JP2007246212A - エレベーターの乗りかご固定装置 - Google Patents

エレベーターの乗りかご固定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007246212A
JP2007246212A JP2006070977A JP2006070977A JP2007246212A JP 2007246212 A JP2007246212 A JP 2007246212A JP 2006070977 A JP2006070977 A JP 2006070977A JP 2006070977 A JP2006070977 A JP 2006070977A JP 2007246212 A JP2007246212 A JP 2007246212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
fixing device
elevator
stopper
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006070977A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Daikokuya
篤 大黒屋
Masahiro Konya
雅宏 紺谷
Mizuki Gomi
瑞樹 五味
Seiichi Ichige
清一 市毛
Toshiaki Kamiyama
利明 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2006070977A priority Critical patent/JP2007246212A/ja
Publication of JP2007246212A publication Critical patent/JP2007246212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】乗りかごの固定作業時間を大幅に短縮しえるエレベーターの乗りかご固定装置の提供。
【解決手段】上記課題は、乗りかご用ガイドレール3若しくは乗りかご8の上部のいずれか一方に設けられて、乗りかご8の水平投影面内にある状態若しくは乗りかごの水平投影面内外に跨る状態のいずれかに位置変更可能に設けられるストッパー部材12と、乗りかご用ガイドレール3若しくは乗りかご8の上部のいずれかのうちストッパー部材12が設けられなかった方に設置されて、乗りかご8の水平投影面内外に跨るように位置変更したストッパー部材12に螺合することで、乗りかご8を乗りかご用ガイドレール3に固定する係止部材13の螺子部材17を包含する構成とした乗りかご固定装置によって、達成できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、昇降路内の頂部に設置されたシーブを含む駆動装置等の点検作業に使用するのに好適なエレベーターの乗りかご固定装置に関するものである。
従来のエレベーターとしては、昇降路内の設けたガイドレールに沿って昇降するかご枠と、このかご枠に取り付けた乗りかごと、昇降路内の頂部に設置したシーブを含む駆動装置及び転向プーリーと、一端をかご枠取り付け、かつ、他端をつり合いおもりに取り付けて、しかも、前記シーブ及び前記転向プーリーに巻装した主ロープとを備えたものが知られている。
そして、上記従来のエレベーターでは、昇降路内の頂部に設置されシーブを含む駆動装置及び転向プーリーの点検を行う場合、乗りかごの上に点検作業者が乗って、その点検を行うようにしている。そして、その点検には、駆動装置の制動力を失わせた状態での点検作業もあり、その点検作業の安全性を確保するために、乗りかごが移動しないようにかご枠をガイドレールに固定しておく必要性がある。
そこで、昇降路内の頂部に設置されシーブを含む駆動装置及び転向プーリーの点検作業時に、乗りかごが移動しないようにかご枠をガイドレールに固定するための、エレベーターの乗りかご固定装置としては、ガイドレールの上部に設けた連結金具を、乗りかごが取り付けられるところのかご枠に固定することにより、乗りかごが移動しないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−59216号公報(段落番号0009〜段落番号0010、図4)
しかしながら、特開2004−59216号公報に記載に記載されているエレベーターの乗りかご固定装置では、昇降路内の頂部に設置されシーブを含む駆動装置及び転向プーリーの点検作業を実施する度に、連結金具をガイドレール及びかご枠に取り付ける作業を行うとともに、その点検作業が終了する度に、連結金具をガイドレール及びかご枠から取り外す作業をしなければならず、点検作業時間が大幅に掛かってしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点にかんがみなされたものであって、エレベーターの昇降路内の頂部に設置されシーブを含む駆動装置及び転向プーリーの点検作業を安全に行えるとともに、その作業時間の短縮化を図りえるエレベーターの乗りかご固定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、乗りかごとつり合いおもりを主ロープで連結し、その主ロープを釣瓶式にシーブに巻装し、そのシーブと主ロープとの間の摩擦力を利用して、乗りかごを昇降路内に立設された乗りかご用ガイドレールに沿って昇降させるエレベーターの乗りかご固定装置において、前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれか一方に設けられて、前記乗りかごの水平投影面内にある状態若しくは乗りかごの水平投影面内外に跨る状態のいずれかに位置変更可能に設けられるストッパー部材と、前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれかのうち前記ストッパー部材が設けられなかった方に設置されて、前記乗りかごの水平投影面内外に跨るように位置変更した前記ストッパー部材に係止させることで、前記乗りかごを前記乗りかご用ガイドレールに固定する係止部材を包含する構成としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ストッパー部材が前記乗りかごの水平投影面内にある状態を検出する収納スイッチと、この収納スイッチからの検出信号を受信しないと前記乗りかごを昇降させないように制御する昇降制御装置を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記係止部材を、前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれかに螺進退可能に設けた螺子部材を有する構成として、この螺子部材を前記ストッパー部材に係止させた状態でその螺子部材を螺進退させることにより前記乗りかごの固定位置を調整可能な構成としたことを特徴としている。
本発明によれば、乗りかご用ガイドレール若しくは乗りかごの上部にストッパー部材を、かつ、ストッパー部材が設けられなかった乗りかご用ガイドレール若しくは乗りかごの上部に係止部材を、それぞれ予め設置しておき、そのストッパー部材と係止部材を係止させることで、乗りかごをガイドレールに固定することができ、しかも、点検作業後、ストッパー部材と係止部材を、乗りかご用ガイドレール若しくは乗りかごの上部から取り外す必要がないので、昇降路内の頂部に設置されシーブを含む駆動装置及び転向プーリーの点検作業を安全に行うことができ、かつ、その点検作業の作業時間の短縮化を図ることができる。
以下、本発明に係るエレベーターの乗りかご固定装置の実施形態を、図1〜図9に、基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーターにおける点検状態の概略説明図である。図2は、本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかご固定装置の取り付け状態を示す要部斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。図4は、本発明の他実施形態その1に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。図5は、本発明の他実施形態その2に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。図6は、本発明の他実施形態その2に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部上面図である。図7は、本発明の他実施形態その3に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。図8は、本発明の他実施形態その3に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部上面図である。図9は、本発明の他実施形態その4に係るエレベーターの乗りかご固定装置の取り付け状態を示す要部斜視図である。
図1に示す一実施形態のエレベーター1は、昇降路2と、この昇降路2内に立設された一対の乗りかご用ガイドレール3、3A及び一対のつり合いおもり用ガイドレール4、4Aと、昇降路2内の頂部2Aに設置されたシーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6と、前記一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aに昇降可能に取り付けたかご枠7と、このかご枠に取り付けた乗りかご8と、前記一対のつり合いおもり用ガイドレール4、4Aに昇降可能に取り付けたつり合いおもり9と、一端側10Aを乗りかご8に連結し、かつ、他端側10Bをつり合いおもり9に連結して、しかも、前記シーブ及び転向プーリー6に巻装された主ロープ10を備え、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aで、かつ、つり合いおもり9を一対のつり合いおもり用ガイドレール4、4Aで、それぞれ案内させて、乗りかご8とつり合いおもり9を釣瓶式に昇降させるようにしている。
図1のエレベーター1において、昇降路2内の頂部2Aに設置されシーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6を点検する場合には、一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部に後述する乗りかご固定装置11を固定させる。その後、点検作業者Pは、図1に示すように、乗りかご8の上面8Aに乗って、昇降路2内の頂部2Aに設置されシーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6の点検を行う。なお、シーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6は、昇降路2内の頂部2Aに設けた構造部材若しくは一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上端側に設けた構造部材によって、取り付けられている。
乗りかご固定装置11は、図2に示すように、乗りかご8の上部に設けられて乗りかご8の水平投影面内にある状態若しくは乗りかご8の水平投影面内外に跨る状態のいずれかに位置変更可能に設けられる一対のストッパー部材12、12Aと、一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aに設置されて乗りかご8の水平投影面内外に跨るように位置変更したストッパー部材12、12Aに係止することで乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aに固定するための一対の係止部材13、13Aを包含する構成からなっている。
かご枠7は、図2に示すように、断面形状がコ字状の鋼材からなる上梁(クロスヘッド)7Aと、この上梁(クロスヘッド)7Aを支えるための鋼材からなる立て枠7Bと、この立て枠7Bに上端側に固定された鋼材からなる横枠(サイドフレーム)7Cと、この横枠7Cの下端部に固定された鋼材からなる床支え7Dなどから構成させている。乗りかご8の上面8Aは、かご枠7の床支え7D上に乗りかご8組み立てることによって、図3に示すように、上梁(クロスヘッド)7Aの下方に間隔Gを置いて位置するようにしてある。
一対のストッパー部材12、12Aは、図3に示すように、細長の角材形状であって、しかも、上梁(クロスヘッド)7Aのコ字状内で摺動可能(水平方向にスライド可能)となるように、案内部材14、14Aによって、取り付けられている。すなわち、ストッパー部材12、12Aは、乗りかご8の水平投影面外に一部を突出させた状態(図3の実線状態)から、乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態(図3の2点鎖線Xの状態)に、あるいは、乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態(図3の2点鎖線Xの状態)から乗りかご8の水平投影面外に一部を突出させた状態(図3の実線状態)に摺動させることが可能である。一対のストッパー部材12、12Aは、上梁(クロスヘッド)7Aのコ字状内に常設させるようにしてある。
上梁(クロスヘッド)7Aには、ストッパー部材12、12Aが乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態(図3の2点鎖線Xの状態)となると作動してストッパー部材12、12Aが乗りかご8の水平投影面内にあることを検出する収納スイッチ15が設けられている。収納スイッチ15は、ストッパー部材12、12Aの全体を乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態(図3の2点鎖線Xの状態)になると、そのストッパー部材12、12Aに押されることで、作動して、検出信号を乗りかご8の昇降制御装置(図示しない)に送信するようにしてある。
また、ストッパー部材12、12Aが乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態(図3の実線状態)のときには、ストッパー部材12、12Aによって収納スイッチ15が押されていないので、検出信号が乗りかご8の昇降制御装置(図示しない)に送信されない。乗りかご8の昇降制御装置(図示しない)は、収納スイッチ15がストッパー部材12、12Aによって押されているとき、すなわち、検出信号が送信されているときには、乗りかご8の昇降が可能となるように制御するとともに、収納スイッチ15がストッパー部材12、12Aによって押されていないとき、すなわち、検出信号が送信されていないときには、乗りかご8を昇降させないように制御するようにしてある。
一対の係止部材13、13Aは、図2及び図3に示すように、乗りかご用ガイドレール3、3Aに取り付けられものであって断面形状がL字状の鋼材からなるブラケット16と、このブラケット16に螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材17と、ブラケット16を乗りかご用ガイドレール3、3Aに固定する2個の挟持具(レールクリップ)18と、この挟持具18を乗りかご用ガイドレール3、3Aに締結するための締結具19とから構成されている。一対の係止部材13、13Aは、一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部の所定箇所に常設させるようにしてある。
ブラケット16の上面には、図3に示すように、螺子部材17が螺合する螺子穴16Aが設けられている。螺子部材17は、螺子穴16Aに螺合させた後、その螺子部材17の頭部17Aをスパナー等の工具で回転させることにより、螺進退させることで、ブラケット16の上面に対して上下方向に移動させることができるようにしてある。ストッパー部材12、12Aの先端側には、螺子部材17の下端が螺合する螺子穴12Bが設けられている。
かご枠7及び乗りかご8は、ストッパー部材12、12Aを乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態(図3の実線状態)のときに、螺子部材17を下降させて、その螺子部材17の下端をストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bに螺合することで、かご枠7及び乗りかご8が乗りかご用ガイドレール3、3Aの上端側に固定される。この状態で、点検作業者Pが乗りかご8の上面8Aに乗って、昇降路2内の頂部2Aに設置されシーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6の点検を行えば、その作業中、乗りかご8が動くことがないので、安心して乗りかご8の上面8Aにて点検作業者Pが点検作業を行うことができる。
また、螺子部材17の下端がストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bに螺合している状態では、収納スイッチ15がストッパー部材12、12Aによって押されておらず、検出信号が送信されていないので、乗りかご8が昇降制御装置によって昇降制御が行われることがない。また、乗りかご用ガイドレール3、3Aの上端側にブラケット16を固定し、かつ、ストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bに螺子部材17の下端を螺合した後、乗りかご8の上面8Aに位置(高さ位置)を微調整したい場合には、螺子部材17の頭部17Bをスパナー等の工具で回転させることによって螺進退させることにより、行うことができる。
次に、螺子部材17をブラケット16の上面に対して上方に螺進させることによって、その螺子部材17の下端とストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bとの螺合を解除させた後、ストッパー部材12、12Aを乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態(図3の2点鎖線Xの状態)となるように、そのストッパー部材12、12Aを上梁(クロスヘッド)7A内に摺動させることにより、収納スイッチ15がストッパー部材12、12Aによって押された状態となる。これにより、収納スイッチ15から検出信号が乗りかご8が昇降制御装置に送信されて、その昇降制御装置によって昇降制御が可能な状態、すなわち、エレベーター1の通常運転が可能となる。
上記一実施形態の乗りかご固定装置11によれば、係止部材13、13Aを乗りかご用ガイドレール3、3A側に、かつ、ストッパー部材12、12Aをかご枠7の上梁(クロスヘッド)7A側に、それぞれ常設させることで、昇降路2内の頂部2Aに設置されたシーブ5Aを含む駆動装置5及び転向プーリー6を点検する度に、係止部材13、13A及びストッパー部材12、12Aの取り付け及び取り外しの作業をする必要性がなくなるので、点検作業時間の短縮化が図られる。
さらに、上記一実施形態の乗りかご固定装置11によれば、係止部材13、13Aが乗りかご用ガイドレール3、3Aの背面側に位置して乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態からストッパー部材12、12A全体が乗りかご8の水平投影面内に凹ませた状態となって収納スイッチ15をストッパー部材12、12Aにより押されることで、始めて、乗りかご8の昇降制御が可能になる。言い換えれば、ストッパー部材12、12Aが乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態(図3の実線状態)では、乗りかご8の通常運転が行われることがない。したがって、ストッパー部材12、12Aを乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態、すなわち、乗りかごの水平投影面内外に跨る状態で、乗りかご8の通常運転を可能にするという作業ミスを阻止することができる。
次に、本発明の他実施形態に係るエレベーターの乗りかご固定装置20、30、40、50を、図4〜図9に基づき説明する。図4〜図9において、図1〜図3に示す一実施形態に係るエレベーター1及びエレベーターの乗りかご固定装置11と同一符号は、同一内容を表している。
図4に示す本発明の他実施形態その1に係る乗りかご固定装置20は、かご枠7の上梁(クロスヘッド)7Aに摺動可能に設けたストッパー部材21と、このストッパー部材21に連結固定され、かつ、乗りかご用ガイドレール3、3A側に固定された係止部材22を包含する構成からなっている。
図4に示す係止部材22は、乗りかご用ガイドレール3、3Aの背面に接する状態でその乗りかご用ガイドレール3、3Aに挟持具18により固定された一対のブラケット23、24と、一方のブラケット23に螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材25と、他方のブラケット24に螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材26とを備え、螺子部材25と螺子部材26によって、ストッパー部材21の先端部分を挟持することにより、乗りかご用ガイドレール3、3Aにかご枠7が固定されるようにしてある。ブラケット23には、螺子部材25が螺合する螺子穴23Aが設けられている。ブラケット24には、螺子部材26が螺合する螺子穴24Aが設けられている。
図4に示す乗りかご固定装置20により、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部に固定させるには、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部の所定位置まで昇降させた後、ストッパー部材21を乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態(図4の実線状態)とし、その後、螺子部材25及び螺子部材26をストッパー部材21に向って螺進させることで、その螺子部材25と螺子部材26でストッパー部材21を挟持すればよい。
図4に示す乗りかご固定装置20によれば、ストッパー部材21の先端部分に螺子穴12Bを設ける必要がなく、一実施形態に係る乗りかご固定装置11に比べて、ストッパー部材21の生産性を向上させることができるとともに、一実施形態に係る乗りかご固定装置11のように、螺子部材17の下端とストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bと位置合わせを正確に行わなくとも、ストッパー部材21を螺子部材25及び螺子部材26で挟持することで、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部に固定させることができるので、その固定作業を円滑に行うことができる。
図5及び図6に示す本発明の他実施形態その2に係る乗りかご固定装置30は、かご枠7の上梁(クロスヘッド)7Aに摺動可能に設けたストッパー部材31と、このストッパー部材31に連結固定され、かつ、乗りかご用ガイドレール3、3A側に固定された係止部材32を包含する構成からなっている。
図5及び図6に示す係止部材32は、乗りかご用ガイドレール3、3Aに取り付けられものであって断面形状がL字状の鋼材からなるブラケット33と、このブラケット33に螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材34と、ブラケット33を乗りかご用ガイドレール3、3Aに固定する2個の挟持具18と、この挟持具18を乗りかご用ガイドレール3、3Aに締結するための締結具19と、螺子部材34をストッパー部材31に固定するための2個の固定ナット35、35Aとから構成されている。ストッパー部材31の先端部分には、螺子部材34が挿入される溝31Aが設けられている。ブラケット33には、螺子部材34が螺合する螺子穴33Aが設けられている。
図5及び図6に示す乗りかご固定装置30により、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部に固定させるには、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部の所定位置まで昇降させた後、ストッパー部材31を乗りかご8の水平乗りかご投影面外に一部を突出させた状態(図5の実線状態)となるように摺動させることにより、ストッパー部材31の溝31Aを螺子部材34に嵌合させ、その後、固定ナット35、35Aによって、ストッパー部材31と螺子部材34を締結することによって行われる。
図5及び図6に示す乗りかご固定装置30によれば、ストッパー部材31の先端を、予め螺子部材34に螺合させた固定ナット35、35Aの間に挿入させることで、ストッパー部材31の溝31Aを螺子部材34に嵌合させることができ、乗りかご8の固定作業を円滑に行うことができる。
図7及び図8に示す本発明の他実施形態その3に係る乗りかご固定装置40では、乗りかご用ガイドレール3、3A側に固定された係止部材41と、この係止部材41に固定ピン42を用いて回動可能に設けた角材からなるストッパー部材43と、かご枠7の上梁(クロスヘッド)7Aに螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材44と、係止部材41側に設けた収納スイッチ45を包含する構成からなっている。
図7及び図8に示す係止部材41は、乗りかご用ガイドレール3、3Aの背面に接する状態で、2個の挟持具18と2個の締結具19により、乗りかご用ガイドレール3、3Aに締結される。ストッパー部材43には、図7及び図8に示すように、一端側に固定ピン42が挿入する挿入穴43Aを、かつ、他端側に螺子部材44が螺合する螺子穴43Bを、それぞれ設けるようにしている。収納スイッチ45は、ストッパー部材43が図8に示す2点鎖線の位置にあるときに、ストッパー部材43自身により押されることで、始めて、乗りかご8の昇降制御が可能となるにように、検出信号を乗りかごの昇降制御装置に送信されるようにしてある。ストッパー部材43が図8に示す実線の位置のように、乗りかご8の水平投影面内外に跨る状態にあるときは、収納スイッチ45から検出信号が乗りかごの昇降制御装置に送信されず、乗りかご8が昇降制御されない。
エレベーターの乗りかご固定装置40により、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部に固定させるには、乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aの上部の所定位置まで昇降させた後、ストッパー部材43を略90度回動させてかご枠7の上梁(クロスヘッド)7Aの上方に位置させ、その後、乗りかご8の上面8Aに乗った点検作業者Pにより、螺子部材44をストッパー部材43の螺子穴43Bに向って螺進させることで、その螺子部材44をストッパー部材43に連結することによって行われる。この状態では、ストッパー部材43が収納スイッチ45から離れてその収納スイッチ45が押されないので、乗りかご8を昇降制御されない。したがって、点検作業者Pは、昇降路2内の頂部2Aに設置された駆動装置5等の点検作業を安全に行うことができる。なお、乗りかご固定装置40では、ストッパー部材43の他端側に螺子部材44が螺合する螺子穴43Bを設ける構造としているが、これに限定されない。図5及び図6に示す乗りかご固定装置30と同様に、螺子穴43Bに替えて、螺子部材44が嵌る溝を設けるとともに、その溝に嵌った螺子部材44を2個の固定ナットでストッパー部材43に固定するようにしてもよい。
昇降路2内の頂部2Aに設置された駆動装置5等の点検作業終了後は、螺子部材44をストッパー部材43の螺子穴43Bから離れる方向に螺退させることで螺子部材44とストッパー部材43との連結を解放させた後、そのストッパー部材43を略90度回動させて元の位置(図8の2点鎖線)に戻すことにより、収納スイッチ45がストッパー部材43自身により押されて乗りかご8の昇降制御が可能となり、乗りかご8の通常運転を行うことができるようになる。
図9に示す本発明の他実施形態その4に係る乗りかご固定装置50は、乗りかご8の上部に設けられて乗りかご8の水平投影面内にある状態若しくは乗りかごの水平投影面内外に跨る状態のいずれかに位置変更可能に設けられる一対のストッパー部材12、12Aと、一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aに設置されて乗りかご8の水平投影面内外に跨るように位置変更したストッパー部材12、12Aに係止することで乗りかご8を一対の乗りかご用ガイドレール3、3Aに固定するための一対の係止部材51、51Aを包含する構成からなっている。係止部材51、51Aは、図2及び図3に示す係止部材13、13Aと同様に、ブラケット16と、このブラケット16に螺進退可能に取り付けられる長尺ボルト状の螺子部材17と、ブラケット16を乗りかご用ガイドレール3、3Aに固定する2個の挟持具18と、この挟持具18を乗りかご用ガイドレール3、3Aに締結するための締結具19とから構成されている
図9に示すかご枠7の上梁(クロスヘッド)7Aは、対向する乗りかご用ガイドレール3と乗りかご用ガイドレール3Aを結ぶ中心線Wに対して斜めとなるように横枠(サイドフレーム)7Cに取り付けられている。係止部材51と係止部材51Aは、図9に示すように、点対象となるように、乗りかご用ガイドレール3、3Aに取り付けられる。すなわち、図9において、係止部材51の螺子部材17が、乗りかご用ガイドレール3の右側に、かつ、係止部材51Aの螺子部材17が、乗りかご用ガイドレール3Aの左側に位置するように、係止部材51、51Aが乗りかご用ガイドレール3、3Aに取り付けられる。
図9に示すエレベーターの乗りかご固定装置50によれば、上梁(クロスヘッド)7Aが乗りかご用ガイドレール3と乗りかご用ガイドレール3Aを結ぶ中心線Wに対して斜め取り付けられていても、ストッパー部材12、12Aを乗りかご8の水平乗りかご投影面外に突出させた状態のときに、螺子部材17を下降させて、その螺子部材17の下端をストッパー部材12、12Aの螺子穴12Bに螺合することで、かご枠7及び乗りかご8が乗りかご用ガイドレール3、3Aの上端側に固定させることができる。
上記実施形態のエレベーター1では、転向プーリー6を1つ用いたトラクション方式のエレベーターとしているが、これに限定されない。転向プーリー6なしのトラクション方式のエレベーターや転向プーリー6を複数個用いたトラクション方式のエレベーターにも、上記実施形態の乗りかご8の固定装置11、20、30、40、50を適用できる。
本発明の一実施形態に係るエレベーターにおける点検状態の概略説明図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかご固定装置の取り付け状態を示す要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。 本発明の他実施形態その1に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。 本発明の他実施形態その2に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。 本発明の他実施形態その2に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部上面図である。 本発明の他実施形態その3に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部正面図である。 本発明の他実施形態その3に係るエレベーターの乗りかご固定装置の要部上面図である。 本発明の他実施形態その4に係るエレベーターの乗りかご固定装置の取り付け状態を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 エレベーター
2 昇降路
3、3A 乗りかご用ガイドレール
4、4A つり合いおもり用ガイドレール
5 シーブを含む駆動装置
6 転向プーリー
7 かご枠
7A 上梁(クロスヘッド)
7B 立て枠
7C 横枠(サイドフレーム)
7D 床支え
8 乗りかご
9 つり合いおもり
10 主ロープ
11 乗りかご固定装置11
12、12A 一対のストッパー部材
12B 螺子穴
13、13A 一対の係止部材
14、14A 案内部材
15 収納スイッチ
16 ブラケット
16A 螺子穴
17 螺子部材
18 挟持具
19 締結具
20 乗りかご固定装置(他実施形態その1)
21 ストッパー部材
22 係止部材
23、24 ブラケット
25、26 螺子部材
30 乗りかご固定装置(他実施形態その2)
31 ストッパー部材
32 係止部材
33 ブラケット
33A 螺子穴
34 螺子部材
35、35A 固定ナット
40 乗りかご固定装置(他実施形態その3)
41 係止部材
42 固定ピン
43 ストッパー部材
44 螺子部材
45 収納スイッチ
50 乗りかご固定装置(他実施形態その4)
51、51A 一対の係止部材

Claims (3)

  1. 乗りかごとつり合いおもりを主ロープで連結し、その主ロープを釣瓶式にシーブに巻装し、そのシーブと主ロープとの間の摩擦力を利用して、乗りかごを昇降路内に立設された乗りかご用ガイドレールに沿って昇降させるエレベーターの乗りかご固定装置において、
    前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれか一方に設けられて、前記乗りかごの水平投影面内にある状態若しくは乗りかごの水平投影面内外に跨る状態のいずれかに位置変更可能に設けられるストッパー部材と、前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれかのうち前記ストッパー部材が設けられなかった方に設置されて、前記乗りかごの水平投影面内外に跨るように位置変更した前記ストッパー部材に係止させることで、前記乗りかごを前記乗りかご用ガイドレールに固定する係止部材を包含する構成としたことを特徴とするエレベーターの乗りかご固定装置。
  2. 前記ストッパー部材が前記乗りかごの水平投影面内にある状態を検出する収納スイッチと、この収納スイッチからの検出信号を受信しないと前記乗りかごを昇降させないように制御する昇降制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの乗りかご固定装置。
  3. 前記係止部材を、前記乗りかご用ガイドレール若しくは前記乗りかごの上部のいずれかに螺進退可能に設けた螺子部材を有する構成として、この螺子部材を前記ストッパー部材に係止させた状態でその螺子部材を螺進退させることにより前記乗りかごの固定位置を調整可能な構成としたことを特徴とする請求項1若しくは2記載のエレベーターの乗りかご固定装置。
JP2006070977A 2006-03-15 2006-03-15 エレベーターの乗りかご固定装置 Pending JP2007246212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070977A JP2007246212A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 エレベーターの乗りかご固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070977A JP2007246212A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 エレベーターの乗りかご固定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007246212A true JP2007246212A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38590903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006070977A Pending JP2007246212A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 エレベーターの乗りかご固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007246212A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037000A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの据付装置
EP2301881A1 (de) * 2009-09-29 2011-03-30 Aufzugswerke M. Schmitt & Sohn GmbH & Co. Aufzugsanlage mit Verriegelungsvorrichtung
CN106064768A (zh) * 2015-04-20 2016-11-02 株式会社日立制作所 电梯装置
WO2018025312A1 (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 三菱電機株式会社 エレベータのかご固定装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037000A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの据付装置
EP2301881A1 (de) * 2009-09-29 2011-03-30 Aufzugswerke M. Schmitt & Sohn GmbH & Co. Aufzugsanlage mit Verriegelungsvorrichtung
CN106064768A (zh) * 2015-04-20 2016-11-02 株式会社日立制作所 电梯装置
JP2016204087A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社日立製作所 エレベータ装置
WO2018025312A1 (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 三菱電機株式会社 エレベータのかご固定装置
JPWO2018025312A1 (ja) * 2016-08-01 2018-11-29 三菱電機株式会社 エレベータのかご固定装置
CN109562907A (zh) * 2016-08-01 2019-04-02 三菱电机株式会社 电梯的轿厢固定装置
CN109562907B (zh) * 2016-08-01 2023-09-26 三菱电机株式会社 电梯的轿厢固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008174369A (ja) 搬送用走行体の上下経路切換装置
JP2007246212A (ja) エレベーターの乗りかご固定装置
JP2006124064A (ja) エレベータの主ロープ張力調整装置
KR101336178B1 (ko) 가이드를 구비한 라이저 인양 크레인 및 이를 포함하는 시추선
JP2007210703A (ja) マシンルームレスエレベータの巻上機据付装置および据付工法
JP2007064964A (ja) ワイヤーロープの沈み量の測定方法、並びに、沈み量測定具およびその測定器用ジグ
JP4657776B2 (ja) エレベータのかご固定装置
JP6615355B2 (ja) エレベータのかご固定装置
JP4197515B2 (ja) エレベータのかご固定装置
JP2010013255A (ja) エレベータ用つり合いおもり
JP2010007228A (ja) 荷吊り装置
JP4447962B2 (ja) エレベータのかご保持装置
KR102121924B1 (ko) 천장 크레인 제동장치
JP2008254834A (ja) 油圧エレベータの主ロープ交換方法及びそれに用いる主ロープ交換用滑車治具
JP6211216B2 (ja) エレベータ、エレベータの引上レバー連結装置、及びエレベータの改修方法
JP2008195487A (ja) エレベータの綱止機構の吊り下げ治具
JP4667139B2 (ja) エレベーターの巻上機用運搬雇
JP4978218B2 (ja) エレベータの据付装置及び据付方法
JP2005350190A (ja) エレベータの巻上機支持装置
JP2007320662A (ja) エレベータのレールゲージサポート部材
JP2012012189A (ja) エレベーター用ガイドレールクリップの締付治具
JP2695286B2 (ja) エレベータのガイドレール立設案内装置
KR20100041242A (ko) 교량설치용 빔 적재장치
JP2017043467A (ja) タイダウン装置の開放装置
JP4652850B2 (ja) トラクション方式かつ下部懸架方式エレベータの主ロープ取り替え方法