JP6250289B2 - 光学面決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、投影レンズに関する。
従来、車両前後方向に延びる光軸上の所定点の近傍において前方へ向けて配置された発光素子からの光を、その前方側に配置された透光部材により前方へ出射させるように構成された車両用前照灯が知られている(特許文献1参照)。
この車両用前照灯においては、発光素子から出射した光を、透光部材に入射させてその前面で内面反射させた後、その後面で再度内面反射させてその前面から出射させるように構成されている。その際、この透光部材の前面における中央領域には、発光素子からの光を内面反射させるための鏡面処理が施されている。このような構成を採用することにより、車両用前照灯を薄型に構成することが可能となる。
特開2005−11704号公報
ところで、一般的な屈折光学系や反射光学系では、一つの屈折面や反射面の前後での入力波面と出力波面とを定義すれば、唯一の屈折面や反射面を簡単に決定できる。
しかしながら、前述の透光部材は、後面から入射した光を2回の内面反射を経て前面から出射させるため、透光部材への入力波面と透光部材からの出力波面とを定義しても、透光部材の後面を一義的に決定することは困難である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中間波面を考慮して決定される光学面を有する投影レンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の投影レンズは、光源から出射した光を配光パターンとして車両前方に投影する投影レンズである。投影レンズは、光源から出射した入力波面を入射させて該投影レンズの前面の第1反射領域で内面反射させた後、該投影レンズの後面の第2反射領域で再度内面反射させ、該投影レンズの前面の屈折領域で屈折して出力波面として出射させるように構成されており、後面の第2反射領域は、前面の第1反射領域で内面反射された第1中間波面と、前面の屈折領域で屈折される前の第2中間波面とに基づいて決定される光学面である。
この態様によると、中間波面に基づいて決定された光学面を有する投影レンズを実現できる。
後面の第2反射領域は、第1中間波面を反射して得られた第2中間波面から定義される複数の光線が投影レンズの内部において互いに交差しないように構成されていてもよい。これにより、所望の配光パターンを形成する投影レンズの光学的な設計が容易となる。
本発明の別の態様は、光学面決定方法である。この方法は、後面から入射した光を2回内面反射して前面より出射する投影レンズの光学面決定方法であって、投影レンズに入射する光源の光の入力波面を設定する工程と、投影レンズから出射して所望の配光パターンを形成する光の出力波面を設定する工程と、投影レンズの前面の形状を設定する工程と、投影レンズの後面のうち、光源から出射した入力波面が入射する入射領域の形状を設定する工程と、投影レンズの前面の第1反射領域で内面反射させた第1中間波面を第1反射領域の形状に基づいて算出する工程と、投影レンズの前面の屈折領域で屈折される前の第2中間波面を屈折領域の形状に基づいて算出する工程と、後面のうち、第1中間波面を第2中間波面として反射する第2反射領域の形状を、該第1中間波面および該第2中間波面とに基づいて光学面として決定する工程と、を含む。
この態様によると、内面反射を利用して所望の配光パターンを形成する投影レンズの光学面を簡易に決定できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、中間波面を考慮して決定される光学面を有する投影レンズを提供することができる。
図1(a)は、本実施の形態に係る車両用前照灯を示す断面図、図1(b)は、本実施の形態に係る車両用前照灯を示す正面図である。 車両用前照灯から前方へ照射される光により、灯具前方の所定位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを模式的に示す図である。 透光部材が出力する波面の種類と光反射制御面との関係を模式的に示した図である。 図4(a)は、図3に示すA領域から出力される拡散波面を模式的に示す図、図4(b)は、図3に示すB領域から出力される傾斜波面を模式的に示す図、図4(c)は、図3に示すC領域から出力される集光波面を模式的に示す図である。 図5(a)〜図5(f)は、発光素子から出射した円形(球面)波が、透光部材の内部での2回の内面反射を経て、前方へ平面波として出力される様子を説明するための図である。 図6(a)は、従来の屈折光学系における入力波面と出力波面との関係を示す図、図6(b)は、従来の反射光学系における入力波面と出力波面との関係を示す図である。 図7(a)〜図7(d)は、本実施の形態に係る透光部材の光学面決定方法を説明するための図である。
以下、本発明を実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組合せは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
はじめに、本実施の形態に係る車両用前照灯の概略構成を示す。図1(a)は、本実施の形態に係る車両用前照灯10を示す断面図、図1(b)は、本実施の形態に係る車両用前照灯10を示す正面図である。図1(a)に示す矢印Sは、車両前後方向の前方(灯具前後方向の前方)を示している。車両用前照灯は、車両の左前部および右前部の各々に一つずつ設けられる。以下の説明では、一つの車両用前照灯10の構成を説明する。図2は、車両用前照灯から前方へ照射される光により、灯具前方の所定位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンPLを模式的に示す図である。
なお、以下では、図1(a)に示す矢印Sが、仮想の光軸とほぼ一致しているとして説明する。光軸とは、例えば、光源の出射光の光度分布において光束の出射量が最も大きい方向と捉えることができる。また、光源がLEDの場合、発光面の垂線を光軸と捉えることもできる。また、レンズなどの透光部材を備える光学系においては、系全体を通過する光束の代表となる仮想的な光線を光軸と捉えてもよい。また、透光部材の回転対称軸を光軸と捉えてもよい。例えば、一般的な凹凸レンズでは、前後二つの面の曲率中心を結ぶ直線を光軸として定義することができる。
本実施の形態で用いられる「光軸」という言葉は、少なくとも前述のいずれかの解釈をとりうるが、必ずしもそれらの解釈に限定されるわけではなく、本願発明を逸脱しない範囲で適宜他の解釈もとりうる。以下では、一例として、透光部材の回転対称軸を光軸と捉えて説明する。
これらの図に示すように、本実施の形態に係る車両用前照灯10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上の所定点Pの近傍において前方へ向けて配置された光源としての発光素子12と、この発光素子12に対して前方側に配置された透光部材14とを備えている。
車両用前照灯10は、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれた状態で用いられるようになっており、この光軸調整が完了した状態では、その光軸Axが車両正面方向に対して0.5〜0.6°程度下向きに延びるようになっている。そして、この車両用前照灯10からの照射光により、図2に示すような左配光のロービーム用配光パターンPLが形成される。なお、右配光のロービーム用配光パターンであっても作用効果は同様である。
発光素子12は、白色発光ダイオードであって、水平方向に直列で配置された複数の発光チップと、これらを支持する基板とからなっている。
複数の発光チップは、互いに略密着するようにして配置された状態で、その前面が薄膜により封止されており、これにより灯具正面視において横長矩形状に発光する発光面12aを構成している。その際、各発光チップは1×lmm程度の正方形の外形形状を有している。
発光素子12は、その発光面12aの下端縁12a1を、光軸Axと所定点Pにおいて直交する水平線上に配置されている。つまり、発光素子12は、下端縁12a1が直線状に延びる発光面12aを有するとともに、発光面12aの下端縁12a1を光軸Axと略直交する水平線上に位置させるようにして配置されている。
透光部材14は、アクリル樹脂成形品等の透明な合成樹脂成形品からなり、灯具正面視において円形の外形形状を有している。透光部材14は、発光素子12から出射した光を配光パターンとして車両前方に投影する投影レンズとして機能する。透光部材14の外径寸法は、φ100mm程度の値に設定されている。そして、この透光部材14は、発光素子12から出射した光を透光部材14に入射させて、その前面14aで内面反射させた後、その後面14bで再度内面反射させて、その前面14aから前方へ出射させるように構成されている。後面14bは、アルミニウム等によるメッキや蒸着による鏡面処理が施されている。
透光部材14の前面14aは、透光部材14に入射した発光素子12からの光の少なくとも一部を内面で全反射する自由曲面で構成されている。また、透光部材14の後面14bは、自由曲面を基準面として形成された所定の光反射制御面で構成されている。
また、透光部材14の前面14aは、光軸Axを中心とする所定範囲内の中央領域上に、発光素子12からの光を後面14bに向かって反射する円形の前面反射部20が形成されている。前面反射部20は、その中央部が発光素子12側に向かって凹んでいるとともに、アルミニウム蒸着等による鏡面処理が施されている。ここで、「中央部」とは、透光部材14の前面14aのうち光軸Axと交差する、ある広がりを持った領域である。なお、発光素子12の光軸を、透光部材14の光軸Ax(回転対称軸)に対して傾けて配置する場合がある。この場合には、透光部材14の前面14aのうち、透光部材14の回転対称軸とは交差しないが、発光素子12の光軸とは交差する、ある広がりを持った領域を「中央部」と称することもある。
円形の前面反射部20の外周縁の位置は、図1(a)に示すように、透光部材14の前面14aに到達した発光素子12からの光(正確には所定点Aからの光)の入射角が臨界角αとなる位置に設定されている。そのため、透光部材14は、透光部材14の前面14aに到達した発光素子12からの光を、鏡面処理された前面反射部20においては内面反射させるとともに、前面反射部20よりも外側の周辺領域14a1においては全反射により内面反射させるように構成されている。
このように、本実施の形態に係る透光部材14は、その中央部が発光素子12側に向かって凹んでいるため、透光部材の前面が平面な場合と比較して、透光部材14に入射した光源からの光を透光部材14の内面で全反射させる領域を広げることができる。換言すれば、透光部材14の前面14aで全反射できない発光素子12の光を反射させるために必要な処理、例えば鏡面処理、が施された前面反射部20の面積を少なくできる。
また、透光部材の前面が平面な場合、発光素子から光軸Ax方向に出射した光は、そのまま発光素子側に戻ってしまう。そのため、発光素子から出射する光のうち、方向によってはうまく外部に取り出せないことがあり、一部の光はグレアの原因となる。本実施の形態に係る透光部材14は、発光素子12の正面に設けられている前面反射部20が曲面であるため、発光素子12から光軸Ax方向に出射した光は、前面反射部20で反射されても発光素子12側にほとんど戻らない。
その結果、前面反射部20で光線が複数回反射することが抑制され、透光部材14に閉じこめられる光や配光パターンの形成に寄与せずにグレアとなる光の発生が抑制されることで、透光部材14から出射されて配光パターンの形成に寄与する光束を更に増加させることができる。
透光部材14の前面14aおよび後面14bの形状は、自由曲面などの非回転対称面で構成されている。自由曲面の形状は、前面反射部20で反射された光および周辺領域14a1で全反射された光が、再度後面14bで反射されてそのまま前方へ照射した場合に、平行光として透光部材14から出射するように構成されている。
透光部材14の後面14bは、光軸Axを環状に囲むようにして形成されており、この後面14bの内周側には、その中心に発光素子12を囲む空間部14cが形成されている。空間部14cは、その前端面が、所定点Aを中心とする半球面状に形成されており、これにより、発光素子12からの出射光(正確には所定点Aからの出射光)を、屈折させることなく透光部材14に入射させるようになっている。なお、透光部材14を構成する材料と屈折率が近い材料で空間部14cを充填してもよい。
次に、透光部材14の後面14bの、光反射制御面としての具体的な構成について説明する。図3は、透光部材14が出力する波面の種類と光反射制御面との関係を模式的に示した図である。図4(a)は、図3に示すA領域から出力される拡散波面を模式的に示す図、図4(b)は、図3に示すB領域から出力される傾斜波面を模式的に示す図、図4(c)は、図3に示すC領域から出力される集光波面を模式的に示す図である。
図4(a)に示す拡散波面22を有する光は、図2に示す配光パターンPZ1を形成する。図4(b)に示す傾斜角度βの傾斜波面24を有する光は、図2に示す配光パターンPZ2を形成する。図4(c)に示す集光波面26を有する光は、図2に示す配光パターンPZ3を形成する。そして、配光パターンPZ1、PZ2およびPZ3が合成されてロービーム用配光パターンPLが形成される。
次に、透光部材14における波面の変化を説明する。図5(a)〜図5(f)は、発光素子12から出射した円形(球面)波が、透光部材14の内部での2回の内面反射を経て、前方へ平面波として出力される様子を説明するための図である。
ここで、波面とは、例えば、ある時間に光源からいろいろな方向に出射した各光線の同時間での広がり(等位相面)と捉えることができる。つまり、透光部材14での複数の光線の反射や屈折を、一つの波面の伝播として表すことができる。
具体的には、図5(a)に示すように、光源である発光素子12から四方に出射した光は、入力波面として透光部材14に入射し、一つの波面Wとして透光部材14の内部を伝播する。そして、図5(b)に示すように、波面Wは透光部材14の前面14aの第1反射領域で内面反射され、後面14bに向かう(図5(c)参照)。その後、波面Wは、後面14bの第2反射領域で再度内面反射され、透光部材14の前面14aへ向かう(図5(d)、図5(e)参照)。そして、波面Wは、前面14aの屈折領域で屈折されて、平面波として出力される(図5(f))。なお、透光部材14の前面14aにおける第1反射領域と屈折領域とは、完全に一致していてもよく、または一部が重複していてもよく、または全く重複していなくてもよい。
本発明者らは、光源から出射する複数の光線によって定義される一つの波面に着目することで、透光部材14の光学面の設計が容易となる点に想到した。その基本的な考え方としては、反射面や屈折面等の光学面は、その前後の波面が既知であれば、一つに決まるというものである。
図6(a)は、従来の屈折光学系における入力波面と出力波面との関係を示す図、図6(b)は、従来の反射光学系における入力波面と出力波面との関係を示す図である。図6(a)、図6(b)に示すように、入力波面Winと出力波面Woutが既知であれば、その間の屈折面S1や反射面S2は一つに決定できる。
しかしながら、本実施の形態に係る透光部材14のように、入力波面が2回の内面反射と1回の屈折を経て出力波面として前方へ向かう場合、単に入力波面と出力波面とが既知であっても、前面14aと後面14bとを一つに決定できない。そのため、前面と後面との形状を試行錯誤により設定しながら、所望の配光パターンを得る透光部材を決定する必要があり、設計手法に改善の余地がある。
図7(a)〜図7(d)は、本実施の形態に係る透光部材14の光学面決定方法を説明するための図である。この方法は、例えば、後面から入射した光を2回内面反射して前面より出射する投影レンズの光学面決定方法に用いられる。
はじめに、図7(a)に示すように、透光部材14に入射する発光素子12の光の入力波面Winを設定する。また、透光部材14の後面14bのうち、入力波面Winが入射する入射領域の形状を設定する。また、透光部材14の前面14aの形状を設定する。入力波面Winは、入射領域である空間部14cの形状が半球状の場合、発光素子12から出射した光が入射面(後面12bの一部)をそのまま通過するため、球面波として定義できる。そして、図7(b)に示すように、透光部材14の前面14aの第1反射領域(周辺領域14a1)で内面反射させた第1中間波面Win’を第1反射領域の形状に基づいて算出する。
一方、図7(c)に示すように、透光部材14から出射して所望の配光パターンを形成する光の出力波面Woutを設定する。出力波面Woutは、例えば、所望の配光パターンを形成する平面波として定義できる。また、透光部材14の前面14aの屈折領域(周辺領域14a1)で屈折される前の第2中間波面Wout’を屈折領域の形状に基づいて算出する。
そして、後面14bのうち、第1中間波面Win’を第2中間波面Wout’として反射する第2反射領域14b1の形状を、第1中間波面Win’および第2中間波面Wout’とに基づいて光学面として決定する。これにより、内面反射を利用して所望の配光パターンを形成する透光部材14の光学面を簡易に決定できる。
上述のように、投影レンズとして機能する透光部材14は、発光素子12から出射した入力波面W1を入射させて前面14aの第1反射領域で内面反射させた後、後面14bの第2反射領域14b1で再度内面反射させ、前面の屈折領域で屈折して出力波面として出射させるように構成されている。そして、後面14bの第2反射領域14b1は、前面14aの第1反射領域で内面反射された第1中間波面Win’と、前面14aの屈折領域で屈折される前の第2中間波面Wout’とに基づいて決定される光学面である。このように、透光部材14は、2つの中間波面に基づいて決定された光学面を有する。
なお、後面14bの第2反射領域14b1は、図7(d)に示すように、第1中間波面Win’を反射して得られた第2中間波面Wout’から定義される複数の光線L1,L2が透光部材14の内部において互いに交差しないように構成されている。これにより、所望の配光パターンを形成する透光部材14の光学的な設計が容易となる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
透光部材14の後面14bの形状は、複数の反射素子に区分けされたステップリフレクタ状であってもよい。また、透光部材14の前面14aは、非回転対称面であってもよい。また、透光部材14の前面14aは、スラント形状であってもよい。また、光源は、光軸を中心に回転させて配置してもよい。つまり、光源の発光面の下端や上端が水平方向に対して斜めになるように光源を配置してもよい。
また、上述の実施の形態では、透光部材の内面を反射面とした2回の反射を利用してアプラナチックな構成を実現しているが、必ずしもこれに限られず、前面および後面を屈折面として利用してアプラナチックな構成を実現できる透光部材であってもよい。また、屈折面と反射面とを組み合わせてアプラナチックな構成を実現できる透光部材であってもよい。
光源としては、小型で低消費電力(発熱量が小さい)のLEDが好ましい1つの例であるが、発光面の少なくとも一辺を直線状にできるのであれば、光源の種類はLEDなどに限定されない。ただし、小型で発熱量の小さいLEDを光源として用いることで、透光部材の材料(例えば樹脂レンズ)の選択の幅が広がるとともに、光源と透光部材をより近付けることが可能となるため、灯具自体の小型化や設計の自由度の向上が図られる。
なお、一般的な「自由曲面」とは、例えば、2次曲線(面)や3次曲線(面)など決まった式で表すことができない曲面と捉えることができる。前述の透光部材14の前面14aおよび後面14bの少なくとも一部を構成する自由曲面は、前述の作用効果を満たす構成であれば特に限定されない。
10 車両用前照灯、 12 発光素子、 12a 発光面、 12b 後面、 14 透光部材、 14a 前面、 14a1 周辺領域、 14b 後面、 14b1 第2反射領域、 14c 空間部、 20 前面反射部。

Claims (1)

  1. 後面から入射した光を2回内面反射して前面より出射する投影レンズの光学面決定方法であって、
    投影レンズに入射する光源の光の入力波面を設定する工程と、
    投影レンズから出射して所望の配光パターンを形成する光の出力波面を設定する工程と、
    前記投影レンズの前面の形状を設定する工程と、
    前記投影レンズの後面のうち、前記光源から出射した入力波面が入射する入射領域の形状を設定する工程と、
    前記投影レンズの前面の第1反射領域で内面反射させた第1中間波面を前記第1反射領域の形状に基づいて算出する工程と、
    前記投影レンズの前面の屈折領域で屈折される前の第2中間波面を前記屈折領域の形状に基づいて算出する工程と、
    前記後面のうち、前記第1中間波面を前記第2中間波面として反射する第2反射領域の形状を、該第1中間波面および該第2中間波面とに基づいて光学面として決定する工程と、
    を含む光学面決定方法。
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