JP2007256394A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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庄一 藤田
Masanobu Deguchi
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Abstract

【課題】 針状電極とグリッド電極とを含む帯電装置において、針状電極からの放電電流量を増加させることなく、帯電能力および感光体ドラム表面の均一帯電性の向上を図り、高速機に用いても帯電むらに起因する画像むらの発生を防止する。
【解決手段】 複数の先鋭状突起部10を有する針状電極2とグリッド電極とを含み、感光体ドラムの長手方向の周面を臨むように設けられる帯電装置1において、グリッド電極として、針状電極2と感光体ドラム(不図示)との間に設けられ、感光体ドラムの回転方向に垂直な方向に分割される複数の開口部8a,8b,8cを含み、感光体ドラムの回転方向の最上流側に開口率の最も大きい開口部8aが位置するグリッド電極8を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯電装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式は、現在では、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの各種の画像形成装置に多く利用される。電子写真方式を利用する画像形成装置においては、像担持体として表面に光導電性物質を含む感光層を形成した感光体ドラムを用い、感光体ドラム表面に電荷を付与して均一に帯電させた後、種々の作像プロセスにて画像情報に対応する静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段から供給されかつトナーを含む現像剤により現像して可視像とし、この可視像を紙などの記録媒体に転写した後、現像ローラによって加熱および加圧し、記録媒体に定着させることにより、記録媒体上に画像が形成される。電子写真方式を利用する画像形成装置では、感光体ドラム表面を帯電させるために、帯電装置が用いられる。帯電装置としては、たとえば、放電電極と、グリッド電極と、支持部材とを含むものが挙げられる。放電電極は感光体ドラムに対してコロナ放電を行い、感光体ドラム表面を帯電させる。グリッド電極は、放電電極によって感光体ドラム表面に付与される電荷量ひいては感光体ドラム表面の帯電電位を制御する。支持部材は放電電極とグリッド電極とを支持する。グリッド電極を含む帯電装置は、グリッド電極が感光体ドラム表面の帯電電位をほぼ正確に制御できるという利点を有し、使用頻度が高まっている。このような帯電装置の中でも、ステンレス鋼などからなる金属板(グリッド基材)に多数の貫通孔が網目状またはスリット状に形成された多孔板状電極であるグリッド電極と、複数の先鋭状突起部を有する金属板電極(以後「針状電極」と称す)である放電電極とを組み合わせた帯電装置は、グリッド電極への汚れの付着が少なく、感光体ドラム表面を均一に帯電させ得ることから、特に注目を集め、さまざまな改良が提案されている。
たとえば、感光体ドラムの長手方向にわたって設けられる針状電極(放電電極)と、針状電極と感光体ドラムとの間に、感光体ドラムの長手方向にわたって設けられるグリッド電極とを含む帯電装置であって、グリッド電極の長手方向において、針状電極の先鋭状突起部に対向する部分の開口率を小さくし、針状電極の先鋭状突起部間に対向する部分の開口率を大きくしたことを特徴とする帯電装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の帯電装置は、針状電極によるコロナ放電の際に発生するオゾン、窒素酸化物などの副生物の生成量を減じ、少ない放電量で感光体ドラム表面を均一に帯電させることを目的とする。しかしながら、この帯電装置によれば、感光体ドラム表面の長手方向においてはほぼ均一な帯電が可能であるけれども、感光体ドラム表面の周方向における帯電状態は充分な均一性を保持するとは言い難く、帯電むらなどが発生するのを避け得ない。帯電むらに起因する画像むらのない高画質画像を形成するためには、感光体ドラム表面の長手方向における均一帯電性も重要である。しかしながら、感光体ドラムを周回転させることによって、1つの静電潜像を感光体ドラム表面に一度に形成するのではなく、周方向に連続的に形成するという方式を採用する以上、周方向における均一帯電性を確保することは特に重要である。
一方、放電電極が針状電極以外の電極である帯電装置においても、多孔板状電極であるグリッド電極についての検討が種々なされている。たとえば、感光体ドラム表面近傍に、ワイヤ電極(放電電極)とグリッド電極とを含むスコロトロン型帯電器を感光体ドラムの周方向に複数配置してなる帯電装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。さらに、特許文献2には、感光体ドラムの回転方向の最上流側に配置されるスコロトロン型帯電器におけるグリッド電極の開口率を最も高くし、感光体ドラムの回転方向の最下流側に配置されるスコロトロン型帯電器におけるグリッド電極の開口率を最も低くすることによって、感光体ドラムの回転方向上流側の方が下流側よりも放電量が大きくなる構成が記載される。特許文献2の帯電装置においては、複数のスコロトロン型帯電器同士がそれぞれ感光体ドラムの周方向(または回転方向)に間隙を有して設けられるという構造的な特徴を有する。これは、スコロトロン型帯電器を用いるが故に生ずるものである。この特徴のため、感光体ドラム表面が隣り合うスコロトロン型帯電器の間隙を通過する際には、感光体ドラム表面への放電が一時的に途切れる。すなわち、ほぼ均一な帯電状態になる前に放電が途切れ、次のスコロトロン型放電器による放電は前のスコロトロン型放電器による放電量が低いので、帯電が不充分な部分に放電による電荷が行き渡り難い。さらに、スコロトロン型帯電器は帯電能力が充分に高くないことも相俟って、感光体ドラム表面に帯電むらが生じるのを避け得ない。特に、プロセス速度320〜375m/分程度の高速で画像形成を行う画像形成装置(以後必要に応じて「高速機」と称す)に特許文献2の帯電装置を適用する場合には、感光体ドラム表面の帯電むらが顕著に発生し、設定される速度での画像形成が困難になる場合がある。また、スコロトロン型帯電器を複数配列する構成は、帯電装置ひいては画像形成装置の大型化を招くので、画像形成装置の小型化が進む現状にあっては好ましくない。
特開平7−104549号公報 特開2000−137368号公報
本発明の目的は、針状電極と多孔板状電極であるグリッド電極とを組み合わせて用いる帯電装置であって、針状電極から放電される電流量を増加させることなく、帯電能力を向上させ、感光体ドラム表面をその周方向において一層均一に帯電させることができ、高速機に用いても感光体ドラム表面に帯電むらが発生することがない帯電装置および該帯電装置を含む画像形成装置を提供することである。
本発明は、
感光体ドラムを含む電子写真方式の画像形成装置に、感光体ドラム表面を臨むように装着される帯電装置において、
複数の先鋭状突起部を有し、感光体ドラム表面に電圧を印加して該表面を帯電させる少なくとも1つの放電電極と、
放電電極と感光体ドラムとの間に設けられて、感光体ドラムの回転方向に垂直な方向に分割される複数の開口部を含み、感光体ドラムの回転方向の最上流側に開口率の最も大きい開口部が位置し、感光体ドラム表面の帯電電位を制御するグリッド電極とを含むことを特徴とする帯電装置である。
また本発明の帯電装置は、
グリッド電極が、
感光体ドラムの長手方向に垂直な方向に分割される複数の開口部を含み、この複数の開口部のうち、隣り合う2つの開口部において、感光体ドラムの回転方向上流側に位置する開口部が、下流側に位置する開口部よりも大きい開口率を有するように設けられることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
グリッド電極における感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率が80〜95%(80%以上、95%以下)であり、かつ感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率と感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率との差が5〜15%(5%以上、15%以下)であることを特徴する。
さらに本発明の帯電装置は、
グリッド電極の少なくとも1つの開口部の表面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むニッケル層が設けられることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
放電電極が、
グリッド電極における感光体ドラムの長手方向に垂直な方向に分割される開口部の数と同数設けられることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
放電電極の少なくとも一方の面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むニッケル層が設けられることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
感光体ドラムを臨む面が開放され、側壁と感光体ドラムを臨む面とは反対側の面とによって囲まれる内部空間に放電電極とグリッド電極とを収容する容器状部材をさらに含み、
容器状部材の感光体ドラムの回転方向上流側における側壁の感光体ドラムに近接する部分に、切り欠き部が形成されることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
容器状部材の内壁面の一部または全面に、絶縁性層または半導電性層が形成されることを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、
放電電極に対して相対的に移動可能に設けられ、移動時に針状電極を擦過することによって針状電極の表面を清掃する板状部材である清掃部材をさらに含むことを特徴とする。
さらに本発明の帯電装置は、グリッド電極が着脱自在に設けられることを特徴とする。
また本発明は、
表面に感光層を有する感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体ドラム表面に信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含む画像形成装置において、
帯電手段が、
前述のいずれか1つの帯電装置であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の先鋭状突起部を有する放電電極(針状電極)と、開口部を有するグリッド電極とを含み、グリッド電極が感光体ドラムの長手方向に垂直な方向に分割される複数の開口部を含み、感光体ドラムの回転方向において最上流側に、開口率の最も大きい開口部が設けられる帯電装置が提供される。本発明の現像手段では、グリッド電極が感光体ドラムの回転方向において複数の領域に分割されるのではなく、連続した1つの領域として設けられ、この領域を感光体ドラムの長手方向に垂直な方向に分割して複数の開口部とし、感光体ドラムの回転方向における最上流側の開口部の開口率が最も大きくなるように構成する。これによって、感光体ドラム表面は帯電の初期から終了時点まで連続的な切れ目のない放電に晒されるとともに、帯電の初期において最も多い放電に晒されておおまかに帯電し、その後、帯電の初期よりも少ない放電に晒されて帯電が不充分な部分にも電荷が付与される。このため、感光体ドラム表面がほぼ均一な帯電状態になる前に放電が途切れることがなく、常に放電に晒されるので、感光体ドラムの回転方向上流側から下流側にかけてグリッド電極によって放電量を減らしても、帯電の不充分な部分への電荷付与も可能になる。また、感光体ドラムの回転方向上流側から下流側に向けて放電量を減じ得るので、放電量ひいては放電電流量をほとんど増加させることなく、感光体ドラム表面を帯電させる能力が向上する。
本発明によれば、グリッド電極における感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率を80〜95%とし、かつ感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率と感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率との差を5〜15%にすることによって、帯電装置における帯電能力の一層の向上を図ることができ、感光体ドラム表面の帯電状態のより一層の均一化が実現される。
本発明によれば、グリッド電極の、感光体ドラム長手方向に垂直な方向に分割される複数の開口部のうち、隣り合う2つの開口部において、感光体ドラムの回転方向上流側に位置する開口部が、下流側に位置する開口部よりも大きい開口率を有するように構成することによって、放電電流量の増加をさらに抑制しつつ、感光体ドラム表面の均一帯電性を一層向上させ得る。
本発明によれば、グリッド電極における少なくとも1つの開口部表面に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケル層を形成することによって、放電電極による放電の際に副生する窒素酸化物がグリッド電極に付着するのが防止される。このため、グリッド電極が安定的に放電量制御機能を発揮し、長期間にわたって、放電電流量の増加を伴うことなく、感光体ドラム表面を均一に帯電させることができる。
本発明によれば、放電電極の少なくとも一方の表面に、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケル層を形成することによって、放電電極の先端への付着物が簡単な構造の清掃部材などによって容易に除去することができ、放電電極の放電量が長期にわたって変化することがなく、感光体ドラム表面を安定的に帯電させ得る。
本発明によれば、本発明の帯電装置がその内部空間に放電電極とグリッド電極とを収容する容器状部材をさらに含み、該容器状部材の感光体ドラム回転方向上流側における側壁の感光体ドラムに近接する部分に切り欠き部を形成することによって、本発明の帯電装置による感光体ドラムに対する帯電性付与能力ひいては感光体ドラム表面の帯電状態の均一性が一層向上する。
本発明によれば、容器状部材の内壁面の一部または全面に絶縁性層または半導電性層を形成することによって、放電電極による放電効率が向上し、これらの層を形成しない場合よりも少ない放電電流量で感光体ドラム表面を均一に帯電させ得る。
本発明によれば、本発明の帯電装置が、放電電極に対して相対的に移動可能に設けられ、移動時に放電電極を擦過することによって放電電極の表面を清掃する板状部材である清掃部材をさらに含むことによって、放電電極の表面に放電電極の放電性能に悪影響を及ぼす窒素酸化物などが付着するのが防止され、放電電極が長期にわたって良好な放電性能を発揮する。
本発明によれば、本発明の帯電装置におけるグリッド電極を、該帯電装置から着脱可能に設け、本発明の帯電装置を画像形成装置に装着した場合に、グリッド電極に含まれる複数の開口部の開口率を適宜調整して画像形成装置の性能(画像形成速度など)に対応することによって、画像形成装置の性能に応じて帯電装置自体を選択する必要がなくなる。すなわち、開口率の異なる複数の開口部を有するグリッド電極を用いることによって、画像形成装置の設計自由度が顕著に高まるとともに、画像形成装置の機種に関係なく、主要構造部材を共用し、プラットフォーム化を図ることができる。
本発明によれば、感光体ドラムと、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを含み、帯電手段として本発明の帯電装置を用いる画像形成装置が提供される。本発明の画像形成装置は、感光体ドラム表面が均一に帯電するので、帯電むらに起因する画像むらなどの画像不良がない高画質画像を長期間にわたって安定的に形成できる。
図1は、本発明の実施の第1形態である帯電装置1の構成を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す帯電装置1の正面図である。図3は、グリッド電極8の構成を模式的に示す上面図である。図4は、図3におけるセクションS4−S4の部分を拡大して示す部分平面図である。帯電装置1は、放電電極2と、保持部材3と、清掃部材4a,4bと、支持部材5と、移動用部材6と、シールドケース7と、グリッド電極8とを含む。帯電装置1は、図示しない感光体ドラムを臨み感光体ドラムの長手方向に沿って配置される。
放電電極2は、たとえばステンレス鋼製の薄板状部材であり、一方向に長く延びる平板部9と平板部9の短手方向の一端面から短手方向に突出するように形成される先鋭状の突起部10とによって構成される。本実施の形態では、平板部9の短手方向の長さL1は10mm、突起部10の突出方向の長さL2は2mm、突起部10の先端の曲率半径Rは40μm、突起部10が形成されるピッチTPは2mmである。放電電極2には図示しない電源が電気的に接続され、電源からの電圧の印加によって、図示しない感光体ドラム表面に対してコロナ放電を行う。本実施の形態では、図示しない感光体ドラムを帯電させる動作中には、この放電電極2に5kV程度の電圧が印加され、コロナ放電が行われる。放電電極2は、前述のように、先鋭状の突起部10を有するので、以後「針状電極2」と称す。針状電極2は、たとえば、化学研磨工程、水洗工程、酸浸漬工程、水洗工程および純水浸漬工程を含む製造方法によって製造できる。化学研磨工程では、板金にマスキングおよびエッチングを行うことにより、板金に複数の針形状が形成される。エッチングは公知の方法に従って実施でき、たとえば、塩化第2鉄水溶液などのエッチング液を板金に噴霧する方法などが挙げられる。ここで、板金の材料になる金属としては、針状電極形状の加工が可能でありかつめっき可能なものを使用でき、たとえば、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル、銅、鉄などが挙げられる。これらの中でも、ステンレス鋼が好ましい。ステンレス鋼の具体例としては、たとえば、SUS304、SUS309、SUS316などが挙げられ、これらの中でもSUS304が好ましい。板金の厚さは特に制限されないけれども、好ましくは0.05〜1mm、さらに好ましくは0.05〜0.3mmである。化学研磨工程で得られる針形状が形成された板金を、水洗工程、酸浸漬工程、水洗工程および純水浸漬工程において、水洗、酸洗浄または純水洗浄することによって、その表面から異物が除去され、針状電極基板が得られる。この針状電極基板はそのまま針状電極2として使用できる。
針状電極2の表面には、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケル層(以後「ニッケルPTFE複合層」と称す)が形成されてもよい。ニッケルPTFE複合層は、好ましくはめっき法によって形成できる。たとえば、針状電極基板にニッケルめっきおよびニッケルPTFEめっきを順次施すことによって、ニッケルPTFE複合めっき層が形成される。なお、ニッケルめっきは必須ではなく、ニッケルPTFE複合めっきのみを行っても良い。ニッケルめっきは公知の方法に従って実施できるけれども、後にニッケルPTFE複合めっき層を形成することを考慮すると、電気めっきを行うのが好ましい。また、ニッケルめっき層の層厚も特に制限されないけれども、好ましくは0.03〜3μm、さらに好ましくは0.5〜1.5μm、特に好ましくは1μm程度である。ニッケルPTFE複合めっきは、好ましくは、触媒ニッケルめっき法(カニゼン法)などの無電解ニッケルめっき法に従って実施できる。ここで、めっき浴としては、たとえば、次亜リン酸またはその塩およびニッケル塩を含む水溶液に、さらにポリテトラフルオロエチレン(以後「PTFE」と称す)が添加されてなるめっき浴を使用できる。めっき浴のpHは、通常は5〜5.5の範囲に調整される。ここで使用されるPTFEは粒子状であり、その粒子径は、形成しようとするめっき層の厚みより小さければ特に制限はないけれども、好ましくはさらに好ましくは10〜20体積%である。形成されるニッケルPTFE複合めっき層の層厚は特に制限はないけれども、好ましくはPTFE粒子の粒子径以上、さらに好ましくはPTFE粒子の粒子径の2倍〜20μm、特に好ましくはPTFE粒子の粒子径の2倍〜10μmである。厚さがPTFE粒子の粒子径未満では、PTFE粒子の粒子径の欠落によるピンホールが発生しピンホールを核とした腐食や異物の付着が起こり帯電むらにつながる。また、粒子径1μmのPTFE粒子を含むニッケルPTFE複合層では、粗大な2次凝集体の生成がなく、PTFE粒子が均一に分散する層が得られる。一方、粒子径0.2μmのPTFE粒子を含むではニッケルPTFE複合層では、針状電極2のコロナ放電性能に悪影響を及ぼす粗大なPTFEの2次凝集体が発生し、分散状態が不均一になる。その結果、ニッケルPTFE複合層表面から2次凝集体が欠落することによるピンホールが発生する。ピンホールが核になって腐食、異物の付着などが起こり、帯電むらの原因になる。これらのことから、PTFE粒子の粒子径は0.7μm以上であることが好ましい。一方、20μmを大幅に超えると、ストレスによってニッケルPTFE複合層の剥離が生じ易くなるおそれがある。めっき浴のPTFE含有量は特に制限されないけれども、好ましくはめっき浴全量の0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜1.0重量%である。このようなめっき浴は市販されており、その具体例としては、たとえば、カニフロンS(商品名、日本カニゼン(株)製)、ニムフロン(商品名、上村工業(株)製)、トップニコジット(商品名、奥野製薬工業(株)製)などが挙げられる。このようなめっき浴に、浴温80℃以上(好ましくは90℃以上)で、表面にニッケル層が形成された針状電極基板を浸漬して無電解めっきを行うことによって、該基板の表面にニッケルPTFE複合めっき層が形成される。めっき浴の浴温を80℃以上にすることによって、めっき層の表面に鍾乳洞の壁面のような凹凸がある表面または粒状の表面が形成されるのが低減化され、滑らかな表面が形成される。表面に凹凸があるかまたは粒状であると、針状電極2の先端に異物が付着する。この付着物は、合成樹脂(たとえばポリエチレンテレフタレートなど)製のシート小片などからなり、針状電極2表面を摺擦して清浄化する後述の清掃部材4a,4bをもってしても除去しきれず、帯電不良を引き起こす。したがって、めっき層表面を滑らかにすれば、帯電不良の発生を一層防止できる。さらに、滑らかな表面に付着するものは、清掃部材4a,4bによって容易に除去できる。
保持部材3は、針状電極2と同様に一方向に長く延び、長手方向に直交する断面が逆T字状の部材であり、針状電極2を保持する。保持部材3は、たとえば、合成樹脂によって構成される。針状電極2は、その長手方向の両端部付近において、保持部材3の突出部分の一側面に、ねじ部材11によってねじ止めされる。
清掃部材4a,4bは、針状電極2に対して相対的に移動可能に設けられ、移動時に針状電極2を擦過することによって針状電極2の表面を清掃する板状部材である。清掃部材4a,4bは平面投影形状がT字状であり、厚さtが20〜40μmである。厚さtが20μm未満では、針状電極2に当接する際に容易に変形するけれども、変形に伴う反力である針状電極2に対する押圧力が弱くなるので、針状電極2に付着する汚染物質を充分に除去できない。厚さtが40μmを超えると、針状電極2に付着する汚染物質を充分に除去できるけれども、剛性が高くなって針状電極2に対する押圧力が強くなり過ぎるので、針状電極2の突起部10先端を変形破損するおそれがある。この結果、厚さtが20〜40μmの範囲を外れると、帯電不良による画像むらなどが発生する可能性がある。清掃部材4a,4bは、たとえば、りん青銅、普通鋼、ステンレス鋼などの弾性を有する金属材料から構成される。これらの中でも、清掃部材4a,4bがコロナ放電によって発生するオゾン雰囲気中で使用されることを考慮すると、耐酸化性に基づく耐久寿命の観点から、ステンレス鋼が好ましい。ステンレス鋼としては特に制限されないけれども、日本工業規格(JIS)G4305に規定されるオーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304、フェライト系ステンレス鋼であるSUS430などを好ましく使用できる。
清掃部材4a,4bの硬さは、米国材料試験協会(ASTM)規格D785に規定されるロックウェル硬さMスケールで115以上であることが望ましい。ロックウェル硬さが115未満では、軟質にすぎるので、針状電極2に当接させて擦過するとき、清掃部材4a,4bが必要以上に変形し過ぎて清掃効果が得られない。清掃部材4a,4bの硬さの上限は、ASTM規格D785での上限が130に設定されることから、130である。清掃部材4a,4bの、針状電極2と当接する部分であるT字の縦棒部分における幅寸法w、すなわち清掃部材4a,4bの移動方向に対して垂直方向かつ突起部10が延びる方向に対して垂直方向における清掃部材4a,4bの寸法wは、耐用寿命を長くするという観点からは、好ましくは3.5mm以上、さらに好ましくは3.5〜10mmである。幅寸法wが3.5mm未満では、針状電極2に押圧されて変形する際に生じる力の単位面積あたりの値が大きくなるので、繰返し変形に対する疲労破壊を起こしやすくなり、耐久寿命が低下する。また、耐用寿命の延長とともに、装置の大型化を防止するという観点から、寸法wの上限を10mmとするのが好ましい。なお、清掃部材4a,4bと針状電極2とは、清掃部材4a,4bに対する針状電極2の突起部10の食込み量dが、0.2〜0.8mmになるように配置されるのが好ましい。ここで、食込み量dは、清掃部材4a,4bと突起部10とを、清掃部材4a,4bが針状電極2に対して相対的に移動する方向に垂直な仮想平面に投影させた状態で、清掃部材4a,4bと突起部10とが、突起部10の延びる方向に重なり合う長さを意味する。食込み量dが0.2mm未満では、清掃部材4a,4bの変形に伴う反力である針状電極2に対する押圧力が弱くなり、針状電極2に付着する汚染物質を充分に除去できないので、帯電むらが発生するおそれがある。食込み量dが0.8mmを超えると、針状電極2に付着する汚染物質は充分に除去できるけれども、清掃部材4a,4bの変形に伴う反力(針状電極2に対する押圧力)が強くなり過ぎるので、針状電極2の突起部10先端を変形破損し、帯電むらが発生するおそれがある。
支持部材5は、清掃部材4a,4bを支持する逆L字状の形状を有する部材であり、その梁状部分に、T字状を有する清掃部材4a,4bの腕部分が装着される。2枚の清掃部材4a,4bは、針状電極2に対して相対的に移動する方向に関して予め定められる間隔L3を有するように設けられる。間隔L3は、一方の清掃部材4aが針状電極2に当接して変形するとき、他方の清掃部材4bが変形している清掃部材4aに当たることのない距離に選ばれ、装着される支持部材5の梁状部分の厚みで調整できる。この間隔L3は、清掃部材4a,4bを構成する素材によって変形状態が変化するので、該素材の変形状態を事前に試験して定めるのが望ましい。清掃部材4a,4bが、たとえば厚さtが30μmのステンレス鋼からなるとき、間隔L3は2mmが好ましい。2枚の清掃部材4a,4bに間隔L3を設けることによって、一方の清掃部材4aが針状電極2を擦過する間中、他方の清掃部材4bによってその変形を阻害されることなく好適範囲の押圧力を維持できるので、針状電極2の先端部を変形損傷させることなく充分に清掃できる。
移動用部材6は、支持部材5の柱状部分において針状電極2の延びる方向と平行に形成される貫通孔12に挿通するように設けられる。移動用部材6は、貫通孔12に挿通される部位で支持部材5に固定されるので、移動用部材6を針状電極2の延びる方向に牽引することによって、支持部材5は、溝部14に対して摺動し、かつ溝部14に案内されて針状電極2の延びる方向に移動できる。すなわち、支持部材5に支持される清掃部材4a,4bを針状電極2に当接させて擦過できる。移動用部材6は糸状またはワイヤ状の部材であり、シールドケース7に形成される孔または隙間からシールドケース7の外方に延び、シールドケース7の外面または複写機2の機体に設けられる滑車16a,16bを介してその端部が垂下される。なお、滑車16a,16bと移動用部材6との端部は、図2では省略される。移動用部材6の端部は、帯電装置1が装着される画像形成装置の機体外方にまで延長するのが好ましい。これによって、帯電装置1を画像形成装置から取外すことなくまたは画像形成装置を開放することなく、針状電極2の清掃を実施できる。移動用部材6の牽引により清掃部材4a,4bを針状電極2に当接させて清掃するとき、針状電極2に対する清掃部材4a,4bの押圧力は、10〜30gfになるように調整するのが好ましい。押圧力が10gf未満では、針状電極2に付着するトナー、紙粉などの汚染物質を充分に除去できないおそれがあり、30gfを超えると、針状電極2の突起部10の先端が変形破損するおそれがある。針状電極2に対する清掃部材4a,4bの押圧力は、たとえば、次のようにして調整できる。移動用部材6の一方の端部に錘を吊り下げた状態で、清掃部材4aまたは清掃部材4bに負荷される力の大きさを測定する。測定は、たとえば、清掃部材4aまたは清掃部材4bにばね秤を接続して行われる。そして、清掃部材4aまたは清掃部材4bに負荷される力が10〜30gfになる錘を選定し、針状電極2を清掃するに際して、予め選定した錘を移動用部材6の端部に吊り下げることによって、所定の押圧力で清掃できる。また、移動用部材6の端部に回転トルクを調整した電動機を接続し、所定の押圧力を負荷できるようにしてもよい。
シールドケース7は、図示しない感光体ドラムを臨む面が開放されて開口部が形成され、側壁と感光体ドラムを臨む面と対向する面(底面15)とによって形成される内部空間を有する直方体状の容器状部材である。シールドケース7の内部空間には、針状電極2、保持部材3、清掃部材4a,4bおよび支持部材5を収容する。またシールドケース7は、針状電極2と同一方向に長く延び、長手方向に直交する方向の断面形状が略U字状を有する。シールドケース7の底面15に保持部材3が装着される。また、シールドケース7の内側面13と保持部材3とによって形成される溝部14には、支持部材5の柱状部分の端部が摺動可能に挿入される。シールドケース7は、たとえば、ステンレス鋼などによって構成される。シールドケース7の内壁面の一部または全面に、絶縁性層または半導電性層を形成してもよい。絶縁性層を形成する絶縁性材料としては、この分野で常用されるものを使用できる。また、半導電性層は、シート抵抗が1×10〜1×1013Ω/□であるものが好ましく、たとえば、合成樹脂とカーボンブラックとを含む樹脂組成物からなる層、酸化スズと酸化アルミニウムとの複合体(Sn−Al−O)からなる層などを使用できる。絶縁性層は、絶縁性材料を含む樹脂組成物からなるシートを接着剤などによって貼着すること、該シートを熱融着させること、絶縁性材料を含む樹脂組成物を適切な溶剤に溶解または分散させてなる塗料を塗布して乾燥させることなどによって形成できる。半導電性層も、絶縁性材料に代えて半導電性材料を用いる以外は、絶縁性層と同様にして形成できる。
本実施の形態では、前述のような直方体状の容器状部材であるシールドケース7を用いるけれども、図5に示すシールドケース17を用いることもできる。図5は別形態のシールドケース17の構成を模式的に示す図面であり、図5(a)はシールドケース17の側面図、図5(b)は図5(a)に示すシールドケース17の矢符19の方向から見た側面図である。シールドケース17は、感光体ドラム18の回転方向(矢符18aの方向)上流側にある側壁17bの感光体ドラム18に近接する部分に切り欠き部17aが形成され、その内部空間には図示しない針状電極およびグリッド電極8の構成を有するグリッド電極が収容される。切り欠き部17aを形成することによって、帯電性能が一層向上する。切り欠き部17aの幅は特に制限はないけれども、たとえば、図5(b)において側壁17bに切り欠き部17aを形成しない場合の側壁17bの辺としての寸法が15mm、底面17cの辺としての寸法が15mmであるシールドケース17においては、1mmである。
グリッド電極8は、針状電極2と図示しない感光体ドラムとの間に、針状電極2と同一方向に延びるように設けられる多孔板状部材である。グリッド電極8は、図示しない感光体ドラム表面の帯電状態のばらつきを調整し、帯電電位を均一化する。グリッド電極8は、長手方向に垂直な方向または図示しない感光体ドラムの周方向に分割される複数の開口部8a,8b,8cを含む。開口部8a,8b,8cは、金属フレーム8d内に金属薄板をメッシュ状に所定のピッチで配列することによって形成される。金属薄板の配列ピッチ(グリッド電極8の長手方向における1つの金属薄板とそれに隣り合う金属薄板との間隔、以後単に「配列ピッチ」と称す)、グリッド電極8の長手方向における1つの金属薄板の幅(以後単に「金属薄板幅」と称す)などを適宜変更することによって、開口率を調整できる。本明細書において、開口率とは、配列ピッチを、配列ピッチと金属薄板幅との合計で除した値であり、パーセント表示される。開口部8a,8b,8cのうち、感光体ドラムの回転方向最上流側に位置する開口部8aは、その開口率が他の開口部8b,8cの開口率よりも大きくなるように設定される。さらに好ましくは、隣り合う開口部、すなわち開口部8aと開口部8b、開口部8bと開口部8cにおいて、感光体ドラム回転方向上流側に位置する開口部8aおよび開口部8bの開口率が、それぞれ、開口部8bおよび開口部8cの開口率よりも大きくなるように設定するのが好ましい。開口部8a,8b,8cの開口率はグリッド電極8が適用される画像形成装置の設定性能に応じて適宜選択できるけれども、それぞれ80〜95%、75〜85%および70〜80%の範囲から選択するのが好ましい。また、開口部8aの開口率を80〜95%とし、開口部8b,8cに向けて開口率を漸次小さくする実施形態において、開口部8aと開口部8cとの開口率の差が5〜15%になるように構成するのが好ましい。これによって、感光体ドラム表面の帯電均一性が一層向上する。開口部8aの開口率および開口部8aと開口部8cとの開口率の差のいずれかが前記に規定の範囲を外れると、感光体ドラム表面の均一帯電性が不充分になり、帯電むらひいては画像むらを生じるおそれがある。本実施の形態では、開口部8a,8b,8cをメッシュ状に形成するけれども、それに限定されず、たとえば、スリット状、網目状などに形成することもできる。
また、グリッド電極8は帯電装置1に対して着脱自在に設けられる。グリッド電極8の帯電装置1に対する着脱機構は特に制限されないけれども、本実施の形態では、グリッド電極8の長手方向両端部に嵌合孔8x,8yを形成し、嵌合孔8x,8yをシールドケース7の内部空間に設けられる図示しない支持部材に嵌合することによって、グリッド電極8を帯電装置1に対して着脱する。グリッド電極8をその長手方向に垂直な方向の複数の開口部に分割し、各開口部の開口率を感光体ドラム回転方向の上流側から下流側に向けて漸次小さくなるように構成するとともに、各開口部の開口率を適宜調整すれば、画像形成速度などのスペックが異なる各種画像形成装置に適用可能になる。すなわち、帯電装置1をプラットフォーム化し、画像形成装置のスペックに合わせてグリッド電極8を選択することが可能になる。また、グリッド電極8には図示しない電源が電気的に接続され、感光体ドラム表面を帯電させる帯電動作時には、電圧が印加される。グリッド電極8は、たとえば、針状電極2と同様の金属材料を用いて構成される。グリッド電極8は、たとえば、マスキングおよびエッチングにより製造できる。グリッド電極8における開口部8a,8b,8cの少なくとも感光体ドラムを臨む表面には、ニッケルPTFE複合層を形成するのが好ましい。ニッケルPTFE複合層は、針状電極2表面にニッケルPTFE複合層を形成するのと同様に実施できる。
帯電装置1によれば、針状電極2に電圧が印加されることによりコロナ放電が起こり、図示しない感光体ドラムの表面が帯電されるとともに、図示しない感光体ドラムの回転方向において開口率の異なる開口部8a,8b,8cを含むグリッド電極8に所定のグリッド電圧を印加することによって、針状電極2による放電電流量を増加させることなく、感光体ドラムの表面の帯電状態が均一化されるので、感光体ドラム表面を所定の電位および極性に帯電させることができる。また、移動用部材6の牽引により、支持部材5ひいては針状電極2に当接する清掃部材4a,4bが移動し、針状電極2に付着するトナーなどの汚染物質が効率良くかつ確実に除去される。
図6は、本発明の他の実施形態である画像形成装置20の構成を概略的に示す断面図である。画像形成装置20は、複写機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能を併せ持つ複合機であり、伝達される画像情報に応じて、記録紙などの記録媒体上にフルカラーまたはモノクロの画像を形成する。すなわち、画像形成装置20においては、コピアモード(複写モード)、プリンタモードおよびFAXモードという3種の印刷モードを有しており、図示しない操作部からの操作入力、パーソナルコンピュータなどの外部ホスト装置からの印刷ジョブの受信などに応じて、図示しない制御部により、印刷モードが選択される。画像形成装置20は、トナー像形成手段21と、転写手段22と、定着手段23と、記録媒体供給手段24と、排出手段25とを含む。トナー像形成手段21を構成する各部材および中間転写手段22に含まれる一部の部材は、カラー画像情報に含まれるブラック(b)、シアン(c)、マゼンタ(m)およびイエロー(y)の各色の画像情報に対応するために、それぞれ4つずつ設けられる。ここでは、各色に応じて4つずつ設けられる各部材は、各色を表すアルファベットを参照符号の末尾に付して区別し、総称する場合は参照符号のみで表す。
トナー像形成手段21は、感光体ドラム30と、帯電装置1と、露光ユニット31と、現像手段32と、クリーニングユニット33とを含む。帯電装置1、現像手段32およびクリーニングユニット33は、感光体ドラム30まわりに、この順序で配置される。帯電装置1は、現像手段32およびクリーニングユニット33よりも鉛直方向下方に配置される。
感光体ドラム30は、図示しない駆動手段により、軸線回りに回転駆動可能に支持され、図示しない、導電性基体と、導電性基体の表面に形成される感光層とを含む。導電性基体は種々の形状を採ることができ、たとえば、円筒状、円柱状、薄膜シート状などが挙げられる。これらの中でも円筒状が好ましい。
導電性基体は導電性材料によって形成される。導電性材料としては、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、アルミニウム、銅、真鍮、亜鉛、ニッケル、ステンレス鋼、クロム、モリブデン、バナジウム、インジウム、チタン、金、白金などの金属、これらの2種以上の合金、合成樹脂フィルム、金属フィルム、紙などのフィルム状基体にアルミニウム、アルミニウム合金、酸化錫、金、酸化インジウムなどの1種または2種以上からなる導電性層を形成してなる導電性フィルム、導電性粒子および/または導電性ポリマーを含有する樹脂組成物などが挙げられる。なお、導電性フィルムに用いられるフィルム状基体としては、合成樹脂フィルムが好ましく、ポリエステルフィルムが特に好ましい。また、導電性フィルムにおける導電性層の形成方法としては、蒸着、塗布などが好ましい。
感光層は、たとえば、電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層とを積層することにより形成される。その際、導電性基体と電荷発生層または電荷輸送層との間には、下引き層を設けるのが好ましい。下引き層を設けることによって、導電性基体の表面に存在する傷および凹凸を被覆して、感光層表面を平滑化する、繰り返し使用時における感光層の帯電性の劣化を防止する、低温および/または低湿環境下における感光層の帯電特性の向上させるといった利点が得られる。
電荷発生層は、光照射により電荷を発生する電荷発生物質を主成分とし、必要に応じて公知の結着剤樹脂、可塑剤、増感剤などを含有する。電荷発生物質としては、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、ペリレンイミド、ペリレン酸無水物などのペリレン系顔料、キナクリドン、アントラキノンなどの多環キノン系顔料、金属および無金属フタロシアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色素、チアピリリウム色素、カルバゾール骨格、スチリルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾチオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾール骨格またはジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料などが挙げられる。これらの中でも、無金属フタロシアニン顔料、オキソチタニルフタロシアニン顔料、フローレン環および/またはフルオレノン環を含有するビスアゾ顔料、芳香族アミンからなるビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料などは高い電荷発生能を有し、高感度の感光層を得るのに適する。電荷発生物質は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。電荷発生物質の含有量は特に制限はないけれども、電荷発生層中の結着剤樹脂100重量部に対して好ましくは5〜500重量部、さらに好ましくは10〜200重量部である。電荷発生層用の結着剤樹脂としてもこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカーボネート、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアリレート、ポリアミド、ポリエステルなどが挙げられる。結着剤樹脂は1種を単独で使用できまたは必要に応じて2種以上を併用できる。
電荷発生層は、電荷発生物質および結着剤樹脂ならびに必要に応じて可塑剤、増感剤などのそれぞれ適量を、これらの成分を溶解または分散し得る適切な有機溶媒に溶解または分散して電荷発生層塗液を調製し、この電荷発生層塗液を導電性基体表面に塗布し、乾燥することにより形成できる。このようにして得られる電荷発生層の膜厚は特に制限されないが、好ましくは0.05〜5μm、さらに好ましくは0.1〜2.5μmである。
電荷発生層の上に積層される電荷輸送層は、電荷発生物質から発生する電荷を受け入れて輸送する能力を有する電荷輸送物質および電荷輸送層用の結着剤樹脂を必須成分とし、必要に応じて公知の酸化防止剤、可塑剤、増感剤、潤滑剤などを含有する。電荷輸送物質としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒ縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、ピラゾリン誘導体、フェニルヒドラゾン類、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン系化合物、テトラフェニルジアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、3−メチル−2−ベンゾチアゾリン環を有するアジン化合物などの電子供与性物質、フルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、インデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、ベンゾ[c]シンノリン誘導体、フェナジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、プロマニル、クロラニル、ベンゾキノンなどの電子受容性物質などが挙げられる。電荷輸送物質は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。電荷輸送物質の含有量は特に制限されないけれども、好ましくは電荷輸送物質中の結着剤樹脂100重量部に対して10〜300重量部、さらに好ましくは30〜150重量部である。電荷輸送層用の結着剤樹脂としては、この分野で常用されかつ電荷輸送物質を均一に分散できるものを使用でき、たとえば、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、ポリケトン、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹脂、これらの共重合樹脂などが挙げられる。これらの中でも、成膜性、得られる電荷輸送層の耐摩耗性、電気特性などを考慮すると、ビスフェノールZをモノマー成分として含有するポリカーボネート(以後「ビスフェノールZ型ポリカーボネート」と称す)、ビスフェノールZ型ポリカーボネートと他のポリカーボネートとの混合物などが好ましい。結着剤樹脂は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
電荷輸送層には、電荷輸送物質および電荷輸送層用の結着剤樹脂と共に、酸化防止剤が含まれるのが好ましい。酸化防止剤としてもこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが挙げられる。酸化防止剤は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。酸化防止剤の含有量は特に制限されないけれども、電荷輸送層を構成する成分の合計量の0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着剤樹脂ならびに必要に応じて酸化防止剤、可塑剤、増感剤などのそれぞれ適量を、これらの成分を溶解または分散し得る適切な有機溶媒に溶解または分散して電荷輸送層用塗液を調製し、この電荷輸送層用塗液を電荷発生層表面に塗布し、乾燥することにより形成できる。このようにして得られる電荷発生層の膜厚は特に制限されないが、好ましくは10〜50μm、さらに好ましくは15〜40μmである。なお、1つの層に、電荷発生物質と電荷輸送物質とが存在する感光層を形成することもできる。その場合、電荷発生物質および電荷輸送物質の種類、含有量、結着剤樹脂の種類、その他の添加剤などは、電荷発生層および電荷輸送層を別々に形成する場合と同様でよい。
本実施の形態では、前述のような、電荷発生物質および電荷輸送物質を用いる有機感光層を形成してなる感光体ドラムを用いるけれども、それに代えて、シリコンなどを用いる無機感光層を形成してなる感光体ドラムを用いることもできる。
帯電装置1は、図1および図2に示す帯電装置1である。帯電装置1は、感光体ドムラ30を臨み、感光体ドラム30の長手方向に沿って配置される。
露光ユニット31は、露光ユニット31から出射される各色情報の光が、帯電装置1と現像手段32との間を通過して感光体ドラム30の表面に照射されるように配置される。露光ユニット31は、画像情報を該ユニット内でb,c,m,yの各色情報の光に分岐し、帯電装置1によって一様な電位に帯電された感光体ドラム30表面を各色情報の光で露光し、その表面に静電潜像を形成する。露光ユニット31には、たとえば、レーザ照射部および複数の反射ミラーを備えるレーザスキャニングユニットを使用できる。
現像手段32は、現像槽34とトナーホッパ35とを含む。現像槽34は感光体ドラム30表面を臨むように配置され、感光体ドラム30の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像し、可視像であるトナー像を形成する。現像槽34の内部には、現像槽34の開口部において感光体ドラム30を臨む位置に現像ローラが回転駆動可能に設けられる。現像ローラは感光体ドラム30上の静電潜像にトナーを供給するローラ状部材である。また現像ローラとともに、供給ローラおよび攪拌ローラが設けられる。供給ローラは現像ローラを臨んで回転駆動可能に設けられるローラ状部材であり、現像ローラ周辺にトナーを供給する。攪拌ローラは供給ローラを臨んで回転駆動可能に設けられるローラ状部材であり、トナーホッパ35から現像槽34内に新たに供給されるトナーを供給ローラ周辺に送給する。トナーホッパ35は、その鉛直方向下部に設けられるトナー補給口(図示せず)と、現像槽34の鉛直方向上部に設けられるトナー受入口(図示せず)とが連通するように設けられ、現像槽34のトナー消費状況に応じてトナーを補給する。ここで使用されるトナーとしては、この分野で常用されるものをいずれも使用できる。たとえば、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、離型剤などを含むものが用いられる。
結着樹脂としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、スチレン系重合体、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが挙げられる。
着色剤として、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、イエロートナー用着色剤、マゼンタトナー用着色剤、シアントナー用着色剤、ブラックトナー用着色剤などが挙げられる。イエロートナー用着色剤としては、たとえば、カラーインデックスによって分類されるC.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー5、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17などのアゾ系顔料、黄色酸化鉄、黄土などの無機系顔料、C.I.アシッドイエロー1などのニトロ系染料、C.I.ソルベントイエロー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー21などの油溶性染料などが挙げられる。マゼンタトナー用着色剤としては、たとえば、カラーインデックスによって分類されるC.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ソルベントレッド19、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ベーシックレッド10、C.I.ディスパーズレッド15などが挙げられる。シアントナー用着色剤としては、たとえば、カラーインデックスによって分類されるC.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ソルベントブルー55、C.I.ソルベントブルー70、C.I.ダイレクトブルー 25、C.I.ダイレクトブルー86などが挙げられる。ブラックトナー用着色剤としては、たとえば、チャンネルブラック、ローラーブラック、ディスクブラック、ガスファーネスブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラックが挙げられる。これら各種カーボンブラックの中から、得ようとするトナーの設計特性に応じて、適切なカーボンブラックを適宜選択すればよい。着色剤は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。また、同色系のものを2種以上用いることができ、異色系のものをそれぞれ1種または2種以上用いることもできる。着色剤の使用量は特に制限されないけれども、好ましくは結着樹脂100重量部に対して、5〜20重量部である。着色剤をこの範囲で用いることによって、トナーの各種物性を損なうことなく、高い画像濃度を有し、画質品位の非常に良好な画像を形成することができる。
電荷制御剤としてはこの分野で常用される正電荷制御用および負電荷制御用のものを使用できる。正電荷制御用の電荷制御剤としては、たとえば、塩基性染料、第四級アンモニウム塩、アミノピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン、ニグロシン染料などが挙げられる。負電荷制御用の電荷制御剤としては、オイルブラック、巣ピロンブラックなどの油溶性染料、含金属アゾ化合物、ナフテン酸金属塩、サリチル酸金属塩、脂肪酸石鹸、樹脂酸石鹸などが挙げられる。電荷制御剤は1種を単独で使用できまたは必要に応じて2種以上を併用できる。電荷制御剤の使用量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるけれども、好ましくは、結着樹脂100重量部に対して0.5〜3重量部である。
離型剤としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、パラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロクリスタリンワックスおよびその誘導体などの石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導体、低分子量ポリプロピリンワックスおよびその誘導体、低分子量ポリエチレンワックスおよびその誘導体などの炭化水素系合成ワックス、カルナバワックスおよびその誘導体、ライスワックスおよびその誘導体、キャンデリラワックスおよびその誘導体、木蝋などの植物系ワックス、蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス、長鎖カルボン酸およびその誘導体、長鎖アルコールおよびその誘導体などが挙げられる。なお、誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。ワックスの使用量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるけれども、好ましくは、結着樹脂100重量部に対して0.2〜20重量部である。
さらに、外添剤として流動性改良剤を含むことができる。流動性改良剤は、たとえば、トナー表面に付着させることによってその効果を発揮する。流動性改良剤としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、シリカ、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウムなどが挙げられる。流動性改良剤は、たとえば、トリメチルシリル基を有するポリオルガノシロキサンなどによってその表面が疎水化処理されたものでもよい。疎水化処理は、たとえば、シリカなどに施すのが好ましい。疎水化処理された流動性改良剤、特に疎水化処理されたシリカは、一般に帯電装置の電極などに付着してその感光体ドラム帯電能力を低下させ、帯電不良を発生させることが多い。しかしながら、本発明の帯電装置1を用いれば、疎水化処理されたシリカを含むトナーを用いて画像形成を行っても、帯電不良ひいては画像不良の発生は起こらない。流動性改良剤は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。流動性改良剤の使用量は特に制限されないけれども、好ましくは、トナー粒子100重量部に対して0.1〜3.0重量部である。
クリーニングユニット33は、中間によって記録媒体にトナー像を転写した後に、感光体ドラム30の表面に残留するトナーを除去し、感光体ドラム30の表面を清浄化する。クリーニングユニット33には、たとえば、クリーニングブレードなどの板状部材が用いられる。なお、本発明の画像形成装置においては、感光体ドラム30として、主に有機感光体ドラムが用いられ、有機感光体ドラムの表面は樹脂成分を主体とするものであるため、帯電装置によるコロナ放電によって発生するオゾンの化学的作用によって表面の劣化が進行しやすい。ところが、劣化した表面部分はクリーニングユニット33よる擦過作用を受けて摩耗し、徐々にではあるが確実に除去される。したがって、オゾンなどによる表面の劣化の問題が実際上解消され、長期間にわたって、帯電動作による帯電電位を安定に維持することができる。
トナー像形成手段21によれば、帯電装置1によって均一な帯電状態にある感光体ドラム30の表面に、露光ユニット31から画像情報に応じた信号光を照射して静電潜像を形成し、これに現像手段32からトナーを供給してトナー像を形成し、このトナー像を転写ベルト36に転写した後に、感光体ドラム30表面に残留するトナーをクリーニングユニット33で除去する。この一連のトナー像形成動作が繰り返し実行される。
転写手段22は、感光体ドラム30の上方に配置され、転写ベルト36と、駆動ローラ37と、従動ローラ38と、中間転写ローラ39(b,c,m,y)と、転写ベルトクリーニングユニット40、転写ローラ41とを含む。転写ベルト36は、駆動ローラ37と従動ローラ38とによって張架されてループ状の移動経路を形成する無端ベルト状部材であり、矢符Bの方向に回転駆動する。転写ベルト36が、感光体ドラム30に接しながら感光体ドラム30を通過する際、転写ベルト36を介して感光体ドラム30に対向配置される中間転写ローラ39から、感光体ドラム30表面のトナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアスが印加され、感光体ドラム30の表面に形成されたトナー像が転写ベルト36上へ転写される。フルカラー画像の場合、各感光体ドラム30で形成される各色のトナー画像が、転写ベルト36上に順次重ねて転写されることによって、フルカラートナー像が形成される。駆動ローラ37は図示しない駆動手段によってその軸線回りに回転駆動可能に設けられ、その回転駆動によって、転写ベルト36を矢符B方向へ回転駆動させる。従動ローラ38は駆動ローラ37の回転駆動に従動回転可能に設けられ、転写ベルト36が弛まないように一定の張力を転写ベルト36に付与する。中間転写ローラ39は、転写ベルト36を介して感光体ドラム30に圧接し、かつ図示しない駆動手段によってその軸線回りに回転駆動可能に設けられる。中間転写ローラ39は、前述のように転写バイアスを印加する図示しない電源が接続され、感光体ドラム30表面のトナー像を転写ベルト36に転写する機能を有する。転写ベルトクリーニングユニット40は、転写ベルト36を介して従動ローラ38に対向し、転写ベルト36の外周面に接触するように設けられる。感光体ドラム30との接触によって転写ベルト36に付着するトナーは、記録媒体の裏面を汚染する原因となるので、転写ベルトクリーニングユニット40が転写ベルト36表面のトナーを除去し回収する。転写ローラ41は、転写ベルト36を介して駆動ローラ37に圧接し、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に設けられる。転写ローラ41と駆動ローラ37との圧接部(転写ニップ部)において、転写ベルト36に担持されて搬送されて来るトナー像が、後述する記録媒体供給手段24から送給される記録媒体に転写される。トナー像を担持する記録媒体は、定着手段23に送給される。転写手段22によれば、感光体ドラム30と中間転写ローラ39との圧接部において感光体ドラム30から転写ベルト36に転写されるトナー像が、転写ベルト36の矢符B方向への回転駆動によって転写ニップ部に搬送され、そこで記録媒体に転写される。
定着手段23は、転写手段22よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、加熱ローラ47と加圧ローラ48とを含み、さらに加熱ローラ47の加熱源、加熱ローラ47の温度を検知するセンサ、加熱ローラ47が所定の温度になるように加熱源の動作を制御する制御部などを含む。加熱ローラ47と加圧ローラ48とは、互いに圧接して図示しない駆動手段によって回転駆動可能に設けられ、その圧接部(定着ニップ部)にて記録媒体を挟圧搬送する。定着手段23は、転写手段22から送給されるトナー像担持記録媒体が定着ニップ部を通過する際、トナー像を加熱および加圧して記録媒体に定着させ、堅牢な記録画像を形成する。定着手段23によれば、トナー像を担持する記録媒体が圧接部を通過する際に加熱および加圧を受け、トナー像が記録媒体に定着されて画像が形成される。
記録媒体供給手段24は、自動給紙トレイ42と、ピックアップローラ43と、搬送ローラ44と、レジストローラ45、手差給紙トレイ46とを含む。自動給紙トレイ42は画像形成装置20の鉛直方向下部に設けられ、記録媒体を貯留する容器状部材である。記録媒体には、普通紙、カラーコピー用紙、オーバーヘッドプロジェクター用シート、葉書などがある。ピックアップローラ43は、自動給紙トレイ42に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出し、用紙搬送路S1に送給する。搬送ローラ44は互いに圧接するように設けられる一対のローラ部材であり、記録媒体をレジストローラ45に向けて搬送する。レジストローラ45は互いに圧接するように設けられる一対のローラ部材であり、搬送ローラ44から送給される記録媒体を、転写ベルト36に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、転写ニップ部に送給する。手差給紙トレイ46は、手動動作によって記録媒体を画像形成装置20内に取り込む装置であり、手差給紙トレイ46から取り込まれる記録媒体は、搬送ローラ44によって用紙搬送路S2内を通過し、レジストローラ45に送給される。記録媒体供給手段24によれば、自動給紙トレイ42または手差給紙トレイ46から1枚ずつ供給される記録媒体を、転写ベルト36に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、転写ニップ部に送給する。
排出手段25は、搬送ローラ44と、排出ローラ49と、排出トレイ50とを含む。搬送ローラ44は、用紙搬送方向において定着ニップ部よりも下流側に設けられ、定着手段23によって画像が定着された記録媒体を排出ローラ49に向けて搬送する。排出ローラ49は、画像が定着された記録媒体を、画像形成装置20の鉛直方向上面に設けられる排出トレイ50に排出する。排出トレイ50は、画像が定着された記録媒体を貯留する。
画像形成装置20によれば、トナー像形成手段21で形成されるトナー像を転写手段22の転写ベルト36に転写し、さらに転写ベルト36上のトナー像を記録媒体に転写し、定着手段23によってトナー像を記録媒体に定着させて画像を形成し、この画像形成済記録媒体を排出手段25経由で、肺紙トレイ50に排出する。
以下に製造例、実施例および比較例を挙げ、本発明を具体的に説明する。
(製造例1)
ステンレス鋼(SUS304)からなる板金(寸法20mm×310mm×厚さ0.1mm)にマスキング処理およびエッチング処理を行い、針状電極基材を作製した。なお、エッチングは、ステンレス鋼の板金に30重量%塩化第2鉄水溶液を液温90℃で2時間噴霧することによって行った。エッチング後、針状電極基材をエッチング液から取り出し、水洗および純粋による洗浄を行い、針状電極基材を作製した。この針状電極基材の表面に、電気めっきにより厚さ0.5μmのNiめっき層を形成した。ついで、このNiめっき層を形成した針状電極基材を、仕上がりめっき層としてPTFE粒子含有が18体積%になるように粒径1μmのPTFE粒子が分散され、脱気処理(減圧:1/10気圧、脱気時間:10分)されたニッケルPTFE複合めっき浴中(浴温90℃)に30分浸漬し、表面に厚さ6μmのニッケルPTFE複合めっき層が形成された針状電極を製造した。なお、ニッケルPTFEめっき浴としては、上村工業(株)製のニムフロン(商品名)に、前記のようにPTFE粒子含有量の調整および脱気処理を施しためっき浴を用いた。めっき終了後、針状電極をめっき浴から取り出し、水洗および純粋による洗浄を行い、乾燥し、針状電極を製造した。形成されたニッケルPTFE複合めっき層表面を走査型電子顕微鏡(商品名:リアルサーフェスビュー、キーエンス(株)製)で観察したところ、PTFE粒子の2次凝集体は認められず、PTFE粒子が均一に分散しており、ピンホールも観察されなかった。
(製造例2)
ステンレス鋼(SUS304)からなる板金(寸法20mm×310mm×厚さ0.1mm)にマスキング処理およびエッチング処理を行い、図1および図3に示すように、該板金をその長手方向に3等分し、それぞれの部分にメッシュ状の開口部8a,8b,8cを形成し、グリッド電極を製造した。このグリッド電極を電子写真方式の画像形成装置に装着した場合に、感光体ドラムの回転方向上流側(表1では上流側)に位置する開口部8cは配列ピッチ0.67mm、金属薄板幅0.1mm、開口率85%であった。開口部8cの直ぐ下流側(表1では中央部)の開口部8bは配列ピッチ0.5mm、金属薄板幅0.1mm、開口率80%であった。感光体ドラムの回転方向の最も下流側(表1では下流側)に位置する開口部8aは配列ピッチ0.4mm、金属薄板幅0.1mm、開口率75%であった。さらにこのグリッド電極を電子写真方式の画像形成装置に用いる際に、感光体ドラムを臨む方の表面に、製造例1と同様にして厚さ0.5μmのNiめっき層および仕上がりメッキ層としてPTFE粒子含有量が18体積%となるように粒径1μmのPTFE粒子が分散され、脱気処理されたニッケルPTFE複合めっき浴中(浴温90℃)に15分浸漬し、Niめっき層表面に層厚さ3μmのニッケルPTFEめっき層を形成した。ニッケルPTFE複合めっき層表面を走査型電子顕微鏡(リアルサーフェスビュー)で観察したところ、PTFE粒子の2次凝集体は観察されず、PTFE粒子が均一に分散しており、ピンホールも観察されなかった。
(製造例3)
製造例2と同様にして、配列ピッチ1.0mm、金属薄板幅0.1mm、開口率90%の開口部8cと、配列ピッチ0.5mm、金属薄板幅0.1mm、開口率80%の開口部8bと、は配置ピッチ0.4mm、金属薄板幅0.1mm、開口率75%の開口部8aとを含み、表面に厚さ0.5μmのNiめっき層および、表面に厚さ3μmのニッケルPTFEめっき層を形成したグリッド電極を製造した。
(比較製造例1)
製造例2と同様にして、配列ピッチ2.0mm、金属薄板幅0.1mm、開口率95%の開口部8cと、配列ピッチ0.67mm、金属薄板幅0.1mm、開口率85%の開口部8bと、は配置ピッチ0.4mm、金属薄板幅0.1mm、開口率75%の開口部8aとを含み、表面に厚さ0.5μmのNiめっき層および、表面に厚さ3μmのニッケルPTFEめっき層を形成したグリッド電極を製造した。
(比較製造例2)
製造例2と同様にして、開口部全体が同じ開口率75%を有し、表面に厚さ0.5μmのNiめっき層および、表面に厚さ3μmのニッケルPTFEめっき層を形成したグリッド電極を製造した。該グリッド電極の配列ピッチは0.4mm、金属薄板幅は0.1mmであった。
(実施例1〜2および比較例1〜2)
製造例1で得られた針状電極ならびに製造例2〜3および比較製造例1〜2で得られたグリッド電極を、市販の画像形成装置(商品名:MX3500、シャープ(株)製)をプロセス速度320m/分の高速機に改造した評価装置における、帯電装置の針状電極およびグリッド電極と交換し、本発明の帯電装置および画像形成装置、ならびに比較品である帯電装置および画像形成装置を製造した。本発明および比較品の画像形成装置を用いてハーフトーン原稿を複写し、得られたハーフトーン画像を目視で観察し、次の基準で評価した。○:複写したハーフトーン画像で、目視では画像むらを発見できなかった。×:複写したハーフトーン画像で一部、白筋、黒筋などの画像むらの認識が可能な領域があった。結果を表1に示す。なお、表1において「平均値」とは開口部8a,8b,8cの開口率の平均値である。
Figure 2007256394
表1から、本発明の画像形成装置においては、非常に高速で画像形成を行うにもかかわらず、感光体ドラムが均一に帯電することによって、画像むら(ハーフトーンむら)の発生が著しく抑制されることが明らかである。
本発明の実施の第1形態である帯電装置の構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示す帯電装置の正面図である。 グリッド電極の構成を模式的に示す上面図である。 図3におけるセクションS4−S4の部分を拡大して示す平面図である。 別形態のシールドケースの構成を模式的に示す図面であり、図5(a)はシールドケースの側面図、図5(b)は図5(a)に示すシールドケースの他の側面図である。 本発明の他の実施形態である画像形成装置の構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 帯電装置
2 放電電極
3 保持部材
4a,4b 清掃部材
5 支持部材
6 移動用部材
7,17 シールドケース
8 グリッド電極
20 画像形成装置
21 トナー像形成手段
22 転写手段
23 定着手段
24 記録媒体供給手段
25 排出手段
30 感光体ドラム
31 露光ユニット
32 現像手段
33 クリーニングユニット
36 転写ベルト
41 転写ローラ
45 レジストローラ
47 加熱ローラ
48 加圧ローラ
50 排出トレイ

Claims (11)

  1. 感光体ドラムを含む電子写真方式の画像形成装置に、感光体ドラム表面を臨むように装着される帯電装置において、
    複数の先鋭状突起部を有し、感光体ドラム表面に電圧を印加して該表面を帯電させる少なくとも1つの放電電極と、
    放電電極と感光体ドラムとの間に設けられて、感光体ドラムの回転方向に垂直な方向に分割される複数の開口部を含み、感光体ドラムの回転方向の最上流側に開口率の最も大きい開口部が位置し、感光体ドラム表面の帯電電位を制御するグリッド電極とを含むことを特徴とする帯電装置。
  2. グリッド電極は、
    感光体ドラムの回転方向に垂直な方向に分割される複数の開口部を含み、この複数の開口部のうち、隣り合う2つの開口部において、感光体ドラムの回転方向上流側に位置する開口部が、下流側に位置する開口部よりも開口率が大きいことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. グリッド電極における感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率が80〜95%であり、かつ感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率と感光体ドラムの回転方向の最上流側に位置する開口部の開口率との差が5〜15%であることを特徴する請求項1または2記載の帯電装置。
  4. グリッド電極は、
    少なくとも1つの開口部の表面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むニッケル層が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置。
  5. 放電電極は、
    グリッド電極における感光体ドラムの長手方向に垂直な方向に分割される開口部の数と同数設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の帯電装置。
  6. 放電電極は、
    少なくとも一方の面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むニッケル層が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置。
  7. 感光体ドラムを臨む面が開放され、側壁と感光体ドラムを臨む面に対向する面とによって囲まれる内部空間に放電電極とグリッド電極とを収容する容器状部材をさらに含み、
    容器状部材は、
    感光体ドラムの回転方向上流側における側壁の感光体ドラムに近接する部分に、切り欠き部が形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の帯電装置。
  8. 容器状部材は、
    その内壁面の一部または全面に、絶縁性層または半導電性層が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の帯電装置。
  9. 放電電極に対して相対的に移動可能に設けられ、移動時に針状電極を擦過することによって針状電極の表面を清掃する板状部材である清掃部材をさらに含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の帯電装置。
  10. グリッド電極は、
    着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の帯電装置。
  11. 表面に感光層を有する感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体ドラム表面に信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含む画像形成装置において、
    帯電手段は、
    請求項1〜10のいずれか1つの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
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