JP2007248174A - ビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体レーザの長寿命化と消費電力の抑制を図りつつ、レーザ光の照射位置を目標軌道に円滑に追従させ得るビーム照射装置を提供する。
【解決手段】走査用レーザ100とサーボ用レーザ500は、出射レーザ光の波長が相違している。サーボ用レーザからのレーザ光(サーボレーザ光)は、走査レンズ301を透過した後、ダイクロイックミラー400によって反射され、PSD700上に収束される。PSD700によって検出されるサーボレーザ光の収束位置は、走査用レーザ光100からのレーザ光(走査レーザ光)の走査位置に一対一に対応する。よって、PSD700からの検出信号をもとに、走査レーザ光の走査位置を目標軌道に引き込むことができる。走査レーザ光を目標位置においてのみパルス発光させることにより、走査用レーザ100の長寿命化が図られる。また、ビーム照射装置全体の消費電力を低減できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビーム照射装置に関し、たとえば、車間検出器や距離検出器等に用いて好適なものである。
近年、レーザ光を用いて前方車両との距離等を検出する検出器が家庭用乗用車等に搭載されている。この検出器には、前方空間にレーザ光を照射するためのビーム照射装置が配備されている。ここで、ビームは、たとえば、ビーム走査用レンズ(走査レンズ)をレーザ光軸に垂直な方向に変位させることにより、目標領域内において、水平方向および垂直方向にスキャンされる。この場合、走査レンズを変位させるための構成として、たとえば特許文献1に示すアクチュエータが用いられる。
しかし、このスキャン機構では、振動や外乱等によってレンズに不所望な変位が生じ易く、このため、レーザ光のスキャン軌道が所期のスキャン軌道から外れ易いとの問題が生じる。
そこで、出願人は、この問題を解消するべく、先に、特許文献2を出願している。この出願に係る発明では、レーザ光の照射位置が所期のスキャン軌道に引き戻されるよう、走査レンズの駆動動作にサーボが掛けられる。具体的には、目標領域に照射されるレーザ光の一部が分離され、分離されたレーザ光の照射位置がPSD(Position Sensitive Detector)でモニタされる。そして、この照射位置が所期の軌道に沿うよう、走査レンズの駆動動作にサーボが掛けられる。
特開平11−83988号公報 特願2004−348989号
上記先願発明の構成によれば、目標領域に照射するレーザ光の一部を用いてレーザ光の照射位置をモニタするものであるため、スキャン動作中において、常に、レーザ光を発光し続ける必要がある。しかし、目標領域に対するレーザ光の照射は、通常、スキャン軌道上、予め決められた位置(目標位置)においてのみ行えば良い。したがって、上記のように、レーザ光を常時発光させるようにすると、目標位置に対してのみ発光させる場合に比べ、装置の消費電力がかなり大きくなるとの問題が生じる。また、目標位置以外の期間においてレーザ光を発光させることから、半導体レーザの寿命がかなり短くなってしまうとの問題も生じる。
そこで、本発明は、半導体レーザの長寿命化と消費電力の抑制を図りつつ、レーザ光の照射位置を目標軌道に円滑に追従させ得るビーム照射装置を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み本発明は、それぞれ以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、ビーム照射装置において、第1のレーザ光を出射する第1の光源と、第2のレーザ光を出射する第2の光源と、前記第1および第2のレーザ光が入射されるレンズと、前記レンズをこれらレーザ光の光軸に垂直な方向に駆動するアクチュエータと、受光面上における受光位置に応じた検出信号を出力する光検出器と、前記レンズを透過した前記第2のレーザ光を前記光検出器に導く光学素子とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のビーム照射装置において、前記第1の光源は、第1の波長のレーザ光を出射し、前記第2の光源は、前記第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射し、前記光学素子は、これら波長の相違に基づいて第1のレーザ光と第2のレーザの光路を調整するダイクロイックミラーを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のビーム照射装置において、前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光は、前記光学素子に入射する際の偏光面が互いに相違しており、前記光学素子は、偏光面の相違に基づいて第1のレーザ光と第2のレーザ光の光路を調整する偏光ミラーを含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3の何れか一項に記載のビーム照射装置において、照射目標位置に応じたタイミングにて前記第1のレーザ光をパルス状に発光するよう前記第1の光源を制御するとともに、一定の出力レベルにて第2のレーザ光を常時発光するよう前記第2の光源を制御するレーザ制御回路を有することを特徴とする。
なお、上記発明における「第1の光源」および「第2の光源」は、以下の実施形態において、それぞれ、走査用レーザ100およびサーボ用レーザ500が対応する。また、上記発明における「レンズ」および「アクチュエータ」は、以下の実施形態において、それぞれ、走査レンズ301およびレンズアクチュエータ300が対応する。また、上記発明における「光検出器」は、以下の実施形態において、PSD700が対応する。また、上記発明における「光学素子」は、図2に示す実施形態では、ダイクロイックミラー400が対応し、図9に示す実施形態では、偏光ミラー401が対応する。また、上記発明における「レーザ制御回路」は、以下の実施形態において、制御回路10およびレーザ駆動回路30が対応する。
ただし、以下の実施形態は、本発明の技術的範囲を何ら制限するものではない。
本発明によれば、光検出器の受光面上における第2のレーザ光の収束位置から第1のレーザ光の走査位置を検出することができる。よって、第2のレーザ光の収束位置を逐次モニタすることにより、第1のレーザ光の走査位置が所期の軌道に沿うようにサーボを掛けることができる。
このとき、請求項4の発明のように、照射目標位置に応じたタイミングにて第1のレーザ光をパルス状に発光させるようにすれば、第1のレーザ光を常時発光させる場合に比べ、第1の光源の寿命を長期化させることができる。また、第2のレーザ光の出力レベルを小さく抑えることにより、ビーム照射装置全体の消費電力を低減させることができる。
本発明の特徴ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
まず、図1に実施の形態に係るビーム照射装置の構成を示す。図示の如く、ビーム照射装置は、制御回路10と、DAC(Digital Analog Converter)20と、レーザ駆動回路30と、アクチュエータ駆動回路40と、ビーム照射ヘッド50と、PSD(Position Sensitive Detector)信号処理回路60と、ADC(Analog Digital Converter)70を備えている。
制御回路10は、レーザ駆動回路30およびアクチュエータ駆動回路40を駆動制御するためのデジタル信号をDAC20に出力する。DAC20は、制御回路10から入力されたデジタル信号をアナログ信号(制御信号)に変換してレーザ駆動回路30およびアクチュエータ駆動回路40に出力する。
レーザ駆動回路30は、DAC20から入力された制御信号に応じて、ビーム照射ヘッド50内の半導体レーザ(走査用レーザ100/サーボ用レーザ500)を駆動する。アクチュエータ駆動回路40は、DAC20から入力された制御信号に応じて、ビーム照射ヘッド50内のレンズアクチュエータ300を駆動する。
ビーム照射ヘッド50は、前方空間に設定された目標領域にレーザ光をスキャンさせながら照射する。なお、ビーム照射ヘッド50の構成については、追って、図2を参照して詳述する。
PSD信号処理回路60は、ビーム照射ヘッド50内に配されたPSD700から入力された電圧信号をADC70に出力する。ADC70は、入力された電圧信号をデジタル信号に変換して制御回路10に出力する。制御回路10は、入力された電圧信号をもとに、PSD受光面上におけるレーザ光の収束位置を検出する。そして、検出結果に応じて、後述の如く、ビーム照射ヘッド50から目標領域に照射されるレーザ光の照射位置にサーボを掛ける。
図2(a)に、ビーム照射ヘッド50の光学系を示す。
図示の如く、ビーム照射ヘッド50は、走査用レーザ100と、ダイクロイックミラー200と、レンズアクチュエータ300と、ダイクロイックミラー400と、サーボ用レーザ500と、ハーフミラー600と、PSD700を備えている。
走査用レーザ100は、所定波長(たとえば、850nm程度)のレーザ光を出射する。走査用レーザ100から出射されたレーザ光は、ダイクロイックミラー200によって反射される。ダイクロイックミラー200は、走査用レーザ100から出射されたレーザ光(以下、「走査レーザ光」という)を略反射し、サーボ用レーザ500から出射されたレーザ光(以下、「サーボレーザ光」という)を略透過するように設計されている。
ダイクロイックミラー200によって反射された走査レーザ光は、レンズアクチュエータ300に支持された走査レンズ301に入射され、平行光よりもやや拡散した光に変換される。ここで、走査レンズ301は、同図のX−Y平面方向に変位可能となるよう、レンズアクチュエータ300によって支持されている。したがって、走査レンズ301を通過した走査レーザ光は、レンズアクチュエータ300の駆動に応じて、X−Y平面方向に出射角度が変化する。
走査レンズ301を通過した走査レーザ光は、ダイクロイックミラー400を透過する。ダイクロイックミラー400は、走査レーザ光を略透過し、サーボレーザ光を略反射するように設計されている。したがって、走査レーザ光は、上記の如く走査レンズ301が駆動されるに応じて、目標領域内においてスキャンされる。
サーボ用レーザ500は、走査用レーザ100のレーザ波長と異なる波長(たとえば、650nm程度)のレーザ光を出射する。サーボ用レーザ500から出射されたサーボレーザ光は、ハーフミラー600によって反射された後、ダイクロイックミラー200を透過する。そして、走査レンズ301によって収束作用を受けた後、ダイクロイックミラー400に入射される。しかる後、サーボレーザ光は、ダイクロイックミラー400によって反射され、上記光路を逆行する。そして、ハーフミラー600を透過し、PSD700上に収束される。
なお、サーボ用レーザ500とハーフミラー600は、ダイクロイックミラー200を通過した後のサーボレーザ光の光軸が走査用レーザ100からの走査用レーザ光の光軸に整合するように、光学系内における配置が調整されている。また、PSD700は、ダイクロイックミラー400にて反射されたサーボレーザ光がその受光面上に収束するように、ダイクロイックミラー400からの距離が調整されている。
PSD700は、同図のX−Y平面に平行な受光面を有しており、この受光面上におけるサーボレーザ光の収束位置に応じた電流を出力する。ここで、受光面上におけるサーボレーザ光の収束位置と目標領域上における走査レーザ光の照射位置は一対一に対応している。よって、PSD700から出力される電流は、目標領域上における走査レーザ光の照射位置に対応するものとなっている。なお、PSD700の構成および電流の出力動作については、図5、図6を参照しながら追って詳述する。
図2(b)に、走査用レーザ100とサーボ用レーザ500のレーザ出力を示す。
図示の如く、サーボ用レーザ500からは、目標領域に対する走査レーザ光のスキャンが行われている間、常に、一定強度のサーボレーザ光が出力される。一方、走査用レーザ100からは、スキャン軌道上の予め決められた位置(目標位置)において、一定期間だけ、高強度の走査レーザ光がパルス状に出力される。
このように、走査用レーザ100からのレーザ光をパルス状とすることにより、常時発光させる場合に比べ、走査用レーザ100の寿命を長期化させることができる。また、走査用レーザ100における消費電力を、常時発光させる場合に比べ、著しく低減させることができる。
このとき、サーボ用レーザ500の出力レベルは、PSD700にてサーボレーザ光の収束位置を検出できる限界レベル近くまで低下させることができる。こうした場合、サーボ用レーザ500を常時発光させても、サーボ用レーザ500における消費電力は、それほど高くならない。したがって、走査用レーザ100をパルス状に発光させつつサーボ用レーザ500を常時発光させる方が、走査用レーザ光を常時発光させるよりも、全体として、消費電力をかなり小さく抑えることができる。
図3に、レンズアクチュエータ300の構成(分解斜視図)を示す。
同図を参照して、走査レンズ301は、レンズホルダー302中央の開口に装着される。レンズホルダー302には、4つの側面にそれぞれコイルが装着されており、各コイル内にヨーク303中央の突出部が図示矢印のように挿入される。各ヨーク303は、両側の舌片が一対のヨーク固定部材305の凹部に嵌入される。さらに、それぞれのヨーク固定部材305に、ヨーク303の舌片を挟むようにして磁石304が固着される。この状態にて、ヨーク固定部材305が磁石304とともにベース(図示せず)に装着される。
さらに、ベースには一対のワイヤー固定部材306が装着されており、このワイヤー固定部材306にワイヤー307を介してレンズホルダー302が弾性支持される。レンズホルダー302には四隅にワイヤー307を嵌入するための孔が設けられている。この孔にそれぞれワイヤー307を嵌入した後、ワイヤー307の両端をワイヤー固定部材306に固着する。これにより、レンズホルダー302がワイヤー307を介してワイヤー固定部材306に弾性支持される。
駆動時には、レンズホルダー302に装着されている各コイルに、上記アクチュエータ駆動回路40から駆動信号が供給される。これにより、電磁駆動力が発生し、走査レンズ301がレンズホルダーとともに2次元駆動される。
図4は、レンズアクチュエータ300を駆動して走査レンズ301を一方向に変位させたときの、走査レーザ光の出射角度とPSD受光面上におけるサーボレーザ光(同図では、“モニター光”と表記)の収束位置の関係(シミュレーション)を示すものである。同図に示す如く、サーボレーザ光の変位量は走査レーザ光の出射角度に比例して増加する。なお、同図の特性にうねりが生じているのは、走査レンズを2次元駆動することによって、PSD受光面上のサーボレーザ光に収差が生じるためである。
図5に、PSD600の構造を示す。なお、同図は、図2において、PSD600をY軸方向から見たときの構造を示すものである。
図示の如く、PSD600は、N型高抵抗シリコン基板の表面に、受光面と抵抗層を兼ねたP型抵抗層を形成した構造となっている。抵抗層表面には、図1のX方向における光電流を出力するための電極X1、X2と、図1のY方向における光電流を出力するための電極Y1、Y2(同図では図示省略)が形成されている。また、裏面側には共通電極が形成されている。
受光面にサーボレーザ光が収束されると、収束位置に光量に比例した電荷が発生する。この電荷は光電流として抵抗層に到達し、各電極までの距離に逆比例して分割されて、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される。ここで、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流は、サーボレーザ光の収束位置から各電極までの距離に逆比例して分割された大きさを有している。よって、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流値をもとに、受光面上における収束位置を検出することができる。
図6(a)は、PSD600の有効受光面を示す図である。また、図6(b)は、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流をもとにPSD信号処理回路60にて生成される位置検出電圧と、有効受光面上におけるサーボレーザ光の収束位置の関係を示す図である。なお、図6(a)では有効受光面を正方形としている。また、図6(b)では、有効受光面のセンター位置を基準位置(0位置)として、基準位置に対する収束位置のX方向およびY方向の変位量と出力電圧の関係を示している。
上記PSD信号処理回路60は、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流をもとに、収束位置のX方向変位量に対応する電圧Xoutと、Y方向変位量に対応する電圧Youtを生成し、ADC70を介して制御回路10に出力する。制御回路10は、入力された電圧XoutとYoutから収束位置のX方向変位量とY方向変位量を検出する。
図7は、有効受光面上におけるサーボレーザ光のスポット軌道の一例を示すものである。かかる場合、制御回路10は、サーボレーザ光の収束位置を目標軌道に引き込むよう、アクチュエータ駆動回路40にサーボ信号を供給する。
今、サーボレーザ光の収束位置がP(x,y)にあり、このとき、目標軌道上にあるべき収束位置がP’(x',y')であるとする。ここで、目標軌道上の収束位置P’(x',y')は、制御回路10内に設定された軌道テーブルから取得される。具体的には、照射レーザ光のスキャン位置に対応する収束位置が軌道テーブルから取得される。
このとき、制御回路10は、P(x,y)とP’(x',y')をもとに、Ex=x−x’とEy=y−y’を演算し、演算結果をもとに、Ex=0、Ey=0になるよう、アクチュエータ駆動回路40にサーボ信号を供給する。これにより、照射レーザ光のスキャン位置は、当該タイミングにおいてスキャン軌道上にあるべきスキャン位置方向に引き戻される。これに応じて、サーボレーザ光の収束位置も、当該タイミングにおいて目標軌道上にあるべき収束位置P’(x',y')の方向に引き込まれる。かかるサーボ動作によって、照射レーザ光は所期のスキャン軌道に追従するようスキャンされる。
このようにサーボを掛けながらスキャン動作を行っている間、制御回路10は、上述の如く、サーボレーザ光の収束位置が、障害物検出や距離検出等を行うための位置(発光点)として予め設定された位置に到達したかを監視する。そして、収束位置が発光点に到達したタイミングにて、走査用レーザ100の出射パワーを一定期間だけパルス状に高レベルに設定する。
以上のように、本実施の形態によれば、PSD受光面上におけるサーボレーザ光の収束位置を逐次モニタすることにより、走査レーザ光のスキャン動作にサーボが掛けられる。このとき、走査レーザ光は、スキャン軌道上に予め設定された目標位置においてのみパルス状に発光される。したがって、走査レーザ光を常時発光させる場合に比べ、走査用レーザ100の寿命を長期化させることができる。また、サーボレーザ光の出力レベルを小さく抑えることにより、走査レーザ光を常時発光させる場合に比べ、ビーム照射装置全体の消費電力を顕著に低減させることができる。
さらに、この場合、図7を参照して説明した如く、走査用レーザ光のスキャン動作にサーボが掛けられる。これにより、走査レーザ光のスキャン位置が所期のスキャン軌道から外れた場合にも、これをスキャン軌道に円滑に引き戻すことができる。よって、不所望な振動や外乱がビーム照射装置に加えられた場合にも、安定したスキャン動作が実現される。
このように、本実施の形態によれば、消費電力の抑制と半導体レーザの長寿命化を図りつつ、レーザ光の照射位置を目標軌道に円滑に追従させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記実施形態では、図7を参照して説明したように、サーボレーザ光の収束位置P(x,y)を、当該タイミングにおいて目標軌道上にあるべき収束位置P’(x',y')に引き込むようにしてサーボを掛けるようにしたが、この他のサーボ処理にて、サーボレーザ光の収束位置を目標軌道上に引き込むようにすることもできる。
たとえば、図8に示すように、当該タイミングよりΔTだけ経過したタイミングにおいて目標軌道上にあるべき収束位置P’(xa',ya')に引き込むようにすることもできる。この場合、制御回路10は、P(x,y)とP’(xa',ya')をもとに、Ex=x−xa’とEy=y−ya’を演算し、演算結果をもとに、Ex=0、Ey=0になるよう、アクチュエータ駆動回路40にサーボ信号を供給する。こうすると、照射レーザ光のスキャン位置を次に予定されているスキャン位置に円滑に引き込むことができ、効率的なスキャン動作を実現することができる。
また、上記実施の形態では、図2に示すように、ダイクロイックミラー200、400にて走査レーザ光とサーボレーザ光の光路を調整するようにしたが、図9に示すように、偏光ミラー201、401にて走査レーザ光とサーボレーザ光の光路を調整するようにすることもできる。この場合、サーボレーザ光は、偏光ミラー201を略全透過し、且つ、偏光ミラー401にて略全反射されるように偏光面が調整され、また、走査レーザ光は、偏光ミラー201にて略全反射され、且つ、偏光ミラー401を略全透過するように偏光面が調整される。なお、この場合には、走査用レーザ100とサーボ用レーザ500のレーザ波長を相違させる必要はない。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係るビーム照射装置の構成を示す図 実施の形態に係るビーム照射ヘッドの光学系とレーザ出力を示す図 実施形態に係るレンズアクチュエータの構成を示す図 走査レーザ光の出射角度とサーボレーザ光の収束位置の関係を示す図 実施形態に係るPSDの構造を示す図 実施形態に係るPSDの構造と位置検出電圧の変動を説明する図 実施形態に係る軌道サーボの掛け方を説明する図 実施形態に係る軌道サーボの掛け方の変更例を説明する図 実施の形態に係るビーム照射ヘッドの光学系の変更例を示す図
符号の説明
10 制御回路
30 レーザ駆動回路
100 走査用レーザ
300 アクチュエータ
301 走査レンズ
400 ダイクロイックミラー
401 偏光ミラー
500 サーボ用レーザ
700 PSD

Claims (4)

  1. 第1のレーザ光を出射する第1の光源と、
    第2のレーザ光を出射する第2の光源と、
    前記第1および第2のレーザ光が入射されるレンズと、
    前記レンズをこれらレーザ光の光軸に垂直な方向に駆動するアクチュエータと、
    受光面上における受光位置に応じた検出信号を出力する光検出器と、
    前記レンズを透過した前記第2のレーザ光を前記光検出器に導く光学素子と、
    を有することを特徴とするビーム照射装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の光源は、第1の波長のレーザ光を出射し、
    前記第2の光源は、前記第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射し、
    前記光学素子は、これら波長の相違に基づいて第1のレーザ光と第2のレーザの光路を調整するダイクロイックミラーを含む、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  3. 請求項1において、
    前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光は、前記光学素子に入射する際の偏光面が互いに相違しており、
    前記光学素子は、偏光面の相違に基づいて第1のレーザ光と第2のレーザ光の光路を調整する偏光ミラーを含む、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項において、
    照射目標位置に応じたタイミングにて前記第1のレーザ光をパルス状に発光するよう前記第1の光源を制御するとともに、一定の出力レベルにて第2のレーザ光を常時発光するよう前記第2の光源を制御するレーザ制御回路を有する、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
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