JP2007247305A - 押付具、床材押付具および木質床の施工方法 - Google Patents

押付具、床材押付具および木質床の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性および取扱性に優れ、床材に十分な荷重を加えることができる押付具を提供する。
【解決手段】本発明は、床下地1に敷設された床材5を押さえ付けて定着させるための床材押付具を対象とする。ベースフレーム11と、ベースフレーム11に回転自在に取り付けられた押付ローラー12と、ベースフレーム11に取り付けられた第1および第2操作部材15,16と、を備える。作業者により一方の手H1で第1操作部材15が把持されつつ、他方の手H2で第2操作部材16を介して押付ローラー11が下方に押さえ付けられて、走行操作されることにより、押付ローラー11が床材5を押し付けた状態で、床材上を走行されるよう構成される。
【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば床材によって床仕上げを行う際に、敷設した床材を床下地に押し付けて定着させるための押付具、床材押付具および木質床の施工方法に関する。
一般住宅や集合住宅において、クッションフロアやタイルカーペットのように多数の床材を敷設して床仕上げすることは一般に行われている。
このような床仕上げ方法において、施工作業性の向上などを目的として、床材を床下地に両面テープや接着剤などによって貼着するようにした工法が周知である。
床材を床下地に貼着する場合、床下地上に敷設した床材をローラーなどの床材押付具によって床下地上に押し付けることによって、床材を圧着させるようにしている。
たとえば下記特許文献1に示す床材押付具は、押付ローラーを回転自在に支持するベースフレームに、ウエイトと、操作用ハンドルとが設けられている。この床材押付具は比較的大型のもので、作業者は立ったままの状態で、両手でハンドルを持って床材上を走行させることにより、ウエイトの荷重によって、床材がローラーを介して床下地に押し付けられるものである。
また下記特許文献2示す床材押付具は、ローラーを回転自在に支持するベースフレームに把手が設けられている。この床材押付具は比較的小型のもので、作業者は低い姿勢をとりつつ、片手で把手を握って操作することにより、床材上を走行させるものである。
特開平11−293907号(図1−4) 実公昭55−54762号(第1−3図)
しかしながら、特許文献1に示す従来の床材押付具は、ウエイトなどが設けられた大型高重量のものであるため、小回りが利かず、たとえば壁際や入隅部に沿って的確に走行させることが困難であり、操作性に劣っている。このためたとえば壁際を走行させる際に、幅木、クロスなどの壁面に衝突して、壁面を傷付けてしまうおそれがあった。
さらに同文献の床材押付具は、高重量大型であるため、持ち運びが面倒で、取扱性にも劣るという問題を抱えている。
一方、特許文献2に示す従来の床材押付具は、小型軽量のものであるため、小回りが利き、壁際や入隅部にも的確に走行させることができ、良好な操作性を有するとともに、持ち運びも容易に行えて、取扱性にも優れている。
しかしながら、特許文献2の床材押付具は、片手で操作できる程度の軽量のものであるため、床材上を走行させたとしても、床材に十分な荷重を加えることができず、床材を確実に定着させることが困難である。このためたとえば、床材施工後に、床材に浮きや、剥がれが発生するという問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、操作性および取扱性に優れるとともに、床材施工面などの施工面に十分な荷重を加えることができる押付具、床材押付具および木質床の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の構成を要旨としている。
[1] 施工面を押さえ付けるための押付具であって、
ベースフレームと、
前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、
前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備え、
作業者により一方の手で前記第1操作部材が把持されつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーが下方に押さえ付けられて、走行操作されることにより、前記押付ローラーが施工面を押し付けた状態で、施工面上を走行されるよう構成されたことを特徴とする押付具。
[1a] 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
前記第1操作部材は、前記押付ローラーの上方において、ローラーの軸心に対し走行方向に離間して配置される前項1に記載の押付具。
[1b] 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
前記第2操作部材は、前記押付ローラーの上方において、前記複数の押付ローラーの中間位置に配置される前項1または1aに記載の押付具。
[1c] 前記第1操作部材は、前記押付ローラーの走行方向に沿って延びる第1把持部材によって構成される前項1〜1bのいずれか1項に記載の押付具。
[1d] 前記第2操作部材は、前記押付ローラの軸心に沿って延びる第2把持部材によって構成される前項1〜1cのいずれか1項に記載の押付具。
[2] 床下地に敷設された床材を押さえ付けて定着させるための床材押付具であって、
ベースフレームと、
前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、
前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備え、
作業者により一方の手で前記第1操作部材が把持されつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーが下方に押さえ付けられて、走行操作されることにより、前記押付ローラーが床材を押し付けた状態で、床材上を走行されるよう構成されたことを特徴とする床材押付具。
[3] 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
前記第1操作部材は、前記押付ローラーの上方において、ローラーの軸心に対し走行方向に離間して配置される前項2に記載の床材押付具。
[3a] 前記第1操作部材の操作部(把持部)が、前記押付ローラーの上方において、ローラー軸心に対し走行方向に離間して配置される前項3に記載の床材押付具。
[4] 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
前記第2操作部材は、前記押付ローラーの上方において、前記複数の押付ローラーの中間位置に配置される前項2または3に記載の床材押付具。
[5] 前記第1操作部材は、前記押付ローラーの走行方向に沿って延びる第1把持部材によって構成される前項2〜4のいずれか1項に記載の床材押付具。
[5a] 前記第2操作部材は、水平に配置される平板形状の押込操作板によって構成される前項5に記載の床材押付具。
[5b] 前記押込操作板は、前記第1把持部材の前方に設けられる前項5aに記載の床材押付具。
[5c] 前記押込操作板および前記第1把持部材は前後に並んで直線上に配置される前項5bに記載の床材押付具。
[5d] 前記第1操作部材は、前記押付ローラーの走行方向に沿って延びる把持グリップによって構成される前項5に記載の床材押付具。
[6] 前記第2操作部材は、前記押付ローラの軸心に沿って延びる第2把持部材によって構成される前項2〜5のいずれか1項に記載の床材押付具。
[6a] 前記第1操作部材は、前記押付ローラーの走行方向に沿って延びる第1把持レバーによって構成される前項6に記載の床材押付具。
[6b] 前記把持レバーは、前後方向に沿う中心軸線に対しやや側方に位置ずれした位置に配置される前項6に記載の床材押付具。
[7] 基材と、その基材上に積層された化粧層と、を備え、前記基材が、高比重シートからなる高比重層上に、木質繊維板からなる木質層が積層された複数の木質床材を準備する工程と、
ベースフレームと、前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備えた床材押付具を準備する工程と、
前記複数の木質床材を床下地上に敷設する工程と、
床下地上の前記木質床材を床材押付具により押さえ付けて定着させる工程と、を含み、
前記床材押付具によって前記木質床材を押さえ付ける際に、作業者により一方の手で前記第1操作部材を把持しつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーを下方に押し付けて、走行操作するようにしたことを特徴とする木質床の施工方法。
[8] 基材と、その基材上に積層された化粧層と、を備え、前記基材が、木質繊維板からなる上下の木質層間に、高比重シートからなる高比重層が介層された複数の木質床材を準備する工程と、
ベースフレームと、前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備えた床材押付具を準備する工程と、
前記複数の木質床材を床下地上に敷設する工程と、
床下地上の前記木質床材を床材押付具により押さえ付けて定着させる工程と、を含み、
前記床材押付具によって前記木質床材を押さえ付ける際に、作業者により一方の手で前記第1操作部材を把持しつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーを下方に押し付けて、走行操作するようにしたことを特徴とする木質床の施工方法。
上記発明[1]における押付具によれば、作業者は一方の手で把持しつつ、他方の手で押さえ込みながら走行操作させるものであるため、施工面がローラーによって強く押し付けられる。
さらに本発明の押付具は、高重量のウエイトなどを設置するものではなく、小型軽量化を図ることができるため、良好な操作性を得ることができるとともに、持ち運びなどの取扱も容易に行うことができる。
上記発明[2]における床材押付具によれば、上記と同様に、床材がローラーによって強く押し付けられて、安定状態に定着される。
また本発明の床材押付具は、上記と同様に、小型軽量化を図ることができるため、良好な操作性を得ることができるとともに、持ち運びなどの取扱も容易に行うことができる。
上記発明[3]における床材押付具によれば、現場作業者の粗雑作業などによる床材の押付不足も有効に防止することができる。すなわち作業者が仮に、一方の手で第1操作部材を持ってその片手で走行操作しようとした場合、第1操作部材の操作部(把持部)が、ローラーから離間しているため、片手操作では不安定となり、安定させて走行させることができなくなってしまう。このため、作業者は自然に両手を使用し、つまり一方の手で第1操作部材を持って、他方の手で第2操作部材を押さえ付けて、安定させた状態で操作するようになり、十分な荷重を加えることができて床材を確実に押し付けることができる。
上記発明[4]における床材押付具によれば、第2操作部材を、複数の押付ローラーの中間位置に配置しているため、第2操作部材に加えられた荷重は、ローラーを介してバランス良く均等に床材に作用するから、床材にバランス良く十分な荷重を確実に加えることができ、床材をより一層安定した状態に定着させることができる。
上記発明[5]における床材押付具によれば、第1操作部材を把持し易くなり、走行時の操作性を一層向上させることができる。
上記発明[6]における床材押付具によれば、第2操作部材を把持しつつ押さえ付けることができるため、より確実に荷重を加えることができ、床材をなお一層安定した状態に定着させることができる。
上記発明[7][8]における木質床の施工方法によれば、上記の床材押付具を用いて、柔軟な特有構成の木質床材を施工するものであるため、上記の効果をより一層確実に得ることができる。
<第1実施形態>
図1〜3はこの発明の第1実施形態である床材押付具(10)を示す図である。これらの図に示すように、本実施形態の床材押付具(10)は、床下地(1)に敷設された木質化粧床材(5)を押さえ付けて定着させるためのものである。この床材押付具(10)は、ベースフレーム(11)と、ベースフレーム(11)に設けられる一対の押付ローラー(12)(12)と、第1操作部材(第1把持部材)としての把持グリップ(15)と、第2操作部材としての押付操作板(16)と、を基本的な構成要素として備えている。
ベースフレーム(11)は、金属製帯板部材によって構成され、上下方向に沿って垂直に配置されている。
一対の押付ローラー(12)(12)は、ベースフレーム(11)の下端両側に設けられる。すなわちベースフレーム(11)の下端両側には、水平方向に沿って両側(左右方向)に延びるローラー支持軸(12a)が固定されており、このローラー支持軸(12a)にローラー(12)(12)が回転自在に取り付けられている。これにより一対のローラー(12)(12)は、互いの軸心が左右方向(水平方向)の直線上に配置されるように一列に並んで配置される。さらに一対のローラー(12)(12)間、つまり複数のローラー(12)(12)の中間位置にベースフレーム(11)が配置される。
ベースフレーム(11)の上端には、前後方向に沿って水平に配置された金属製支持ロッド(13)の前端が固定されている。
さらに支持ロッド(13)上には、平板形状の金属製押込操作板(16)が水平に配置された状態で固定されている。この押込操作板(16)は、一対のローラー(12)(12)の中間位置のほぼ上方において、前後方向に沿う中心線が支持ロッド(13)およびベースフレーム(11)に一致するように配置されている。
また支持ロッド(13)の後側部には、前後方向に沿って延びるように水平に配置された軟質合成樹脂製の把持グリップ(15)が嵌着固定されている。
この把持グリップ(15)は、その前後方向の中心軸が支持ロッド(13)の中心軸に対し同一直線上に配置されるとともに、ローラー(12)の軸心に対し直交するように配置されている。さらにこの把持グリップ(15)は、平面視において、ローラー(12)(12)の軸心に対し、走行方向(後方)に離間して配置されている。
以上の構成の床材押付具(10)を用いて、床下地(1)上に両面テープや、接着剤、粘着剤(ピールアップ接着剤)などを介して敷設された木質化粧床材(5)を定着させるには図2,3に示すように、作業者は、ローラー(12)を床材(5)上に設置して、一方の手(H1)で把持グリップ(15)を把持しつつ、他方の手(H2)で押込操作板(16)を下方に押さえ込むように荷重を加えながら、床材押付具(10)を床材上に沿って走行させる。これにより床材(5)がローラー(12)(12)によって強く押し付けられて、安定状態に定着される。従って施工後において床材(5)に浮きや、剥がれが生じるのを確実に防止することができる。特に後述するように、柔軟性のある特有構成の床材(5)を使用する場合には、上記床材押付具(10)を用いることによって、床材(5)を確実に安定した状態に定着させることができ、床材押付具(10)と床材(5)との組み合わせによって相乗的な効果を発揮するものである。
また本実施形態の床材押付具(10)においては、押込操作板(16)をベースフレーム(11)を介して一対のローラー(12)(12)の中間位置上方に配置しているため、押込操作板(16)に加えられた荷重は直接、ローラー(12)(12)に作用して、床材(5)を押し込むことができる。このため床材(5)に十分な荷重を容易に加えることができ、床材(5)を確実に定着させることができる。しかも押込操作板(16)が一対のローラー(12)(12)の中間位置に配置されているため、押込操作板(16)に加えられた荷重は、ローラー(12)(12)にバランス良く均等に加わり、ローラー(12)(12)の走行領域全域を均等な荷重で押し込むことができ、より安定した状態に床材(5)を定着させることができ、良好な仕上がり具合を得ることができる。
また本実施形態の床材押付具(10)は、現場作業者の粗雑作業による床材(5)の押付不足も有効に防止することができる。すなわち作業者が安易に片手作業で床材押付具(10)を操作しようとした場合たとえば、他方の手(H2)を使用せずに、一方の手(H1)だけで把持グリップ(15)を持って操作しようとした場合、本実施形態の床材押付具(10)は、把持グリップ(15)が、ローラー(12)(12)に対し後方に離間した位置に配置されているため、片手(H1)で把持グリップ(15)を持っただけでは、床材(5)に設置した際に不安定となり、安定させて走行させることができなくなってしまう。このように片手作業では、床材押付具(10)が安定しないため、作業者は自然に両手を使用し、つまり一方の手(H1)で把持グリップ(15)を持って、他方の手(H2)で押込操作板(16)を押さえて、安定させた状態で床材押付具(10)を操作するようになる。このため十分に荷重を加えて床材(5)を確実に押し付けることができ、作業者の粗雑作業による床材の押付不足を有効に防止することができる。
さらに本実施形態の床材押付具(10)は、把持グリップ(15)が前後方向(走行方向)に沿って配置されているため、走行操作する際に、把持グリップ(15)を握り易くなり、より一層操作性を向上させることができる。
また本実施形態の床材押付具(10)は、高重量のウエイトなどを設置するものではなく、小型軽量化を図ることができるため、この点においても、より一層良好な操作性を得ることができる。このため壁際や入隅部に沿って思い通り的確に走行させることができ、たとえば壁際を走行させる際に、幅木、クロスなどの壁面に不用意に衝突して壁面を傷付けるような不具合を確実に防止することができる。
その上さらに本実施形態の床材押付具(10)は、小型軽量であるため、持ち運びなどの取扱も容易に行うことができる。
ここで本実施形態の床材押付具(10)を用いることによって、より効果的に施工される床材(5)の詳細な構成について説明する。
図4,5に示すようにこの木質床材(5)は、基材(6)上に化粧層(7)が設けられた積層構造を基本的な構成として備え、基材(6)は、中間の高比重層(6b)の上下両面に上側木質層(6c)および下側木質層(6a)が積層されて構成されている。
木質層(6a)(6c)は、木質繊維板により構成されている。木質繊維板としては、接着剤をバインダーとして木質繊維を成形したものや、木質繊維にポリエチレンテレフタレート樹脂などの合成樹脂の繊維やガラス繊維などの無機繊維などを適宜混入分散させたものを好適に用いることができる。
木質繊維板としては、比重(密度)が0.35(g/cm3 )以上のもの、好ましくは0.7(g/cm3 )以上のもの、より好ましくは0.8(g/cm3 )以上のもの、より一層好ましくは0.9(g/cm3 )以上のものを用いるのが良い。すなわちこの比重が小さ過ぎる場合には、硬さを十分に確保することができず、耐落下傷性の低下を来たし、床面上に物品を落下させてしまった際に、凹み傷が生じる恐れがある。
更に木質繊維板としては、厚さが、2.0mm以下のものを用いるのが良く、好ましくは0.3〜1.5mmのもの、より好ましくは下限値が0.4mm以上のものを用いるのが良い。
すなわち厚過ぎる場合には、床材全体が硬くなり、カッターナイフやハサミでの切断を容易に行うことができず、床材全体として適度な柔軟性を得ることができず、木質繊維板が放湿により収縮して、床材として谷反り方向の応力が発生した際に、谷反りを戻す方向に対する弾性反発力が大きくなり、谷反りを矯正できず、床材端部が浮き上がったり、床材間に隙間が形成される恐れがある。更に床施工後に、木質繊維板の吸放湿による伸縮が大きく、吸湿にて床材間に突き上げや盛り上がりが生じる恐れがあり、放熱や加熱によって床材間に大きな隙間や床材自体に端部が持ち上がるなどの不具合が生じる恐れがある。
逆に薄過ぎる場合には、床材としての剛性が低下し、床下地(1)に段差があると、その段差に沿って床材が変形し、段差による線模様が床材表面に表出する恐れがある。
本実施形態においては、基材(6)における上側木質層(6c)及び下側木質層(6a)は、厚さが同等に形成されている。このため、厚さ方向の材料配置のバランスが良く、床材としてのフラット性を十分に確保でき、反りが生じ難くなっている。
もっとも本発明においては、基材(6)として、下側木質層(6a)がないもの、つまり高比重シートからなる高比重層(6b)に、木質繊維板からなる木質層(6c)が積層されたものも採用することができる。
高比重層(6b)は、高比重シートにより構成されている。この高比重シートは、上側木質層(6c)及び下側木質層(6a)により挟持されることにより、床材として、床下地(1)の凹凸に馴染む適度な柔軟性を得ることができる。
高比重シートとしては、例えば軟質の合成樹脂、合成ゴム系樹脂、合成樹脂系ゴムなどの合成樹脂(高分子材料)に炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの高比重の無機物粉体や、鉄、鉛などの金属製粉体からなる充填材(増量材)が混入された組成物により得られるものを好適に用いることができる。
高比重シートの主成分としての合成樹脂は、複数のものが混合された混合物であっても良く、更に硬質の合成樹脂が含まれていても良い。
更にこの合成樹脂としては、廃棄後の焼却処理を考慮した場合、有害ガスを発生する塩素を含まないものを用いるのが良い。
またこの合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂に配合されるような可塑剤が含まれていないもの、例えば合成ゴム系樹脂、合成樹脂系ゴムなどのゴム成分が含まれるものなどを用いるの良い。すなわち、可塑剤が含まれている場合、床材として長期間使用している間に、可塑剤が徐々に蒸発して収縮し変形する恐れがある。更に高比重シート全体に分散している可塑剤が木質繊維板との接着面に移行し、層間剥離を生じさせる恐れがある。
高比重シート用の具体的な組成物としては、ポリエチレン系樹脂と、エチレン・プロピレン・ラバー(ゴム)と、炭酸カルシウムとが配合されたものを好適例として挙げることができる。
また、高比重シートとしては、比重(密度)が1.0〜3.0(g/cm3 )のものを用いるのが良く、好ましくは1.5〜2.5(g/cm3 )のものを用いるのが良い。すなわちこの比重が小さ過ぎる場合には、敷設施工時の安定性が低下する恐れがある。逆に比重が大き過ぎる場合には、床材自体の高重量化を来たし、施工作業性など、取扱性の低下を来す恐れがある。
本発明において、高比重シートとしては、厚さが、上下いずれかの木質繊維板(木質層)の厚さに対し、同等から10倍の範囲(1〜10倍)のものを用いるのが良く、好ましくは下限値が2倍以上、上限値が7倍以下、より好ましくは下限値が3倍以上、上限値が6倍以下のものを用いるのが良い。すなわち厚過ぎる場合には、基材における高比重シートの熱膨張による影響が大きくなり、施工した床面の床材接合部に隙間が生じる恐れがある。逆に薄過ぎる場合には、温湿度変化に伴う挙動が、高比重シートよりも木質繊維板の方が大きくなるため、施工後、木質繊維板の吸放湿によって、床材接合部に突き上げや隙間が生じる恐れがある。
また別の観点から見て、本実施形態においては、上下いずれか一方の木質繊維板(木質層)の比重を「df」、厚さを「Tf」とし、高比重シート(高比重層)の比重を「dr」、厚さを「Tr」としたとき、dr・Tr≧6×df・Tfの関係、好ましくはdr・Tr≧10×df・Tfの関係の関係を成立させるのが良い。換言すれば、高比重シートにおける比重と厚さの積(単位面積当たりの質量)が、木質繊維板の比重と厚さの積に対し、4倍、好ましくは6倍、より好ましくは10倍以上に設定するのが良い。
すなわちこれらの厚さ関係や単位面積当たりの質量関係が、上記の特定値に満たない場合には、高比重シートが、木質繊維板の伸縮挙動による影響を受け易くなり、床材(5)の谷反りを十分に抑制できなくなる恐れがある。これにより、床材(5)を両面テープにより接着施工した際に、床材(5)に谷反りが生じて、床材端部が浮かび上がったり、隣り合う床材間に隙間が形成されるなどの不具合が生じる恐れがある。
また比重と厚さの積の上限値は、特に限定されるものではないが、高温環境下での使用時などにおいて、床支持面に段差がある場合、高比重シートの軟化に伴って床材全体が変形しないことを考慮して設定すれば良く、通常は、17倍程度に設定される。なおこの際、当然のことながら、上下の木質層(6a)(6c)の厚さや剛性も考慮される。
また本発明においては、高比重層(6b)として、硬度(JISK6253のデュロメーター硬さ試験タイプAに準拠)が80°以上のものが用いられてなる構成を採用するのが好ましい。
すなわち、高比重シートとして、JISK6253「加硫ゴム硬さ試験方法」記載のデュロメーター硬さ試験タイプAに準拠した硬度が、80°以上のものを用いるのが良く、より好ましくは硬度が85°〜95°のものを用いるのが良い。
この硬度が80°未満の場合には、床材表面に物品が落下した際に、その荷重を高比重シートによって十分に受け止めることができず、凹み傷が発生する恐れがある。更に硬度が85°〜95°の場合には、床支持面に0.5mm程度の段差があろうとも、その段差による影響が床材表面に及ぶことがなく、床材表面に段差による線模様などが表出されず、良好な仕上がり具合を得ることができる。
なお、この硬度が95°を超える場合には、熱による伸びが大きくなり、谷反り発生の要因となる恐れがあり、好ましくない。
本実施形態においては、化粧層(7)としては、天然木や人工杢からなる木質単板、模様印刷樹脂シート、模様印刷紙、表面塗装、天然木や人工杢に木目印刷を施したもの、さらには木質繊維板(上側木質層73)に隠蔽処理を施してその上に木目印刷したもの等、あるいはそれらの組合せにて形成されたものを好適に用いることができる。
木質単板は、湿潤単板でも乾燥単板でも良いが、乾燥単板は木質繊維板への積層接着部の水分量変化が少ないので望ましい。また化粧層(7)の厚さは任意であるが、0.2〜0.6mm程度が通常採用され、好ましくは0.2〜0.4mm程度が良い。
本実施形態においては、上記高比重シートからなる高比重層(6b)の上下両面に接着剤を介して、上記木質繊維板からなる上下木質層(6a)(6b)が積層接着されて、基材(6)が形成されるとともに、その基材(6)上に接着剤を介して化粧層(7)が積層接着されるものである。
ここで、本発明において、接着剤としては、ホットメルト系(反応性ホットメルト系)、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系などの溶剤や水などの溶媒を含まない接着剤を用いるのが好ましい。
すなわち、接着剤として通常用いられるメラミン系、フェノール系、水性ビニルウレタン系などのものは水分などの溶媒を含むため、その溶媒が木質繊維板に浸透し、接着剤硬化後も溶媒が残留し、有害な反りなどの変形を生じる要因となる恐れがあるからである。なお、上側木質層(6c)と下側木質層(6a)との間に接着剤の残留量の相違や、放散の不均等が生じると、反りが生じる恐れは否定できない。
高比重シートに木質繊維板を接着する場合、高比重シートの各面に1枚ずつ木質繊維板を積層接着しても良いし、高比重シートの両面に2枚の木質繊維板を同時に積層接着するようにしても良い。
木質繊維板や化粧層の積層接着工程は、熱圧下で及び冷圧下のいずれで行っても良いが、熱圧では、高比重シートが熱にて膨張するため、その膨張を防止できるよう、冷圧で行うのが良い。
更に化粧層の基材(6)への積層接着工程では、接着剤が塗布された基材(6)に化粧層を圧着する際、ホット・コールド方式で行っても良い。また基材(6)に接着剤を塗布する前に、基材表面あるいは表裏両面を加熱すれば、接着剤の塗布作業、接着剤の良好付着、接着の安定等の面で望ましい。
本実施形態において、冬季などの低温の作業環境で基材(6)を製造する場合には、高比重シート(6b)を予備加熱した状態で、木質繊維板を接着剤を介して接着積層し、その養生前の基材(6)を、接着剤が硬化するまでの期間、加熱下で養生するのが良い。
すなわちこの製法においては、高比重シートを木質繊維板に接着する前に予備加熱することにより、高比重シートの内部応力を取り除いて熱膨張させておき、その状態で木質繊維板に接着して、加熱下で養生するものであるため、床材施工後に、ホットカーペットなどにより加熱されたとしても、高比重シートが熱膨張が小さくなり、床材に有害な反りが発生するのを、より確実に防止でき、床材端部が浮き上がったり、床材間に隙間が形成されるのを、より確実に防止することができる。
なお、上記予備加熱時の温度や、養生時の温度は、ホットカーペットにより加熱されたときの床材温度に合わせて、40℃程度以上に設定するのが良い。
また養生時間は、接着剤の硬化が終了するまでの時間に設定すれば良いが、余裕を見て、その時間よりも長く設定しても良い。
参考までに、接着剤としてエポキシ樹脂系のものを用いる場合、養生時間は15時間以上に設定するのが適当である。
本実施形態において、床材(5)は、全体厚さが、2〜9mmに設定されてなる構成を採用するのが良く、より好ましくは下限値が2.5mm以上、上限値が6.0mm以下に設定されてなる構成を採用するのが良い。
すなわちこの全体厚みが薄過ぎるものは、製造が困難になる。逆に厚過ぎるものは、高重量化を来たし、取扱が困難になるばかりか、剛性が高くなり、柔軟性の低下により、床支持面への馴染み性が低下するとともに、切断作業も困難になる恐れがある。
本実施形態において、床材(5)の形状は、平面視で長方形などの矩形状に形成されるものであるが、その形状は特に限定されるものではなく、例えば平面視で正方形に形成するようにしても良い。
また床材(5)の周囲には、隣合う床材同士を接合する接合部が設けられている。すなわち床材(5)の周囲4辺における隣合う2辺には、上じゃくり部(下突起部5b)が形成されるとともに、残りの2辺には、上じゃくり部(5b)に係合可能な下じゃくり部(上突起部5a)が形成されている。
なお本発明においては、接合部の構成は、上記のものに限られることはなく、例えば隣合う2辺に雄ざね部、残りの2辺に雌ざね部を形成するようにしても良く、このさね加工と、上記相じゃくり加工のほか、相じゃくり実矧ぎ加工などを併用するようにしても良い。
本発明において、床材(5)は、通常、平面視長方形や正方形などの方形状に形成されるものである。
以上の構成の床材(5)が、隣り合う床材間において相じゃくり接合を行いつつ、床下地(1)に両面テープや粘着剤(接着剤)を介して敷設される。こうして敷設された床材(5)を、上記の床材押付具(10)によって押さえ付けることにより、床材(5)を床下地(1)上に安定状態に接着される。
なお両面テープの貼付位置や貼付数は、特に限定されるものではなく、さらに粘着剤、接着剤の塗布位置や塗布量も、特に限定されるものではない。
上記床材(5)は柔軟性(可撓性)を有するものであるため、施工後に浮きや剥がれが生じ易いものであるが、既述したように床材施工時に床材押付具(10)によって床材(5)を床下地(1)に強く押さえつけて安定状態に貼着できるため、施工後における床材(5)の浮きや剥がれが発生するのを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図6はこの発明の第2実施形態である床材押付具(20)を示す斜視図である。同図に示すようにこの床材押付具(20)は、ベースフレーム(21)が、垂直片(21a)と、垂直片(21a)の上端から側方に水平に延びる水平片(21b)とを有している。
垂直片(21a)の下端両側には、水平方向に沿って両側に延びるローラー支持軸(22a)を介して一対のローラー(22)(22)が回転自在に取り付けられる。一対のローラー(22)(22)は、上記第1実施形態と同様、互いの軸心が左右方向(水平方向)の直線上に配置されるように一列に並んで配置されている。
ベースフレーム(21)の水平片(21b)には、前後方向に沿って水平に配置された棒状の走行操作用把手レバー(25)の前端が固定されている。この把持レバー(25)は、ローラー(22)(22)の中間位置に対し側方に位置ずれするように配置されるとともに、ローラー(22)の軸心に対し直交する方向(走行方向)に延びるように配置されている。
ベースフレーム(21)における両片(21a)(21b)間には、垂直片(21a)の延長線上に沿って垂直上方に延びるように金属製支持ロッド(23)の下端が固定されている。
さらに支持ロッド(23)の上端には、円柱状の押込操作ハンドル(26)が左右方向(水平方向)に沿って配置された状態で固定されている。この押込操作ハンドル(26)は、ローラー(22)の軸心に対し平行に配置されている。
ここで本実施形態においては、把持レバー(25)によって第1操作部材が構成されるとともに、押込操作ハンドル(26)によって第2操作部材(第2把持部材)が構成される。
以上の構成の床材押付具(20)を用いて、床下地上に両面テープや粘着剤などを介して敷設された木質化粧床材(5)を定着させるには、作業者は、ローラー(22)を床材上に設置して、一方の手で把持レバー(25)を把持しつつ、他方の手(H2)で押込操作ハンドル(26)を手で持って下方に押さえ込むように荷重を加えながら、床材押付具(20)を床材上に沿って走行させる。これにより床材(5)がローラー(22)(22)によって強く押し付けられて、安定状態に定着される。
また本実施形態の床材押付具(20)においては、押込操作ハンドル(26)をベースフレーム(21)および支持ロッド(23)を介して一対のローラー(22)(22)の中間位置で支持するものであるため、押込操作ハンドル(26)に加えられた荷重は直接ローラー(22)(22)に作用して、床材(5)に押し込むことができる。このため床材(5)に十分な荷重を容易に加えることができ、床材(5)を確実に定着させることができる。しかも押込荷重は、ローラー(22)(22)にバランス良く均等に加わるため、走行領域全域を均等な荷重で押し込むことができ、より安定した状態に床材(5)を定着させることができる。
さらに本実施形態の床材押付具(20)においては、操作ハンドル(26)を走行方向に対し直交する方向(左右方向)に沿って配置しているため、操作ハンドル(26)を強く握って押さえ込むことができ、より強い荷重を加えることができ、床材(5)をより一層確実に定着させることができる。
また本実施形態の床材押付具(20)は、上記と同様、把持レバー(25)の把持部がローラー(22)(22)に対し後方に離間して配置されているため、作業者は自然に両手で操作するようになり、作業者の粗雑な片手作業を有効に防止することができる。
さらに本実施形態の床材押付具(20)は、上記と同様、高重量のウエイトなどを設置するものではなく、小型軽量化を図ることができるため、より一層良好な操作性を得ることができる。このため壁際や入隅部に沿って思い通り的確に走行させることができ、たとえば壁際を走行させる際に、幅木、クロスなどの壁面に不用意に衝突して壁面を傷付けるような不具合を確実に防止することができる。
その上さらに本実施形態の床材押付具(20)は、小型軽量であるため、持ち運びなどの取扱も容易に行うことができる。
また本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様で、上記特有構成の床材(5)を使用する場合には、床材(5)を確実に安定した状態に定着させることができ、床材押付具(20)と床材(5)との組み合わせによって相乗的な効果を発揮するものである。
なお上記各実施形態においては、本発明の床材押付具によって木質床材を押し付ける場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明の床材押付具は、他の床材、たとえばクッションフロア、タイルカーペット、カーペット、防水シートなどを押し付けて定着させる場合にも適用することができる。
さらに上記実施形態においては、床材を押し付ける場合を例に挙げて説明しているが、それだけに限られず、本発明の押付具は、壁材やクロスなどを施工した面(施工面)を押し付ける場合も適用することができる。
また上記実施形態においては、ローラーが2つ設けられた床材押付具を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては床材押付具にローラーを1つまたは3つ以上設けるようにしても良い。
さらに本発明においては、第1操作部材(第1把持部材)および第2操作部材(第2把持部材)の取付位置や形状は特に限定されるものではない。
この発明の第1実施形態である床材押付具を示す斜視図である。 第1実施形態の床材押付具の使用状態で示す斜視図である。 第1実施形態のの使用状態で示す側面図である。 第1実施形態に適用された木質床材を示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は裏面図である。 第1実施形態の木質床材を示す断面図である。 この発明の第2実施形態である床材押付具を示す斜視図である。
符号の説明
1…床下地
5…床材
6…基材
6a,6c…木質層
6b…高比重層
7…化粧層
10,20…床材押付具
11,21…ベースフレーム
12,22…押付ローラー
15…把持グリップ(第1操作部材、第1把持部材)
16…押付操作板(第2操作部材)
25…把持レバー(第1操作部材)
26…押込操作ハンドル(第2操作部材、第2把持部材)

Claims (8)

  1. 施工面を押さえ付けるための押付具であって、
    ベースフレームと、
    前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、
    前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備え、
    作業者により一方の手で前記第1操作部材が把持されつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーが下方に押さえ付けられて、走行操作されることにより、前記押付ローラーが施工面を押し付けた状態で、施工面上を走行されるよう構成されたことを特徴とする押付具。
  2. 床下地に敷設された床材を押さえ付けて定着させるための床材押付具であって、
    ベースフレームと、
    前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、
    前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備え、
    作業者により一方の手で前記第1操作部材が把持されつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーが下方に押さえ付けられて、走行操作されることにより、前記押付ローラーが床材を押し付けた状態で、床材上を走行されるよう構成されたことを特徴とする床材押付具。
  3. 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
    前記第1操作部材は、前記押付ローラーの上方において、ローラーの軸心に対し走行方向に離間して配置される請求項2に記載の床材押付具。
  4. 前記押付ローラーは、軸心を一致させて一列に配置される態様に複数設けられ、
    前記第2操作部材は、前記押付ローラーの上方において、前記複数の押付ローラーの中間位置に配置される請求項2または3に記載の床材押付具。
  5. 前記第1操作部材は、前記押付ローラーの走行方向に沿って延びる第1把持部材によって構成される請求項2〜4のいずれか1項に記載の床材押付具。
  6. 前記第2操作部材は、前記押付ローラの軸心に沿って延びる第2把持部材によって構成される請求項2〜5のいずれか1項に記載の床材押付具。
  7. 基材と、その基材上に積層された化粧層と、を備え、前記基材が、高比重シートからなる高比重層上に、木質繊維板からなる木質層が積層された複数の木質床材を準備する工程と、
    ベースフレームと、前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備えた床材押付具を準備する工程と、
    前記複数の木質床材を床下地上に敷設する工程と、
    床下地上の前記木質床材を床材押付具により押さえ付けて定着させる工程と、を含み、
    前記床材押付具によって前記木質床材を押さえ付ける際に、作業者により一方の手で前記第1操作部材を把持しつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーを下方に押し付けて、走行操作するようにしたことを特徴とする木質床の施工方法。
  8. 基材と、その基材上に積層された化粧層と、を備え、前記基材が、木質繊維板からなる上下の木質層間に、高比重シートからなる高比重層が介層された複数の木質床材を準備する工程と、
    ベースフレームと、前記ベースフレームに回転自在に取り付けられた押付ローラーと、前記ベースフレームに取り付けられた第1および第2操作部材と、を備えた床材押付具を準備する工程と、
    前記複数の木質床材を床下地上に敷設する工程と、
    床下地上の前記木質床材を床材押付具により押さえ付けて定着させる工程と、を含み、
    前記床材押付具によって前記木質床材を押さえ付ける際に、作業者により一方の手で前記第1操作部材を把持しつつ、他方の手で第2操作部材を介して前記押付ローラーを下方に押し付けて、走行操作するようにしたことを特徴とする木質床の施工方法。
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