JP2007254722A - コーティング組成物及び樹脂積層体 - Google Patents

コーティング組成物及び樹脂積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂基材と良好な密着性を有し、かつ優れた耐擦傷性や耐候性を有する硬化膜、コーティング組成物及び樹脂積層体を提供する。
【解決手段】平均粒径が1〜200nmの、有機系紫外線吸収性粒子と、平均粒径が1〜200nmの、無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカを、Si−O結合を有するマトリックス中に分散してなる硬化膜。
【選択図】無し

Description

本発明は、硬化膜、コーティング組成物及びこの組成物により表面処理を施した樹脂積層体に関する。
熱可塑性プラスチック、特にポリカーボネート樹脂は、透明性に優れており、軽量で耐衝撃性にも優れていることから、ガラスに代わる構造材料として広く使用されている。しかしながら、耐擦傷性に劣るため、その用途は限定されており、ポリカーボネート樹脂基材の表面特性を改良することが切望されている。
表面処理の改良方法として、ポリカーボネート樹脂成形品の表面を表面処理剤で被覆する方法がある。例えば、多官能アクリル系の光硬化性樹脂や、メラミン系又はオルガノポリシロキサン系の熱硬化性樹脂からなる硬化層をポリカーボネート樹脂基材の表面に形成する方法が提案されている。
この中では、オルガノシロキサンで被覆したものが、耐擦傷性、耐薬品性に優れるため、有用とされている。しかし、このオルガノシロキサン系樹脂による被覆は、ポリカーボネート樹脂に対する密着性に問題があり、特に屋外で長期間にわたって用いた場合に、コーティング層が剥がれ落ちるという問題があった。密着性や耐摩耗性向上のため、オルガノシロキサン系樹脂の膜厚を厚くしようとしても、硬化時に割れを生じ易い等の問題があり、改良が切望されている。
密着性の改良については、接着性の良好な各種ポリマーを塗料に配合する方法が、特許文献1等に提案されているが、耐擦傷性が犠牲となる。また、ポリマーを溶解させるため、トルエンやテトラヒドロフラン等の有機溶剤を用いると、ポリカーボネート基材等の表面を侵し、白化し、透明積層体を形成することができない。場合によっては塗料の耐候性を著しく低下させる。従って、耐擦傷性及び耐候性を要求する用途では、ポリカーボネート樹脂基材の上に、アクリル系塗料をプライマーとして塗布し、さらにその上に、コーティング層を塗布する2コート方式が一般的である(特許文献2等)。しかし、作業工程が長いため生産性に問題があり、1コート法の開発が切望されている。
特許文献3には、水性エマルションとコロイダルシリカからポリカーボネート樹脂上に1コートで熱硬化膜を形成する技術が提案されているが、有機微粒子の融着によって形成された有機膜内部にシリカ粒子が分散した膜を形成する。樹脂基材との密着性付与は可能だが、耐摩耗性付与は難しい。
特許文献4には、耐擦傷性と密着性を1コート法で実現させる方法が提案されている。この方法では、シランカップリング剤として、エポキシ基含有シランカップリング剤及びアミノ基シランカップリング剤の少なくとも1種を使用するのが好ましく、シランカップリング剤は、塗料の不揮発成分(JIS K5401)100重量部に対して、5〜10重量部の範囲で使用する。シランカップリング剤が5重量部未満の場合は、膜性、密着性が低下し、10重量部を超える場合は、耐擦傷性が低下することが記載されている。特許文献4の実施例6に示されるように、耐紫外線処方を施していない、もしくはあまり施していないポリカーボネート樹脂積層体の耐候性は低く、コート層の剥離が起こる。
一方、特許文献5には、シリコーン含有高分子紫外線吸収剤粒子とポリオルガノシロキサンを含む組成物が開示されている。しかし、高分子紫外線吸収剤粒子とポリオルガノシロキサンとを混合しただけでは、分散を安定化させることはできない。
特開平7−90224号公報 特開2004−131549号公報 特開2003−82272号公報 特開2000−272071号公報 特開2004−1393号公報
本発明は、上記課題に鑑み、プライマーを用いなくてもポリカーボネート等の樹脂基材と良好な密着性を有し、かつ優れた耐擦傷性や耐候性を有する硬化膜、コーティング組成物及び樹脂積層体を提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の硬化膜、コーティング組成物及び樹脂積層体等が提供される。
1.平均粒径が1〜200nmの、有機系紫外線吸収性粒子と、平均粒径が1〜200nmの、無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカを、Si−O結合を有するマトリックス中に分散してなる硬化膜。
2.前記有機系紫外線吸収性粒子の硬化膜における体積分率が、0.5〜70体積%である1記載の硬化膜。
3.前記硬化膜中に含まれる、無機酸化物の総換算重量が、硬化膜の全重量の30〜80重量%である1又は2記載の硬化膜。
4.1〜3いずれか記載の硬化膜を、樹脂基材上に形成した樹脂積層体。
5.ヘイズが10%以下である4に記載の樹脂積層体。
6.可視光線透過率が80%以上である5記載の樹脂積層体。
7.下記成分(1)〜(7)を含むコーティング組成物。
(1)アルコキシシラン化合物又はポリアルコキシシラン化合物
(2)アミノシラン化合物
(3)エポキシシラン化合物
(4)高分子紫外線吸収剤粒子
(5)硬化触媒
(6)無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ
(7)溶剤
8.前記成分(1)〜(7)の配合量が、下記の範囲である7記載のコーティング組成物。
成分(1):10〜90重量%
成分(2):1〜55重量%
成分(3):1〜60重量%
成分(4):0.1〜65重量%
成分(5):0.1〜30重量%
成分(6):
成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子のみの場合は、0.1〜50重量%
成分(6)がコロイダルシリカのみの場合は、0.1〜80重量%
成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカの場合は、無機系紫外線吸収性粒子が0.1〜50重量%であり、コロイダルシリカが0.1〜80重量%
成分(7):成分(1)〜(6)の合計を100重量部とした時、10〜1000重量部
9.前記硬化触媒が有機酸である7又は8記載のコーティング組成物。
10.7〜9のいずれか記載のコーティング組成物を硬化してなる硬化膜。
11.下記成分(1)〜(7)を混合して調製するコーティング組成物の製造方法。
(1)アルコキシシラン化合物又はポリアルコキシシラン化合物
(2)アミノシラン化合物
(3)エポキシシラン化合物
(4)高分子紫外線吸収剤粒子
(5)硬化触媒
(6)無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ
(7)溶剤
12.少なくとも成分(1)及び成分(6)を含む混合液を作製し、最後に成分(4)を混合する11記載コーティング組成物の製造方法。
13.7〜9いずれか記載のコーティング組成物を加熱し、硬化させる硬化膜の製造方法。
本発明によれば、樹脂基材(特にポリカーボネート樹脂基材)と良好な密着性を有し、かつ優れた耐擦傷性や耐候性を有する透明な硬化膜、コーティング組成物及び樹脂積層体を提供できる。
さらに、本発明の樹脂積層体は、特に、ポリカーボネート樹脂積層体をプライマー層を用いずに得られることから、コスト的に有利であり、ガラスに代わる構造部材として有用である。
本発明の硬化膜は、平均粒径が1〜200nmの有機系紫外線吸収性粒子と、平均粒径が1〜200nmの無機系紫外線吸収性粒子及び/又は平均粒径が1〜200nmのコロイダルシリカが、Si−O結合を有するマトリックス中に分散している。有機系紫外線吸収性粒子と、無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカを膜中に微細な粒子として分散させることで、耐紫外線性に優れ、かつ透明性の高い硬化膜が得られる。
有機系紫外線吸収性粒子として高分子紫外線吸収剤を好適に使用できる。高分子紫外線吸収剤、無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカについては後述する
有機系紫外線吸収性粒子、無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカの平均粒径は、TEM(透過電子顕微鏡)で樹脂基板上の熱硬化膜の断面観察を行い、画像処理ソフトにより求めた平均値を意味する。これら粒子の平均粒径は100nm以下が好ましい。
Si−O結合を有するマトリックスとしては、アルコキシシラン化合物の加水分解・縮合反応により形成される、Si−O縮合体等を例示できる。Siには、Me(メチル)基等の有機置換基が共有結合していても、未縮合のため存在する、OMe基やOH基が共有結合していてもよい。
硬化膜に占める有機系紫外線吸収性粒子の体積率が、0.5〜70体積%であることが好ましく、特に1〜50体積%であることが好ましい。これにより高透明で、紫外線吸収能に優れた硬化膜となる。
尚、有機系紫外線吸収性粒子の体積分率は、TEM(透過電子顕微鏡)で樹脂基板上の硬化膜の断面観察を行い、画像処理ソフトを使用して面積%を求め、その値を「観察サンプルの厚み÷平均粒径」値で割って求めた値を意味する。
本発明の硬化膜では、硬化膜中に含まれる、Si化合物、無機系紫外線吸収性粒子、コロイダルシリカ等に由来する無機酸化物の総換算重量が、硬化膜の全重量の30〜80重量%であることが好ましく、40〜80重量%であることが特に好ましい。この範囲とすることにより、造膜性(ひび割れ無し)良好で耐擦傷性に優れた硬化膜が得られる。
尚、無機酸化物の割合は、テフロン(登録商標)シャーレ上に形成した硬化膜サンプルを熱重量測定(窒素下、20℃/分昇温、室温〜800℃)し、その800℃での残渣量の値から求める。
本発明の硬化膜は、様々な樹脂基材に適用して、樹脂積層体を形成できる。特にポリカーボネート樹脂及びポリメタクリル酸メチル(PMMA)に対して好適に使用できる。
ポリカーボネート樹脂基材は、特に限定されないが、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカンや2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジハロゲノフェニル)アルカンで代表されるビスフェノール化合物から周知の方法で製造された重合体が用いられ、その重合体骨格に脂肪酸ジオールに由来する構造単位が含まれていても、エステル結合を持つ構造単位が含まれていてもよい。分子量については特に限定されないが、押出成形性や機械的強度の観点から、粘度平均分子量で10,000〜50,000のものが好ましく、13,000〜40,000のものがより好ましい。基材の厚みについては、特に制限はないが、好ましくは0.1〜20mm程度の範囲である。ポリカーボネート樹脂基材は透明な基材が好ましい。
尚、樹脂基材中には必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤、難燃剤、無機フィラー、帯電防止剤、及び熱線遮蔽剤等を適宜添加してもよい。
ポリカーボネート積層体の場合、耐候性をさらに向上させるために、ポリカーボネート樹脂基材の表面に、予めポリカーボネート樹脂100重量部に対して、紫外線吸収剤を好ましくは1〜10重量部、より好ましくは1〜5重量部添加した5〜100μmのポリカーボネート樹脂層を設けたポリカーボネート樹脂基材を使用することが好ましい。使用する紫外線吸収剤としては、従来より公知のベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸フェニルエステル系、トリアジン系等が挙げられるが、一般的にはトリアゾール系が使用されている。
ポリカーボネート樹脂基材に紫外線吸収剤を含有したポリカーボネート樹脂層を設ける方法についても特に制限はないが、ポリカーボネート樹脂と紫外線吸収剤を含有したポリカーボネート樹脂とを同時に溶融押出してシート化する共押出法により設けることが好ましい。
尚、本発明の樹脂積層体は、樹脂基材とコーティング層の二層であるが、本発明の効果を損なわない範囲において、適宜他の層を積層させても構わない。
本発明の樹脂積層体は、好ましくは可視光線透過率80%以上、より好ましくは85%以上である。また、ヘイズ値は好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下である。
本発明の硬化膜は、例えば、以下に説明する本発明のコーティング組成物を硬化させることにより作製できる。
本発明のコーティング組成物は、下記成分(1)〜(7)を含む。
(1)アルコキシシラン化合物又はポリアルコキシシラン化合物
(2)アミノシラン化合物
(3)エポキシシラン化合物
(4)高分子紫外線吸収剤粒子
(5)硬化触媒
(6)無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ
(7)溶剤
アルコキシシラン化合物(1)は、アミノ基とエポキシ基を含まないアルコキシシラン化合物であり、好ましくは2官能アルコキシシラン、3官能アルコキシシラン又は4官能アルコキシシラン、より好ましくは3官能アルコキシシラン又は4官能アルコキシシランを使用できる。尚、これらは単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。
3官能アルコキシシランとしては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシシラン、メチル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリブトキシシラン、エチル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキシルトリプロポキシシラン、ヘキシルトリブトキシシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、デシルトリプロポキシシラン、デシルトリブトキシシラン、置換基にフッ素原子を導入したトリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のフッ素化アルキル(トリアルコキシ)シラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。また2種類のアルコキシ基を有するメチルジメトキシ(エトキシ)シラン、エチルジエトキシ(メトキシ)シラン等も挙げられる。
4官能のアルコキシシランとしては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン等が挙げられる。
好適なアルコキシシラン化合物(1)を、以下の式(1)で表すことができる。
(RSi(OR4−m (1)
(式中、Rは同じでも異なってもよく炭素数1〜6のアルキル基;ビニル基;フェニル基;又はメタクリロキシ基、ウレイド基、フルオロ基で置換された炭素数1〜6のアルキル基である。Rは炭素数1〜4のアルキル基である。mは0,1,2のいずれかの整数である。)
ポリアルコキシシラン化合物(1)とは、上記のアルコキシシラン化合物がシロキサン結合(Si−O結合)でつながった化合物である。具体例として、多摩化学工業(株)製の「シリケート40」、「シリケート45」、「シリケート48」、「Mシリケート51」、「MTMS−A」、コルコート株式会社製の「SS―101」、東レダウコーニング株式会社製の「AZ−6101」「SR2402」「AY42−163」等のポリアルコキシシラン化合物(アルコキシシリケート化合物)が挙げられる。
アミノシラン化合物(アミノ基含有シラン化合物)(2)は、アミノ基を含むがエポキシ基は含まないアルコキシシラン化合物であり、具体例としては、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
好適なアミノシラン化合物(2)を、以下の式(2)で表すことができる。
(R11Si(OR4−n (2)
(式中、R11は同じでも異なってもよく炭素数1〜4のアルキル基;ビニル基;フェニル基;又はメタクリロキシ基、アミノ基(─NH基)、アミノアルキル基(―(CH−NH基)、アルキルアミノ基(―NHR基)からなる群から選ばれる1以上の基で置換された炭素数1〜3のアルキル基であり、R11の少なくとも1つは、アミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基のいずれかで置換された炭素数1〜3のアルキル基である。上記アルキルアミノ基におけるxは、1〜3の整数であり、上記アルキルアミノ基におけるRは炭素1〜3のアルキル基である。Rは炭素数1〜4のアルキル基である。nは1又は2の整数である。)
エポキシシラン化合物(エポキシ基含有シラン化合物)(3)は、エポキシ基を含むがアミノ基は含まないアルコキシシラン化合物であり、具体例としては、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(ジメトキシ−3−グリシドキシプロピルメチルシラン)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4―エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4―エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
好適なエポキシシラン化合物(3)を、以下の式(3)で表すことができる。
(R21Si(OR4−n (3)
(式中、R21は同じでも異なってもよく炭素数1〜4のアルキル基;ビニル基;フェニル基;又はメタクリロキシ基、グリシドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基からなる群から選ばれる1以上の基で置換された炭素数1〜3のアルキル基であり、R21の少なくとも1つは、グリシドキシ基又は3,4−エポキシシクロヘキシル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基である。Rは炭素数1〜4のアルキル基である。nは1又は2の整数である。)
高分子紫外線吸収剤粒子(4)は、紫外線吸収剤の機能を有する骨格を分子内に有する高分子化合物である。
例えば、紫外線吸収剤として作用する骨格(ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系等)を側鎖に有するアクリル系モノマーと他のエチレン系不飽和化合物(アクリル酸、メタクリル酸及びそれらの誘導体、スチレン、酢酸ビニル等)と共重合させたものが例示される。従来の紫外線吸収剤が一般に分子量200〜700の低分子であるのに対し、高分子紫外線吸収剤粒子の重量平均分子量は通常1万を超える。プラスチックとの相溶性や耐熱性等、従来からある低分子型紫外線吸収剤の欠点が改良され、長期にわたって耐候性能を付与できるものである。形状は、粉末、又は、酢酸エチル等の有機溶剤を分散剤とした溶液系や、水中に分散したエマルジョン系等がある。具体例としては、一方社油脂工業(株)製のコーティング用高分子紫外線吸収剤ULS700、ULS−1700、ULS383MA、ULS−1383MA、ULS−383MG、ULS−385MG、ULS−1383MG、ULS−1385MG、ULS−635MH、ULS−933LP、ULS−935LH、ULS−1935LH、HC−935UE、XL−504、XL−524、XL−547、XL−729、XL−730等や、株式会社ニッコー化学研究所製の高分子紫外線吸収樹脂塗料NCI−905−20EMやNCI−905−20EMA(スチレンモノマーとベンゾトリアゾール系モノマーの共重合体でできた高分子紫外線吸収剤)が挙げられる。
好ましくは、分散媒体が、水、メタノール、エタノール、プロパノール、1―メトキシ−2−プロパノール等の低級アルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類が挙げられる。この様な分散媒体を用いることにより、高分子紫外線吸収剤の分散性が向上し、沈降を防ぐことができる。さらに好ましくは分散媒体が水のものである。分散媒体が水の場合、Si−O結合を有するマトリックスの形成の際に必要な、シラン化合物の加水分解、縮合反応にも使用できるので好都合である。
硬化触媒(5)は、シラン化合物(1)〜(3)を加水分解、並びに縮合(硬化)させる触媒であり、その例として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、亜硝酸、過塩素酸、スルファミン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、グルタミン酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸等の有機酸が挙げられる。
また、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、n−ヘキシルアミン、ジメチルアミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、酢酸エタノールアミン、ギ酸ジメチルアニリン、安息香酸テトラエチルアンモニウム塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸ベンゾイルトリメチルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウムアセテート、オクチル酸スズ等の有機金属塩、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、アルミニウムトリイソブトキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムアセチルアセトナート、SnCl、TiCl、ZnCl等のルイス酸等が挙げられる。
これら硬化触媒(5)のうち、高分子紫外線吸収剤粒子(4)の配合量を増量しても高分散化でき、得られる膜の透明性を向上できることから、有機酸が好ましく使用できる。特に有機カルボン酸、なかでも酢酸が好ましく使用できる。
尚、硬化触媒は、単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。
無機系紫外線吸収性粒子(6)として、半導体を例示できる。半導体は、バンドギャップ以上のエネルギーがもつ光、即ち紫外線を吸収し、伝導帯に電子が、価電子帯に正孔が生じる。エネルギー放出過程は、これらの再結合により熱等のエネルギーに変換されると考えられている。酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、三酸化タングステン、チタン酸ストロンチウム等が、一般的に知られた無機系紫外線吸収性粒子である。例えば、酸化チタンのバンドギャップエネルギーはルチル型で3eV、アナターゼ型で3.2eVであり、各々約410nm、390nmの波長の光エネルギーに相当する。これよりも短波長の光、即ち紫外線を吸収することができる。より長波長の紫外線がカットできることから、ルチル型が使用されることが多い。逆にこれよりも長波長の光、即ち可視光は本質的には吸収しない。
市販品としては、用途、製法によって使い分けることが可能であるが、酸化チタンとしては、石原産業株式会社製「中性チタニアゾルTSK−5」等、酸化セリウムは、多木化学製の酸化セリウム系紫外線吸収剤「ニードラール」、水分散タイプのアニオン型エマルションのニードラールP−10、水分散タイプのカチオン型エマルションのニードラールU−15や、粉末タイプ等、酸化亜鉛としては、住友大阪セメント社製「ZS−303」、石原産業株式会社製「超微粒子酸化亜鉛FZO」等が挙げられる。無機系紫外線吸収性粒子は、その電子の働きにより紫外線エネルギーを微弱なエネルギーに変換して放出する。この時、無機系紫外線吸収性粒子自体は物質変化を起こさないので、長期間、その効果を持続する。
コロイダルシリカ(6)とは、コロイドシリカ、コロイド珪酸ともいう。水中では、水和によって表面にSi−OH基を有する酸化ケイ素のコロイド懸濁液をいう。珪酸ナトリウムの水溶液に塩酸を加えると生成する。最近は、新しい調製法が次々に開発され、非水溶液中に分散したものや、気相法で作った微粉末状のものがあり、粒子径も数nmから数μmのものまで多彩である。本発明で使用するのは、平均粒径が1〜200nmのものである。粒子の組成も不定で、シロキサン結合(―Si−O―、−Si―O−Si−)を形成して、高分子化しているものもある。粒子表面は多孔性で、水中では一般的に負に帯電している。
市販品としては、扶桑化学工業株式会社製「超高純度コロイダルシリカ」クォートロンPLシリーズ(品名:PL−1、PL−3、PL−7)、同社製「高純度オルガノゾル」や、日産化学工業株式会社製「水性シリカゾル(品名:スノーテックス20、スノーテックス30、スノーテックス40、スノーテックスO、スノーテックスO−40、スノーテックスC、スノーテックスN、スノーテックスS、スノーテックス20L、スノーテックスOL)等」や「オルガノシリカゾル(品名:メタノールシリカゾル、MA−ST−MS,IPA−ST、IPA−ST−MS、IPA−ST−L、IPA−ST−ZL,IPA−ST−UP、EG−ST、NPC−ST−30、MEK−ST、MEK−ST−MS、MIBK−ST、XBA−ST、PMA−ST、DMAC−ST)等」が挙げられる。
高分子紫外線吸収剤粒子だけでも耐紫外線性に優れるが、さらに耐久性を求められた場合、硬化膜中の高分子紫外線吸収剤粒子含量を増やす方法がある。しかし、耐擦傷性の低下が著しくなることが予想される。また、無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカのみで硬化膜を製造することは可能だが、硬化膜の可とう性が低下し、熱硬化時のクラック発生防止が困難になることから、硬化膜の厚みを増加させるのが困難になってくる。結果、十分な紫外線吸収能力が発揮できない。本発明では、有機系紫外線吸収剤と、無機系紫外線吸収剤及び/又はコロイダルシリカを共に使用することにより、他の特性を劣化させることなく優れた紫外線吸収性が得られる。
本発明のコーティング組成物は、水及び/又は有機溶剤に混合された状態で使用する。本発明で用いる溶剤(7)は、上記各成分を均一に混合できるものであれば特に限定されないが、例えば、水、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル類等を挙げることができる。これら有機溶剤のうち、アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル(1−メトキシ−2−プロパノール)、プロピレンモノメチルエーテルアセテート、ジアセトンアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ等を挙げることができる。
その他の溶媒の具体例としては、シクロヘキサノン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、キシレン、ジクロロエタン、トルエン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸エトキシエチル等が挙げられる。
これらは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組合わせて用いてもよい。
各成分(1)〜(7)の配合量は、適宜設定できるが、例えば、以下の通りである。
アルコキシシラン化合物(1):好ましくは5〜90重量%(より好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは15〜75重量%)(さらには、4官能アルコキシシラン5〜50重量%(より好ましくは5〜45重量%)、3官能アルコキシシラン5〜80重量%(より好ましくは5〜40重量%))
アミノシラン化合物(2):好ましくは1〜55重量%(より好ましくは2〜45重量%)
エポキシシラン化合物(3):好ましくは1〜60重量%(より好ましくは5〜45重量%)
高分子紫外線吸収剤粒子(4):好ましくは0.1〜65重量%(より好ましくは0.1〜50重量%)
硬化触媒は(5):好ましくは0.1〜30重量%(より好ましくは0.1〜20重量%)
成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子のみの場合:好ましくは0.1〜50重量%(より好ましくは0.1〜30重量%)
成分(6)がコロイダルシリカのみの場合:好ましくは0.1〜80重量%(より好ましくは0.1〜50重量%)
成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカの場合:好ましくは無機系紫外線吸収性粒子が0.1〜50重量%(より好ましくは0.1〜30重量%),コロイダルシリカが0.1〜80重量%(より好ましくは
0.1〜50重量%)
尚、上記の(1)〜(6)の配合量は(1)〜(6)の合計量に対する重量%である。
4官能アルコキシシランが50重量%を超えて混合される場合は、造膜性が低下し、ひび割れが生じる恐れがある。5重量%未満の場合は、耐擦傷性が低下する恐れがある。3官能アルコキシシランが80重量%を超えて混合される場合は、耐擦傷性が低下し、5重量%未満の場合は、コーティング液安定性が低下する恐れがある。
アミノシラン化合物(2)が55重量%を超えて混合される場合は、造膜性が低下し、ひび割れが生じる恐れがある。1重量%未満の場合は、密着性、耐擦傷性、コーティング液の安定性が著しく低下する恐れがある。さらに配合量下限については、実施例で示すように、5重量%以上使用することが、耐擦傷性発現に好ましい。より好ましくは8重量%以上である。
エポキシシラン化合物(3)が60重量%を超えて混合される場合は、膜の透明性、密着性、耐擦傷性、コーティング液安定性が低下し、1重量%未満の場合は、造膜性が低下し、ひび割れが生じる恐れがある。さらに配合量下限については、実施例で示すように、5重量%以上使用することが、造膜性(ひび割れ無)発現に好ましい。より好ましくは10重量%以上である。
高分子紫外線吸収剤粒子(4)が65重量%を超えて混合される場合は、耐擦傷性が低下し、0.1重量%未満の場合は、十分な耐候性を示さない恐れがある。
硬化触媒(5)が30重量%を超えて混合される場合は、コーティング液の安定性が低下する恐れがあり、0.1重量%未満の場合は、硬化不良の原因となる恐れがある。
無機系紫外線吸収性粒子(6)が50重量%を超えて混合される場合は、造膜性が低下する恐れがあり、0.1重量%未満の場合は、十分な耐候性を示さない恐れがある。
コロイダルシリカ(6)が80重量%を超えて混合される場合は、造膜性が低下したり、均一分散が困難になる恐れがあり、0.1重量%未満の場合は、十分な耐擦傷性付与効果が得られない恐れがある。
溶剤(7)の配合量は、成分(1)〜(6)の合計100重量部に対して、好ましくは10〜1000重量部、より好ましくは10〜800重量部、特に好ましくは50〜600重量部の範囲で使用される。
また、本発明のコーティング組成物は、この他、硬化被膜のレベリング剤、潤滑剤を添加することができ、それらの添加剤として、例えばポリオキシアルキレンとポリジメチルシロキサンの共重合体、ポリオキシアルキレンとフルオロカーボンとの共重合体等を用いることができる。
この他、必要に応じて、光安定化剤、耐候性付与剤、着色剤又は帯電防止剤も添加可能である。
コーティング組成物は、上記成分(1)〜(7)を混合して調製する。
好ましくは、少なくとも成分(1)及び成分(6)を含む混合液を作製し、最後に成分(4)を混合する。
このように、分離して調製すると、コーティング組成物の保存安定性(ゲル化しない等)が向上するため、好ましい。
本発明のコーティング組成物は、常法により硬化することで硬化膜(硬化皮膜)とすることができる。
具体的には、硬化膜を形成する対象である樹脂成形品(射出成形品、フィルム又はシート等)等の基材上に、コーティング組成物をスプレー、浸漬、カーテンフロー、バーコーター又はロールコーティング等の公知の方法により塗布し、塗膜を形成する。塗膜の厚さとしては、硬化膜の厚みが、好ましくは1〜15μm、より好ましくは2〜10μmとなるように調整する。
その後、適当な硬化条件、通常80〜140℃、好ましくは110〜140℃にて30〜120分間加熱硬化することにより硬化膜が得られる。
本発明のコーティング組成物から得られる硬化膜は、膜中に有機系紫外線吸収性粒子((4)成分)、並びに無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ((6)成分)が分散している。本発明の硬化膜は、好ましくは可視光線透過率80%以上、より好ましくは85%以上である。また、好ましくはヘイズ値が10%以下、より好ましくは、5%以下である。このような硬化膜は、耐紫外線性に優れ、かつ透明性の高い硬化膜となる。
尚、有機系粒子((4)成分)と、無機系粒子及び/又はコロイダルシリカ((6)成分)が分散する、Si−O結合を有するマトリックスは、(1),(2),(3)成分に由来する。
実施例及び比較例で、以下の成分等を使用した。
成分(1):
MTMS−A(3官能ポリアルコキシシラン化合物)
(多摩化学工業(株)製) Lot.030601
固形分(不揮発分)67%(製造元分析表より)
Mシリケート51(4官能ポリアルコキシシラン化合物)
(多摩化学工業(株)製) Lot.03070
固形分(不揮発分)51%(製造元分析表より)
成分(4):
ULS−1385MG(紫外線吸収骨格種:ベンゾトリアゾール系)
一方社油脂工業株式会社製(水分散/固形分濃度30%)
成分(6):
ニードラールU−15(無機系紫外線吸収性粒子)
多木化学(株)製(水分散、酸化セリウム濃度15重量%,粒子径メーカーカタログ値8nm以下)
スノーテックスO−40(コロイダルシリカ)
日産化学工業(株)製(水分散、コロイダルシリカ濃度40重量%、粒子径メーカーカタログ値10〜20nm)
ポリカーボネート基材:
出光興産株式会社製(旧出光石油化学株式会社製) IV2200R(耐候グレード)、3mm厚(可視光線透過率90%、ヘイズ値1%)
実施例1
[コーティング液の調製]
表1の仕込み量に従い調製した。
容積50gのサンプル管に、無機系紫外線吸収性粒子分散液(成分(6):多木化学製ニードラールU−15(水分散、酸化セリウム濃度15重量%)、エチルセロソルブ(成分(7))、イオン交換水(成分(7))を仕込み、700rpmで撹拌しながら、酢酸(成分(5))、テトラメトキシシラン(成分(1))、20%p−トルエンスルホン酸メタノール液(成分(5))の順に、それぞれ1分間かけて滴下した。引き続き、室温で10分撹拌し、これをA液とした。
容積20gのサンプル管に、メチルトリメトキシシラン(成分(1))、エチルセロソルブ(成分(7))、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(成分(3))を仕込み、500rpmで、10分間撹拌し、これをB液とした。
A液をB液に2分間かけて滴下した後、700rpmで、室温30分撹拌した。引き続き、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(成分(2))を、2分間かけて滴下した後、24時間室温で撹拌した。
最後に、撹拌しながら、高分子紫外線吸収剤粒子ナノ粒子分散液(成分(4):一方社油脂工業製ULS−1385MG、紫外線吸収骨格種:ベンゾトリアゾール、水分散、固形分濃度:30重量%、対固形分中の紫外線吸収性モノマー共重合割合:約50重量%)を、3分間かけて滴下した。引き続き、暗所25℃にて、1週間静置した。
[樹脂積層体の作製]
上記で得られたコーティング液を、厚み3mmのポリカーボネート成形体の表面に、硬化被膜が6μmになるように、バーコーターにて塗布し、130℃、2時間で熱硬化させた。このようにして得られた硬化被膜の物性評価を表1に示した。
尚、表中、固形分中の高分子紫外線吸収剤粒子含量(重量%)とは、コーティング組成物中の固形分に占める高分子紫外線吸収剤粒子の割合である。
実施例1で作製した硬化被膜の有機系粒子の体積分率を下記の方法で測定した結果、6体積%であった。また、Si化合物と無機系紫外線吸収性粒子に由来する無機酸化物の総換算質量を下記の方法で測定した結果、58重量%であった。
[評価方法]
(1)硬化膜中(固形分中)の有機系粒子の平均粒径:TEM(透過型電子顕微鏡)で熱硬化膜の断面観察を行ない、その1μm角中に存在する粒子を10個選び、米国NIH(National Institute of Health)製フリーソフト:NIH Image 1.63を使用して平均粒径を求めた。尚、実施例1−14における平均粒径は40〜60nmであった。また、実施例1及び実施例12で作製した熱硬化膜の断面写真(倍率:10万倍)を図1及び図2に示す。この写真は実施例1及び実施例12の硬化膜のTEM断面写真である。黒点は無機系紫外線吸収粒子であり、白点は有機系紫外線吸収性粒子である。写真より、両方の粒子が200nm(=0.2μm)以下の粒径で分散していることが分かる。
(2)硬化膜中(固形分中)の無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカの平均粒径:有機系微粒子と同様の方法で測定した。共にTEM写真で黒点となる。尚、実施例1〜7,13,14における無機系紫外線吸収性粒子の平均粒径は5〜10nmであった。実施例13,14におけるコロイダルシリカの平均粒径は23nmであった。
(3)硬化膜中の有機系粒子の体積分率:有機系粒子の体積分率は、TEM(透過電子顕微鏡)で樹脂基板上の熱硬化膜の断面観察を行い、その1.5μm中に存在する粒子の面積を、米国NIH製フリーソフトを使用して面積%を求め、その値を、「観察サンプルの厚み÷有機系粒子の平均粒径」値で割って求めた。
(4)硬化膜中に含まれる、無機酸化物の総換算重量:酸化物の割合は、テフロン(登録商標)シャーレ上で、コーティング液を熱硬化して得られたサンプルを、熱重量測定(窒素下、20℃/分昇温、室温〜800℃)し、その800℃での残渣量から求めた。
(5)液安定性:常温で14日間密栓保存して、ゲル化の有無を目視により判定した。ゲル化していないものについては、株式会社エー・アンド・デイ音叉型振動式粘度計 SV−10にて粘度測定を行い、初期からの変化率が3倍以内のものを良好とした。
(6)硬化膜の外観:目視にて硬化被膜の外観(異物やまだら模様の有無)、ひび割れの有無を確認した。
(7)樹脂積層体の可視光線透過率及びヘイズ:直読ヘイズコンピュータ(スガ試験機(株)製、HGM−2DP)にて、ポリカーボネート基板との積層体の状態で測定した。
(8)硬化膜の耐擦傷性:スチールウール#0000、荷重500g、20mm/秒で10往復した後、表面の傷付きの状態を目視により4段階で評価した。
1:全く傷がつかない
2:僅かに傷がつく
3:擦った箇所の半分に傷がつく
4:擦った箇所の全面に傷がつく
(9)硬化膜と樹脂基材との密着性:JIS K5400に準拠し、サンプルをカミソリの刃で2mm間隔に縦横11本ずつ切れ目を入れて100個の碁盤目をつくり、市販のセロハンテープ(「CT−24(幅24mm)」、ニチバン(株)製)を指の腹でよく密着させた後、90°の角度で手前方向に急激に剥し、皮膜が剥離しないで残存したます目数(X)をX/100で表示した。
(10)硬化膜の耐有機薬品性:硬化被膜上にアセトンを1cc滴下し、5分後に布で拭き取った後、被膜の状態を目視により観察した、変化のないものを良好とした。
(11)耐熱性:耐熱試験機(TABAI製、PS−222)にて、110℃、720時間の条件で実施した。試験前後での密着性の変化で、耐熱性を評価した。
(12)耐冷熱衝撃性:冷熱衝撃試験(ESPEC製、TSA−200D−Wにて、−30℃で1時間、110℃で1時間を100サイクル)を実施した。試験前後での密着性の変化で、耐冷熱試験性を評価した。
(13)耐候性:キセノンウェザー試験(アトラス社Ci165、出力6.5kW、ブラックパネル温度63℃、湿度50%、1020時間及び1440時間)を実施した。試験前後の密着性の変化で、耐熱性を評価した。
(14)有機系紫外線吸収粒子、無機系紫外線吸収性粒子、コロイダルシリカ(ナノ粒子)の分散構造:個々の粒子の平均粒子径が、200nm以下のものを○、平均粒子径が200nmより大きいものを×、また、粒径が200nm以下のものも存在するが、粒子が融着し粒径が200nm以上のアメーバ状になったものが存在するものを△とした。
実施例2〜7
実施例1と同様に、表1の成分及び仕込み量に従い調製し、評価した。評価結果を表1に示す。
実施例8
成分(6)として、無機系紫外線吸収性粒子3.3gの代わりにコロイダルシリカ1.25g(日産化学工業(株)製スノーテックスO−40(水分散、コロイダルシリカ濃度40重量%))を用い、他の成分については表2に従い調製した他は、実施例1と同様にして、コーティング液の調製し、さらに、樹脂積層体を作製して評価した。評価結果を表2に示す。
尚、表中、対固形分中の無機酸化物含量(重量%)とは、コーティング組成物中の固形分に占める無機酸化物(例:SiO、CeO)の割合である。固形分中の高分子紫外線吸収剤粒子含量(重量%)とは、コーティング組成物中の固形分に占める高分子紫外線吸収剤粒子の、仕込み比から求めた割合である。
実施例8で作製した硬化被膜の有機系粒子の体積分率は8体積%、Si化合物とコロイダルシリカに由来する無機酸化物の総換算質量は59重量%であった。
実施例9〜12
実施例8と同様に、表2の成分及び仕込み量に従い調製し、評価した。評価結果を表2に示す。
実施例13
成分(6)として、無機系紫外線吸収性粒子3.3gの代わりにコロイダルシリカ1.25gと無機系紫外線吸収性粒子2.6gを用い、他の成分については表2に従い調製した他は、実施例1と同様にして、コーティング液の調製し、さらに、樹脂積層体を作製して評価した。評価結果を表2に示す。
実施例13で作製した硬化被膜の有機系粒子の体積分率は6体積%、Si化合物、コロイダルシリカ、無機系紫外線吸収性粒子に由来する無機酸化物の総換算質量は63重量%であった。
実施例14
実施例13と同様に、表2の成分及び仕込み量に従い調製し、評価した。評価結果を表2に示す。
比較例1〜8
実施例1と同様に、表3,表4の成分及び仕込み量に従い調製し、評価した。評価結果を表3,表4に示す。尚、比較例4及び比較例8は、可視光線透過率やヘイズが測定できなかった。
実施例1〜14から、本発明のコーティング組成物は貯蔵安定性が良好であることが分かる。また、これをポリカーボネート樹脂基材上に塗布し、硬化させて形成した本発明の硬化膜は、ひび割れやまだら模様がなく、透明性、耐擦傷性、樹脂基材との密着性、耐有機薬品性に優れることが分かる。さらに、この硬化膜は、110℃で720時間放置した場合、低温高温環境を交互に(−30℃〜110℃)100サイクルした場合、そして長時間放置した場合においても樹脂基材との密着性に変化がないことが確認された。
高分子紫外線吸収剤粒子(成分(4))を配合しないコーティング組成物をポリカーボネート樹脂基材上に塗布し、硬化させて形成した比較例1,6の硬化膜は、−30℃で多数回衝撃を加えた場合にひび割れが生じ、耐冷熱衝撃性に劣るものであった。
無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカ(成分(6))を配合しないコーティング組成物をポリカーボネート樹脂基材上に塗布し、硬化させて形成した比較例2,5の硬化膜は、1440時間、(アトラス社Ci165、出力6.5kW、ブラックパネル温度63℃、湿度50%)の環境下に保持した場合、密着性が低下することが確認された。
アミノシラン化合物(成分(2))を配合しないコーティング組成物をポリカーボネート樹脂基材上に塗布し、硬化させて形成した比較例3,7の硬化膜は、ヘイズや耐擦傷性の点に劣るものであった。
エポキシシラン化合物(成分(3))を配合しないコーティング組成物をポリカーボネート樹脂基材上に塗布し、硬化させて形成した比較例4,8の硬化膜は、硬化直後においても、ひび割れが発生し、透明性や密着性が測定できないものであった。また、造膜性(ひび割れ)が悪いため、硬化膜の断面観察を行うための試料作製ができず、硬化膜中の粒子の平均粒径測定ができなかった。
本発明は、メーターカバー等の自動車内部部品、二輪車や三輪車のウインドシールド、樹脂製自動車窓(各種車両窓)、樹脂性建材窓、建機用のルーフ、道路透光板(遮音板)、矯正用の他、サングラス、スポーツ用、安全メガネ等の眼鏡レンズ、光ディスク、ディスプレイ、携帯電話部品、街路灯等の照明部品、風防板、防護盾用の種々の樹脂製材料、特にポリカーボネート製材料への展開が可能であり、ガラス代替部材として好適に使用できる。
実施例1で作製した硬化膜の断面写真である。 実施例12で作製した硬化膜の断面写真である。

Claims (13)

  1. 平均粒径が1〜200nmの、有機系紫外線吸収性粒子と、
    平均粒径が1〜200nmの、無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカを、
    Si−O結合を有するマトリックス中に分散してなる硬化膜。
  2. 前記有機系紫外線吸収性粒子の硬化膜における体積分率が、0.5〜70体積%である請求項1記載の硬化膜。
  3. 前記硬化膜中に含まれる、無機酸化物の総換算重量が、硬化膜の全重量の30〜80重量%である請求項1又は2記載の硬化膜。
  4. 請求項1〜3いずれか一項記載の硬化膜を、樹脂基材上に形成した樹脂積層体。
  5. ヘイズが10%以下である請求項4に記載の樹脂積層体。
  6. 可視光線透過率が80%以上である請求項5記載の樹脂積層体。
  7. 下記成分(1)〜(7)を含むコーティング組成物。
    (1)アルコキシシラン化合物又はポリアルコキシシラン化合物
    (2)アミノシラン化合物
    (3)エポキシシラン化合物
    (4)高分子紫外線吸収剤粒子
    (5)硬化触媒
    (6)無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ
    (7)溶剤
  8. 前記成分(1)〜(7)の配合量が、下記の範囲である請求項7記載のコーティング組成物。
    成分(1):10〜90重量%
    成分(2):1〜55重量%
    成分(3):1〜60重量%
    成分(4):0.1〜65重量%
    成分(5):0.1〜30重量%
    成分(6):
    成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子のみの場合は、0.1〜50重量%
    成分(6)がコロイダルシリカのみの場合は、0.1〜80重量%
    成分(6)が無機系紫外線吸収性粒子及びコロイダルシリカの場合は、無機系紫外線吸収性粒子が0.1〜50重量%であり、コロイダルシリカが0.1〜80重量%
    成分(7):成分(1)〜(6)の合計を100重量部とした時、10〜1000重量部
  9. 前記硬化触媒が有機酸である請求項7又は8記載のコーティング組成物。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項記載のコーティング組成物を硬化してなる硬化膜。
  11. 下記成分(1)〜(7)を混合して調製するコーティング組成物の製造方法。
    (1)アルコキシシラン化合物又はポリアルコキシシラン化合物
    (2)アミノシラン化合物
    (3)エポキシシラン化合物
    (4)高分子紫外線吸収剤粒子
    (5)硬化触媒
    (6)無機系紫外線吸収性粒子及び/又はコロイダルシリカ
    (7)溶剤
  12. 少なくとも成分(1)及び成分(6)を含む混合液を作製し、
    最後に成分(4)を混合する請求項11記載コーティング組成物の製造方法。
  13. 請求項7〜9いずれか一項記載のコーティング組成物を加熱し、硬化させる硬化膜の製造方法。
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