JP2007253066A - 水素透過膜モジュール及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水素透過膜をろう付け温度にまで曝すことなく、また、先行技術で懸念される二度手間をなくし且つ無機質接着剤を使用せずに、接着部分でのガスリークについての不安を解消してなる水素透過膜モジュール及びその製造方法を得る。
【解決手段】筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール及びその製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール及びその製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、水素透過膜モジュール及びその製造方法に関し、より詳しくは、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を配した水素透過膜モジュール及びその製造方法に関する。
水素含有ガスから水素を分離精製する水素透過膜モジュールには、大きく分けて、水素透過膜の自立圧延膜型と多孔質支持体への成膜型の二つのタイプがある。このうち後者は、水素透過膜の薄膜化を行う上で大きなメリットがある。多孔質支持体には水素を収集する部材が配置されるが、水素収集部材の接合には厳しい気密性が要求される。このため、多孔質支持体に対する水素収集部材の接合にはそれ相当の工夫が必要であり、この問題を解決するために幾つかの先行技術がある。
図7(a)は、特許第3305484号公報(以下“484号公報”と言う)に開示された、金属被覆セラミックスと金属部材との接合過程、その過程で得られた接合体の断面を示した図である。多孔質セラミックス管1の外周面にPd等のガス分離膜つまり水素透過膜2が被覆される。そして、当該ガス分離膜2の表面の一部にNi等の金属層3が設けられ、金属部材5が金属層3とろう材4を介して接合されている。
図8は、図7(a)のようにして構成された接合体を用いた水素ガス分離装置である。高圧容器11内に、複数本の筒状の水素ガス分離体7(金属被覆セラミックス1とガス分離膜2からなる)が収容されている。各ガス分離体7は、金属製支持体8に対して、水素ガス分離体7の内部が金属製支持体8の上部空間と連通するように支持されている。当該金属製支持体8は上記金属部材5に相当している。また、各ガス分離体7は、金属製支持体9に対して、貫通していない孔9aにより、その端部が封孔して支持されている。
支持プレート14がフランジ12、13により挟持、固定され、当該支持プレート14により金属製支持体8が固定されている。そして、金属製支持体8に、水素ガス分離体7および金属製支持体9が吊り下げられている。図8において、第1パイプ15から、被精製ガスが高圧容器11内に供給される。筒状のガス分離体7を透過して、筒内部に精製された水素ガスが移動し、この精製水素ガスは、第3パイプ16から取り出される。
前記のとおり、484号公報においては、多孔質支持体に被覆された水素透過膜上に、新たに金属層を設け、当該金属層と金属部材をろう付けにより接合するものである。しかし、この技術においては、Pd等の水素透過膜をろう付け温度、その実施例では830℃という高温に曝すことになる。このため、水素透過膜の成分であるPdの粒成長が起こったり、また使用温度で金属層の成分と水素透過膜の成分が相互拡散したりすることになり、水素透過膜にダメージ、つまり損傷を与えてしまうことが予想される。
また、特許第3207635号公報(以下“635号公報”と言う)では、図8に示されるような水素ガス分離装置において、Pd等の水素透過膜をメッキする前の多孔質セラミックス管(筒状多孔質支持体)の端部外周面に緻密質セラミックスからなるフランジを無機質接着剤を介して予め接合した後、水素透過膜をメッキするものである。
635号公報においては、従来技術の問題点として「金属水素透過膜と金属フランジ」をろう付けにより接合する場合、両者のクリアランスを100μm以下にしないと適切に接合が行われず、寸法管理が困難であること、また、「金属水素透過膜と緻密質セラミックス」を無機質接着剤で接合した場合、接着剤で形成された接合部が緻密にならないことが挙げられている。そこで、635号公報では、それらの二つの問題点を解決したとするものである。
図7(b)にその接合過程を断面図として示している。多孔質セラミックス管1の端部外周面に無機質接着剤aを介して緻密質セラミックスbを接着する。無機質接着剤の具体例としてモルタル、セメント、ガラスが例示されている。そして、緻密質セラミックスbに対して、ろう材cにより金属部材(金属フランジ)5を接合する。次いで、多孔質セラミックス管1の表面にPd等の金属水素透過膜2がメッキ被覆される。
この技術によれば、水素透過膜をろう付け温度に曝す必要がないため、484号公報に係る先行技術で懸念される問題点は解決されるが、緻密質セラミックスbは、多孔質セラミックス管1に対して無機質接着剤aで接着した後、金属製フランジ5にろう付けされることから、二度手間となる。また、無機質接着剤aが使用されるので、その上からメッキしたとしても接着部分からのガスリークについての不安は残る。
本発明においては、484号公報の方法のようにPd等の水素透過膜をろう付け温度にまで曝すことなく、また、635号公報の方法で懸念される、二度手間をなくし且つ無機質接着剤を使用せずに、接着部分でのガスリークについての不安を解消してなる、水素透過膜モジュール及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明(1)は、筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(2)は本発明(1)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
本発明(3)は、筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(4)は本発明(3)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
本発明(5)は、外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(6)は本発明(5)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
本発明(7)は、外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(8)は本発明(7)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
本発明(9)は、外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(10)は本発明(9)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
本発明(11)は、外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。そして、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配し、(c)次いで、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(d)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする。本発明(12)は本発明(11)の水素透過膜モジュールの製造方法である。
(1)本発明によれば、水素透過膜をろう付け温度に曝す必要がないため、水素透過膜に余分なダメージを与えることがない。すなわち、484号公報に係る先行技術で懸念される問題点を解決できる。また、水素透過膜が曝される温度は、水素透過膜モジュールとしての使用温度が上限であるので、接合時に水素透過膜の耐熱温度について懸念する必要がない。
(2)本発明によれば、ろう付け後に水素透過膜を配するので、耐熱性のある高融点ろう材など、使用可能なろう材の選択範囲が広がる。
(3)本発明によれば、水素透過膜とろう材の接触面積、また水素透過膜とろう材、金属層との接触面積がかなり小さいため、水素透過膜成分とろう材成分、金属層成分との相互拡散の問題を改善できる。すなわち、484号公報に係る先行技術で懸念される問題点を解決できる。
(4)本発明によれば、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体に対して金属キャップ部材を一回のろう付けによる接合で取り付け可能である。すなわち、635号公報に係る先行技術で:懸念される問題点を解決できる。
(5)本発明によれば、無機質接着剤を使用しないため、接合部でのガスリークの可能性が低い。すなわち、635号公報に係る先行技術で懸念される問題点を解決できる。
(2)本発明によれば、ろう付け後に水素透過膜を配するので、耐熱性のある高融点ろう材など、使用可能なろう材の選択範囲が広がる。
(3)本発明によれば、水素透過膜とろう材の接触面積、また水素透過膜とろう材、金属層との接触面積がかなり小さいため、水素透過膜成分とろう材成分、金属層成分との相互拡散の問題を改善できる。すなわち、484号公報に係る先行技術で懸念される問題点を解決できる。
(4)本発明によれば、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体に対して金属キャップ部材を一回のろう付けによる接合で取り付け可能である。すなわち、635号公報に係る先行技術で:懸念される問題点を解決できる。
(5)本発明によれば、無機質接着剤を使用しないため、接合部でのガスリークの可能性が低い。すなわち、635号公報に係る先行技術で懸念される問題点を解決できる。
本発明(1)−(4)の水素透過膜モジュールは“筒状多孔質支持体”の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。その断面は円形のほか、矩形その他多角形でもよい。また、筒状多孔質支持体における“多孔質”とは、ガスを通す多数の連通孔を有する意味である。筒状多孔質支持体は、アルミナ、シリカ−アルミナ、ムライト、コージェライト、ジルコニア等の材質からなるもので、それらの粉末を筒状に成形後、焼成して製造される。
本発明(5)−(12)の水素透過膜モジュールは“筒状多孔質改質触媒兼支持体”に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールである。その断面は円形のほか、矩形その他多角形でもよい。また、筒状多孔質改質触媒兼支持体における“多孔質”とは、ガスを通す多数の連通孔を有する意味である。筒状多孔質改質触媒兼支持体は、ニッケルとイットリア安定化ジルコニアの混合物の焼結体、ニッケルとイットリア安定化ジルコニアの混合物を主体とする焼結体(Ni−YSZサーメット等)、その他、それ自体改質触媒としての機能を有し且つ水素透過膜を支持する機能を有する多孔質の材料により構成される。
本発明(1)−(4)の水素透過膜モジュールでは“筒状多孔質支持体”を用いるのに対して、本発明(5)−(12)の水素透過膜モジュールでは“筒状多孔質改質触媒兼支持体”を用いる点で異なる。また、本発明(5)−(12)のうち、(7)−(8)、(11)−(12)の発明は筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に“バリア層”を介して水素透過膜を配した水素透過膜モジュールである。
水素透過膜としては、水素含有ガスから水素を選択的に透過する膜が用いられる。その好ましい例としてPd膜やPd合金膜などの金属膜が挙げられる。Pd合金膜の場合、Pdと合金化する金属としてはAu、Ag、Cu、Pt、Rh、Ru、Ir、Ce、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Yb、Y、Gdが挙げられ、それら金属の二種以上を組み合わせてもよい。それら金属膜は、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に対してメッキ法や蒸着法、その他適宜の方法により支持される。
金属製キャップ部材は、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に接合するもので、その材質としては、ステンレス鋼、インコネル、コバール等の金属(合金)が用いられるが、好ましくはステンレス鋼を用いる。
活性金属ろう材としては、筒状多孔質支持体または筒状多孔質改質触媒兼支持体と金属製キャップ部材とを直かに接合できる金属ろう材を用いる。金属ろう材のうち、セラミックスとの接合にはいわゆる“活性金属ろう材(=セラミックスとの接合に適した金属ろう)”を用いるが、金属同士の接合には活性金属ろう材とは限らず、金属ろう材を用いることができる。表1に活性金属ろう材の数例(市販品)示しているが、これらとは限らず、それら支持体の種類と金属製キャップの金属の種類に応じて適宜選択して使用する。
本発明(7)−(8)、(11)−(12)においては、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に“バリア層”を介して水素透過膜を配する。筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を介して水素透過膜を配する構成は、本発明者らにより先に開発されたので(特開2005−314163号公報)、本発明(7)−(8)、(11)−(12)においてはその技術を利用するものである。
バリア層は筒状多孔質改質触媒兼支持体の成分と水素透過膜の成分との相互拡散を防止する層であり、その厚さは好ましくは5〜100μmの範囲である。バリア層の構成材料としては、ジルコニア、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、アルミナ、マグネシア、もしくはそれら材料の混合物もしくは化合物を用いることができる。バリア層は、デイップコート法、スプレー吹き付け法、印刷法、あるいは触媒金属の溶解除去法などによって形成することができる。
〈本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図1は、本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図1(a)は各工程における部材全体としての正面図、図1(b)は、図1(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図1(a)の各図より拡大して示している。
本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図1は、本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図1(a)は各工程における部材全体としての正面図、図1(b)は、図1(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図1(a)の各図より拡大して示している。
筒状多孔質支持体21の端部外周面に活性金属ろう材22により金属製キャップ23を接合する。このろう付けは、金属ろう材の溶融温度以上に加熱して行うことから、金属ろう材の種類により異なるが、表1の例で言えば、溶融温度が低いものでも620〜720℃、高いもので1080〜1130℃という高温である。このように、筒状多孔質支持体21に対して金属製キャップ23を1回のろう付けにより接合することができる。
次いで、筒状多孔質支持体21の外周面(金属製キャップ23が配された端部外周面を除く)に水素透過膜24を成膜することで、水素透過膜モジュールを構成する。水素透過膜24は、活性金属ろう材22、金属製キャップ23に対して図1(c)のように形成される場合もある。このように、本発明(1)−(2)の水素透過膜モジュールでは、水素透過膜24の成膜が最終の工程であるため、水素透過膜24を上記のような高温に曝すことが無くなり、水素透過膜24が損傷することがない。また、水素透過膜24は金属ろう材22、金属製キャップ23の端部と接するが、その接触面積が小さいため、水素透過膜成分とそれら金属成分の相互拡散の影響が小さい。
〈本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質支持体の端部外周面に金属層を配した後、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、次いで、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図2は本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図2(a)は各工程における部材全体としての正面図、図2(b)は、図2(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図2(a)より拡大して示している。
本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質支持体の端部外周面に金属層を配した後、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、次いで、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図2は本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図2(a)は各工程における部材全体としての正面図、図2(b)は、図2(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図2(a)より拡大して示している。
筒状多孔質支持体31の端部外周面に金属層32を設ける。金属層32の構成材料は、前述484号公報での金属層と同じか、同等のものでよく、ニッケル等の、金属ろう材よりも融点が高い金属が用いられる。金属層32を設ける方法としては、公知の方法が使用でき、例えば、化学メッキ法、真空蒸着法、スパッタリング法などを使用することができる。金属層32の厚さは0.1〜100μmである。
次いで、金属層32の箇所、すなわちその外周面に、活性金属ろう材33により金属キャップ34を接合する。このろう付けは、金属ろう材の溶融温度以上に加熱して行うことから、金属ろう材の種類により異なるが、表1の例で言えば、溶融温度が低いものでも620〜720℃、高いもので1080〜1130℃という高温である。このように、金属製キャップ34を金属層32を介して1回のろう付けにより接合することができる。
次いで、筒状多孔質支持体31の外周面(金属キャップ34が配された端部外周面を除く)に水素透過膜35を成膜することで、水素透過膜モジュールを構成する。水素透過膜35は、金属層32、活性金属ろう材33、金属製キャップ34に対して図2(c)のように形成される場合もある。このように、本発明(3)−(4)の水素透過膜モジュールでは、水素透過膜35の成膜が最終の工程であるため、製造工程において水素透過膜35を上記のような高温に曝すことが無くなり、水素透過膜35が損傷することがない。また、水素透過膜35は金属層32、金属ろう材33、金属製キャップ34の端部と接するが、その接触面積が小さいため、水素透過膜成分とそれら金属成分の相互拡散の影響が小さい。
〈本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図3は本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図3(a)は各工程における部材全体としての正面図、図3(b)は、図3(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図3(a)より拡大して示している。
本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図3は本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図3(a)は各工程における部材全体としての正面図、図3(b)は、図3(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図3(a)より拡大して示している。
筒状多孔質改質触媒兼支持体41の端部外周面に活性金属ろう材43により金属製キャップ44を接合する。このろう付けは、金属ろう材の溶融温度以上に加熱して行うことから、金属ろう材の種類により異なるが、表1の例で言えば、溶融温度が低いものでも620〜720℃、高いもので1080〜1130℃という高温である。このように、金属製キャップ23を1回のろう付けにより接合することができる。
次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体41の外周面(金属製キャップ44が配された端部外周面を除く)に水素透過膜45を成膜することで、水素透過膜モジュールを構成する。水素透過膜45は、活性金属ろう材43、金属製キャップ44に対して図3(c)のように形成される場合もある。このように、本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールでは、水素透過膜45の成膜が最終の工程であるため、製造工程において水素透過膜45を上記のような高温に曝すことが無くなり、水素透過膜45が損傷することがない。また、水素透過膜45は金属ろう材43、金属製キャップ34の端部と接するが、その接触面積が小さいため、水素透過膜成分とそれら金属成分の相互拡散の影響が小さい。
〈本発明(7)−(8)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(7)−(8)の水素透過膜モジュールは、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。
本発明(7)−(8)の水素透過膜モジュールは、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。
図4は本発明(7)−(8)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図4(a)は各工程における部材全体としての正面図、図4(b)は、図4(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図4(a)より拡大して示している。筒状多孔質改質触媒兼支持体41の外周面にバリア層42を配する。次いで、バリア層42を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体41の端部外周面に活性金属ろう材43により金属製キャップ44を接合する。これ以降の工程、作用効果については〈本発明(5)−(6)の水素透過膜モジュールの態様〉と同じである。水素透過膜45は、活性金属ろう材43、金属製キャップ部材44に対して図4(c)のように形成される場合もある。
〈本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配した後、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、次いで筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図5は本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図5(a)は各工程における部材全体としての正面図、図5(b)は、図5(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図5(a)より拡大して示している。
本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールは、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配した後、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、次いで筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。図5は本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図5(a)は各工程における部材全体としての正面図、図5(b)は、図5(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図5(a)より拡大して示している。
筒状多孔質改質触媒兼支持体51の端部外周面に金属層53を設ける。金属層53の構成材料としては、前述484号公報での金属層と同等のものでよく、ニッケル等の、金属ろう材よりも融点が高い金属が用いられる。金属層53を設ける方法としては、公知の方法が使用でき、例えば、化学メッキ法、真空蒸着法、スパッタリング法などを使用することができる。金属層53の厚さは0.1〜100μmである。
次いで、金属層53の箇所、すなわちその外周面に、金属ろう材54により金属キャップ55を接合する。このろう付けは、金属ろう材の溶融温度以上に加熱して行うことから、金属ろう材の種類により異なるが、表1の例で言えば、溶融温度が低いものでも620〜720℃、高いもので1080〜1130℃という高温である。このように、金属製キャップ55を金属層53を介して1回のろう付けにより接合することができる。
そして、筒状多孔質改質触媒兼支持体51の外周面(金属キャップ55が配された端部外周面を除く)に水素透過膜56を成膜することで、水素透過膜モジュールを構成する。水素透過膜56は、金属層53、活性金属ろう材54、金属製キャップ部材55に対して図5(c)のように形成される場合もある。このように、本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールでは、水素透過膜56の成膜が最終の工程であるため、製造工程において水素透過膜56を上記のような高温に曝すことが無くなり、水素透過膜56が損傷することがない。
〈本発明(11)−(12)の水素透過膜モジュールの態様〉
本発明(11)−(12)の水素透過膜モジュールは、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配し、(c)次いで、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(d)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。
本発明(11)−(12)の水素透過膜モジュールは、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配し、(c)次いで、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(d)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなる水素透過膜モジュールである。
図6は本発明(11)−(12)の水素透過膜モジュールの態様を説明する図である。図6(a)は各工程における部材全体としての正面図、図6(b)は、図6(a)の左から右への各工程図におけるA−A線断面図で、図6(a)より拡大して示している。筒状多孔質改質触媒兼支持体51の外周面にバリア層52を配する。そして、バリア層52を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体51の端部外周面に金属層53を設ける。次いで、金属層53の箇所、すなわちその外周面に、活性金属ろう材54により金属製キャップ55を接合する。これ以降の工程、作用効果については〈本発明(9)−(10)の水素透過膜モジュールの態様〉と同じである。水素透過膜56は、金属層53、活性金属ろう材54、金属製キャップ部材55に対して図6(c)のように形成される場合もある。
本発明(1)−(4)の水素透過膜モジュールにおいては、金属製キャップに水素収集部材が接合、連結され、これにより精製水素取出部が構成される。水素透過膜モジュールの使用時において、水素を含む被精製ガスが供給されると、水素が、水素透過膜を選択的に透過して筒状多孔質支持体の連通孔(多孔質の孔)を通って筒内部に移動し、水素収集部材を経て取り出される。
本発明(5)−(12)の水素透過膜モジュールにおいては、その使用時に、メタン、エタン、プロパンその他の炭化水素系原料ガスと水蒸気が金属製キャップ部材を経て筒状多孔質改質触媒兼支持体側に供給されると、改質反応により水素を含む混合ガスが生成する。その際、水素のみが水素透過膜を選択的に透過して筒外部に移動して取り出される。
また、本発明(5)−(12)の水素透過膜モジュールにおいては、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールについて説明したが、筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部内周面に金属製キャップ部材を接合した水素透過膜モジュールについても同様である。この場合には、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部内周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の内周面に水素透過膜を成膜することになる。この点、金属層を介する場合やバリア層を配する場合も同様である。
そのように、筒状多孔質改質触媒兼支持体の内周面に水素透過膜を成膜した水素透過膜モジュールにおいては、金属製キャップに水素収集部材が接合、連結され、これにより精製水素取出部が構成される。その使用時に、メタン、エタン、プロパンその他の炭化水素系原料ガスと水蒸気が筒状多孔質改質触媒兼支持体側に供給されると、改質反応により水素を含む混合ガスが生成する。その際、水素のみが水素透過膜を選択的に透過し、金属製キャップ、水素収集部材を経て取り出される。
1 多孔質セラミックス管
2 Pd等のガス分離膜
3 Ni等の金属層
4 ろう材
5 金属部材
7 筒状の水素ガス分離体(金属被覆セラミックス1とガス分離膜2からなる)
8、9 金属製支持体
9a 貫通していない孔
11 高圧容器
12、13 フランジ
14 支持プレート
15 第1パイプ
16 第3パイプ
a 無機質接着剤
b 緻密質セラミックス
c ろう材
21、31 筒状多孔質支持体
22、33、43、54 活性金属ろう材
23、34、44、55 金属製キャップ
24、35、45、56 水素透過膜
32、53 金属層
41、51 筒状多孔質改質触媒兼支持体
42、52 バリア層
2 Pd等のガス分離膜
3 Ni等の金属層
4 ろう材
5 金属部材
7 筒状の水素ガス分離体(金属被覆セラミックス1とガス分離膜2からなる)
8、9 金属製支持体
9a 貫通していない孔
11 高圧容器
12、13 フランジ
14 支持プレート
15 第1パイプ
16 第3パイプ
a 無機質接着剤
b 緻密質セラミックス
c ろう材
21、31 筒状多孔質支持体
22、33、43、54 活性金属ろう材
23、34、44、55 金属製キャップ
24、35、45、56 水素透過膜
32、53 金属層
41、51 筒状多孔質改質触媒兼支持体
42、52 バリア層
Claims (12)
- 筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面と金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
- 筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 筒状多孔質支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質支持体の外周面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
- 外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
- 外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
- 外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 外周面に水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配した後、(b)金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合し、(c)次いで、筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
- 外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールであって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配し、(c)次いで、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(d)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜してなることを特徴とする水素透過膜モジュール。
- 外周面にバリア層を介して水素透過膜を配した筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属製キャップ部材を接合してなる水素透過膜モジュールの製造方法であって、(a)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面にバリア層を配した後、(b)筒状多孔質改質触媒兼支持体の端部外周面に金属層を配し、(c)次いで、金属層に金属製キャップ部材を金属ろう材によるろう付けで接合した後、(d)筒状多孔質改質触媒兼支持体の外周面に配したバリア層の面に水素透過膜を成膜することを特徴とする水素透過膜モジュールの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009173534A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-08-06 | Nissan Motor Co Ltd | 膜反応器 |
JP2012161775A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Taiyo Nippon Sanso Corp | 膜エレメント及びその製造方法、並びに膜モジュール |
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2006
- 2006-03-23 JP JP2006080943A patent/JP2007253066A/ja active Pending
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