JP2007252586A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007252586A
JP2007252586A JP2006080475A JP2006080475A JP2007252586A JP 2007252586 A JP2007252586 A JP 2007252586A JP 2006080475 A JP2006080475 A JP 2006080475A JP 2006080475 A JP2006080475 A JP 2006080475A JP 2007252586 A JP2007252586 A JP 2007252586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display
display device
game board
control means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006080475A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakatani
英司 中谷
Masakazu Zakouji
正和 座光寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006080475A priority Critical patent/JP2007252586A/ja
Publication of JP2007252586A publication Critical patent/JP2007252586A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】電動式可動部材の動作と表示画像との一体感を持たせ、演出効果を高めることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技球の軌道を変化させる電動式可動部材5が配置される遊技盤と、遊技盤を被覆する透光板と、機器全体を制御する制御装置とを備えた遊技機であって、遊技盤には、当該遊技盤に形成された開口31Bから露出し、視差により立体視可能な画像を表示する表示装置4が設けられ、電動式可動部材5は、少なくとも一部が透明部材で構成され、かつ、表示装置4が設けられた遊技盤の位置における遊技者側に設けられ、制御装置は、電動式可動部材5の動作を制御する動作制御手段と、表示装置に、電動式可動部材5の動作に応じて、当該動作する電動式可動部材5の透明部材で構成された部分と重なるように立体視可能な画像を表示させる表示制御手段を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技球の軌道を変化させる電動式可動部材が配置される遊技盤と、当該遊技盤の遊技者側に配置され、当該遊技盤を被覆する透光板と、機器全体を制御する制御装置とを備えた遊技機に関する。
従来、遊技機としてパチンコ機等が知られており、このようなパチンコ機として、液晶パネル等の表示装置が設けられた機種が普及してきた。このようなパチンコ機では、当該表示装置を制御装置により駆動制御して、絵柄および数字がスクロールするような抽選画像や大当たり画像等の画像形成処理が行われ、形成された画像が表示装置に表示されるように構成されており、遊技性が高められている。
しかしながら、このような表示装置により、抽選画像やリーチ画像等を多彩にしても、演出が単調となりやすく、遊技者に飽きられやすいという傾向がある。
このような問題に対して、遊技機に設けられる表示装置を、立体視可能な画像を表示する表示装置とし、当該表示装置の近傍に立体構造物である可動演出部材を配置した遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の遊技機では、表示装置は、可動演出部材の近傍に、当該可動演出部材に関連する関連画像を立体画像として表示する。これによれば、使用者は、立体表示される関連画像と、可動演出部材とを注目するようになるので、遊技機での演出効果を高めることができる。また、可動演出部材に視点を合わせている遊技者に、可動演出部材の近傍に表示された立体画像を容易に立体的に認識させることができる。
特開2004−283308号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機では、可動演出部材は実際に存在する物であり、また、表示装置により表示される立体画像は仮想の画像であるので、それぞれ見え方が異なり、遊技者に違和感が生じてしまうという問題がある。
また、表示装置により表示される画像は、可動演出部材に関連した関連画像とされているため、表示画像に制限が加わり、多彩な演出を行うことが難しいという問題がある。一方、可動演出部材に関連しない画像を表示するとした場合、遊技者に可動演出部材と表示画像との間に生じた違和感が強まるという問題がある。
本発明の目的は、電動式可動部材の動作と表示画像との一体感を持たせ、演出効果を高めることができる遊技機を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の遊技機は、遊技球の軌道を変化させる電動式可動部材が配置される遊技盤と、当該遊技盤の遊技者側に配置され、当該遊技盤を被覆する透光板と、機器全体を制御する制御装置とを備えた遊技機であって、前記遊技盤には、当該遊技盤に形成された開口から露出し、視差により立体視可能な画像を表示する表示装置が設けられ、前記電動式可動部材は、少なくとも一部が透明部材で構成され、かつ、前記表示装置が設けられた前記遊技盤の位置における前記遊技者側に設けられ、前記制御装置は、前記電動式可動部材の動作を制御する動作制御手段と、前記表示装置に、前記電動式可動部材の動作に応じて、当該動作する前記電動式可動部材の前記透明部材で構成された部分と重なるように前記立体視可能な画像を表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、パチンコ機、アレンジボール機およびスマートボール機等を例示することができる。また、表示装置としては、所定の複数の絵柄や文字が表示される液晶素子または有機EL素子を備えて構成される表示装置とすることができる。加えて、透光板は、ガラスおよび合成樹脂等によって形成することができる。
また、電動式可動部材は、電動して遊技球の軌道を変化させ、当該遊技球を遊技盤上に設けられた始動入賞口等の入賞口に導く部材とすることができ、例えば、鉛直方向に対して傾斜するように可動する羽根部材や、遊技盤から起立し、所定時間遊技球を貯留する貯留部材を挙げることができる。
本発明によれば、表示制御手段が、少なくとも一部が透明部材で構成され、動作制御手段により動作制御される電動式可動部材の動作に応じて、当該電動式可動部材における透明部材で構成された部分と重なるように表示装置に立体視可能な画像を表示させる。これによれば、電動式可動部材によって変化される遊技球の軌道を、あたかも、表示装置が表示した画像が変化させているように見せることができる。また、この際、電動式可動部材の少なくとも一部が透明部材により構成されていることと合わせて、表示装置により表示された画像に焦点位置が合うこととなるので、電動式可動部材の存在を遊技者が認識しづらくすることができる。従って、電動式可動部材と表示画像との一体感を得ることができ、また、表示装置により表示された画像により、遊技球の軌道が変更されているように見せることができるので、遊技機の遊技性を向上でき、演出効果を高めることができる。
さらに、表示装置により表示される画像を変えることにより、遊技機自体は変更せずに、複数種類の遊技機を構成することができる。従って、遊技機の汎用性を高めることができるとともに、遊技機のリサイクル性を向上することができる。
本発明では、前記表示制御手段は、前記電動式可動部材の動作回数に応じて、前記表示装置に表示させる画像の種類を切り替える表示画像切替部を有することが好ましい。
本発明によれば、始動入賞口等に遊技球が入賞した場合などに、動作制御手段が電動式可動部材の動作回数を変更した際に、当該電動式可動部材の動作回数に応じて、表示制御手段の表示画像切替部が、当該電動式可動部材における透明部材で構成された部分と重なるように表示する画像の種類を切り替える。これによれば、表示装置により表示される画像の違いから、電動式可動部材によって遊技盤上を移動する遊技球の軌道が変わりやすくなるという遊技者の期待感を高めさせることができる。従って、遊技機の演出効果を一層高めることができる。
本発明では、前記表示制御手段は、前記電動式可動部材の動作回数に応じて、前記表示装置に表示させる画像の飛び出し具合を切り替える表示状態切替部を備えることが好ましい。
本発明によれば、始動入賞口等に遊技球が入賞した場合などに、動作制御手段が電動式可動部材の動作回数を変更した際に、当該電動式可動部材の動作回数に応じて、表示制御手段の表示状態切替部が、電動式可動部材における透明部材で構成された部分と重なるように表示する画像の飛び出し具合を切り替える。
ここで、このような画像の飛び出し具合としては、例えば、電動式可動部材の動作回数が増すごとに、より遊技者側に画像が飛び出すようにすることができる。
これによれば、電動式可動部材の動作回数に応じて、当該電動式可動部材における透明部材で構成された部分と重なるように表示される画像の飛び出し具合が切り替えられるので、遊技者に遊技球の軌道が変更されて入賞口等に入りやすくなるという期待感を高めさせることができる。従って、遊技機の遊技性および演出効果をより一層高めることができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)パチンコ機1の構成
図1は、本実施形態のパチンコ機1を示す概要斜視図である。
パチンコ機1は、本発明の遊技機に相当し、遊技者の操作により、遊技球を遊技盤上に射出して、当該遊技球が遊技盤に設けられた入賞口等に入賞した場合に、所定数の遊技球を払い出すものである。このパチンコ機1は、図1に示すように、枠体2と、当該枠体2内に収納される遊技機本体3とを備えて構成されている。
(2)遊技機本体3の構成
遊技機本体3は、前面側に取り付けられる遊技盤31と、遊技盤31の前面を覆う透光板を有する前扉32と、遊技球を発射するためのハンドル33と、払出装置(図1では図示省略)から払い出された遊技球を貯める上皿34および下皿35とを備えて構成されている。また、遊技機本体3には、当該パチンコ機1全体を制御する制御装置6(図1では図示省略)が設けられている。
遊技盤31は、ハンドル33から打ち出された遊技球を導くレール311によって囲まれた遊技領域31Aを有し、この遊技領域31A内の適所には、遊技球の軌道を変更させる釘312や、遊技球が入賞すると所定数の遊技球を払い出させる入賞口313が設けられている。また、遊技盤31における下方の左側には、遊技球が入賞すると後述する羽根部材5の板状体51を1回動作させる始動入賞口314が、右側には、当該板状体51を2回動作させる始動入賞口315が設けられている。さらに、これら始動入賞口314,315に挟まれるように、板状体51を3回動作させる始動入賞口316が設けられている。
また、遊技盤31における略中央には、後述する表示装置4が露出し、透光性の基板317で覆われた横長の略長方形状の開口31Bが形成され、当該開口31Bの下方略中央には、遊技球が入賞すると後述する制御装置6にて大当り動作を開始させる入賞口318が設けられている。また、開口31Bの上方端縁には、容易に入賞口318に遊技球を入賞させないための遮蔽板319が、遊技盤31の盤面から起立するように設けられている。さらに、開口31Bを覆う基板317の前方側(遊技者側)には、本発明の電動式可動部材としての羽根部材5が設けられている。
(3)表示装置4の構成
図2は、遊技盤31の裏側に取り付けられる表示装置4を示す概要斜視図である。
表示装置4は、視差により立体視可能な画像を表示する裸眼視立体画像表示装置である。この表示装置4は、図2に示すように、遊技盤31の略中央に形成された開口31Bに画像形成領域が露出するように、遊技盤31の背面側から取り付けられている。
図3は、表示装置4の構成を示す分解斜視図である。
表示装置4は、図3に示すように、バックライトユニット41、液晶パネル42、視差バリア43およびシールドケース44を積層一体化した構成を具備している。
このうち、バックライトユニット41は、図示を略したが、略W字状に曲折された冷陰極管と、この冷陰極管の背面側に設けられるリフレクタから構成され、冷陰極管に電圧印加して生じた放電光を、リフレクタで反射して液晶パネル42側に射出する。
また、シールドケース44は、視差バリア43を保護する透光性の基板として構成されている。
図4は、液晶パネル42を構成するカラーフィルタを示す模式図である。
液晶パネル42は、固定画素型の画像形成デバイスであり、矩形状の画像形成領域上に平面状に配置される複数の固定画素から構成されている。これら固定画素は、図示を略したが、一対の透明基板間に密閉封入された液晶に電圧を印加するTFT(Thin Filmed Transistor)をスイッチング素子とし、TFTのスイッチングにより各画素に印加される電圧が変化して液晶の配向状態が変化することにより、入射光束を後述する制御装置6から入力する画像データに応じて変調することが可能となる。
液晶パネル42を構成する各固定画素の光射出側には、図4に示すように、R(赤)、G(緑)、B(青)をストライプ状に配列したカラーフィルタが設けられ、立体視可能な画像(三次元画像)を表示する場合には、斜めに配置されるR1、G1、B1で1つの表示画素を構成する。
図5は、表示装置4の構造を説明する平面図である。なお、図5においては、バックライトユニット41およびシールドケース44の図示を省略している。
視差バリア43は、正面から見ると、液晶パネル42から射出された光束を遮光するマスク43Aがストライプ状に配置されたグリッドアレイとして構成されている。このマスク43Aは、図5に示すように、各マスク43Aが液晶パネル42の隣接する画素42L、42Rの境界部分に跨って配置されており、各マスク43Aの間はスリットSLとされ、各画素42L,42Rから射出された光が透過するように構成されている。ここで、画素42Lは、液晶パネル42が立体視可能な画像を表示する際に、遊技者に左目に入射する画像を形成する画素であり、また、画素42Rは、遊技者に右目に入射する画像を形成する画素である。
また、この視差バリア43の一対の透明基板の液晶パネル42側の面には、隣接する画素42L、42R間に上下方向に延びる複数の楔状の溝が形成され、各溝に遮光材料が充填されて楔状の遮光体43Bを構成している。
これら遮光体43Bは、左目用の画像を形成する画素42Lから射出された光が左側に進行して遊技者の右目に入射するのを規制し、液晶パネル42の面の法線方向に対して右側に傾斜した方向に光を進行させる。これにより、画素42Lから射出された左目用の画像としての光は、遊技者の左目ELに入射する。
また、遮光体43Bは、右目用の画像を形成する画素42Rから射出された光が右側に進行して遊技者の左目に入射するのを規制し、液晶パネル42の面の法線方向に対して左側に傾斜した方向に光を進行させる。これにより、画素42Rから射出された右目用の画像としての光は、遊技者の右目ERに入射する。
これにより、隣接する画素42L、42Rから射出された光が相互に干渉することを防止して、左目用の画像と右目用の画像とを確実に分離して、遊技者に両画像を個別に視認させることができる。
(4)羽根部材5の構成
図6および図7は、表示装置4の前面側に設けられた羽根部材5を示す図である。このうち、図6は、羽根部材5が動作していない状態(通常状態)を示す図であり、図7は、羽根部材5が動作している状態(傾斜状態)を示す図である。
前述のように、遊技盤31における表示装置4が配置された位置の前方側(遊技者側)には、本発明の電動式可動部材としての羽根部材5が設けられている。この羽根部材5は、図6および図7に示すように、板状体51と、当該板状体51を鉛直方向に沿った状態から、当該鉛直方向に対して傾斜した状態に可動させる互いに略平行なリンク52,53とを備えて構成されている。これら板状体51およびリンク52,53は、透明部材で構成されており、遊技者からはその存在が認識しづらくなるように構成されている。また、リンク52,53は、図示しないソレノイドにより、互いに異なる方向(対向方向および離間方向)に移動するように構成されている。
このような羽根部材5を構成する板状体51は、通常状態では、図6に示すように、鉛直方向に沿って遊技盤31から起立するように配置されている。そして、前述の始動入賞口314〜316に遊技球が入賞すると、後述する制御装置6による制御下で、ソレノイドが、上方側のリンク52を図6における左下方に引くとともに、下方側のリンク53を右上方に押込むことにより、板状体51が鉛直方向に対して傾斜するように可動する。このように板状体51が鉛直方向に対して傾斜すると、当該板状体51は、図7に示すように、開口31Bの上方に設けられた遮蔽板319の端部近傍から落下する遊技球Bを、入賞口318に導く。一方、板状体51が傾斜した状態で、ソレノイドが、リンク52を右上方に押込み、リンク53を左下方に引くと、図6に示すように、板状体51が鉛直方向に沿った位置に戻ることとなる。
(5)表示装置4により表示される立体視可能な画像
図8〜図11は、表示装置4により表示される立体視可能な画像を示す図である。詳述すると、図8および図9は、羽根部材5が1回目に動作する際に表示される画像を示す図であり、このうち、図8は、羽根部材5の板状体51が傾斜していない状態で表示される画像であり、図9は、当該板状体51が傾斜した状態で表示される画像である。また、図10および図11は、板状体51が傾斜していない状態で表示される他の画像を示しており、それぞれ、羽根部材5が2回目および3回目に動作する際に表示される画像を示す図である。なお、図8〜図11においては、板状体51に対応する位置を点線で示している。
表示装置4は、前述のように、制御装置6による制御下で、羽根部材5の動作に応じて、当該羽根部材5の板状体51と重なるようにして立体視可能な画像を表示する。
具体的に、表示装置4は、板状体51が通常状態(鉛直方向に沿った状態)にある場合には、図8に示すように、当該板状体51と重なるように、鉛直方向に沿ったチェスのポーンの立体視可能な画像を表示する。また、表示装置4は、板状体51が傾斜状態(鉛直方向に対して傾斜した状態)に動作した場合には、図9に示すように、当該板状体51と重なるように、鉛直方向に対して傾斜したポーンの立体視可能な画像を表示する。
なお、このような傾斜状態にある板状体51と重なるように立体視可能な画像を表示する際には、当該板状体51と重なる画像が、他の物(例えば、チェスにおける他の駒)によって動作されているような印象を遊技者に与える画像を合わせて表示させるようにしてもよい。
また、表示装置4は、羽根部材5の動作回数に応じて表示する画像の種類および画像の飛び出し具合が切り替えられる。
具体的に、始動入賞口314〜316に遊技球が入賞した場合に、羽根部材5の板状体51の動作1回目には、図8および図9に示したポーンの立体視可能な画像を板状体51と重なるように表示する。また、板状体51の動作2回目および3回目には、図10に示すようなナイトの立体視可能な画像、および、図11に示すようなキングの立体視可能な画像をそれぞれ表示する。さらに、この際、詳しい図示を省略したが、板状体51の動作回数が増すにしたがって、表示装置4は、表示する画像の飛び出し具合を変更し、より遊技者側に飛び出すように画像を表示する。
(6)制御装置6の構成
図12は、制御装置6の構成を示すブロック図である。
制御装置6は、前述のように、遊技機本体3の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成されている。この制御装置6は、図12に示すように、動作制御手段61、表示制御手段62、カウンタ63および記憶手段64を備えて構成されている。
このうち、カウンタ63は、動作制御手段61により動作制御される電動式可動部材としての羽根部材5の動作回数(n)を計数する。また、カウンタ63は、動作制御手段61により設定される羽根部材5の動作可能回数(m)を減数する。
また、記憶手段64は、フラッシュメモリ等で構成され、遊技機本体3の動作制御に必要な各種データを記憶している。例えば、記憶手段64は、図8〜図11で示したような表示装置4にて表示される立体視可能な画像の画像データを複数種類記憶しており、当該画像データは、必要に応じて表示制御手段62により読み込まれ、表示装置4に出力される。
動作制御手段61は、遊技機本体3を構成する各種装置の駆動を制御する。
具体的に、この動作制御手段61は、入賞口313〜316,318のそれぞれに設けられ、遊技球の入賞を検出する入賞センサ71〜76からの制御信号に基づいて、払出装置77に遊技球の払い出しを実行させ、必要に応じて羽根部材5を動作させる。また、動作制御手段61は、当該制御信号に基づいて、羽根部材5の動作可能回数(m)を設定し、当該動作可能回数(m)をカウンタ63に減数させるとともに、羽根部材5の動作回数(n)をカウンタ63に計数させる。
ここで、動作制御手段61は、羽根部材5を動作させる際に、当該羽根部材5の動作回数に応じて、当該動作を迅速に行うとともに、羽根部材5の傾斜状態の時間を変更させる。例えば、羽根部材5を1回目に動作させる場合には、動作制御手段61は、通常状態から傾斜状態への動作、および、傾斜状態から通常状態への動作を緩やかに行うとともに、傾斜状態での時間が短くなるように、羽根部材5を動作させる。また、羽根部材5を3回目に動作させる場合には、動作制御手段61は、当該状態変更の動作を迅速に行うとともに、傾斜状態での時間が1回目の動作時より長くなるように動作させる。このように動作制御手段61が、動作回数に応じて羽根部材5の動作を調整することにより、パチンコ機1の遊技性をさらに向上することができる。
表示制御手段62は、表示装置4による画像表示を制御し、必要に応じて表示装置4に、羽根部材5と重なるように画像を表示させる。このような表示制御手段62は、表示画像切替部621および表示状態切替部622を備えている。
表示画像切替部621は、カウンタ63によって計数される羽根部材5の動作回数(n)に応じて、表示装置4で表示される画像の種類を切り替える。例えば、表示画像切替部621は、羽根部材5の動作回数(n)が1回目を示す「0」である場合には、記憶手段64に記憶された画像データから、1回目の画像(本実施形態では、ポーンの画像)に係る画像データを取得し、当該画像データに基づく画像を表示装置4に表示させる。また、羽根部材5の動作回数(n)が2回目を示す「1」および3回目を示す「2」である場合には、2回目の画像(本実施形態では、ナイトの画像)および3回目の画像(本実施形態では、キングの画像)に係る画像データをそれぞれ取得し、当該画像データに基づく画像を表示装置4に表示させる。
表示状態切替部622は、カウンタ63によって計数される羽根部材5の動作回数(n)に応じて、表示装置4により表示される立体視可能な画像の飛出し具合を切り替える。具体的に、表示状態切替部622は、記憶手段64から取得した画像データを加工するなどして、より遊技者に近い側に焦点位置が合うような画像データを構成し、当該画像データに基づく画像を表示装置4に表示させる。また、この際、表示状態切替部622は、動作回数(n)が増すごとに、陰影が強い画像を形成表示させるようにしてもよい。
(7)始動処理
図13は、制御装置6によって実行される始動処理の処理過程を示す図である。
制御装置6は、各機能手段61〜64により、以下に示す始動処理を実行する。この始動処理は、ハンドル33により遊技球が打ち出された際に開始され、遊技球が入賞口313〜316,318に入賞した場合に、遊技球を払い出すとともに、必要に応じて電動式可動部材としての羽根部材5を可動させるとともに、当該羽根部材5の板状体51と重なるように、表示装置4により立体視可能な画像を表示させる処理である。
この始動処理では、図13に示すように、まず、制御装置6の動作制御手段61が、カウンタ63により減数および計数される羽根部材5の動作可能回数(m)および動作回数(n)の値を初期化する(ステップS01)。具体的に、動作制御手段61は、羽根部材5の動作可能回数(m)および動作回数(n)を、それぞれ「0」に設定する。
この後、制御装置6の表示制御手段62が、羽根部材5の配置位置、すなわち、通常状態にある羽根部材5の板状51と重なるようにして、図8において示した鉛直方向に沿ったポーンの立体視可能な画像を表示装置4に表示させる(ステップS02)。
ここで、入賞口313〜316,318のいずれかに遊技球が入賞し、当該入賞口313〜316,318に応じて設けられた入賞センサ71〜76から遊技球が入賞したことを示す制御信号が制御装置6に入力した場合、動作制御手段61が、当該制御信号に応じた球数の遊技球を、払出装置77により払い出させる(ステップS03)。
そして、動作制御手段61は、入力した制御信号から、羽根部材5を可動させるか否かを判定する(ステップS04)。具体的に、動作制御手段61は、入力した制御信号が、どの入賞口に設けられた入賞センサから入力したのかを判定する。これは、入賞口313に遊技球が入賞した場合には、払出装置77による遊技球の払出しのみを行い、羽根部材5の可動を行わないためである。
ここで、動作制御手段61が、2つの入賞口313に応じて設けられた入賞センサ71,72のいずれかから制御信号が入力したと判定した場合、すなわち、動作制御手段61が羽根部材5を動作させる必要がないと判定した場合には、当該動作制御手段61は始動処理を終了する。また、入賞口318に応じて設けられた入賞センサ76から制御信号が入力した場合でも、大当り動作を行うとして、始動処理を終了する。
一方、動作制御手段61が、3つの始動入賞口314〜316に応じて設けられた入賞センサ73〜75のいずれかから制御信号が入力したと判定した場合、すなわち、動作制御手段61が羽根部材5を動作させる必要があると判定した場合には、当該動作制御手段61は、始動入賞口314〜316のうち遊技球が入賞した始動入賞口を判定して(ステップS05)、羽根部材5が動作可能な回数である動作可能回数(m)を設定する。
具体的に、始動入賞口314に遊技球が入賞したと判定した場合には、動作制御手段61は、羽根部材5の動作可能回数(m)を「1」に設定する(ステップS06)。
また、始動入賞口315に遊技球が入賞したと判定した場合には、動作制御手段61は、羽根部材5の動作可能回数(m)を「2」に設定する(ステップS07)。
さらに、始動入賞口316に遊技球が入賞したと判定した場合には、動作制御手段61は、羽根部材5の動作可能回数(m)を「3」に設定する(ステップS08)。
この後、動作制御手段61は、羽根部材5を動作させる(ステップS09)。具体的に、動作制御手段61は、羽根部材5のリンク52,53を押引するソレノイド(図示省略)に駆動信号を出力して、板状体51を鉛直方向に沿った位置にある通常状態から、鉛直方向に対して傾斜した位置にある傾斜状態に1秒程度状態変更させた後、再びソレノイドに駆動信号を出力して、当該板状体51を傾斜状態から通常状態に変更させる。
この際、制御装置6を構成する表示制御手段62が、表示装置4に、動作する羽根部材5の板状体51と重なるように立体視可能な画像を表示させる(ステップS10)。
具体的に、表示制御手段62は、羽根部材5が通常状態から傾斜状態に変更された場合に、当該羽根部材5の板状体51と重なるように、図9において示した1回目の画像である傾斜したポーンの立体視可能な画像を表示させる。また、表示制御手段62は、板状体51が傾斜状態から通常状態に変更されると、当該板状体51と重なるように、図8において示した鉛直方向に沿ったポーンの立体視可能な画像を表示させる。
次に、動作制御手段61は、カウンタ63により計数される羽根部材5の動作可能回数(m)を「1」減算するとともに、動作回数(n)に「1」加算する(ステップS11)。そして、動作制御手段61は、羽根部材5の動作可能回数(m)が0より大きいか否かを判定する(ステップS12)。
ここで、動作制御手段61が、動作可能回数(m)が0以下であると判定した場合、制御装置6は、始動処理を終了する。
一方、動作制御手段61が、動作可能回数(m)が0より大きい、すなわち、1以上であると判定した場合、表示制御手段62の表示画像切替部621が、記憶手段64から、羽根部材5の動作回数(n)に応じた画像の画像データを取得して、当該表示装置4にて羽根部材5の次の動作時に表示される画像の種類を切り替える(ステップS13)。
具体的に、表示画像切替部621は、ステップS11により加算された羽根部材5の動作回数(n)が「1」である場合には、図10において示したナイトの画像データを取得し、また、当該動作回数(n)が「2」である場合には、図11において示したキングの画像データを取得する。
この後、表示制御手段62の表示状態切替部622が、動作制御手段61で取得された画像データを加工するとともに、表示装置4により形成される立体視可能な画像の焦点位置を遊技者に近い側に設定して、表示される画像の飛出し具合を切り替える(ステップS14)。
この後、制御装置6は、始動処理におけるステップS09から再び処理を実行し、羽根部材5の動作可能回数(m)が「0」になると、当該始動処理を終了する。
以上のような本実施形態のパチンコ機1によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態のパチンコ機1では、遊技球の軌道を変更する電動式可動部材としての羽根部材5の板状体51およびリンク52,53が透明部材で構成されていることにより、当該羽根部材5の存在を遊技者に認識しづらくなるように構成されている。また、当該羽根部材5の遊技者とは反対側に位置する表示装置4は、制御装置6を構成する表示制御手段62の制御下で、羽根部材5の板状体51の動作、すなわち、板状体51の鉛直方向に沿う状態と鉛直方向に対して傾斜する状態とが変化する動作に応じて、当該板状体51と重なるように、立体視可能な画像(チェスの駒の画像)を表示する。
これによれば、羽根部材5と、表示装置4により表示される立体視可能な画像(チェスの駒の画像)とに一体感を持たせることができ、当該画像が、あたかも遊技球の軌道を変化させているように遊技者に見せることができる。従って、パチンコ機1の遊技性を向上することができ、また、パチンコ機1の演出効果を高め、遊技者に飽きさせない演出を行うことができる。
さらに、表示装置4により表示される立体視可能な画像(チェスの駒の画像)が、遊技球の軌道を変化させるように遊技者に見せることができるので、表示される画像を他の画像(例えば、将棋の駒の画像等)に変更することで、別の種類のパチンコ機を構成することができる。従って、複数種類のパチンコ機を構成することができるので、パチンコ機1の汎用性を向上することができるとともに、パチンコ機1のリサイクル性を向上することができる。
また、パチンコ機1では、制御装置6を構成する表示制御手段62の表示画像切替部621により、羽根部材5の動作回数(n)に応じて、当該羽根部材5の板状体51と重なるように表示される画像が切り替えられる。これによれば、表示される画像の違いから、当該画像によって入賞口318に遊技球が入賞しやすくなると遊技者に思わせることができるので、遊技者の期待感およびパチンコ機1の演出効果を一層高めることができ、パチンコ機1の遊技性を向上することができる。
ここで、本実施形態のパチンコ機1では、羽根部材5の1回目の動作、2回目の動作および3回目の動作のそれぞれで、チェスにおいて序々に強い駒が表示されることとなるので、遊技者により強い期待感および高揚感を抱かせることができる。従って、パチンコ機1の演出効果をより一層高めることができる。
さらに、パチンコ機1では、表示制御手段62の表示状態切替部622が、羽根部材5の動作回数(n)に応じて、当該羽根部材5の板状体51と重なるように表示される立体視可能な画像の焦点位置が遊技者側に近くなるように当該画像を表示させる。具体的に、羽根部材5の動作回数(n)が増すにしたがって、表示装置4により表示される画像の飛出し具合が増すように設定されている。これによれば、遊技球の軌道が変化されて入賞口318に入賞しやすくなるとの遊技者の期待感および高揚感を一層高めさせることができる。従って、パチンコ機1の遊技性および演出効果をより一層高めることができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機1Aについて説明する。
本実施形態のパチンコ機1Aは、前述のパチンコ機1と同様の構成を備えるが、電動式可動部材としての羽根部材の構成および動作において、パチンコ機1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のパチンコ機1Aは、本発明の遊技機に相当し、前述のパチンコ機1と同様に、枠体2および遊技機本体3を備えている。この遊技機本体3は、遊技盤31、前扉32、ハンドル33、上皿34、下皿35および制御装置6等を備えて構成され、当該遊技盤31には、略中央に開口31Bが形成されている。また、遊技盤31には、レール311、複数の釘312、2つの入賞口313、3つの始動入賞口314〜316、基板317、入賞口318および遮蔽板319Aが設けられている。また、遊技盤31の裏側には、開口31Bに応じた位置に表示装置4が取り付けられている。
図14および図15は、本実施形態のパチンコ機1Aの遊技盤31に形成された開口31B周辺の構成を示す斜視図であり、具体的に、遊技盤31に設けられた羽根部材5A、入賞口318および遮蔽板319Aを示す斜視図である。このうち、図14には、羽根部材5Aの通常状態が示されており、また、図15には、当該羽根部材5Aの可動状態(水平状態)が示されている。
ここで、遮蔽板319Aは、図14および図15に示すように、開口31Bの上方1/3を覆うように設けられ、遊技盤31を正面から見た際に、略逆U字状に形成されている。このような遮蔽板319Aは、遊技盤31から面外方向に起立し、開口31Bの垂直方向の端部に沿って設けられる互いに対向する一対の起立部319A1と、開口31Bの上端縁に沿うとともに一対の起立部319A1の上端を接続する接続部319A2とから構成されている。このため、遮蔽板319Aの上部端面に沿って移動する遊技球Bは、開口31Bの外側を落下することとなる。
遊技盤31における開口31Bの前方側(遊技者側)には、本発明の電動式可動部材としての羽根部材5Aが設けられている。羽根部材5Aは、前述の羽根部材5と同様に、電動して遊技球Bの軌道を変化させ、当該遊技球Bを入賞口318に導くものである。
この羽根部材5Aは、入賞口318の左上方に鉛直方向に沿って配置され、開口31Bの垂直方向における寸法の1/3程度の寸法を有する板状体5A1と、当該板状体5A1の上端に回動自在に軸支された板状体5A2と、当該板状体5A2を回動させるリンク5A3とを備えて構成されている。これら板状体5A1,5A2およびリンク5A3は、合成樹脂等の透明部材によって構成されている。なお、リンク5A3は、制御装置6の動作制御手段61による制御下で、図示しないソレノイドにより押引され、板状体5A2を回動させるように構成されている。
板状体5A2は、通常状態では、板状体5A1の上端と、遮蔽板319Aの一方の起立部319A1(本実施形態では、左側の起立部319A1)の下端とを接続するように、傾斜して配置されている。このため、板状体5A2が通常状態にある場合には、図14に示すように、遊技球Bが入賞口318に入賞しないように構成されている。
ここで、板状体5A2が、リンク5A3により引かれて回動し、当該板状体5A2が水平方向に沿うように配置される水平状態となった場合には、図15に示すように、板状体5A2の板状体5A1と接続された側とは反対側の端部が、開口31Bの外側に位置するようになり、当該端部が遮蔽板319Aにより開口31Bの外側を落下する遊技球Bを受け止める。そして、板状体5A2が再度通常状態に戻る際に、当該板状体5A2が傾斜して、受け止めた遊技球Bを入賞口318に導く。
図16および図17は、羽根部材5Aと重なるように表示装置4により表示される立体視可能な画像を示す図である。このうち、図16には、羽根部材5Aの板状体5A2が通常状態にある場合に表示される画像が示されており、また、図17には、板状体5A2が水平状態にある場合に表示される画像が示されている。
表示装置4は、制御装置6による制御下で、可動する羽根部材5Aの動作状態に応じて、当該羽根部材5Aと重なるように立体視可能な画像を表示する。この表示装置4にて表示される立体視可能な画像として、本実施形態では、図16および図17に示すアザラシの画像が、制御装置6の記憶手段64に記憶されている。
ここで、表示装置4は、羽根部材5Aの板状体5A2が通常状態にある場合には、図16に示すように、背中をそらしたアザラシの画像を表示する。この際、表示装置4は、アザラシの背中の部分が、板状体5A2と重なるように当該アザラシの画像を表示する。
また、表示装置4は、板状体5A2が水平状態にある場合には、図17に示すように、背中をそらさないアザラシの画像を表示する。この際、表示装置4は、板状体5A2が通常状態にある場合と同様に、アザラシの背中の部分が、板状体5A2と重なるように、当該アザラシの画像を表示する。
以上のような本実施形態のパチンコ機1Aによれば、前述のパチンコ機1と同様の効果を奏することができる。
すなわち、制御装置6の動作制御手段61による制御下で、表示装置4の前方側(遊技者側)に設けられ、透明部材で構成された羽根部材5Aの板状体5A2は、板状体5A1の上端を軸として回動し、通常状態と水平状態とに状態が変更される。そして、板状体5A2は、鉛直方向に対して傾斜した状態である通常状態から、水平方向に沿った状態である水平状態に可動した際に遊技球を受け止め、当該遊技球を板状体5A2に沿うように軌道を変化させることで、入賞口318に導く。この際、表示装置4は、制御装置6の表示制御手段62の制御下で、板状体5A1,5A2と重なるように、立体視可能なアザラシの画像を表示する。そして、表示装置4は、板状体5A2が通常状態にある場合には、背中をそらしたアザラシの画像を表示し、板状体5A2が水平状態にある場合には、背中をそらしていないアザラシの画像を表示する。
これによれば、実際は板状体5A2が遊技球を入賞口318に導いているにも関らず、表示装置4により立体視可能に表示されたアザラシの画像が、あたかも遊技球を入賞口318に導いているように遊技者に見せることができる。従って、羽根部材5Aと表示画像との一体感を持たせることができ、パチンコ機1Aの遊技性および演出効果を高めることができる。
また、表示装置4がアザラシの画像とは異なる他の画像を表示することにより、パチンコ機1Aを他の機種に容易に変更することができる。従って、パチンコ機1Aの汎用性を向上することができる。
〔3.第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係るパチンコ機1Bについて説明する。
本実施形態のパチンコ機1Bは、前述のパチンコ機1,1Aと同様の構成を備えるが、当該パチンコ機1,1Aは、電動式可動部材として羽根部材5,5Aを備える構成としたが、本実施形態のパチンコ機1Bは、電動式可動部材として貯留部材を備える点において相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のパチンコ機1Bは、本発明の遊技機に相当し、フィーバー機として構成されている。すなわち、パチンコ機1Bは、始動入賞口に遊技球が入賞した際に抽選を行い、所定条件(例えば、3つの数字が揃うなど)に合致して大当りとなった場合に、後述する貯留部材5Bを複数回、遊技球を貯留する貯留状態にして大入賞口に遊技球を導き、大入賞口に入賞した遊技球数に応じた所定数の遊技球を払い出すパチンコ機である。
このパチンコ機1Bは、詳しい図示を省略するが、前述のパチンコ機1,1Aと同様に、枠体2と、遊技盤31、前扉32、ハンドル33、上皿34および下皿35を有する遊技機本体3と、制御装置6とを備えて構成されている。
図18および図19は、本実施形態のパチンコ機1Bの遊技盤31に形成された開口31B周辺の構成を示す斜視図である。このうち、図18には、通常状態の貯留部材5Bが示されており、また、図19には、貯留状態の貯留部材5Bが示されている。
遊技盤31には、略中央に矩形状の開口31Bが形成され、レール311、複数の釘312、2つの入賞口313が設けられているほか、遊技球が入賞すると制御装置6による抽選を行うとともに、抽選画面を表示させる始動入賞口314が適所に設けられている。
また、遊技盤31における開口31Bの下方には、図18および図19に示すように、当該開口31Bの水平方向の長さ寸法と略同じ寸法を有する大入賞口320が設けられ、さらに、開口31Bの垂直方向における端縁下方には、大入賞口320に外側から遊技球が入賞しないようにする一対の側壁321が設けられている。また、開口31Bの上方には、遊技盤31の盤面から起立し、当該開口31Bの水平方向の寸法と略同じ寸法を有する遮蔽板319Bが設けられており、開口31Bの上方から遊技球が大入賞口320に入賞するのを防いでいる。
このような遊技盤31の裏側には、開口31Bに応じた位置に表示装置4が設けられている。
遊技盤31における開口31Bの前方側(遊技者側)には、本発明の電動式可動部材としての貯留部材5Bが設けられている。この貯留部材5Bは、可撓性を有する平板の透明部材で構成され、水平方向に沿って配置されている。そして、貯留部材5Bの水平方向の両端部は、開口31Bの外側に位置している。また、貯留部材5Bは、遊技盤31の盤面および水平方向に沿って配置される通常状態(図18に示す状態)と、当該貯留部材5Bの上端を軸として回動し、遊技盤31の盤面から起立するように配置される貯留状態(図19に示す状態)とに状態変更可能に構成され、当該状態変更は、貯留部材5Bに接続された図示しないレバーおよびソレノイドによって、制御装置6を構成する動作制御手段61の制御下で行われる。
すなわち、貯留部材5Bが通常状態にある場合には、図18に示すように、遮蔽板319Bに沿って水平方向に移動した遊技球Bは、当該遮蔽板319Bの水平方向の端部から遊技盤31上における開口31Bの外側に落下して、大入賞口320に入賞しない。
一方、始動入賞口314に遊技球が入賞し、制御装置6による抽選の結果、大当り状態となって貯留部材5Bが貯留状態とされた場合には、図19に示すように、当該貯留部材5Bの水平方向の端部が、開口31Bの外側に張り出しているため、遮蔽板319Bの水平方向の端部から落下した遊技球Bは、貯留部材5Bによって受け止められる。これら受け止められた遊技球Bは、貯留部材5B上を揺動しつつ貯留される。
この際、貯留部材5Bは可撓性を有しているため、貯留された遊技球Bの重さによって、当該貯留部材5Bの中央付近が下方に撓み、貯留部材5B上の遊技球Bは、当該貯留部材5Bの略中央付近に貯留される。そして、所定時間経過後に、貯留部材5Bが、当該貯留部材5Bの上端を軸として回動して通常状態に戻ると、貯留されていた遊技球Bは、遊技盤31上における開口31Bの内側に落下し、当該開口31Bの下方に設けられた大入賞口320に入賞する。
図20および図21は、表示装置4により貯留状態の貯留部材5Bと重ねて表示される画像を示す図である。
ここで、表示装置4は、前述のように、電動式可動部材としての貯留部材5Bの動作に応じて、当該貯留部材5Bと重なるように、立体視可能な画像を表示する。この際、表示装置4は、表示制御手段62の表示画像切替部621により、貯留部材5Bの動作回数に応じて異なる画像を表示する。
具体的に、表示装置4は、貯留部材5Bが1回目に動作する場合には、図20に示す鯨の画像を表示する。この鯨の画像は、遊泳中の鯨が潮を噴いている状態の画像であり、当該画像における潮の部分が、貯留状態にある貯留部材5Bと重なるように表示される。
また、表示装置4は、貯留部材5Bが複数回目に動作する場合には、図21に示す火山の画像を表示する。この火山の画像は、噴火している火山を示す画像であり、火山から噴き出される噴煙が、貯留状態にある貯留部材5Bと重なるように表示される。また、この際、表示制御手段62の表示状態切替部622により、当該画像における噴煙が、鯨の画像を表示した際の潮よりも、遊技者に近い側に飛び出すように表示される。
これにより、貯留部材5Bの動作回数に応じて、鯨の画像から火山の画像になるなどして、イメージの規模が大きくなった画像が表示装置4上に表示されることとなるので、パチンコ機1Bによる演出効果を高めることができる。
以上のような本実施形態のパチンコ機1Bによれば、前述のパチンコ機1,1Aと同様の効果を奏することができる。
すなわち、制御装置6を構成する表示制御手段62の制御下で、電動式可動部材としての貯留部材5Bの通常状態と貯留状態との状態変更の動作に応じて、当該貯留部材5Bと重なるように、表示装置4が鯨や火山等の立体視可能な画像を表示する。これによれば、表示装置4により立体視可能に表示された鯨の潮や火山の噴煙が、あたかも遊技球を貯留しているように遊技者に見せることができる。従って、貯留部材5Bと表示画像との一体感を持たせることができ、パチンコ機1Bの演出効果を高めることができる。
また、この際、貯留部材5Bが透明部材により構成されているので、より貯留部材5Bの存在を遊技者に認識しづらくすることができるとともに、視差により立体視可能な画像の焦点位置が、貯留部材5Bの位置に対応することとなるので、当該立体視可能な画像が遊技球を操作しているように、より強く遊技者に印象付けることができる。
また、表示制御手段62に表示画像切替部621により、貯留部材5Bの動作回数に応じて、表示される画像におけるイメージの規模を大きくすることができる。すなわち、貯留部材5Bの動作回数が少ない場合には、規模の小さな鯨の画像を表示し、当該動作回数が大きくなるに従って、火山等の規模の大きな画像を表示することができる。これによれば、表示される画像の違いから、遊技者の期待感および高揚感を高めることができ、パチンコ機1Bの演出効果を高めることができる。
さらに、表示制御手段62の表示状態切替部622により、貯留部材5Bの動作回数に応じて、貯留部材5Bと重なるように表示される部分の画像を、より飛び出すように表示することができる。これによれば、遊技者の期待感および高揚感をより一層高めることができる。従って、パチンコ機1Bの演出効果を一層高めることができる。
〔4.実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記第1および第2実施形態では、電動式可動部材として羽根部材5,5Aを例示し、また、前記第3実施形態では、電動式可動部材として貯留部材5Bを例示したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、電動式可動部材は、入賞口を開閉するように可動する部材としてもよい。すなわち、電動して遊技球の軌道を変化させる部材であれば、その形状および動作方向は問わない。
前記第1および第2実施形態では、羽根部材5,5Aは、始動入賞口314〜316に遊技球が入賞した際に通常状態から傾斜状態または水平状態に可動するとし、前記第3実施形態では、貯留部材5Bは、大当り発生時に通常状態から貯留状態に可動するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、遊技盤31上における所定の位置に、遊技球の通過を検出するセンサを設け、当該センサにより遊技球の通過を検出した場合に、制御装置6の動作制御手段61による制御下で、羽根部材5,5Aおよび貯留部材5Bが動作するようにしてもよい。
前記第1実施形態では、電動式可動部材としての羽根部材5の板状体51およびリンク52,53を透明部材で構成し、前記第2実施形態では、羽根部材5Aの板状体5A1,5A2およびリンク5A3を透明部材で構成し、また、前記第3実施形態では、電動式可動部材としての貯留部材5Bを透明部材で構成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、本発明では、電動式可動部材の少なくとも一部が透明部材で構成され、当該透明部材で構成された部分と重なるように、表示装置が立体視可能な画像を表示すればよい。なお、透明部材の材料等は問わないが、無色透明の材料とすることが好ましい。
前記第1実施形態では、羽根部材5の動作回数が増すにしたがって、ポーンからナイトを経てキングに変化するように、チェスにおけるより強い駒の画像を表示するようにし、また、前記第3実施形態では、貯留部材5Bの動作回数が増すにしたがって、鯨から火山のようにイメージの規模が大きくなる画像を表示するようにしたが、本発明はこれらに限定されない。また、表示装置4が表示する画像もこれらに限定されず、適宜設定してよい。
前記第1実施形態では、羽根部材5の動作回数が増すにしたがって、また、前記第3実施形態では、貯留部材5Bの動作回数が増すにしたがって、制御装置6を構成する表示制御手段62の表示状態切替部622の制御により、表示装置4で表示される画像をより飛び出させるようにしたが、本発明はこれに限らない。例えば、電動式可動部材の動作回数が大きくなるに従って、飛び出し具合を小さくするようにしてもよい。
前記各実施形態では、表示装置4は、液晶パネル42を備える構成としたが、本発明ではこれに限らず、表示装置4は、液晶パネルに代えて、有機EL(ElectroLuminescence)など、液晶以外の光変調素子を用いてもよい。なお、有機ELを用いた場合には、バックライトユニット41を省略した構成とすることができる。
前記各実施形態では、遊技機としてパチンコ機1,1A,1Bを例示したが、本発明はこれらに限らない。すなわち、本発明をピンボール、スマートボールおよびアレンジボール等に適用することも可能である。
本発明は、パチンコ機に利用できる他、遊技球を所定の入賞口に入賞させるピンボール、スマートボールおよびアレンジボール等の遊技機にも好適に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ機を示す概要斜視図。 前記実施形態における遊技盤および表示装置を示す概要斜視図。 前記実施形態における表示装置の構成を示す分解斜視図。 前記実施形態における液晶パネルのカラーフィルタを示す模式図。 前記実施形態における表示装置の構造を説明する平面図。 前記実施形態における表示装置の前面側に設けられた羽根部材を示す図。 前記実施形態における表示装置の前面側に設けられた羽根部材を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における制御装置の構成を示すブロック図。 前記実施形態における始動処理の処理過程を示す図。 本発明の第2実施形態に係るパチンコ機の開口周辺の構成を示す斜視図。 前記実施形態における開口周辺の構成を示す斜視図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 本発明の第3実施形態に係るパチンコ機の開口周辺の構成を示す斜視図。 前記実施形態における開口周辺の構成を示す斜視図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。 前記実施形態における表示装置により表示される画像を示す図。
符号の説明
1,1A,1B…パチンコ機(遊技機)、4…表示装置、5,5A…羽根部材(電動式可動部材)、5B…貯留部材(電動式可動部材)、6…制御装置、31…遊技盤、32…前扉(透光板)、61…動作制御手段、62…表示制御手段、621…表示画像切替部、622…表示状態切替部、B…遊技球。

Claims (3)

  1. 遊技球の軌道を変化させる電動式可動部材が配置される遊技盤と、当該遊技盤の遊技者側に配置され、当該遊技盤を被覆する透光板と、機器全体を制御する制御装置とを備えた遊技機であって、
    前記遊技盤には、当該遊技盤に形成された開口から露出し、視差により立体視可能な画像を表示する表示装置が設けられ、
    前記電動式可動部材は、少なくとも一部が透明部材で構成され、かつ、前記表示装置が設けられた前記遊技盤の位置における前記遊技者側に設けられ、
    前記制御装置は、
    前記電動式可動部材の動作を制御する動作制御手段と、
    前記表示装置に、前記電動式可動部材の動作に応じて、当該動作する前記電動式可動部材の前記透明部材で構成された部分と重なるように前記立体視可能な画像を表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記電動式可動部材の動作回数に応じて、前記表示装置に表示させる画像の種類を切り替える表示画像切替部を有することを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記電動式可動部材の動作回数に応じて、前記表示装置に表示させる画像の飛び出し具合を切り替える表示状態切替部を備えることを特徴とする遊技機。
JP2006080475A 2006-03-23 2006-03-23 遊技機 Withdrawn JP2007252586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006080475A JP2007252586A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006080475A JP2007252586A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007252586A true JP2007252586A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38627426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006080475A Withdrawn JP2007252586A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007252586A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018078966A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2021151535A (ja) * 2017-03-31 2021-09-30 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018078966A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2021151535A (ja) * 2017-03-31 2021-09-30 株式会社三洋物産 遊技機
JP7104286B2 (ja) 2017-03-31 2022-07-21 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7758415B2 (en) Slot machine
JP2005312515A (ja) 弾球遊技機
EP1455315A2 (en) Gaming machine with transparent displays
JP2004024328A (ja) 遊技機
JP2004008705A (ja) 遊技機及び遊技機用表示装置
JP5307786B2 (ja) 遊技機
JP5285053B2 (ja) 遊技機
JP2001178912A (ja) 遊技機および遊技方法
JP2007252586A (ja) 遊技機
JP2007125137A (ja) 遊技機
JP6889633B2 (ja) 遊技機
JPH11290520A (ja) 遊技機
JP2015042197A (ja) パチンコ遊技機
JP2004141263A (ja) 遊技機
JP2002248237A (ja) 遊技機
JP2007159701A (ja) 遊技機
JP2002200223A (ja) 遊技機
JP2010000260A (ja) 遊技機
JP2009183517A (ja) 画像表示装置および遊技機
JP2007260050A (ja) 画像表示装置および遊技機
JP2004135792A (ja) 遊技機
JP2005040149A (ja) 遊技機
JP2019030477A (ja) 遊技機
JP2010162287A (ja) 画像表示装置及び遊技機
JP2008119083A (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110727