JP2007244413A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技を実行しているように見せかけながら設定値を変更することを困難にする。
【解決手段】投入口から投入されたメダルを検出する第1メダル検出センサ、ブロッカによって返却通路に排出されたメダルを検出する第2メダル検出センサが備えられている。スロットマシンはメダルの返却枚数をカウントするメダル枚数カウント部と、下部扉の開閉回数をカウントする開閉回数カウント部とを備え、設定変更キーシリンダと電源ボタンとがオンされた後、下部扉の開閉回数がカウントされ、メダルの返却枚数がカウントされる。下部扉の開閉回数が規定回数に一致し、メダルの返却枚数が規定枚数に一致したときに設定値変更モードへの移行が許可され、設定値の変更が可能となる。
【選択図】図6
【解決手段】投入口から投入されたメダルを検出する第1メダル検出センサ、ブロッカによって返却通路に排出されたメダルを検出する第2メダル検出センサが備えられている。スロットマシンはメダルの返却枚数をカウントするメダル枚数カウント部と、下部扉の開閉回数をカウントする開閉回数カウント部とを備え、設定変更キーシリンダと電源ボタンとがオンされた後、下部扉の開閉回数がカウントされ、メダルの返却枚数がカウントされる。下部扉の開閉回数が規定回数に一致し、メダルの返却枚数が規定枚数に一致したときに設定値変更モードへの移行が許可され、設定値の変更が可能となる。
【選択図】図6
Description
本発明はパチンコ店等の遊技場に設置して使用されるスロットマシンに関し、さらに詳しくは設定値を変更する設定値変更モードを備えたスロットマシンに関するものである。
現在、投入口から投入された正規のメダルによって遊技の開始が可能になるスロットマシンがよく知られている。スロットマシンでは、メダルの大きさ、材質、メダルの投入時期などの条件に適合する正規なメダルの投入を受けて遊技の開始が可能となる。遊技開始後、電子抽選で当選したときにはメダルが払い出され、メダルの払い出しは入賞確率に従って行われる。
一方、スロットマシンは、異なる入賞確率に対応付けられた複数の設定値のうちいずれか1つに変更する設定値変更モードに移行させるために操作される移行操作部を備えている。それぞれの入賞確率は確率テーブルに記憶され、各確率テーブルには設定値が対応付けられており、移行操作部を操作した後、設定値を変更するとその設定値に対応する入賞確率で遊技が実行されるようになる。設定値は、例えば「1」〜「6」まで用意され、設定値変更モード時に設定値「1」に変更された場合は、遊技中は設定値「1」に対応する確率テーブルが参照されて遊技が行われる。
ところで、不正な手段によって遊技者にとって有利な設定値に変更されてしまうことがあった。これに対し、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、設定値の変更が可能な設定値変更モードを開始させるために操作されるスイッチを設け、さらに設定値変更モードに移行したときには外部に報知信号を出力するスロットマシンが示されている。また、特許文献2に記載されたスロットマシンでは、設定値変更モードに切り替えられる時間帯を定める手段を設け、これによって規定の時間帯でのみ設定値の変更を可能にするスロットマシンが示されている。
特開2005−185741号公報
特開2005−065943号公報
ところで、設定値を不正に変更しようとする者は、設定値を変更するときにメダルを投入口から投入して遊技を行っているように見せかけることがあった。このようにメダルの投入行為が行われると遊技場の管理者は遊技を行っているのか不正に設定値を変更しているかを見分けることができず、このために設定値が不正に変更されて損害を被ってしまうことがあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技を実行しているように見せかけるために行われるメダルの投入を設定値の変更に必要な工程に取り入れることで、遊技を実行しているように見せかけながら設定値を不正に変更することを困難にしたスロットマシンを提供することにある。また、設定値を変更するために必要な手順を増やして設定値の変更を実行しにくくすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のスロットマシンでは、異なる入賞確率に対応付けられた複数の設定値のうちいずれか1つに変更する設定値変更モードへ移行するために操作される移行操作部と、メダルを投入するための投入口と、メダルを外部に排出するための排出口とを備えたスロットマシンにおいて、投入口から投入されたメダルを検出する検出手段と、検出手段からの検出信号を受けてメダルの枚数を計数する計数手段と、移行操作部の操作後に、計数手段によって予め定められた枚数が計数されたときに設定値変更モードへの移行を許可する許可手段とを設けたことを特徴とする。
また、移行操作部の操作後に前記投入口から投入されたメダルを排出口に連通した返却通路に導くブロッカを有し、このブロッカによって返却通路に導かれたメダルを検出する第2の検出手段を設けたことを特徴とする。
また、移行操作部は機体の内部に配置され、設定値変更操作部を覆う閉じ位置と設定値変更操作部を外部に露呈させる開き位置との間で移動する開閉体と、この開閉体の開閉回数をカウントするカウント手段とを備え、許可手段は、前記カウント手段が予め定められた回数をカウントし、かつ計数手段が予め定められた枚数を計数したときに設定値変更モードへの移行を許可することを特徴とする。
また、計数手段によって計数された枚数を表示する表示手段を設けたことを特徴とすることを特徴とする。
本発明のスロットマシンによれば、異なる入賞確率に対応付けられた複数の設定値のうちいずれか1つに変更する設定値変更モードへ移行するために操作される移行操作部と、メダルを投入するための投入口と、メダルを外部に排出するための排出口とを備えたスロットマシンにおいて、投入口から投入されたメダルを検出する検出手段と、検出手段からの検出信号を受けてメダルの枚数を計数する計数手段と、移行操作部の操作後に、計数手段によって予め定められた枚数が計数されたときに設定値変更モードへの移行を許可する許可手段とを設けたことにより、投入口から投入されたメダルの枚数が計数手段によって数えられ、移行操作部の操作後に計数手段で数えられたメダルの枚数が予め定められた枚数であるときに設定値変更モードへの移行が許可されるため適当に投入口からメダルを投入することができなくなり、これにより遊技を実行しているように見せかけながら設定値を不正に変更することを困難にすることができる。また、設定値の変更が認められるために必要な工程数が増加するため、設定値の変更が許可されるまでに行わなければならない作業が増加し、これにより設定値の変更を実行しにくくすることができる。
また、移行操作部の操作後に前記投入口から投入されたメダルを排出口に連通した返却通路に導くブロッカを有し、このブロッカによって返却通路に導かれたメダルを検出する第2の検出手段を設けたことにより、投入口から投入されブロッカによって返却通路に排出されたメダルが第2の検出手段によって検出され、これによって設定値変更モードに移行するために投入されたメダルのカウントの正確性を高めることができる。
また、移行操作部は機体の内部に配置され、設定値変更操作部を覆う閉じ位置と設定値変更操作部を外部に露呈させる開き位置との間で移動する開閉体と、この開閉体の開閉回数をカウントするカウント手段とを備え、許可手段は、前記カウント手段が予め定められた回数をカウントし、かつ計数手段が予め定められた枚数を計数したときに設定値変更モードへの移行を許可することにより、設定値変更モードへ移行するために、予め定められ枚数のメダルを投入するほか、開閉体を予め定められた回数だけ開閉させなければならず、これによって開閉体の開閉回数を知らない者は設定値の変更が許可されず、設定値の不正な変更をより確実に防止することができる。
また、計数手段によって計数された枚数を表示する表示手段を設けたことにより、計数手段によって計数されたメダルの枚数が表示手段に表示されるため、メダルの投入枚数を意図する枚数に合わせやすくなり利便性を高めることができる。
図1に示すように、スロットマシン2は、スロットマシン本体3とその前面に備えられた前面扉5とを有する。前面扉5は上部に設けられた上部扉6と下部に設けられた下部扉7とからなる。上部扉6には表示窓10が3つ設けられ、表示窓10の奥には第1リール11a、第2リール11b、第3リール11cを有するリールユニットが配置されている。第1、第2、第3リール11a,11b、11cの外周面には、例えば「7」、「BAR」、「チェリー」など、複数種類の図柄が配列されており、リールが停止すると表示窓10を通して1リール当たり3個の図柄が外部に表示される。スロットマシン2には各リールの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞ラインが横に3本、斜めに2本の合計5本設定されており、このライン上に所定の図柄が並べて表示されることにより当選役が告知される。
表示窓10の横には液晶表示装置13が設けられ、例えば、興趣を高めるためにアニメーションを利用した演出等を行う。下部扉7にはゲームの開始時に操作される1枚ベットボタン25、MAXベットボタン26、ペイアウトボタン27などの各種操作ボタンが設けられている。各種操作ボタンの近くには遊技を開始するときに操作されるスタートレバー28や、スタートレバー28の操作により回転されたリールをそれぞれ停止させるための第1、第2、第3ストップボタン30、31、32が設けられる。表示窓10の下には、数字や特定のアルファベットを表示する7セグメント表示装置(表示手段)15が設けられている。
下部扉7にはメダルを投入するための投入口33が設けられ、メダル投入口33の奥には後述するセレクタが組み込まれており、不正規なメダルは排出口34を介して受け皿35に排出される。なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数は1〜3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダルはメダル受け皿35に排出される。
下部扉7は前面扉5が収納箱4から開かないようにするための錠18を備え、錠18を解くためには専用の鍵を差し込んで回す必要がある。図2に示すように、錠18を解錠すると上部扉6を開くことができるようになっている。上部扉6の下部には下部扉7と収納箱4との間に挟まれる図示しない係合部が形成されており、上部扉6が閉じられた後に下部扉7が閉じられて施錠されると上部扉6は開けられなくなり、上部扉6を開けるためには下部扉7に設けられた錠18を解錠する必要がある。
下部扉7の裏側には、スピーカ、セレクタ50等が備えられている。セレクタ50は、投入口33の下側に配置され、投入口33から投入されたメダルを正規なメダルと不正規なメダルとに選り分けている。正規なメダルは後述するホッパータンクに送られて貯留され、不正規なメダルは受け皿35に返却される。
スロットマシン本体3の内部にはメダルを受け皿35に払い出すホッパー装置40、設定値を変更するための設定変更装置45等が設けられている。ホッパー装置40にはメダルを貯留するための貯留タンク42が設けられ、貯留タンク42の下にはオーバーフロー用の貯留箱が備えられる。錠18を下部扉キー(図示省略)で解錠して下部扉7を開き位置まで開くと設定変更装置45が露呈し、設定値変更モードに移行する際に所定の操作ができるようになる。
設定変更装置45には、移行操作部である設定変更キーシリンダ45aと電源ボタン45bとが備えられ、さらに設定値変更ボタン45cが備えられている。設定値を変更する設定値変更モード時、設定値変更ボタン45cが押圧操作されるとこれに対応して7セグメント表示装置15に表示される設定値が切り換わる。スタートレバー28の操作に応じて7セグメント表示装置15に表示された設定値が確定され、設定変更キーシリンダ45aに差し込まれた設定変更キーがオン位置からオフ位置に戻されることで7セグメント表示装置15に表示された設定値に対応付けられた当選テーブルが参照されるようになる。
下部扉7とスロットマシン本体3とはハーネスを介して電気的に接続され、これによって下部扉7の配置されたスタートレバー28やストップボタン30〜32からの信号がスロットマシン本体3に伝えられている。ホッパー装置40の横には、下部扉7の開閉を検知するためのドアセンサ46が配置されている。ドアセンサ46としては、例えば非接触型のセンサであるフォトセンサが用いられ、フォトセンサは下部扉7が閉じられているときはオンし、一定角度以上開かれるとオフする。ドアセンサ46からの検知信号は後述する制御部に送出される。
図3に示すように、セレクタ50内には、検出手段である第1メダル検出センサ52、投入口33からのメダルが通るメダル通路57、規格外の大きなメダルをメダル通路57から取り出すための図示しないリジェクタ、不正規なメダルが通る返却通路53、不正規なメダルを返却通路53に落とすブロッカ54、ホッパー装置40に通じる案内通路58、正規なメダルの枚数を検知するための投入メダル検出センサ56などが設けられている。メダル通路57内には第1メダル検出センサ52が配置され、第1メダル検出センサ52としては例えば非接触型のセンサであるフォトセンサが用いられている。メダルが第1メダル検出センサ52の前を通過したときには、第1メダル検出センサ52から第1検出信号が出力される。
ブロッカ54は図示しないソレノイドによって動作が制御され、例えば、ソレノイドが通電しているときにはブロッカ54はメダル通路57から退避してメダルが案内通路58側に通過することを許容する。ソレノイドが通電していないときは、ブロッカ54がメダル通路57に突出し、これによりメダルは返却通路53に落とされる。セレクタ50では、例えば、ゲームの途中、各種操作ボタンが押されたままの状態であるとき、設定値変更モード期間中、エラー状態中等の不正規な期間中にメダルの投入が行われたときに、投入されたメダルを返却通路53に導く。返却通路53は排出口33に通じており、返却通路53に導かれたメダルは排出口33から受け皿35に排出される。
図4に示すように、下部扉7には受け皿35にメダルを排出する排出口34が形成され、排出口34とセレクタ50との間に返却通路53が設けられている。セレクタ50によって選り分けられた不正規なメダルは返却通路53を流下して受け皿35に払い出される。なお、図中のMはメダルを示している。
返却通路53にはメダルを検知する第2メダル検出センサ(第2の検出センサ)48が配置され、これによって返却通路53を流下するメダルが検知されるようになっている。第2メダル検出センサ48としては、例えば非接触型のセンサであるフォトセンサが用いられ、この第2メダル検出センサ48の前をメダルが遮ったとき、第2メダル検出センサ48からは第2検出信号が出力され、この第2検出信号と、第1メダル検出センサ52からの第1検出信号とを利用して、返却されるメダルの枚数をカウントできるようになっている。これによって、一方のメダル検出センサのみを作動させてメダルを投入したように見せかけることを防止でき、メダルカウントの正確性を高めている。
図5はスロットマシン2の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン2の動作は基本的に制御部60によって制御され、制御部60は、CPU61、ROM62、RAM64、電子抽選部77、当選役決定部78、カウント手段である開閉回数カウント部80、計数手段であるメダル枚数カウント部82、許可手段である移行許可部84等を有している。
ROM62には第1〜第6当選テーブル63a〜63fや、設定変更プログラム65、図柄テーブル、配当テーブル等が記憶されている。それぞれの当選テーブルによって入賞確率は異なっており、各当選テーブルはそれぞれ「1」から「6」の設定値に対応付けられている。これにより設定値変更モード時に設定値が変更されたときは、新たな設定値に対応した当選テーブルが参照されて遊技が制御されるようになる。
ROM62に格納された設定変更プログラム65は入賞確率を変更する際に使用されるプログラムであり、設定変更キーシリンダ45aに差し込まれた設定変更キーがオフ位置からオン位置に回動された状態で電源スイッチ48をオンした場合に読み込まれる。なお、設定変更キーをオン位置からオフ位置に回動して設定変更キーシリンダ45aから抜くと設定変更プログラム65の実行は終了する。RAM64はROM62から制御プログラムや設定変更プログラム65を読み出す際に使用される。スロットマシン2の内部には制御部60の他に、投入メダル検出センサ56、設定変更装置45、スタートスイッチセンサ76、図柄駆動制御部79、表示制御部90等が設けられている。
投入メダル検出センサ56は、メダル投入口33から投入されたメダルのうち、正規なメダルとして選り分けられたメダルを検出する。投入メダル検出センサ56から出力される検出信号はCPU61に入力され、これによってCPU61は適正なメダルの枚数を検知している。
1ベットボタン25及びMAXベットボタン26が押下されたときにはCPU61に押圧信号が入力される。CPU61は、遊技の開始に先立って投入された1〜3枚のメダルの枚数を投入メダル検出センサ58からの検出信号、あるいは1ベットボタン25、MAXベットボタン26のいずれかが押圧されたことで入力される押圧信号に基づいて計数し、これにより入賞ラインの有効化本数を決定する。
スタートスイッチセンサ76はスタートレバー28が操作されたときにオンとなり、遊技開始信号をCPU61に入力する。遊技開始信号を受信したCPU61は、ROM62に格納された遊技実行プログラムに基づいて第1、第2、第3リール11a、11b、11cを回転させ、電子抽選部77を作動させる。
電子抽選部77は、乱数発生部と乱数抽出部とを含んでおり、ゲームが開始されるごとに1つの乱数値を抽出処理する。当選役決定部78は、電子抽選部77での乱数の抽出処理に応じて作動し、抽出処理された乱数がハズレあるいは複数種類の当選役のいずれかとなるかを、設定値に基づいてROM62の第1〜第6当選テーブル63a〜63fのうちいずれか1つを参照して決定する。
図柄駆動制御部79は第1〜第3リール11a〜11cの駆動を制御する。第1、第2、第3リール11a,11b,11cはそれぞれステッピングモータ80の駆動軸に固定され、図柄駆動制御部79は各ステッピングモータ80の駆動を制御することで各リール11a〜11cの回転及び停止を制御している。
CPU61にはステッピングモータ80ごとにパルスカウンタが設けられており、各々のステッピングモータ80に供給された駆動パルスの個数を計数し、フォトセンサ82からリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。このように、CPU61はそれぞれのパルスカウンタでカウントされた駆動パルスの個数を基に各リール11a〜11cの駆動を監視している。
ROM62に格納された図柄テーブル67には各リール11a〜11cの駆動パルスの個数と,各リール11a〜11cに一定ピッチで配列されたそれぞれの図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。これにより、リール毎にパルスカウンタのカウント値を計数することによって、所定の入賞ライン上にどの図柄が移動してきているのかを識別している。
第1、第2、第3ストップボタン30、31、32が押されると、CPU61に停止信号が入力され、CPU61は停止信号を受けて図柄駆動制御部79に駆動停止コマンドを送信する。なお、各リール11a〜11cの回転はスタートレバー28の操作によって開始され、リールの回転が一定の速度に達するとそれぞれのストップボタンの操作が有効になる。
それぞれのリール11a〜11cの外周には「スイカ」、「7」、「BAR」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ図柄」などが配列されており、当選役決定部で決定された当選役に応じた図柄が入賞ライン上に停止表示されるように制御されている。
ホッパー装置40は、当選役決定部78で決定された当選役に対応する枚数のメダルを賞与として受け皿35に払い出す。ホッパー装置40はCPU61によって駆動が制御されており、CPU61はROM62に記憶された配当テーブルを参照してホッパー装置40を駆動させる。
設定変更装置45には、設定変更キーシリンダ45a、電源ボタン45b、設定値変更ボタン45cが設けられており、設定値を変更するときは設定変更キーシリンダ45aが設定変更キーによってオン位置へ回動され、電源ボタン45bがオンされる。設定変更キーシリンダ45aに設定変更キーが差し込まれオフ位置からオン位置にキー操作されかつ電源ボタン45bがオフの状態からオンの状態にされると、設定変更装置45からCPU61にオン信号が送出される。
開閉回数カウント部80は、ドアセンサ46からの検知信号を基に下部扉7の開閉回数をカウントしている。開閉回数カウント部80はアップカウンタ回路及びレジスタを備え、ドアセンサ46からオン信号、オフ信号、オン信号の順に信号を受けたときにカウント値を加算する。レジスタには予め規定値が記憶されており、アップカウンタ回路のカウント値がレジスタの規定値に一致したとき、開閉回数カウント部80からカウント終了信号が送出される。後述するが、レジスタの規定値は設定値変更モード時に変更することができ、設定値変更モード時に新たに定められた規定値は設定値変更モードの終了とともに有効となる。
メダル枚数カウント部82は、第1、第2メダル検出センサ52、48からの第1、第2検出信号を基に返却されたメダルの枚数をカウントしている。メダル枚数カウント部82はレジスタとアップカウンタ回路とを備え、アップカウンタ回路は第1、第2メダル検出センサ52、48から第1検出信号及び第2検出信号を受けたときにカウント値を加算する。レジスタには予め規定値が定められており、アップカウンタ回路のカウント値がレジスタの規定値に一致したとき、メダル枚数カウント部82からは第2カウント終了信号が送出される。なお、レジスタの規定値は設定値変更モード時に変更することができ、設定値変更モード時に新たに定められた規定値は設定値変更モードの終了とともに有効となる。
表示制御部90は、7セグメント表示装置15の駆動を制御しており、7セグメント表示装置に設定値を表示させる他、メダル枚数カウント部82からのカウント信号を受けてメダルの積算値を7セグメント表示装置15に表示させる。メダルの積算値は7の表示は所定操作時から開始され、これにより所要操作後に投入口33から投入されたメダルの枚数を外部に知らせることができ、意図する枚数のメダルを投入させやすくしている。
移行許可部84は、開閉回数カウント部84からの第1カウント終了信号とメダル枚数カウント部82からの第2カウント終了信号とを受けて設定値変更モードへの移行を許可する移行許可信号をCPU61に送出する。
CPU61は、遊技を行う遊技モードと設定値変更モードとで切り替えており、設定変更装置45からのオン信号、及び移行許可部84からの移行許可信号を受けて遊戯モードから設定値変更モードに移行させる。設定値変更モードに切り替えられると、例えば、7セグメント表示装置15に現在の設定値が表示され、設定値変更ボタン45cの押下に応じて7セグメント表示装置15に表示される設定値が順次切り換わる。現在の設定値が「1」ならば7セグメント表示装置15には「1」が表示され、このとき設定値変更ボタン45cが操作されるとこれに応じて表示される設定値は順に「2」、「3」、「4」、「5」「6」と順に切り替えられる。所望の設定値が7セグメント表示装置15に表示された後、スタートレバー28が操作されると7セグメント表示装置15に表示された設定値が確定される。なお、この実施形態では選択可能な設定値は「1」から「6」の6つであり、それぞれの設定値に第1〜第6当選テーブル63a〜63fが対応しているが、設定値の個数及び対応する当選テーブルの個数はこれに限らず、これより多くても少なくてもよい。
設定値が決定された後、下部扉7の開閉回数の設定と、投入されるメダルの枚数の設定とが開始される。スタートレバー28の操作後、7セグメント表示装置15には開閉回数カウント部80のレジスタに記憶された規定値が表示され、例えば第1〜第3ストップボタン30〜32の押圧によって7セグメント表示装置15に表示された数値が切り換わり、スタートレバー28の操作によって開閉回数カウント部80のレジスタの規定値が7セグメント表示装置15に表示された数値に更新される。
下部扉7の開閉回数の設定が終了するとメダルの規定枚数の設定が開始される。7セグメント表示装置15にはメダル枚数カウント部82のレジスタに記憶された規定値が表示され、例えば、第1〜第3ストップボタン30〜33の押下に応じて7セグメント表示装置15に表示された数値が切り換わり、スタートレバー28の操作によってメダル枚数カウント部82のレジスタの規定値が7セグメント表示装置15に表示された数値に更新される。この後、設定変更キーがオフ位置に回動されると設定値変更モードから遊技モードに切り換わり、設定値変更モード時に決定された設定値に対応する当選テーブルが参照されて遊技が行われるようになる。また、新たに設定された下部扉7の規定回数及びメダルの規定枚数が有効となり、次回設定値変更モードに移行させるときには、この新たに設定された規定回数及規定枚数に従って、下部扉7を開閉させかつメダルを投入することが必要となる。
図6のフローチャートを用いて本発明の作用について説明する。設定値を変更するときに、一旦スロットマシン2の電源がオフされ、設定変更キーシリンダ45aに差し込まれた設定変更キーがオンされた後に電源ボタン45bがオンされる。
設定変更キーシリンダ45aがオンされ、かつ電源ボタン45bがオンされると、ブロッカ54によって投入口33から投入されたメダルが返却通路53に落とされるようになり、受け皿35に排出されるメダルの枚数がメダル枚数カウント部82によってカウントされる。また、設定変更キーシリンダ45aがオンされ、かつ電源ボタン45bがオンされた後は下部扉7の開閉回数が開閉回数カウント部80によってカウントされるようになる。なお、7セグメント表示装置15にはメダルの返却枚数が表示される。
下部扉7の開閉回数が規定回数となり、かつ返却されたメダルの枚数が規定枚数となったときには、設定値変更モードへの移行が許可される。設定値変更モードに移行されると、7セグメント表示装置15の表示が切り替り設定値が表示され、スタートレバー28の押下によって7セグメント表示装置15に表示された設定値が確定する。
設定値の変更後、メダルの規定枚数を設定する工程が開始される。メダルの規定枚数が設定された後、下部扉7の規定回数を定める工程が開始される。下部扉7の規定回数が定められ、設定変更キーシリンダ45aがオフされると設定値変更モードが終了し、新しく定められたメダルの規定枚数と下部扉7の規定回数とが有効となる。
以上のように、設定変更キーシリンダ45aがオンされ、かつ電源ボタン45bがオンされた後に投入口33から投入されたメダルが受け皿35に排出されることを利用して、規定枚数のメダルが受け皿35に排出されたときに設定値変更モードへの移行を許可するようにしたことで、安易にメダルを投入できなくして遊技を行っているように見せかける行為を実行しにくくし、設定値の不正な変更を困難にすることができる。また、設定変更キーシリンダ45aがオンされ、かつ電源ボタン45bがオンされた後に投入口33から投入されるメダルの規定枚数を増やすことにより、設定値変更モードに移行させるために投入しなければならないメダルの枚数が増え、これによって設定値変更モードに移行させるために要する時間が長くなり、設定値変更モードへの移行がより困難になる。
なお、上記の実施形態では、下部扉7の開閉回数をカウントし、このカウント回数が予め定められた値であってメダルの返却枚数が規定数であるときに設定値変更モードへの移行を許可したが、下部扉の開閉回数を検出する機構を省いて、メダルの返却枚数が予め定められた枚数に達したときに設定値変更モードに移行させるようにしてもよい。このように構造を簡略化することでスロットマシンのコストを低減することができる。
また、上記の実施形態では、非接触型のセンサであるフォトセンサを用いて下部扉7の開閉を検知したが、下部扉の開閉を検知する方法はこれに限らず、接触型のセンサを用いて下部扉の開閉を検知してもよい。例えば、タクトスイッチを、閉じられた下部扉によって押圧されるように収容箱内に配置し、タクトスイッチからのオン信号及びオフ信号を基にして下部扉の開閉を検知するようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、設定値の確定後に下部扉7の規定回数を定め、さらにメダルの規定枚数を定めたが、設定変更キーシリンダ45aがオンされ、電源ボタン45bがオンされた後に投入されたメダルの枚数が規定枚数か否かを判定して設定値の変更を許可する構成のみをパチンコ機に搭載させてもよい。これにより設定値変更モード時における作業時間を短縮することができ、スロットマシンのコストも下げることができる。
また、上記の実施形態では、第1、第2メダル検出センサ52、48をメダル通路57、返却通路53に配置したが、第2メダル検出センサは省略してもよい。これによりスロットマシンの構成を簡略化し、コストを低減することができる。
2 スロットマシン
3 スロットマシン本体
5 前面扉
6 上部扉
7 下部扉(開閉体)
15 7セグメント表示装置(表示手段)
18 錠
45 設定変更装置
45a 設定変更キーシリンダ(移行操作部)
45b 電源ボタン(移行操作部)
45c 設定値変更ボタン
46 ドアセンサ
48 第2メダル検出センサ(第2の検出手段)
50 セレクタ
52 第1メダル検出センサ(検出手段)
54 ブロッカ
62 ROM
80 開閉回数カウント部(カウント手段)
82 メダル枚数カウント部(計数手段)
84 移行許可部(許可手段)
90 表示制御部
3 スロットマシン本体
5 前面扉
6 上部扉
7 下部扉(開閉体)
15 7セグメント表示装置(表示手段)
18 錠
45 設定変更装置
45a 設定変更キーシリンダ(移行操作部)
45b 電源ボタン(移行操作部)
45c 設定値変更ボタン
46 ドアセンサ
48 第2メダル検出センサ(第2の検出手段)
50 セレクタ
52 第1メダル検出センサ(検出手段)
54 ブロッカ
62 ROM
80 開閉回数カウント部(カウント手段)
82 メダル枚数カウント部(計数手段)
84 移行許可部(許可手段)
90 表示制御部
Claims (4)
- 異なる入賞確率に対応付けられた複数の設定値のうちいずれか1つに変更する設定値変更モードへ移行するために操作される移行操作部と、メダルを投入するための投入口と、メダルを外部に排出するための排出口とを備えたスロットマシンにおいて、
前記投入口から投入されたメダルを検出する検出手段と、
前記検出手段からの検出信号を受けてメダルの枚数を計数する計数手段と、
前記移行操作部の操作後に、前記計数手段によって予め定められた枚数が計数されたときに前記設定値変更モードへの移行を許可する許可手段とを設けたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記移行操作部の操作後に前記投入口から投入されたメダルを前記排出口に連通した返却通路に導くブロッカを有し、このブロッカによって前記返却通路に導かれたメダルを検出する第2の検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
- 前記移行操作部は機体の内部に配置され、前記設定値変更操作部を覆う閉じ位置と前記設定値変更操作部を外部に露呈させる開き位置との間で移動する開閉体と、この開閉体の開閉回数をカウントするカウント手段とを備え、
前記許可手段は、前記カウント手段が予め定められた回数をカウントし、かつ前記計数手段が予め定められた枚数を計数したときに設定値変更モードへの移行を許可することを特徴とする請求項1または2記載のスロットマシン。 - 前記計数手段によって計数された枚数を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006067719A JP2007244413A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | スロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006067719A JP2007244413A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | スロットマシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007244413A true JP2007244413A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38589344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006067719A Pending JP2007244413A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | スロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007244413A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013042871A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
JP2013042870A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
JP2015024201A (ja) * | 2014-10-23 | 2015-02-05 | 株式会社三共 | 遊技機 |
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JP2019041940A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006067719A patent/JP2007244413A/ja active Pending
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