JP2005117615A - 画像形成装置、画像形成方法及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 色ずれ補正に伴う画像品質の低下を抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置10は、画像データに対してスクリーン処理を施すスクリーン処理部210と、画像データに対して既定の配列で画素の追加又は削除を行うことにより色ずれを補正する位置補正部280とを有する。スクリーン処理部210は、画像に含まれる各画像領域の特性に応じて、適用するスクリーンを切り換え、位置補正部280は、これらのスクリーンと少なくとも印刷画像で0.5mm以下の範囲で周期が一致しない配列周期で画素を追加又は削除する。また、位置補正部280は、画像領域毎に、追加又は削除する画素の配列を切り換えてもよい。
【選択図】図11

Description

本発明は、画素を追加又は削除することにより画像の大きさ又は位置を補正する画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1は、画素を追加することにより主走査方向の画像幅を補正するカラー画像形成装置を開示する。
特開2001−005245号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、画像補正に伴う画像品質の低下を抑えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
[画像形成装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行う画像処理手段と、前記画像領域毎に異なる画像処理それぞれの特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う補正手段と、前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段とを有する。
また、本発明にかかる画像形成装置は、画像処理がなされた画像データを取得するデータ取得手段と、前記画像処理がなされた画像データに基づいて、画像領域毎に前記画像処理の特性を検出する特性検出手段と、前記特性検出手段により検出された画像処理の特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う補正手段と、前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段とを有する。
好適には、前記補正手段は、前記画像処理の特性に応じて、画像領域毎に異なる補正処理を行う。
好適には、前記画像処理の特性は、前記画像データに付されており、前記補正手段は、前記画像データに付された画像処理の特性に基づいて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う。
好適には、前記画像処理は、スクリーン処理であり、前記補正処理は、規則的に配列された画素を追加又は削除する画素操作処理であり、前記補正手段は、前記スクリーン処理の特性に応じて、追加又は削除される画素の配列を選択する配列選択手段と、前記配列選択手段により選択された配列で画素を追加又は削除する画素操作手段とを有する。
好適には、前記配列選択手段は、スクリーンパターンの複数の配列角度のうち、配列されたスクリーンパターンの間隔が既定の基準値以下となる配列角度に対して、異なる角度となる画素配列を選択し、前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された画素配列で、画素を追加又は削除する。
好適には、前記配列選択手段は、配列されたスクリーンパターンの間隔が既定の基準値以下となる複数の配列角度の略中間の角度となる画素配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、スクリーンパターンが配列される周期に対して、基準値よりも狭い範囲で周期が一致しない画素配列を選択し、前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された画素配列で、画素を追加又は削除する。
好適には、前記配列選択手段は、記録媒体に形成された画像上において0.5ミリメートル以下の範囲で、スクリーンパターンの配列周期と周期が一致しない画素配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、少なくとも主走査方向又は副走査方向の周期が一致しない画素配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、配列されるスクリーンパターンの主走査方向又は副走査方向における間隔に相当する画素数と、画素配列の主走査方向又は副走査方向における間隔に相当する画素数とが互いに素となるように画素配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、画素が追加される場合に、画素が削除される場合とは異なる配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、追加又は削除される画素数に応じて、画素の配列を選択する。
好適には、前記補正手段は、前記スクリーン処理の特性と、追加される画素数又は削除される画素数とに対応付けて、画素の配列を規定するための配列パラメータを記憶するパラメータ記憶手段をさらに有し、前記配列選択手段は、前記画像処理手段によりなされるスクリーン処理の特性と、前記画素操作手段により追加される画素数又は削除される画素数とに応じて、前記パラメータ記憶手段に記憶される配列パラメータを前記画素の配列として選択し、前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された配列パラメータで規定される配列の画素を追加又は削除する。
好適には、前記画素操作手段は、主走査方向に画像の大きさ又は位置を変更するように、画素の追加及び削除又はこれらのいずれかを行う。
好適には、前記画素操作手段は、副走査方向に画像の大きさ又は位置を変更するように、画素の追加及び削除又はこれらのいずれかを行う。
また、本発明にかかる画像形成装置は、後段の補正処理の特性に応じて、画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理がなされた画像データに対して前記補正処理を行う補正手段と、前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段とを有する。
好適には、前記画像処理は、スクリーン処理であり、前記補正処理は、規則的に配列された画素を追加又は削除する画素操作処理であり、前記画像処理手段は、前記補正処理において追加又は削除される画素の配列に応じて、スクリーン処理を行う。
好適には、前記画像形成手段は、複数の色の画像データから多色画像を形成し、前記画像処理手段は、前記複数の色の画像データそれぞれに対して前記画像処理を行い、前記補正手段は、すくなくとも、前記画像処理がなされた複数の色の画像データそれぞれに対して独立に、補正処理を行う。
好適には、前記配列選択手段は、前記スクリーン処理と干渉しない周期で画素が並べられた画素配列を選択する。
好適には、前記配列選択手段は、前記スクリーン処理と干渉しない角度で画素が並べられた画素配列を選択する。
[画像形成方法]
また、本発明にかかる画像形成方法は、画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行い、画像領域毎に異なるそれぞれの前記画像処理の特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行い、前記補正処理された画像データから画像を形成する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行うステップと、画像領域毎に異なる前記画像処理の特性に基づいて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行うステップと、前記補正処理された画像データから画像を形成するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の画像形成装置によれば、画像品質を維持しつつ、画像の大きさ又は位置を補正することができる。
[プリンタ装置]
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置(画像形成装置)10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19及び画像処理装置20を有する。このプリンタ装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、プリンタ装置10の概略を説明すると、プリンタ装置10の上部には、画像読取装置12及び画像処理装置20が配設され、画像データの入力手段として機能する。画像読取装置12は、原稿30に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ(不図示)等から入力された画像データに対して、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14に対して出力する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器37によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、プリンタ装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿30を載せるプラテンガラス124と、この原稿30をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿30の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿30を光源132によって照明し、原稿30からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。なお、画像読取ユニット12により読み取られた原稿30の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ(ラスタデータ)に変換される。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cは、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ181と、用紙搬送用の第1のローラ対182、第2のローラ対183及び第3のローラ対184と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール185とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
[画像の位置ずれ]
次に、プリンタ装置10で発生する画像の位置ずれについて説明する。

図1に例示したプリンタ装置10では、以下に例示するように、運搬又は設置時の振動あるいは機内の温度変化など種々の要因によって、各画像形成ユニット14により中間転写ベルト16上に転写されるトナー像の位置が変動する。例えば、各色のトナー像が互いにずれた場合には、いわゆる色ずれが発生しきれいなカラー画像が形成されず、また、トナー像が中間転写ベルト16の既定位置からずれると、記録用紙32における画像の位置がずれるという問題が発生する。
図2は、主走査倍率ずれを説明する図である。
図2(A)に例示するように、画像形成ユニット14において、感光体ドラム152がレーザ光の照射方向に変位すると、光走査装置140と感光体ドラム152との間の距離(光路長)が変動する。この場合に、光走査装置140により走査される感光体ドラム152上の範囲は、図2(B)に例示するように「走査範囲A」から「走査範囲B」に変動するため、主走査方向(レーザビームの走査方向)の倍率のずれ、又は、主走査方向の左右の倍率のずれが発生する。
図3は、主走査マージンずれを説明する図である。
図3(A)に例示するように、画像形成ユニット14において、光走査装置140と感光体ドラム152が主走査方向に変位すると、図3(B)に例示するように、主走査方向のマージンずれが生じる。
図4は、スキュー(skew)ずれを説明する図である。
図4(A)に例示するように、画像形成ユニット14において、感光体ドラム152の回転軸が中間転写ベルト16の回動軸に対して傾く場合がある。このような場合に、図4(B)に例示するように、感光体ドラム152から中間転写ベルト16に転写されるトナー像が傾くため、他の感光体ドラム152から転写された像との間でいわゆるスキューずれが発生する。
図5は、副走査マージンずれを説明する図である。
本来、各感光体ドラム152は、既定の間隔で配置されているが、図5(A)に例示するように、振動等に起因して中間転写ベルト16の進行方向(副走査方向)に変位する場合がある。このような場合に、感光体ドラム152の副走査方向の変位に応じて、この感光体ドラム152によりトナー像の転写位置も変動するため、図5(B)に例示するように、副走査方向のマージンのずれが発生する。
図6は、副走査周期変動による位置ずれを説明する図である。
画像形成ユニット14において、図6(A)に例示するように、各色に対応する感光体ドラム152と中間転写ベルト16との間の相対的な速度が周期的に変動する場合がある。図6(B)は、感光体ドラム152M及び感光体ドラム152Cの速度変動量を縦軸とし、時間を横軸としたグラフである。また、図6(C)は、感光体ドラム152Mの速度変動量と感光体ドラム152Cの速度変動量との差分を縦軸とし、時間を横軸としたグラフである。速度変動量が各色の画像形成ユニット14の間で一致していれば、各色のトナー像が互いに重なり合うが、各画像形成ユニット14の間で速度変動量が異なると副走査方向に位置ずれが発生し、色ずれを発生させる。この色ずれは、図6(C)に示したように、速度変動量の差分に応じて周期的に発生する。
図7は、主走査周期変動による位置ずれを説明する図である。
図7(A)に例示するように、中間転写ベルト16が主走査方向に蛇行する場合がある。このように、中間転写ベルト16が主走査方向に周期的に変位すると、感光体ドラム152M及び感光体ドラム152Cに対して中間転写ベルト16が同時に同方向に変位することになるが、感光体ドラム152Mは感光体ドラム152Cよりも早いタイミングでトナー像を転写するため、図7(B)に例示するように、M色のトナー像とC色のトナー像とは、互いに異なる位置変動を示す。そのため、図7(C)に例示するように、主走査方向の周期的な色ずれが発生する。
このように、種々の要因によって、主走査方向の倍率のずれ、主走査方向の左右の倍率のずれ、スキューずれ、副走査マージンずれ、主走査マージンずれ、副走査周期ずれ、主走査周期ずれが生じる。これらの位置ずれは、同一の画像形成処理において複合的に発生するため、位置ずれが重ね合わされて色ずれとして記録用紙32上に現れる。
図8は、プリンタ装置10における位置ずれの補正を説明する図である。
図8(A)に例示するように、プリンタ装置10は、位置ずれの補正をせずに画像を出力すると、上記複数の位置ずれが統合された出力画像を印刷する。
そこで、プリンタ装置10は、上記位置ずれを相殺するように、画像処理装置20に画素の追加又は削除をさせて修正画像データを生成し出力する。修正画像データは、図8(B)に例示するように、プリンタ装置10による位置ずれに対して逆相の補正がなされたものである。例えば、図2に例示したように、主走査方向に拡大する倍率ずれが発生する場合には、画像処理装置20は、この拡大倍率に応じた量だけ画像データから一部の画素を削除して、画像を主走査方向に縮小させて修正画像データを生成する。プリンタ装置10は、この修正画像データを画像形成ユニット14に出力することにより、位置ずれが相殺された出力画像を得ることができる。
なお、画像処理装置20は、各色の画像データに対してそれぞれ修正画像データを生成し、それぞれ対応する画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対して出力する。
[画素配列]
次に、画像処理装置20により追加又は削除される画素の配列について説明する。ここで、配列とは、予め定められた規則に従って配置することであり、本実施形態における画像処理装置20は、以下に説明するように、予め定められた規則に従った位置に画素を追加又は削除する。
なお、以下の説明では、画素の追加処理及び削除処理をまとめて「画素の操作」といい、追加又は削除される画素を「操作画素」という。
図9は、画像における画素データの追加位置(すなわち、操作位置)を示す図である。
図9(A)は、2値化された画像データ700を例示し、図9(B)は、画像データ700が主走査方向に拡大された修正画像データ710を例示する。このように、画像処理装置20は、各スキャンラインに画素を追加し、この画素の追加に従って後続の画素を主走査方向にシフトすることにより、画像を拡大することができる。
ただし、図9(B)に例示するように、単純に、主走査線上の同じ位置に対して画素が追加されると、視覚的に目立ってしまう。
そこで、本実施形態における画像処理装置20は、図9(C)に例示するように、既定の角度及び周期で操作画素の位置をスキャンライン毎に変更する。なお、画像処理装置20は、追加画素の位置(すなわち、追加画素の配列)を、周期関数などの種々の規則に従って決定することができるが、以下の実施形態では、追加画素が並んだ角度(以下、操作画素角度)及び追加画素の配列周期(以下、操作画素の周期)を画素の配列パラメータとして説明する。この配列周期は、主走査方向又は副走査方向についての周期であり、画素数により表現する。なお、配列パラメータは、これらの角度及び周期に限定されるものではなく、例えば、主走査方向又は副走査方向とは異なる方向の周期でもよいし、周期関数の係数などであってもよい。
また、図9では、画像処理装置20により画素が追加される場合を具体例として説明したが、画像処理装置20は、既定の配列位置にある画素を削除することにより、修正画像データ710を生成してもよい。この場合も、図9(B)に例示する場合と同様に、主走査線上の同じ位置に対する単純な画素の削除を行うと、削除された位置に細い直線が重なってしまったような場合に、この細い直線が消えて、画像の情報量が著しく減少してしまう。そこで、画像処理装置20は、図9(C)に例示する位置の操作画素を削除する。
図10は、スクリーン処理により画像に組み込まれる周期構造を例示する図である。
画像処理装置20は、多値の画像データを2値化する場合に、図10(A)又は図10(B)に例示するようなスクリーン特性を有するスクリーン処理を行い、擬似的な階調表現を可能にする。本例の画像処理装置20は、画像の属性(写真画像、グラフィック画像及び文字画像など)に対応付けられたディザマトリクスと、ラスタライズされた多値画像データの各画素値とを比較して、多値の画像データを2値化する。
図10(A)は、ドットタイプのスクリーンを例示する。ドットタイプのスクリーンは、既定の角度(スクリーン角度)及び周期(スクリーン周期)で配列された「複数の点」で構成される。また、図10(B)は、ラインタイプのスクリーンを例示する。ラインタイプのスクリーンは、既定のスクリーン角度及びスクリーン周期で配列された「複数の線」で構成される。
したがって、画像処理装置20がスクリーン処理と画素操作処理とを直列的に行う場合に、スクリーン処理により組み込まれた周期構造と、位置ずれ補正により周期的に追加又は削除された操作画素とが干渉してモアレなどの画像欠陥が現れる可能性がある。例えば、スクリーンの間隔と、追加又は削除される画素配列の間隔とが一致したり、あるいは、非常に近かったりすると、これらが干渉して、画像欠陥として視覚的に目立ってしまうことがある。
そこで、本画像処理装置20は、スクリーン特性(スクリーン角度、スクリーン周期、スクリーン線数、又はスクリーンの種類)に応じて、画像欠陥が生じないような操作画素の配列を決定する。具体的には、画像処理装置20は、スクリーン角度及びスクリーン周期と画素操作角度及び画素操作周期とを既定値以上異なるように操作画素の配列を決定し、モアレなどの画像欠陥の発生を防止する。より具体的には、画像処理装置20は、1次から3次のスクリーン角度(後述)と操作画素角度とが一致せず、かつ、印刷画像上で基準値以下の範囲(例えば、印刷画像上で0.5ミリメートル以下の範囲)でスクリーン周期(主走査方向及び副走査方向)と操作画素周期(主走査方向及び副走査方向)とが一致しないように、配列パラメータを決定する。なお、スクリーン角度は他の色の画像データに用いるスクリーンと干渉しないように選択する必要があるため、画像処理装置20は、配列パラメータを可変にして、操作画素の配列をスクリーンに応じて切り換えることが好ましい。
次に、スクリーン特性に応じた画素操作周期及び画素操作角度の決定方法を説明する。まず、操作画素角度の決定方法について説明する。
図11は、画素操作を施していないスクリーンパターンを例示する図である。
図12は、図11に示したスクリーンパターンに対して画素操作を施した場合の画像(スクリーンパターン)を例示する図である。なお、図中の斜線でハッチングした部分がスクリーンパターンに相当し、黒い正方形が操作画素に相当する。また、図11に示すベクトルは、1つのスクリーンパターンを基準パターンとした場合に、この基準パターンと隣り合うスクリーンパターンまでの位置ベクトルを示し、距離が最も短い1組のベクトルを1次ベクトルという。この1次ベクトルは基底ベクトルに相当する。また、2次ベクトル及び3次ベクトル等は、基底ベクトル(1次ベクトル)の線形結合により表現され、スクリーンパターンまでの距離が2次ベクトル、3次ベクトルの順に長くなる。
本例の操作画素(黒い正方形)は、主走査方向に追加された画素(追加位置の画素値をそのまま適用)であるため、スクリーンパターンもこの操作画素の挿入に応じて変形している。そのため、スクリーンパターンの角度と、操作画素角度とが一致すると(すなわち、これらの相対差が小さいと)、画像欠陥が発生する。特に、画素操作(追加又は削除)の角度がスクリーンパターンの1次ベクトル又は2次ベクトルと一致した場合に、画像欠陥が目立ちやすい。これは、スクリーンのセル単位領域(それぞれのスクリーンパターンが配置される領域)の同じ位置に同じ画素の操作が入り、同じ画素の乱れが周期的に発生することにより、マクロな視点でスジ状の画像欠陥として目立ってくるからである。ここで、スクリーン角度と操作画素角度とが一致するとは、完全一致だけではなく、画像欠陥が発生しうる程度に相対角度が小さい場合も含む。したがって、本画像処理装置20は、スクリーン角度と一致しない(すなわち、相対差が大きい)画素操作角度を選択する必要がある。
ここで、図11に例示するように、スクリーン処理により形成されるスクリーンパターンは、2次元平面上の規則的な位置に配置される。そのため、スクリーンパターンは、様々な方向で周期性を有する。例えば、スクリーンパターンの周期が最も短い方向である「1次ベクトルa」では、スクリーンパターン群の角度が45度であり、「1次ベクトルb」では、スクリーンパターン群の角度が135度である。また、「2次ベクトルa」では、スクリーンパターン群の角度が0度であり、「2次ベクトルb」では、スクリーンパターン群の角度が90度である。そして、「3次ベクトルa」では、スクリーンパターン群の角度が18.4度である。このように、周期的に並んだスクリーンパターン群の角度(以下、配列角度)は無数に存在するため、これら全ての配列角度と一致しない画素操作角度を選択することは困難である。
そこで、本画像処理装置20は、スクリーンパターン同士の間隔が短い配列角度(例えば、1次ベクトルa及び1次ベクトルb等)を優先的に操作画素角度と一致させないようにする。具体的には、画像処理装置20は、少なくとも、上記1次ベクトル及び2次ベクトルの配列角度に対して、異なる角度となる画素操作角度を選択する。また、1次ベクトル及び2次ベクトルに加えて、スクリーンの線数や角度によってはスクリーンの3次ベクトルと画素操作角度とが一致した場合も画像欠陥が目立つ場合もある。そこで、より好ましくは、画像処理装置20は、少なくとも、1次ベクトル、2次ベクトル及び3次ベクトルの配列角度に対して、異なる角度となる画素操作角度を選択する。換言すると、画像処理装置20は、スクリーンパターン同士の間隔が基準値以下(例えば、3次ベクトルに相当する距離以下)となる配列角度に対して、異なる角度となる操作画素角度を選択する。本例では、図11に示す2次ベクトルa(0度)と3次ベクトルa(18.4度)との間に位置するように、11.3度の操作画素角度(図12)が選択される。
次に、画素操作周期の決定方法について説明する。
主走査方向又は副走査方向において、スクリーンパターンの周期と画素操作周期とが同期してしまうと、その周期で同形状に変化したドットが連なってしまい画像欠陥となる。
図12に例示するように、スクリーンパターンは、主走査方向に16画素、副走査方向に16画素の周期を有する。また、スクリーンパターンは、この16画素の倍数に相当する周期(32画素周期、48画素周期など)も有することになる。
同様に、本例の画素操作周期も、主走査方向に、5画素の倍数に相当する周期(5画素周期、10画素周期など)を有し、副走査方向に7画素の倍数に相当する周期(7画素周期、14画素周期など)を有する。
したがって、スクリーンパターンの周期と画素操作周期とは、少なくともそれぞれの周期の最小公倍数で必ず同期する。しかしながら、スクリーンパターンと画素操作周期とが同期する周期が、比較的長いと人間の目には目立たなくなる。
そこで、本実施形態における画像処理装置20は、主走査方向及び副走査方向のそれぞれについて、基準値よりも狭い範囲でスクリーンパターンの周期と一致しないように画素操作周期を選択する。より具体的には、画像処理装置20は、主走査方向及び副走査方向について、印刷された画像上で0.5ミリメートル以下の範囲でスクリーンパターンの周期と一致しない画素操作周期を選択する。より好ましくは、画像処理装置20は、印刷された画像上で0.7ミリメートル以下の範囲でスクリーンパターンの周期と一致しない画素操作周期を選択する。例えば、本画像処理装置20は、図12に例示するように、主走査方向のスクリーンパターンの周期(間隔)が16画素である場合に、この16画素に対して互いに素となる5画素を主走査方向の画素操作周期として選択している。このように、画像処理装置20は、スクリーンパターンの間隔に相当する画素数に対して互いに素となる画素操作周期を選択することにより、スクリーンパターンの周期と画素操作周期とが一致する距離(本例では、最小公倍数80)を長くする。
本例では、主走査方向でスクリーンパターンと操作画素とが同期する周期は、80画素であり、2400dpiで印刷された画像上では0.85ミリメートル(0.7ミリメートルより大きい)に相当する。したがって、画像欠陥として目立つことはない。さらに、本例では、図12に例示するように、主走査方向の操作画素範囲(画素が追加又は削除される範囲)は、31画素であり、80画素の周期が現れることもない。
また、副走査方向において、スクリーンパターン(16画素周期)と操作画素(7画素周期)とが同期する周期は、16と7が互いに素であり、112画素(112ライン)となる。この112ラインは、2400dpiで印刷された画像上で1.19ミリメートルに相当し、0.7ミリメートルを超えているため画像欠陥として目立つことはない。
なお、図12に例示した画素操作は、主走査方向において各ライン毎に画素追加して主走査方向の画像幅又は画像位置を変更するものであるが、副走査方向に画像幅又は画像位置を変更する画素操作が行われた場合も同様である。すなわち、図12に例示したものを90度回転させて適用することにより同様の効果が達成される。
図13は、画素操作角度の決定方法をより詳細に説明する図であり、図13(A)は、図11及び図12に示したものとは異なるスクリーンパターンを例示し、図13(B)は、このスクリーンパターンの角度成分(1次ベクトル、2次ベクトル及び3次ベクトル)の表を示す。
図13(A)に例示するように、本例のスクリーンパターンは、ベクトル1(V1)からベクトル8(V8)までの8つのベクトルを、1次ベクトル乃至3次ベクトル(すなわち、画素操作角度と一致させない角度成分)として有する。これらの角度成分では、図13(B)に示すように、ベクトル2(V2)とベクトル8(V8)との間が最も広い。そこで、本画像処理装置20は、ベクトル2(V2)とベクトル8(V8)との略中間の角度を画素操作角度として選択する。すなわち、画像処理装置20は、スクリーンパターンの1次ベクトル、2次ベクトル及び3次ベクトル(スクリーンパターン同士の間隔が基準値よりも狭い配列角度)のうち、最も相対角度が大きな2つの配列角度の略中間の角度を画素操作角度として選択する。これにより、画素操作角度と配列角度との相対差も大きくなり、画像欠陥が発生しにくくなる。
図14(A)は、他のスクリーンパターンを例示し、図14(B)は、このスクリーンパターンの角度成分の表を示す。
このスクリーンパターンも、図14(A)に例示するように、ベクトル1(V1)からベクトル8(V8)までの8つのベクトルを、1次ベクトル、2次ベクトル及び3次ベクトルとして有する。これらの角度成分では、図14(B)に示すように、ベクトル1(V1)とベクトル5(V5)との間が最も広い。そこで、画像処理装置20は、本スクリーンパターンについて、ベクトル1(V1)とベクトル5(V5)との略中間の角度61.8度を画素操作角度として選択する。
次に、上記のように決定された画素操作周期及び画素操作角度に応じて画素操作位置を決定する方法を説明する。
図15は、図14に例示したスクリーンパターンに対応した画素操作位置を示す表である。
図16は、図15に示された表に従って操作された操作画素と、理想的な画素操作角度との関係を示す図である。なお、図16中に示された矢印は、理想的な画素操作角度を示す。
図14に例示したスクリーンパターンでは、ベクトル1(V1)とベクトル5(V5)との間が最も広く、画像処理装置20は、ベクトル1(V1)とベクトル5(V5)との中間である61.8度を理想的な画素操作角度として選択した。
しかしながら、画素操作(画素の追加又は削除)は、主走査方向に1画素単位、副走査方向に1画素単位(1ライン単位)で行う必要があるため、画像処理装置20は、理想的な画素操作角度(61.8度)をそのまま実現できない。例えば、61.8度の画素操作角度で主走査方向に1画素分だけ画像幅を変更する場合に、副走査方向の1ライン毎に必ず1画素の操作を行う必要がある。そして、画素操作角度61.8度を満たすためには、副走査方向1ライン毎に−0.535画素ずつずらす必要がある。しかしながら、操作を行う画像はある解像度でラスタライズされたデータであるため1画素単位の画素操作しかできない(すなわち、−0.535画素だけずらすことはできない)。
そこで、画像処理装置20は、できるだけ理想的な画素操作角度を実現するために、各ライン毎に理想的な画素操作位置(理想値)を1画素以下の精度で算出し、各ラインの画素操作位置(理想値)を丸めることにより、1画素単位の画素操作位置を決める。丸め処理は、小数点以下の四捨五入又は切り捨てあるいは切り上げなどでよい。すなわち、画像処理装置20は、図15に示すように、まず、ライン毎の操作位置(主走査方向)を示す理想値(本例では小数第3位まで)を算出し、算出された理想値の小数点以下を切り捨て、四捨五入又は切り上げすることにより、各ライン(副走査ライン)における画素操作位置(主走査方向の位置)を決定する。このように理想値の小数点以下を切り捨てて算出された画素操作位置は、図16(A)に示すように、理想的な画素操作角度とほぼ一致する。同様に、理想値の小数点以下を四捨五入して算出された画素操作位置は、図16(B)に示すように、理想的な画素操作角度とほぼ一致し、理想値の小数点以下を切り上げて算出された画素操作位置は、図16(C)に示すように、理想的な画素操作角度とほぼ一致する。
また、画像処理装置20は、上記のような丸め処理を行うのではなく、所望の角度に対応する近似パターンを画像操作位置として選択してもよい。近似パターンは、所望の角度に近い1ライン毎の画素単位のずらし量(本例では、2ライン毎に−1画素)を規定する規則である。この場合は、画像処理装置20は、理想値の算出及び丸め処理を行う必要がないため、処理負荷を軽減することができる。例えば、本例では2ラインごと1画素ずらすと、図16(D)に示すように、実際の画素操作角度は63.4度となるが、理想的な画素操作角度61.8度からそれ程大きく外れていないため問題ない。さらには、画像処理装置20は、相対角度が大きなベクトル1(V1)及びベクトル5(V5)の略中間に画素操作角度を設定しているため、この程度の誤差で画像欠陥が生じることもない。換言すると、画像処理装置20は、相対角度が大きな2つのベクトル(1次ベクトル乃至3次ベクトル)の間に画素操作角度を設定することにより、実際の画素操作位置を決定(小数点以下の切捨て、四捨五入又は切上げ、あるいは、近似パターンの適用など)するときの自由度(許容される誤差の範囲)を大きくすることができる。
図17は、画像処理装置20に入力される画像データ(ラスタデータ)700を説明する図である。
図17(A)に例示するように、画像処理装置20は、複数の画像領域で構成された画像データが入力された場合に、これをラスタデータ700に変換する。ラスタデータ700には、互いに画像属性が異なる複数の画像処理域が含まれている場合がある。本例のラスタデータ700は、写真画像で構成される第1の画像領域702と、グラフィック画像(コンピュータ上で作成された線画など)で構成された第2の画像領域704と、文字画像で構成された第3の画像領域706とを含む。すなわち、本実施形態において、画像とは、1ページに含まれる像の集合体であり、例えば、グラフィック画像、写真画像、文字画像、又はこれらの組合せから構成されるものを意味する。
ラスタデータ700は、図17(B)に例示する画素データ(多値)が主走査方向及び副走査方向に配列されたものであり、画像処理装置20は、各画素データに付されたタグデータ(付加データ)に基づいて、それぞれの画素がいずれの画像属性に対応するかを判定することができる。
また、画像処理装置20は、画像属性(写真画像、グラフィック画像及び文字画像など)と、スクリーン(スクリーン200L、スクリーン150D及びスクリーン300D)とを互いに対応付けているため、上記タグデータを参照することにより画像属性に応じてスクリーンを切り換えることができる。
このように、1ページの画像の中に画像属性が異なる複数の画像領域が混在する場合には、1ページの画像に対して複数のスクリーンを用いてスクリーン処理がなされるため、画像処理装置20は、これら複数のスクリーンと干渉をおこさない操作画素の配列を選択する必要がある。また、画像処理装置20は、同一ページ内で用いられる全てのスクリーンと干渉をおこさない操作画素配列を選択できない場合に、それぞれの画像領域の画像属性に応じて、操作画素の配列を切り換えてもよい。操作画素の切換えは、例えば、図17(B)に例示したタグデータに基づいて行われる。
また、画像処理装置20は、予めスクリーン処理が施された2値の画像データを取得する場合など画像属性(スクリーン特性など)を特定できない場合もある。このような場合に、画像処理装置20は、入力された画像データの周期性に基づいて、この画像データに施されたスクリーン処理の特性(スクリーン角度及びスクリーン周期)を判定し、判定結果に応じて配列パラメータ(すなわち、操作画素の配列)を選択してもよい。
図18は、画像処理装置20の機能構成を説明する図である。
図18に示すように、画像処理装置20は、スクリーン処理部210、周期特性検出部220、選択部230、パラメータ設定部240、パラメータ記憶部250、位置ずれ検出部260、補正値設定部270、位置補正部280及び出力インタフェース部(出力I/F部)290を有する。
スクリーン処理部210(画像処理手段)は、多値の画像データが入力される処理ブロックであり、各色の画像データに対して、互いに干渉しにくいスクリーン特性(角度及び周期)を有するスクリーン処理を施し、スクリーン処理により2値化された各色の画像データを選択部230に対して出力する。また、1ページ内に複数の画像領域を有する画像データが入力された場合に、スクリーン処理部210は、それぞれの画像領域の画像属性に応じて、スクリーンを選択し、選択されたスクリーンで多値の画像データを2値化する。スクリーン処理部210は、画像領域毎に適用したスクリーンのスクリーン角度及びスクリーン周期を特定するスクリーン特性情報をパラメータ設定部240に対して出力する。なお、画像処理手段は、例えば、画像データに周期性を組み込む画像処理を行うものであればよく、スクリーン処理部210はその一例である。
周期特性検出部220(特性検出手段)は、2値の画像データ(例えば、予めスクリーン処理が施された画像データなど)が入力される処理ブロックであり、入力された画像データの周期特性(例えば、スクリーン特性など)を検出し、検出された周期特性をパラメータ設定部240に対して出力し、入力された画像データを選択部230に対して出力する。例えば、周期特性検出部220は、メモリ領域に画像データを展開し、主走査方向及び副走査方向の中間調画像データの周期性、及び、ライン毎の位相変化量などから、スクリーン線数、スクリーン角度又はスクリーン周期を算出する。
選択部230は、スクリーン処理部210から入力された画像データ又は周期特性検出部220から入力された画像データを選択し、選択された画像データを位置補正部280に対して出力する。
パラメータ設定部240(配列選択手段)は、スクリーン処理部210から入力されたスクリーン特性情報又は周期特性検出部220から入力された周期特性に応じて、画素配列の角度(操作画素角度)及び周期(操作画素周期)を規定する配列パラメータを設定し、位置補正部280に対して出力する。具体的には、パラメータ設定部240は、主走査方向及び副走査方向についてスクリーンパターンの間隔に相当する画素数と画素操作周期に相当する画素数とが互いに素となり、かつ、スクリーンパターンの1次ベクトルから3次ベクトルまでの配列角度と画素操作角度との相対角度ができるだけ大きくなるような配列パラメータを設定する。
なお、本例のパラメータ設定部240は、配列パラメータを設定する場合に、パラメータ記憶部250を参照して、スクリーン特性情報又は周期特性に対応する配列パラメータを選択する。
パラメータ記憶部250は、スクリーン特性情報(スクリーン角度及びスクリーン周期)又は周期特性に対応付けて、操作画素角度及び操作画素周期の値を配列パラメータとして記憶する。また、操作画素の位置が同じであっても、画素を追加する場合と画素を除去する場合とで、モアレなどの画像欠陥の発生の状況が異なる場合がある。これはプリンタ装置10の解像力にもよる。例えば、解像力が高い細線を再現できるプリンタ装置10が、画素を除去した場合に、操作画素周期で縦のモアレが画像欠陥として発生しやすい。
そこで、パラメータ記憶部250は、スクリーン特性情報又は周期特性と操作内容(すなわち、画素を追加するか削除するか)とに対応付けて、画素操作角度及び画素操作周期を記憶してもよい。これにより、プリンタ装置10は、画像幅の拡大時(画素追加)と縮小時(画素削除)とで、値の異なる配列パラメータを適用でき、画像欠陥の発生を抑えることができる。
位置ずれ検出部260は、例えば、中間転写ベルト16(図1)上に形成されたテストパターンに基づいて、各色のトナー像の位置ずれ量を検出し、検出された位置ずれ量を補正値設定部270に対して出力する。すなわち、位置ずれ検出部260は、図2などを参照して説明した画像の位置ずれを予め検出する。なお、位置ずれ検出部260は、プリンタ装置10の環境条件の変化などに基づいて位置ずれ量を予測してもよい(例えば、装置内部の温度が5℃変化すると倍率ずれが100μm変化することが予め測定されていれば、装置内部の温度に応じて位置ずれ量を予測することができる)。
補正値設定部270は、位置ずれ検出部260により検出された位置ずれ量に応じて、各画像形成ユニット14(図1)による位置ずれを相殺するように各色の画像に対する補正量(すなわち、操作画素の数)及び補正方向(すなわち、拡大又は縮小する方向)を設定し、設定された補正量を位置補正部280に対して出力し、設定された補正方向をパラメータ設定部240に対して出力する。パラメータ設定部240は、設定された補正方向に基づいて、操作内容(画素を追加するか削除するか)及び操作画素が並ぶ方向を特定し、これらに応じて配列パラメータを調整する。
位置補正部280(画素操作手段)は、パラメータ設定部240により設定された配列パラメータと、補正値設定部270により設定された補正量及び補正方向とに応じて、選択部230から入力された画像データに画素データを追加又は削除し、出力I/F部290に対して出力する。なお、位置補正部280は、画素データを追加する場合に、周辺画素の画素値(例えば、直左画素の画素値)に基づいて追加画素の画素値を決定する。
例えば、位置補正部280は、図2に例示した主走査倍率ずれが単独で発生する場合には、画像領域全面に対して主走査方向に拡大又は縮小するように、画素を追加又は削除し、図6又は図7に例示したように周期的なずれが発生する場合には、画像の一部領域に対して画素の追加又は削除を行うことにより、画像の周期的なずれを相殺する。
出力I/F部290は、位置補正部280から入力された各色の画像データを各画像形成ユニット14に対して出力する。
[印刷処理]
次に、プリンタ装置10の印刷処理動作について説明する。
図19は、プリンタ装置10の動作(S10)を説明するフローチャートである。
図19に示すように、ステップ100(S100)において、画像処理装置20(図1,図18)は、パーソナルコンピュータ(不図示)又は画像読取ユニット12から画像データを取得する。画像処理装置20は、入力された画像データが多値データである場合に、入力画像データをスクリーン処理部210(図18)に対して出力し、2値データである場合に、入力画像データを周期特性検出部220(図18)に対して出力する。
ステップ102(S102)において、画像処理装置20は、テストパターンの画像データを各画像形成ユニット14(図1)に対して出力し、各画像形成ユニット14は、入力された画像データに応じてテストパターンのトナー像を中間転写ベルト16(図1)上に形成する。中間転写ベルト16の近傍に設けられたセンサ(不図示)は、テストパターンのトナー像を検知し、位置ずれ検出部260(図18)に対して出力する。
位置ずれ検出部260は、テストパターンのトナー像に基づいて、位置ずれ量を検出し、補正値設定部270に対して出力する。
ステップ104(S104)において、補正値設定部270(図18)は、位置ずれ検出部260により検出された位置ずれ量に基づいて、この位置ずれ量を相殺するような操作画素数及び操作方向を設定し、位置補正部280及びパラメータ設定部240に対して出力する。
ステップ106(S106)において、画像処理装置20は、入力された画像データが多値データであるか2値データであるかを判定し、多値データである場合に、S108の処理に移行し、これ以外の場合に、S116の処理に移行する。具体的には、選択部230が、スクリーン処理部210又は周期特性検出部220から入力された画像データを選択し、位置補正部280に対して出力する。
ステップ108(S108)において、スクリーン処理部210は、入力された画像データの各画像領域の画像属性に応じて、互いに干渉しないように各色毎にスクリーンを選択し、選択されたスクリーンを用いて入力画像データに対してスクリーン処理を施し、選択部230を介して位置補正部280に対して出力する。
また、スクリーン処理部210は、各色の画像データに適用したスクリーンのスクリーン特性情報(スクリーン角度及びスクリーン周期など)をパラメータ設定部240に対して出力する。
ステップ110(110)において、パラメータ設定部240は、スクリーン特性情報(スクリーン角度及びスクリーン周期など)、補正量(操作画素数)及び補正方向(主走査方向の拡大又は縮小、あるいは、副走査方向の拡大又は縮小)に対応する配列パラメータをパラメータ記憶部250から選択し、選択された配列パラメータを位置補正部280に対して出力する。
ステップ112(S112)において、位置補正部280は、パラメータ設定部240により設定された配列パラメータで規定される画素配列(操作画素角度及び操作画素周期)で、補正値設定部270により設定された操作画素数だけ画素データを追加又は削除する。画素データの追加又は削除により画像の大きさ又は位置が補正された画像データは、出力I/F部290に対して出力される。
ステップ114(S114)において、出力I/F部290は、位置補正部280により位置ずれを相殺する補正がなされた各色の画像データを各画像形成ユニット14(図1)に対して出力する。
各画像形成ユニット14は、出力I/F部290から入力された画像データ(パルス信号)に応じて、各色のトナー像を形成し、中間転写ベルト16上に転写する。中間転写ベルト16上で互いに重ねあわされた各色のトナー像は、用紙搬送路18を搬送されてきた記録用紙32に二次転写される。トナー像が転写された記録用紙32は、さらに定着器19に搬送されて定着処理が施され、排紙トレイ上に排出される。
また、2値の画像データが入力された場合には、ステップ116(S116)において、周期特性検出部220は、入力された画像データの周期特性を検出し、検出された周期特性をパラメータ設定部240に対して出力する。また、周期特性検出部220は、入力された画像データを、選択部230を介して位置補正部280に対して出力する。
ステップ118(S118)において、パラメータ設定部240は、検出された周期特性、補正量及び補正方向に対応する配列パラメータをパラメータ記憶部250から選択し、選択された配列パラメータを位置補正部280に対して出力する。
次に、画像処理(本例ではスクリーン処理)と画素操作処理との順序について説明する。
図20は、スクリーン処理と位置ずれ補正処理との順番を例示する図であって、(A)は、スクリーン処理のみ行い、位置ずれ補正なしに印刷して得られる出力画像を例示し、(B)は、スクリーン処理した後で位置ずれ補正処理(画素の追加又は削除)をし、印刷して得られる出力画像を例示し、(C)は、位置ずれ補正処理(画素の追加又は削除)した後でスクリーン処理をし、印刷して得られる出力画像を例示する。
図20(A)に示すように、これまでに述べた通り、何らの補正も行わず、スクリーン処理し印刷した結果として得られる出力画像には、スキューずれなどの位置ずれが発生することがある。
また、図20(C)に示すように、位置ずれ補正の後にスクリーン処理し、印刷した結果として得られる出力画像においては、スクリーン構造を乱さないため、位置ずれ補正処理とスクリーンとの干渉が軽減される。
しかしながら、図20(C)に示した場合には、スクリーン構造自体の位置ずれは補正されることがないので、スクリーン角が変化し、出力画像に位置ずれが残る可能性がある。
画素の追加又は削除による位置ずれ補正においては、全体から見れば微少な変化が、画像に繰り返し加えられる。そのため、スクリーン構造のような微少な構造からは、この微少な変化も無視できない程度の大きさでスクリーン構造を変化させ、それが何らかの間隔で現れることがある。
また、一般に、スクリーン処理前の画像の解像度(例えば、600dpi,8ビット,連続階調(contone))の方が、スクリーン処理後の画像の解像度(2400dpi,1ビット,バイナリ(bin))より解像度が低いので、画素単位の位置ずれ補正に向かない。
従って、位置ずれ補正処理の順番は、図20(B)に示すように、スクリーン処理後とするのが最適である。
以上説明したように、本実施形態におけるプリンタ装置10は、スクリーン処理などの画像処理で画像に組み込まれた規則性(周期性)と干渉しないように、操作画素の配列を決定することができるため、モアレなどの画像欠陥を防止することができる。
特に、本プリンタ装置10は、印刷された画像において0.5ミリメートル以下の範囲でスクリーンの周期と画素操作周期とが一致しないようにするため、現実的かつ効果的な画素操作周期を容易に選択することができる。また、プリンタ装置10は、画素操作角度を選択するときに評価対象とすべきスクリーンの配列角度を、スクリーンの1次ベクトルから3次ベクトルまでに絞り込むことにより、現実的かつ効果的な画素操作角度を選択することができる。
[変形例]
なお、上記実施形態では、プリンタ装置10は、スクリーン処理の特性に応じて操作画素の配列を決定したが、これとは逆に、操作画素の配列に応じてスクリーンを選択してもよい。これは、例えば、1つの配列パラメータしか設定できないプリンタ装置10において好適である。
また、上記実施形態では、プリンタ装置10は、スクリーン特性、操作画素数及び操作方向に応じて、操作画素の配列を選択したが、さらに主走査方向又は副走査方向の画素数を加味して、操作画素の配列(操作画素角度及び操作画素周期)を決定してもよい。
図21は、主走査方向の画素数に応じた操作画素の配列を説明する図である。(A)は、主走査方向の画素数を加味せずに選択された操作画素の配列を例示し、(B)は、主走査方向の画素数を加味して選択された操作画素の配列を例示する。
図21(A)に例示するように、画像の主走査方向に、画素が追加又は削除された操作領域と、画素の追加及び削除がなされない非操作領域とが交互に現れる。これらの操作領域と非操作領域とでは微小な濃度変化が周期的に発生し、これが主に縦のモアレとして視認可能になる。
そこで、パラメータ記憶部250(図18)は、スクリーン特性などの他に主走査方向の画素数に対応付けて、非操作領域が最小となる配列パラメータを記憶し、パラメータ設定部240は、スクリーン特性、操作画素数、操作方向及び主走査方向の画素数に応じた配列パラメータを設定する。これにより、図21(B)に例示するように、位置補正部280は、非操作領域が目立たないように画素を追加又は削除することができ、画像欠陥の発生を抑えることができる。なお、非操作領域が最小となる配列パラメータ(操作画素角度及び操作画素周期)は、主走査方向に追加又は削除すべき画素数と、画像全体の主走査方向の画素数とに応じて、操作画素角度又は操作画素周期を変更することにより設定可能である。また、本図では、主走査方向について説明したが、副走査方向についても同様に適用可能である。
また、上記実施形態におけるプリンタ装置10は、内部に設けられた周期特性検出部220により画像データを展開してスクリーン特性(線数、角度及び周期)を特定したが、画像展開に要するメモリ容量が大きく、また、処理が複雑で処理負荷が大きい。
そこで、プリンタ装置10は、記録用紙32に試し刷りした出力サンプル(テスト用のチャート)を外部に設けられた検出器(スキャナなど)で読み取り、読み取られた出力サンプルを解析して周期特性を検出してもよい。また、人間が、試し刷りされた出力サンプルをルーペなどで観察して出力サンプルの周期特性を計測し、UI装置(不図示)などを介してプリンタ装置10に入力してもよい。これにより、プリンタ装置10の処理負荷が軽減される。
また、上記実施形態におけるプリンタ装置10は、感光体及び中間転写ベルトを用いた形式に限定されるものではなく、ベルトに静電吸着され搬送される記録媒体(用紙)に各色トナー像を直接感光体から転写する方式や、感光体ベルト上に露光および現像を繰り返してカラー画像を形成する方式であってもよい。
また、露光装置はレーザー光走査装置に限らず、LEDによる露光でもよい。
また、インクジェットタイプの画像形成装置に代表されるような用紙へ直接印字するタイプの画像形成装置でもよい。
上記実施形態では、本発明を色ずれ補正に用いる形態を説明したが、記録用紙32に対する画像の位置ずれ補正に適用してもよい。したがって、プリンタ装置10は、単色の画像を印刷する場合にも、画像の位置を補正するときに本発明を適用することができる。
本発明にかかるプリンタ装置10の構成を例示する図である。 主走査倍率ずれを説明する図である。 主走査マージンずれを説明する図である。 スキュー(skew)ずれを説明する図である。 副走査マージンずれを説明する図である。 副走査周期変動による位置ずれを説明する図である。 主走査周期変動による位置ずれを説明する図である。 プリンタ装置10における位置ずれの補正を説明する図である。 画像における画素データの追加位置又は削除位置を示す図である。 スクリーン処理により画像に組み込まれる周期構造を例示する図である。 画素操作を施していないスクリーンパターンを例示する図である。 図11に示したスクリーンパターンに対して画素操作を施した場合の画像を例示する図である。 画素操作角度の決定方法をより詳細に説明する図であり、(A)は、スクリーンパターンを例示し、(B)は、このスクリーンパターンの角度成分(1次ベクトル、2次ベクトル及び3次ベクトル)の表を示す。 (A)は、他のスクリーンパターンを例示し、(B)は、このスクリーンパターンの角度成分の表を示す図である。 図14に例示したスクリーンパターンに対応した画素操作位置を示す表である。 図15に示された表に従って操作された操作画素と、理想的な画素操作角度との関係を示す図である。 画像処理装置20に入力される画像データ(ラスタデータ)700を説明する図である。 画像処理装置20の機能構成を説明する図である。 プリンタ装置10の動作(S10)を説明するフローチャートである。 スクリーン処理と位置ずれ補正処理との順序を説明する図である。 主走査方向の画素数及び操作画素数に応じた操作画素配列を説明する図である。
符号の説明
10・・・プリンタ装置
14・・・画像形成ユニット
16・・・中間転写ベルト
20・・・画像処理装置
210・・・スクリーン処理部
220・・・周期特性検出部
230・・・選択部
240・・・パラメータ設定部
250・・・パラメータ記憶部
260・・・位置ずれ検出部
270・・・補正値設定部
280・・・位置補正部
290・・・出力インタフェース部

Claims (21)

  1. 画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像領域毎に異なる画像処理それぞれの特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う補正手段と、
    前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 画像処理がなされた画像データを取得するデータ取得手段と、
    前記画像処理がなされた画像データに基づいて、画像領域毎に前記画像処理の特性を検出する特性検出手段と、
    前記特性検出手段により検出された画像処理の特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う補正手段と、
    前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段と
    を有する画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記画像処理の特性に応じて、画像領域毎に異なる補正処理を行う
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像処理の特性は、前記画像データに付されており、
    前記補正手段は、前記画像データに付された画像処理の特性に基づいて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行う
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像処理は、スクリーン処理であり、
    前記補正処理は、規則的に配列された画素を追加又は削除する画素操作処理であり、
    前記補正手段は、
    前記スクリーン処理の特性に応じて、追加又は削除される画素の配列を選択する配列選択手段と、
    前記配列選択手段により選択された配列で画素を追加又は削除する画素操作手段と
    を有する
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記配列選択手段は、スクリーンパターンの複数の配列角度のうち、配列されたスクリーンパターンの間隔が既定の基準値以下となる配列角度に対して、異なる角度となる画素配列を選択し、
    前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された画素配列で、画素を追加又は削除する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記配列選択手段は、配列されたスクリーンパターンの間隔が既定の基準値以下となる複数の配列角度の略中間の角度となる画素配列を選択する
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記配列選択手段は、スクリーンパターンが配列される周期に対して、基準値よりも狭い範囲で周期が一致しない画素配列を選択し、
    前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された画素配列で、画素を追加又は削除する
    請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記配列選択手段は、記録媒体に形成された画像上において0.5ミリメートル以下の範囲で、スクリーンパターンの配列周期と周期が一致しない画素配列を選択する
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記配列選択手段は、少なくとも主走査方向又は副走査方向の周期が一致しない画素配列を選択する
    請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記配列選択手段は、配列されるスクリーンパターンの主走査方向又は副走査方向における間隔に相当する画素数と、画素配列の主走査方向又は副走査方向における間隔に相当する画素数とが互いに素となるように画素配列を選択する
    請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記配列選択手段は、画素が追加される場合に、画素が削除される場合とは異なる配列を選択する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  13. 前記配列選択手段は、追加又は削除される画素数に応じて、画素の配列を選択する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  14. 前記補正手段は、
    前記スクリーン処理の特性と、追加される画素数又は削除される画素数とに対応付けて、画素の配列を規定するための配列パラメータを記憶するパラメータ記憶手段
    をさらに有し、
    前記配列選択手段は、前記画像処理手段によりなされるスクリーン処理の特性と、前記画素操作手段により追加される画素数又は削除される画素数とに応じて、前記パラメータ記憶手段に記憶される配列パラメータを前記画素の配列として選択し、
    前記画素操作手段は、前記配列選択手段により選択された配列パラメータで規定される配列の画素を追加又は削除する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  15. 前記画素操作手段は、主走査方向に画像の大きさ又は位置を変更するように、画素の追加及び削除又はこれらのいずれかを行う
    請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記画素操作手段は、副走査方向に画像の大きさ又は位置を変更するように、画素の追加及び削除又はこれらのいずれかを行う
    請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 後段の補正処理の特性に応じて、画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理がなされた画像データに対して前記補正処理を行う補正手段と、
    前記補正処理がなされた画像データから画像を形成する画像形成手段と
    を有する画像形成装置。
  18. 前記画像処理は、スクリーン処理であり、
    前記補正処理は、規則的に配列された画素を追加又は削除する画素操作処理であり、
    前記画像処理手段は、前記補正処理において追加又は削除される画素の配列に応じて、スクリーン処理を行う
    請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記画像形成手段は、複数の色の画像データから多色画像を形成し、
    前記画像処理手段は、前記複数の色の画像データそれぞれに対して前記画像処理を行い、
    前記補正手段は、すくなくとも、前記画像処理がなされた複数の色の画像データそれぞれに対して独立に、補正処理を行う
    請求項1〜18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行い、
    画像領域毎に異なるそれぞれの前記画像処理の特性に応じて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行い、
    前記補正処理された画像データから画像を形成する
    画像形成方法。
  21. 画像データに対して画像領域毎に異なる画像処理を行うステップと、
    画像領域毎に異なる前記画像処理の特性に基づいて、前記画像処理がなされた画像データに対して補正処理を行うステップと、
    前記補正処理された画像データから画像を形成するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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