JP2004135792A - 遊技機 - Google Patents

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Kazuo Okada
岡田 和生
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Abstract

【課題】構造が比較的簡単であるとともに、遊技球が落下する経路を広く確保することにより、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができるとともに、遊技盤上に設けられた機器や装置によって表示領域が制限されることなく、長時間にわたって遊技を楽しむことが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】窓部に液晶を利用した表示部が設けられるとともに、透明引き出し電極が形成され、上記透明引き出し電極の一端は、表示部に形成された電極と接続される一方、上記透明引き出し電極の他端は、窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする遊技機。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン(パチスロ機を含む)等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遊技盤上に遊技球を打ち出して遊技を行う遊技機として、パチンコ遊技装置が知られている。このようなパチンコ遊技装置では、発射ハンドルが操作されることにより遊技球が遊技盤上に打ち出され、遊技球が遊技盤上に植設された障害釘に衝突しながら落下する。そして、この遊技球が上記遊技盤に設けられた入賞口に入ると、予め定められた数の遊技球が払い出される。
【0003】
また、遊技球が遊技盤に設けられた始動口に入ると、表示装置で表示されていた固定画面を、一定の物語性を有する動画等が表示される通常画面へと切り替え、いわゆる可変表示ゲームを開始する。この可変表示ゲームは、スロットマシンにおいてなされる遊技を模したゲームであり、複数の変動図柄を当該表示装置に表示し、その各々を変動表示させた後、所定のタイミングでこれらの図柄が順次停止するように表示し、全ての図柄の停止表示が確定したときの図柄の組み合わせが大当たりとなる図柄の組み合わせとなったときに、大当たり状態が発生したとして、例えば、所定の数の遊技球を払い出す等、遊技者に所定の利益及び/又は有利な状態を提供するゲームである。
【0004】
最近では、可変表示ゲームを盛り上げる演出を行ったり、大当たり状態が発生したことを強く印象付けて興奮を高めたりするため、表示装置に表示される演出画像に、例えば、劇画の主人公やそれに関係する人物を登場させたり、プロレスや相撲の人物を登場させる等、この表示装置内で展開される物語やキャラクタ等も様々なものが出現している。また、臨場感のある大胆な演出を行うため、演出画像の表示領域を大きくしたり、演出画像が表示される表示装置自体を大きくしたりするということも行われており、演出画像の重要性は益々高まっているといえる。
【0005】
ところが、演出画像の表示領域を大きくするために、表示装置自体を大きくすると、遊技盤上において、障害釘が植設される領域が小さくなり、遊技球が落下する経路が限られてしまうことになるため、遊技球の動きが単調になり、パチンコ遊技自体の面白みが失われてしまうという問題があった。
【0006】
このように、遊技盤上に設けられた機器や装置によって、演出が制限されてしまうという問題を解消するためのパチンコ遊技装置として、液晶シートを張り付けたガラス板が遊技盤の前面に設けられたパチンコ遊技装置であって、液晶シートに印加する電圧を制御することにより、当該液晶シートを透明又は不透明にするとともに、その背面から液晶シートに向けて、光ファイバやカラーフィルタ等を介して着色光を照射したり、遊技盤にマトリックス状に配置された発光ダイオード(以下、LEDという)により着色光を照射したりすることにより、液晶シートに演出画像を表示させるパチンコ遊技装置がある(例えば、特許文献1参照)。このようなパチンコ遊技装置によれば、遊技盤の前面に設けられたガラス板を充分に活用して演出を行うことができ、遊技盤上に設けられた機器や装置によって表示領域が制限されずに大胆な演出を行うことが可能である。
【特許文献1】
特開平5−84347号公報(第1−7頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ファイバやカラーフィルタを介して液晶シートに着色光を照射するパチンコ遊技装置では、着色光の色の種類を多くするためには、装置自体の構造が複雑化してしまうという問題があった。一方、着色光の色の種類を減らした場合には、演出自体が単調で稚拙なものにならざるを得ず、遊技盤の前面に設けられたガラス板を充分に活用して大胆な演出を行う意味が没却されてしまうという問題もあった。
【0008】
また、マトリックス状に配置されたLEDにより着色光を照射するパチンコ遊技装置についても、遊技盤上に多数のLEDを配置するため、その構造が複雑になるという問題があった。また、遊技盤上のLEDを配置した箇所には障害釘を設けることができず、結局、障害釘が植設される領域が小さくなり、遊技球の動きが単調になってしまうという問題を充分に解決することができなかった。
【0009】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、その構造が比較的簡単であるとともに、遊技球が落下する経路を広く確保することにより、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができるとともに、遊技盤上に設けられた機器や装置によって表示領域が制限されることなく、長時間にわたって遊技を楽しむことが可能な遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、窓部に液晶を利用した表示部が設けられるとともに、透明引き出し電極が形成され、上記透明引き出し電極の一端は、表示部に形成された電極と接続される一方、上記透明引き出し電極の他端は、窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする遊技機を提供する。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)遊技球が入ることにより所定数の遊技球の払い出しが行われる入賞口が少なくとも1個設けられた遊技盤と、上記遊技盤が嵌め込まれた本体枠と、ヒンジ部を介して上記本体枠に開閉可能に支持された窓枠と、上記窓枠に嵌め込まれたほぼ透明の窓部とを備えた遊技機であって、
上記窓部には、液晶をその内部に保持する液晶フィルム又は液晶パネルが貼着されるとともに、透明引き出し電極が形成され、上記透明引き出し電極の一端は、上記液晶フィルム又は液晶パネルに形成された電極と接続される一方、上記透明引き出し電極の他端は、上記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする。
【0012】
(1)の発明によれば、窓部に液晶フィルム又は液晶パネルが貼着されており、この液晶フィルム又は液晶パネルを表示部とすることができるので、上記遊技盤に表示部を設ける必要がない場合が多く、上記遊技盤に表示部が設けられていない遊技機では、遊技球が落下する経路を広く確保することができるため、表示装置が遊技盤上に設けられた従来の遊技機と比べて、遊技球の落下経路に多様性を持たせることができ、より面白みがあるパチンコ遊技を提供することができる。また、窓部に設けられた表示部により演出画面や変動図柄を表示した際には、窓を通さず、直接、遊技者の目に近いところで、演出画像等が表示されるので、迫力のある画像を楽しむことができる。
さらに、上記窓部に、透明引き出し電極が形成され、上記透明引き出し電極の一端は、上記液晶フィルム又は液晶パネルに形成された電極と接続される一方、上記透明引き出し電極の他端は、上記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されているので、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造にすることができる。
【0013】
「液晶フィルム」とは、液晶をその内部に保持するフィルム状のものをいい、その構成は特に限定されないが、例えば、液晶パネルを構成するガラス基板の代わりにプラスチックフィルムを用いた所謂プラスチック液晶や、液晶カプセル(液滴状の液晶)を含む層をプラスチックフィルムで挟んだもの(以下、液晶シートともいう)等が挙げられる。
【0014】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2)遊技球が入ることにより所定数の遊技球の払い出しが行われる入賞口が少なくとも1個設けられた遊技盤と、上記遊技盤が嵌め込まれた本体枠と、ヒンジ部を介して上記本体枠に開閉可能に支持された窓枠と、上記窓枠に嵌め込まれたほぼ透明の窓部とを備えた遊技機であって、
上記窓部は、2枚の透明板からなり、これら透明板間の一部には、少なくとも液晶層または液晶を内部に保持する層が設けられ、
これらの層の両側には、透明電極層が形成されるとともに、該透明電極層とその一端が接続された態様で透明な透明引き出し電極が透明板に形成され、上記透明引き出し電極の他端は、上記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする。
【0015】
(2)の発明によれば、窓部を構成する2枚の透明板の間には、液晶を利用した画像表示部分が設けられており、この画像表示部分を表示部とすることができるので、上記遊技盤に表示部を設ける必要がない場合が多く、上記遊技盤に表示部が設けられていない遊技機では、遊技球が落下する経路を広く確保することができるため、表示装置が遊技盤上に設けられた従来の遊技機と比べて、遊技球の落下経路に多様性を持たせることができ、より面白みがあるパチンコ遊技を提供することができる。
また、窓部に設けられた表示部により演出画面や変動図柄を表示した際には遊技者の目に近いところで、演出画像等が表示されるので、迫力のある画像を楽しむことができる。
さらに、透明な透明引き出し電極が透明板に形成され、上記透明引き出し電極の他端は、上記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されているので、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造にすることができる。
【0016】
なお、「透明板間の一部に、少なくとも液晶層または液晶を内部に保持する層が設けられ、」とは、2枚の透明板の間に液晶を利用した表示部が設けられたことを意味する。このようなものとしては、2枚の透明板で液晶パネル、プラスチック液晶又は上記液晶シートを挟持したもの、2枚の透明板の一部が液晶パネルの基板を構成するもの、2枚の透明板により液晶カプセル(液滴状の液晶)を含む層又は液晶層を挟んだもの等が挙げられる。2枚の透明板で液晶層を挟む場合には、液層の周囲にシール材層を形成する必要がある。
【0017】
以下においては、上記(1)の発明を、第一の本発明ともいうこととし、また、上記(2)の発明を、第二の本発明ともいうこととする。また、特に区別する場合を除いて、第一の本発明と第二の本発明とを、本発明として、あわせて説明することとする。
【0018】
[用語の定義等]
「ヒンジ部」とは、窓枠を開閉可能に支持する蝶番を意味する。
「表示部」とは、種々の文字や画像等が表示される部分をいい、例えば、静画像や動画像等からなる演出画像や複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示ゲームを示す画面画像等が表示されることとしてもよく、ほかの種々の情報を表示することとしてもよい。
【0019】
「変動表示」とは、識別情報が順次変化する場合、例えば、1つの識別情報である図柄「7」から他の識別情報である図柄「8」へ変化する場合や、図柄「9」から他の図柄「☆」へ変化する場合のほか、識別情報を表示し得る表示領域において1つの識別情報が表示されたままその識別情報が移動して表示されるような場合、例えば、1つの図柄「7」が表示領域内において表示されつつ移動する場合等を含む概念である。
なお、上記識別情報とは、文字、記号、絵柄又は模様等の視覚によって識別可能な情報をいう。
【0020】
「ほぼ透明の窓部」とは、窓枠に嵌め込まれ、遊技盤に描かれた絵模様や文字等を明確に視認することができる程度に透明な材料で構成されたものをいい、上記窓部を構成する材料は、ガラスであってもよく、樹脂であってもよい。
【0021】
「液晶パネル」とは、液晶層、その両面に設けられた配向膜、透明電極、カラーフィルタ等(以下、液晶層等ともいう)が2枚のガラス基板により挟持されるとともに、2枚のガラス基板の外面に偏光板等が設けられたものであって、画像を表示することが可能であるものをいう。
本発明の遊技機において用いられる液晶パネルとしては、特に限定されるものではなく、従来公知の液晶パネルを用いることが可能である。
上述した液晶パネルについて、図面を用いて説明する。
【0022】
図1(a)は、遊技機の窓部に貼着された液晶パネルの一例を模式的に示した断面図である。
窓部211には、接着剤層211aを介して、液晶パネル210が貼着されている。なお、液晶パネル210には、アクティブマトリックス液晶ディスプレイ(LCD)が用いられている。
この液晶パネル210の中央部分には液晶216とスペーサ215とが配置され、この液晶216スペーサ215とを挟むように、その両側に配向膜217が配置されている。また、液晶216とスペーサ215とを保持するために、その周囲にはシール材260が設けられている。
窓部211に近い配向膜217の外側には、透明画素電極219bが配置され、その外側がガラス基板213となり、さらに、その外側には偏光板212が配置されている。
一方、窓部211より遠い配向膜217の外側には、順次、透明電極219a、カラーフィルタ218(ブラックマトリックス214)が配置され、その外側がガラス基板213となっており、さらに最外層に偏光板212が配置されている。
【0023】
図1(b)は、窓部を構成する2枚の透明板と、それらの透明板間の一部に設けられた液晶を内部に保持する層との一例を模式的に示した断面図である。上述した図1(a)に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。
窓部を構成する2枚の透明板310の間には、液晶を内部に保持する層が設けられる。この液晶を内部に保持する層は、液晶216とスペーサ215とからなる層であり、さらに、この液晶216とスペーサ215とを保持するために、その周囲にはシール材260が設けられている。
一の配向膜217の外側には、透明画素電極219bが配置され、その外側が透明板310となっている。また、透明板310の外側には偏光板212が配置されている。
一方、他の配向膜217の外側には、順次、透明電極219a、カラーフィルタ218(ブラックマトリックス214)が配置され、その外側が透明板310となっている。また、透明板310の外側には偏光板212が配置されている。
【0024】
また、「プラスチック液晶」とは、上述したように、液晶パネルにおいて、液晶層等がガラス基板ではなく、プラスチック基板により挟持されたものをいう。
本発明の遊技機において用いられるプラスチック液晶としては、特に限定されるものではなく、従来公知のプラスチック液晶を用いることが可能である。
【0025】
「液晶シート」とは、上述したように、液晶カプセル(液滴状の液晶)を含む層をプラスチックフィルムで挟んだものをいい、図2に示すように、液晶シート320では、液晶カプセル(液滴状の液晶)321が内部に形成された樹脂層322の両側のプラスチックフィルム320表面に、透明電極323が形成され、液晶分子の配列状態を制御している。「液晶カプセル(液滴状の液晶)を含む層」とは、図2に示すように、液晶カプセル(液滴状の液晶)が所定の厚さの樹脂層中に点在するものをいう。図2において、324は窓部を構成する透明板を示している。
【0026】
通常、この透明電極323に電圧が印加されていないと、図2(a)に示すように、液晶分子はランダムな配列状態となり光を散乱するため不透明となるが、透明電極323に電圧が印加されると、図2(b)に示すように、一定方向に配列し、一定方向の光を透過するため透明となる。そこで、不透明状態の際に不透明部分をスクリーンとすることにより、映写装置で文字や画像等を映写したり、レーザ光等を用いて文字や画像等を表示することが可能となる。なお、上記液晶シートでは、液晶カプセル(液滴状の液晶)を含む層をプラスチックフィルムで挟んでいるが、液晶を所定の厚さとなるようにガラス板やプラスチック板で挟んで表示部となるものを構成してもよく、この場合にも、上記液晶シートと同様に、不透明部分をスクリーンとすることにより、映写装置で文字や画像等を映写したり、レーザ光等を用いて文字や画像等を表示することが可能となる。
【0027】
なお、上述した液晶フィルムや液晶パネル、また、液晶層の両側に透明電極層が形成されたものや、液晶を内部に保持する層の両側に透明電極層が形成されたものは、本発明の遊技機において、例えば、演出画像や、可変表示ゲームに係る変動図柄画像等が表示されるものである。
従って、以下の説明においては、特に区別する場合を除いて、液晶フィルム、液晶パネル、液晶層の両側に透明電極層が形成されたもの、及び、液晶を内部に保持する層の両側に透明電極層が形成されたものを、表示部ともいうこととする。
【0028】
「透明引き出し電極」とは、透明性と導電性を有する材料からなる配線群いう。上記透明引き出し電極は、その一端が表示部に接続されるとともに、後述するフレキシブルケーブルにその他端が接続されるように、窓部又は窓部を構成する透明板に形成され、表示部に対する電力の供給や、表示部に対する各種信号の供給に用いられる。上記透明性と導電性とを有する材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、インジウム−スズ酸化物(ITO)等を挙げることができる。また、上記透明引き出し電極を構成する配線の数、各配線の太さや断面視形状については、特に限定されるものではなく、例えば、表示部の構成や、当該配線を構成する材料の抵抗値等を考慮して、適宜設定することが可能である。
「フレキシブルケーブル」とは、複数の配線がシート状に配列された配線群をいう。上記フレキシブルケーブルとしては、従来公知のものを用いることが可能である。
【0029】
上述したような透明引き出し電極やフレキシブルケーブルが、本発明の遊技機にどのように設けられるかについて、図面を用いて説明する。
図3は、本発明の遊技機に設けられた窓枠を模式的に示す正面図である。図3では、窓枠が開放された状態を示している。
【0030】
本体枠412には遊技盤414がはめ込まれており、本体枠412の前面の左上側には、上下方向に並んだ3つのヒンジ部441〜443が設けられている。
窓枠416は、矩形状を有するとともに、その中央部分には開口が形成されており、3つのヒンジ部441〜443を介して本体枠412に開閉可能に支持されている。
【0031】
3つのヒンジ部441〜443のうち、中央部分に設けられたヒンジ部442の内部には、フレキシブルケーブル430が設けられている。
フレキシブルケーブル430の一端は、本体枠412内に設けられたコネクタ421(図示せず)に接続されている。さらに、図3においては図示しないが、コネクタ421には、配線422が接続されており、この配線422は、遊技機内に設けられた制御回路に接続されている。
【0032】
一方、フレキシブルケーブル430の他端は、窓枠416内に設けられたコネクタ411に接続されており、このコネクタ411は、窓枠416の内周部分に形成された溝部417に露出している。
また、溝部417には、ガラス製の窓部400が嵌め込まれている。窓部400の中央部分には、表示部402が設けられており、また、窓部400には、表示部402の右端から右方向へ延びるように透明引き出し電極401が形成されている。
【0033】
透明引き出し電極401の右端は、表示部402に接続され、透明引き出し電極401の左端は、溝部417に露出したコネクタ411と接続される。従って、表示部402に駆動させるために必要な電力や各種の信号は、制御回路−配線422−コネクタ421−フレキシブルケーブル430−コネクタ411−透明引き出し電極401を介して、表示部402に供給されることになる。
【0034】
図4は、図3に示すヒンジ部442の近傍を模式的に示す斜視図である。
本体枠412には、本体枠412から前方向へ突出するように設けられた3つのヒンジ442a〜442cが設けられている。
また、窓枠416の側部には、凹部434a〜434cが形成されており、凹部434a及び434b間には、ヒンジ435aが設けられ、凹部434b及び434c間には、ヒンジ435bが設けられている。
【0035】
本体枠412に設けられたヒンジ442a〜442cは、それぞれが窓枠416に形成された凹部434a〜434cに嵌め合うことが可能なように構成されており、本体枠412に設けられたヒンジ442a〜442cと、窓枠416に設けられたヒンジ435a〜435bとは、図中に示すように、互いに噛み合わせることが可能である。ヒンジ442a〜442cと、ヒンジ435a〜435bとには、上下方向に連通する貫通孔が形成されており、この貫通孔には、軸431が挿入されている。また、窓枠416には、軸受部436及び437が形成されており、軸受部436には軸431の上端が挿入されるとともに、軸受部437には、軸431の下端が挿入される。
【0036】
ヒンジ部442は、上述したような構成からなるものであり、このヒンジ部442と、他のヒンジ部441及び443とを介して、窓枠416は、本体枠412に開閉可能に支持されるのである。
【0037】
軸431は、その内部が空洞になっており、この空洞には上下方向に棒状体432が設けられている。また、軸431の側面には、ヒンジ434bに対応する箇所と、ヒンジ435bに対応する箇所とに、それぞれ開口438及び439が形成されている。
【0038】
また、図3を用いて説明したように、本体枠412の内部には、コネクタ421が設けられており、制御回路から導出された配線422がコネクタ421に接続されている。一方、窓枠416には、溝部417露出するようにコネクタ411が設けられており、コネクタ411は、窓部400に設けられた表示部402(図示せず)と、透明引き出し電極401を介して接続されている。
【0039】
上述したコネクタ411及び421が、フレキシブルケーブル430を介して接続されている。すなわち、その一端がコネクタ421に接続されたフレキシブルケーブル430は、軸431の側面に形成された開口438に挿入され、棒状体432に一周だけ緩やかに巻き付けられ、軸431の側面に形成された開口439から引き出されて、他端がコネクタ411に接続されている。
【0040】
このように、本発明によれば、窓部又は窓部を構成する透明板に、その一端が表示部に接続された透明引き出し電極が形成され、その他端は、窓枠のヒンジ部に設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されるため、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造にすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
まず、第一の本発明の遊技機について説明することとする。
図5は、第一の本発明の遊技機の一例を模式的に示す正面図である。
なお、以下において説明する実施例においては、第一の本発明の遊技機の好適な実施例として、第一の本発明をパチンコ遊技装置に適用した場合を示す。
【0042】
パチンコ遊技装置10には、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16に嵌め込まれたガラス製の窓部15と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26と、が配置されている。
【0043】
窓部15の表面の略中央部分には、アクティブマトリックス駆動方式の液晶パネル32が設けられ、さらに、窓部15の表面には、透明引き出し電極17が形成されており、透明引き出し電極17の一端は液晶パネル32の右側に接続され、他端は窓枠16のヒンジ部(図示せず)へ延設されている。
この液晶パネル32が、少なくとも複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示ゲームを示す画面画像が表示される表示部である。
【0044】
なお、窓枠16のヒンジ部へ延設された透明引き出し電極17の他端は、パチンコ遊技装置10の内部から上記ヒンジ部を介して窓枠16の内部への導出されたフレキシブルケーブル(図示せず)に接続されているのであるが、その詳細については、図3に示した構造と略同様であり、既に説明済であるので、ここでの説明は省略する。また、液晶パネル32の裏側の構造については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0045】
また、遊技盤14の前面には複数の障害釘(図示せず)が打ちこまれている。なお、釘を打ち込むような構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の前方向に突出するように植設する構成としてもよく、上述したようなパチンコ遊技装置10(パチコン機)にも本発明を適用することができる。なお、本明細書において、パチンコ遊技装置10とは、パチコン機をも含む概念である。
【0046】
さらに、発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル26を操作することによりパチンコ遊技を進めることができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射モータ28が設けられている。発射ハンドル26が遊技者によって時計回り方向へ回動操作されたときには、発射モータ28に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0047】
発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下する。
【0048】
なお、従来のパチンコ遊技装置では、遊技盤の中央部に表示装置が設けられているため、遊技盤の中央部分を遊技球が通過することがないのであるが、上述したように、第一の本発明に係るパチンコ遊技装置10では、遊技盤14の前面に配置された窓部15に、液晶パネル32が設けられるため、遊技盤14上において遊技球が落下する経路を広く確保することが可能であり、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができる。その結果、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができる。
【0049】
図6は、図5に示すパチンコ遊技装置10の遊技盤14を模式的に示す拡大正面図である。なお、上述した図5に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。また、図6は、上述した窓部15、及び、遊技盤14上に設けられた障害釘について省略したものを示した。
【0050】
遊技盤14の前面の略中央には、面状光源33が設けられている。面状光源33は、液晶パネル32の裏面へ光を照射するものである。この面状光源33によって、液晶パネル32の裏面へ光が照射されることにより、液晶パネル32において各種の画像が表示されることになるのである。
【0051】
なお、上記面状光源としては、特に限定されるものではなく、例えば、冷陰極平板形蛍光ランプや、エレクトロルミネセンス等を挙げることができる。また、アクリル製やポリカーボネート製の導光体を設けるとともに、その側面から光を照射させるようにすることにより、面状光源33とすることも可能である。
【0052】
また、面状光源33の上面には、遊技球の落下経路を変化させ得る透明な球経路35が設置されており、球通過検出器55a又は55bを通過した遊技球の落下経路を変化させ得るように構成されている。
【0053】
この面状光源33の上側には、表示装置52が設けられている。この表示装置52は、例えば、7セグメント表示器で構成されており、表示情報である普通図柄が、変動と停止とを繰り返すように可変表示される。面状光源33の左右の側部には、球通過検出器55a及び55bが設けられている。この球通過検出器55a又は55bは、その近傍を遊技球が通過したことを検出したときには、上述した表示装置52において、普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間経過した後、普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄は、数字や記号等からなる情報であり、例えば、「0」から「9」までの数字や「☆」等の記号である。この普通図柄が所定の図柄、例えば、「7」となって停止して表示されたときには、後述する始動口44の左右の両側に設けられている可動片58a及び58bを駆動するためのソレノイド57(図示せず)に電流を供給し、始動口44に遊技球が入りやすくなるように可動片58a及び58bを駆動し、始動口44を開放状態となるようにする。なお、始動口44を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、可動片を駆動し始動口44を閉鎖状態として、遊技球が入りにくくなるようにするのである。
【0054】
上述した表示装置52の左右の両側には4つの保留ランプ34a〜34dが設けられている。さらに、表示装置52の上部には一般入賞口50が設けられている。また、遊技盤14の下部には、遊技球の大入賞口38が設けられている。この大入賞口38の近傍には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ40は大当たり状態が発生したときには、断続的に開放状態となるようにソレノイド48(図示せず)により駆動される。
また、大入賞口38の下側には、アウト口(図示せず)が設けられており、入賞口等に入らなかった遊技球は、アウト口から排出されることになる。
【0055】
上述した面状光源33の左右の両側には一般入賞口54a及び54bが設けられている。さらに、面状光源33下部の左右の両側には一般入賞口54c及び54dが設けられている。また、遊技盤14の左右の端部には、特別入賞口56a及び56bが設けられ、大入賞口38の左右の両側には、特別入賞口56c及び56dが設けられている。これらの大入賞口38、一般入賞口50及び54a〜54d、並びに、特別入賞口56a〜56dを遊技球が通過したときには、予め設定されている数の遊技球が下皿22に払い出される。
【0056】
また、面状光源33の下方には、後述する可変表示ゲームが開始されて液晶パネル32(図示せず)に表示される複数、例えば、3つの識別情報である図柄を変動表示状態に移行する契機となる球検知センサ42を有する始動口44が設けられている。
遊技球が通過したことを球検知センサ42が検知したときには、所定数の遊技球が払い出されるとともに、液晶パネル32においては、複数の変動図柄が変動表示されて、可変表示ゲームが開始される。
【0057】
さらにまた、面状光源33の左右の両側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘導部材60a及び60bも設けられている。また、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36a及び36bが設けられている。
【0058】
上述したように、第一の本発明に係るパチンコ遊技装置10によれば、窓部15に液晶パネル32が貼着されており、この液晶パネル32を表示部とすることができるので、遊技盤14に表示部が設けられていない遊技機とすることが可能である。従って、遊技球が落下する経路を広く確保することができ、表示装置が遊技盤上に設けられた従来の遊技機と比べて、遊技球の落下経路に多様性を持たせることができ、より面白みがあるパチンコ遊技を提供することができる。また、窓部15に設けられた液晶パネル32により演出画像や変動図柄を表示した際には、窓部15を通さず、直接、遊技者の目の近いところで、演出画像等が表示されるので、迫力のある画像を楽しむことができる。
【0059】
さらに、窓部15に、透明引き出し電極17が形成され、透明引き出し電極17の一端は、液晶パネル32に形成された電極(透明電極)と接続される一方、透明引き出し電極17の他端は、窓枠16のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されているので、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造とすることができる。
【0060】
上述した例では、窓部15に液晶パネル32が設けられたパチンコ遊技装置10について説明したが、第一の本発明では、プラスチック液晶や液晶シート等の液晶フィルムが窓部に貼着されていてもよい。なお、窓部に液晶シートが貼着された遊技機においては、その裏面から、映写装置で文字や画像等を映写したり、レーザ光等を用いて文字や画像等を表示することが可能である。
液晶シートの裏面から、映写装置で文字や画像等を映写したり、レーザ光等を用いて文字や画像等を表示させる方法については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0061】
次に、第二の本発明の遊技機について、図面を用いて説明することとする。
図7は、第二の本発明の遊技機の一例を模式的に示す正面図である。
以下において説明する実施例においては、第二の本発明の遊技機の好適な実施例として、第二の本発明をパチンコ遊技装置に適用した場合を示す。なお、図7においては、上述した図5に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。
【0062】
パチンコ遊技装置100には、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16に嵌め込まれた窓部115と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26と、が配置されている。なお、図中では示していないが、窓部115は2枚のガラス製の透明板からなるものである。
【0063】
2枚の透明板の間には、上述したような液晶シート132a及び132bが挟持されている。液晶シート132aは窓部115の上部において挟持され、液晶シート132bは窓部115の略中央部において挟持されている。また、2枚の透明板の間には、透明引き出し電極117a及び117bが形成されており、透明引き出し電極117aの一端は、液晶シート132aに接続され、透明引き出し電極117bの一端は、液晶シート132bに接続されている。
【0064】
透明引き出し電極117a及び117bの他端は、パチンコ遊技装置100の内部からヒンジ部(図示せず)を介して窓枠16の内部に導出されたフレキシブルケーブル(図示せず)に接続されているのであるが、その詳細については、図3に示した構造と略同様であり、既に説明済であるので、ここでの説明は省略する。
【0065】
液晶シート132aと132bとは同様の構成を有するものであり、電圧が印加されていない状態では不透明となり、電圧が印加されることにより、透明となるものである。なお、液晶シート132a及び132bの構成については、図2に示した液晶シート320と同様のものであり、既に説明済であるので、ここでの説明は省略する。
【0066】
パチンコ遊技装置100では、不透明となった液晶シート132a及び132bの裏面から、映写装置で文字や画像等を映写したり、レーザ光等を照射したりして、液晶シート132a及び132bに文字や画像等を表示させるのである。なお、このようにして液晶シート132a及び132bに文字や画像等を表示させる方法については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0067】
また、遊技盤14の前面には複数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。なお、釘を打ち込むような構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の前方向に突出するように植設する構成としてもよい。さらに、発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル26を操作することによりパチンコ遊技を進めることができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射モータ28が設けられている。発射ハンドル26が遊技者によって時計回り方向へ回動操作されたときには、発射モータ28に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0068】
発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下する。
【0069】
なお、従来のパチンコ遊技装置では、遊技盤の中央部に表示装置が設けられているため、遊技盤の中央部分を遊技球が通過することがないのであるが、上述したように、第二の本発明に係るパチンコ遊技装置100では、窓部115を構成する2枚の透明板の間に、液晶シート132a及び132bが挟持されるため、遊技盤14において遊技球が落下する経路を広く確保することが可能であり、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができる。その結果、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができる。
【0070】
図8は、図7に示すパチンコ遊技装置100の遊技盤14を模式的に示す拡大正面図である。なお、上述した図7に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。また、図6は、上述した窓部115、及び、遊技盤14上に設けられた障害釘について省略したものを示した。
【0071】
遊技盤14の前面の略中央には楕円形状の透明基板133aが嵌め込まれており、透明基板133aの裏側には、レーザ投影表示装置59a(図示せず)が備えられている。レーザ投影表示装置59aから照射されるレーザ光によって、液晶シート132aには、例えば、演出画像や変動図柄画像等の各種の画像が表示される。また、遊技盤14の前面の上部にも、楕円形状の透明基板133bが嵌め込まれており、透明基板133bの裏側には、レーザ投影表示装置59b(図示せず)が備えられている。レーザ投影表示装置59bから照射されるレーザ光によって、液晶シート132bには、例えば、保留された可変表示ゲームの回数や、所謂サブデジタルに表示される普通図柄画像等が表示される。なお、レーザ投影表示装置59(59a及び59b)については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0072】
上述した透明基板133aの上部には一般入賞口50が設けられている。また、遊技盤14の下部には、遊技球の大入賞口38が設けられている。この大入賞口38の近傍には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ40は大当たり状態が発生したときには、断続的に開放状態となるようにソレノイド48(図示せず)により駆動される。
また、大入賞口38の下側には、アウト口(図示せず)が設けられており、入賞口等に入らなかった遊技球は、アウト口から排出されることになる。
【0073】
上述した透明基板133aの左右の両側には、一般入賞口54a及び54bが設けられている。さらに、透明基板133a下部の左右の両側には一般入賞口54c及び54dが設けられ、大入賞口38の左右の両側には、特別入賞口56c及び56dが設けられている。
【0074】
また、可変表示ゲームが開始されて液晶シート132aに表示される複数、例えば、3つの識別情報である図柄を変動表示状態に移行する契機となる球検知センサ42を有する始動口44が設けられている。始動口44の両側には、可動片58a及び58bが設けられており、所謂サブデジタルに表示される普通図柄が所定の図柄で停止表示されたときには、可動片58a及び58bが開放状態となる。上述した大入賞口38、始動口44、一般入賞口54a〜54d及び特別入賞口56a〜56dに遊技球が入ったときには、入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が下皿22に払い出されるようになっている。
【0075】
さらにまた、透明基板133aの左右の両側には、遊技球の経路を所定の方向へ誘導するための転動誘導部材60a及び60bも設けられている。また、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36a及び36bが設けられている。
【0076】
図9は、レーザ投影表示装置59を示す構成図である。
パチンコ遊技装置100内に備えられた画像用制御回路600には、液晶シート132(132a、132b)に表示させる画像データの合成を行う画像データ・プロセッサ(VDP)や、演出画像や変動図柄画像となる各種の画像データが記憶されたROM(リード・オンリー・メモリ)や、画像データの合成が行われるビデオRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等が含まれている。この画像用制御回路600には、レーザ投影表示装置59内に備えられた画像コントローラ602が接続されている。
【0077】
レーザ投影表示装置59内には、赤色(以下、Rともいう)のレーザ光661を発生させる赤色レーザ発振器611、緑色(以下、Gともいう)のレーザ光662を発生させる緑色レーザ発振器612、及び、青色(以下、Bともいう)のレーザ光を発生させる青色レーザ発振器613が備えられている。
画像コントローラ602は、RGB3色のレーザ光661〜663をそれぞれ振幅変調させる変調器621〜623が接続されている。
【0078】
また、レーザ投影表示装置59内には、ダイクロイックミラー等を備えた光合成光学系631が構成されており、この光合成光学系631によって、RGB三色のレーザ光661〜663は、一つの光軸上に合成され、合成レーザ光671となる。
【0079】
レーザ投影表示装置59内には、例えば、ポリゴンミラーやガルバノミラー等の回転鏡や可動鏡からなる水平走査素子641及び垂直走査素子651が備えられている。また、水平走査素子641と垂直走査素子651との間には、水平走査された合成レーザ光671をコリメートし、垂直走査素子651上に集光するコリメート/集光レンズ711が備えられている。
【0080】
垂直走査素子651の先には、投影レンズ721が備えられ、さらに、その先には、遊技盤14に嵌め込まれた透明基板33が備えられている。図中、32は、液晶シートを示している。
【0081】
次に、上述したレーザ投影表示装置59の動作について説明する。
画像用制御回路600からの画像信号に基づいて、画像コントローラ602からRGB3色の画像振幅信号、垂直同期信号及び水平同期信号が出力される。
上記画像振幅信号は、変調器621〜623に入力され、垂直同期信号は垂直走査素子641に入力され、水平同期信号は水平走査素子651に入力される。
【0082】
レーザ発振器611〜613から出力されたRGB3色のレーザ光は、それぞれ変調器621〜623に入力されると、上記画像振幅信号に従って振幅変調され、光合成光学系631によって合成レーザ光671とされる。
【0083】
合成レーザ光671は、水平走査素子641に入射し、画像コントローラ602からの水平同期信号に従って水平方向に走査される。走査された合成レーザ光671は、コリメート/集光レンズ711によって垂直走査素子651上に集光され、さらに、この垂直走査素子651によって画像コントローラ602からの垂直同期信号に従って、垂直方向に走査される。
その結果、水平/垂直方向に走査された合成レーザ光671は、投影レンズ721によって焦点等を調整された後、透明基板33を介して、液晶シート132に照射され、液晶シート132に画像が投影表示されることになるのである。
【0084】
上述したように、第二の本発明に係るパチンコ遊技装置100によれば、窓部115を構成する2枚の透明板の間には、液晶シート132a及び132bが設けられており、この液晶シート132a及び132bを表示部とすることができるので、遊技盤14に表示部が設けられていない遊技機とすることが可能である。従って、遊技球が落下する経路を広く確保することができ、表示装置が遊技盤上に設けられた従来の遊技機と比べて、遊技球の経路を広く確保することができる。また、窓部115に設けられた液晶シート132a及び132bにより演出画像や変動図柄を表示した際には、窓部115を通さず、直接、遊技者の目の近いところで、演出画像等が表示されるので、迫力のある画像を楽しむことができる。
【0085】
さらに、窓部115に透明引き出し電極17が形成され、透明引き出し電極17の一端は、液晶シート132a及び132bに形成された電極(透明電極)と接続される一方、透明引き出し電極17の他端は、窓枠16のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されているので、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造とすることができる。
【0086】
上述した例では、窓部115を構成する2枚の透明板に、液晶シート132a及び132bが挟持され、液晶シート132a及び132bの裏面から、レーザ投影表示装置59a及び59bにより画像が投影されるパチンコ遊技装置100について説明したが、他にも、例えば、映写装置で文字や画像等を液晶シート132a及び132bに表示させることとしてもよい。また、液晶シートの枚数は、必ずしも2枚である必要はなく、1枚であっても、3枚以上であってもよい。
さらに、第二の本発明では、液晶パネルやプラスチック液晶等が2枚の透明板に挟持されることとしてもよい。なお、液晶パネルやプラスチック液晶が2枚の透明板に挟持された遊技機においては、上述したパチンコ遊技装置10と同様にして、画像を表示させることが可能である。
【0087】
【発明の効果】
本発明の遊技機によれば、遊技盤に表示部を設けずに、遊技球が落下する経路を広く確保することができるため、表示装置が遊技盤上に設けられた従来の遊技機と比べて、遊技球の落下経路に多様性を持たせることができ、より面白みがあるパチンコ遊技を提供することができる。
また、窓部に設けられた表示部により演出画像や変動図柄を表示した際には窓を通さず、直接、遊技者の目の近いところで、演出画像等が表示されるので、迫力のある画像を楽しむことができる。
さらに、表示部にその一端が接続された透明引き出し電極が、窓部に形成され、上記透明引き出し電極の他端が、窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されているので、引き出し部の構造を簡単化することができるとともに、故障等の発生しにくい構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の遊技機の窓部に貼着された液晶パネルの一例を模式的に示した断面図であり、(b)は、窓部を構成する2枚の透明板と、それらの透明板間の一部に設けられた液晶を内部に保持する層との一例を模式的に示した断面図である。
【図2】(a)は、本発明の遊技機の窓部に挟持された液晶シートの一例を模式的に示した部分拡大断面図であり、(b)は、(a)に示す液晶シートに電圧が印加された状態を示した部分拡大断面図である。
【図3】本発明の遊技機に設けられた窓枠を模式的に示した正面図である。
【図4】図3に示したヒンジ部の近傍を模式的に示す斜視図である。
【図5】第一の本発明によるパチンコ遊技装置を模式的に示す正面図である。
【図6】図5に示したパチンコ遊技装置の遊技盤面を模式的に示す拡大正面図である。
【図7】第二の本発明によるパチンコ遊技装置を模式的に示す正面図である。
【図8】図7に示したパチンコ遊技装置の遊技盤面を模式的に示す拡大正面図である。
【図9】図7に示したパチンコ遊技装置に設けられたレーザ投影表示装置の内部構造を示したブロック図である。
【符号の説明】
10、100 パチンコ遊技装置
12、412 本体枠
14、414 遊技盤
15、115、400 窓部
16、416 窓枠
17、117、401 透明引き出し電極
32 液晶パネル
33 面状光源
38 大入賞口
50、54a〜54d 一般入賞口
56a〜56d 特別入賞口
59(59a〜59b) レーザ投影表示装置
132a、132b 液晶シート
210 液晶パネル
211 窓部
219a 透明電極
219b 透明画素電極
310 透明板
320 液晶シート
402 表示部
441〜443 ヒンジ部
430 フレキシブルケーブル

Claims (2)

  1. 遊技球が入ることにより所定数の遊技球の払い出しが行われる入賞口が少なくとも1個設けられた遊技盤と、前記遊技盤が嵌め込まれた本体枠と、ヒンジ部を介して前記本体枠に開閉可能に支持された窓枠と、前記窓枠に嵌め込まれたほぼ透明の窓部とを備えた遊技機であって、
    前記窓部には、液晶をその内部に保持する液晶フィルム又は液晶パネルが貼着されるとともに、透明引き出し電極が形成され、
    前記透明引き出し電極の一端は、前記液晶フィルム又は液晶パネルに形成された電極と接続される一方、前記透明引き出し電極の他端は、前記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が入ることにより所定数の遊技球の払い出しが行われる入賞口が少なくとも1個設けられた遊技盤と、前記遊技盤が嵌め込まれた本体枠と、ヒンジ部を介して前記本体枠に開閉可能に支持された窓枠と、前記窓枠に嵌め込まれたほぼ透明の窓部とを備えた遊技機であって、
    前記窓部は、2枚の透明板からなり、これら透明板間の一部には、少なくとも液晶層または液晶を内部に保持する層が設けられ、
    これらの層の両側には、透明電極層が形成されるとともに、該透明電極層とその一端が接続された態様で透明な透明引き出し電極が透明板に形成され、前記透明引き出し電極の他端は、前記窓枠のヒンジ部が設けられた側の端部に配置されたフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする遊技機。
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