JP2007254682A - 近赤外線吸収材料 - Google Patents

近赤外線吸収材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2007254682A
JP2007254682A JP2006084124A JP2006084124A JP2007254682A JP 2007254682 A JP2007254682 A JP 2007254682A JP 2006084124 A JP2006084124 A JP 2006084124A JP 2006084124 A JP2006084124 A JP 2006084124A JP 2007254682 A JP2007254682 A JP 2007254682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
absorbing material
infrared absorbing
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006084124A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Kimura
桂三 木村
Osamu Uchida
内田  修
Kazuyoshi Yamakawa
一義 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006084124A priority Critical patent/JP2007254682A/ja
Priority to US12/294,410 priority patent/US20090162541A1/en
Priority to EP07708188A priority patent/EP2004770A4/en
Priority to PCT/JP2007/052158 priority patent/WO2007122840A1/en
Publication of JP2007254682A publication Critical patent/JP2007254682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/17Amines; Quaternary ammonium compounds
    • C08K5/18Amines; Quaternary ammonium compounds with aromatically bound amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/02Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes
    • C09B69/06Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes of cationic dyes with organic acids or with inorganic complex acids
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/208Filters for use with infrared or ultraviolet radiation, e.g. for separating visible light from infrared and/or ultraviolet radiation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters
    • G02B5/223Absorbing filters containing organic substances, e.g. dyes, inks or pigments

Abstract

【課題】耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料を提供する。
【解決手段】溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。〔R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241及びR242:水素原子、脂肪族基又は芳香族基;R203、R213、R223、R233及びR243:置換基;n203、n213、n223、n233及びn243:0〜4の整数〕
Figure 2007254682

【選択図】なし

Description

本発明は近赤外線吸収材料に関するものであって、更に詳しくは近赤外線吸収フィルター、近赤外線吸収着色樹脂組成物、液晶表示素子、光カード、光記録媒体、保護眼鏡などオプトエレクトロニクス関連に重要な役割を果たす、耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料に関する。
可視光を実質的に吸収しないが、赤外線を吸収する近赤外線吸収色素は近赤外線吸収フィルター等、種々のオプトエレクトロニクス製品に用いられている。これらは使い方によっては高温、高湿又は光照射条件にさらされるものであり、その分解が問題となることがあった。色素の構造を変更することでこれらに対する耐性を向上させる技術として、例えば特定の構造のナフタロシアニン色素(例えば特許文献1〜3)が良好であることが見出されていたが、吸収波長や溶解性等のその他の物性との両立が困難であった。また近赤外線吸収色素と紫外線吸収材料を併用することで光による分解を抑制する技術が知られていたが(例えば特許文献4〜6)何れもその抑制の程度は不十分であり、一層の耐光性向上技術が望まれた。
特開平2−4685号公報 特開平2−43269号公報 特開平2−138382号公報 特開平11−167350号公報 特開2001-133624号公報 特開2005−181966号公報
本発明の目的は近赤外線吸収フィルター、近赤外線吸収着色樹脂組成物、液晶表示素子、光カード、光記録媒体、保護眼鏡などオプトエレクトロニクス関連に重要な役割を果たす、耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、下記手段により本発明の上記目的が達成されることを見出した。
(1)1)溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、2)下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
Figure 2007254682
一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。
(2)前記1)における前記分光吸収極大波長が430nm以下であることを特徴とする(1)に記載の近赤外線吸収材料。
(3)前記1)における前記分光吸収極大波長が410nm以下であることを特徴とする(2)に記載の近赤外線吸収材料。
(4)前記1)における前記分光吸収極大波長が380nm以下であることを特徴とする(3)に記載の近赤外線吸収材料。
(5)1)紫外線吸収剤の少なくとも2種の化合物と、2)下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
Figure 2007254682
一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。
(6)前記1)における化合物と、前記2)における化合物とが、共存することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
(7)前記1)における化合物が、下記一般式(I−1)、(I―2)、(I−3)、(I−4)および(I−5)で表される構造の異なる2種であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
Figure 2007254682
式中、R111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160は各々独立に水素原子又は置換基を表し、R115は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表し、X141は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表す。
ここで、各一般式におけるベンゼン環に置換するR111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160のうち、互いに隣接する基が、互いに結合して環を形成してもよい。
(8)前記1)における少なくとも2種の化合物が、前記一般式の異なる一般式から選択された化合物であることを特徴とする(7)に記載の近赤外線吸収材料。
(9)前記1)における少なくとも1つの化合物が、前記一般式(I−1)で表される化合物であることを特徴とする(7)又は(8)に記載の近赤外線吸収材料。
(10)前記1)における少なくとも1つの化合物が、前記一般式(I−2)、(I−3)、(I−4)および(I−5)のいずれかで表される化合物であることを特徴とする(7)〜(9)のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
(11)前記1)における化合物のモル数の合計が、前記2)における色素化合物1モルに対し、0.1モル以上であることを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
(12)前記2)における色素化合物が、下記一般式(III−1)で表されるジイモニウム塩であることを特徴とする(1)〜(11)のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
Figure 2007254682
一般式(III−1)中、R311、R312、R321、R322、R331、R332、R341およびR342は各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R303、R313、R323、R333およびR343は各々独立に置換基を表し、n303、n313、n323、n333およびn343は各々独立に0〜4の整数を表し、Xは1価又は2価の陰イオンを表し、n353は1又は2を表し、Xの価数とn353の積は2となる。
本発明により赤外線吸収フィルター、近赤外線吸収着色樹脂組成物、液晶表示素子、光カード、光記録媒体、保護眼鏡などオプトエレクトロニクス関連に重要な役割を果たす、耐光性とその他の物性を両立する近赤外線吸収材料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
本発明は、1)溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、2)下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有する近赤外線吸収材料である。
前記含有する態様としては、特に限定はないが、例えば、溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、前記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを、別の層に存在させる態様や、溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、前記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを、同一の層中に共存させる態様が挙げられる。
これらの態様のうち、一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物に対する溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物による耐光性向上効果の観点からは、上記化合物が共存する態様が好ましい。
Figure 2007254682
一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。
<分光吸収極大波長>
ここで、分光吸収極大波長に関して説明する。
該分光吸収極大波長は、溶液中での吸収スペクトルで規定されるものであり、化合物が溶解する溶媒であれば、どのような溶媒を用いてもよい。これらの溶媒としては、有機もしくは無機の溶媒、又は水であってもよく、これらの混合溶媒であってもよい。本発明においては、化合物が溶解する溶媒や温度であれば、いずれかの条件における分光吸収極大波長が本発明で規定する範囲内であればよい。
有機溶媒としては、例えばアミド系溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン)、スルホン系溶媒(例えばスルホラン)、スルホキシド系溶媒(例えばジメチルスルホキシド)、ウレイド系溶媒(例えばテトラメチルウレア)、エーテル系溶媒(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、シクロヘキサノン)、炭化水素系溶媒(例えばトルエン、キシレン、n−デカン)、ハロゲン系溶媒(例えばテトラクロロエタン、クロロベンゼン、クロロナフタレン)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、シクロヘキサノール、フェノール)、ピリジン系溶媒(例えばピリジン、γ―ピコリン、2,6−ルチジン)、エステル系溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル)、カルボン酸系溶媒(例えば酢酸、プロピオン酸)、ニトリル系溶媒(例えばアセトニトリル)、スルホン酸系溶媒(例えばメタンスルホン酸)、アミン系溶媒(例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン)が挙げられ、無機溶媒としては、例えば硫酸、リン酸が挙げられる。
これらの溶媒のうち、前記1)で規定される化合物の分光吸収極大波長においては、好ましくはアミド系溶媒、スルホン系溶媒、スルホキシド系溶媒、ウレイド系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、ハロゲン系溶媒、アルコール系溶媒、エステル系溶媒、ニトリル系溶媒であり、特に好ましくは、酢酸エチルエステル又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
分光吸収極大波長を測定する化合物の濃度は、分光吸収の極大波長が確認できる濃度であればよく、好ましくは1×10-13〜1×10-7(mol/l)の範囲である。温度は特に限定しないが、好ましくは0℃〜80℃であり、化合物の溶解性に問題なければ、室温(25℃)が最も好ましい。
測定機器は通常の分光吸収測定装置(例えば、日立ハイテクノロジーズ(株)製U−4100スペクトロフォトメーター)を用いることができる。
一方、前記1)で規定される化合物は、紫外線吸収剤である旨を規定したものであり、該化合物を紫外線吸収剤と置き換えることができる。
<本発明における基>
化合物の説明に入る前に、本発明における基に関して、詳細に説明する。
本明細書において脂肪族基はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基および置換アラルキル基を意味する。アルキル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルキル基の炭素原子数は1〜20であることが好ましく、1〜18であることが更に好ましい。置換アルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アルケニル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルケニル基の炭素原子数は2〜20であることが好ましく、2〜18であることが更に好ましい。置換アルケニル基のアルケニル部分は、上記アルケニル基と同様である。アルキニル基は分岐を有していてもよく、また環を形成していてもよい。アルキニル基の炭素原子数は2〜20であることが好ましく、2〜18であることが更に好ましい。置換アルキニル基のアルキニル部分は、上記アルキニル基と同様である。アラルキル基および置換アラルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラルキル基および置換アラルキル基のアリール部分は下記アリール基と同様である。
置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、又は置換アラルキル基のアルキル部分の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基[直鎖、分岐、環状の置換又は無置換のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数1から30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2−エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5から30の置換又は無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。]、アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換又は無置換のアルケニル基を表す。それらは、アルケニル基(好ましくは炭素数2から30の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換又は無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換又は無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含するものである。]、アルキニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルキニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル基)、
アリール基(好ましくは炭素数6から30の置換又は無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5又は6員の置換又は無置換の、芳香族又は非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5又は6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6から30の置換又は無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30の置換又は無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換又は無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から30の置換又は無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、
アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置換又は無置換のアニリノ基、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N−メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30の置換又は無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアミノカルボニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30の置換又は無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の置換又は無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0から30の置換又は無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ、炭素数6から30の置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、メルカプト基、
アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30の置換又は無置換のアリールチオ、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30の置換又は無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0から30の置換又は無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、アルキル又はアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルスルフィニル基、6から30の置換又は無置換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、
アルキル又はアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置換又は無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30の置換又は無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換又は無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30の置換又は無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、2−フリルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30の置換又は無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のカルバモイル、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、
アリール又はヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6から30の置換又は無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換又は無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル、ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、シリル基(好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシリル基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)等が挙げられる。
上記の官能基の中で、水素原子を有するものは、これを取り去り更に上記の基で置換されていてもよい。そのような官能基の例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。その例としては、メチルスルホニルアミノカルボニル、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、ベンゾイルアミノスルホニルの各基が挙げられる。
置換アラルキル基のアリール部分の置換基としては、下記置換アリール基の置換基が挙げられる。
本明細書において芳香族基は、アリール基および置換アリール基を意味する。またこれらの芳香族基は脂肪族環、他の芳香族環又は複素環が縮合していてもよい。芳香族基の炭素原子数は6〜40が好ましく、6〜30が更に好ましく、6〜20が更に好ましい。中でもアリール基としては置換基を有してもよいフェニル基又はナフチル基であることが好ましく、置換基を有してもよいフェニル基が特に好ましい。
置換アリール基の置換基としては、前述の「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、又は置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」として挙げたものが挙げられる。
本明細書において、複素環基は環構成原子として、ヘテロ原子を少なくとも1つ含むものであり、飽和、不飽和のいずれであってもよく、また芳香環であっても、さらに他の環と縮合環を形成しても、置換基を有していてもよい。また、環員数は4〜8員環が好ましい。
本発明においては、芳香5員又は6員の飽和又は不飽和複素環を含むことが好ましい。複素環に脂肪族環、芳香族環又は他の複素環が縮合していてもよい。複素環のヘテロ原子としてはB、N、O、S、SeおよびTeが含まれる。中でも、複素環のヘテロ原子としてはN、OおよびSが好ましい。複素環は炭素原子が遊離の原子価(一価)を有する(複素環基は炭素原子において結合する)ことが好ましい。好ましい複素環基の炭素原子数は1〜40であり、より好ましくは1〜30であり、更に好ましくは1〜20である。飽和複素環としては、ピロリジン環、モルホリン環、2−ボラ−1,3−ジオキソラン環および1,3−チアゾリジン環が含まれる。不飽和複素環としては、イミダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ピリジン環、ピリミジン環およびキノリン環が含まれる。複素環基は置換基を有していてもよく、該置換基としては、「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、又は置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」が挙げられる。
<溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下である化合物、又は紫外線吸収剤>
化合物の分光吸収特性の観点では、溶液における該分光吸収極大波長は、430nm以下が好ましく、410nm以下がより好ましく、380nm以下がさらに好ましい。
一方、「紫外線吸収剤」の観点、又は上記分光吸収特性の観点では、化合物としては、ベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、桂皮酸化合物、チアゾリドン化合物、1,3−ブタジエン化合物、サリチル酸エステル化合物およびシュウ酸ジアニリド化合物等が挙げられる。これらの化合物としては、特公昭44−29627号公報、特開昭51−56620号公報に記載されたものが挙げられる。
このうち、好ましくはベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、桂皮酸化合物、サリチル酸エステル化合物およびシュウ酸ジアニリド化合物であり、更に好ましくはベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、桂皮酸化合物およびサリチル酸エステル化合物であり、更に好ましくはベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物およびサリチル酸エステル化合物であり、更に好ましくはベンゾトリアゾール化合物およびベンゾフェノン化合物であり、ベンゾトリアゾール化合物が最も好ましい。
本発明では、これらの化合物を少なくとも2種含有するものであり、このうちの一方がベンゾトリアゾール化合物、他方がベンゾフェノン化合物、桂皮酸化合物、サリチル酸エステル化合物およびシュウ酸ジアニリド化合物から選ばれる1種であることが好ましい。
「溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下である化合物」、もしくは「紫外線吸収剤」として好ましい化合物は、下記一般式(I−1)〜(I−5)として表すことができる。
Figure 2007254682
式中、R111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160は各々独立に水素原子又は置換基を表し、R115は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表し、X141は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表す。
ここで、各一般式におけるベンゼン環に置換するR111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160のうち、互いに隣接する基が、互いに結合して環を形成してもよい。
111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160で表される置換基としては、前述の「置換アルキル基の置換基、置換アルケニル基の置換基、置換アルキニル基の置換基、又は置換アラルキル基のアルキル部分の置換基」として挙げたものが挙げられる。
111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基である。
111〜R114としては、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、イミド基、シリル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アミノ基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子およびアルキル基であり、最も好ましくは水素原子およびハロゲン原子である。
121〜R130としては、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、シリル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、スルファモイル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基である。またR121がヒドロキシ基となることが最も好ましい。
131〜R140としては、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、シリル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、スルファモイル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基である。またR131がヒドロキシ基となることが最も好ましい。
141〜R150としては、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、シリル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アシルアミノ基であり、最も好ましくは水素原子、アルコキシ基、アミノ基である。
151〜R160としては、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、シリル基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アリールチオ基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基である。
115は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表し、好ましくは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基であり、より好ましくは水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数6〜30のアリール基であり、更に好ましくは水素原子、炭素数1〜25のアルキル基、炭素数2〜25のアルケニル基、炭素数6〜25のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1〜22のアルキル基、炭素数6〜22のアリール基であり、更に好ましくは炭素数6〜20のアリール基であり、最も好ましくは炭素数6〜20のオルトヒドロキシフェニル基である。
141は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表し、好ましくは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基であり、より好ましくは水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数6〜30のアリール基であり、更に好ましくは水素原子、炭素数1〜25のアルキル基、炭素数2〜25のアルケニル基、炭素数6〜25のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1〜22のアルキル基、炭素数6〜22のアリール基であり、最も好ましくは炭素数1〜18のアルキル基である。
これらの化合物のうち、これらの一般式で表される化合物から少なくとも2種を選択するのが好ましく、さらに好ましくは、上記の一般式(I−1)〜(I−5)の中の異なった一般式で表される化合物で選択される少なくとも2種の化合物の組み合わせである。
また、少なくとも一方が、一般式(I−1)で表される化合物であるか、又は一般式(I−2)〜(I−5)のいずれかで表される化合物である場合が好ましく、中でも、少なくとも一方が、一般式(I−1)で表される化合物である。
以下に、「溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下である化合物」、もしくは「紫外線吸収剤」の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(一般式(I−1)に包含される化合物)
Figure 2007254682
Figure 2007254682
Figure 2007254682
(一般式(I―2)に包含される化合物)
Figure 2007254682
Figure 2007254682
(一般式(I―3)に包含される化合物)
Figure 2007254682
Figure 2007254682
(一般式(I―4)に包含される化合物)
Figure 2007254682
(一般式(I―5)に包含される化合物)
Figure 2007254682
Figure 2007254682
これらの化合物は、特公昭50−25337号公報、米国特許第3,785,827号公報、特開平5−4449号公報、特公昭48−30492号公報又はジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,第23巻,1344頁(1958年発行)に記載の方法又はその方法に準じて容易に合成することができる。また、上記一般式(I−1)で表される化合物は、例えばチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社から「チヌビン109」などの商品名にて販売されている。
<一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収化合物>
本発明の近赤外線吸収材料は、下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収化合物を含有する。

まず、一般式(II)で表される化合物を説明する。
Figure 2007254682
一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。
211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242として好ましくは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基であり、更に好ましくは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数2〜20のアルキニル基および炭素数6〜20のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基および炭素数6〜10のアリール基であり、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基であり、最も好ましくは炭素数2〜6のアルキル基である。またR211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR142の全てが同一であることも好ましい。
203、R213、R223、R233およびR243として好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基であり、より好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、イミド基、シリル基であり、更に好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アミノ基であり、最も好ましくはアルキル基である。また、R213、R223、R233およびR243の全てが同一であることも好ましい。
203、n213、n223、n233およびn243として好ましくは0〜3であり、より好ましくは0〜2であり、更に好ましくは0又は1であり、最も好ましくは0である。
以下に本発明の一般式(II)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2007254682
Figure 2007254682
Figure 2007254682
一般式(II)で表される化合物は、例えばジャーナル・オブ・ディスパージョン・サイエンス・アンド・テクノロジー、23巻、555ページ(2002年)に記載の方法により合成できる。
本発明の近赤外線吸収材料は、一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収化合物を含有するものであるが、好ましくは、該一般式(II)で表される化合物の酸化により得られるアミニウム色素化合物又はジイモニウム色素化合物である。特に好ましくは、下記一般式(III−1)で表される化合物である。
一般式(II)で表される化合物の酸化により、アミニウム色素又はジイモニウム色素を製造するには、一般式(II)で表される化合物を、Cu2+で酸化する方法(例えば特公昭59−40825号公報、特開昭63−51462号公報)、Fe3+で酸化する方法(例えば特開平2−311447号公報、特開平11−315054号公報)、固体触媒による酸化反応を利用する方法(例えば特開平5−98243号公報)、ペルオキソ2硫酸塩で酸化する方法(例えば特開2003−55643号公報)、ヘキサフルオロアンチモン酸銀による酸化(例えばジャーナル・オブ・ディスパージョン・サイエンス・アンド・テクノロジー,23,555頁(2002年))および電気的酸化(例えば特開昭61−246391号公報)等の方法が知られており、これらに記載の方法、もしくはこれらに準じた方法で容易に合成できる。
Figure 2007254682
一般式(III−1)中、R311、R312、R321、R322、R331、R332、R341およびR342は各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R303、R313、R323、R333およびR343は各々独立に置換基を表し、n303、n313、n323、n333およびn343は各々独立に0〜4の整数を表し、Xは1価又は2価の陰イオンを表し、n353は1又は2を表し、Xの価数とn353の積は2となる。
311、R312、R321、R322、R331、R332、R341およびR342は前述のR211等と同義であり、好ましい範囲も同一である。また、R311、R312、R321、R322、R331、R332、R341およびR342の全てが同一であることも好ましい。
303、R313、R323、R333およびR343は前述のR203等と同義であり、好ましい範囲も同一である。また、R313、R323、R333およびR343の全てが同一であることも好ましい。
303、n313、n323、n333およびn343は前述のn203等と同義であり、好ましい範囲も同一である。
Xは1価又は2価の陰イオンを表し、Xとして好ましくは過塩素酸イオン、カルボン酸イオン、スルホン酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン又はヘキサフルオロアンチモン酸イオンであり、更に好ましくは過塩素酸イオン、スルホン酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン又はヘキサフルオロアンチモン酸イオンであり、更に好ましくはスルホン酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン又はヘキサフルオロアンチモン酸イオンであり、更に好ましくはヘキサフルオロリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン又はヘキサフルオロアンチモン酸イオンである。
以下に本発明の一般式(III−1)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2007254682
Figure 2007254682
Figure 2007254682
これらの化合物は前述の合成方法で容易に合成できる。
<本発明の近赤外線吸収材料に含有される化合物の含有比率>
前述の1)における化合物の合計のモル数は、前述の2)における色素化合物1モルに対し、0.1モル以上が好ましく、0.1〜2.0モルがより好ましく、更に好ましくは0.1〜1.0モル、最も好ましくは0.1〜0.5モルである。
<本発明の近赤外線吸収材料の使用方法>
本発明における近赤外線吸収材料は、前述の1)で規定される化合物と、前述の2)で規定される化合物とをそのまま、あるいは溶液、もしくはバインダ−や他の化合物と併用して紙、樹脂シート、樹脂、フイルム、ガラス、金属板などに塗布、混練、ハードコートあるいはモノマーとの混合物を重合させることにより近赤外線吸収材料として、種々の用途に使用できる。即ち長波長レーザー用光記録媒体、不可視性印刷用記録材料、光学フィルター、建築および農業用フィルター、塗装材料等に使用することができる。これらのうち好ましくは光学フィルター、建築および農業用フィルター、塗装材料等であり、更に好ましくは光学フィルターである。
<本発明の近赤外線吸収材料の製造方法>
本発明における近赤外線吸収材料は、例えば、前述の1)で規定される化合物と、前述の2)で規定される化合物とを溶媒(例えばクロロホルム、塩化メチレン、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド)に溶解又は分散することにより得られるか、あるいは樹脂(例えばABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、メタクリロニトリル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリエステル樹脂)と加熱、混練するか、あるいは、例えば、上記溶媒に溶解又は分散したところへ例えば前記樹脂を添加して加熱溶解後薄膜化、そのまま固化、もしくは溶媒に溶解又は分散したものを例えば前記樹脂膜に塗布することにより得られる。
本発明の近赤外線吸収材料は耐光性とその他の物性を両立できることから、新たな用途にも使用が可能である。
以下に本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例では本発明における前述の1)で規定される2種の化合物を、便宜上、化合物(I− a)、(I−b)と称し、前述の2)で規定される化合物を化合物(III)と称す。
実施例1
(近赤外線吸収フィルターの製造 )
ポリスチレン10g、下記表1〜2に示す構造及び量の化合物(I− a)、(I−b)と、例示化合物(III−6)0.1gに、クロロホルム100mlを加えて、40℃にて15分攪拌して溶解したものを、ガラス板に塗布して室温にて送風乾燥し、サンプルを作製した。
(耐光性試験)
上記で得られたサンプルをキセノンランプにて9.5万ルクスで3日間照射し、照射前に対する例示化合物(III−6)の分光吸収極大波長の濃度を測定することにより残存比を求め、耐光性(光堅牢性)を評価した。
Figure 2007254682
Figure 2007254682
上記表1〜2で示すとおり、本発明の上述の1)における化合物を1種だけ使用するよりも、合計の添加モル数が同じで、2種以上使用する方が、良好な耐光性を示し、その効果は非常に大きく、予測不可能である。
実施例2
(近赤外線吸収フィルターの製造 )
ポリスチレン10g、下記表3〜4に示す構造及び量の化合物(I−a)、(I−b)、および下記表3〜4に示す構造の化合物(III)0.1gに、クロロホルム100mlを加えて、40℃にて15分攪拌して溶解したものを、ガラス板に塗布して室温にて送風乾燥し、サンプルを作製した。
(耐光性試験)
上記で得られたサンプルをキセノンランプにて9.5万ルクスで3日間照射し、照射前に対する化合物(III)の分光吸収極大波長の濃度を測定することにより残存比を求め、耐光性(光堅牢性)を評価した。
Figure 2007254682
Figure 2007254682
上記表3〜4に示すように、化合物(III)を種々変更して調べた結果も、1種類の前述の1)で規定される化合物を使用するよりも、合計の添加モル数が同じで、2種以上の前述の1)で規定される化合物を使用する方が、良好な耐光性を示し、その効果は非常に大きく、予測不可能である。
本発明の実施例に用いた化合物の物性値を以下に示す。
Figure 2007254682

Claims (12)

  1. 1)溶液における270〜1600nmの範囲での分光吸収極大波長が470nm以下の少なくとも2種の化合物と、2)下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
    Figure 2007254682
    [一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。]
  2. 前記1)における前記分光吸収極大波長が430nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の近赤外線吸収材料。
  3. 前記1)における前記分光吸収極大波長が410nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の近赤外線吸収材料。
  4. 前記1)における前記分光吸収極大波長が380nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の近赤外線吸収材料。
  5. 1)紫外線吸収剤の少なくとも2種の化合物と、2)下記一般式(II)で表される化合物を酸化することにより得られる近赤外線吸収色素化合物とを含有することを特徴とする近赤外線吸収材料。
    Figure 2007254682
    [一般式(II)中、R211、R212、R221、R222、R231、R232、R241およびR242は各々独立に水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R203、R213、R223、R233およびR243は各々独立に置換基を表し、n203、n213、n223、n233およびn243は各々独立に0〜4の整数を表す。]
  6. 前記1)における化合物と、前記2)における化合物とが、共存することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
  7. 前記1)における化合物が、下記一般式(I−1)、(I―2)、(I−3)、(I−4)および(I−5)で表される構造の異なる2種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
    Figure 2007254682
    [式中、R111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160は各々独立に水素原子又は置換基を表し、R115は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表し、X141は水素原子、脂肪族基、芳香族基又は炭素原子で結合する複素環基を表す。
    ここで、各一般式におけるベンゼン環に置換するR111〜R114、R121〜R130、R131〜R140、R141〜R150、R151〜R160のうち、互いに隣接する基が、互いに結合して環を形成してもよい。]
  8. 前記1)における少なくとも2種の化合物が、前記一般式の異なる一般式から選択された化合物であることを特徴とする請求項7に記載の近赤外線吸収材料。
  9. 前記1)における少なくとも1つの化合物が、前記一般式(I−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項7又は8に記載の近赤外線吸収材料。
  10. 前記1)における少なくとも1つの化合物が、前記一般式(I−2)、(I−3)、(I−4)および(I−5)のいずれかで表される化合物であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
  11. 前記1)における化合物のモル数の合計が、前記2)における色素化合物1モルに対し、0.1モル以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
  12. 前記2)における色素化合物が、下記一般式(III−1)で表されるジイモニウム塩であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の近赤外線吸収材料。
    Figure 2007254682
    [一般式(III−1)中、R311、R312、R321、R322、R331、R332、R341およびR342は各々独立に、水素原子、脂肪族基又は芳香族基を表し、R303、R313、R323、R333およびR343は各々独立に置換基を表し、n303、n313、n323、n333およびn343は各々独立に0〜4の整数を表し、Xは1価又は2価の陰イオンを表し、n353は1又は2を表し、Xの価数とn353の積は2となる。]
JP2006084124A 2006-03-24 2006-03-24 近赤外線吸収材料 Pending JP2007254682A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006084124A JP2007254682A (ja) 2006-03-24 2006-03-24 近赤外線吸収材料
US12/294,410 US20090162541A1 (en) 2006-03-24 2007-02-01 Near-infrared-absorbing material
EP07708188A EP2004770A4 (en) 2006-03-24 2007-02-01 MATERIAL ABSORBING IN THE NEAR INFRARED
PCT/JP2007/052158 WO2007122840A1 (en) 2006-03-24 2007-02-01 Near-infrared-absorbing material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006084124A JP2007254682A (ja) 2006-03-24 2006-03-24 近赤外線吸収材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007254682A true JP2007254682A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38624758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006084124A Pending JP2007254682A (ja) 2006-03-24 2006-03-24 近赤外線吸収材料

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090162541A1 (ja)
EP (1) EP2004770A4 (ja)
JP (1) JP2007254682A (ja)
WO (1) WO2007122840A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262164A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujifilm Corp 近赤外線吸収材料
CN107430209B (zh) * 2015-03-31 2020-11-17 豪雅镜片泰国有限公司 塑料镜片、眼镜镜片及眼镜

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730300B2 (ja) * 1988-04-01 1995-04-05 三井東圧化学株式会社 アルキルフタロシアニン近赤外線吸収剤及びそれを用いた表示・記録材料
JPH0542622A (ja) * 1991-08-15 1993-02-23 Japan Carlit Co Ltd:The 光線選択透過性フイルム
JPH0827371A (ja) * 1994-05-09 1996-01-30 Japan Carlit Co Ltd:The 紫外線及び赤外線吸収樹脂組成物
JPH083870A (ja) * 1994-06-13 1996-01-09 Japan Carlit Co Ltd:The 赤外線吸収加工繊維製品及びその加工方法
US5658848A (en) * 1994-08-24 1997-08-19 Hitachi Maxell, Ltd. Transparent film for recording images
JP2004133174A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Mitsubishi Chemicals Corp 光学フィルター
JP3891191B2 (ja) * 2003-06-18 2007-03-14 東洋紡績株式会社 近赤外線吸収フィルムおよびプラズマディスプレイ用前面フィルター
WO2005044782A1 (ja) * 2003-11-10 2005-05-19 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha ジイモニウム塩化合物およびその用途
JP4471275B2 (ja) * 2003-11-26 2010-06-02 株式会社シード 近赤外線吸収組成物及び近赤外線吸収フィルター

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007122840A1 (en) 2007-11-01
EP2004770A4 (en) 2010-12-01
US20090162541A1 (en) 2009-06-25
EP2004770A1 (en) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5025196B2 (ja) 近赤外線吸収材料および近赤外線吸収フィルタ
JP2007262323A (ja) 近赤外線吸収材料
JP2007262164A (ja) 近赤外線吸収材料
JP5085080B2 (ja) 近赤外線吸収材料及び近赤外線吸収フィルター
JP2008105958A (ja) ベンゾトリアゾール系化合物、色素微粒子、色素微粒子分散物および該色素微粒子を含有する近赤外線吸収材料
JP5121287B2 (ja) トリアリールアミン誘導体
JP4919629B2 (ja) クロコニウム色素
JP6915097B2 (ja) 組成物、硬化性組成物および化合物
JP2007262327A (ja) 近赤外線吸収材料
JP2007262263A (ja) フタロシアニン化合物
JP2007254682A (ja) 近赤外線吸収材料
JP5085082B2 (ja) 近赤外線吸収材料及び近赤外線吸収フィルター
JP2007070476A (ja) 近赤外線吸収色素化合物の製造方法
US20100249461A1 (en) Triarylamine derivative
JP6915096B2 (ja) 組成物、硬化性組成物および化合物
US7875215B2 (en) Near-infrared-absorbing material and near-infrared-absorbing filter
JP2007031645A (ja) クロコニウム色素
JP2007092060A (ja) 近赤外線吸収色素化合物の製造方法
JP2007262166A (ja) 近赤外線吸収材料
JP2007231242A (ja) ナフタロシアニン色素化合物