JP2008225285A - ビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2軸駆動方式のビーム照射装置において、目標領域におけるビームの照射位置を、簡素な構成にて円滑に検出できるようにする。
【解決手段】ミラーホルダ10の支軸12の端部にレーザチップ50を配置し、レーザチップ50からのレーザ光を受光するPSD60をベース300側に配置する。こうすると、ミラー面の傾き状態がレーザ光の出射方向にダイレクトに反映される。よって、これを受光するPSD60からの出力をもとに、ミラー13の回動状態を精度良く検出でき、その結果、ビームスキャン位置の検出精度を高めることができる。また、支軸12の端部に小さなレーザチップ50を配する構成であるため、ミラーホルダ10に付加される構成を極めて簡素かつ小型化することができる。よって、ミラーホルダ10の構成の簡素化と、ミラー13の駆動レスポンスの向上が図られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、目標領域にレーザ光を照射するビーム照射装置に関し、特に、目標領域にレーザ光を照射したときの反射光をもとに、目標領域内における障害物の有無や障害物までの距離を検出する、いわゆるレーザレーザに搭載されるビーム照射装置に用いて好適なものである。
近年、走行時の安全性を高めるために、走行方向前方にレーザ光を照射し、その反射光の状態から、目標領域内における障害物の有無や障害物までの距離を検出するレーザレーダが、家庭用乗用車等に搭載されている。一般に、レーザレーダは、レーザ光を目標領域内でスキャンさせ、各スキャン位置における反射光の有無から、各スキャン位置における障害物の有無を検出し、さらに、各スキャン位置におけるレーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの所要時間をもとに、そのスキャン位置における障害物までの距離を検出するものである。
レーザレーダの検出精度を高めるには、レーザ光を目標領域内において適正にスキャンさせる必要があり、また、レーザ光の各スキャン位置を適正に検出する必要がある。これまでに、レーザ光のスキャン機構として、ポリゴンミラーを用いるスキャン機構と、走査用レンズを2次元駆動するレンズ駆動タイプのスキャン機構が知られている。
ポリゴンミラーを用いるスキャン機構は、ポリゴンミラーを回転させながら、レーザ光をポリゴンミラー側面に照射することによって、レーザ光をスキャンさせるものである。ポリゴンミラーは、断面多角形となっており、且つ、各側面にミラーが形成されている。ポリゴンミラーを回転させながらレーザ光を側面に照射することにより、各側面に対するレーザ光の入射角度が変化し、その反射光がポリゴンミラーの回転方向にスキャンされる。
しかし、このスキャン機構では、ミラー面の平面精度やミラーの回転状態がスキャン性能に大きく影響するため、高精度の平面加工技術や、高性能モータの適用が必要となる。また、レーザ光に対するミラー面の角度変化が小さいため、レーザ光の振り角をあまり大きくできないとの問題が生じる。
これに対し、レンズアクチュエータを用いたスキャン機構(たとえば、以下の特許文献1参照)では、レンズ駆動によってスキャンが行われるため、比較的簡単な構成にて、2次元方向のスキャン動作を実現できる。しかし、このアクチュエータでは、レンズが板バネやワイヤによって支持されるため、外部からの振動に弱いとの問題があり、また、振動抑制のために板バネやワイヤの剛性を高めると、スキャン動作のレスポンス特性が低下するとの問題がある。また、スキャン動作時にレーザ光がレンズ光軸に対して偏心した位置に入射するため、レーザ光の強度分布に歪が生じるとの問題が生じる。
なお、以下の特許文献2には、2つのスキャンミラーを用いてレーザ光を2次元方向にスキャンさせる構成が示されている。このように、スキャン手段としてミラーを用いると、レーザ光の強度分布に生じる歪の問題を解消できる。しかし、この構成によれば、2つのスキャンミラーをそれぞれ独立駆動するため、ミラー毎にアクチュエータを配する必要があり、構成の複雑化と大型化を招く。また、各スキャンミラーの回動状態をモニタするための構成をスキャンミラー毎に配する必要があるため、これによっても、構成の複雑化と大型化を招くことになる。
これに対し、出願人は、先に特願2006−121762号を出願し、簡単な構成にて、レスポンス特性を高めることができ、かつ、レーザ光の歪みを抑制できるアクチュエータを提案した。この発明に係るアクチュエータでは、ミラーが2軸駆動可能に支持され、コイルとマグネット間の電磁駆動力によって、ミラーが各駆動軸を軸として回動される。レーザ光は、ミラーに斜め方向から入射され、ミラーが各駆動軸を軸として2次元駆動されることにより、ミラーによるレーザ光の反射光が、目標領域内において、2次元方向に走査される。
特開平11−83988号公報 特開平9−15518号公報
本発明は、2軸駆動方式のビーム照射装置において、目標領域におけるビームの照射位置を、簡素な構成にて円滑に検出できるようにすることを課題とする。特に、ビーム照射位置を検出するための構成を小型かつ低コスト化でき、かつ、ビーム照射位置を精度良く検出できるようにすることを課題とする。
本発明に係るビーム照射装置は、ミラーと、前記ミラーを保持するミラーホルダと、前記ミラーホルダを第1の方向に回動可能に軸支する第1の保持体と、前記第1の保持体を前記第1の方向に垂直な第2の方向に回動可能に軸支する第2の保持体と、前記第1および第2の保持体をそれぞれ前記第1および第2の方向に駆動する電磁駆動部と、前記ミラーホルダに一体的に配された発光素子と、前記発光素子からの光を受光してその受光位置に応じた信号を出力する光検出器とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ミラーホルダに発光素子が装着されるため、ミラー面の傾き状態を発光素子からの光の出射方向にダイレクトに反映することができる。よって、これを受光する光検出器からの出力をもとに、ミラーの回動状態を精度良く検出することができ、その結果、ビームのスキャン位置の検出精度を高めることができる。
本発明において、発光素子は、ミラーホルダの回動軸に装着することができる。
また、本発明において、発光素子は、レーザチップまたはLEDチップとすることができる。この場合、ミラーホルダに小さなレーザチップまたはLEDチップを配する構成であるから、ミラーの回動状態を検出するための構成としてミラーホルダに付加される構成を極めて簡素かつ小型のものとすることができ、よって、ミラーホルダの構成の簡素化と、ミラーの駆動レスポンスの向上を図ることができる。
また、本発明において、光検出器はPSDまたは4分割センサとすることができる。
さらに、本発明において、電磁駆動部は、ミラーホルダと第1の保持体にそれぞれ配された第1および第2のコイルと、第2の保持体に第1および第2のコイルに対向するよう配置された第1および第2のマグネットとを有する構成とすることができる。このように、可動部であるミラーホルダと第1の保持体にコイルを配するようにすると、可動部が軽量化されるため、ミラーのレスポンス特性を高めることができる。
以上のとおり、本発明によれば、2軸駆動方式のビーム照射装置において、目標領域におけるビームの照射位置を、簡素な構成にて円滑に検出でき、特に、ビーム照射位置を検出するための構成を小型かつ低コスト化でき、かつ、ビーム照射位置を精度良く検出することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1に、実施の形態に係るビーム照射用アクチュエータの構成を示す。同図(a)はアクチュエータの分解斜視図、同図(b)はアセンブル状態にあるアクチュエータの斜視図である。
同図(a)において、10は、ミラーホルダである。ミラーホルダ10には、端部に抜け留めを有する支軸11、12が形成されている。また、ミラーホルダ10の前面にはミラー13が装着されており、背面にはコイル14が装着されている。なお、コイル14は、方形状に巻回されている。さらに、支軸12の端部には、後述の如くレーザチップが装着される。
20は、ミラーホルダ10をX−Y平面方向に回動可能に軸支する可動枠(第1の保持体)である。可動枠20には、ミラーホルダ10を収容するための開口21が形成され、また、ミラーホルダ10の支軸11、12と係合する溝22、23が形成されている。さらに、可動枠20の側面には、端部に抜け留めを有する支軸24、25が形成され、背面には、コイル26が装着されている。コイル26は、方形状に巻回されている。
30は、可動枠20をY−Z平面方向に回動可能に軸支する固定枠(第2の保持体)である。固定枠30には、可動枠20を収容するための凹部31が形成され、また、可動枠20の支軸24、25と係合する溝32、33が形成されている。さらに、固定枠30の内面には、コイル14に磁界を印加するマグネット34と、コイル26に磁界を印加するマグネット35が装着されている。なお、溝32、33は、それぞれ固定枠30の前面から上下2つのマグネット35間の隙間内まで延びている。
40は、可動枠20の支軸24、25が溝32、33から脱落しないよう、支軸24、25を前方から押さえる押さえ板である。なお、ミラーホルダ10の支軸11、12を可動枠20の溝22、23から脱落しないよう規制する押さえ板は、図示省略されている。
アクチュエータをアセンブルする際には、ミラーホルダ10の支軸11、12を可動枠20の溝22、23に係合させ、さらに、支軸11、12の前面を押さえるようにして、押さえ板(図示せず)を可動枠20の前面に装着する。これにより、ミラーホルダ10が、可動枠20によって、X−Y平面方向に回動可能に支持される。
このようにしてミラーホルダ10を可動枠20に装着した後、可動枠20の支軸24、25を固定枠30の溝32、33に係合させ、さらに、支軸32、33の前面を押さえるようにして、押さえ板40をマグネット35の前面に装着する。これにより、可動枠20が、Y−Z平面方向に回動可能に固定枠30に装着され、アクチュエータのアセンブルが完了する。その後、支軸12の端部にレーザチップが装着される。
ミラーホルダ10が可動枠20に対しX−Y平面方向に回動すると、これに伴ってミラー13と、支軸12の端部に装着されたレーザチップが回動する。また、可動枠20が固定枠30に対しY−Z平面方向に回動すると、これに伴ってミラーホルダ10が回動し、ミラーホルダ10と一体的にミラー13とレーザチップが回動する。このように、ミラーホルダ10は、互いに直交する支軸11、12と支軸24、25によって、2次元方向に回動可能に支持され、ミラーホルダ10の回動に伴って、レーザチップが回動する。
なお、同図(b)に示すアセンブル状態において、2つのマグネット34は、コイル14をX軸方向に2分割したときの各分割パートにそれぞれ対向している。これら2つのマグネット34は、コイル14に電流を印加すると、コイル14の各分割パートにそれぞれY軸に平行な反対方向の電磁駆動力が生じるよう極性が調整されている。このため、コイル14に所定方向の電流を印加すると、コイル14に生じる電磁駆動力によって、ミラーホルダ10が、支軸11、12を軸として、X−Y平面方向に回動する。
また、同図(b)に示すアセンブル状態において、上下方向に分割された2つのマグネット35は、Z軸方向に平行なコイル26の一辺をZ軸方向に2分割したときの各分割パートにそれぞれ対向している。ここで、2つのマグネット35は、コイル26に電流を印加すると、コイル26の各分割パートにそれぞれY軸に平行な反対方向の電磁駆動力が生じるよう極性が調整されている。このため、コイル26に電流を印加すると、コイル26に生じる電磁駆動力によって、可動枠20が、支軸24、25を軸として、Y−Z平面方向に回動する。
このように、コイル14とコイル26に電流を印加することにより、ミラーホルダ10と可動枠20がそれぞれX−Y平面方向およびY−Z平面方向に回動する。これにより、ミラー13とレーザチップが、ミラーホルダ10と一体となって、X−Y平面方向およびY−Z平面方向に回動する。
図2は、支軸12の端部に対するレーザチップの装着状態を示す図である。同図(a−2)および(b−2)は、レーザチップが正面を向くときの状態を示す平面図および側面図、同図(a−1)および(b−1)は、同図(a−2)および(b−2)の状態から、支軸12が図中の矢印A方向に回動したときの状態を示す平面図および側面図、同図(a−3)および(b−3)は、同図(a−2)および(b−2)の状態から、支軸12が図中の矢印B方向に回動したときの状態を示す平面図および側面図である。図中、実線矢印は、レーザ光の出射方向である。
レーザチップ50は、ヒートシンク51を介して支軸12の端部に装着されている。ここで、レーザチップ50は、発光部50aが支軸12の軸中心に位置し、かつ、レーザ光の出射方向が支軸12の中心軸に対し垂直となるよう、支軸12の端部に装着されている。したがって、レーザチップ50の発光部50aは、支軸12が回動しても位置変位を起こさず、軸中心上で回転するのみとなる。
同図(a−2)の状態から、ミラーホルダ10が支軸11、12を軸として図中の矢印A方向に回転すると、レーザ光の出射方向が同図(a−1)に示す方向へと変化し、また、ミラーホルダ10が図中の矢印B方向に回転すると、レーザ光の出射方向が同図(a−3)に示す方向へと変化する。つまり、図1(b)において、ミラー13が支軸11、12を軸としてX−Y平面方向に回動すると、これに伴って、レーザ光の出射方向もX−Y平面方向に回動する。
また、図1(b)において、ミラー13が可動枠20と一体的に支軸24、25を軸としてY−Z平面方向に回動すると、これに伴って支軸11、12がY−Z平面方向に傾き、支軸12の端部に装着されたレーザチップ50も、支軸11、12の傾きに伴ってY−Z平面方向に傾く。したがって、レーザ光の出射方向は、ミラー13がY−Z平面方向に回動するに伴って、Y−Z平面に回動する。
図3は、図1(b)に示すアクチュエータ100が装着された状態の光学系の構成を示す図である。
図3において、300は、光学系を支持するベースである。ベース300には、凹部301が形成され、この凹部301にレーザチップ50が収容されるようにして、アクチュエータ100がベース300上に装着されている。
ベース300の上面には、ミラー201、202と、ビーム整形用のレンズ203、204が装着されている。また、ベース300には、ミラー201に対向する位置にレーザ光源(図示せず)が装着されている。
レーザ光源(図示せず)から上向きに出射されたレーザ光は、ミラー201によって水平方向に反射された後、さらにミラー202によって、進行方向が水平方向に90度折り曲げられる。その後、レーザ光は、レンズ203、204によって、それぞれ、水平方向および鉛直方向の収束作用を受ける。なお、レンズ203、204は、目標領域(たとえば、ビーム出射口から前方100m程度の位置に設定される)におけるビーム形状が、所定の大きさ(たとえば、縦2m、横1m程度の大きさ)になるようレンズ面が設計されている。
レンズ203、204を透過したレーザ光は、アクチュエータ100のミラー13に入射し、ミラー13によって目標領域に向かって反射される。アクチュエータ100によってミラー13が2次元駆動されることにより、レーザ光が目標領域内において2次元方向にスキャンされる。
アクチュエータ100は、ミラー13が中立位置にあるときに、レンズ204からのレーザ光がミラー13のミラー面に対し水平方向において45度の入射角で入射するよう配置されている。なお、「中立位置」とは、ミラー面が鉛直方向に対し平行で、且つ、レーザ光がミラー面に対し水平方向において45度の入射角で入射するときのミラー13の位置をいう。
凹部301の内側面には、レーザチップ50に対向する位置にPSD(Position Sensing Device)60が装着されている。ここで、PSD60は、ミラー13が中立位置にあるときに、レーザチップ50からのレーザ光が受光面の中心位置に照射されるよう配置されている。
図4(a)は、PSD60の構成を示す図(側断面図)、図3(b)はPSD60の受光面を示す図である。
図4(a)を参照して、PSD60は、N型高抵抗シリコン基板の表面に、受光面と抵抗層を兼ねたP型抵抗層を形成した構造となっている。抵抗層表面には、同図(b)の横方向における光電流を出力するための電極X1、X2と、縦方向における光電流を出力するための電極Y1、Y2(同図(a)では図示省略)が形成されている。また、裏面側には共通電極が形成されている。
受光面にレーザ光が照射されると、照射位置に光量に比例した電荷が発生する。この電荷は光電流として抵抗層に到達し、各電極までの距離に逆比例して分割されて、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される。ここで、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流は、レーザ光の照射位置から各電極までの距離に逆比例して分割された大きさを有している。よって、電極X1、X2、Y1、Y2から出力される電流値をもとに、受光面上における光の照射位置を検出することができる。
図5は、PSD60からの信号を処理する処理回路の構成を示す図である。
電極Y1、Y2から出力された信号は、それぞれ、アンプ404、401で増幅された後、減算回路405で減算される。これにより、電極Y1−Y2方向におけるレーザ光の照射位置を示す信号が生成される(Y出力)。また、電極X1、X2から出力された信号は、それぞれ、アンプ403、402で増幅された後、減算回路406で減算される。これにより、電極X1−X2方向におけるレーザ光の照射位置を示す信号が生成される(X出力)。これら、X出力とY出力をもとに、受光面上における光の照射位置が検出される。
なお、アンプ401〜404から出力される信号は、加算回路407によって加算される。これにより、受光面に照射されたレーザ光の全光量を示す信号が生成される(SUM出力)。この信号は、レーザチップ50の出力パワーを調整するAPC(Automatic Power Control)回路に入力され、パワー調整用のモニタ信号として利用される。このようにPSD60からの信号をパワー調整用のモニタ信号として利用することにより、レーザチップ50の装着位置にパワーモニタ用のフォトダイオードを配する必要がなくなる。つまり、支軸12の端部には、レーザチップ50のみを配すればよく、これにより、構成の簡素化と、ミラーホルダ10の軽量化、ひいては、ミラー13の駆動レスポンスの向上を図ることができる。
図3に戻り、レーザチップ50から出射されたレーザ光は、レーザチップ50に対向配置されたPSD60に照射される。ここで、PSD60上におけるレーザ光の照射位置は、レーザチップ50の傾斜状態に応じて変位する。上記のとおり、レーザチップ50はミラー13と一体的に回動するため、ミラー13の回動位置とレーザチップ50の回動位置は一対一に対応する。したがって、レーザチップ50から出射されたレーザ光のPSD60受光面上における照射位置は、ミラー13の回動位置に対応することとなる。よって、PSD60受光面上におけるレーザ光の照射位置をもとにミラー13の回動位置を検出することができ、さらには、目標領域内におけるビームのスキャン位置を検出することができる。
本実施の形態によれば、支軸12の端部にレーザチップ50が装着されるため、ミラー面の傾き状態をレーザ光の出射方向にダイレクトに反映することができる。よって、これを受光するPSD60からの出力をもとに、ミラー13の回動状態を精度良く検出することができ、その結果、ビームのスキャン位置の検出精度を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、支軸12の端部に小さなレーザチップ50を配する構成であるから、ミラー13の回動状態を検出するための構成としてミラーホルダ10に付加される構成を極めて簡素かつ小型のものとすることができ、よって、ミラーホルダ10の構成の簡素化と、ミラー13の駆動レスポンスの向上を図ることができる。
このように、本実施の形態によれば、簡素かつ小型化された構成をもってミラー13の回動状態を円滑かつ精度良く検出することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記の他に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、レーザチップ50からのレーザ光をPSD60で受光するようにしたが、図6にしめすように、4分割センサ61によってレーザ光を受光するよう構成することもできる。この場合、4分割センサ61は、ミラー13が中立位置にあるときに。レーザ光の光軸が2つの分割線の交点を貫くように配置される。
センサS1〜S4から出力された信号は、それぞれ、アンプ411〜414によって増幅される。アンプ411、412からの信号と、アンプ413、414からの信号は、それぞれ、加算回路415、416で加算され、加算回路415、416からの信号が、減算回路419で減算される。これにより、図4(b)に示す電極Y1−Y2方向におけるレーザ光の照射位置を示す信号が生成される(Y出力)。また、アンプ411、414からの信号と、アンプ412、413からの信号は、それぞれ、加算回路417、418で加算され、加算回路417、418からの信号が、減算回路420で減算される。これにより、図4(b)に示す電極X1−X2方向におけるレーザ光の照射位置を示す信号が生成される(X出力)。
さらに、加算回路415〜418から出力される信号は、加算回路421によって加算される。これにより、4分割センサに照射されたレーザ光の全光量を示す信号が生成される(SUM出力)。この信号は、上記実施の形態と同様、レーザチップ50の出力パワーを調整するAPC回路に入力され、パワー調整用のモニタ信号として利用される。
図6の構成によれば、レーザチップ50からのレーザ光を受光する受光素子として安価な4分割センサを用いることができるため、上記実施の形態に比べ、コストの低減を図ることができる。
なお、レーザ光は、レーザチップ50から拡散状態で出射されるため、レーザチップ50とPSD60の距離が離れるほど、受光面上におけるレーザ光のビームスポットは大きくなる。この場合、PSD60の受光面をビームスポットのサイズに応じて広げる必要があるが、レーザチップ50とPSD60の間にレーザ光を収束させるためのレンズを配置して受光面上におけるビームスポットを絞るようにすれば、PSD60の受光面を小さくすることができる。ただし、この場合には、レンズを配する分だけ部品点数の増加とコストの上昇を招くこととなる。
また、上記実施の形態では、レーザチップ50を支軸12の端部に配するようにしたが、ミラー13が装着される板状部の裏面等、ミラーホルダ10の他の部分にレーザチップを配するようにしても良い。この場合、適宜、PSD60または4分割センサ61の配置位置が変更される。
さらに、上記実施の形態では、レーザチップ50をミラーホルダ10に装着するようにしたが、LED(Light Emitting Diode)チップをミラーホルダ10に装着するようにすることもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係るビーム照射用アクチュエータの構成を示す図 実施の形態に係るレーザチップの装着状態を示す図 実施の形態に係るビーム照射装置の構成(光学系)を示す図 実施の形態に係るPSDの構成を示す図 実施の形態に係るPSDの信号処理回路の構成を示す図 実施の形態に係るPSDの信号処理回路の構成の変更例を示す図
符号の説明
10 ミラーホルダ
12 支軸
13 ミラー
14 コイル
20 可動枠(第1の保持体)
26 コイル
30 固定枠(第2の保持体)
34 マグネット
35 マグネット
50 レーザチップ
60 PSD(光検出器)
61 4分割センサ(光検出器)

Claims (5)

  1. ミラーと、
    前記ミラーを保持するミラーホルダと、
    前記ミラーホルダを第1の方向に回動可能に軸支する第1の保持体と、
    前記第1の保持体を前記第1の方向に垂直な第2の方向に回動可能に軸支する第2の保持体と、
    前記第1および第2の保持体をそれぞれ前記第1および第2の方向に駆動する電磁駆動部と、
    前記ミラーホルダに一体的に配された発光素子と、
    前記発光素子からの光を受光してその受光位置に応じた信号を出力する光検出器とを有する、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  2. 請求項1に記載のビーム照射装置において、
    前記発光素子は、ミラーホルダの回動軸に装着されている、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  3. 請求項1または2に記載のビーム照射装置において、
    前記発光素子は、レーザチップまたはLEDチップである、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のビーム照射装置において、
    前記光検出器は、PSDまたは4分割センサである、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のビーム照射装置において、
    前記電磁駆動部は、前記ミラーホルダと前記第1の保持体にそれぞれ配された第1および第2のコイルと、前記第2の保持体に前記第1および第2のコイルに対向するよう配置された第1および第2のマグネットとを有する、
    ことを特徴とするビーム照射装置。
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