JP2007253896A - 車体側面構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアチェックの摺動に起因するドアチェックブラケットの接合面の剥離を抑制することでドアチェックブラケットの耐久性を向上させることが可能な車体側面構造を得る。
【解決手段】ドアチェックブラケット178をドアインナー110に接合する接合部122には、凸ビード152が形成され、接合部122の曲げ剛性が向上される。ドアチェック174が摺動部180を摺動するときに接合部122のドアインナー110からの荷重が作用しても、接合部122の湾曲が抑制されるため、接合部122にはドアインナー110との接触部分122Tを中心として回転しようとし、接合部122全体では引張荷重、すなわち、接合部122全体をドアインナー110から引っ張る荷重に変換される。このため、接合部122の剥離が抑制され、ドアチェックブラケット178の耐久性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体側面構造に関する。
車体の側面構造、特にドア構造では、たとえば特許文献1に示されるように、ドアチェックによってドアの開閉時に操作者に適度な節度感を与えるようにしたものがある。そして、ドア本体には、ドアチェック(飛ぶにおけるチェックアーム)が摺動する摺動部材が、ブラケット等によってドア本体に接合されている。
ところで、実際の車体側面構造においては、ドア本体の開閉時、すなわちドアチェックの摺動時に摺動力がブラケットに作用し、ドア本体への接合面にも剥離方向(斜め方向)の荷重が作用し、ドアチェックブラケットの耐久性が低下してしまうことがある。
特開平6−20118号公報
本発明は上記事実を考慮し、ドアチェックの摺動に起因するドアチェックブラケットの接合面の剥離を抑制することでドアチェックブラケットの耐久性を向上させることが可能な車体側面構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、車体とこの車体に対し回動可能なドア本体との間に配置されるドアチェックと、前記ドア本体のドアパネルに取り付けられ前記ドア本体の回動時に前記ドアチェックを摺動可能に保持するドアチェックブラケットと、前記ドアチェックブラケットに設けられて前記ドアパネルへの接合用とされる接合面と、前記接合面に設けられ接合面の曲げ強度を大きくするビードと、を有することを特徴とする。
ドア本体の回動時には、ドアチェックが摺動して、ドア本体の回動に適度な節度間を操作者に与える。ドアチェックの摺動力は、ドアチェックブラケットをドアパネルに接合するために接合面に作用する。ここで、接合面がドアパネルから剥離されるときは、接合面が曲げられて外縁から徐々に剥離されていく。本発明の接合面はビードによって曲げ強度が大きくされているので、ドアチェックの摺動時に接合面に作用した荷重によっても接合面は曲げが抑制される。このため、接合面に作用した剥離荷重が、接合面全体を剛体として回転させるような引張荷重に変換される。このため、接合面の剥離が抑制され、ドアチェックブラケットの耐久性が向上する。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記車体のドア本体を構成するアウタパネルとインナパネルの間で車両前後方向に延在するよう配置されるインパクトビームと、前記インパクトビームの端部を前記インナパネルに取り付けるためのインパクトビームエクステンションと、前記ドアチェックブラケットと前記インパクトビームエクステンションと連結する連結部と、を有することを特徴とする。
すなわち、ドアチェックブラケットはインパクトビームエクステンションと連結部を介して一体成形されている。これにより、ドアチェックの摺動時に接合面に作用する剥離荷重をインパクトビームエクステンション及びインパクトビームが抑制するため、接合面の剥離が抑制され、ドアチェックブラケットの耐久性が向上する。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記連結部が、前記接合面を兼ねていることを特徴とする。
これにより、連結部と接合面とを別々に設けた構成と比較して、構造が簡単になる。また、インパクトビームエクステンションが接合面に直接的に作用して接合面に作用する剥離荷重を抑制できるので、接合面の剥離がより効果的に抑制できる。
本発明は上記構成としたので、ドアチェックの摺動に起因するドアチェックブラケットの接合面の剥離を抑制することでドアチェックブラケットの耐久性を向上させることが可能となる。
図1には、本発明の第1実施形態に係る車体側面構造102が部分的に示されている。本実施形態の車体側面構造102は、一端を中心として車体に対し回動可能に支持されたドア104の支持端側に適用される。図2には、このようにして回動されてドア104が開いた状態が示されている。以下、図面において車両前方を矢印FRで、上方を矢印UPで、車幅方向外側を矢印OUTでそれぞれ示す。
図1及び図2から分かるように、ドア104は、ドアアウター108とドアインナー110とを有している。ドアアウター108は、略平板状とされているが、ドアインナー110はドアアウター108よりも車幅方向内側でドアアウター108と略平行に位置する平板部110Aと、この平板部110Aからドアアウター108の端部に向かって延出された前壁部110B、および前壁部110Bからさらに斜め前方に延出された延出部110Cとで構成されている。延出部110Cは、車幅方向に見たときに、ボデーピラー106と部分的に重なっている。そして、ドアアウター108とドアインナー110とは互いの外周部で接合されており、ドア本体112を成している。
図3に示すように、延出部110Cとボデーピラー106の間にはドアヒンジ114が設けられている。このドアヒンジ114によって、ドア104は回動中心軸114A周りりに回動可能となっている。
ドアアウター108とドアインナー110の間には、インパクトビーム116が配置されている。本実施形態では、インパクトビーム116は所定の強度(剛性)を有する材料によって筒状あるいは棒状に形成されており、その軸方向が車両前後方向と略一致する(少なくとも車両前後方向の成分を有する)ように配置されている。
インパクトビーム116の先端部は、インパクトビームエクステンション118によってドアインナー110に取り付けられている。インパクトビームエクステンション118には、車幅方向の外端部及び内端部に、ドアインナー110の延出部110C及び前壁部110Bにそれぞれ接合される接合部120、122が設定されている。さらに、接合部120、122間には、ドアインナー110から離間するように車幅方向斜め外側に膨出された膨出部124が形成されている。本実施形態では、膨出部124は上方から見て略三角形状とされており、ドアアウター108と略平行な部分に、インパクトビーム固定部126が形成されている。インパクトビーム固定部126には、インパクトビーム116の前端が固定される。
また、インパクトビーム固定部126からドアインナー110へと斜めに延在する部分は、インパクトビーム116からの荷重をドアインナー110に伝達可能な荷重伝達部128とされている。荷重伝達部128は、インパクトビーム固定部126からボデーピラー106へ向かう方向に形成されており、特に、その延長線がボデーピラー106の図心C2に向かうように、その形状が決められている。
また、この荷重伝達部128によって、インパクトビーム116と接合部122、すなわちドアウエザー134の取付部分とが繋がれていることになる。したがって、インパクトビーム116からの荷重を直接的に、後述するドアウエザー134へ伝達できるようになっている。
図4又は図5に詳細に示すように、インパクトビームエクステンション118のインパクトビーム固定部126からは、荷重伝達部128へと連なる補強ビード130が形成されている。補強ビード130は、上下方向の略中央の位置で、インパクトビーム固定部126ではインパクトビーム116の外周を取り囲む形状(本実施形態では略半円筒状)とされ、荷重伝達部128では車幅方向に凸となるように形成されており、この補強ビード130が形成された部分では、インパクトビームエクステンション118がいわゆるハット状の断面となっている。補強ビード130は、インパクトビームエクステンション118、特に荷重伝達部128を補強している。
また、同様にインパクトビームエクステンション118のインパクトビーム固定部126から荷重伝達部128へと連なる部位には、インパクトビームエクステンションの上縁及び下縁から補強フランジ132が形成されている。この補強フランジ132が形成された部分では、インパクトビームエクステンション118が扁平な「U」字状の断面となっている。補強フランジ132も補強ビード130と同様に、インパクトビームエクステンション118、特に荷重伝達部128を補強している。
そして、インパクトビームエクステンション118は、少なくともインパクトビーム固定部126から荷重伝達部128までが、上記した補強ビード130及び補強フランジ132も含めて連続的に一体で構成されている。
図1に示すように、インパクトビームエクステンション118の接合部122は、後述するドアウエザー134のドアウエザー取付部136とドアインナー110を挟んで反対側でドアインナー110に接合されている。したがって、インパクトビームエクステンション118の接合部122が、ドアウエザー134の取付部としても作用している。
また、図1及び図2に示すように、インパクトビームエクステンション118の接合部120は、ボルト138及びナット140によってドアインナー110の延出部110Cに取り付けられているが、さらに、このボルト138及びナット140によって、ドアインナー110の外側には係合ブラケット142が取り付けられている。すなわち、ドアインナー110を、係合ブラケット142とインパクトビームエクステンション118とではさみ込むようにして接合している。
係合ブラケット142は、扁平な斜め円筒状に形成されており、軸方向一端の底面142Bにおいてボルト138及びナット140でドアインナー110に取り付けられている。この底面142Bと反対の面は開放されている。また、係合ブラケット142は、上方から見たときに車幅方向内側に位置する面が、インパクトビーム116の前方側延長線L2に対して鋭角的に傾斜した傾斜面144とされている。
図1及び図2に示すように、ボデーピラー106には、上方から見たときにその周囲を取り囲むようにサイドメンバ146が配設されており、このサイドメンバ146の車幅方向外端面からは、車幅方向外側に向かって係合片148が突設されている。係合片148の車両前方側の面は、係合ブラケット142の傾斜面144と対向する対向面150とされている。そして、傾斜面144を上記のように、インパクトビーム116の前方側延長線L2から鋭角的に傾斜させているので、傾斜面144が対向面150に接触した状態でさらに車幅方向内側へ移動すると、傾斜面144に対向面150から矢印F1方向の力(図6参照)が作用する。
ドアインナー110には、係合ブラケット142よりも車幅方向内側の位置に、ドアウエザー134が取り付けられている。ドアウエザー134は、ドア本体112の外周を取り囲むように配置されており、ドア104を閉めた状態で車体(ボデーピラー106等)に密着して、車室内に不用意に水分や埃等の異物が浸入しないようにする。特に本発明では、インパクトビームエクステンション118の接合部122を、ドアウエザー134のドアウエザー取付部136としても作用するようにしている。したがって、ドアウエザー134は、接合部122に対応した位置に配置され、接合部122とドアウエザー134とはドアインナー110を挟み込むように接合されていることになる。
図1に示すように、ドアウエザー134よりもさらに車幅方向内側には、ドアチェック174が配置されている。ドアチェック174の前端は、ボデーピラー106に取り付けられた支持部材176によって回動可能に支持されているが、ドアチェック174の後端は、図示しない摺動部材によって保持されており、回動中のドア104に対し摺動するようになっている。ドアチェック174の前端から中間部分にいたる位置は、ドアインナー110に形成された開口部110Hに挿通されている。
ドア104内には、ドアチェックブラケット178が配置されている。ドアチェックブラケット178には、ドアチェック174が摺動される摺動部180が形成されており、ドア104の開閉時に摺動部180をドアチェック174が摺動されることで、所定の抵抗や節度感が作用するようになっている。また、インパクトビームエクステンション118には、車幅方向内側の位置に、ドアチェックブラケット178が接合されるドアチェック取付部119が構成されている。ドアチェック取付部119にも、ドアチェック174が挿通される挿通孔119Hが形成されている。
さらにドアチェックブラケット178には、挿通孔119Hよりも車幅方向内側においてもドアインナー110と接合される接合部154が設けられている。そして、接合部122、154の間に、ドアチェック174が摺動可能に取り付けられるドアチェック取付部119が設定されていることになる。
図1及び図2から分かるように(図4及び図5にも詳細に示すように)、本発明では、ドアチェックブラケット178を接合部122を介してインパクトビームエクステンション118と連なるように一体形成しており、全体として1つのブラケットユニット156となっている。すなわち、接合部122が、本発明における「連結部」として作用し、この連結部を介して、ドアチェックブラケット178とインパクトビームエクステンション118とが一体形成されている。
図4及び図5にも詳細に示すように、接合部122には、上下方向の略中央に、車両後方側へと突出する凸ビード152が形成されている。この凸ビード152は、図1から分かるように、接合部122において、荷重伝達部128から車幅方向に連続するように形成されており、接合部122の曲げ剛性を向上させている。ただし、凸ビード152は、ドアチェック取付部119には達しない長さ及び位置に形成されている。また、凸ビード152は、その突端152Tが車幅方向に沿って直線状となり、突出長が、車幅方向外側から内側に向けて漸減するように形成されている。なお、凸ビード152が形成されている部分では、ドアインナー110とブラケットユニット156の間に隙間D1が構成される。この隙間D1の広さも車幅方向外側から内側に向けて漸減している。
図4及び図5に示すように、ドアチェック取付部119には、ドアチェック174をボルト止めするためのドアチェック取付穴119Tが、挿通孔119Hの上下に1つずつ形成されている。そして、本実施形態では、凸ビード152の上下方向の中心線CL1の延長上に、ドアチェック取付穴119Tの1つが位置するように、凸ビード152とドアチェック取付穴119Tとの位置関係が調整されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態に係るドア104は、ドアヒンジ114の回動中心軸114A回りに回動し、図1に示す閉状態と、図2に示す開状態との間を移動する。ここで、回動時には、ドアチェック174が摺動部180を摺動するため、回動途中の特定位置所定の抵抗が生じて、節度感が向上するようになっている。
ドアチェック174が摺動部180を摺動するときには、ドアチェックブラケット178に荷重が作用する。ここで、接合部122に凸ビード152が形成されていない比較例の構成を考えると、比較例では、接合部122の曲げ荷重が本実施形態と比較して小さいので、接合部122に作用した荷重により、接合部122が車幅方向内側から順次湾曲されるようにして、徐々にドアインナー110から剥がされることが想定される。
これに対し、本実施形態では、接合部122に形成された凸ビード152により、接合部122の曲げ剛性が向上されている。そしてこれにより、接合部122にドアインナー110からの荷重が作用しても、接合部122の湾曲が抑制されるため、接合部122にはドアインナー110との接触部分122Tを中心として回転しようとし、接合部122全体では引張荷重、すなわち、接合部122全体をドアインナー110から引っ張る荷重に変換される。このため、接合部122の剥離が抑制され、ドアチェックブラケット178の耐久性が向上する。
特に、本実施形態では、凸ビード152の突端152Tの突出長を、車幅方向外側から内側に向けて漸減させ、ドアインナー110とブラケットユニット156の間の隙間D1の広さも車幅方向外側から内側に向けて漸減させている。すなわち、隙間D1の開口面積が、ドアチェック174のドアチェック取付部119側では小さくなっているため、隙間D1の開口面積が車幅方向で一定である構成と比較して、ドアインナー110との接触部分122T(すなわち上記の回転の中心部分)における剛性がより高くなっている。
なお、側突時には、図6から分かるように、ドアアウター108からインパクトビーム116及びインパクトビームエクステンション118を介して荷重が作用する。ここで、本実施形態では凸ビード152が車幅方向に直線状に形成されているので、この荷重をドアチェックブラケット178へと直線的に伝達することができる。特に、本実施形態では凸ビード152がドアチェック取付部119には繋がっていないので、接合部154へ荷重が作用することは抑制される。すなわち、側突時には、荷重がドアチェックブラケット178へと効率的に伝達されるが、この荷重は接合部154に剥離荷重として作用しないため接合部154の剥離が抑制される。
このとき、本実施形態では凸ビード152の突端152Tの突出長を、車幅方向外側から内側に向けて漸減させているため、この突出長を一定とした構成と比較して、凸ビード152の突端152Tの方向が、荷重伝達部128の方向に近づいている。このため、側突時の荷重をより効率的にドアチェックブラケット178及び支持部材176に伝達できる。
また、前突時には、図7から分かるように、ボデーピラー106からドアインナー110へと荷重が作用することがある。本実施形態では、ドアウエザー134が取り付けられた部分、すなわち、車両前後方向でボデーピラー106との構造上の隙間が狭くなっている部分において、接合部122の凸ビード152を形成して強度を高めているので、前突時のボデーピラー106からの荷重を、凸ビード152によって分散しつつ効率よくドアチェックブラケット178及びドアインナー110へと伝達することができる。加えて、接合部122の断面崩れ(荷重伝達部128と取付部119とが離間する方向の変形)も抑制できる。
なお、本実施形態では、凸ビード152が車両後方に向かって凸になるように形成されているため、図8に示すように、ドア本体112内においてドアインナー110沿いに落ちてきた水滴を、ドアインナー110から離間する方向(後方)へと導く。すなわち水滴はドアインナー110から離れて落下するので、ドアウエザー134が取り付けられた部分(特に、ドアインナー110に形成されたドアウエザー取り付け用の穴134H)でのシール性を向上させることができる。
また、凸ビード152によって、ブラケットユニット156とドアインナー110との間に隙間D1が構成されているので、ED塗装時にドアインナー110の内部から上方へ向かう塗布物の流動が容易になり、防錆性能が向上する。特に、凸ビード152の突端152Tの突出長を、車幅方向外側から内側に向けて漸減させており、車幅方向外側では隙間D1の開口面積が大きくなっているため、ED塗装時の塗布物の通過をより容易にしつつ、ドアインナー110の開口部110Hからの水の浸入を抑制して、防錆性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、図4、図9及び図10にも示したように、ドアチェック取付穴119Tを凸ビード152の上下方向の中心線CL1の延長上に形成している。これにより、ドア本体112の開閉時に、ドアチェック取付穴119Tから最短距離で凸ビード152に荷重F3が作用するため、ドアチェックブラケット178の不用意な撓みが抑制され、開閉時の節度感が向上する。
また、この構成により、図6に示す側突時において、ドアチェックブラケット178に対応する挿通孔119Hの変形が小さくなるので、ドアインナー110やボデーピラー106への効率的な荷重伝達が可能となる。
図11には、本発明の第2実施形態の車体側面構造242が示されている。第2実施形態では、ブラケットユニット244の形状のみが第1実施形態と異なっているが、それ以外は第1実施形態と同一構成とされているので、同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態のブラケットユニット244では、第1実施形態の接合部122と比較して、開口部110Hに達するように車幅方向内側へと延長して、ドアチェック174の支持部材176の対向部分と略平行な係合面250を形成しており、ドアチェックブラケット246が側突時等に車幅方向内側へ移動すると、支持部材176と係合するようになっている。
また、第2実施形態では、この支持部材176の、ドアチェックブラケット246が係合する被係合面176Kを、係合した接合部122がボデーピラー106に向かって案内されるように斜め方向に形成している。これら以外は、第1実施形態と同様の構成であるので、同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。延
したがって、第2実施形態では、図12に示すように、側突時にドアアウター108に作用した荷重の一部を、ドアチェックブラケット346の接合部122から支持部材176を介して、ボデーピラー106に効率的に伝達することができる。
図13には、本発明の第3実施形態の車体側面構造342が示されている。第3実施形態では、ブラケットユニット344の形状のみが第1実施形態と異なっているが、それ以外は第1実施形態と同一構成とされているので、同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第3実施形態のブラケットユニット344の接合部348は、第1実施形態の接合部122と比較して、ドアインナー110の前壁部110Bと延出部110Cとの境界部110Eの近傍に達するように車幅方向外側に延長され、凸ビード350も境界部110Eに達するように車幅方向外側に延長されている。
したがって、第3実施形態では、接合部122を回転させる荷重が作用したときに、この回転の支点となる位置が、ドアインナー110の強度が高い部分、すなわち境界部110Eに設定されていることになる。このため、接合部122に作用する荷重をより効率的に引張荷重に変換して、接合部122の剥離を抑制できる。
図14には、本発明の第4実施形態の車体側面構造442が示されている。第4実施形態では、ブラケットユニット444の形状のみが第1実施形態と異なっているが、それ以外は第1実施形態と同一構成とされているので、同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第4実施形態のブラケットユニット444では、第1実施形態と比較して凸ビード446が車両後方側へ延長して形成されており、その突端446Tがドアチェック取付部119と同一面上に位置するようになっている。これにより、接合部122が凸ビード152を介してドアチェック取付部119に繋がれていることになるので、この部分での強度が向上する。
なお、第4実施形態において、図15に示したように、凸ビード152の突端152Tの車幅方向外側端部をドアインナー110に漸近させてもよい。この構成では、図15に実線で示すように突端152Tを直線状としてもよいし、二点鎖線で示すように湾曲させてもよい。
図16には、本発明の第5実施形態に係るブラケットユニット544が示されている。第5実施形態では、凸ビード546の上面及び下面を構成する2つの立ち上がり面548について、その延長線L6上に、それぞれ対応するドアチェック取付穴119Tが位置すうように、立ち上がり面548の位置が調整されている。なお、これ以外の車体側面構造の全体的構成は第1実施形態と同一であるので、詳細な説明を省略する。
このため、第5実施形態のブラケットユニット544では、ドア本体の開閉時のドアチェックブラケット550の不用意な撓みがより確実に抑制され、開閉時の節度間がさらに向上する。
図17には、本発明の第6実施形態に係るブラケットユニット644が示されている。第6実施形態では、凸ビード646の突端646Tは平面状に形成されているが、2つの立ち上がり面648は、凸ビード646の長手方向中央で互いに接近し、端部では離間するように湾曲して形成されている。そしれ、第5実施形態と同様に、立ち上がり面648の延長線L7上に、それぞれ対応するドアチェック取付穴119Tが位置すうように、立ち上がり面648の位置及び形状が調整されている。なお、これ以外の車体側面構造の全体的構成は第1実施形態と同一であるので、詳細な説明を省略する。
このため、第6実施形態のブラケットユニット644においても、ドア本体の開閉時のドアチェックブラケット650の不用意な撓みがより確実に抑制され、開閉時の節度間がさらに向上する。
また、立ち上がり面648を上記のように湾曲させているので、凸ビード646自体の強度もより高くなる。
図18には、本発明の第7実施形態に係るブラケットユニット744が示されている。第7実施形態では、互いに平行な複数の凸ビード746を形成している。そして、凸ビード746の少なくとも1つ(好ましくは2つ)について、その延長線が、対応する対応するドアチェック取付穴119Tが位置するように位置が調整されている。なお、これ以外の車体側面構造の全体的構成は第1実施形態と同一であるので、詳細な説明を省略する。
このため第7実施形態のブラケットユニット744においても、ドア本体の開閉時のドアチェックブラケット750の不用意な撓みがより確実に抑制され、開閉時の節度間がさらに向上する。
また、複数の凸ビード746を形成しているので、第1実施形態のように1つの凸ビード152を形成した構成と比較して、同一の強度を得るための凸ビード746の突出長を短くできる。
本発明の第1実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの開状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す図1とは異なる断面の断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造を構成するブラケットユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造を構成するブラケットユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造が適用されたドアの側突時の状態を図1と同様の断面で示す断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造が適用されたドアの前突時の状態を図1と同様の断面で示す断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造を構成するブラケットユニットの凸ビードにおいて破断して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造を構成するブラケットユニット及びその近傍を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の車体側面構造を構成するブラケットユニット及びその近傍を示す図9のX−X線に相当する断面で示す断面図である。 本発明の第2実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーを側突時の状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態の変形例の車体側面構造が適用されたドア及びボデーピラーをドアの閉状態で部分的に示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るブラケットユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るブラケットユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の第7実施形態に係るブラケットユニットを拡大して示す斜視図である。
符号の説明
102 車体側面構造
104 ドア
106 ボデーピラー
108 ドアアウター
110 ドアインナー
110A 平板部
110B 前壁部
110C 延出部
110H 開口部
110E 境界部
112 ドア本体
114 ドアヒンジ
114A 回動中心軸
116 インパクトビーム
118 インパクトビームエクステンション
119 ドアチェック取付部
119T ドアチェック取付穴
119H 挿通孔
120 接合部
122 接合部(連結部)
122T 接触部分
124 膨出部
126 インパクトビーム固定部
128 荷重伝達部
130 補強ビード
132 補強フランジ
134 ドアウエザー
136 ドアウエザー取付部
138 ボルト
140 ナット
142 係合ブラケット
142B 底面
144 傾斜面
146 サイドメンバ
148 係合片
150 対向面
152 凸ビード
152T 突端
154 接合部
156 ブラケットユニット
174 ドアチェック
176 支持部材
176K 被係合面
178 ドアチェックブラケット
180 摺動部
242 車体側面構造
244 ドアチェックブラケット
246 ブラケットユニット
250 係合面
342 車体側面構造
344 ドアチェックブラケット
346 ブラケットユニット
348 接合部
350 凸ビード
442 車体側面構造
444 ブラケットユニット
446 凸ビード
446T 突端
544 ブラケットユニット
546 凸ビード
548 面
550 ドアチェックブラケット
644 ブラケットユニット
646 凸ビード
646T 突端
648 面
650 ドアチェックブラケット
744 ブラケットユニット
746 凸ビード
750 ドアチェックブラケット

Claims (3)

  1. 車体とこの車体に対し回動可能なドア本体との間に配置されるドアチェックと、
    前記ドア本体のドアパネルに取り付けられ前記ドア本体の回動時に前記ドアチェックを摺動可能に保持するドアチェックブラケットと、
    前記ドアチェックブラケットに設けられて前記ドアパネルへの接合用とされる接合面と、
    前記接合面に設けられ接合面の曲げ強度を大きくするビードと、
    を有することを特徴とする車体側面構造。
  2. 前記車体のドア本体を構成するアウタパネルとインナパネルの間で車両前後方向に延在するよう配置されるインパクトビームと、
    前記インパクトビームの端部を前記インナパネルに取り付けるためのインパクトビームエクステンションと、
    前記ドアチェックブラケットと前記インパクトビームエクステンションと連結する連結部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車体側面構造。
  3. 前記連結部が、前記接合面を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の車体側面構造。
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