JP2009051438A - フェンダーライニングの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避でき、しかも、組付け作業性を向上させることができるフェンダーライニングの固定構造を、フェンダーライニングの成形性を低下させることなく提供する。
【解決手段】バンパホルダ2の端部2Kに、取付け面部7と第1挟持面部8を設け、被取付け面部21を取付け面部7に重ね合わせてクリップ16で固定するとともに、第1挟持面部8と第2挟持面部22で被挟持部9を挟持固定し、フェンダーライニング5に、取付け面部7の裏側に入り込む舌片部10を設け、舌片部10にクリップ挿通孔Sを形成して、クリップ16をクリップ挿通孔Sに挿通させてある。
【選択図】図7
【解決手段】バンパホルダ2の端部2Kに、取付け面部7と第1挟持面部8を設け、被取付け面部21を取付け面部7に重ね合わせてクリップ16で固定するとともに、第1挟持面部8と第2挟持面部22で被挟持部9を挟持固定し、フェンダーライニング5に、取付け面部7の裏側に入り込む舌片部10を設け、舌片部10にクリップ挿通孔Sを形成して、クリップ16をクリップ挿通孔Sに挿通させてある。
【選択図】図7
Description
本発明は、
バンパの車輪側の端部から車幅方向内側にフランジを延出し、
バンパホルダの車輪側の端部に、前記フランジの被取付け面部に対する取付け面部と、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部の被挟持部に対する第1挟持面部とを設け、
前記バンパホルダを車体に固定し、
前記被取付け面部を前記取付け面部に前記車輪側から重ね合わせてクリップで固定するとともに、前記第1挟持面部と前記フランジの第2挟持面部とで前記被挟持部を挟持固定してあるフェンダーライニングの固定構造に関する。
バンパの車輪側の端部から車幅方向内側にフランジを延出し、
バンパホルダの車輪側の端部に、前記フランジの被取付け面部に対する取付け面部と、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部の被挟持部に対する第1挟持面部とを設け、
前記バンパホルダを車体に固定し、
前記被取付け面部を前記取付け面部に前記車輪側から重ね合わせてクリップで固定するとともに、前記第1挟持面部と前記フランジの第2挟持面部とで前記被挟持部を挟持固定してあるフェンダーライニングの固定構造に関する。
従来、この種のフェンダーライニングの固定構造において、前記フェンダーライニングは、その被挟持部を、バンパホルダの第1挟持面部と、バンパのフランジの第2挟持面部とに挟持固定されているだけであった(特許文献1参照)。
特開2006−35998号公報
上記従来の構造によれば、フェンダーライニングは、その被挟持部を、バンパホルダの第1挟持面部と、バンパのフランジの第2挟持面部とに挟持固定されているだけであったために、車輪との間に溜まった氷雪などによってフェンダーライニングが強い力を受けた場合、フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されて外れてしまうおそれがあった。
この問題を解消するために、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部をバンパと共にクリップで固定することが考えられるが、この手段では、板厚の関係で専用のクリップが必要となり、組付け作業性が低下する。その他の手段として、前記被挟持部にバンパホルダやバンパとの係合部を形成することが考えられるが、成形性等の問題で係合部を設けることができなかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避でき、しかも、組付け作業性を向上させることができるフェンダーライニングの固定構造を、フェンダーライニングの成形性を低下させることなく提供する点にある。
この問題を解消するために、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部をバンパと共にクリップで固定することが考えられるが、この手段では、板厚の関係で専用のクリップが必要となり、組付け作業性が低下する。その他の手段として、前記被挟持部にバンパホルダやバンパとの係合部を形成することが考えられるが、成形性等の問題で係合部を設けることができなかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避でき、しかも、組付け作業性を向上させることができるフェンダーライニングの固定構造を、フェンダーライニングの成形性を低下させることなく提供する点にある。
本発明の特徴は、
バンパの車輪側の端部から車幅方向内側にフランジを延出し、
バンパホルダの車輪側の端部に、前記フランジの被取付け面部に対する取付け面部と、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部の被挟持部に対する第1挟持面部とを設け、
前記バンパホルダを車体に固定し、
前記被取付け面部を前記取付け面部に前記車輪側から重ね合わせてクリップで固定するとともに、前記第1挟持面部と前記フランジの第2挟持面部とで前記被挟持部を挟持固定してあるフェンダーライニングの固定構造であって、
前記フェンダーライニングに、前記取付け面部の裏側に入り込む舌片部を設け、
前記舌片部にクリップ挿通孔を形成して、前記クリップを前記クリップ挿通孔に挿通させてある点にある。(請求項1)
バンパの車輪側の端部から車幅方向内側にフランジを延出し、
バンパホルダの車輪側の端部に、前記フランジの被取付け面部に対する取付け面部と、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部の被挟持部に対する第1挟持面部とを設け、
前記バンパホルダを車体に固定し、
前記被取付け面部を前記取付け面部に前記車輪側から重ね合わせてクリップで固定するとともに、前記第1挟持面部と前記フランジの第2挟持面部とで前記被挟持部を挟持固定してあるフェンダーライニングの固定構造であって、
前記フェンダーライニングに、前記取付け面部の裏側に入り込む舌片部を設け、
前記舌片部にクリップ挿通孔を形成して、前記クリップを前記クリップ挿通孔に挿通させてある点にある。(請求項1)
この構成によれば、フェンダーライニングに、前記取付け面部の裏側に入り込む舌片部を設け、この舌片部にクリップ挿通孔を形成して、前記クリップを前記クリップ挿通孔に挿通させてあるから、車輪との間に溜まった氷雪などによって、フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されようとする力を受けた場合、舌片部のクリップ挿通孔がクリップに係合して、フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避することができる。前記クリップは既存のクリップであり専用のクリップではないから、組付け作業性が低下することもない。そして、フェンダーライニングに、前記取付け面部の裏側に入り込む舌片部を設け、この舌片部にクリップ挿通孔を形成しただけであるから、フェンダーライニングの成形性を低下させることもない。(請求項1)
本発明において、
前記バンパホルダに、前記クリップの先端よりも前記取付け面部に近い位置で前記取付け面部の裏面に対向する第1リブを設け、
前記取付け面部と第1リブの間に前記舌片部を受け入れてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記バンパホルダに、前記クリップの先端よりも前記取付け面部に近い位置で前記取付け面部の裏面に対向する第1リブを設け、
前記取付け面部と第1リブの間に前記舌片部を受け入れてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
バンパホルダに、クリップの先端よりも前記取付け面部に近い位置で前記取付け面部の裏面に対向する第1リブを設け、取付け面部と第1リブの間に前記舌片部を受け入れてあるから、取付け面部と第1リブが対向する方向(クリップの軸方向)で、第1リブによって舌片部の位置を規制することができ、クリップがクリップ挿通孔に確実に入り込むことができるようになって、組付け性を向上させることができる。また、第1リブによって舌片部を取付け面部の裏側に案内することができ、組付け性をさらに向上させることができる。そして、組付け状態で、舌片部が取付け面部から離間する方向に移動しようとすると、第1リブが舌片部を受け止めて舌片部の移動を阻止する。これにより、舌片部がクリップの先端から外れることを防止することができる。
(請求項2)
(請求項2)
本発明において、
前記フェンダーライニングの周方向で前記被挟持部に隣接するフェンダーライニング部分を、前記被挟持部に対して前記フェンダーライニングの径方向外方側に膨出させ、その膨出部の上面部で前記舌片部を構成し、
前記舌片部と被挟持部の間の立上がり壁部に、前記フェンダーライニングの周方向に貫通する車幅方向外側が開放のスリットを形成し、
前記バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通すことで、前記舌片部を前記取付け面部の裏側に入り込ませてあると、舌片部を容易に形成することができるとともに、スリットを簡単に形成することができ、舌片部をバンパホルダの取付け面部の裏側に容易に入り込ませることができる。また、バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通すことで、フェンダーライニングを、車体に組付けられたバンパホルダで仮保持することができ、組付け性をより向上させることができる。(請求項3)
前記フェンダーライニングの周方向で前記被挟持部に隣接するフェンダーライニング部分を、前記被挟持部に対して前記フェンダーライニングの径方向外方側に膨出させ、その膨出部の上面部で前記舌片部を構成し、
前記舌片部と被挟持部の間の立上がり壁部に、前記フェンダーライニングの周方向に貫通する車幅方向外側が開放のスリットを形成し、
前記バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通すことで、前記舌片部を前記取付け面部の裏側に入り込ませてあると、舌片部を容易に形成することができるとともに、スリットを簡単に形成することができ、舌片部をバンパホルダの取付け面部の裏側に容易に入り込ませることができる。また、バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通すことで、フェンダーライニングを、車体に組付けられたバンパホルダで仮保持することができ、組付け性をより向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記舌片部の周縁部に第2リブを立設してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記舌片部の周縁部に第2リブを立設してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
フェンダーライニングは比較的薄物に成形されているが、前記舌片部の周縁部に第2リブを立設してあることで、舌片部の強度を強くすることができる。その結果、舌片部を小さく、クリップ挿通孔を大きく形成することができて、組付け性を向上させることができる。(請求項4)
本発明において、
前記第2リブを前記舌片部のスリット側の側部と、前記舌片部の車幅方向外側の側部とに立設してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記第2リブを前記舌片部のスリット側の側部と、前記舌片部の車幅方向外側の側部とに立設してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
舌片部のスリット側の側部と、前記舌片部の車幅方向外側の側部とを補強することができ、バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通す際の舌片部と取付け面部との干渉に起因する舌片部の変形を回避することができる。(請求項5)
本発明によれば、
フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避でき、しかも、組付け作業性を向上させることができるフェンダーライニングの固定構造を、フェンダーライニングの成形性を低下させることなく提供することができた。
フェンダーライニングがバンパホルダの第1挟持面部とバンパのフランジの第2挟持面部との間から引き出されることを回避でき、しかも、組付け作業性を向上させることができるフェンダーライニングの固定構造を、フェンダーライニングの成形性を低下させることなく提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1に、自動車の前部構造を示してある。同図に示すように、フロントバンパ1(以下、「バンパ1」)の左右両端部を、左右一対のバンパホルダ2を介して左右一対のフェンダーパネル4に接続させてある。フェンダーパネル4とバンパ1の車幅方向内側D1には、車輪が跳ね飛ばした泥や小石等の異物を受け止めるフェンダーライニング5(図2,図3参照)を配設してある。次に、バンパ1・バンパホルダ2・フェンダーライニング5の各構造とフェンダーライニングの固定構造とについて、車体右側の構造を例に挙げて説明する。車体左側の構造と車体右側の構造とは左右対称である。
[バンパ1の構造]
バンパ1は、前面部11と、前面部11から車体前部の側面に回り込むサイド部12とから成り、サイド部12の後端部12Kがバンパホルダ2に固定されている。サイド部12の車輪側の端部からは車幅方向内側D1にフランジ6が延出し、このフランジ6がフェンダーライニング5の車幅方向外側D2の下端部5K(車輪側の端部)を下方から覆って前輪の周りの見栄えを良くしている。
バンパ1は、前面部11と、前面部11から車体前部の側面に回り込むサイド部12とから成り、サイド部12の後端部12Kがバンパホルダ2に固定されている。サイド部12の車輪側の端部からは車幅方向内側D1にフランジ6が延出し、このフランジ6がフェンダーライニング5の車幅方向外側D2の下端部5K(車輪側の端部)を下方から覆って前輪の周りの見栄えを良くしている。
図4〜図7(a),図7(b)に示すように、前記フランジ6に、バンパホルダ2の後述の取付け面部7に取付け固定される被取付け面部21を設け、この被取付け面部21にクリップ挿通孔Sを形成してある。さらに、フェンダーライニング5の車幅方向外側D2の端部の被挟持部9をバンパホルダ2の後述の第1挟持面部8と共に挟持する第2挟持面部22をフランジ6に設けてある。図5に示すように、前記被取付け面部21を第2挟持面部22よりも車幅方向内側D1に張り出させて取付け面積を確保してある。前記被取付け面部21と第2挟持面部22は互いに連なっている。
[バンパホルダ2の構造]
図8に示すように、バンパホルダ2は上下方向に長く形成されており、上下方向中間部には格子状のリブ13が形成されている。そして図1に示すように、バンパホルダ2の車両後方側の端面2Tを、フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tに、車輪の周方向に対応する方向で重ね合わせ、バンパホルダ2及びフェンダーパネル4に形成したスクリュー孔Hに挿入させたスクリューで固定してある。フェンダーパネル4は車体の一部分に相当している。フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tは、上端部側ほど車両前方側Frに位置するように傾斜しており、そのために、バンパホルダ2も上端部側ほど車両前方側Frに位置するように傾斜している。
図8に示すように、バンパホルダ2は上下方向に長く形成されており、上下方向中間部には格子状のリブ13が形成されている。そして図1に示すように、バンパホルダ2の車両後方側の端面2Tを、フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tに、車輪の周方向に対応する方向で重ね合わせ、バンパホルダ2及びフェンダーパネル4に形成したスクリュー孔Hに挿入させたスクリューで固定してある。フェンダーパネル4は車体の一部分に相当している。フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tは、上端部側ほど車両前方側Frに位置するように傾斜しており、そのために、バンパホルダ2も上端部側ほど車両前方側Frに位置するように傾斜している。
前記バンパホルダ2の車輪側の端部2Kに、バンパ1のフランジ6の被取付け面部21に対する取付け面部7と、フェンダーライニング5の車幅方向外側D2の端部の被挟持部9に対する第1挟持面部8とを設けてある。取付け面部7と第1挟持面部8は板状に形成されて、車輪の周方向に対応する方向で互いに連なっている。そして、取付け面部7は第1挟持面部8よりも車両後方側に位置して前下がりに傾斜し、第1挟持面部8は取付け面部7に対して下方に少し屈曲している。さらに、図5に示すように、前記取付け面部7を第1挟持面部8よりも車幅方向内側D1に対応する方向に張り出せて取付け面積を確保してある。
図7(a),図7(b)に示すように、バンパ1のフランジ6の被取付け面部21を取付け面部7に車輪側から重ね合わせてクリップ16で固定するとともに、バンパ1のフランジ6の第2挟持面部22とバンパホルダ2の第1挟持面部8とで、フェンダーライニング5の車幅方向外側D2の端部の被挟持部9を挟持固定してある。クリップ16は、クリップ挿通孔Sに挿通される筒状部品16Aと、筒状部品16Aに挿入される軸部品16Bとから成り、筒状部品16Aに挿入した軸部品16Bで筒状部品16Aを拡径させることで、被取付け面部21を取付け面部7に固定する。バンパホルダ2の車輪側の端部2Kの構造については、後でさらに詳しく説明する。
[フェンダーライニング5の構造]
図2,図3に示すように、フェンダーライニング5は樹脂により側面視で円弧状に一体成形されており、上面部31と、この上面部31の車両前方側Frに位置する前面部32と、上面部31の車両後方側に位置する後面部33とから成る。上面部31と前面部32と後面部33はほぼ縦断面円弧状に形成されているが、上面部31のうち車両前方側Frの前半部は水平な扁平部31Aを備えている。前面部32は、上面部31と後面部33に対して車幅方向内側D1に張り出して幅広に形成されている(図3参照)。このフェンダーライニング5は複数のクリップ挿通孔Sを備え、各クリップ挿通孔Sに挿通されたクリップで車体パネルやバンパ1に固定されている。
図2,図3に示すように、フェンダーライニング5は樹脂により側面視で円弧状に一体成形されており、上面部31と、この上面部31の車両前方側Frに位置する前面部32と、上面部31の車両後方側に位置する後面部33とから成る。上面部31と前面部32と後面部33はほぼ縦断面円弧状に形成されているが、上面部31のうち車両前方側Frの前半部は水平な扁平部31Aを備えている。前面部32は、上面部31と後面部33に対して車幅方向内側D1に張り出して幅広に形成されている(図3参照)。このフェンダーライニング5は複数のクリップ挿通孔Sを備え、各クリップ挿通孔Sに挿通されたクリップで車体パネルやバンパ1に固定されている。
図2,図3,図6〜図8に示すように、フェンダーライニング5の前面部32の上端部のうち車幅方向外側D2の上端部分に、バンパホルダ2の取付け面部7の裏側に入り込む舌片部10を設けてある。すなわち、フェンダーライニング5の周方向(車輪の周方向に対応する方向)で被挟持部9に隣接するフェンダーライニング部分を、被挟持部9に対してフェンダーライニング5の径方向外方側に縦断面台形状に膨出させ、その膨出部の扁平な上面部で前記舌片部10を構成してある。舌片部10は取付け面部7に間隔を空けて対向している(図4参照,図7(a)参照)。前述のように、バンパホルダ2の取付け面部7が前下がりに傾斜しているので、舌片部10も前下がりに傾斜している。
そして、舌片部10と被挟持部9との間の傾斜した立上がり壁部14に(図3参照)、フェンダーライニング5の周方向に貫通する車幅方向外側D2が開放のスリット15を形成し、バンパホルダ2の取付け面部7をスリット15を通すことで、舌片部10を取付け面部7の裏側に入り込ませてある。
バンパホルダ2の取付け面部7は、バンパホルダ2の車輪側の端部2Kから車幅方向内側D1に立ち上がっており、取付け面部7を挟んで車輪とは反対側が開放空間に形成されている。舌片部10にはクリップ挿通孔Sを形成してあり、バンパ1の被取付け面部21をバンパホルダ2の取付け面部7に固定するクリップ16を前記クリップ挿通孔Sに挿通させてある。クリップ16とクリップ挿通孔Sとの間には隙間17が形成されている(図4,図6,図7(a),図7(b)参照)
さらに、前記舌片部10の周縁部に第2リブ42を立設してある。第2リブ42は、舌片部10のスリット15側の側部と、舌片部10の車幅方向外側D2の側部とからバンパホルダ2の取付け面部7の裏面7U側に向かって立ち上がっている。図4に示すように、スリット15側の側部から立ち上がっている第2リブ42は、下端部側ほど車両前方側Frに位置するように形成されている。前記舌片部10のスリット15側の側部と車幅方向外側D2の側部とは直角を成しており、そのために第2リブ42はL字形状になっている。
図7(a),図7(b),図8に示すように、バンパホルダ2に、前記クリップ16の先端16Sよりも取付け面部7に近い位置で取付け面部7の裏面7Uに対向する第1リブ41を取付け面部7に沿う状態に設けてある。そして、取付け面部7と第1リブ41の間に前記舌片部10を受け入れてある。
上記構造のバンパ1・バンパホルダ2・フェンダーライニング5を次のようにして組付ける。
(1) 図1に示すように、バンパホルダ2の車両後方側の端面2Tを、フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tに、車輪の周方向に対応する方向で重ね合わせ、バンパホルダ2及びフェンダーパネル4に形成したスクリュー孔H(図8参照)に挿入させたスクリューでバンパホルダ2をフェンダーパネル4に固定する。
(1) 図1に示すように、バンパホルダ2の車両後方側の端面2Tを、フェンダーパネル4の車両前方側Frの端面4Tに、車輪の周方向に対応する方向で重ね合わせ、バンパホルダ2及びフェンダーパネル4に形成したスクリュー孔H(図8参照)に挿入させたスクリューでバンパホルダ2をフェンダーパネル4に固定する。
(2) バンパホルダ2の取付け面部7をフェンダーライニング5のスリット15を通すことで、フェンダーライニング5の舌片部10をバンパホルダ2の取付け面部7の裏側に入り込ませる。そして、フェンダーライニング5の複数のクリップ挿通孔Sに挿通させたクリップでフェンダーライニング5を車体パネルやバンパ1に固定する。前記クリップは次の(3)で述べるように、共通化が図られている。
(3) バンパ1の被取付け面部21をバンパホルダ2の取付け面部7に重ね合わせてクリップ16で固定するとともに、バンパホルダ2の第1挟持面部8とバンパ1の第2挟持面部22とでフェンダーライニング5の被挟持部9を挟持固定する(図4,図5,図6,図7(a),図7(b)参照)。クリップ16はフェンダーライニング5の舌片部10のクリップ挿通孔Sにも挿通されている。そして、バンパ1を車体パネルに固定する。フェンダーライニング5の舌片部10のクリップ挿通孔Sに挿通されたクリップ16は、フェンダーライニング5の他の箇所を固定するクリップと共通のクリップである。このようにクリップの共通化が図られている。
1 バンパ
2 バンパホルダ
2K バンパホルダの車輪側の端部
4 車体(フェンダーパネル)
5 フェンダーライニング
6 フランジ
7 取付け面部
7U 取付け面部の裏面
8 第1挟持面部
9 被挟持部
10 舌片部
14 立上がり壁部
15 スリット
16 クリップ
16S クリップの先端
21 被取付け面部
22 第2挟持面部
41 第1リブ
42 第2リブ
D1 車幅方向内側
D2 車幅方向外側
S クリップ挿通孔
2 バンパホルダ
2K バンパホルダの車輪側の端部
4 車体(フェンダーパネル)
5 フェンダーライニング
6 フランジ
7 取付け面部
7U 取付け面部の裏面
8 第1挟持面部
9 被挟持部
10 舌片部
14 立上がり壁部
15 スリット
16 クリップ
16S クリップの先端
21 被取付け面部
22 第2挟持面部
41 第1リブ
42 第2リブ
D1 車幅方向内側
D2 車幅方向外側
S クリップ挿通孔
Claims (5)
- バンパの車輪側の端部から車幅方向内側にフランジを延出し、
バンパホルダの車輪側の端部に、前記フランジの被取付け面部に対する取付け面部と、フェンダーライニングの車幅方向外側の端部の被挟持部に対する第1挟持面部とを設け、
前記バンパホルダを車体に固定し、
前記被取付け面部を前記取付け面部に前記車輪側から重ね合わせてクリップで固定するとともに、前記第1挟持面部と前記フランジの第2挟持面部とで前記被挟持部を挟持固定してあるフェンダーライニングの固定構造であって、
前記フェンダーライニングに、前記取付け面部の裏側に入り込む舌片部を設け、
前記舌片部にクリップ挿通孔を形成して、前記クリップを前記クリップ挿通孔に挿通させてあるフェンダーライニングの固定構造。 - 前記バンパホルダに、前記クリップの先端よりも前記取付け面部に近い位置で前記取付け面部の裏面に対向する第1リブを設け、
前記取付け面部と第1リブの間に前記舌片部を受け入れてある請求項1記載のフェンダーライニングの固定構造。 - 前記フェンダーライニングの周方向で前記被挟持部に隣接するフェンダーライニング部分を、前記被挟持部に対して前記フェンダーライニングの径方向外方側に膨出させ、その膨出部の上面部で前記舌片部を構成し、
前記舌片部と被挟持部の間の立上がり壁部に、前記フェンダーライニングの周方向に貫通する車幅方向外側が開放のスリットを形成し、
前記バンパホルダの取付け面部を前記スリットを通すことで、前記舌片部を前記取付け面部の裏側に入り込ませてある請求項1又は2記載のフェンダーライニングの固定構造。 - 前記舌片部の周縁部に第2リブを立設してある請求項3記載のフェンダーライニングの固定構造。
- 前記第2リブを前記舌片部のスリット側の側部と、前記舌片部の車幅方向外側の側部とに立設してある請求項4記載のフェンダーライニングの固定構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020617A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Suzuki Motor Corp | バンパホルダの取り付け構造 |
JP2012116264A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | フェンダ遮蔽板用クリップ |
JP2015098185A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-05-28 | ダイハツ工業株式会社 | 着せ替え式車両 |
-
2007
- 2007-08-29 JP JP2007221944A patent/JP2009051438A/ja active Pending
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JP2011020617A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Suzuki Motor Corp | バンパホルダの取り付け構造 |
JP2012116264A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | フェンダ遮蔽板用クリップ |
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