JP2007251573A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007251573A
JP2007251573A JP2006071792A JP2006071792A JP2007251573A JP 2007251573 A JP2007251573 A JP 2007251573A JP 2006071792 A JP2006071792 A JP 2006071792A JP 2006071792 A JP2006071792 A JP 2006071792A JP 2007251573 A JP2007251573 A JP 2007251573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
function
gradation
density conversion
image processing
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006071792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4839106B2 (ja
Inventor
Teruyoshi Yamamoto
照義 山本
Tatsunari Sato
達成 佐藤
Takeshi Shibuya
竹志 澁谷
Hidekazu Mori
英一 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Printing Systems Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Printing Systems Ltd
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Printing Systems Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Printing Systems Ltd
Priority to JP2006071792A priority Critical patent/JP4839106B2/ja
Publication of JP2007251573A publication Critical patent/JP2007251573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4839106B2 publication Critical patent/JP4839106B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】中域のコントラスト低下を防ぎ、かつ低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成する画像処理装置、画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像の濃度の特性を変換する画像処理装置において、入力階調及び出力階調の全階調域を3つ以上の階調域に分割する階調域分割手段16aと、前記階調域分割手段16aにより分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する濃度変換関数生成手段16bと、を有し、前記濃度変換関数生成手段16bは、分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数として、所定の分割階調域Aでは所定の線形関数f(A)を、所定の階調域より低階調域Bでは前記線形関数f(A)と異なる関数g(B)を、所定の階調域より高階調域Cでは前記線形関数f(A)と異なる関数h(C)を生成し、隣り合う前記分割階調域の関数は連続していることを特徴とする画像処理装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
近年、画像処理技術、画像形成技術の向上によって、デジタル形式のカラー複写機やカラースキャナなどを用いて原稿画像を高品質に出力することが可能となっている。しかし、ユーザは、更に高品質な画像を要求している。そのため、プリンタ・スキャナなどの画像形成装置のドライバやカラー処理アプリケーションにおいて、より高度なカラー調整を行うことが必要である。
カラー複写機では、原稿画像を色分解信号により読み取って、読み取られた画像データを処理してトナー信号などの記録信号に変換し、各トナー色により画像を重畳することによってフルカラー原稿の再現を行っている。この場合、原稿画像読取部や画像出力部の特性により濃度やコントラスト、色調などの再現性が異なってくるため、実際には、画像データに対して種々の補正、調整を加えることが必要である。
このようなことから、カラー調整において、柔軟な明度調整や濃度調整を行うことを目的とする種々の発明がなされている。
特許文献1には、色分離された複数の画像信号を複数の記録信号に変換する手段と、複数の記録信号にコントラスト調整を行う手段を備えた画像処理装置において、折れ線を利用した階調変換テーブルによりコントラスト調整を実現する技術が開示されている。
これにより、濃度とコントラストとをそれぞれ独立に調整可能とし、少ないデータを使ってコントラスト調整を行えるようにし、また、画像全体の相対濃度を変えることなくコントラストを調整できるようにするというものである。
特許文献2には、入力データに等しい出力データを与える恒等変換曲線上の座標点と該座標点を通る垂線と補正階調曲線1及び補正階調曲線2との交点をそれぞれ結ぶ線分の比が常に等しくなるように、少なくとも1つの補正階調曲線2が補正階調曲線1に基づいて演算するようにして、補正階調曲線1に類似した階調特性を有し、それぞれ補正量が異なる階調補正曲線2を生成する技術が開示されている。
これにより、限られた容量の記憶手段を用いて、簡単な計算によって画像形成装置の経時濃度特性変動や個々の装置における特性のばらつきを補正する階調変換曲線を得ることができると共に、所望の濃度領域の階調変換特性を任意に修正可能な補正階調曲線生成装置を提供するというものである。
特開平2−291773号公報 特開平8−181863号公報
しかしながら、特許文献1で開示された発明では、明度調整の領域を分割し、分割した領域に特定の関数を適用して濃度変換関数を生成していた。関数に線形関数を適用する場合、多数の直線を利用しないと領域間のつなぎ目で階調段差が見られ、逆に多数の直線を利用するとメモリ容量を多く必要とする課題があった。
また、特許文献2で開示された発明では、指数曲線やスプライン曲線等の曲線関数やこれらの曲線関数を複数組み合わせた合成関数を適用する場合は、領域間のつなぎ目はきれいになるが、その代わり明度強弱をしようとした場合に中域部分のコントラストが必ず変化してしまう課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて、この問題を解消するために発明されたものであり、コントラスト低下を防ぎつつ、かつ低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成する画像処理装置、画像処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、画像の濃度の特性を変換する画像処理装置において、入力階調及び出力階調の全階調域を3つ以上の階調域に分割する階調域分割手段と、前記階調域分割手段により分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する濃度変換関数生成手段と、を有し、前記濃度変換関数生成手段は、分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数として、所定の分割階調域Aでは所定の線形関数f(A)を、所定の階調域より低階調域B(所定の階調域に近い方からi=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数g(B)を、所定の階調域より高階調域C(所定の階調域に近い方からj=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数h(C)を生成し、隣り合う前記分割階調域の関数は連続しているように構成することができる。
これにより、コントラスト低下を防ぎつつ、かつ低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成する画像処理装置を提供することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記濃度変換関数生成手段は、前記関数g(B)及び前記関数h(C)を、前記所定の線形関数f(A)と前記関数g(B)との間の結合点及び前記所定の線形関数f(A)と前記関数h(C)との間の結合点、における入力階調値及び出力階調値に基づいて自動的に生成するように構成することができる。
これにより、低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を自動的に生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、前記濃度変換関数を規定するためのパラメータを外部から入力するパラメータ入力手段を有し、前記濃度変換関数生成手段は、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づいて前記所定の線形関数f(A)、前記関数g(Bi)及び前記関数h(Cj)を生成するように構成することができる。
これにより、入力されたパラメータに基づいて低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記分割階調域の各々の濃度変換関数及び前記パラメータを表示する表示手段を有するように構成することができる。
これにより、濃度変換関数を示す曲線及びパラメータの値を表示することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記表示手段により制御されるように構成することができる。
これにより、前記パラメータを表示部で入力指示することができる。
上記の目的を達成するために、本ユーザインタフェース力手段により入力されるパラメータは、プリンタドライバ又はカラー処理アプリケーションのユーザインタフェースからの指定値であるように構成することができる。
これにより、プリンタドライバ又ユーザインタフェースションのユーザインタフェースから濃度変換関数を規定することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記濃度変換関数生成手段は、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づいて前記濃度変換関数を生成し、前記表示手段は、前記濃度変換関数及び前記パラメータを再表示するように構成することができる。
これにより、前記パラメータ値の変更に伴うパラメータ値および濃度変換関数の変更を表示部にリアルタイムに反映させることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、前記濃度変換生成手段により生成された濃度変換関数を評価する適度を用いて、前記適度が最も高いときの濃度変換関数を規定するパラメータの値を最適なパラメータの値として抽出する最適パラメータ値抽出手段を有し、前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記最適パラメータ値抽出手段により抽出されたパラメータであるように構成することができる。
これにより、最適なパラメータ値を自動的に抽出することができる。
上記の目的を達成するために、前記適度は、評価項目値D(l=0,・・)と各項目に付与された重みEの積の総和式F=Σ(D×E)により算出される値であるように構成することができる。
これにより、最適なパラメータ値を重み評価により自動的に抽出することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、当該画像処理装置の濃度特性測定値に基づいて設定されるように構成することができる。
これにより、前記濃度変換関数を、画像処理装置の濃度特性測定値であるプリンタエンジンのトナー付着量状態、印刷した媒体を測色器で測色した結果などから設定することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記線形関数f(A)は、入力階調及び出力階調の関係を示す二次元グラフ上で、平行移動し、回転し、及び/または伸縮するように構成することができる。
これにより、中域の濃度調整を、入力階調及び出力階調の関係を示す二次元グラフ上で任意に行うことができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記濃度変換関数生成手段における前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)は、直線とスプライン関数の合成関数、又はスプライン関数であるように構成することができる。
これにより、低域及び高域の滑らかな濃度変換関数を生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記スプライン関数の傾き、前記直線の傾き、及び前記線形関数と前記スプライン関数を結合する点の入力階調値及び出力階調値であるように構成することができる。
これにより、入力されたパラメータに基づいて低域及び高域の滑らかな濃度変換関数を生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記濃度変換関数生成手段における前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)は、直線と指数関数の合成関数、又は指数関数であるように構成することができる。
これにより、低域及び高域の滑らかな濃度変換関数を生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記指数関数の傾き、前記直線の傾き、及び前記線形関数と前記指数関数を結合する点の入力階調値及び出力階調値であるように構成することができる。
これにより、入力されたパラメータに基づいて低域及び高域の滑らかな濃度変換関数を生成することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、各分割領域幅を決定する結合点の入力階調値及び出力階調値、前記所定の線形関数f(A)の位置、前記所定の線形関数f(A)の回転角度、前記所定の線形関数f(A)の回転時の中心点の入力階調値及び出力階調値、前記所定の線形関数f(A)の幅、前記所定の線形関数f(A)の傾き、前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)の傾きの少なくとも一つであるように構成することができる。
これにより、上記に列挙した複数のパラメータの少なくとも一つから濃度変換関数を調整することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の画像処理方法は、画像の濃度の特性を変換する画像処理方法において、入力階調及び出力階調の全階調域を3つ以上の階調域に分割する階調域分割工程と、前記階調域分割工程により分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する濃度変換関数生成工程と、前記濃度変換関数を規定するためのパラメータを外部から入力するパラメータ入力工程と、を有し、前記濃度変換関数生成工程は、まず、分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数として、所定の分割階調域Aでは所定の線形関数f(A)を、所定の階調域より低階調域B(所定の階調域に近い方からi=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数g(B)を、所定の階調域より高階調域C(所定の階調域に近い方からj=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数h(C)を生成し、次に、前記パラメータ入力工程により入力されたパラメータに基づいて前記所定の線形関数f(A)、前記関数g(B)及び前記関数h(C)を再生成し、隣り合う前記分割階調域の関数は連続しているように構成することができる。
これにより、低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成する画像処理方法を提供することができる。
本発明によれば、コントラスト低下を防ぎつつ、かつ低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を生成する画像処理装置、画像処理方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。なお、本実施例では画像処理装置の一例としてプリンタを例に説明をするが、他の画像処理装置であってもよい。また、本実施例では画像を入力階調および出力階調に基づいて3つの階調域に分割した場合を例に説明をするが、4つ以上の階調域に分割した場合であってもよい。
(装置の構成)
まず、画像処理装置の一例であるプリンタ1の機構の概略を、図1に示す画像処理装置の一例であるプリンタ1の装置の構成図の例を用いて説明する。ここでは、本発明の画像処理に関わりの深い部分を中心に説明する。
図1において、プリンタ1は、感光体ドラム101,帯電チャージャー102,レーザー光学系103,黒現像装置104,カラー現像装置105,106,107,コンタクトガラス111,露光ランプ112,反射ミラー113,結像レンズ114,イメージセンサアレイ115などを有する。
感光体ドラム101は、反時計方向に駆動し、後述の帯電チャージャー102、黒現像装置104,カラー現像装置105,106,107などにより印刷用紙に画像を転写する。
帯電チャージャー102は、感光体ドラム101の表面を一様に帯電させる装置である。
レーザー光学系103は、感光体ドラム101の表面上に半導体レーザーから射出されたレーザー光を照射して静電潜像を形成する。
黒現像装置104は、感光体ドラム101上に形成された静電潜像に黒トナーを供給して現像し、トナーを可視像化する。
シアン(C)現像装置105は、感光体ドラム101上に形成された静電潜像にシアン色トナーを供給して現像し、トナーを可視像化する。
イエロー(Y)現像装置106は、感光体ドラム101上に形成された静電潜像にイエロー色トナーを供給して現像し、トナーを可視像化する。
マゼンダ(M)現像装置107は、感光体ドラム101上に形成された静電潜像にシアン色トナーを供給して現像し、トナーを可視像化する。
コンタクトガラス111は、画像形成対象の原稿画像の載置台である。
露光ランプ112は、コンタクトガラス111上に載置された原稿に走査光を照射する。
反射ミラー113は、露光ランプ112により原稿に照射された走査光の反射光を結像レンズ114に導く。
結像レンズ114は、反射ミラー113により導かれた反射光を結像する。
イメージセンサアレイ115は、結像レンズ114により結像された反射光を光電変する。即ち原稿の画像情報(光信号)を電気信号に変換する。電気信号に変換された画像情報は、所定の画像処理部を経てレーザー光学系103に送られる。イメージセンサアレイ115は、光電変換素子としてのCCD(Charge Coupled Device)などから成る。
以上の装置の構成により、プリンタ1では、コンタクトガラス111上に載置された原稿画像を印刷用紙に転写し、画像が転写された印刷用紙は排紙される。なお、本発明は特に、イメージセンサアレイ115で電気信号に変換された原稿の画像情報(光信号)がレーザー光学系103に送られるまでに通る所定の画像処理部において施される画像処理に関するものである。
(伝送部の構成)
次に、プリンタ1の伝送部の構成の概略を、図2に示すプリンタ1の伝送部の構成例を用いて説明する。ここでは、本発明の画像処理に関わりの深い部分を中心に説明する。

図2において、プリンタ1は、CPU(Central Prcessing Unit)131,ROM(Read Only Memory)132,RAM(Random Access Memory)133、インターフェースI/O134,レーザー光学系制御部135、光学センサー136,トナー濃度センサー137,トナー補給回路138などを有する。
CPU131は、ROM132およびRAM133に記憶された制御情報に従ってプリンタ1全体を制御する装置である。
ROM132は、プリンタ1のプリンタエンジンを制御するプログラムを格納する装置である。例えば、プリンタ1のプリンタエンジンである定着系、現像系、駆動系装置などのシーケンス制御プログラムを格納する。
RAM133は、CPU131のワークメモリおよび入力データのインプットバッファーである。
インターフェースI/O134は、CPU131とレーザー光学系制御部135,光学センサー136,トナー濃度センサー137およびトナー補給回路138などを接続するためのインターフェースである。
レーザー光学系制御部135は、レーザー光学系103のレーザー出力を調整する
光学センサー136は、感光体ドラム101上に形成される検知パターントナー像におけるトナー付着量および地肌部におけるトナー付着量を検知する。また、感光体ドラム101の除電後の電位、即ち、残留電位を検知する。光学センサー136は、発光ダイオードなどの発光素子とフォトセンサーなどの受光素子から成る。
トナー濃度センサー137は、現像装置104〜107内に存在する現像剤の透磁率変化に基づいて現像装置104〜107内のトナー濃度を検知する。検知されたトナー濃度値が基準値より下回っている、即ちトナー不足状態になった場合は、その不足分に対応した大きさのトナー補給信号をトナー補給回路138に出力する。
トナー補給回路138は、トナー濃度センサー137から入力したトナー補給信号に従って現像装置105〜108を制御し、トナー補給をおこなう。
以上の伝送部の構成により、プリンタ1上の各機構は制御されている。
(機能のブロック図)
次に、本発明の機能の概略を、図3に示すプリンタ1の画像処理部の機能のブロック図の例を用いて説明する。
図3において、プリンタ1の画像処理部は,色調整手段12,4色分解手段13,階調補正手段14,階調処理手段15,濃度変換手段16,プリンタエンジン処理手段17,階調域分割基準点抽出手段18,パラメータ抽出手段19,最適パラメータ値抽出手段20を有する。さらに、濃度変換手段16は、階調域分割手段16a、濃度変換関数生成手段16b、階調域合成手段16c、パラメータ入力手段16dを有する。
入力手段11は、電気信号に変換された画像データを入力する。例えば、イメージセンサアレイ115により電気信号に変換された画像データを入力する。
色調整手段12は、入力手段11により画像処理部に入力された画像データをユーザによる好みの色に調整する。
4色分解手段13は、ディスプレイで表現可能なRGBデータをプリンタで表現可能なCMYKデータに色変換する。色調整手段12で色調整された画像データが、CMYKデータに変換される。
階調補正手段14は、プリンタエンジンの機差や環境による濃度変化を吸収するように階調を補正する。
階調処理手段15は、ガンマ補正やコントラスト補正などを行う。
濃度変換手段16は、後述の階調域分割手段16a、濃度変換関数生成手段16b、階調域合成手段16c、パラメータ入力手段16dより、画像全体の濃度を変換する関数を作成する。
階調域分割手段16aは、画像データの入力階調及び出力階調の全階調域を複数の階調域に分割する。分割方法の詳細は後述の実施例で説明する。
濃度変換関数生成手段16bは、階調域分割手段16aにより分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する。濃度変換関数の生成方法の詳細は後述の実施例で説明する。
階調域合成手段16cは、濃度変換関数生成手段16bにより生成された複数の分割階調域の濃度変換関数を合成する。
パラメータ入力手段16dは、濃度変換関数を規定するパラメータを入力する。パラメータとは、例えば所定の階調域の濃度変換関数である線形関数の傾きなどである。
プリンタエンジン処理手段17は、プリンタエンジンの制御などを行う。例えば、トナー濃度センサー137により検知されたトナー濃度値に基づいて、トナー補給信号をトナー補給回路138に出力する。例えば、光学センサー136により検知された感光体ドラム101上の検知パターントナー像におけるトナー付着量および地肌部におけるトナー付着量に基づいて、入力階調値と出力階調値の濃度特性を測定する。
階調域分割基準点抽出手段18は、入力階調と出力階調の関係を示す二次元グラフ上において、入力階調及び出力階調を3つの階調域に分割する入力階調値及び出力階調値の組み合わせを示す2点(後述する図5の点P、P)を階調域分割基準点として抽出する。
パラメータ抽出手段19は、階調域分割基準点抽出手段18で抽出された階調域分割基準点2点における入力階調値及び出力階調値に基づいて、各分割階調域の濃度変換関数を規定するパラメータのうち設定可能なパラメータの値を抽出する。ここでいう設定可能なパラメータとは、例えば、3つの階調域の中央の階調域である中域の濃度変換関数の位置、線形関数の幅、線形関数の傾きなどである。
最適パラメータ値抽出手段20は、パラメータ抽出手段19により抽出されたパラメータを用いて、濃度変換関数を規定するそれ以外のパラメータの最適な値を抽出する。抽出方法の詳細は以降の実施例で説明する。
表示手段21は、濃度変換関数及びパラメータを表示する。また、ユーザインタフェースとしてパラメータの入力部を備えている。このため、ユーザはパラメータの入力を行うことができる。例えば、モニタなどである。
以上の機能の構成により、プリンタ1において、入力手段11から入力された画像データは、まず、図3の画像処理部で示される画像処理を施される。以後、画像処理を施された画像データは、プリンタ1の図示されない露光部、現像部、転写部、定着部により印刷用紙に対して印刷される。また、本発明では特に、画像全体の濃度を変換する関数を作成する濃度変換手段16を有することが重要である。詳細は以降の実施例で説明する。
以下に、本発明の画像処理における実施例1について図4,5及び6を用いて説明する。図4は、実施例1に係る動作フローチャートである。ここでは、画像全体の濃度を変換する濃度変換関数を生成する手順を示す。
まず、階調域分割手段16aは、画像の入力階調値及び出力階調値の全領域を、出力階調値を等間隔に3分割する点P(a1、b1),P(a2,b2)(図5参照)により3つの階調域に分割する(S101)。なお、図5は、入力階調値及び出力階調値の関係を2次元グラフ上で示したものである。ステップS101において、分割された3つの階調域は、入力階調値の低い階調域から順に、低域、中域、高域とする。
次に、濃度変換関数生成手段16bは、ステップS101で生成された3つの分割階調域である低域、中域、高域における濃度変換関数、それぞれf(low)、f(mid)、f(high)を作成する(S102)。
ここで、f(low)、f(mid)、f(high)は、中域の線形関数の傾きをkとして、それぞれ以下の式(2)〜(4)で示される。
f(low)= b1×(x/a1)(g1)・・・・・・(2)
f(mid)= k×(x−a1)+b1・・・・(3)
f(high)= 1−(1−b2)×((1−x)/(1−a2))(g2)・・(4)
ただし
k = (b2−b1)/(a2−a1)
g1 = k×a1/b1
g2 = k×((1−a2)/(1−b2))(g2)
ステップS102において、式(2)〜(4)で示される濃度変換関数は、以下の特徴をもつ。その特徴とは、中域の濃度変換関数は線形関数であり、低域及び高域の濃度変換関数は指数関数で示されることである。また、もう一つの特徴は、低域の濃度変換関数の傾きと中域の線形関数の傾きが点Pで一致する、低域の濃度変換関数が中域の線形関数に連動して変化する、低域と中域の濃度変換関数が点Pにおいて連続である、濃度反転を起こさないという条件を満たしていることである。中域と高域の間についても同様である。なお、図6に、実施例1において生成された濃度変換関数を示す。
最後に、階調域合成手段16cは、ステップS102で生成された3つの濃度変換関数を合成する(S103)。
以上の処理により、画像全体の濃度を変換する濃度変換関数は生成される。ここでは、画像全体の濃度を3つの階調域に分割し、各分割階調域の濃度変換関数として、中域においては式(3)で示される線形関数を、低域及び高域においてはそれぞれ式(2)、(4)で示される指数関数を設定している。
以上の動作により、実施例1では、低域と中域間及び中域と高域間の滑らかな濃度変換関数を自動的に生成することができる。このため、以下に掲げる効果を奏する。その効果とは、この計算方法を用いることで中域の線形関数の傾き及び2つの階調域分割点に依存せずに、低域、中域及び高域の間で常に滑らかに結合できる濃度変換関数を自動的に生成することができることである。
以下に、本発明の画像処理における実施例2について図5,7及び8を用いて説明する。図7は、実施例2に係るシーケンス図である。ここでは、実施例1で示されたような画像全体の濃度を変換する濃度変換関数を生成する際に、濃度変換関数を規定するパラメータをモニタ上で入力する例について説明する。
まず、階調域分割手段16aは、画像の入力階調値及び出力階調値の全領域を、出力階調値を等間隔に3分割する点P(a1、b1),P(a2,b2)(図5参照)により3つの階調域に分割する(S201)。ステップS201は、ステップS101と同様であるので詳細は省略する。
次に、濃度変換関数生成手段16bは、ステップS201で生成された3つの分割階調域である低域、中域、高域における濃度変換関数、それぞれf2(low)、f2(mid)、f2(high)を作成する(S202)。
ここでは、f2(low)、f2(mid)、f2(high)は、それぞれ以下の式(5)〜(7)で示される。
f2(low)= b1×(x/a1)(g1)・・・・・・(5)
f2(mid)= k×(x−a1)+b1・・・・(6)
f2(high)= 1−(1−b2)×((1−x)/(1−a2))(g2)・・(7)
ただし
k = (b2−b1)/(a2−a1)
g1 = k×a1/b1
g2 = k×((1−a2)/(1−b2))(g2)
ステップS202において、式(5)〜(7)で示される濃度変換関数は、以下の特徴をもつ。その特徴とは、中域の濃度変換関数は線形関数であり、低域及び高域の濃度変換関数は指数関数で示されることである。また、もう一つの特徴は、低域の濃度変換関数の傾きと中域の線形関数の傾きが点Pで一致する、低域の濃度変換関数が中域の線形関数に連動して変化する、低域と中域の濃度変換関数が点Pにおいて連続である、濃度反転を起こさないという条件を満たしていることである。
次に、表示手段21は、ステップS202で生成された濃度変換関数の入力階調と出力階調の関係を示す二次元グラフをモニタ上に図8上の曲線Rで示されるように表示する(S203)。なお、図8上の曲線Rは、以降の説明を簡単にするために便宜的に入力階調と出力階調が同一である直線にしている。
ここで、図8は、濃度変換関数を規定するパラメータを指示するユーザインタフェースである。図8の左側には、入力階調と出力階調の関係を示す二次元グラフ上に、ステップS202で生成された濃度変換関数を示す濃度変換曲線を表示する。図8の右側には、濃度変換曲線を規定するパラメータである回転角、上下、伸縮のそれぞれに対応する調整バーを表示する。また、図8の左下側には初期化ボタンを表示する。図8の右下には、OKボタンとキャンセルボタンを配置する。
図8のユーザインタフェースの操作方法を示す。各調整バーの操作に応じて、図左側の濃度変換関数も変化する。回転角、上下及び伸縮の調整バーを動かすとそれぞれ中域の線分部が回転、上下、伸縮し、それに応じて低域、高域の濃度変換関数も変化する。また「初期化」ボタンを押すことで回転角、上下、伸縮のパラメータを初期値に戻し、濃度変換曲線も初期に戻す。「OK」ボタンを押すと、指定したパラメータを保存する。「キャンセル」ボタンを押すと、指定したパラメータを破棄して以前のパラメータに戻す。
次に、ユーザは図8で示されるユーザインタフェース上で、図8の回転角の調整バーを右側に動かして中域の線形関数を時計回りに30度回転させることを指示すると、画像処理部のパラメータ入力手段16dは、中域の回転角度30度をパラメータ入力する(S204)。
次に、濃度変換関数生成手段16bは、ステップS204において入力されたパラメータである中域の回転角度30度に基づいて、f2(low)、f2(mid)、f2(high)を再生成する(S205)。
ステップS205において、点P、Pは、それぞれ図8の点P1N、P2Nに移動する。このときの2点における入力階調値及び出力階調値の変更を、式(5)〜(7)で示されるf2(low)、f2(mid)、f2(high)に反映させる。
次に、表示手段21は、ステップS204及びステップS205の処理によるパラメータ及び濃度変換関数の内部設定値の変更に基づいて、パラメータ及び濃度変換関数を再表示する(S206)。
次に、ユーザは図8で示されるユーザインタフェース上で、「OK」を押下する(S207)。このとき、階調域合成手段16cは、ステップS205で生成された3つの濃度変換関数を合成する(S208)。
以上の処理により、実施例2では、画像全体の濃度を変換する濃度変換関数を生成する。ここでは、画像全体の濃度を3つの階調域に分割し、各分割階調域の濃度変換関数として、中域においては式(6)で示される線形関数を、低域及び高域においてはそれぞれ式(5)、(7)で示される指数関数を設定している。
また、実施例2では、濃度変換関数を規定するパラメータをモニタ上で入力する。このため、以下に掲げる効果を奏する。その効果とは、入力階調及び出力階調の関係を示す二次元グラフ上で任意に濃度変換関数の生成を行うことが可能になることである。
なお、本実施例2では、図8の調整バーを用いてパラメータの入力を行っているが、調整バーを用いずに同じ操作を行う方法として、各パラメータを二次元グラフ上で調整する方法を用いてもよい。その方法とは、例えば、図8のグラフ上の中域の線形関数を時計回りに回転することにより回転角の調整バーも移動させる方法である。
なお、本実施例2では、「OK」、「キャンセル」、「初期化」のボタンをユーザインタフェースとして用いているが、これらのボタンの他に、複数のパラメータを一括で変更する “簡単設定”ボタン、パラメータをファイルへ読み書きを制御する“設定保存”や“設定読込”ボタンなどをつけてもよい。また、各ユーザインタフェースの構成位置はどこでも構わない。
なお、ステップ204における補足説明を以下に行う。ステップS204前後において、回転後の濃度変換関数の傾きは、低域及び高域では急になり、中域では緩やかになる。回転後の各分割領域幅は、入力階調の低域及び高域は狭くなり、中域は広くなる。出力階調の低域及び高域は広くなり、中域は狭くなる。反時計回りへ回転後の調整カーブの傾きは、低域及び高域では緩やかになり、中域では急になる。回転後の各分割領域幅は、入力階調の低域及び高域は広くなり、中域は狭くなる。出力階調の低域及び高域は狭くなり、中域は広くなる。また中域の線形関数の長さを任意に伸縮することで、入力階調の各分割領域または出力階調の各分割領域のいずれかを固定した状態でもう一方を調整することが可能となる。回転中心位置を、中心より右に移動した時の各分割領域幅は、出力階調の全域及び入力階調の中域では変わらず、入力階調の低域では広くなり、高域では狭くなる。また濃度値の反転を回避するために、回転角は左下の階調域分割点が右上の階調域分割点よりも入力階調、出力階調共に低くなる角度で指定する。
(実施例2の変形例1)
以下に、本発明の実施例2の変形例1について図9を用いて説明する。実施例2では、ステップS204において回転角の調整バーを移動させている。ここでは、ステップS204において上下バーを動かす。このときの動作について図9を用いて説明する。なお、以降のステップS205におけるf2(low)、f2(mid)、f2(high)の式の更新に関しては、実施例2と同様であるのでここでは省略する。
図9は、横軸を入力階調、縦軸を出力階調、左下を低域、右上を高域とした二次元グラフにおいて、中域の線形関数を上下に移動した時の濃度変換曲線を示す。中域の線形関数を上へ移動した後の濃度変換曲線の傾きは、低域では急になり、高域では緩やかになる。逆に線形関数を下へ移動した後の濃度変換曲線の傾きは、低域では緩やかになり、高域では急になる。この時、移動後の各分割領域幅は入力階調の全域及び出力階調の中域では変わらないが、線形関数を上へ移動後の各分割領域幅は、出力階調の低域では広くなり、高域では狭くなる。また線形関数を下に移動後の各分割領域幅は、出力階調の低域では狭くなり、高域では広くなる。
(実施例2の変形例2)
以下に、本発明の実施例2の変形例2について図10を用いて説明する。実施例2では、ステップS204において回転角の調整バーを移動させている。ここでは、ステップS204において、2つの階調域分割点を個別に任意の方向に移動させる。図10を用いて説明する。なお、以降のステップS205におけるf2(low)、f2(mid)、f2(high)の式の更新に関しては、実施例2と同様であるのでここでは省略する。
図10は、横軸を入力階調、縦軸を出力階調、左下を低域、右上を高域とした二次元グラフにおいて、中域の両端である境界点を個別に任意の方向に移動したときの濃度変換曲線を示す。任意の方向に移動することで中域の傾きを自由に決めることができる。
以下に、本発明の画像処理における実施例3について図11〜14を用いて説明する。図11は、実施例3に係るシーケンス図である。ここでは、プリンタ1は、プリンタエンジンのトナー付着量からプリンタ1の濃度特性である入力階調と出力階調の関係を測定し、この濃度特性に基づいて濃度変換曲線を自動的に生成する。なお、本実施例3ではプリンタエンジンのトナー付着量からプリンタ1の濃度特性を測定するが、濃度特性を測定できるものであれば印刷した紙の測色結果などでもよい。
まず、入力手段11は、濃度変換の対象となる画像データをイメージセンサアレイ115により入力する(S301)。
まず、プリンタエンジン処理手段17は、光学センサー136によりプリンタ1の濃度特性である入力階調と出力階調(0〜255)の関係を測定する(S302)。図12は、ステップS302により測定された入力階調と出力階調の関係を二次元グラフ上の濃度特性曲線Dで示した図である。
次に、階調域分割基準点抽出手段18は、ステップS302で生成された濃度特性曲線Dにおいて、出力階調値を等間隔に3分割する点P,P(図13参照)を、入力階調と出力階調の全領域を3つに分割する基準となる点として抽出する(S303)。ここでは、点P、点Pの入力階調値及び出力階調値は、それぞれ(P1x、P1y)、(P2x、P2y)である。また、ステップS303において、分割された3つの階調域は、低い入力階調の階調域から順に、低域、中域、高域とする。
続いて、パラメータ抽出手段19は、濃度変換関数を生成する上で必要となる第一のパラメータである点P1G,点P2Gの入力階調値及び出力階調値を抽出する(S304)。
まず、生成する濃度変換関数について図14を用いて説明する。図14において、これから生成する濃度変換関数を示す曲線は、濃度変換曲線Gである。いま、入力階調iのときの濃度特性曲線D、理想濃度特性曲線O上の出力階調値を、それぞれD、Oiとする。このとき、入力階調iのときの濃度変換曲線G上の出力階調値をGとすると=O/D(i=0〜255)で示される。これは、濃度変換曲線Gと濃度特性曲線Dを合成する(G×D)と理想濃度特性曲線Oとなることを意味している。すなわち、画像に対して濃度変換曲線Gで示される濃度変換を施すことにより、濃度特性曲線Dで示されるプリンタ1の濃度特性を吸収して、理想濃度特性曲線Oに近づけることができるのである。これにより、入力画像を高品質に再現して出力することができる。
点P1G、P2Gとは、それぞれ点P,Pに対応する濃度変換曲線G上の2点である。点P1G、P2Gの入力階調値及び出力階調値は、それぞれ(P1x、P1Gy(=O1x/P1x))(P2x、P2Gy(=O2x/P2x))になる。これらの値をパラメータとして抽出する。
ここで、最適パラメータ値抽出手段20は、下記の式(8)で示される評価式を用いて低域、中域および高域の3階調域における最適な濃度変換関数である、それぞれg(B)、f(A)、h(C)を規定する第二のパラメータの値を抽出する(S305)。
まず、g(B)、f(A)、h(C)を規定するパラメータについて説明する。ステップS304においては、点P1G,点P2Gの入力階調値及び出力階調値を、濃度変換関数を規定する第一のパラメータとして抽出した。ここでは、中域の線形関数の位置中域の線形関数の幅、中域の線形関数の傾きの値、低域及び高域で利用する濃度変換関数の選択、低域及び高域で利用する濃度変換関数の傾きを、濃度変換関数を規定する第二のパラメータとして抽出する。
評価式Fは、Dで示される評価項目の値とEで示される各項目に付与された重みを用いて、次式(8)のように示される。
F=Σ(D×E)(l=1,・・)・・・(8)
ここでは、lの最大値は4とする。このとき、Dは中間γの評価値を、Dは全体γの評価値を、Dはハイライトリニアγの評価値を、Dはハイライトオフセットの評価値を示す。なお、D〜Dは、それぞれ濃度変換関数の特徴を示す評価項目の値である。また、E1、、E、Eの値は、それぞれ5,3,2,1とする。この場合、ハイライトオフセットの多少の位置ずれよりも中間γを重視することになる。
上記の第二のパラメータの中から1つ以上選んであらかじめ指定し値を与えておく。指定しない項目は基準値とする。続いて、指定されなかった第二のパラメータの全ての組み合わせについて式(8)により評価値Fを算出する。例えば、各項目の評価点数が中間γ:5点、全体γ:2点、ハイライトリニアγ:3点、ハイライトオフセット:3点とすると、
評価値Fの値は、
F = D×E+D×E+D×E+D×E+D×E
= 5×5+2×3+3×2+3×3
= 40
により、40となる。
指定されない第二のパラメータの全ての組み合わせについて評価値Fを算出して、最も評価が高い場合に用いた第二のパラメータの組み合わせをステップS305においてパラメータとして抽出する。これにより、中間γを重視した場合に最適な濃度変換関数及びパラメータの組み合わせを得ることができる。また、理想曲線に近い場合は全ての評価項目で良い結果となり、かつ理想曲線とは多少のずれが発生する場合でも、最も重要視する項目においては最も良い結果を得ることができる濃度変換関数を生成できる。
続いて、パラメータ入力手段16dは、ステップS305で抽出されたパラメータ値を入力する(S306)。
すると、濃度変換関数生成手段16bは、ステップS306で入力されたパラメータにより濃度変換関数を生成する(S307)。
次に、濃度変換手段16は、ステップS307で生成された濃度変換関数にしたがってステップS301で入力された画像データに対して濃度変換を行う(S308)。
次に、4色分解手段13、階調補正手段14、階調処理手段15による後処理を行う(S309)。
ステップS309の処理を経て、画像処理終了後、画像データはレーザー光学系103に出力される(S310)。
以上の動作により、プリンタ1は、プリンタエンジンのトナー付着量からプリンタ1の濃度特性である入力階調と出力階調の関係を測定し、この濃度特性に基づいて濃度変換関数を作成し、カラー調整を自動的におこなうことができる。
なお、本実施例のステップS305において、より多くのパラメータを第二のパラメータとして規定し、広い範囲の値を代入して評価することで理想濃度特性曲線Oに近い結果を得てもよい。逆に、少しのパラメータを利用することにより、狭い範囲の値を代入して評価する計算時間を短縮してもよい。
以上、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例にあげたその他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
画像処理装置の一例であるプリンタ1の機構の構成図の例 プリンタ1の伝送部の構成例 プリンタ1の機能ブロック図の例 実施例1に係る動作フローチャート 入力階調値及び出力階調値の関係の図示例 実施例1において生成された濃度変換関数を示す二次元グラフ 実施例2に係る動作シーケンス図 濃度変換関数を生成するためのパラメータを指示するユーザインタフェースの例 実施例2の変形例1における濃度変換曲線を示すグラフ 実施例2の変形例2における濃度変換曲線を示すグラフ 実施例3に係る動作シーケンス図 実施例3におけるプリンタの濃度特性曲線を示すグラフ 実施例3における3階調域に分割された濃度階調を示すグラフ 実施例3における濃度特性曲線、濃度変換曲線及び理想濃度特定曲線を示すグラフ
符号の説明
1 プリンタ
12 色調整手段
13 4色分解手段
14 階調補正手段
15 階調処理手段
16 濃度変換手段
16a 階調域分割手段
16b 濃度変換関数生成手段
16c 階調域合成手段
16d パラメータ入力手段
17 プリンタエンジン処理手段
18 階調域分割基準点抽出手段
19 パラメータ抽出手段
20 最適パラメータ値抽出手段
101 感光体ドラム
102 帯電チャージャー
103 レーザー光学系
104 黒現像装置
105 シアン現像装置
106 イエロー現像装置
107 マゼンダ現像装置
111 コンタクトガラス
112 露光ランプ
113 反射ミラー
114 結像レンズ
115 イメージセンサアレイ
131 CPU
132 ROM
133 RAM
134 インターフェースI/O
135 レーザー光学系制御部
136 光学センサー
137 トナー濃度センサー
138 トナー補給回路

Claims (17)

  1. 画像の濃度の特性を変換する画像処理装置において、
    入力階調及び出力階調の全階調域を3つ以上の階調域に分割する階調域分割手段と、
    前記階調域分割手段により分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する濃度変換関数生成手段と、
    を有し、
    前記濃度変換関数生成手段は、分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数として、所定の分割階調域Aでは所定の線形関数f(A)を、所定の階調域より低階調域B(所定の階調域に近い方からi=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数g(B)を、所定の階調域より高階調域C(所定の階調域に近い方からj=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数h(C)を生成し、
    隣り合う前記分割階調域の関数は連続していることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記濃度変換関数生成手段は、前記関数g(B)及び前記関数h(C)を、前記所定の線形関数f(A)と前記関数g(B)との間の結合点及び前記所定の線形関数f(A)と前記関数h(C)との間の結合点、における入力階調値及び出力階調値に基づいて自動的に生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記濃度変換関数を規定するためのパラメータを外部から入力するパラメータ入力手段を有し、
    前記濃度変換関数生成手段は、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づいて前記所定の線形関数f(A)、前記関数g(Bi)及び前記関数h(Cj)を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記分割階調域の各々の濃度変換関数及び前記パラメータを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記表示手段により制御されることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、プリンタドライバ又はカラー処理アプリケーションのユーザインタフェースからの指定値であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記濃度変換関数生成手段は、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づいて前記濃度変換関数を生成し、
    前記表示手段は、前記濃度変換関数及び前記パラメータを再表示することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記濃度変換生成手段により生成された濃度変換関数を評価する適度を用いて、前記適度が最も高いときの濃度変換関数を規定するパラメータの値を、最適なパラメータの値として抽出する最適パラメータ値抽出手段を有し、
    前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記最適パラメータ値抽出手段により抽出されたパラメータであることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記適度は、評価項目値D(l=0,・・)と各項目に付与された重みEの積の総和式F=Σ(D×E)により算出される値であることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、当該画像処理装置の濃度特性測定値に基づいて設定されることを特徴とする請求項3ないし8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記線形関数f(A)は、入力階調及び出力階調の関係を示す二次元グラフ上で、平行移動し、回転し、及び/または伸縮することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記濃度変換関数生成手段が生成する前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)は、
    直線とスプライン関数の合成関数、又はスプライン関数であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記スプライン関数の傾き、前記直線の傾き、及び前記線形関数と前記スプライン関数を結合する点の入力階調値及び出力階調値であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記濃度変換関数生成手段が生成する前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)は、直線と指数関数の合成関数、又は指数関数であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、前記指数関数の傾き、前記直線の傾き、及び前記線形関数と前記指数関数を結合する点の入力階調値及び出力階調値であることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記パラメータ入力手段により入力されるパラメータは、各分割領域幅を決定する結合点の入力階調値及び出力階調値、前記所定の線形関数f(A)の位置、前記所定の線形関数f(A)の回転角度、前記所定の線形関数f(A)の回転時の中心点の入力階調値及び出力階調値、前記所定の線形関数f(A)の幅、前記所定の線形関数f(A)の傾き、前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)の選択、及び前記関数g(B)及び/又は前記関数h(C)の傾きであることを特徴とする請求項3ないし15のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  17. 画像の濃度の特性を変換する画像処理方法において、
    入力階調及び出力階調の全階調域を3つ以上の階調域に分割する階調域分割工程と、
    前記階調域分割工程により分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数を生成する濃度変換関数生成工程と、
    を有し、
    前記濃度変換関数生成工程は、分割された複数の分割階調域の濃度特性を変換する濃度変換関数として、所定の分割階調域Aでは所定の線形関数f(A)を、所定の階調域より低階調域B(所定の階調域に近い方からi=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数g(B)を、所定の階調域より高階調域C(所定の階調域に近い方からj=0,・・)では前記線形関数f(A)と異なる関数h(C)を生成し、
    隣り合う前記分割階調域の関数は連続していることを特徴とする画像処理方法。
JP2006071792A 2006-03-15 2006-03-15 画像処理装置及び画像処理方法 Expired - Fee Related JP4839106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071792A JP4839106B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像処理装置及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071792A JP4839106B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007251573A true JP2007251573A (ja) 2007-09-27
JP4839106B2 JP4839106B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=38595409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006071792A Expired - Fee Related JP4839106B2 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4839106B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013216037A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Mitsubishi Electric Corp プリンタ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02291773A (ja) * 1989-05-01 1990-12-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置
JPH07162683A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Fujitsu Ltd 画像処理装置
JP2004145864A (ja) * 2002-09-19 2004-05-20 Eastman Kodak Co トーンスケール関数における変曲点を用いるデジタル画像のトーン特性をエンハンスする方法
JP2005198046A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法及び画像処理装置と画像形成装置
JP2006018465A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Canon Inc 画像処理方法および画像処理装置およびコンピュータプログラムおよび記憶媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02291773A (ja) * 1989-05-01 1990-12-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置
JPH07162683A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Fujitsu Ltd 画像処理装置
JP2004145864A (ja) * 2002-09-19 2004-05-20 Eastman Kodak Co トーンスケール関数における変曲点を用いるデジタル画像のトーン特性をエンハンスする方法
JP2005198046A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法及び画像処理装置と画像形成装置
JP2006018465A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Canon Inc 画像処理方法および画像処理装置およびコンピュータプログラムおよび記憶媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013216037A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Mitsubishi Electric Corp プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4839106B2 (ja) 2011-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5526873B2 (ja) 擬似中間調処理装置、画像形成システム
JP5765912B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラム
JP2011064984A (ja) 画像形成装置
JP2006343679A (ja) 画像形成装置
JP2007049710A (ja) 色を変換する方法及び色を変換するシステム
JP2007057954A (ja) 画像形成装置
JP5840159B2 (ja) 画像形成装置
JP2011107374A (ja) 画像形成装置
JP4661375B2 (ja) 画像形成装置
EP2919452B1 (en) Apparatus, image processing apparatus, and method
JP2009230135A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2001343794A (ja) 画像形成装置
JP4228620B2 (ja) 画像形成装置
JP5665840B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP2009094786A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2007129448A (ja) 画像処理システム
JP4596155B2 (ja) 画像処理装置、テーブル生成装置、画像形成システム、テーブル生成方法及びプログラム
JP4839106B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US10791250B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, and image processing method which correct tone jump
JP2005117615A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びそのプログラム
JP2008257139A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2005331980A (ja) 画像形成装置
JP2018060068A (ja) 画像形成装置
JP4209704B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法
JP6627488B2 (ja) 画像形成装置、補正情報生成プログラム及び補正情報生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees