JP2007256404A - 電子写真現像用キャリア粉および電子写真現像剤 - Google Patents
電子写真現像用キャリア粉および電子写真現像剤 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】複数の磁性粒子を、フェノール類とアミン類の反応生成物に塩基性触媒存在下でアルデヒド類を反応させて得られる熱硬化性樹脂(代表的にはベンゾオキサジン樹脂)で結着してなる複合粒子で構成される電子写真現像用キャリア粉。磁性粒子としては表面に酸化層のある鉄粒子、Cu、Mn、Mg、Ni、Zn等の鉄以外の金属を1種類以上含むフェライト、γ−Fe2O3、マグネタイト等が使用できる。フェノール類としてフェノールが、アミン類としてアニリンが、アルデヒド類としてホルムアルデヒドが、塩基性触媒としてアンモニア水がそれぞれ好適に使用できる。このキャリア粉は、例えば個数平均粒子径D50が1〜1000μm、真密度が1.5〜4.0g/cm3である。
【選択図】なし
Description
ΔD50(t)=(D50(0)−D50(t))/D50(0)×100 ……(1)
ここで、
t:振とう試験時間(min)
D50(0):振とう試験前(初期)のキャリア粉のD50、
D50(t):振とう試験時間t(min)後のキャリア粉のD50、
である。
振とう試験は、例えば粉体50gについて、株式会社ヤヨイ製振とう器(NEW−YS)を用いて実施することができる。
磁性粒子としては、表面に酸化層のある鉄粒子、Cu、Mn、Mg、Ni、Zn等の鉄以外の金属を1種類以上含むフェライト、γ−Fe2O3、マグネタイト等の粉体粒子を使用することができる。種類の異なる2種以上の磁性粉体粒子を使用してもよい。磁性粒子の粒径は0.05〜1μm程度のものが適用でき、0.1〜0.5μmの粒子がより好ましい。使用する磁性粒子の粒径がキャリア粉粒子の所望粒径に対してあまり大きいと、樹脂により結着させて複合粒子としたとき、表面のゴツゴツした凹凸の大きい複合粒子となりやすいので好ましくない。
このような複数個の磁性粒子を取り囲んでいる樹脂は、フェノール類とアミン類の反応生成物(中間体)に塩基性触媒存在下でアルデヒド類を反応させて得られる重合体からなる熱硬化性樹脂であり、これは代表的にはベンゾオキサジン樹脂である。フェノール類に対してアミン類が過剰に多い場合や、その反応生成物(中間体)に対してアルデヒド類が少なすぎる場合は、熱硬化性樹脂が得られない場合がある。種々検討の結果、前記中間体を得る段階でフェノール類1モルに対しアミン類0.01〜1.0モルを反応させることが好ましく、0.1〜0.5モルを反応させることがさらに好ましい。また、中間体からベンゾオキサジン樹脂を生成させる段階(重合段階)では、中間体生成前に投入したフェノール類1モルに対しアルデヒド類(例えばホルムアルデヒド)0.6〜2.0モルを反応させることが好ましく、1.0〜1.5モルを反応させることがさらに好ましい。ただしアルデヒド類を過剰に添加すると、粒子同士の凝着が生じやすくなるので注意を要する。
本発明のキャリア粉は、樹脂により磁性粒子が取り囲まれているので、従来の鉄粉系キャリアやフェライト系キャリアと比較し、真密度が小さい。このため、現像部内で攪拌されることによってキャリア粉が受けるストレス(攪拌ストレス)を大幅に軽減することができる。種々検討の結果、真密度は1.5〜4.0g/cm3の範囲とすることが効果的であり、2.0〜3.5g/cm3の範囲がより好ましい。真密度は樹脂原料と磁性粉体の配合比率によりコントロールすることができる。
キャリア粉中に含まれる磁性粒子の含有量は10〜99質量%の範囲で設定できる。樹脂に対する磁性粒子の配合比が多くなるほど、粒子の飽和磁化が高くなるが、磁性粒子が95質量%を超えると粒子の強度が低下することが懸念される。また、磁性粒子の配合量が少なくなりすぎると、現像スリーブに保持させるための磁化が不足し、感光体へのキャリア付着を招きやすくなる。キャリア粉中に含まれる磁性粒子の含有量は50〜95質量%とすることがより好ましく、70〜90質量%が一層好ましい。上述した各種の磁性粒子を使用した場合、50〜95質量%、あるいは70〜90質量%の含有量範囲内において、キャリア粉の真密度を1.5〜4.0g/cm3にコントロールすることが可能である。
また、本発明のキャリア粉の平均粒径、すなわち複数の磁性粒子が前記樹脂により結着されている複合粒子からなる粉体の平均粒径は、個数平均粒子径D50が概ね1〜1000μmの範囲であればよい。この個数平均粒子径D50は、樹脂原料組成、使用量、磁性粉の配合量等の条件により、コントロールすることができる。ただし、D50が小さくなると感光体表面へのキャリア付着が起こり易くなり、逆にD50が大きくなると現像画像が不鮮明になったり、現像機での撹拌ストレスが増大したりしやすくなる。画像の高画質化を重視する場合は、キャリア粉の個数平均粒子径D50が10〜200μmの範囲であることがより好ましく、10〜100μmであることが一層好ましい。
本発明のキャリア粉は、フェノール類、アミン類を磁性粉粒子の存在する水または水性溶媒中で反応させて、フェノール類とアミン類の反応生成物(中間体)であるモノマーと、磁性粒子からなる粒子状物質が懸濁したスラリーを作り、このスラリーに、塩基性触媒存在下でアルデヒド類を添加して、昇温することにより、前記中間体とアルデヒド類を反応させて重合させ、磁性粒子をその重合体によって結着させる方法によって製造される。
磁性粒子の原料粉としてレーザー回折法による個数平均粒子径D50が0.2μmの非球形マグネタイト粉末(同和鉱業(株)製、DEFIC−B)を用意した。このマグネタイト粉末100gをヘンシェルミキサー内に入れ、シラン系カップリング剤2gを添加して、100℃まで攪拌しながら過熱し、100℃で1h保持することによりカップリング処理を施した。
溶媒の水には、予め分散剤としてリン酸カルシウム、懸濁安定剤として分子量500のポリビニルアルコール(PVA)およびドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(DBS)添加し、分散・溶解させておいた。
上記カップリング処理済みのマグネタイトを還流式冷却器付きの三口フラスコ内に仕込み、フェノール、アニリン、および上記分散剤・懸濁安定剤を溶解させた水を添加し、20min攪拌し、スラリーを得た。攪拌中、スラリーの温度を30℃に保持した。
また、レーザー回折式粒度分布測定装置(日機装株式会社製マイクロトラック、Model 9320−X100)により粒度分布を測定し、個数平均粒子径D50を求めた。これは後述の振とう試験前のD50であるから、D50(0)と表示する。
また、このキャリア粉の真密度をQUANTACHROME製ピクノメータ1000(UPY−15T)で測定した。
これらの結果を表2に示す。また、振とう時間とD50低下率の関係を図1に示す。
初期段階でアニリンを添加せずに、フェノールとホルムアルデヒドを添加し、30℃で20min攪拌してスラリーを作り、その後の過程でホルムアルデヒドを添加しなかったこと以外、前記実施例と同様の方法により、各種原料、溶媒、添加剤等を表1に示す配合量で使用して、キャリア粉を得た。アンモニア水の添加時期および昇温、冷却パターンも実施例と同じである。
得られたキャリア粉について実施例と同様の測定を行った。これらの結果を表2に示す。また、振とう時間とD50低下率の関係を図1に示す。
一方、比較例のものはフェノールとアニリンの反応生成物を作ることなく、フェノールとホルムアルデヒドを反応させて重合させたものであり、磁性粒子はフェノール樹脂によって結着されている。
Claims (4)
- 複数の磁性粒子を、フェノール類とアミン類の反応生成物に塩基性触媒存在下でアルデヒド類を反応させて得られる熱硬化性樹脂で結着してなる複合粒子で構成される電子写真現像用キャリア粉。
- 前記熱硬化性樹脂がベンゾオキサジン樹脂である請求項1に記載の電子写真現像用キャリア粉。
- 当該キャリア粉は、個数平均粒子径D50が1〜1000μm、真密度が1.5〜4.0g/cm3である請求項1または2に記載の電子写真現像用キャリア粉。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のキャリア粉と、トナーとを含む2成分系電子写真現像剤。
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