JP6887473B2 - レーザー照明装置 - Google Patents

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本発明はレーザー照明装置に関する。
従来、レーザーやLED(Light Emitting Diode)等の発光装置や照明装置には、レーザーやLED等の光源と、この光源からの光を透過するレンズとを備えている。また、前記レンズは、光の入射部と、反射部と、出射部とを有している。
特許文献1〜5には、前記入射部、反射部、又は出射部を特殊に構成しており、特許文献1では白色系の発光LEDの光に含まれるイエローリングの出現を低減し、特許文献2〜5では照度分布の変化や照度ムラを抑制して、照度の均一化を図っている。
ところで、光源にレーザー光源を使用するレーザー照明装置では、スペックルノイズを低減する要求がある。スペックルノイズは、位相が揃ったレーザー光の波が照射面で反射した際に、その反射面の微細な凹凸に起因して光の干渉が人の目や撮像素子上で生じ、これがノイズとなって視認される現象である。
従来、スペックルノイズを低減する技術として、特許文献6に記載された技術がある。特許文献6では、レーザー光源からのレーザー光を平行ビームに変換した後、この平行ビームを分割し、それぞれに光路長差を与えるビームスプリッターや複数のミラーを備えたスペックルコントラスト低減部を設けている。
特許第5952131号 特開2012−99409号公報 特開2017−10788号公報 特開2014−145790号公報 特開2016−194568号公報 特開2014−10306号公報
しかしながら、特許文献6に記載の技術では、部品点数が増え、光学系が大きくなり、またビームスプリッターや複数のミラーでの光軸を合わせることが困難になるなどの欠点がある。
そこで、例えば、1つのレーザー光源からのレーザー光を複数に分割し、それらのレーザー光間の位相をずらす素子を設けて、それらの位相差のあるレーザー光を合波することが考えられる。また、例えば、複数のレーザー光源を設け、それらの配置角度を相互に変更してレーザー光の偏光角を変えることにより位相差のある複数のレーザー光を作り出すこと、又は、レーザー光の照射面を振動させて照射面の凹凸を平均化するなどが考えられる。
しかし、前記何れの考えも、光学系の複雑化、部品点数や工数の増加を招く欠点がある。
本発明は、かかる点に鑑み、その目的は、レーザー照明装置において、単一のレーザー光源と単一の集光レンズを用いてスペックルノイズを有効に低減できるレーザー照明装置を提供することにある。
本発明にかかるレーザー照明装置は、レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光を集光する集光レンズとを備えたレーザー照明装置であって、前記集光レンズは、前記レーザー光の光軸の周辺に設けられ、前記レーザー光が入射する入射面を有する入射部と、前記光軸上に設けられ、凸面が前記レーザー光源に対向する凸レンズ部と、前記レーザー光が前記凸レンズ部及び入射部に至る前に、前レーザー光を散乱させる光散乱材と、前記入射部に入射したレーザー光を反射する反射面を有する反射部と、前記凸レンズ部からのレーザー光及び前記反射面からのレーザー光を出射する出射面を有する出射部と、を有し、前記凸レンズ部の前記凸面は、該凸面に前記レーザー光源からのレーザー光が到達した際のビーム径よりも大きい幅に設定され、前記光散乱材は前記凸レンズ部の前記凸面に配置されており、前記入射部は、円柱又は円錐台状に設けられた開口であることを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザー照明装置は、レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光を集光する集光レンズとを備えたレーザー照明装置であって、前記集光レンズは、前記レーザー光の光軸の周辺に設けられ、前記レーザー光が入射する入射面を有する入射部と、前記光軸上に設けられ、凸面が前記レーザー光源に対向する凸レンズ部と、前記レーザー光が前記凸レンズ部及び入射部に至る前に、前レーザー光を散乱させる光散乱材と、前記入射部に入射したレーザー光を反射する反射面を有する反射部と、前記凸レンズ部からのレーザー光及び前記反射面からのレーザー光を出射する出射面を有する出射部と、を有し、前記凸レンズ部の前記凸面は、該凸面に前記レーザー光源からのレーザー光が到達した際のビーム径よりも大きい幅に設定され、前記光散乱材は前記凸レンズ部の前記凸面に配置されており、前記入射部は、その側面が、略放物線を前記光軸の中心に回転させた略放物面に形成されていることを特徴とする。
前記の構成では、レーザー光源からのレーザー光は、光散乱材で散乱して、凸レンズ部と入射部とに分波する。そして、凸レンズ部を透過したレーザー光が出射面に向かうと共に、入射面に入射したレーザー光は反射面で反射して出射面に向かう。そして、前記出射面に向かったレーザー光同士が出射面で合波して、出射面から出射される。
ここに、レーザー光源からのレーザー光は、凸レンズ部と入射部とに分波する前の段階で光散乱材により散乱して、レーザー光の偏光比が低下する。更に、前記散乱したレーザー光は、凸レンズ部と入射部とに分波し、入射面から反射面へ入光した光は反射面で全反射する際に位相がシフトする。その後、凸レンズ部から入光した光と反射面で全反射した光は、出射面で合波して出射される。従って、前記レーザー光の偏光比の低下と、全反射による位相のシフトと、レーザー光の分波により光路長の異なる光を合波できること、の相乗効果によって、スペックルノイズが効果的に低減されることになる。
本発明のレーザー照明装置は、単一のレーザー光源と、1つの凸レンズ部を有する単一の集光レンズのみを備えるので、従来のようにビームスプリッターや複数のミラーを備える必要がない。
本発明によれば、光学系の複雑化、部品点数や工数の増加を招くことなく、スペックルノイズを有効に低減することができるレーザー照明装置を提供できる。
実施形態1のレーザー照明装置の概略構成を示す縦断面図である。 同レーザー照明装置に備える光散乱材の内部でのレーザー光の散乱の様子を示す模式図である。 同レーザー照明装置のレーザー光源から出力されたレーザー光の各種の光路を示す図である。 同レーザー照明装置の遠方照射での拡散角度に対する照度特性を示す図である。 同光散乱材で散乱した各レーザー光の偏光面がy平面上にある場合の様子を例示する図である。 同レーザー光の偏光面がx平面上にある場合の様子を例示する図である。 同レーザー光の偏光面がx平面からy平面に向けて45°傾いた平面にある場合の様子を例示する図である。 同レーザー照明装置に備える入射部が円柱状の場合に反射部を経て出射部から出射するレーザー光の各種光路を示す図である。 同レーザー照明装置でのスペックルノイズの低減効果を示し、同レーザー照明装置を用いて照射した場合の被照射物の画像を示す図である。 同レーザー照明装置の集光レンズを外してレーザー光源と光散乱材のみを用いて照射した場合の被照射物の画像を示す図である。 実施形態2のレーザー照明装置の概略構成を示す縦断面図である。 同レーザー照明装置のレーザー光源から出力されたレーザー光の各種の光路を示す図である。 実施形態3のレーザー照明装置の概略構成を示す縦断正面図である。 同レーザー照明装置における図10AのA−A線断面図である。 レーザー照明装置に備える入射部の変形例を示し、入射部が円錐台の場合におけるレーザー光の各種の光路を示す図である。 同入射部の他の変形例を示し、入射部が放物面の場合におけるレーザー光の各種の光路を示す図である。 前記実施形態1における出射部の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るレーザー照明装置の概略構成を示す縦断面図である。同図において、レーザー照明装置1は、レーザー光源3と、光学部10と、鏡筒50とを備えている。
前記レーザー光源3は、図示しないが、内部に半導体レーザー(LD:Laser Diode)を備える。半導体レーザーは、例えばAlGaAs、InGaAlPなどの化合物半導体を有し、この化合物半導体に2本のリード3aから電源供給を行って電流を流し、誘導放出によりレーザー発振させて、レーザー光を発光する。レーザー光は、波長や位相、偏光面等の性質が同じ光であり、干渉性が強いコヒーレント(coherent)な光である。前記半導体レーザーは、図中上方にレーザー光を照射し、その光軸を同図中符号lで示す。半導体レーザーは、レーザー照明装置1の用途に応じて任意の波長のレーザー光を出力するものを選択可能である。レーザー光源3には、内部の半導体レーザーの外周囲を覆うキャップ3bが設けられている。
前記光学部10は、前記レーザー光源3からのレーザー光を集光する集光レンズを構成するものである。その詳細な構成は後述する。
前記鏡筒50は、光学部10の外周を覆うものであり、上方に開く中空の円筒形状に構成されている。また、前記鏡筒50の下部には、前記レーザー光源3及び光学部10の下部が配置可能なように例えば円形状の開口部50aが形成されている。
前記鏡筒50の下方には、搭載基板51が配置されている。搭載基板51の上方には、反射膜52が形成されている。この反射膜52には、前記レーザー光源3がその基端部3cにて搭載されていると共に、このレーザー光源3の本体部3dの外周を囲むように光学部10の下部が搭載されている。また、前記鏡筒50も、その下部の開口部50aにおいて、レーザー光源3及び光学部10の下部を収容するように反射膜52上に搭載されている。
前記搭載基板51の反射膜52は、光反射性を有する部材、例えば金属、樹脂等で構成されている。
前記光学部(集光レンズ)10は、レーザー光源3からのレーザー光が入射されて、光軸l周りに多くの光束を集めてほぼ平行光にして所定の照射スポットに照射するものである。
前記光学部10は、透光性部材で構成されている。透光性部材は、例えば、シリコーン樹脂等の熱硬化性の樹脂材料、ポリカーボネートやアクリル等の熱可塑性の樹脂材料、ポリエチレン等のポリマー材料、又は光学ガラス等である。これらは例示であり、他の部材でも良く、特に限定はされない。
前記光学部10は、下に凸な放物線形状を持ち、その放物線の頂点近傍には、下に開く円筒状の開口部12が形成されている。開口部12内には、前記レーザー光源3のキャップ3b内に収容される本体部3dが配置される。開口部12の下端開口の周縁12aは、搭載基板51上の反射膜52に密着しており、レーザー光源3からのレーザー光が開口部12の下端開口の周縁12aから漏れるのを抑えて、レーザー光の利用効率を上げている。
前記光学部10では、開口部12内に位置するレーザー光源3のキャップ3bの上方に、光散乱材7が設けられている。この光散乱材7は、レーザー光源3からのレーザー光を散乱させる性質を持つ白色フィラー、例えばシリカ、炭酸カルシウム、マイカ等の物質を含む散乱剤入り樹脂層で構成されている。
尚、光散乱材7はレーザー光源3のキャップ3bの上方に配置したが、キャップ3b内に収容して、レーザー光源3と一体構成しても良い。
前記光学部10において、開口部12の上端部には、凸レンズ部15が設けられている。凸レンズ部15は、レーザー光源3のレーザー光の光軸l上に設けられており、その凸面は略球面形状に形成され、レーザー光源3に対向して突出するように配置されている。凸レンズ部15の外周縁は、開口部12の上端内周縁に接している。
前記開口部12において、円筒状の側部は、前記レーザー光源3から出力されて光散乱材7で散乱したレーザー光が入射する入射部20を構成している。この入射部20の内周面は、前記散乱したレーザー光が入射する入射面20aを構成している。
前記レーザー光源3からのレーザー光は、そのキャップ3b上方の光散乱材7で散乱し、その後、前記凸レンズ部15に向かう光と、前記入射部20に向かう光とに分波する。すなわち、光散乱材7は、レーザー光源3からのレーザー光が前記凸レンズ部15に至る前、及び、入射部20に至る前の段階で、レーザー光源3からのレーザー光を散乱させる。
また、光学部10には、入射部20の外方に反射部30が設けられている。この反射部30は、下に凸な放物線形状に形成されており、その内側面が反射面30aを形成する。この反射面30aは、前記入射面20aに入射したレーザー光が反射部30に到達したとき、このレーザー光を全反射させる面であって、下に凸な略放物線を前記光軸lを中心に回転させた略放物面となっている。この略放物面により、反射面30aは前記入射面20aから入射したレーザー光を反射して、その反射した各レーザー光を図1中上方に向かう相互に光軸lと略平行なレーザー光(平行光)としている。
前記光学部10の上端部には、出射部40が形成されている。この出射部40は、略水平な平面形状に形成されており、上面視では円状に形成されている。この出射部40では、その平坦面40aが、前記凸レンズ部15を透過したレーザー光、及び前記入射面20aから反射したレーザー光を略平行光のまま出射する出射面となる。
従って、本実施形態では、レーザー光源3から出力されたレーザー光は、光散乱材7において、図2に示すように、それに含まれる白色フィラー7a等の光散乱物質に繰り返し衝突し、散乱する。この散乱とは、レーザー光が光路を種々の方向に変更する様子を言い、拡散のように単に一方向に屈折するだけの様子とは異なる。従って、光散乱材7によって散乱したレーザー光は、その散乱によって偏光面が種々回転したり、相互に光路長差が生じている。
前記偏光面が種々回転したレーザー光は、図3に示すように、凸レンズ部15と入射部20とに分波し、凸レンズ部15に入射したレーザー光は凸レンズ部15を透過し、屈折して、光軸lと平行な光となって出射部40に入射する。一方、入射部20に入射したレーザー光は、入射部20の入射面20aを透過し、屈折した後、反射部30の反射面30aで全反射し、光軸lと平行な光となって出射部40に入射する。前記出射部40に入射した凸レンズ部15からのレーザー光と、反射面30aで全反射したレーザー光とは、合波して、出射部40の出射面40aから略平行光として照射スポットに照射される。
ここに、出射面40aから出射された略平行光は、レーザー光であるので、直進性が強い。そのため、図4に示すように、レーザー照明装置1の遠方照射では、狭い拡散角度での照射スポット内の照度が高い特性を得ることができる。同図に破線で示すLED(Light Emitting Diode)では、光の拡散角度が大きく、拡散角度が大きくなるに従い照射スポット内で照度が低下するため、レーザー照明は遠方への光照射を効率良く行うことが可能である。
また、レーザー光源3から出射された光は、先ず、光散乱材7により散乱する。この光散乱材7でのレーザー光の散乱は、図5A〜図5Cに例示するように、各レーザー光の偏光面を種々回転させる。レーザー光の偏光面を、レーザー光の進行方向と磁界Hの振動方向とで作る平面であると定義すると、図5Aでは偏光面がy平面上にあり、図5Bではx平面上にあり、図5Cではx平面からy平面に向けて45°傾いた平面にある場合を例示している。このようにレーザー光の偏光面が種々回転することによって、そのレーザー光は偏光比が低下することになる。
そして、このように偏光比が低下したレーザー光が、凸レンズ部15と入射部20とに分波し、最終的に出射面40aで合波し、略平行光として照射スポットに出射される。すなわち、出射面40aから出射されるレーザー光は、前記偏光比が低下したレーザー光であって、全体として、コヒーレンスが弱められる。
そして、光散乱材7によって偏光比が低下したレーザー光が、凸レンズ部15と入射面20aとに向かって分波した後、凸レンズ部15に向かったレーザー光は、凸レンズ部15を透過し、集光されて出射面40aに入射する。一方、入射面20aから反射面30aに入光したレーザー光は、その反射面30aで全反射する。この反射面30aに入光したレーザー光は、その各偏光方向(偏光面の方向)と反射面30aへの入射角度とに応じて、反射面30aでの全反射の際にレーザー光相互間に位相のシフト(位相差)が生じる。また、反射面30aでの全反射によって、偏光面が再度回転する。
そして、前記凸レンズ部15を透過して出射面40aに入射したレーザー光と、反射面30aで全反射したレーザー光とが、各々、出射面4aに入射されて、この光路の異なる2種のレーザー光が出射面40aで合波して、照射スポットに照射される。
その結果、前記光散乱材7で散乱したレーザー光の偏光比が低下すること、及び、反射面30aで全反射したレーザー光に位相のシフトが生じること、更には、レーザー光が凸レンズ部15や入射面20aに分波した後に、その光路長の異なる2種のレーザー光が出射面40aで合波して照射されることの相乗効果によって、照射スポット内の被照射物の材質に微細に凹凸があっても、照射スポットから反射したレーザー光は、観察者の目や撮像素子上で干渉は起こり難くなって、スペックルノイズが有効に低減されることになる。
従って、本実施形態では、単一のレーザー光源3と単一の集光レンズ10のみを設けるだけで、スペックルノイズを有効に低減できるので、従来のようにビームスプリッターや複数のミラー等を光学系に追加したり、複数のレーザー光源を設けたり、レーザー光の位相をずらす素子等を配置することなく、スペックルノイズを有効に低減することが可能である。
また、本実施形態では、光散乱材7には、シリカ、炭酸カルシウム等のレーザー光を効果的に散乱させる白色フィラーを含んでいるので、単にレーザー光の拡散角度を広げる拡散板に比較して、偏光面を種々回転させてレーザー光の偏光比を低下させたり、相互に光路長差が生じたレーザー光とすることができる。尚、白色フィラーの濃度を上げるとレーザー光の偏光比を更に低下させることが可能であることが実験により確認されている。
前記レーザー光が凸レンズ部15や入射面20aに分波した後に出射面40aで合波することについて詳述すると、図3から判るように、光散乱材7で散乱したレーザー光は、凸レンズ部15を透過し、屈折して出射面40aに向かう光と、入射面aに入射した後に反射面30aで全反射して出射面40aに向かう光とに分波する。前者の凸レンズ部15を経て出射面40aに至る光路と、後者の入射面20a及び反射面30aを経て出射面40aに至る光路との間には、光学距離の差(光路長差)が生じており、この光路長差により、この2種のレーザー光の間には位相差が生じる。従って、この2種のレーザー光が合波されて出射面40aから出射された際には、この出射されたレーザー光は、前記光散乱材7での偏光比の低下によって弱くなっているコヒーレントが更に弱くなっている。その結果、出射面40aから出射されたレーザー光が照射スポットで反射した際にも、その照射スポット内の材質に微細な凹凸があっても光の干渉はより生じ難く、スペックルノイズは大きく低減されることになる。
尚、本実施形態では、光学部10の開口(入射部)20内に光散乱材7を設けているが、この光散乱材7に代えて、白色フィラーを含まない拡散板を設けた場合には、レーザー光はその拡散板の表面で拡散し、その拡散角度を広げるものの、凸レンズ部15に向かうレーザー光と反射面30aに向かうレーザー光とは、相互に位相が揃って出射面40aから出射されるため、拡散角度の増大に伴ってスペックルノイズは増大する。一方、本実施形態のように光散乱材7を用いる場合には、光散乱材7の内部においてレーザー光の散乱が生じ、この光散乱材7の内部でのレーザー光の散乱では、白色フィラーの濃度を高めてレーザー光の発散角度を広げると、所定角度(例えば30°程度)まではスペックルノイズは増大するが、その所定角度を越える角度範囲では、スペックルノイズは大きく低減することが実測されている。このスペックルノイズの低減は、レーザー光の偏光面の回転により偏光比が低下したり、光路長差が生じて位相のずれ(位相差)が大きく発生することが要因であると考えられる。
また、本実施形態では、入射部20が円柱状に設けられた開口であるので、図6に示したように、反射面30aが下に凸な放物線形状である場合には、出射面40aからの配光を、光軸lに対する平行光に比べてやや広角にすることが可能である。尚、同図では、図中光軸lより右側に向かう各レーザー光の光路を示している。また、同図に示す破線は、入射面20aに対する垂線である。
更に、反射面30aは、反射部30(光学部10)がシリコーン樹脂等の透光性部材から成っていて、レーザー光を全反射させる面である。また、下に凸な放物線を光軸lの中心に回転させた下に凸な放物面である。従って、入射面20aから入射したレーザー光を出射面40aに向けて全反射させ、集光して、光軸lにほぼ平行な平行光とすることが可能である。
加えて、出射面40aは、光軸lに対して垂直に設けられた平面形状であるので、凸レンズ部15から上方に向かうレーザー光を、そのまま光軸lに対して平行な平行光として出射することが可能である。
図7は、本実施形態のレーザー照明装置1を用いた場合のスペックルノイズの低減の程度を示す。図7Aはレーザー照明装置1を用いてレーザー光を照射し、照射スポットの被照射物を撮像素子にて撮影したものである。図7Bはレーザー照明装置1のレーザー光源3及び光散乱材7のみを用い、光学部10を外した状態でレーザー光を照射して照射スポットの被照射物を撮像素子にて撮影した比較例を示す。図7Aでは、図7Bの比較例に比べて、画像のざらつきが改善され、スペックルノイズが大きく低減されていることが判る。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を説明する。
図8は、実施形態2のレーザー照明装置の概略構成を示す縦断面図である。
本実施形態では、光散乱材7の配置位置を実施形態1と異ならせている。すなわち、実施形態1では、レーザー光源3のキャップ3bの上方に光散乱材7を配置したが、本実施形態では、図8に示したように、光散乱材7を凸レンズ部15の凸面に配置し、レーザー光源3のキャップ3bの上方には配置していない。従って、光散乱材7は、レーザー光源3に対峙した位置に配置されている。
前記凸レンズ部15の略球面状の凸面の幅(直径)は、レーザー光源3からのレーザー光の拡散角度θに応じて、そのレーザー光が凸レンズ部15の凸面に到達した際のビーム径よりも大きい幅に設定されている。従って、レーザー光源3からのレーザー光の全ては、凸レンズ部15の凸面上の光散乱材7で散乱する構成である。
前記レーザー光源3からのレーザー光は、出射すると、その全てが光散乱材7に向かい、この光散乱材7で散乱して、その一部が光散乱材7を透過し、屈折して、出射面40aに向かう。その他のレーザー光は光散乱材7で反射し、入射部20の入射面20aに入射して、反射部30の反射面30aで全反射する。すなわち、本実施形態においても、前記光散乱材7は、レーザー光源3からのレーザー光が凸レンズ部15に至る前、及び入射部20に至る前の段階で、レーザー光源3からのレーザー光を散乱させる。
従って、本実施形態においては、レーザー光源3から出力されたレーザー光は、その全部が凸レンズ部15に向かい、光散乱材7で散乱して、その散乱した各レーザー光の偏光面が種々回転して偏光比が低下することになる。従って、これらのレーザー光が凸レンズ部15や入射面20a及び反射面30aを経て出射面40aから出射されると、これらのレーザー光は、偏光比の低下によってコヒーレントが弱くなったレーザー光として、照射スポットに照射される。その結果、その照射スポットでレーザー光が反射した際にも、その照射スポット内の物質に微細な凹凸があっても光の干渉は生じ難く、スペックルノイズは低減されることになる。
しかも、本実施形態では、入射面20aに向かうレーザー光は、図9に示すように、先ずレーザー光源3から凸レンズ部15に向かい、その表面上の光散乱材7で散乱した後、その一部が入射面20aに入射する光路となる。この光路は、前記実施形態1での図3に示した光路(すなわち、レーザー光源3からそのキャップ3bの上方に配置した光散乱材7を経て直接に入射面20aに入射する光路)と比較して、光路長が長くなる。その結果、光散乱材7から凸レンズ部15を経て出射面40aに至る光路と、前記光散乱材7で散乱(反射)して入射面20aに入射した後に反射面30aで全反射して出射面40aに至る光路との間の光路長差は、前記実施形態1の場合よりも大きくなる。従って、本実施形態では、光散乱材7でのレーザー光の散乱によるレーザー光の偏光比の低下、及び反射面30aでの全反射による位相シフトの発生に加えて、前記光路長差の拡大によって、レーザー光のコヒーレンスを一層に弱めることが可能であるので、照射スポットでレーザー光が反射した際のスペックルノイズをより大きく低減することが可能である。
(実施形態3)
続いて、本発明の実施形態3を説明する。
図10Aは、本実施形態のレーザー照明装置1の概略構成を示す縦断面図である。図10Bは図10AのA−A線断面図を示す。
本実施形態では、レーザー光源3からのレーザー光の出射パターンに応じて凸レンズ部15の形状を変更するものである。
具体的に、前記実施形態2では、レーザー光源3からのレーザー光の出射パターンは、平面視で球面状であるのに対し、本実施形態では、平面視で楕円球面状である。すなわち、図10Aでは、レーザー光源3からのレーザー光の出射角度は、所定角度θ1であるが、図10B、すなわち図10Aの紙面で垂直方向の断面図では、前記所定角度θ1よりも小さい角度θ2(θ1>θ2)に設定されている。
これに伴い、本実施形態では、凸レンズ部15の凸面も、前記レーザー光の出射パターンに応じて、楕円球面状に形成されている。
本実施形態では、前記凸レンズ部15の楕円球面状の凸面に光散乱材7を設けている。
従って、本実施形態では、レーザー光の特殊な出射パターンを持つレーザー光源3が選定された場合であっても、その出射パターンに合わせて凸レンズ部15の形状を変更し、その凸面に光散乱材7を設けるだけで、無駄を生じることなく、レーザー光源3からのレーザー光の全てを光散乱材7により散乱させて、そのレーザー光の偏光比を低下させることが可能である。
(入射部の変形例)
図11は前記実施形態1における入射部20の変形例を示す。
図11Aは入射部20を円錐台状に構成した変形例を示し、図11Bは入射部20を断面で上に凸な略放物線形状に構成して、その側面の入射面20aを、前記上に凸な略放物線を光軸lを中心に回転させた形状の上に凸な略放物面とした変形例を示す。
図11A及び図11Bでは、前記実施形態1及び2と同様に、反射面30aの形状を、下に凸な略放物線を光軸lを中心に回転させた略放物面とした場合において、図11Aでは、光散乱材7で散乱したレーザー光は、矢印で示す各種光路の通り、円錐台状の入射面20aに入射し、略放物面の反射面30aで反射して、出射面40aからは光軸lと平行な方向よりもやや光軸l側に向かう配光とすることができる。
一方、図11Bでは、光散乱材7で散乱したレーザー光は、上に凸な略放物面状の入射面20aと、逆に下に凸な略放物面状の反射面30aとによって、出射面40aから出射するレーザー光を、光軸lとほぼ平行な平行光とすることができる。
尚、図11A及びBに示した入射部20の変形例は例示であって、その他の形状に変更しても良い。また、本変形例では実施形態1の入射部20の形状を変形したが、前記実施形態2又は実施形態3の入射部20の形状を変形しても良い。
(出射部の変形例)
図12は前記実施形態1における出射部40の変形例を示す。
同図では、出射部40には、その平坦面(出射面)40aに多数の凸レンズ45がアレイ状に並んで配置されている。この各凸レンズ45は、その凸面がレーザー光源3とは反対側、すなわち、レーザー光の出射方向に向けて配置されている。これらの凸レンズ45は、各々、前記凸レンズ部15から入射するレーザー光や反射面30aから入射するレーザー光を拡散する。従って、これらの凸レンズ45の全体で、レーザー光の散乱を制御すると共に、レーザー照明装置1からのレーザー光の照射スポット内の照度の均一化を図ることが可能である。
尚、本変形例では、実施形態1の出射部40の変形例を示したが、前記実施形態2又は実施形態3において出射部40を前記と同様に変形しても良い。
本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他の種々な形で実施することができる。そのため、上述の実施形態は例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
この出願は、2018年10月24日にアメリカ合衆国で出願された仮出願、出願番号62/749790に基づく優先権を主張する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、単一のレーザー光源と単一の集光レンズのみを用いてスペックルノイズを有効に低減したので、光学系の複雑化や部品点数の増大、工数の増加を招くことがなく、レーザー照明装置に適用して、有用である。
1 レーザー照明装置
3 レーザー光源
7 光散乱材
7a フィラー
10 光学部(集光レンズ)
15 凸レンズ部
20 入射部
20a 入射面
30 反射部
30a 反射面
40 出射部
40a 出射面
45 凸レンズ
50 鏡筒
l 光軸
51 搭載基板
52 反射膜

Claims (7)

  1. レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光を集光する集光レンズとを備えたレーザー照明装置であって、
    前記集光レンズは、
    前記レーザー光の光軸の周辺に設けられ、前記レーザー光が入射する入射面を有する入射部と、
    前記光軸上に設けられ、凸面が前記レーザー光源に対向する凸レンズ部と、
    前記レーザー光が前記凸レンズ部及び入射部に至る前に、前レーザー光を散乱させる光散乱材と、
    前記入射部に入射したレーザー光を反射する反射面を有する反射部と、
    前記凸レンズ部からのレーザー光及び前記反射面からのレーザー光を出射する出射面を有する出射部と、を有し、
    前記凸レンズ部の前記凸面は、該凸面に前記レーザー光源からのレーザー光が到達した際のビーム径よりも大きい幅に設定され、
    前記光散乱材は前記凸レンズ部の前記凸面に配置されており、
    前記入射部は、円柱又は円錐台状に設けられた開口である
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  2. レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光を集光する集光レンズとを備えたレーザー照明装置であって、
    前記集光レンズは、
    前記レーザー光の光軸の周辺に設けられ、前記レーザー光が入射する入射面を有する入射部と、
    前記光軸上に設けられ、凸面が前記レーザー光源に対向する凸レンズ部と、
    前記レーザー光が前記凸レンズ部及び入射部に至る前に、前レーザー光を散乱させる光散乱材と、
    前記入射部に入射したレーザー光を反射する反射面を有する反射部と、
    前記凸レンズ部からのレーザー光及び前記反射面からのレーザー光を出射する出射面を有する出射部と、を有し、
    前記凸レンズ部の前記凸面は、該凸面に前記レーザー光源からのレーザー光が到達した際のビーム径よりも大きい幅に設定され、
    前記光散乱材は前記凸レンズ部の前記凸面に配置されており、
    前記入射部は、その側面が、略放物線を前記光軸の中心に回転させた略放物面に形成されている
    ことを特徴とするレーザー照明装置。
  3. 前記光散乱材は、白色フィラーを含む
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザー照明装置。
  4. 前記レーザー光源から前記凸レンズ部を経て前記出射面に至るレーザー光の光路と、前記レーザー光源から前記入射部及び反射部を経て前記出射面に至るレーザー光の光路との間には、光路長差が生じている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のレーザー照明装置。
  5. 前記反射面は、前記レーザー光を全反射させる面であって、略放物線を前記光軸の中心に回転させた略放物面である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のレーザー照明装置。
  6. 前記出射面は、光軸に対して垂直に設けられた平面形状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のレーザー照明装置。
  7. 前記出射面には、前記出射面からのレーザー光の照射スポットの照度分布を均一にする複数の凸レンズがアレイ状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のレーザー照明装置。
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