JP2007256369A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間転写ベルトを有するプリンタは、ベルト交換時期に達したことの判定後に、電源がオフ、オンされると、格納手段に格納されているベルト表面の、ベルト新品時に相当する反射率Rのデータを読み出す(S201)。そして、現時点でのベルト表面の反射率R´を算出し(S133)、読み出した反射率の値Rと、算出された反射率の値R´との差ΔRを求める(S134)。差ΔR≦所定値Rbの場合には(S202で「YES」)、電源オフの間にユーザにより新たなベルトに交換されたと判定して(S136)、階調補正を実行する(S140)。
【選択図】図7
Description
そこで、従来からベルト交換後には、いわゆる画像安定化制御を行って、画質の安定化化を図ることが行われている。画像安定化制御としては、例えば中間転写ベルト上に各色毎に濃度が異なる複数のトナーパッチを形成し、各トナーパッチの濃度を光学センサ等で検出して、当該検出結果に基づいて階調を補正する階調補正などがある。
また、特許文献2の方法では、寿命判定のためだけに、その都度、複数のトナーパッチを形成しなければならず、余計にトナーを消費するという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、特定のマーク等を形成せずに像担持体が交換されたことを判定できる画像形成装置を提供することを目的としている。また、特定のマーク等を形成せずに像担持体が寿命に達したことを判定できる画像形成装置を提供することを目的とする。
ここで、第1の時点と、第1の時点以降である第2の時点に、前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、前記格納手段は、前記算出手段により算出された反射率を示す値を前記情報として格納し、前記判定手段は、第1の時点に算出された反射率と第2の時点に算出された反射率との差の大きさに応じて前記像担持体が交換されたことの判定を行うことを特徴とする。
さらに、前記像担持体の交換時期に達したことを判断する判断手段を備え、前記算出手段は、前記第1の時点を、前記像担持体の交換時期に達したと判断されたときとすると共に、前記第2の時点を、前記判定手段による判定が行われる直前の時点とすることを特徴とする。
このようにすれば、判定時により近い時期の反射率を求めることができるので、判定精度をより向上できる。
また、前記判定手段は、装置への電源が投入された際、前記像担持体を交換するときに開閉が必要な外装部材が閉じられたことが検出された際、または発生したトラブルからの復帰の際に前記判定を行うことを特徴とする。
さらに、前記判定手段による判定が行われると、画像形成時における画像形成条件を制御するための画像安定化制御を実行する画像安定化制御手段を備えることを特徴とする。
このようにすれば、判定後に画像安定化制御を自動的に実行でき、より画質向上を図れる。
また、前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、前記情報は、前記像担持体表面の、新品時相当の光の反射率を示す情報であり、前記判定手段は、前記算出手段により算出された反射率と、新品時相当の反射率との差が所定値以上の場合に前記像担持体が交換時期に達したと判定することを特徴とする。
ここで、前記算出手段は、画像形成動作が終了したとき、所定時間が経過したとき、または所定の画像形成回数に到達したときに前記算出を行うことを特徴とする。
交換時期が近いと想定される時期に行うようにすることで、交換時期まで十分な時間が残っているような時期に無用に行うよりも処理を簡素化できる。
ここで、前記像担持体が交換されたことを判断する判断手段を備え、前記算出手段は、前記第1の時点を、前記像担持体が交換されたことが判断されたときとすると共に、前記第2の時点を、画像形成動作が終了したときとすることを特徴とする。
また、前記判定が行われてから前記像担持体が交換されるまでの間の画像形成を許可するか禁止するかについて、ユーザからの選択入力を受け付ける受付手段と、禁止が受け付けられると、前記判定が行われてから前記像担持体が交換されるまでの間の画像形成を禁止させる禁止手段とを備えることを特徴とする。
また、前記算出手段は、前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向における略全長に渡って複数箇所の反射率を求めることを特徴とする。
このようにすれば、像担持体全体の劣化の程度を把握でき、判定精度の向上を図れる。
このようにすれば、反射率を算出する処理をより簡素化できる。
また、前記判定手段は、前記算出手段により算出された複数の反射率の値を降順に並べ替えたときの、最大値から所定の個数までの各値について、1つでも前記判定を行うための条件を満たしている場合には、前記判定を行うことを特徴とする。
このようにすれば、劣化により反射率が大きく変動した部分の反射率から判定を行うことができ、判定精度の向上を図れる。
このようにすれば、算出毎に、ホーム位置を基準に同じ位置の反射率を求めることができ、劣化の状態を反射率の差として現れる数値により反映させることができ、判定精度の向上を図れる。
このようにすれば、形成画像の画質をより向上できる。
さらに、前記検出手段は、前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向と直交する方向における一方端の位置からの反射光の光量を検出する第1の検出部と、他方端の位置からの反射光の光量を検出する第2の検出部を有し、前記判定手段は、前記第1と第2のいずれか一方の検出部による検出結果を用いたときに前記判定を行うための条件を満たしている場合に、前記判定を行うことを特徴とする。
また、前記検出手段は、前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向と直交する方向における一方端の位置からの反射光の光量を検出する第1の検出部と、他方端の位置からの反射光の光量を検出する第2の検出部を有し、前記第1と第2の検出部による検出結果を平均した値を検出値とすることを特徴とする。
さらに、異なる色のトナー像を作像する作像手段を有し、前記像担持体は、回転駆動される中間転写体であり、前記作像手段は、前記像担持体表面への画像の形成として、前記異なる色のトナー像を前記中間転写体表面に多重転写することを特徴とする。
このようにすれば、カラー画像形成が可能な画像形成装置に配される中間転写体の交換について前記判定を行うことが可能になる。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るプリンタ1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、画像プロセス部10、給送部20、定着部30および制御部100などを備えており、ネットワーク、ここではLANに接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてプリントジョブを実行するものである。
作像部2Y〜2Kは、感光体ドラム3Y〜3K、一次転写ローラ4Y〜4K、帯電部、露光部、現像部、クリーニング部などからなる。
給送部20は、シートSを収容する給紙カセット21と、給紙カセット21内のシートSを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ22と、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対23と、二次転写位置121にシートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対24と、二次転写ローラ25などを備えている。
具体的には、作像部2Y〜2Kにおいて、感光体ドラム3Y〜3Kがデジタル画像信号に基づいて露光され、感光体ドラム3Y〜3K上に潜像が作像される。作像された潜像がY〜K色のトナーで現像され、現像された、感光体ドラム3Y〜3K上の各色トナー像が一次転写ローラ4Y〜4Kによる静電力の作用により中間転写ベルト11上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
一方、中間転写ベルト11の移動タイミングに合わせて、給送部20からは、タイミングローラ対24を介してシートSが給送されて来ており、そのシートSは、回転する中間転写ベルト11と二次転写ローラ25の間に挟まれて搬送され、二次転写位置121において静電力により中間転写ベルト11上のトナー像がシートS上に二次転写される。
中間転写ベルト11の表面(以下、「ベルト表面」という。)に対向する位置には、トナーパッチ検出センサ5が配置されている。
ここでは、ベルト表面の、画像が形成されるべき領域(画像形成領域)に発光素子51からの光が照射されるように、センサ配置位置等が決められている。
図2は、制御部100の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部100は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部101、全体制御部102、ベルト反射率算出部103、ベルト交換有無判定部104、反射率情報格納部105、プリント枚数情報格納部106、交換フラグ格納部107およびベルト交換時期判定部108を備え、各部は、バス110を介して通信を行えるようになっている。
全体制御部102は、画像プロセス部10等の動作を統括的に制御し、円滑なプリント動作を実現する。また、カバー開閉検知センサ171からの検知信号を受信して、外装カバー17が開かれているか閉じられているかを検知する。さらに、電源が投入されたことを検出すると、その信号をベルト交換有無判定部104などに送る。
プリント枚数情報格納部106は、不揮発性の記憶手段からなり、後述の総プリント枚数を示すデータが格納される。
交換フラグ格納部107は、不揮発性の記憶手段からなり、ベルト交換が必要であるか否かを示す交換フラグが格納される。ここでは、ベルト交換時期判定処理において、ベルト交換時期に達していないと判定されると「0」が、達していると判定されると「1」が設定されるようになっている。
同図に示すように、プリントジョブが開始されると(ステップS101)、当該ジョブにおいてプリントされたシートの枚数Cをカウントする(ステップS102)。そして、当該ジョブが終了すると(ステップS103)、プリント枚数情報格納部106に現に格納されている総プリント枚数Ctの値に、カウント枚数Cを加算し、加算後の値を新たな総プリント枚数Ctとして更新する(ステップS104)。
ここで、交換フラグの値が「0」であることを判断すると(ステップS107で「YES」)、交換フラグを「1」に設定して(ステップS108)、ベルト反射率算出処理(ステップS109)に移る。
同図に示すように、中間転写ベルト11を回転駆動させ(ステップS121)、発光素子51を所定光量Leで発光させる(ステップS122)。
そして、ある位置を基準位置P1と決め、その位置P1からベルト表面を回転(周)方向にn等分した位置に相当する各位置P1〜Pnにおけるベルト表面(地肌)からの反射光の光量(以下、「反射光量」という。)L1〜Lnをサンプリングする(ステップS123)。以下、nの値を50とした場合の例を説明する。
また、中間転写ベルト11の回転速度をV、ベルト表面の回転方向長さ(周長)をaとすると、位置P1の検出からt1(ここで、t1=a/50V)秒後の時点での反射光量の算出値が位置P2における反射光量L2とされる。
図5は、算出された反射率の値の例を示す図である。
また、グラフ62は、使い込まれたベルト表面の反射率の例を示しており、シート等の擦れにより全体的に鏡面化が進み、部分621では特に反射率が大きく、ばらつきが大きくなっていることが判る。グラフ63は、部分631に大きな傷がある場合における反射率の例であり、グラフ64は、ベルト表面の全面に渡って多数の細かな傷がついた場合における反射率の例を示している。多数の傷により新品時に比べ反射率が低下し、かつばらつきが大きくなっていることが判る。このように反射率が新品時に対し大小に分かれるのは、ベルトやシートの材質、搬送速度等が装置によって異なることによる。
図3に戻って、ステップS110では、ベルト交換が必要な旨の交換メッセージを表示部41に表示させて、当該処理を終了する。ユーザは、当該メッセージを見ることでベルト交換時期が来たことを知ることができる。なお、本実施の形態では、ベルト交換時期に達した後でもプリントジョブを実行可能としており、後述のようにベルト交換が行われたことが判定され、交換フラグが「0」に設定されるまで、当該メッセージを表示させたままにしてユーザに交換を促すようにしている。
ステップS107で交換フラグが「0」でない場合、すなわち「1」と判断すると(ステップS107で「NO」)、ベルト反射率算出処理を行わず、そのまま当該処理を終了する。これは、既に1度算出済みであるからであり、算出後のジョブ毎に当該算出処理を行わないとすることで、その処理に要する時間の短縮とベルト駆動等に要する電力消費を抑制することができる。
同図に示すように、交換フラグ格納部107に現に格納されている交換フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS131)。
ここで、交換フラグが「1」、すなわちベルト交換時期に達していることを判断すると(ステップS131で「YES」)、反射率情報格納部105に格納されている反射率の平均値Rを示すデータを読み出す(ステップS132)。この読み出したデータは、ベルト交換時期に達したことの判定を行ったときの反射率を示すデータとして、上記ベルト反射率算出処理で算出され、格納されたものである。
ベルト交換時期に達したことが判定されたときに算出された反射率の平均値Rと、現時点での反射率の平均値R´との差ΔR(絶対値)をとり(ステップS134)、差ΔRが所定値Ra以上であるか否かを判断する(ステップS135)。以下、差というときは絶対値の意味で用いられる。なお、差をとるだけの処理なので、現時点の値R´については、反射率情報格納部105に格納せずに、内部のRAM等に格納しておくとしても良い。この場合でも、RAM等が格納手段とされる。
ΔR≧Raであることを判断すると(ステップS135で「YES」)、電源オン前に新たなベルトユニット16に交換された(ベルト交換が行われた)と判定し(ステップS136)、交換メッセージ表示を終了させる(ステップS137)。そして、プリント枚数情報格納部106に格納されている総プリント枚数Ctの値をゼロにリセットすると共に(ステップS138)、交換フラグ格納部107に格納されている交換フラグの値を「0」にする(ステップS139)。
この場合、以降のプリントジョブの実行自体は可能であるが、交換メッセージが表示されたままになる。また、総プリント枚数Ctの値もそのままなのでプリント毎にカウントアップされる。交換フラグも「1」のままになるから、再度、電源オフ、オンが行われ、当該処理が実行されるときにはステップS131で「YES」と判断され、S132以降の処理が実行される。すなわち、ベルト交換が行われたことが判定されるまで同じ処理が繰り返し実行されることになる。
また、ベルト表面の反射率をベルト1周について算出しているので、ベルト表面の劣化の程度を把握できる。従って、例えば図5のグラフ63のように部分631にのみ大きな傷があるような中間転写ベルトが装着されていることが判れば、階調補正を実行する際に、当該傷のない部分、例えば部分632にトナーパッチや画像が形成されるように制御することができる。これにより、画像安定化制御をより適正に行うことが可能になり、形成画像の画質をより向上できる。これは次の理由による。
上記第1の実施の形態では、ベルト交換時期の判定を契機に反射率Rを算出するとしたが、本実施の形態では、当該反射率Rの算出を実行しないとしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の都合上、第1の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すことを基本にする。
一方、本実施の形態に係るベルト交換有無判定処理は、図7に示すように、第1の実施の形態におけるベルト交換有無判定処理のステップS132、S135に代えてS201、S202が実行され、S136とS137の間にS203が実行される構成になっている。
ステップS134では、読み出された新品時における反射率の平均値Rと、現時点での反射率の平均値R´との差分ΔRが算出され、ステップS202では、差分ΔRと所定値Rbとの大小関係が判断される。
ここで、所定値Rbとは、新品時における反射率のばらつきの最大範囲に相当する値であり、予め実験等から求められて内部のROM等(不図示)に格納される。差分ΔRが所定値Rbより小さければ当該ばらつきの範囲内ということになり、新品相当のベルトであると認めることができる。
これにより、ベルト交換が行われる毎に、算出された反射率の平均値R´のデータが新品時相当の反射率のデータとして更新されることになる。
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、総プリント枚数Ct≧ベルト交換枚数Ceの判断をプリントジョブ終了後に行うとしたが、本実施の形態では、1枚のシートへのプリント毎に実行するとしており、この点が異なっている。
同図に示すように、プリントジョブが開始されると(ステップS301)、1枚のシートSに対するプリントが終了したか否かを判断する(ステップS302)。この判断は、例えばシートSが排出トレイ50に排出されたか否かを検出することにより行われる。
そして、Ct≧Ceであるか否かを判断する(ステップS304)。ここで、Ct≧Ceであることを判断すると(ステップS304で「YES」)、ベルト交換時期に達したことを判定して(ステップS305)、交換フラグの値が「0」である場合には(ステップS306で「YES」)、交換フラグを「1」に設定して(ステップS307)、プリント動作を中断させる(ステップS308)。
当該処理が終了すると、交換メッセージを表示させて(ステップS310)、ジョブ終了か否かを判断する(ステップS311)。この判断は、当該ジョブにおいて指定された枚数分のプリントが全て終了したか否かを判断することにより行われる。
ステップS304でCt<Ceであることを判断した場合には、交換フラグを「0」に設定し(ステップS313)、ステップS314に移る。また、ステップS306で交換フラグの値が「1」であると判断した場合にも、ステップS314に移る。
このように1枚のシートに対するプリントが実行される毎にベルト交換時期に達したか否かの判定を行い、交換時期に達したことが判定されたときに、その時点での反射率を算出し、算出した反射率のデータを格納する構成をとることで、ベルト交換判定の精度をより向上させることができる。
上記第1の実施の形態では、Ct≧Ceの条件を満たしたときに、ベルト反射率算出処理を実行すると共に交換メッセージを表示させるとしたが、本実施の形態では、ベルト交換時期に近づいたときにベルト反射率算出処理を実行すると共に交換時期が近い旨のメッセージを表示させるとしており、この点が異なっている。
本実施の形態に係るベルト交換時期判定処理を説明する前に、ベルト駆動時間算出部による算出処理の内容を、図9を用いて説明する。この算出処理は、プリントジョブの実行中に並行して行われる。
Ctがリセットされていないことを判断すると(ステップS404で「NO」)、そのままステップS401に戻る。
一方、Ct≧0.9Ceではない(0≦Ct<0.9Ceである)、すなわちベルト交換時期に近づいていないことを判断すると(ステップS401で「NO」)、ベルト駆動時間の算出を禁止し(ステップS406)、ステップS404に移り、Ctがリセットされていなければ、ステップS401に戻る。Ct≧0.9Ceと判断されるまで、S401、S406、S404の処理が繰り返し実行され、ベルト駆動時間は更新されない。
次に、本実施の形態に係るベルト交換時期判定処理の内容を図10により説明する。
同図に示すように、プリントジョブが開始され(ステップS411)、1枚のシートに対するプリントが終了すると(ステップS412で「YES」)、総プリント枚数Ctを更新し(ステップS413)、Ct≧Ceであるか否かを判断する(ステップS414)。
ここで、Ct≧0.9Ceではない(ベルト交換時期に近づいていない)ことを判断すると(ステップS415で「NO」)、交換フラグを「0」に設定して(ステップS425)、ステップS426に移り、ジョブ終了でないことを判断すると、ステップS412に戻り、S412以降の処理を実行する。
そして、現時点でのベルト駆動時間Tpが、所定値Ts以上であるか否かを判断する(ステップS417)。ここで、所定値Tsとは、所定枚数、例えば100枚のシートに対するプリントを実行する際のベルト駆動時間に相当する時間のことであり、予め実験等から求められて内部のROM等(不図示)に格納される。
一方、Tp≧Tsであることを判断すると(ステップS417で「YES」)、プリントジョブを中断させ(ステップS418)、ベルト反射率算出処理を実行する(ステップS419)。この処理は、上記S109の処理と同じ内容なので、ここでの説明は省略する。Tp≧Tsの関係を満たす場合とは、上記例ではCtが9100(枚)以上に相当する値の場合ということになる。
ここで、ジョブ終了であることを判断すると(ステップS422で「YES」)、当該ベルト交換時期判定処理を終了する。
これよりCe>Ct≧0.9Ceであるときには、ベルト駆動時間Tpが所定値Tsに達する毎に、換言すれば所定枚数(上記例では100枚)のプリントが実行される毎にステップS418〜S423の処理が繰り返し実行される。より具体的には、9100枚の時点、9200枚の時点・・・9900枚の時点等で実行されることになる。
従って、ステップS415〜S423の処理とは、ベルト交換時期に到達する前に所定間隔でベルト表面の反射率を算出し、その算出値を更新する処理を行うものといえる。
Ct≧Ceになると、ステップS415以降の処理が実行されなくなるが、CtがCeに達する直前(上記例では9900枚相当の時点)で算出された反射率が反射率情報格納部105に格納され、当該反射率の値がベルト交換有無判定処理においてベルト交換時期における反射率の平均値Rとして用いられる。なお、Ct≧Ceと判断された時点での反射率の算出を行っていないが、もちろん実行するようにしても良い。また、上記では、ベルト駆動時間Tp≧所定値Tsになった時点で反射率の算出を行うとしたが、算出を行う時点は、これに限られない。例えば、Ct≧0.9Ceになったと判断されたときから、所定のプリント枚数(画像形成回数)に達したとき、所定時間が経過したときなどとすることができる。
上記第1の実施の形態では、ベルト交換時期に達したことの判定を、プリント枚数を利用して行うとしたが、本実施の形態では、ベルト表面の反射率を利用して行うとしており、この点が異なっている。
また、本実施の形態の反射率情報格納部105には、第2の実施の形態と同様に、プリンタ1の工場出荷時に、装着されている新品の中間転写ベルト11の反射率(平均値)に相当する値が書き込まれる構成になっている。
同図に示すように、ジョブが開始され(ステップS501)、当該ジョブの終了を判断すると(ステップS502で「YES」)、反射率情報格納部105からベルト新品時に相当する反射率(平均値)のデータRを読み出す(ステップS503)。
読み出された新品時相当の反射率の平均値Rと、現時点での反射率の平均値R´との差ΔR(絶対値)を算出する(ステップS505)。
ここで、所定値Rcとは、新品時と、交換が必要な程度にまで劣化した時におけるベルト表面の反射率(平均値)の差分に相当する値であり、差ΔRが当該所定値以上であればベルト交換時期に達したものとみなせる値として、予めベルト個々のばらつき等を考慮した上で実験等から求められて内部のROM等(不図示)に格納される。
ユーザは、当該交換メッセージを見ることでベルト交換時期が来たことを知ることができる。当該メッセージは、ベルト交換が行われたことが判定されるまで表示されたままになりユーザに交換を促す。
新たなジョブが実行されると、再び当該処理が実行されることになり、上記同様にベルト交換時期の判定がなされる。
なお、上記では、新品時相当の反射率の平均値Rとして、工場出荷時に書き込まれた値を固定的に用いるとしたが、これに限られない。新品時相当の値であれば反射率の差分から交換時期を判定できる。
この場合、新品時相当の反射率の平均値Rは、ベルト交換の判定毎に、そのときに算出された反射率の値に更新されて行く。反射率がベルトの製造ロットでばらつくような場合には、固定値を用いるよりも交換時期を精度良く判定できる。換言すれば、ばらつきがほとんどないような場合に固定値を用いるとすれば、高精度の判定を行いつつ、算出値の格納という処理(ステップS203に相当)を省いて簡素化を図ることができる。
本実施の形態では、ベルト交換時期の判定条件にベルト駆動時間を含めるとしており、この点が第5の実施の形態と異なっている。
図12は、本実施の形態に係るベルト交換時期判定処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、本処理は、第5の実施の形態におけるベルト交換時期判定処理と基本的に同じであるが、ステップS506とS510の間にステップS601が介在している点が異なる。
ここで、ベルト総駆動時間Trとは、現在装着されている中間転写ベルト11に対する総駆動時間のことであり、具体的にはベルト交換が行われたことが判定された時点からの累積の駆動時間に相当する。例えば、当該交換判定されてからの駆動時間を累積し、その累積値を記憶しておくことで得ることができる。交換判定される毎に、累積値をゼロにリセットすることで、装着されるベルト毎にその総駆動時間を管理することができる。
Tr≧Twではない、すなわちTr<Twであることを判断すると(ステップS601で「NO」)、ステップS510に移る。
これより、例えば、実際には交換が必要な程度にまで劣化が進んでいるが、ベルト製造上の反射率のばらつき等に起因して、ΔR≧Rcを満たすことができないような場合にも、交換時期と判定することができ、より判定精度を向上できる。
本実施の形態では、プリントジョブ実行中に所定時間を経過するとベルト交換時期の判定を実行するとしており、この点が第5の実施の形態と異なっている。
図13は、本実施の形態に係るベルト交換時期判定処理の内容を示すフローチャートである。
ここで、所定値Tkとは、所定枚数、例えば50枚のシートへのプリントを実行する際のベルト駆動時間に相当する時間のことであり、予め実験等から求められて内部のROM等(不図示)に格納される。ここでは、当該ジョブが、大量のプリント、例えば150枚のシートに連続してプリントするジョブである場合の例を説明する。
一方、ジョブ終了ではないことを判断すると(ステップS704で「NO」)、ステップS702に戻る。
そして、ベルト反射率算出処理を行う(ステップS708)。当該処理は、第1の実施の形態におけるステップS109の処理と同じである。これにより、現時点での、ベルト表面の反射率の平均値R´が算出される。
差ΔR≧所定値Rdであるか否かを判断する(ステップS710)。
ここで、所定値Rdとは、上記Rcと同様に、新品時と、交換が必要な程度にまで劣化した時におけるベルト表面の反射率(平均値)の差分に相当する値であり、予め実験等から求められて内部のROM等(不図示)に格納される。
一方、ΔR≧Rdであることを判断すると(ステップS710で「YES」)、ベルト交換時期に達していることを判定し(ステップS711)、交換フラグを「1」に設定する(ステップS712)。そして、プリントを続行するか否かの、ユーザからの選択入力を受け付ける処理を行う(ステップS713)。具体的には、例えば表示部41に、ベルト交換時期に達していることを示すメッセージ、およびプリントを続行するか、中止するかを選択してほしい旨のメッセージと選択ボタンを表示させ、選択ボタンによる続行と中止の選択入力を受け付けるものである。
ステップS715では、プリント再開を全体制御部102に指示して、ステップS702に戻る。この場合、プリントが再開されるが、ベルト駆動時間Tbがリセットされているので、Tb<Tkと判断されて(ステップS703で「NO」)、S704に移り、S705以降の処理は実行されない。ここでは、100枚のプリントが終了するまでTb<Tkと判断されることになる。
一方、中止が選択されたことを判断すると(ステップS714で「NO」)、以降のプリントの禁止を全体制御部102に指示して(ステップS717)、当該処理を終了する。全体制御部102は、プリント禁止が指示されると、ベルト交換が行われたことが判定されるまでジョブ実行を禁止し、ベルト交換が行われたことが判定されると、禁止を解除してジョブを実行させる。これは、ユーザがプリント中止を選択したということは、これ以上、劣化したベルトによるプリントを望んでおらず、ユーザの希望を優先させたことによるものである。
このように本実施の形態では、ジョブ実行中にベルト交換時期に達していることを判定すると、その旨のメッセージを表示すると共に、以降のプリント続行と禁止の、ユーザからの選択入力を受け付ける構成としている。従って、ユーザはベルト交換時期に達したことをジョブ実行中に知ることができ、かつベルト劣化による画質低下を知りつつも早急なプリントが必要な場合にはプリントを続行でき、高画質が必要な場合にはプリント禁止を指示でき、もってユーザにとって便宜になる。なお、ジョブ実行中に所定時間が経過すると反射率の算出、交換時期の判定を行うとしたが、これに限られない。例えば、所定のプリント枚数(画像形成回数)に到達したときに行うとしても良い。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ベルト反射率算出処理において反射率の平均値を求めるとしたが、平均を求める方法に限られない。新品時相当の反射率と、交換が必要なほどに劣化した時(交換時期相当)の反射率との差からベルト交換が行われたか否かを判定できれば良い。例えば、標準偏差を求める方法とすることができる。
図14(a)に示すように、新品時相当では、反射率にばらつきが少ないため、標準偏差σが小さいが、交換時期相当になると、ばらつきが大きくなるため、図14(b)に示すように標準偏差σが新品時よりも大きくなっていることが判る。
図15は、ベルト1周の50箇所における反射率のデータを大きい順から(降順に)並べ替えたテーブル80を示す図である。テーブル80は、反射率情報格納部105に設けられる。
同図の欄81の番号は、最大値から最小値までのデータの順番(1〜50)を示しており、欄82は、ベルト交換時期判定処理において算出された反射率のデータが格納される欄であり、欄83は、ベルト交換有無判定処理において算出された反射率のデータが格納される欄であることを示している。
図16は、本変形例に係るベルト交換有無判定処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、本処理は、第1の実施の形態に係るベルト交換有無判定処理と基本的に同じであるが、ステップS132〜S135に代えて、S801〜S807を実行する点が異なる。
そして、その反射率の差ΔRn、ここではΔR1を算出する(ステップS804)。図15の例では、ΔR1=10になる。
ΔR1≧Reであることを判断すると(ステップS805で「YES」)、ステップS136に移る、この場合、ベルト交換が行われたと判定される。
ステップS807では、現在のnの値が「4」であるか否かを判断する。ここでは、n=4ではないと判断して(ステップS807で「NO」)、ステップS803に戻る。
ΔR2≧Reであるか否かを判断し、ΔR2≧Reであることを判断すると(ステップS805で「YES」)、ステップS136に移る。
ΔR3≧Reであれば(ステップS805で「YES」)、ステップS136に移り、ΔR3<Reであれば(ステップS805で「NO」)、ステップS806で、n=4とされると(ステップS807で「YES」)、当該処理を終了する。
(3)さらに、最大値に限られず、例えば最小値を用いることもできる。
図17は、最小値を用いる場合のベルト交換有無判定処理の内容例を示すフローチャートである。
すなわち、ステップS852では、変数nの値を、サンプリング数α、ここでは「50」に設定し、ステップS853では、欄82と欄83に書き込まれている50番目(最小値)の反射率のデータを読み出し、ステップS854では、その差ΔR50を算出する。図15の例では、ΔR50=9になる。
ΔR50≧Rfであることを判断すると(ステップS855で「YES」)、ステップS136に移り、ベルト交換が行われたことを判定する。一方、ΔR50<Rfであることを判断すると(ステップS855で「NO」)、ステップS856において、現在のnの値から「1」をデクリメントする。
ΔR49≧Rfの場合にはステップS136に移り、ΔR49<Rfの場合には、n=48として、差ΔR48と所定値Rfの大小関係を判断する(ステップS853〜S855)。
このように最小値から昇順に所定個数の反射率の値を用いて判定するとしても、上記の最大値から降順に所定個数の反射率の値を用いる場合と同様に、ベルト表面の状態によっては平均をとる場合よりも判定精度の向上を図ることが可能になる。所定個数が3個に限られないのは、降順の場合と同様である。
制御部100は、当該検出信号の受信時にサンプリングされた反射光の反射光量の算出値を位置P1における反射光量L1とし、当該P1を基点に所定間隔毎にP2、P3・・P50の各位置における反射光量L2、L3・・L50を求め、求めた反射光量L1〜L50から反射率R1〜R50を求める。
同図の欄91の番号は、ベルト周方向におけるサンプリング位置の番号(1〜50。1番が開始位置)を示しており、各位置は開始位置を基準にしたベルト表面上の絶対位置になっている。欄92には、ベルト交換時期判定処理において算出された反射率のデータが書き込まれ、欄93には、ベルト交換有無判定処理において算出された反射率のデータが書き込まれる。このことは変形例(2)等と同じである。
同図に示すように、本処理は、図16に示すフローのステップS802〜S807をステップS902〜S907に代えたものである。
すなわち、ステップS902では、変数nの値を「2」に設定し、ステップS903では、欄82と欄83に書き込まれているn番目、ここでは2番の反射率のデータを読み出し、ステップS904では、その差ΔR2を算出する。図18の例では、ΔR2=1になる。
そして、n=7であるか否かを判断する(ステップS907)。n=7ではないと判断すると(ステップS907で「NO」)、ステップS903に戻って、n=3の場合、すなわち差ΔR3と所定値Rgの大小関係を判断する(ステップS903〜S905)。
変数nの値が「6」に至るまでに、ΔRn≧Rgと判断されると、ステップS136に移り、ΔRn<Rgと判断されると、ステップS906に移る処理を繰り返し実行する。ステップS907でn=7と判断されると、当該処理を終了する。
これにより、同じベルトでは、毎回、同じ位置の反射率が算出されることになるので、前回の算出時から今回の算出時までの間の同一位置におけるベルト劣化の程度を反射率の差ΔRとして算出でき、毎回、異なる位置の反射率を算出するよりも、劣化の状態を反射率の差として現れる数値に反映させることができ、もって判定精度の向上を図ることが可能になる。
(5)上記実施の形態では、1個のトナーパッチ検出センサ5を配置してベルト表面からの反射光を検出するとしたが、センサの個数は1個に限られず、複数、例えば2個とすることができる。
同図に示すように、2つのトナーパッチ検出センサ5は、ベルト幅方向の両端に対応する位置に配置されている。
ここで、Δr1≧Rhであることを判断すると(ステップS1351で「YES」)、ステップS136に移り、ベルト交換が行われたと判定する。
ここで、Δr2≧Rhであることを判断すると(ステップS1352で「YES」)、ステップS136に移り、ベルト交換が行われたと判定する。一方、Δr2<Rh1であることを判断すると(ステップS1352で「NO」)、当該処理を終了する。
これにより、例えばA3などの大サイズのシートや、A5などの小サイズのシートを使用可能な装置において、小サイズのシートの使用が多く、そのためベルトの一方端についてはシートとの接触により劣化しているが、他方端についてはシートとの接触が極端に少なくなって新品時の状態のまま変わらないといったことが生じた場合でも、一方のセンサによる判定だけでベルト交換が行われたことを判定でき、もって判定精度をより向上することができる。
(6)上記実施の形態では、電源投入の際にベルト交換有無判定処理を行うとしたが、これに限定されない。例えば、外装カバー17が開閉された直後に実行するとしても良い。ベルト交換には外装カバー17の開閉が必要であり、当該開閉がなされたということは、ベルト交換が行われた可能性が高いといえるからである。また、ジャムや故障などのトラブルが発生した場合にそのトラブルからの復帰時などとしても良い。
例えば、反射光量そのものを用いるとすることができる。例えば、交換時期に達したときに検出された反射光量の平均値を反射光の光量に関する値として格納しておき、電源投入の際に現在の反射光量の平均値を求め、これらの差が所定値以上であるか否かを判断すれば良い。
例えば、交換メッセージを表示させる機能を有するプリンタにおいて、交換メッセージを消去させるときの判断に用いる場合が考えられる。交換メッセージの消去は、ベルト交換が行われたときにだけ実行されるべきものだからである。
また、ベルト状に限られず、例えばドラム状のものであっても良い。さらにプリンタに限られず、複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
5 トナーパッチ検出センサ
11 中間転写ベルト
100 制御部
103 ベルト反射率算出部
104 ベルト交換有無判定部
105 反射率情報格納部
106 プリント枚数情報格納部
108 ベルト交換時期判定部
Claims (22)
- 交換可能な像担持体表面に画像を形成し、形成された画像をシートに転写する画像形成装置であって、
前記像担持体表面に光を照射し、その反射光の光量を検出する検出手段と、
前記像担持体が交換されたことを判定するための指標とされる情報を前記反射光の光量に関する値で格納する格納手段と、
前記検出手段による検出結果と前記格納手段に格納されている値とに基づいて前記像担持体が交換されたことを判定する判定手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 第1の時点と、第1の時点以降である第2の時点に、前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、
前記格納手段は、
前記算出手段により算出された反射率を示す値を前記情報として格納し、
前記判定手段は、
第1の時点に算出された反射率と第2の時点に算出された反射率との差の大きさに応じて前記像担持体が交換されたことの判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体の交換時期に達したことを判断する判断手段を備え、
前記算出手段は、
前記第1の時点を、前記像担持体の交換時期に達したと判断されたときとすると共に、前記第2の時点を、前記判定手段による判定が行われる直前の時点とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体の交換時期に近づいたことを判断する判断手段を備え、
前記算出手段は、
前記第1の時点を、前記像担持体の交換時期に近づいたことが判断されたときから所定時間が経過した時点または所定の画像形成回数に到達した時点とし、前記第2の時点を、前記判定手段による判定が行われる直前の時点とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、
前記情報は、
前記像担持体表面の、新品時相当の光の反射率を示す情報であり、
前記判定手段は、
前記算出手段により算出された反射率と、新品時相当の反射率との差分が所定値以下の場合に前記像担持体が交換されたと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、
装置への電源が投入された際、前記像担持体を交換するときに開閉が必要な外装部材が閉じられたことが検出された際、または発生したトラブルからの復帰の際に前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段による判定が行われると、画像形成時における画像形成条件を制御するための画像安定化制御を実行する画像安定化制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 交換可能な像担持体表面に画像を形成し、形成された画像をシートに転写する画像形成装置であって、
前記像担持体表面に光を照射し、その反射光の光量を検出する検出手段と、
前記像担持体が交換時に達したことを判定するための指標とされる情報を前記反射光の光量に関する値で格納する格納手段と、
前記検出手段による検出結果と前記格納手段に格納されている値とに基づいて前記像担持体が交換時期に達したことを判定する判定手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、
前記情報は、
前記像担持体表面の、新品時相当の光の反射率を示す情報であり、
前記判定手段は、
前記算出手段により算出された反射率と、新品時相当の反射率との差が所定値以上の場合に前記像担持体が交換時期に達したと判定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記算出手段は、
画像形成動作が終了したとき、所定時間が経過したとき、または所定の画像形成回数に到達したときに前記算出を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 第1の時点と、第1の時点以降である第2の時点に、前記検出手段により検出された検出結果から、前記像担持体表面の、光の反射率を求める算出手段を備え、
前記格納手段は、
前記算出手段により算出された反射率を示す値を前記情報として格納し、
前記判定手段は、
第1の時点に算出された反射率と第2の時点に算出された反射率との差の大きさに応じて前記像担持体が交換時期に達したことの判定を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体が交換されたことを判断する判断手段を備え、
前記算出手段は、
前記第1の時点を、前記像担持体が交換されたことが判断されたときとすると共に、前記第2の時点を、画像形成動作が終了したときとすることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 前記判定が行われてから前記像担持体が交換されるまでの間の画像形成を許可するか禁止するかについて、ユーザからの選択入力を受け付ける受付手段と、
禁止が受け付けられると、前記判定が行われてから前記像担持体が交換されるまでの間の画像形成を禁止させる禁止手段と、
を備えることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記算出手段は、
前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向における略全長に渡って複数箇所の反射率を求めることを特徴とする請求項2乃至6、9乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記算出手段は、
前記複数箇所の反射率の平均値または標準偏差を求めることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、
前記算出手段により算出された複数の反射率の値を降順に並べ替えたときの、最大値から所定の個数までの各値について、1つでも前記判定を行うための条件を満たしている場合には、前記判定を行うことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、
前記算出手段により算出された複数の反射率の値を昇順に並び替えたときの、最小値から所定の個数までの各値について、1つでも前記判定を行うための条件を満たしている場合に、前記判定を行うことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体上のホーム位置を検出する検出手段を有し、
前記算出手段は、
前記ホーム位置を基準に、前記像担持体表面の、前記像担持体移動方向における複数箇所の位置を特定し、特定した各位置の反射率を求めることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記算出手段による算出結果から、前記像担持体表面の反射率が最大または最小となる位置を特定し、特定した位置を除いた領域に画像を形成することを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検出手段は、
前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向と直交する方向における一方端の位置からの反射光の光量を検出する第1の検出部と、他方端の位置からの反射光の光量を検出する第2の検出部を有し、
前記判定手段は、
前記第1と第2のいずれか一方の検出部による検出結果を用いたときに前記判定を行うための条件を満たしている場合に、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記検出手段は、
前記像担持体表面の、当該像担持体移動方向と直交する方向における一方端の位置からの反射光の光量を検出する第1の検出部と、他方端の位置からの反射光の光量を検出する第2の検出部を有し、
前記第1と第2の検出部による検出結果を平均した値を検出値とすることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 異なる色のトナー像を作像する作像手段を有し、
前記像担持体は、回転駆動される中間転写体であり、
前記作像手段は、前記像担持体表面への画像の形成として、前記異なる色のトナー像を前記中間転写体表面に多重転写することを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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