JP2007245389A - 半導体用粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】エキスパンド性と再剥離性に優れた粘着シートであって、粘着層と基材フィルムの投錨性にも特に優れた、ダイシング工程用保持シートなどとして有用な半導体用粘着シートを提供することにある。
【解決手段】本発明の半導体ウエハ加工用粘着シートは、ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする基材フィルム(A層)の少なくとも片側に、分子内に窒素原子を含有するアクリル樹脂を含む中間層(B層)、及び、アクリル樹脂と放射線重合開始剤を含む放射線硬化型粘着剤層(C層)を、A層/B層/C層の順に有することを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハのバックグラインド加工やダイシング加工に用いられる再剥離型の半導体用粘着シートに関する。
従来、半導体の製造工程においては、様々な粘着シートが用いられている。中でも、半導体ウエハの裏面研削(バックグラインド)工程でウエハを保護するために用いられる保護シートや、素子小片への切断分割(ダイシング)工程で用いられる固定用シート等には、貼付後、所定の工程が終了した後に再び剥離される「再剥離型」の粘着シートが使用されている。
これらの再剥離型の粘着シートには様々な特性が要求される。例えば、粘着層には、加工工程では十分な密着力を発揮するが、剥離工程では、容易に剥離できる易剥離性が求められる。また、基材フィルムには、バックグラインド用保護シートとしては研削砥石の高い圧力によるウエハ破損を防止する目的で、ダイシング用シートとしてはピックアップ回収時のエキスパンド性を向上する目的で、高い柔軟性・伸縮性が必要とされる。
上記、易剥離性の改良に関しては、例えば、分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有する放射線硬化型粘着剤を用いた、放射線の照射により易剥離性を発現する粘着シートが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。一方、基材フィルムとしては、エキスパンド性やダイシング性を向上する観点から、柔軟なポリ塩化ビニルフィルムが好適に用いられる。
基材フィルム上に粘着剤層を積層する方法としては、一般的に、粘着剤層を直接塗布・乾燥させる直射方式と、粘着剤をセパレータと呼ばれる離型フィルム上に塗布した後に貼り合わせる転写方式が用いられるが、ポリ塩化ビニルフィルムに放射線硬化型粘着剤を設ける場合には、前者が主に用いられている。これは、上記粘着剤のベースポリマーに一般的に用いられているアクリル樹脂と、基材のポリ塩化ビニル樹脂の親和性が低いため、転写方式では十分な密着性(投錨性)が得られないためである。しかしながら、直射式の場合は、塗液乾燥工程でポリ塩化ビニルフィルムも熱を受けるため、熱変形によるテープ厚みのばらつき等、テープ品質の低下が生じることがある。
このため、ポリ塩化ビニルフィルムに対する放射線硬化型粘着剤の投錨性を向上させることが切望されており、例えば、ウレタン樹脂と窒素原子の親和性を利用して、塩化ビニル樹脂とウレタン樹脂からなる共重合樹脂シートに、窒素原子を含有するアクリル樹脂粘着剤を積層し、投錨性を改良した粘着シートが知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記の技術にも、塩化ビニル樹脂に対するウレタン樹脂の共重合量が規定されるため柔軟性などの基材フィルムの物性が変更・制限される点や、転写法を用いるには密着性のレベルがいまだ不十分である点など、課題が残っているのが現状である。
特開昭60−196956号公報 特開昭60−223139号公報 特開平11−302607号公報
本発明の目的は、優れた再剥離性、高いエキスパンド性を発揮する粘着シートであって、さらに、粘着層と基材フィルムの投錨性に優れ、製造・加工工程や使用の際に粘着層の剥離が少ない、優れた半導体用粘着シートを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ポリ塩化ビニルフィルム上に、窒素原子を含むアクリル系樹脂層を介して、放射線硬化型のアクリル系粘着剤層を設けることによって、ポリ塩化ビニルフィルムとアクリル系粘着材層の密着性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする基材フィルム(A層)の少なくとも片側に、分子内に窒素原子を含有するアクリル樹脂を含む中間層(B層)、及び、アクリル樹脂と放射線重合開始剤を含む放射線硬化型粘着剤層(C層)を、A層/B層/C層の順に有することを特徴とする半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記B層中に、分子内に炭素−炭素二重結合を有する放射線重合性のモノマーまたはオリゴマーを含有する前記の半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記C層中に、分子内に炭素−炭素二重結合を有する放射線重合性のモノマーまたはオリゴマーを含有する前記の半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記C層のアクリル樹脂が、炭素−炭素二重結合を含む側鎖を、全側鎖の1%以上有するアクリル樹脂である前記の半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記B層を構成するアクリル樹脂の窒素原子含有モノマー単位の含有量が15%以上である前記の半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記B層中の放射線重合開始剤の含有量が、0.01重量%未満である前記の半導体用粘着シートを提供する。
さらに、本発明は、前記B層及びC層が、転写法によって作製された前記の半導体用粘着シートを提供する。
本発明の半導体用粘着シートは、通常のポリ塩化ビニル基材フィルムを用いることができるため、エキスパンド性、ピックアップ性等の物性制御が容易で、さらに粘着層と基材フィルムの投錨性に優れるため、製造・加工工程や使用の際に粘着層の剥離、被着体への糊残りが生じず、生産性が向上し、産業上有益である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の半導体用粘着シートの一例を示す概略断面図である。図1に示される半導体用粘着シート1は、基材フィルム11の少なくとも片面に、中間層12、放射線硬化型粘着剤層13、離型フィルム14が設けられている。
本発明の半導体用粘着シートは、少なくとも、基材フィルム(A層という)、中間層(B層という)、及び、放射線硬化型粘着剤層(C層)からなるA層/B層/C層の3層積層構造を有する。A層/C層の2層積層構造では、本発明の効果を得ることができない。なお、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記のA層、B層、C層の他にも、フィルム層が設けられていてもよい。特に、粘着シート表面の汚染防止や保管時のブロッキング防止などの観点で、さらに離型フィルム(または離型樹脂層)が設けられていることが好ましく、その場合は、A層/B層/C層/離型フィルム(離型樹脂層)、離型フィルム(離型樹脂層)/A層/B層/C層、離型フィルム(離型樹脂層)/A層/B層/C層/離型フィルム(離型樹脂層)の積層構成が好ましい。最も好ましい積層構成は、A層/B層/C層/離型フィルム(離型樹脂層)である。
本発明の半導体用粘着シートに用いられるA層は、ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする。なお、ここでいう「主成分とする」とは、層中の含有量が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、最も好ましくは、80重量%以上であることをいう。
本発明のポリ塩化ビニル樹脂は、軟質ポリ塩化ビニルであることが好ましい。軟質ポリ塩化ビニルとしては、可塑剤を含有するものでもよいし、共重合体やポリマーアロイであってもよい。基材フィルムとして、柔軟な軟質ポリ塩化ビニルを用いることにより、高いエキスパンド性が得られたり、ダイシング工程でウエハの破損を防止できるため、好ましい。
上記可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エステル、その他ポリエステル可塑剤、エポキシ化大豆油等のエポキシ系可塑剤、トリメット系可塑剤が、好ましく例示される。可塑剤を添加する場合、添加量は、A層全体の質量に対して、20〜40重量%が好ましく、より好ましくは25〜35重量%である。可塑剤の添加量が20重量%未満の場合には、ポリ塩化ビニル樹脂が硬質となって、エキスパンド性が低下する場合があり、40重量%を超える場合には、粘着シート表面に可塑剤がブリードして、半導体ウエハに付着して汚染の原因となったりする。
上記共重合体としては、ウレタン−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体が挙げられる。これら共重合体は、1種類のみで使用してもよいし、2種以上の混合物、または他の樹脂およびエラストマーとの混合物としてもよい。なお、上記の共重合体には、ブロック共重合体やランダム共重合体に加えて、グラフト共重合物を含むことはもちろんである。また、上記混合物とは、単なるブレンドのみならず、化学結合を有するアロイも含む。
さらに、本発明のA層には、本発明の効果を阻害しない範囲内において、他の安定剤、滑剤、加工助剤として公知のものが含まれていてもよい。
本発明のA層の厚さは、特に制限されないが、通常50〜250μmであり、好ましくは、70〜230μmである。
また、ダイシング工程の後に、粘着剤層に放射線が照射されるため、本発明のA層は十分な放射線透過性を有するものが好ましい。例えば、波長365nmの光線透過率が50%以上であることが好ましい。
本発明のB層は、分子内に窒素原子を含むアクリル樹脂を必須成分として含有する。前記アクリル樹脂の含有量は、B層の全体に対して、70重量%以上が好ましく、より好ましくは80重量%以上である。分子内に窒素原子を含むアクリル樹脂とは、窒素原子を有する単量体成分を必須の構成要素として含有するアクリル樹脂である。
窒素原子を含む単量体成分としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸N−ヒドロキシメチルアミド、(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキルエステル(例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等)、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルフォリン、アクリロニトリル、N,N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられる。なお、(メタ)アクリル酸エステルとはアクリル酸エステル及び/またはメタアクリル酸エステルをいい、本発明の(メタ)とは全て同様の意味である。該窒素原子を含む単量体成分の含有量は、B層のアクリル樹脂全体の5重量%以上であることが好ましく、さらに好ましくは10重量%以上、最も好ましくは15重量%以上である。窒素原子を含む単量体成分の含有量が5重量%未満である場合には、ポリ塩化ビニル基材フィルムと粘着剤層の密着力(投錨性)が低下して、製造・加工工程や使用中に粘着層が剥離・脱落することがある。また、被着体からの剥離時に被着体に糊残りが生じる場合がある。
窒素原子を含む単量体成分以外の単量体成分としては、特に限定されず、公知のアクリル単量体成分を用いることが可能である。中でも、C層との親和性、耐熱性、凝集力、粘着性改良などの観点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、必要に応じて、その他の共重合成分から構成されることが好ましく例示される。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソノニルなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは1種のみを用いてもよいし、2種以上を共重合体として用いてもよい。その他の共重合成分としては、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル(例えば、ヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシブチルエステル、ヒドロキシヘキシルエステル等)、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、酢酸ビニル、スチレン等が挙げられる。共重合成分は、1種又は2種以上使用できる。更に、必要に応じて、架橋のため、多官能性モノマーなどを共重合成分として含んでもよい。
本発明のB層のアクリル樹脂の重量平均分子量は、凝集力の観点から、50万〜200万が好ましく、さらに好ましくは80万〜150万である。
本発明のB層は、ベースポリマーであるアクリル樹脂等の数平均分子量を高める目的で、架橋剤を含有してもよい。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、無水化合物、ポリアミン、カルボキシル基含有ポリマーなどが挙げられる。中でも、ポリイソシアネート化合物を含有する場合に、投錨性が向上する効果が得られるため、好ましい。架橋剤の添加量は、アクリル樹脂100重量部に対して、0.01〜100重量部が好ましい。
本発明のB層には、放射線硬化後のC層との投錨性を確保するために、炭素−炭素二重結合を分子中に含む放射線重合性のモノマーまたはオリゴマー(以下、放射線重合性化合物とも称する)を含有することが好ましい。放射線重合性化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸と多価アルコールのエステル化物;エステルアクリレートオリゴマー;2−プロペニル−3−ブテニルシアヌレート、トリス(2−メタクリロキシエチル)イソシアヌレート等のイソシアヌレート又はイソシアヌレート化合物等が挙げられる。これらの放射線重合性化合物は、1種類のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。添加量としては特に限定されないが、アクリル樹脂に対して、1〜50重量部が好ましく、5〜20重量部がさらに好ましい。添加量が1重量部未満の場合には、放射線硬化後の投錨性を得る効果が小さく、50重量部を超える場合には、放射線照射による硬化が進みすぎて、A層に対する投錨性が低下する場合がある。
本発明のB層には、光重合開始剤を添加しないことが好ましい。また、この場合、B層全体での光重合開始剤の含有量は、B層の総質量に対して、0.05重量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.01重量%未満である。B層に光重合開始剤を添加しない場合でも、C層に添加された光重合開始剤の一部は、B層中に拡散移動するため、ある程度の光重合開始剤はB層に存在することとなる。しかし、上記の拡散は、ほとんどがB層/C層界面近傍までであり、B層内部(A層側)までは拡散しない。このため、B層中の光重合開始剤は、C層との界面付近に局在することとなる。この状態で、放射線照射をすると、B層/C層界面近傍では、B層とC層の樹脂成分が架橋反応を起こし化学結合を生じるため、B層とC層の投錨性は飛躍的に向上する。一方、ポリ塩化ビニル樹脂(A層)側には、光重合開始剤が存在しないため、B層の硬化はほとんど起こらず、A層との親和性、投錨性は維持される。B層に光重合開始剤を添加し、光重合開始剤の含有量が0.05重量%以上となる場合には、B層全体が放射線による硬化を起こすため、凝集力が高くなって、塩化ビニル樹脂との親和性が低下し、A層とB層の投錨性が低下することがある。
本発明のB層の厚みは、特に限定されないが、1〜20μmが好ましく、さらに好ましくは3〜10μmである。
さらに、本発明のB層には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、帯電防止剤を含有していてもよい。また、従来公知の各種の老化防止剤、充填剤、着色剤等の慣用の添加剤を含有させてもよい。
本発明のC層は、アクリル樹脂からなるベースポリマーと光重合開始剤を必須成分として含有する。
本発明のC層に用いられるアクリル樹脂としては、特に限定されず、公知のものを用いることが可能であるが、例えば、1種又は2種以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体成分とする重合体、または、必要に応じ粘着性、凝集力、耐熱性などの改質を目的として、さらに1種又は2種以上共重合成分を共重合してなる共重合体が用いられるC層の(メタ)アクリル酸アルキルエステルや共重合成分としては、上記B層に好ましく用いられる成分として例示した(メタ)アクリル酸アルキルエステルや共重合成分から選択することができる。また、その他、必要に応じて、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシや前記の窒素原子含有のモノマーを単量体成分として用いていてもよい。
本発明のC層のアクリル樹脂の重量平均分子量は、低分子量体低減の観点から、50万以上が好ましく、さらに好ましくは80万〜300万である。また、C層は半導体ウエハ等の転写汚染防止等の点から、低分子量物の含有量が小さいこと好ましい。具体的には、分子量10万以下の低分子量体の含有量は、C層の樹脂総量に対して、10重量%以下が好ましく、さらに好ましくは5重量%以下である。
さらに、C層にも、アクリル樹脂等の数平均分子量を高めるため、架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、B層の場合と同様に、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、無水化合物、ポリアミン、カルボキシル基含有ポリマー等から選択することができる。C層中の架橋剤の添加量は、粘着力の観点から、C層のアクリル樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましい。
本発明のC層は、紫外線、電子線などにより硬化する放射線硬化型粘着剤層である。放射線硬化型とすることによって、例えば、ダイシング時には、高い粘着性によりチップの剥離を防止し、一方、ピックアップ時には、紫外線硬化により粘着力を失って、チップからの剥離性が向上する。
本発明のC層は、炭素−炭素二重結合等の放射線硬化性の官能基を有し、粘着性を示すものであれば特に限定されないが、例えば、B層と同様に、炭素−炭素二重結合を分子中に含む放射線重合性化合物(モノマーまたはオリゴマー)を含有することが好ましい。放射線性重合化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸と多価アルコールのエステル化物;エステルアクリレートオリゴマー;2−プロペニル−3−ブテニルシアヌレート、トリス(2−メタクリロキシエチル)イソシアヌレート等のイソシアヌレート又はイソシアヌレート化合物等が挙げられる。これらの放射線重合化合物は、1種類のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。中でも、B層とC層に用いられる放射線重合化合物が同じである場合には、放射線照射時に、B層/C層界面で架橋反応が進行し、投錨性が向上するため好ましい。放射線重合化合物の添加量は、特に限定されないが、放射線照射後の再剥離性(ピックアップ性)の観点から、C層全体の20〜75重量%が好ましく、特に好ましくは、40〜70重量%である。
また、C層としては、上記放射線重合化合物を添加する代わりに、または、放射線重合化合物の添加に加えて、炭素−炭素二重結合を側鎖又は主鎖中もしくは主鎖末端に有するアクリル樹脂をベースポリマーとして混合して用いてもよい。例えば、分子内に炭素−炭素二重結合を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体は、上述の、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体に炭素−炭素二重結合を導入することによって得られる。これを調製するには既知の様々な方法があるが、分子設計の容易さから、あらかじめポリマーに官能基を有するモノマーを共重合した後、この官能基と付加反応し得るようなもう一方の官能基とかつ炭素−炭素二重結合を有するモノマーを、炭素−炭素二重結合を維持したまま付加反応させる方法が好ましい。このアクリルポリマー側の官能基と炭素−炭素二重結合を有するモノマー側の官能基の組合せとしては、例えば、カルボン酸基とエポキシ基またはアジリジル基、ヒドロキシル基とイソシアネート基などが挙げられる。中でも、反応追跡の容易さから、アクリルポリマー側としてヒドロキシル基、モノマー側としてイソシアネート基を用いる組合せが、特に好ましい。炭素−炭素二重結合を有するイソシアネート化合物としては、例えば、メタクリロイルイソシアネートや2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどが挙げられる。また、アクリルポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルや(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングルコールモノビニルエーテルなどをモノマー単位として有するポリマーが挙げられる。炭素−炭素二重結合をアクリル樹脂の側鎖に有する場合には、全側鎖(全側鎖数)の1%以上が炭素−炭素二重結合を有することが好ましく、より好ましくは3%以上である。炭素−炭素二重結合が、全側鎖の1%未満である場合には、側鎖に炭素−炭素二重結合を導入する効果が小さい。
本発明のC層は、光重合開始剤を含有する。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類;ベンジル、ベンゾイン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等の芳香族ケトン類;ベンジルジメチルケタール等の芳香族ケタール類;ポリビニルベンゾフェノン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン等のチオキサントン類等が挙げられる。光重合開始剤の添加量は、特に限定されないが、C層を構成するアクリル樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、さらに好ましくは、0.5〜5重量部である。光重合開始剤の添加量が0.1重量%未満である場合には、放射線照射による再剥離性が不十分である場合がある。また、添加量が5重量%を超える場合には、C層表面に光重合開始剤がブリードして、半導体ウエハの転写汚染の原因となったり、B層の深くまで光重合開始剤が浸透・拡散して、A層とB層の投錨性が低下することがある。
C層の厚みは、特に限定されないが、1〜20μmが好ましく、さらに好ましくは、3〜10μmである。
なお、本発明のC層には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、従来公知の各種の粘着付与剤、老化防止剤、充填剤、着色剤等の慣用の添加剤を含有させてもよい。
本発明の粘着シートには、粘着剤層を保護する目的のためや、またはラベル加工のため、または粘着剤を平滑にする目的のために、必要に応じて、離型フィルム(セパレーター)が設けられていてもよい。離型フィルムの構成材料としては、特に限定されないが、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムなどが挙げられる。離型フィルムの表面には粘着剤層からの剥離性を高めるため、必要に応じて、シリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の剥離処理が施されていてもよい。また、必要に応じて、粘着シートが環境紫外線によって反応してしまわぬように、紫外線防止処理が施されていてもよい。離型フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、10〜200μmが好ましく、より好ましくは25〜100μmである。
本発明の粘着シートの形状は、特に限定されず、テープ状、ラベル状などのあらゆる形状をとりうる。
以下に、本発明の粘着シートの製造方法の例を説明すが、製造方法はこれに限定されるものではない。
[基材フィルム(A層)]
本発明のA層に用いられるポリ塩化ビニルフィルムは、エチレン脱塩素法やオキシ塩素化法などの既存の重合方法を用いて重合されたポリ塩化ビニル樹脂を用いて製造することができる。必要に応じて、上記ポリ塩化ビニル樹脂と可塑剤、安定剤、滑剤等を、バンバリーミキサーやミキシングロールまたは1軸や2軸の押出機で混練してポリマーを得る。ポリマーのシート化は、カレンダー法やTダイ法、チューブ法などを用いることができる。また、市販のポリ塩化ビニルフィルムを用いてもよい。
[アクリル樹脂組成物(B層、C層)]
本発明のB層、C層を形成するアクリル樹脂は、単一又は2種以上の単量体成分の重合により得られる。重合方法としては、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の既知の重合方法を用いることができる。フィルムへの塗工の容易さの観点などからは、例えば、溶液重合を用いることができる。主たるモノマー成分、共重合モノマー成分を、所定量、トルエンなどの溶媒に溶解させ、モノマーの種類にもよるが、55〜65℃で5〜10時間共重合させ、放射線重合化合物および架橋剤を加えて、また、C層樹脂の場合には光重合開始剤を加えて、アクリル樹脂組成物の溶液が得られる。
[B層及びC層の積層]
B層をA層に積層する場合、厚さ精度を向上させるために、あらかじめ、離型フィルムに中間層溶液を塗布・乾燥させた後に、ポリ塩化ビニルフィルムに貼り合わせる、転写法を用いることが好ましい。転写法ではポリ塩化ビニルフィルムが乾燥工程を通ることがないため、熱による変形が生じにくく好ましい。しかし、必ずしも、これに限定されるわけではなく、共押出、押出ラミネート、サーマルラミネート、ドライラミネート、溶液キャスト等の一般公知の手法を用いることも可能である。
C層をB層に積層する場合も同様に転写法を用いることが好ましい。例えば、上記で得られたA層/B層の2層積層フィルムから、離型フィルムを剥離し、B層と同様にC層を貼り合わせることによって、A層/B層/C層の3層積層粘着シートが得られる。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]
以下に、本願で用いられる測定方法および効果の評価方法について例示する。
(1)90°引き剥がし粘着力
実施例、比較例で得られた半導体用粘着シートを、長さ150mm×幅25mmの短冊状に切断し、サンプル片を作製した。なお、シートの長手方向(塩化ビニルフィルム原反の長手方向、テープ状粘着シートサンプルであればテープの長手方向)を、サンプルの長さ方向とし、それに垂直な方向とサンプルの幅方向とした。
23℃(室温)下、鏡面処理したシリコンウエハ(信越半導体(株)製、商品名「CZN<100>2.5−3.5」、直径4インチ)に、上記サンプル片を貼付けた。(なお、離型フィルムは剥離した後に貼付を行った。)貼り付け部分は長さ80mm×幅25mmであった。無荷重、室温雰囲気下で30分静置したサンプルを放射線照射前サンプルとした。
また、同様のサンプルに、シート裏面(基材フィルム側)から、下記条件で紫外線を照射し、放射線照射後サンプルとした。
光源 : 高圧水銀灯
照射強度: 50mW/cm2(測定機器:ウシオ社製「紫外線照度計UT−101」)
照射時間: 10秒
照射エネルギー:500mJ/cm2
上記、放射線照射前サンプルと放射線照射後サンプルについて、JIS Z 0237に準拠して、下記の条件で、90°引き剥がし試験を行い、引き剥がし粘着力(単位:N/25mm)を測定した。
繰り返し試験数 : 3
温度 : 23℃
剥離角度 : 90°
引張速度 : 300mm/分
初期長さ(チャック間隔) : 150mm
(2)糊残り
(1)の試験後のシリコンウエハを目視にて観察し、シリコンウエハ上に粘着剤層又は粘着剤層と中間層の積層体の残留物(糊残り)が確認されなかったものを良好(○)、若干の糊残りが観察されたものを不十分(△)、全面に糊残りが観察されたものを不良(×)と判断した。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
(B層組成物溶液の調製)
ブチルアクリレート80重量部、アクリロニトリル20重量部、及び、アクリル酸2重量部を、酢酸エチル中で常法にて共重合させ、重量平均分子量80万のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂(樹脂成分)100重量部に対し、放射線重合性オリゴマーとしてUV硬化型ウレタンアクリレートオリゴマー(ペンタエリスリトールトリアクリレートとジイソシアネートを反応させて得たUV硬化オリゴマー:粘度1Pa・S(60℃)、重量平均分子量2000)20重量部、架橋剤としてポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)2重量部を加え、B層組成物溶液を得た。
(C層組成物溶液の調製)
メチルアクリレート50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート50重量部、及び、アクリル酸5重量部を、酢酸エチル中で常法にて共重合させ、重量平均分子量100万のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂(樹脂成分)100重量部に対し、光重合開始剤として、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製、商品名「イルガキュア651」、光波長365nmにおけるモル吸光係数が150mol-1・cm-1、長波長側の最大吸収波長が400nm)3重量部、放射線重合性オリゴマーとしてUV硬化型ウレタンアクリレートオリゴマー(上記B層に用いたものと同じ)60重量部、及び、ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)2重量部を加え、C層組成物溶液を得た。
(粘着シートの調製)
離型フィルムとして、シリコーンからなる離型処理を施されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、商品名「ダイアホイルMRN」、フィルム厚み38μm)の離型処理された側の表面に、上記B層組成物溶液を塗布し、140℃で5分間乾燥し、離型フィルム上にB層を作製した。B層厚みは5μmであった。次いで、上記B層を形成した離型フィルムを、軟質ポリ塩化ビニルフィルム(フィルム厚み100μm)にローラーを用いて、B層が接するように貼り合わせ、ポリ塩化ビニルフィルム(A層)上にB層を転写法にて形成し、A層/B層の積層シートを得た。なお、積層シートのB層側の表面には、さらに上記離型フィルムが積層されている。
次に、上記と同様に、離型PETフィルム上にC層組成物溶液を塗布・乾燥し、離型フィルム上にC層を作製した。C層厚みは5μmであった。
さらに、上記のA層/B層の積層シートから、離型フィルムを剥離した後、積層シートのB層上に、上記のC層を有する離型フィルムを、ローラーにてC層とB層が接するように貼り合わせ、半導体用粘着シートを得た。
得られた粘着シートは、表1に示すように、放射線照射によって良好な再剥離性を示し、尚かつ、引き剥がし時の糊残りの少ない、投錨性に優れた粘着シートであった。
実施例2
(B層組成物溶液の調製)
2−エチルヘキシルアクリレート70重量部、アクリロイルモルフォリン30重量部、及び、アクリル酸2重量部を、酢酸エチル中で常法にて共重合させ、重量平均分子量90万のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂100重量部に対し、UV硬化型ウレタンアクリレートオリゴマー(実施例1と同じ)20重量部、ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)2重量部を加え、B層組成物溶液を得た。
(C層組成物溶液の調製)
メチルアクリレート50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート50重量部部、及び、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部を、酢酸エチル中で常法にて共重合させ、さらに、得られたポリマー中の2−ヒドロキシエチルアクリレートの側鎖末端OH基の90%に、2−メタクリロイルオキシエチレンイソシアネートのNCO基を付加反応させ、末端に炭素−炭素二重結合を有する重量平均分子量50万のアクリル樹脂を得た。なお、アクリル樹脂の全側鎖に対する炭素−炭素二重結合を含む側鎖の割合は4.3%であった。
このアクリル樹脂100重量部に対し、光重合開始剤として、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製、商品名「イルガキュア651」)3重量部、メラミン系架橋剤2重量部、UV硬化型ウレタンアクリレートオリゴマー(実施例1と同じ)30重量部、及び、ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)2重量部を加え、C層組成物溶液を得た。
(粘着シートの調製)
上記のB層組成物溶液、C層組成物溶液を用い、基材フィルムなどその他の条件は、実施例1と全く同様にして、転写法を用いて、半導体用粘着シートを得た。
得られた粘着シートは、表1に示すように、放射線照射によって良好な再剥離性を示し、尚かつ、引き剥がし時の糊残りの少ない、投錨性に優れた粘着シートであった。
比較例1
(B層組成物溶液の調製)
ブチルアクリレート50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート50重量部、及び、アクリル酸2重量部を、酢酸エチル中で常法にて共重合させ、重量平均分子量80万のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂100重量部に対し、ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」)2重量部を加え、B層組成物溶液を得た。
上記のB層組成物溶液を用い、C層組成物、基材フィルムなどその他の条件は、実施例1と全く同様にして、転写法を用いて、半導体用粘着シートを得た。
得られた粘着シートは、表1に示すように、引き剥がし時の糊残りが観察され、投錨性の劣る粘着シートであった。
比較例2
B層を設けないこと以外は、実施例2と全く同様にして、転写法を用いて、半導体用粘着シートを得た。
得られた粘着シートは、表1に示すように、引き剥がし時の糊残りが観察され、投錨性の劣る粘着シートであった。
Figure 2007245389
実施例、比較例より、本発明の窒素原子を含有するアクリル樹脂からなる中間層を有する粘着シートでは、剥離時の糊残りが発生せず、評価は良好であった。比較例に示した、窒素原子を含有するアクリル樹脂からなる中間層を有しない粘着性シートの場合は、投錨性が悪く、糊残りが発生しており、実用性に劣るものであった。
本発明の再剥離用粘着シートの一例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 半導体ウエハ用粘着シート
11 基材フィルム(A層)
12 中間層(B層)
13 放射線硬化型粘着剤層(C層)
14 離型フィルム

Claims (7)

  1. ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする基材フィルム(A層)の少なくとも片側に、分子内に窒素原子を含有するアクリル樹脂を含む中間層(B層)、及び、アクリル樹脂と放射線重合開始剤を含む放射線硬化型粘着剤層(C層)を、A層/B層/C層の順に有することを特徴とする半導体用粘着シート。
  2. B層中に、分子内に炭素−炭素二重結合を有する放射線重合性のモノマーまたはオリゴマーを含有する、請求項1に記載の半導体用粘着シート。
  3. C層中に、分子内に炭素−炭素二重結合を有する放射線重合性のモノマーまたはオリゴマーを含有する、請求項1または請求項2に記載の半導体用粘着シート。
  4. C層のアクリル樹脂が、炭素−炭素二重結合を含む側鎖を、全側鎖の1%以上有するアクリル樹脂である、請求項1〜3のいずれかの項に記載の半導体用粘着シート。
  5. B層を構成するアクリル樹脂の窒素原子含有モノマー単位の含有量が15%以上である請求項1〜4のいずれかの項に記載の半導体用粘着シート。
  6. 前記B層中の放射線重合開始剤の含有量が、0.01重量%未満である請求項1〜5のいずれかの項に記載の半導体用粘着シート。
  7. 前記B層及びC層が、転写法によって作製された請求項1〜6のいずれかの項に記載の半導体用粘着シート。
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