がほぼ一致
する。
【0074】この光束の断面形状19の短軸方向、つま
りガウス強度分布の勾配が急な方向が主走査方向である
ので、周辺光量落ちを考慮すると、主走査方向の実効F
noは非常に暗く設定する必要がある。被走査面上で必
要となる光量を確保するためには副走査方向の実効Fn
oをさらに明るく設定する必要がでてくるのだが、断面
形状19の長軸、つまり光量密度が低い方向が副走査方
向であるために副走査方向のFnoは非常に明るく設定
することが必要となる。
【0075】そこで本実施形態では主走査方向の実効F
noをFno=12、副走査方向の実効FnoをFno
=4.2に設定し、被走査面上で必要光量を確保すると
共に、光束拡大光学系49を用いて主走査方向の光束の
径を8.6倍に拡大してコリメーターレンズ2を小さく
し、またマルチ半導体レーザー31とコリメーターレン
ズ2との間隔を短く設定し、装置全体のコンパクト化を
図っている。
【0076】本実施形態においても前述の実施形態1と
同様に光束拡大光学系49の拡大倍率mを前述の条件式
(1)を満足するように設定している。但し本実施形態
における光束拡大光学系49の拡大倍率mとはシリンド
リカルレンズ49aの拡大倍率とfθレンズ部27の拡
大倍率を掛け合わせたものである。
【0077】表−2に本実施形態の構成を示す。本実施
形態における副走査方向の総合焦点距離とはシリンドリ
カルレンズ4のみの焦点距離であり、その曲率半径は9
9.6mmである。
【0078】
【表2】
【0079】本実施形態では光束拡大光学系49を上述
の如く主走査方向のみに負のパワーを有するシリンドリ
カルレンズ49aと2枚のfθレンズ7b,7aの3枚
のレンズで構成している。そのためプリズムを使用した
場合と比較して拡大倍率を大きくできるメリットがあ
る。また光束拡大光学系49は負のパワーを有するシリ
ンドリカルレンズ49aを1枚追加するだけで構成でき
るため、部品点数も少なくコスト的にもメリットがあ
る。また負のパワーを有するシリンドリカルレンズ49
aを回転調整可能としているので被走査面上のスポット
形状の崩れを補正することができる。
【0080】尚、光束拡大光学系を前述の実施形態1と
同様に少なくとも1枚のプリズムより構成しても良い。
【0081】[実施形態3]図7(A)は本発明の実施
形態3のマルチビーム光走査装置の入射光学系の主走査
方向の要部断面図(主走査断面図)、図7(B)は図7
(A)の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)であ
る。同図(A),(B)において図4(A),(B)に
示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0082】本実施形態において前述の実施形態2と異
なる点は光束拡大光学系79をプリズム79a、主走査
方向に負のパワーを有する球面レンズ79b、そしてf
θレンズ部27を構成する2枚のfθレンズ7b,7a
より構成したことである。その他の構成及び光学的作用
は実施形態2と略同様であり、これにより同様な効果を
得ている。
【0083】即ち、同図において79は光束拡大光学系
であり、光源手段31側から順にプリズム79a、主走
査方向に負のパワーを有する球面レンズ79b、そして
fθレンズ部27を構成する2枚のfθレンズ7b,7
aを配して構成している。
【0084】本実施形態における光束拡大光学系79の
構成は公差が緩くコンパクトな構成で光束の径を数倍に
拡大するプリズム79aと、拡大倍率が大きいレンズ系
(球面レンズ79bとfθレンズ部27)との利点を利
用した構成をとっている。このとき上述の如く光源手段
31側から順にプリズム79a、球面レンズ79b、そ
して2枚のfθレンズ7b,7aを配置することによっ
て、該プリズム79aを小型化にしている。また負のパ
ワーを有するレンズ79bを光源手段31側を凹球面
で、ポリゴンミラー5側を平面の球面レンズとすること
によって製作を容易とし、また公差も緩く設定すること
ができるのでコスト的にもメリットがある。
【0085】本実施形態においても前述の実施形態1と
同様に光束拡大光学系79の拡大倍率mを前述の条件式
(1)を満足するように設定している。但し本実施形態
における光束拡大光学系79の拡大倍率mとはプリズム
79aの拡大倍率と球面レンズ79bと2枚のfθレン
ズ7b,7aとから成るレンズ系の拡大倍率を掛け合わ
せたものである。
【0086】表−3に本実施形態の構成を示す。本実施
形態における副走査方向の総合焦点距離は球面レンズ7
9bとシリンドリカルレンズ4との総合焦点距離であ
り、球面レンズ79bの焦点距離は−48mm、シリン
ドリカルレンズ4の焦点距離は64mmである。
【0087】
【表3】
【0088】本実施形態ではプリズム79aによって主
走査方向の光束の径を2倍にし、また負のパワーを有す
る球面レンズ79bと2枚のfθレンズ7b,7aとで
光束の径を7.4倍にしている。これにより光束拡大光
学系79全体では光束の径を14.8倍に拡大してい
る。またプリズム79aより成る光学系と、球面レンズ
79bと2枚のfθレンズ7b,7aから成る光学系と
を組合わせて使用することにより、拡大倍率を上げるこ
とができ、これにより光束拡大光学系79を小型化で
き、コリメーターレンズ2も小型化でき、光源手段31
とコリメーターレンズ2の間隔も狭めることができる。
また球面レンズ79bの曲率半径を大きくできるため公
差が緩くなるメリットもある。更には副走査方向の光束
幅も小さくできるので副走査方向のポリゴンミラー5側
のFnoによる制限を緩め、副走査方向の結像を担う光
学系の焦点距離を短く設定することができる。これによ
リ被走査面上で必要光量を確保し、且つ装置全体をコン
パクトにできる。
【0089】また光束拡大光学系79をプリズム79
a、球面レンズ79b、そして2枚のfθレンズ7b,
7aから構成することによって、部品点数を減らすこと
ができる。また球面レンズ79bを光源手段31側が凹
球面で、ポリゴンミラー5側が平面の球面レンズより形
成することによって製作を容易にすると共に低コスト化
を図っている。また光束拡大光学系79を光源手段31
側からプリズム79a、球面レンズ79b、そして2枚
のfθレンズ7b,7aの順に配置することによって拡
大倍率を効果的に上げることができると共に光学部品や
光束拡大光学系をコンパクトにできる。
【0090】尚、プリズム79aを通過する光束は略平
行光束に限らず、弱発散光束もしくは弱収束光束として
も本発明の効果を発揮することができる。また光束拡大
光学系は上記の構成に限らず、例えば少なくとも主走査
方向に負のパワーを有するレンズと、少なくとも主走査
方向に正のパワーを有するレンズの少なくとも2枚のレ
ンズより構成しても良く、もしくはプリズム、少なくと
も主走査方向に負のパワーを有する少なくとも1枚のレ
ンズ、そして少なくとも主走査方向に正のパワーを有す
る少なくとも1校のレンズより構成しても本発明は前述
の実施形態と同様に適用することができる。
【0091】尚、各実施形態ではfθレンズ部27を2
枚のfθレンズより構成したが、これに限らず、例えば
単一のfθレンズで構成してもよい。また非球面を有し
たレンズであっても本発明の効果を発揮することができ
る。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くオーバーフィ
ルド光学系(OFS)を用いた光走査装置及びマルチビ
ーム光走査装置において、光源手段と偏向手段との間の
光路内に入射光束の径を拡大する光束拡大光学系を設け
ることにより、被走査面上を走査する偏向光束の必要光
量を確保することができ、かつ装置全体のコンパクト化
を図ることができ、また光源手段を構成する発光部の数
や放射角によらず常に高精細で高質な画像を得ることが
でき、さらに光源手段の出力の利用効率を高めた光学系
を構成することができ、これにより光源手段をパワーが
弱いものを使用することができる光走査装置及びマルチ
ビーム光走査装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の光走査装置の主走査方
向及び副走査方向の要部断面図。
【図2】 本発明の実施形態1の光走査装置の入射光学
系の主走査方向及び副走査方向の要部断面図
【図3】 本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面
【図4】 本発明の実施形態2の光走査装置の入射光学
系の主走査方向及び副走査方向の要部断面図
【図5】 モノリシックな半導体レーザの要部概要図
【図6】 モノリシックな半導体レーザから出射した光
束の断面図
【図7】 本発明の実施形態3の光走査装置の入射光学
系の主走査方向及び副走査方向の要部断面図
【図8】 従来の光走査装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザ) 31 光源手段(マルチ半導体レーザ) 2 集光レンズ(コリメーターレンズ) 3 アパーチャー(開口絞り) 4 シリンドリカルレンズ 5 偏向手段(ポリゴンミラー) 6 偏向面(ファセット) 7 結像光学系 27 fθレンズ部 7a,7b fθレンズ 7c トーリックレンズ 8 被走査面(感光ドラム面) 9,49,79 光束拡大光学系 9a,9b プリズム 10 半導体レーザの放射角 11,41,71 入射光学系 12 入射光束 13 面法線 14 面入射角 15 偏向光束 16 ガウス強度分布 17 活性層 18a,18b 発光部 19 出射光束の断面形状 21 折り返しミラー 49a シリンドリカルレンズ 79a プリズム 79b 球面レンズ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段から出射した光束を偏向手段の
    偏向面の主走査方向の幅よりも広い状態で該偏向手段に
    入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    結像光学系と、を有する光走査装置において、 該光源手段と該偏向手段との間の光路内に入射光束の径
    を拡大する光束拡大光学系を有しており、該光束拡大光
    学系は入射光束の径を少なくとも主走査方向に拡大する
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 光源手段から出射した光束を偏向手段の
    偏向面の主走査方向の幅よりも広い状態で該偏向手段に
    入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    結像光学系と、を有する光走査装置において、 該光源手段と該偏向手段との間の光路内に入射光束の径
    を少なくとも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有
    しており、該光束拡大光学系は少なくとも1枚のプリズ
    ムを有していることを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】 光源手段から出射した光束を偏向手段の
    偏向面の主走査方向の幅よりも広い状態で該偏向手段に
    入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    結像光学系と、を有する光走査装置において、 該光源手段と該偏向手段との間の光路内に入射光束の径
    を少なくとも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有
    しており、該光束拡大光学系は少なくとも主走査方向に
    負のパワーを有するレンズ、そして少なくとも主走査方
    向に正のパワーを有するレンズとの少なくとも2枚のレ
    ンズを利用していることを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段は回転多面鏡より成り、前
    記光束拡大光学系の拡大倍率をmとしたとき、 【数1】 但し、Fm:入射光学系の主走査方向の実効Fno Fs:入射光学系の副走査方向の実効Fno φ :偏向手段の外接円半径 M :偏向面の数 Du:走査効率 fc:コリメーターレンズを除く入射光学系の副走査方
    向の総合焦点距離 Ds:副走査方向のスポット径 λ :使用波長 βs:結像光学系の副走査方向の結像倍率 なる条件を満足することを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記光束拡大光学系の少なくとも一要素
    は光軸周りに回転可能であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記入射光学系を通過した光束を前記偏
    向手段の偏向面に主走査方向においては該偏向手段の偏
    向角の略中央から入射させ、副走査方向においては斜め
    方向から入射させていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のマルチビーム光走査装置。
  7. 【請求項7】 複数の発光部を有する光源手段から出射
    した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅よ
    り広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させる結像光学系と、を有するマルチビーム光走査装置
    において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を拡大す
    る光束拡大光学系を有しており、該光束拡大光学系は入
    射光束の径を少なくとも主走査方向に拡大することを特
    徴とするマルチビーム光走査装置。
  8. 【請求項8】 複数の発光部を有する光源手段から出射
    した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅よ
    り広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させる結像光学系と、を有するマルチビーム光走査装置
    において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
    とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
    り、該光束拡大光学系は少なくとも1枚のプリズムを有
    していることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  9. 【請求項9】 複数の発光部を有する光源手段から出射
    した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅よ
    り広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させる結像光学系と、を有するマルチビーム光走査装置
    において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
    とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
    り、該光束拡大光学系は少なくとも主走査方向に負のパ
    ワーを有するレンズ、そして少なくとも主走査方向に正
    のパワーを有するレンズとの少なくとも2枚のレンズを
    利用していることを特徴とするマルチビーム光走査装
    置。
  10. 【請求項10】 複数の発光部を有する光源手段から出
    射した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅
    より広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させるfθレンズ部を含む結像光学系と、を有するマル
    チビーム光走査装置において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
    とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
    り、該光束拡大光学系は主走査方向に負のパワーを有す
    るレンズ、そして該fθレンズ部を利用していることを
    特徴とするマルチビーム光走査装置。
  11. 【請求項11】 複数の発光部を有する光源手段から出
    射した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅
    より広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させるfθレンズ部を含む結像光学系と、を有するマル
    チビーム光走査装置において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
    とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
    り、該光束拡大光学系はプリズム、少なくとも主走査方
    向に負のパワーを有する少なくとも1枚のレンズ、そし
    て該fθレンズ部を利用していることを特徴とするマル
    チビーム光走査装置。
  12. 【請求項12】 複数の発光部を有する光源手段から出
    射した複数の光束を偏向手段の偏向面の主走査方向の幅
    より広い状態で該偏向手段に入射させる入射光学系と、 該偏向手段で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させる結像光学系と、を有するマルチビーム光走査装置
    において、 該光源手段と該偏向手段との間に入射光束の径を少なく
    とも主走査方向に拡大する光束拡大光学系を有してお
    り、該光束拡大光学系はプリズム、少なくとも主走査方
    向に負のパワーを有する少なくとも1枚のレンズ、そし
    て少なくとも主走査方向に正のパワーを有する少なくと
    も1枚のレンズを利用していることを特徴とするマルチ
    ビーム光走査装置。
  13. 【請求項13】 前記光束拡大光学系は前記光源手段側
    からプリズム、少なくとも主走査方向に負のパワーを有
    する少なくとも1枚のレンズ、そして該fθレンズ部の
    順に配置されていることを特徴とする請求項11記載の
    マルチビーム光走査装置。
  14. 【請求項14】 前記偏向手段は回転多面鏡より成り、
    前記光束拡大光学系の拡大倍率をmとしたとき、 【数2】 但し、Fm:入射光学系の主走査方向の実効Fno Fs:入射光学系の副走査方向の実効Fno φ :偏向手段の外接円半径 M :偏向面の数 Du:走査効率 fc:コリメーターレンズを除く入射光学系の副走査方
    向の総合焦点距離 Ds:副走査方向のスポット径 λ :使用波長 βs:結像光学系の副走査方向の結像倍率 なる条件を満足することを特徴とする請求項7乃至12
    のいずれか1項記載のマルチビーム光走査装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも主走査方向に負のパワ
    ーを有するレンズは、前記光源手段側が凹球面、前記偏
    向手段側が平面の球面レンズより成ることを特徴とする
    請求項11又は12記載のマルチビーム光走査装置。
  16. 【請求項16】 前記fθレンズ部は主走査方向に負の
    パワーを有するレンズ、そして主走査方向に正のパワー
    を有するレンズを有していることを特徴とする請求項1
    0、11又は13記載のマルチビーム光走査装置。
  17. 【請求項17】 前記光束拡大光学系の少なくとも一要
    素は光軸周りに回転可能であることを特徴とする請求項
    7乃至12のいずれか1項記載のマルチビーム光走査装
    置。
  18. 【請求項18】 前記入射光学系を通過した光束を前記
    偏向手段の偏向面に主走査方向においては該偏向手段の
    偏向角の略中央から入射させ、副走査方向においては斜
    め下方から入射させていることを特徴とする請求項7乃
    至12のいずれか1項記載のマルチビーム光走査装置。
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