JP2767063B2 - 静電潜像現像剤用磁性粉体及びその製造法 - Google Patents

静電潜像現像剤用磁性粉体及びその製造法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静電潜像現像用磁性粉体、詳しくは、平均
粒子径1〜10μmであって嵩密度1.5g/cm3以下であり、
且つ、前記強磁性体微粒子の含有量が80〜99重量%であ
る複合体粒子及びその製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、静電潜像の現像法の一つとして、キャリアを使
用せずに樹脂中に強磁性体微粒子を混合分散させた複合
体粒子を現像剤として用いる所謂一成分系磁性トナーに
よる現像法が広く知られ、汎用されている。
磁性トナーとしては、一般に、強磁性体微粒子及び樹
脂に加えてカーボン等の導電性材料を添加した導電性磁
性トナーが知られている。この導電性磁性トナーを用い
る現像法は、磁性トナーがマグネットローラの磁力によ
り非磁性スリーブ上に保持され、潜像に近接した際に静
電誘導によって潜像とは逆極性の電荷に帯電し、次い
で、逆極性に帯電された磁性トナーは磁気引力に打ち勝
ち潜像面に付着し、現像されるのである。
上述した導電性磁性トナーを用いて現像した画像は、
他の記録体上へ静電的に転写することが困難であるとい
う欠点があり、この欠点を改良する方法として導電性ト
ナーに代えて体積電気抵抗が1012Ωcm以上の高電気抵抗
の磁性トナーを用いて現像する方法が提案されている。
しかしながら、この高電気抵抗の磁性トナーを用いて
現像する方法は、転写性は改良されるが一方、現像性が
損なわれることが指摘されている。
そこで、特開昭56−142540号公報によれば、転写性と
現像性とを共に改良する方法として、高電気抵抗の磁性
トナーと該トナーの平均粒径より小さい磁性粉体との混
合物を使用することが提案されている。
この方法において使用される磁性粉体の諸特性として
は、平均粒子径が1〜10μmであって、ローラーで画像
を定着する際にローラーを傷つけることのない柔さ、即
ち、嵩密度で言えば1.5g/cm3程度以下であり、且つ、体
積電気抵抗が1012Ωcm未満、殊に109Ωcm以下であるこ
とが強く要求されている。
磁性粉体として平均粒子径が1〜10μmの粒子が要求
されているという事実は、現在使用されている一成分系
磁性トナーの平均粒子径が5〜20μmであること及び前
出特開昭56−142540号公報の「導電性磁性粒子の体積平
均粒径は磁性トナーのそれの1/5〜4/5程度であることが
好ましく、さらに望ましくは3/10〜2/3程度に選択する
ことである。」なる記載から明らかであり、その理由
は、同公報の「本発明現像剤において重要なことは、導
電性磁性粒子5bの平均粒径を高電気抵抗磁性トナー5aの
それより小さくするということである。もし磁性トナー
5aより磁性粒子5bが大きい場合には、磁性粒子の周囲を
小さな磁性トナーが覆うようになり、磁性粒子が大きく
なれば磁石6への磁気吸引力が強くなるため、周りに磁
性トナーを担持した磁性粒子が静電潜像から丁度取り去
られたようになって画像に白抜けと呼ばれる白斑点が見
られるようになる。‥‥一方、逆に導電性磁性粒子があ
まりに小さ過ぎても、また好ましくない。すなわちあま
りに小粒径であると、磁性トナー周囲に微細磁性粒子が
ファンデルワールス力により強く吸着される結果、トナ
ー周囲を導電性とした従来の導電性磁性トナーと同様な
構造となって、静電転写性を悪化させることになる。」
なる記載の通りである。
また、磁性粉体の電気抵抗は、同公報の「本発明にお
ける導電性磁性粒子の導電性とは体積電気抵抗が109Ωc
m以下であり、また、磁性トナーの高電気抵抗とは体積
電気抵抗が1012Ωcm以上と定着される。‥‥」なる記載
の通り、1012Ωcm以上の高電気抵抗の磁性トナーよりも
電気抵抗が小さい即ち、1012Ωcm未満であることが必要
であり、殊に、109Ωcm以下であることが好ましい。
従来、磁性粉体としては、特開昭56−159653号公報に
記載されている通り、強磁性体微粒子をよく水洗した後
乾燥機中で撹拌しながら急激に乾燥させたり、または、
強磁性体微粒子を流動層中で流動させながら、これに有
機高分子物質等をスプレーして得られる凝結粒子が知ら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
平均粒子径が1〜10μmであって、嵩密度が1.5g/cm3
程度以下であり、且つ体積電気抵抗が1012Ωcm未満の磁
性粉体は現在最も要求されているところであるが、前述
した公知方法による場合には、いずれの方法も嵩密度が
1.5g/cm3程度以下の凝結粒子を得ることができるが、粒
子制御が困難で平均粒子径が10μm以上の凝結粒子が多
数混在する為、粒度分布の拡がりが大きく、分級しなけ
れば使用することができない。
特に、前者の方法による場合には、強磁性体微粒子を
単に乾燥凝集させたにすぎないものであるから凝集が容
易にほぐれ、1μm以下の微細な粉末が多数混在するこ
ととなり、粒度分布の拡がりを一層大きくする原因とな
っている。
後者の方法による場合には、結合剤としての有機高分
子物質が強磁性微粒子の間に介在している為生成した凝
結粒子は容易にほぐれることはないが、一方、凝結粒子
中に占める有機高分子物質の割合が多くなり、その結
果、体積電気抵抗が1012Ωcm以上となるという欠点があ
る。
即ち、磁性粉体に含有される有機高分子物質の量は強
磁性微粒子相互の結合性及び電気抵抗を考慮して必要最
小限であることが要求される。
従来、強磁性微粒子と樹脂等の有機高分子物質との複
合体粒子は広く知られており、これらは、例えば特開昭
59−31967号公報に記載されている通り、強磁性微粒子
と樹脂との所定量を、溶融した樹脂の中で混合した後粉
砕する等して得られているが、強磁性微粒子の含有量は
一般に80重量%未満であり、これ以上に強磁性微粒子の
含有量を増加させることはできず、従って樹脂の含有量
を減少させて電気抵抗が1012Ωcm未満の複合体粒子を得
ることは困難であった。
そこで、本発明は、平均粒子径が1〜10μmであっ
て、嵩密度が1.5g/cm3以下であり、且つ、強磁性体微粒
子の含有量を出来るだけ高めた複合体粒子を得ることを
技術的課題とするものである。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者は、平均粒子径が1〜10μmであって、嵩密
度が1.5g/cm3以下であり、且つ、強磁性体微粒子の含有
量を出来るだけ高めた複合体粒子を得る方法について種
々検討を重ねた結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、強磁性体微粒子と硬化したフェノー
ル樹脂とからなり、平均粒子径が1〜10μmであって、
嵩密度が1.5g/cm3以下であり、且つ、前記強磁性体微粒
子の含有量が80〜99重量%である複合体粒子からなる静
電潜像現像剤用磁性粉体、及び強磁性体微粒子及び塩基
性触媒の存在下で、フェノール類とアルデヒド類とを水
性媒体中で反応硬化させて強磁性体微粒子と硬化したフ
ェノール樹脂とからなる複合体微粒子を生成させるにあ
たり、前記強磁性体微粒子の濃度を前記複合体微粒子の
平均粒子径が1〜10μmとなる濃度となるようにしてお
くことよりなる強磁性体微粒子と硬化したフェノール樹
脂とからなり、平均粒子径が1〜10μmであって、嵩密
度が1.5g/cm3以下であり、且つ、前記強磁性体微粒子の
含有量が80〜99重量%である複合体粒子からなる静電潜
像現像剤用磁性粉体の製造法である。
〔作用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、強磁性体微粒
子及び塩基性触媒の存在下で、フェノール類とアルデヒ
ド類とを水性媒体中で反応硬化させた場合には、強磁性
体微粒子の含有量を高めることができ、しかも、反応時
における前記強磁性体微粒子の濃度を調整することによ
って、生成複合体粒子の平均粒径を1〜10μmに制御す
ることができ、その結果、平均粒子径が1〜10μmであ
って嵩密度が1.5g/cm3以下であり、且つ、前記強磁性体
微粒子の含有量が80〜99重量%である複合体粒子が得ら
れるという事実である。
本発明において、強磁性体微粒子の含有量を高めるこ
とができる理由について、本発明者は、反応と同時に硬
化反応が進行する為少量のフェノール樹脂で強磁性体微
粒子同士を強固に結着することができる為であろうと考
えている。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べ
る。
本発明に係る複合体粒子の平均粒子径は1〜10μmで
ある。1μm未満又は10μmを超える場合には、本発明
の目的とする静電潜像現像用磁性粉体として好ましくな
い。磁性粉体の粒子径は、一緒に使用される磁性トナー
の粒子径と密接に関連するので、1〜10μmの範囲内で
適宜選択すればよい。
本発明に係る複合体粒子の嵩密度は1.5g/cm3以下であ
る。嵩密度が小さいことにより、より高画質を与えるこ
とが可能となり、更に、嵩密度が小さく柔い為ローラー
で定着する場合にローラー等を傷つけることがない。
本発明に係る複合体粒子中の強磁性体微粒子の含有量
は、80〜99重量%である。80重量%未満の場合には、絶
縁性の樹脂成分の含有量が高まり、電気抵抗が1012Ωcm
未満の複合体粒子が得られない。99重量%を超える場合
には、強磁性体微粒子相互の結合力が弱まり、強磁性体
微粒子が単独で分離し1μm未満の微細な粉末が多くな
る。
本発明において用いられる強磁性体微粒子としては、
マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、
鉄以外の金属(Mn、Ni、Zn、Mg、Cu等)を一種又は二種
以上含有する前記スピネルフェライト、バリウムフェラ
イト等のマグネトプランバイト型フェライト並びに表面
に酸化層を有する鉄や合金の微粒子粉末を用いることが
できる。さらに、これら強磁性体微粒子とともに鉄以外
の金属(Mn、Ni、Zn、Mg、Cu等)の酸化物等も一緒に含
有させることができる。強磁性体微粒子の形状は、粒
状、球状、針状のいずれであってもよい。また、強磁性
体微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、
所望の飽和磁化を有する複合粒子を得ることができる。
例えば、40〜70emu/gの磁化を得ようとする場合には、
バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェラ
イトやスピネルフェライト等を用いればよく、さらに70
〜100emu/g程度の高磁化を得ようとする場合には、マグ
ネタイト又はZnを含有するスピネルフェライト等を用い
ればよい。さらに、100emu/g以上の高磁化を得ようとす
る場合には、表面に酸化物層を有する鉄や合金の微粒子
粉末を用いればよい。
本発明において用いられる強磁性体微粒子の粒径は、
0.01〜0.3μm程度が好ましい。その量は、フェノール
類に対して重量で0.5〜200倍が好ましい。さらに、前述
したごとく、生成する複合体粒子の飽和磁化値と粒子の
強度を考慮すると、4〜100倍であることが好ましい。
本発明において使用される塩基性触媒としては、通常
のレゾール樹脂製造に使用される塩基性触媒が使用され
る。例えばアンモニア水、ヘキサメチレンテトラミン、
ジエチレントリアミン、ポリエチレンイミン等のアルキ
ルアミンが挙げられる。これら塩基性触媒のフェノール
類に対するモル比は、得られる複合体粒子の粒子径を考
慮すれば0.4以上が好ましい。
本発明で使用されるフェノール類としては、フェノー
ルの他、m−クレゾール、p−tert−ブチルフェノー
ル、o−プロピルフェノール、レゾルシノール、ビスフ
ェノールA等のアルキルフェノール類及びベンゼン核又
はアルキル基の一部又は全部が塩素原子又は臭素原子で
置換されたハロゲン化フェノール類等のフェノール性水
酸基を有する化合物が挙げられるが、この中でフェノー
ルが最も好ましい。
本発明において使用されるアルデヒド類としては、ホ
ルマリン又はパラアルデヒドのいずれかの形態のホルム
アルデヒド及びフルフラール等が挙げられるが、ホルム
アルデヒドが特に好ましい。アルデヒド類のフェノール
類に対するモル比は1〜4が好ましく、得られる複合体
粒子の粒子径を考慮すれば特に好ましくは1.2〜3であ
る。アルデヒド類のフェノール類に対するモル比が1未
満の場合には、複合体粒子の生成が困難であったり、生
成したとしても樹脂の強度が弱かったりする傾向があ
る。一方、アルデヒド類のフェノール類に対するモル比
が4を超える場合には、反応後に水性媒体中に残留する
未反応のアルデヒド類が増加する傾向にある。
本発明における強磁性体微粒子の濃度は、生成複合体
微粒子の平均粒子径が1〜10μmとなる濃度である。本
発明における反応は水性媒体中で行われるが、この場合
の水に仕込み量は、強磁性体微粒子の濃度が60重量%未
満となるように調整される。60重量%を超えると本発明
の目的とする平均粒子径1〜10μmの複合体粒子を高収
率で得ることが困難となる。一方、強磁性体微粒子の濃
度が40重量%未満では、目的とする複合体粒子が得られ
難くなり、その下限値は好ましくは40重量%である。
本発明における反応は、撹拌下で昇温速度0.5〜1.50
℃/min、好ましくは0.8〜1.2℃/minで温度を徐々に上昇
させ、反応温度79〜90℃、好ましくは83〜87℃で60〜15
0分間、好ましくは80〜110分間反応させる。かかる反応
において、反応と同時に硬化反応が進行し、硬化したフ
ェノール樹脂のマトリックスが形成される。このように
して反応・硬化させた後、反応物を40℃以下に冷却する
と、硬化したフェノール樹脂マトリックス中に、強磁性
体微粒子が均一に分散した複合体粒子の水分散液が得ら
れる。
次に、この水分散液を過、遠心分離等の常法に従っ
て固液を分離した後、洗浄して乾燥すると、フェノール
樹脂マトリックス中に強磁性体微粒子が均一に分散した
複合体粒子が得られる。
本発明における反応においては、必要により懸濁安定
剤を存在させてもよい。懸濁安定剤としては、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコールのような親
水性有機化合物及びフッ化カルシウムのようなフッ素化
合物、硫酸カルシウム等の水に不溶性の無機塩類等が挙
げられるが、フェノール樹脂マトリックス内部への強磁
性体微粒子の分散を考慮すれば、フッ化カルシウムが好
ましい。
懸濁安定剤を使用する場合には、その使用量はフェノ
ール類に対して0.2〜10重量%であることが好ましい。1
0重量%を超える場合には、複合体粒子表面に残留する
フッ化カルシウム等の懸濁安定剤の量が増加する傾向が
ある。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により、本発明を説明す
る。
尚、以下の実施例並びに比較例における平均粒子径
は、光学顕微鏡写真から200個の粒子について計測した
値の平均値である。嵩密度は、JIS K5101に記載の方法
に従って測定し、飽和磁化は、「振動試料型磁力計VSM
−3S−15」(東英工業(株)製)を用いて、外部磁場10
KOeのもので測定した値である。
実施例1 1の三ツ口フラスコに、フェノール30g、37%ホル
マリン60g、平均粒子径0.24μmの球状マグネタイト400
g、25%アンモニア水12g、水280g(強磁性体微粒子の濃
度51重量%に該当する。)を撹拌しながら投入し、室温
でしばらく撹拌した後、激しく撹拌させながら40分間で
85℃に上昇させ、同温度で180分間反応、硬化させ、マ
グネタイトと硬化したフェノール樹脂からなる複合体粒
子を生成させた。
次に、フラスコ内の内容物を30℃に冷却し、0.5の
水を添加した後、上澄み液を除去し、さらに下層の複合
体粒子を水洗し、風乾した。次いで、これを減圧下(5m
mHg以下)に50〜60℃で乾燥して球状の複合体粒子(以
下、複合体粒子Aという。)を得た。その諸特性を表2
に示す。
実施例2 塩基性触媒として25%アンモニア水12gの代わりに、
ヘキサメチレンテトラミン8gを用いた以外は、実施例1
と同様にして反応、硬化及び後処理を行い、球状の複合
体粒子(以下、複合体粒子Bという。)を得た。この時
の主要製造条件を表1に、得られた複合体粒子の諸特性
を表2に示す。
実施例3〜7、比較例1、2 強磁性体微粒子の種類、量及び濃度を第1表に示すよ
うに種々変化させた以外は、実施例1と同様にして反
応、硬化及び後処理を行い、複合体粒子(以下、実施例
3〜7及び比較例1の複合体粒子を順に複合体粒子C〜
Hという。)を得た。この時の主要製造条件を表1に、
得られた複合体粒子の諸特性を表2に示す。
実施例3で得られた複合体粒子Cの走査電子顕微鏡写
真(×10000)を第1図に示す。
尚、比較例2においては、複合体粒子が得られず、強
磁性体微粒子が多量に液中で懸濁した状態にあった。
使用例 上記実施例1〜7及び比較例1において得られた複合
体粒子A〜Hのそれぞれ25重量部を市販の磁性トナー10
0重量部と混合して現像剤を調製した。次に、実施例1
〜7で得られた複合体粒子を含む現像剤を用いて、Seを
感光体とする電子写真複写機で普通紙に複写したとこ
ろ、白抜けのない鮮明な複写画像が得られた。一方、比
較例1の複合体粒子Hを含む現像剤では白抜けと呼ばれ
る白斑点がみられた。
〔発明の効果〕 本発明に係る磁性粉末は、前出実施例に示した通り、
平均粒子径が1〜10μmであって、嵩密度が1.5g/cm3
下であり、且つ、強磁性体微粒子の含有量を高めること
が出来たことに起因して電気抵抗が1012Ωcm未満、殊
に、109Ωcm以下であり、しかも、強磁性体微粒子相互
の結合性が改良された複合体粒子であるので、現在、最
も要求されている静電潜像現像剤用磁性粉体として好適
である。
また、本発明の方法による場合には、生成する複合体
粒子の平均粒子径の制御が容易であるので分級等の必要
はなく平均粒子径が0.1〜10μmの複合体粒子が高収率
で得られ、工業上、経済上極めて有益である。
尚、本発明に係る磁性粉体は、静電潜像現像剤用とし
てのみではなく、磁性複合体粒子としての一般的な用
途、即ち、トナー、塗料、インキ等の着色剤、カラム充
填剤、電波吸収剤、制振剤等の多くの分野での使用が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る複合体粒子Cの粒子構造を示す走
査型電子顕微鏡写真(×10000)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−142540(JP,A) 特開 昭56−159653(JP,A) 特開 昭59−31967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/107 G03G 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁性体微粒子と硬化したフェノール樹脂
    とからなり、平均粒子径が1〜10μmであって、嵩密度
    が1.5g/cm3以下であり、且つ、前記強磁性体微粒子の含
    有量が80〜99重量%である複合体粒子からなる静電潜像
    現像剤用磁性粉体。
  2. 【請求項2】強磁性体微粒子及び塩基性触媒の存在下
    で、フェノール類とアルデヒド類とを水性媒体中で反応
    硬化させて強磁性体微粒子と硬化したフェノール樹脂と
    からなる複合体微粒子を生成させるにあたり、前記強磁
    性体微粒子の濃度を前記複合体微粒子の平均粒子径が1
    〜10μmとなる濃度となるようにしておくことを特徴と
    する請求項1記載の静電潜像現像剤用磁性粉体の製造
    法。
JP1197432A 1989-07-28 1989-07-28 静電潜像現像剤用磁性粉体及びその製造法 Expired - Fee Related JP2767063B2 (ja)

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