JP2007244411A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別遊技状態の発生を決める抽選結果の表示として多彩な演出表示を可能とし、新規な遊技内容を実現する。
【解決手段】遊技盤に設けられた可変表示装置において、変動表示ゲームの当たりはずれの抽選の結果を2段階で表示する。第1段階では、抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う。次に、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球検知手段が前記特定領域を遊技球が通過したことを検知したことに基づいて、第2段階の表示を行う。第2段階では、抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う。また、通常のデジパチと同様の1段階で抽選結果を表示する一段階表示も行うようにし、多彩な演出を可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
一般に、特別図柄(特図)を変動表示して、変動表示ゲームを表示する可変表示装置と、遊技球が入賞した場合に変動表示ゲームを開始する契機を付与する始動入賞口と、前記変動表示ゲームが当たりとなった場合にのみ遊技球を容易に受け入れ可能な状態となる特別変動入賞装置とを備えた所謂デジパチと呼ばれるパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパチンコ遊技機では、遊技領域に発射された遊技球が始動入賞口に入賞することに基づいて変動表示ゲームが開始され、変動表示ゲームが当たりとなると特別変動入賞装置が遊技球を受け入れ易い状態となる特別遊技状態が発生し、特別変動入賞装置への多くの遊技球の入賞に基づいて遊技者が大量の遊技球(賞球)を獲得することになる。
この種のパチンコ遊技機は、極めて多くの種類が製造されており、特許文献1に示されるように、変動表示ゲームの表示内容を特異なものとすることで、他の同様の機種との差別化を図っているものがある。
また、パチンコ遊技機には、所謂権利物と呼ばれるパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなパチンコ遊技機においても、上述のデジパチと同様に、可変表示装置、始動入賞口、特別変動入賞装置を備えたものがあるが、権利物では、可変表示装置における変動表示ゲームが当たりとなった後に、遊技盤に設けられた特定領域に遊技球を通過させないと、特別変動入賞装置が開放しないようになっている。
従って、遊技者は、変動表示ゲームが当たりとなることに期待感を持つとともに、当たりとなった場合に遊技球を特定領域に通過させることに興趣をいだくことになる。
特開2006−15167号公報 特開2004−313472号公報
ところで、所謂デジパチでは、特許文献1に示されるように、変動表示ゲームの表示内容を様々に変更することが可能となるが、変動表示ゲームで当たりとなることで特別変動入賞装置が開放されることになり、新たな遊技性を演出するのに限界があった。
一方、所謂権利物では、変動表示ゲームが当たりとなっても、直ぐに特別変動入賞装置が開放されることなく、特定領域に遊技球を通過させる必要があり、特許文献2に示されるように、この部分での遊技内容を変化させることができるが、逆に変動表示ゲームで当たりとなったにも拘わらず、さらに遊技球を特定領域に通過させることが遊技者に煩わしいと感じられる可能性があった。
特に、上述の権利物の遊技機では、変動表示ゲームが当たりとなった後に、遊技者が所定の操作をすればほぼ100%で特定領域を遊技球が通過して特別変動入賞装置が開放するようになっている場合が多く、変動表示ゲームが当たりとなってから、特別変動入賞装置が開放するまでの演出を遊技者に通過儀礼的なもので時間の無駄と見られてしまう可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、遊技者の興趣を高めることができる新たな演出を可能とするとともに、演出の内容を大きく変更可能な機遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、当たりはずれを決定する抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段により決定された当たりはずれの抽選結果を表示する抽選結果表示手段とを備え、
前記抽選結果が当たりとなった場合に通常行われる通常遊技より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする特別遊技状態を発生させる遊技機において、
遊技盤上の遊技球が流下する領域内に設けられた特定領域と、
前記特定領域を通過する遊技球を検知する特定通過球検知手段とを備え、
前記抽選結果表示手段は、前記抽選手段による抽選が行われた後に、前記抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う第1段階と、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球検知手段が前記特定領域を遊技球が通過したことを検知したことに基づいて、前記抽選手段による抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う第2段階との2段階に分けた2段階表示パターンで前記抽選結果を表示することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、抽選結果表示手段による抽選結果の表示が二段階に分けて行われることで、抽選手段による抽選結果の表示における演出内容を多様なものとすることが可能となる。
すなわち、一段階で抽選結果が表示される従来のデジパチと比較した場合に、二段階で表示を行うことで表示における演出内容をより多様なものとすることができる。
また、従来の権利物と比較した場合に、本発明では第1段階の仮確定表示が行われた後に遊技球を特定領域に通過させたことに基づいて行われる第2段階の確定表示において、当たりだけではなくはずれが報知される可能性があることから、遊技者が第1段階の表示後も当たりとなるかはずれとなるかに大きな関心を寄せながら特定領域に遊技球を通過させるとともに第2段階の確定表示を見守ることになる。そして、第1段階の仮確定表示から第2段階の確定表示まで、期待感を持って表示を見守る遊技者に対して期待感を高めるような表示演出を行うことが可能となる。
また、第2段階の確定表示を行うのに、特定領域への遊技球の通過を必要とするので、遊技者は、第2段階の確定表示における抽選結果としての当たりはずれの報知に、特定領域への遊技球の通過のタイミングが影響している印象を受けることになり、遊技者は、第1段階の仮確定表示後における遊技球の特定領域近傍における遊技球の流下態様にも興趣を持つことになる。すなわち、特定領域に遊技球を通過させることを単なる通過儀礼として受け止められる可能性が低くなり、特定領域近傍における遊技球の通過領域に演出的な工夫を凝らした際に、これを遊技者に注視させて遊技性を十分に高めることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、
前記抽選結果表示手段は、前記抽選結果の表示として前記2段階表示パターンと、第2段階の表示を行うことなく第1段階で前記抽選結果として当たりはずれを報知する確定表示を行う1段階表示パターンとの2つの表示パターンで抽選結果を表示可能とし、
前記抽選結果を表示する際に、2段階表示パターンもしくは1段階表示パターンのいずれかの表示パターンを選択する表示パターン選択手段を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、抽選結果表示手段に1段階表示パターンか2段階表示パターンかで抽選結果が表示されることになる。そして、1段階表示パターンの場合には、例えば、従来のデジパチと同様の演出表示をとることになり、第1段階で抽選結果が報知され、それが当たりとなる結果ならば特別遊技状態が発生することになる。
また、2段階表示パターンの場合には、上述のように特定領域への遊技球の通過の前後に第1段階表示と第2段階表示とが行われ、第2段階で当たりの結果が報知された場合に特別遊技状態が発生する。
このような構成とすることで、より多様な演出表示が可能となる。
例えば、1段階表示パターンにおけるはずれとなる抽選結果の確定表示の態様と、2段階表示パターンにおける第1段階の仮確定表示の態様とを似通った態様とすることにより、2段階表示パターンの抽選結果の表示において、一段階表示パターンにおけるはずれと似た仮確定表示(第1段階の表示)が行われた後に、確定表示(第2段階の表示)で当たりが報知された場合、遊技者に一度はずれとなったのにも拘わらず第2段階の確定表示で結果が当たりに変更されたような印象を与えることができ、第1段階から第2段階にかけての演出表示を遊技者に注視させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の遊技機の遊技機において、
前記抽選結果表示手段により当たりとなる前記抽選結果が2段階表示パターンで表示された場合と、1段階パターンで表示された場合とで、前記特別遊技状態において遊技者が獲得可能な遊技球数を異なるように設定されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、2段階表示パターンで当たり結果が表示された場合と、1段階表示パターンで当たり結果が表示された場合とで、それらに対応して発生する特別遊技状態における獲得遊技球数が異なるので、1段階表示パターンと2段階表示パターンとで、遊技者の期待感を異なるものとすることができる。
例えば、1段階表示パターン時に発生する特別遊技状態における獲得遊技球数よりも2段階表示パターン時に発生する特別遊技状態における獲得遊技球数を多くした場合に、第1段階で確定表示が行われずに仮確定表示が行われた際に遊技者の期待感を高めることができ、2段階表示パターンにおける表示演出効果を高めることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、
遊技球が入賞可能な特定入賞口と、前記特定入賞口に遊技球が入賞したことを検知する特定入賞検知手段とを備え、
前記特定入賞口に入賞した遊技球のみが前記特定領域を通過可能となっていることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、特定入賞口に遊技球が入賞した際に特定入賞検知手段が検知し、さらに特定入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過した際に通過検知手段が検知することになる。
この場合に、例えば、第1段階の仮確定表示が行われた後に、第2段階の確定表示が行われるまで、特定入賞検知手段からの検知信号と、通過検知手段からの検知信号とが段階的に入力可能となるので、第1段階から第2段階までの間に演出表示を行う場合に、例えば、特定入賞検知手段からの検知信号の入力から通過検知手段からの検知信号の入力まで第2段階での確定表示で当たりとなる可能性があることを示す演出表示が可能となる。
また、第1段階の仮確定表示が行われた後に、特定領域へ遊技球を通過させるように指示する演出表示を行い、特定入賞検知手段からの検知信号が入力した場合に、上述の確定表示で当たりとなる可能性があることを示す演出表示を開始するような制御も可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機において、
遊技球が入賞することに基づいて前記抽選手段による抽選開始の契機を付与する始動入賞口を備え、
前記特定入賞口が、前記始動入賞口に遊技球を入賞させ易い発射勢と異なる発射勢で遊技球を入賞させ易くなる位置に配置され、
前記抽選結果表示手段の前記2段階表示パターンにおける前記第1段階の表示と第2段階の表示との間に、特定入賞口に遊技球を入賞させるように遊技者に指示する表示を行う指示表示手段を備えること特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、遊技者が、通常時は始動入賞口へ遊技球を入賞させるための発射勢で遊技球を発射し、第1段階の仮確定表示後は指示表示手段による指示表示に基づいて特定領域を狙うように発射勢を調整することになる。
この場合に本発明では、第2段階の確定表示ではずれとなる場合があるので、特定領域を上述のように通常時の発射勢とは異なる発射勢で遊技球が通過する配置にすることで、遊技者が発射勢を調整することに対して通過儀礼的に感じることはなく、抽選結果が当たりとなることを期待して発射勢の調整を行うことになる。これにより、上述のように特定領域の近傍を流下する遊技球を注視することになり、特定領域近傍の遊技球の流下態様に対する演出を効果的なものとすることができる。
請求項6記載の発明は、当たりはずれを決定する抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段により決定された当たりはずれの抽選結果を表示する抽選結果表示手段とを備え、
前記抽選結果が当たりとなった場合に通常行われる通常遊技より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする特別遊技状態を発生させる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、
遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
遊技盤上の遊技球が流下する領域内に設けられた特定領域を模擬的に再現して表示する表示制御手段と、
前記特定領域への遊技球の通過を判定する特定通過球判定手段と、
前記抽選手段による抽選が行われた後に、前記抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う第1段階と、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球判定手段が前記特定領域を遊技球が通過したと判定したことに基づいて、前記抽選手段による抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う第2段階との2段階に分けた2段階表示パターンで前記抽選結果を表示する前記抽選結果表示手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
請求項6記載の発明によれば、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項6記載のプログラムに、請求項2〜5の何れかに記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項7記載の発明は、
請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項7記載の発明においては、請求項6記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の遊技機、プログラムおよび記録媒体によれば、特別遊技状態の発生を決める抽選結果の表示として多彩な演出表示を可能とし、新規な遊技内容を実現することができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置で行われる当たり抽選の抽選結果を表示する抽選結果表示手段の表示装置として機能するものであるが、抽選結果の表示に先立ち変動表示ゲームを表示するようになっている。変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせとなった場合に後述の特別遊技状態を発生させるものである。なお、可変表示装置3は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置3においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。また、後述の指示表示手段の表示装置としても機能する。
なお、停止表示される装飾図柄の組み合わせ等は後述する。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁31で囲まれている。また、周囲壁31の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で。流入した遊技球の一部を後述の普通変動入賞装置5に誘導するステージ32が形成されている。また、周囲壁31には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ32に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置33を備え、周囲壁31の周囲を流下する遊技球の一部をステージ32に誘導するようになっている。
可変表示装置3の右側の下方には、特別図柄表示装置(特図表示装置)4が設けられている。特図表示装置4は、例えば、複数桁(もしくは1桁)の7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)を上述の装飾図柄と同様に変動表示する。しかし、可変表示装置3のような演出的な表示は行わず、複数桁の各桁となる表示領域でそれぞれ単純に特別図柄を順次切り換えて表示し、上述の変動表示時間が経過した後に各表示領域で特別図柄を停止表示し、各表示領域に停止表示された特別図柄の組み合わせが所定の組み合わせとなった場合に特別遊技状態が発生する。
また、可変表示装置3と特図表示装置4とは、同じ一つの抽選結果に対応する変動表示ゲームをほぼ同時に表示するものであり、可変表示装置3と特図表示装置4とは同じ抽選結果を順次表示していく。すなわち、可変表示装置3における変動表示ゲームと、特図表示装置4における変動表示ゲームは、ほぼ同時進行して行われ、表示される当たりはずれの抽選結果は同じものとなる。なお、可変表示装置3と特図表示装置4とは、変動表示時間(変動表示の開始タイミングと停止タイミング)とがほぼ同じとなり、当たりはずれの結果が等しくなればよく、その他の表示は異なるものでよい。この例では、変動表示ゲームが終了する際に停止表示される当たりとなる装飾図柄の組み合わせと、当たりとなる特別図柄の組み合わせとは異なるものとなっている。
可変表示装置3の直下には、普通変動入賞装置5が設けられている。普通変動入賞装置5は、電動役物として所謂電チユーを有するもので、電動役物を構成する左右二つの可動片51,51の間に特別図柄始動入賞口(特図始動入賞口)としての始動入賞口が供えられている。そして、通常時は、可動片51,51が遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、後述の普通図柄変動表示ゲーム(普図変動表示ゲーム)の結果が当たりとなった場合に予め設定された時間だけ二つの可動片51,51が開放するようになっている。
すなわち、普通変動入賞装置5は、遊技球が入賞し難い閉じた第1状態と、第1状態に比較して遊技球が入賞し易い開いた第2状態との間で変動するようになっている。
また、始動入賞口は、後述のように変動表示ゲームの当たりはずれを決定する抽選を行う抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて抽選開始の契機を付与するものである。
また、普通変動入賞装置5に対応して普通変動入賞装置5へ入賞した遊技球を検出する始動入賞球検知センサ52が設けられており、始動入賞球検知センサ52が遊技球を検知したこと、すなわち、普通変動入賞装置5に遊技球が入賞したことに基づいて、上述の装飾図柄および特別図柄による変動表示ゲームを開始する契機が付与される。
また、可変表示装置3の周囲壁の上辺部分の前面には、特図保留数表示ランプ7が設けられている。始動入賞球検知センサ52が普通変動入賞装置5に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値の範囲内で特図始動記憶数に1加算され、この始動入賞に基づいて変動表示ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の変動表示ゲーム)が開始される場合に、特図始動記憶数から1減算される。この特図始動記憶数、すなわち、変動表示ゲームを開始する契機(始動権利)の数が特図保留数表示ランプ7に表示される。
また、可変表示装置3の下方で、さらに普通変動入賞装置5の下方に、特別変動入賞装置8が設けられている。所謂アタッカーと呼ばれる特別変動入賞装置8には可動扉81が設けられ、通常行われる通常遊技時は、可動扉81が遊技球を流入させないように閉じた第1状態とし、前記変動表示ゲームの結果が当たりとなった場合に遊技球が流入し易いように開いた第2状態とするようになっている。なお、この実施形態では、単純に変動表示ゲームが当たりとなった場合に直ぐに特別変動入賞装置8が開放する場合と、変動表示ゲームが当たりとなってから特定領域18を遊技球が通過した場合に特別変動入賞装置8が開放する場合とがある。
特別変動入賞装置8に対応して特別変動入賞装置8に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ82が設けられている。
また、特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。
可変表示装置3の左側下方には、普図始動口9が設けられている。また、普図始動口9に対応して、普図始動口9内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサ91が設けられ、通過球検知センサ91に遊技球が検知されること、すなわち、普図始動口9を遊技球が通過(入賞)することに基づいて後述の普通図柄変動表示ゲーム(以下、普図変動表示ゲーム)を後述の普通図柄(普図)表示装置(LED表示装置)6で表示する契機が付与されるようになっている。なお、LED表示装置6は図2のブロック図に図示し、図1の遊技盤1の盤面では図示を省略している。
可変表示装置3の下側で上述の周囲壁31の内部のステージ32の上となる部分には、前記普図表示装置6における普図変動表示ゲームの結果としての当否(当たりはずれ)を報知する普図当否報知ランプ61が設けられている。なお、普図変動表示ゲームを表示する普図表示装置6は、例えば7セグのLED表示装置からなるものであり、普通図柄としての数値を順次切り換えて変動表示した後に一つの数値を停止表示し、停止表示された数値が7等の予め決められた当たり数値ならば当たりとなるものである。なお、当たりはずれの結果は、主制御装置により抽選で決定されるものである。
また、普図当否報知ランプ61は、普通変動表示ゲームが当たりなった場合に丸のマークを点灯し、はずれとなった場合にバツのマークを点灯するものである。
上述の普図当否報知ランプ61を構成する丸の表示部分と、バツの表示部分との間には、普図保留数表示ランプ10が設けられている。普図始動口9を遊技球が通過した際(通過球検知センサ91が遊技球の検出を出力した際)に上限となる数値の範囲で普図始動記憶数に1加算し、普図変動表示ゲームが開始された際に普図始動記憶数から1減算する処理を行うようになっている。この普図始動記憶数が普図保留数表示ランプ10に表示される。
そして、上述のように、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合に、普通変動入賞装置5が開放し、普通変動入賞装置5への遊技球の入賞率が高まり、変動表示ゲームの開始機会が増加するようになっている。
また、特図表示装置4の左右対称となる左側の位置には、上述の特別変動入賞装置の特別遊技状態におけるラウンド数を表示するラウンド回数表示装置11が設けられている。
また、遊技領域2aの下半分の左右側部となる特図表示装置4の下側およびラウンド回数表示装置11の下側には、それぞれLEDが内蔵されて盤面関係の電飾241の一部となる盤面電飾部12,12が形成されている。
また、特図表示装置4およびラウンド回数表示装置11の部分には、一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘141(一部だけ図示)や風車142(一部だけ図示)等の流下規制転換部材が設けられている。
また、可変表示装置3の側に隣接して特定入賞装置16が設けられている。特定入賞装置16は、特定入賞装置16内に遊技球を入賞させる特定入賞口17と、特定入賞装置16内(特定入賞空間)に形成された特定領域18と、これら特定入賞口17から特定領域18に向かって遊技球を誘導する誘導装置19と、特定入賞装置16の周囲を仕切り、特定入賞口17以外からの特定入賞装置16内への流入を防止する囲い壁20とを備える。後述のように変動表示ゲームが当たりとなった際に、一部の当たりでは、変動表示ゲームで当たりが確定した段階で特別変動入賞装置8が開放される特別遊技状態が発生するが、他の当たりでは、特定領域18を遊技球が通過することを後述の特定通過球検知センサ181が検知したことに基づいて特別変動入賞装置8が開放される特別遊技状態が発生する。
特定入賞装置16内には、遊技球が特定入賞口17のみから流入可能となっている。また、特定領域18が特定入賞装置16内に形成されることから、特定入賞口17に入賞した遊技球のみが特定領域18を通過可能となっている。
そして、特定入賞口17に対応して特定入賞球検知センサ171が設けられている。すなわち、パチンコ遊技機は、遊技球が入賞可能な特定入賞口17と、特定入賞口17に遊技球が入賞したことを検知する特定入賞検知手段としての特定入賞球検知センサ171とを備えている。
また、特定入賞口17から特定入賞装置16内に入賞した遊技球は、直ぐに遊技盤1裏面に排出されることなく、特定入賞装置16内の遊技盤1前面側に設けられた誘導装置19に流入するようになっている。
誘導装置19は、特定入賞口17から入賞した遊技球を特定領域18に誘導するものであるが、この際に、特定入賞口17から特定領域18に至る時間がほぼ一定となるように、より詳しくは特定入賞口17から特定領域18に至る時間が所定時間以上となるように調節する機能を有するものである。
この実施例では、誘導装置19は、複数の球保持部191を有する回転体192を有し、前記回転体192が予め設定された所定速度で回転するようになっている。
回転体192の球保持部191は、回転体192の周方向にそって互いに等間隔で配置さた凹部であり、これらの凹部は、遊技球を1個収容可能な大きさとなっている。
そして、特定入賞口17から入賞した遊技球は、誘導装置19において、回転する回転体192において、開口が真上を向いた状態の球保持部191に流入するようになっている。すなわち、回転体192において、各球保持部191は、その開口がほぼ真上を向いた際に遊技球が流入可能方となる。そして、球保持部191に保持された遊技球は、回転体192が略180度回転して球保持部191の開口がほぼ真下を向いた状態となるまで保持され、球保持部191の開口がほぼ真下を向いた際に、特定領域18に向かって放出されるようになっている。
従って、遊技球が特定入賞口17から特定領域18に至るまでには、少なくとも回転体192がほぼ半回転する時間を要するようになっている。
また、特定領域18に対応して特定領域18を通過する遊技球を検知する特定通過球検知手段としての特定通過球検知センサ181が備えられている。また、特定領域18を通過した遊技球は、図示しない排出口を通って特定入賞装置16内でかつ遊技領域2a内となる特定入賞空間から遊技盤1の裏面側に排出されるようになっている。
また、特定入賞口17から特定入賞装置16内に流入(入賞)した遊技球だけが誘導装置19によって特定領域18に誘導されて特定領域18を通過可能とされている。なお、特定入賞装置16内は、遊技領域2aの周囲と囲い壁20により区画されるが、特定入賞装置16内は、遊技球が流下する遊技盤1の盤面上の遊技領域2a内となり、遊技盤2上の遊技球が流下する領域に特定領域18が形成されていることになる。また、遊技盤2の特定入賞装置16の部分に開口を形成し、特定入賞装置16内部が遊技盤2表面より奥側に至るものとしてもよく、この場合も遊技盤2上の遊技球が流下する領域内に特定領域18が配置されているものとみなす。
なお、この例では、特定入賞口17から特定入賞装置16内に入賞した遊技球の全てが特定領域18を通過するように設定したが、特定入賞口17から入賞した遊技球の一部が特定領域18を通過し、特定入賞口17から入賞した遊技球の残りが特定領域18を通過するこなく排出口から排出される構成としてもよい。
また、誘導装置19は、特定入賞口17から入賞した遊技球が所定時間以上を要して特定領域18に至るようになっていれば、どのような構成でもよく、例えば、特定入賞口17が入賞した遊技球を一端貯留した後に所定時間後に特定領域18に向かって放出するような構成でも良いし、内部に磁石を内蔵した回転体に遊技球が吸着された後に、遊技球を回転体から引き剥がす部材に遊技球が至った段階で遊技球が回転体から離れて特定領域18に至るような構成でもよい。
また、この例においては、遊技領域2aの左右方向の中央部において、可変表示装置3の下方に普通変動入賞装置5が配置され、普通変動入賞装置5の下方に特別変動入賞装置8が配置され、かつ、普通変動入賞装置5の左側に普図始動口9が配置されている。そして、遊技領域2aの左側部に設けられた遊技球導入路21を介して遊技領域2a上部に左から右方向に向かって打ち込まれた遊技球が所定範囲内の発射勢であれば、発射された遊技球の多くは、可変表示装置3上の遊技釘141や、可変表示装置3の周囲壁31等によって、遊技領域2aの可変表示装置3より左側に誘導されるようになっている。
そして、可変表示装置3の左側を流下する遊技球は、風車142や図示しない遊技釘141(遊技釘141は、一部だけ図示されている)によって、普図始動口9、普通変動入賞装置5、特別変動入賞装置8側に向かって誘導され、基本的に遊技者が図示しない発射ハンドルを操作して遊技球の発射勢を上述の所定の範囲内の発射勢に調整すれば、普図始動口9、普通変動入賞装置5、特別変動入賞装置8の三つの入賞口に入賞可能な方向に遊技球を発射可能となっている。すなわち、普図始動口9、普通変動入賞装置5、特別変動入賞装置8を個別に狙って発射勢を調整する必要はなく、固定された発射勢で三つの入賞口を同時に狙うことができる。
また、これら三つの入賞口を狙った状態の遊技球の発射勢では、可変表示装置3の右側を流下する遊技球は僅かなものとなり、特定入賞口17に遊技球が入賞する可能性は低いものとなる。特定入賞口17に高い確率で遊技球を入賞させるためには、上述の3つの入賞口を狙った発射勢よりも強い発射勢とする必要がある。すなわち、所謂右打ちとすることにより、特定入賞口17への入賞率が高まり、これに基づき特定領域18への遊技球の通過率が高まるようになっている。
よって、特定領域18が、特図始動入賞口に遊技球を入賞させ易い発射勢と異なる発射勢で遊技球を通過させ易くなる位置に配置されていることになる。
また、所謂右打ちにより、通常より強い発射勢で発射された遊技球は、上述のように高い確率で特定入賞口17に入賞することになるが、特定入賞口17に入賞せずにそのまま遊技領域2aの可変表示装置3より右側を流下した遊技球は、遊技釘等により誘導されることで、遊技領域2aの可変表示装置3の左側を流下した遊技球に比較して普図始動口9、普通変動入賞装置5への入賞率が極端に低くなるように設定されている。
したがって、遊技者が右打ちをした場合には、変動表示ゲームおよび普図変動表示ゲームの時間当たりの開始回数が右打ちしなかった場合に比較して減少するようになっている。
また、右打ちした場合には、特定入賞口17への入賞率が高まることにより、特定入賞口17への入賞に対する賞球の払出回数が多くなることになるが、特定入賞口17への入賞に対する賞球数が、他の入賞口に対する賞球数より少なく設定されており、右打ちした場合に、特別遊技状態や所謂確率変動状態(確変)や時間短縮状態(時短)等の特定遊技状態を除く通常遊技状態における発射球数(発射した遊技球数)に対する賞球数(払い出した遊技球数)の割合を示すベースが高くなるのを防止するようになっている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の始動入賞球検知センサ52、大入賞球検知センサ82、通過球検知センサ91、一般入賞球検知センサ131、特定入賞球検知センサ171、特定通過球検知センサ181が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である特図表示装置4とラウンド回数表示装置11が接続され、主制御装置231がこれら表示装置における表示制御を行う。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の普通変動入賞装置5の可動片51,51や、特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する駆動源(ソレノイド等)238が接続され、これら駆動源が主制御装置231に制御される。また、上述の特定入賞装置16の誘導装置19の回転体192を回転駆動するモータも上記駆動源238として主制御装置231に接続されている。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237および発射停止釦239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、始動入賞球検知センサ52、大入賞球検知センサ82、一般入賞球検知センサ131、特定入賞球検知センサ171から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、通過球検知センサ91から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の普図始動記憶数の加算する処理を行うとともに、普図変動表示ゲームの当たり外れを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、普図変動表示ゲームを開始する際に抽選処理によって、普図変動表示ゲームの当たり外れを決定し、普図変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、始動入賞球検知センサ52から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の特図始動記憶数の加算する処理を行うとともに、変動表示ゲームの当たり外れを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、変動表示ゲームを開始する際に抽選処理によって、変動表示ゲームの当たり外れを決定し、特図表示装置4を制御して特図の変動表示ゲームを表示するとともに、装飾図柄の変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
すなわち、主制御装置231は、当たりはずれの抽選を行う抽選手段として機能する。
また、主制御装置231は、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合には、普通変動入賞装置5の可動片51,51の駆動源(ソレノイド)を制御して普通変動入賞装置5を閉じた第1状態から開いた第2状態とする制御を行う。
また、主制御装置231は、変動表示ゲームが当たりとなった場合には、特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源(ソレノイド)を制御して特別変動入賞装置8を閉じた第1状態から第2状態に変動させて特別遊技状態を発生させる制御を行う。すなわち、主制御装置231は、抽選手段として当たりはずれを決定するとともに、抽選手段による抽選結果が当たりとなった場合に通常行われる通常遊技(通常遊技状態)より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする特別遊技状態を発生させる制御を行うことになる。
また、副制御部24の図柄制御装置26は、可変表示装置3と、普図表示装置(LED表示装置)6とを制御するものであり、可変表示装置3はビデオディスプレイプロセッサ261を介して接続されている。なお、可変表示装置3で表示される装飾図柄の変動表示ゲームの当たりはずれの結果は、抽選手段として機能する主制御装置231で行われる抽選処理により決定される。また、主制御装置231により直接制御される特図表示装置4と図柄制御装置26を介して制御される可変表示装置3とでそれぞれ行われる変動表示ゲームは、上述の抽選により決定された結果に基づいて行われ、上述のように略同時に開始されるとともにほぼ同時に停止され、両方の変動表示ゲームで結果が一致するように当たりもしくははずれが表示される。
また、普図表示装置6における普図変動表示ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当たりはずれの結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
ここで、可変表示装置3における変動表示ゲームの表示においては、変動表示ゲームが終了する際に、前記抽選手段としての主制御装置231で決定された抽選結果として当たりはずれが表示されることになり、可変表示装置3および可変表示装置3の表示を制御する図柄制御装置26が抽選手段により決定された当たりはずれの抽選結果を表示する抽選結果表示手段として機能することになる。
副制御部24のランプ制御装置27は、遊技盤2の盤面に設けられた盤面電飾部12,12等の盤面関係の電飾(LED)241と、パチンコ遊技機の遊技盤2を支持する前面枠に設けられ、遊技盤2の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾242とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。
また、ランプ制御装置27には、特図保留数表示ランプ7、普図保留数表示ランプ10、普図変動表示ゲームの当否を表示する報知ランプ61が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数や当否を表示可能となっている。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
以上のような構成を有するパチンコ遊技機における変動表示ゲームを用いた遊技の進行を上記制御系における制御に基づいて以下に説明する。
この例においては、変動表示ゲームの結果、すなわち、主制御装置231で行われる変動表示ゲームの当たりはずれの抽選処理の結果の報知方法、すなわち、抽選処理の結果に基づいて行われる変動表示ゲームの結果の報知方法が大まかにわけて、当たりで二通り、はずれで二通りの合わせて四通りある。
ここでは、この四通りの抽選結果を便宜的に当たりA、当たりB、はずれA、はずれBと称する。
また、後述するように当たりAおよびはずれAでは、従来のデジパチと同様に変動表示ゲームが終了する際に、装飾図柄の変動表示ゲームを表示する可変表示装置3において複数の装飾図柄が停止表示され、停止表示された装飾図柄の組み合わせがはずれならば特別遊技状態を発生することがなく、当たりならば特別遊技状態を発生する。
また、当たりBおよびはずれBでは、後述のように可変表示装置3での装飾図柄の変動表示ゲームにおいて、変動表示を終了した際に、従来の周知のデジパチと呼ばれるパチンコ遊技機においてははずれとなる図柄の組み合わせ(例えば、複数の停止表示される装飾図柄が全て同じとなって(揃って)いない状態)で停止し、次いで、特定領域18に遊技球を通過させるよに指示する表示を行い、特定領域18を遊技球が通過したことを特定通過球検知センサ181が検知した際に、当たり外れが遊技者に明確に判る表示を行う。
すなわち、当たりBおよびはずれBでは、抽選結果表示手段としての図柄制御装置26は、前記抽選手段としての主制御装置231による抽選が行われた後に、前記抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う第1段階と、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球検知センサ181が特定領域18を遊技球が通過したことを検知したことに基づいて、前記抽選手段による抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う第2段階との2段階に分けた2段階表示パターンで前記抽選結果を表示することになる。
また、当たりAおよびはずれAでは、第2段階の表示を行うことなく第1段階で前記抽選結果として当たりはずれを報知する確定表示を行う1段階表示パターンで前記抽選結果を表示することになる。
これら1段階表示パターンでの当たりはずれと、2段階表示パターンでの当たりはずれとの四通りの抽選結果を得る主制御装置231における変動表示ゲームの抽選処理について説明する。
抽選においては、周知のカウンタを用いた擬似乱数が用いられる。すなわち、主制御装置231においては、周波数発生回路部23dで発生された周波数に基づく単位時間毎の割り込みによる処理によって、RAM23cの特図乱数記憶領域に例えば、0から599までの範囲の数値で、かつ、前に記憶された数値にプラス1して更新記憶する処理が行われる。なお、599に達した際には、次の処理で0とされる。
これにより、0〜599までの数値が順次更新記憶される。そして、上述のように特図始動入賞口を供える普通変動入賞装置5に遊技球が始動入賞すると、始動入賞球検知センサ52から遊技球の検知を示す信号が入力され、始動記憶数が上限値より小さければ始動記憶数に1加算されるとともに特図乱数記憶領域に記憶されている数値が擬似乱数として取得される。
次に、始動記憶数を1減算して変動表示ゲームを開始する際に、ROM23bに記憶された乱数テーブルと、上述のように取得された乱数とを比較して抽選結果を決定する。
乱数テーブルにおいては、上述の乱数の範囲と同じ0〜599までの数値があり、そのうちの1つの数値が当たりAの数値とされ、同じくもう1つの数値が当たりBの数値とされている。また、上述の当たりAおよび当たりBとなる数値を除いた598の数値のうちの596がはずれAの数値とされ、残りの2の数値がはずれBの数値とされる。
そして、上述のように取得された乱数と乱数テーブルを比較し、取得された数値が当たりAとなる1つの数値と一致すれば、抽選結果は当たりAとなり、取得された数値が当たりBとなる1つの数値と一致すれば、抽選結果は当たりBとなり、取得された数値がはずれAとなる596の数値うちの1つと一致すれば、抽選結果ははずれAとなり、取得された数値がはずれBとなる2つの数値のうちの1つと一致すれば、抽選結果ははずれBとなる。
また、上述の抽選処理では、当たりはずれが決定されるだけではなく、2段階表示パターンもしくは1段階表示パターンのいずれかの表示パターンを選択することになり、主制御装置231は、表示パターン選択手段としても機能する。
また、上述のように乱数テーブルを設定した場合に、当たりAが発生する確率が1/600で、当たりBが発生する確率が1/600となり、当たりAもしくは当たりBのいずれかが発生する当たり確率は、1/300となる。
また、はずれAとなる確率が596/600で、はずれBとなる確率は2/600、すなわち1/300となり、はずれBとなる確率は、はずれAとなる確立と比較して極端に少なくなっている。
これにより、当たりAもしくははずれAとなる二段階表示パターンでの表示が行われる確率は、3/600、すなわち1/200となり、一段階表示パターンでの表示が行われる確率は、199/200となり、一段階表示パターンでの表示が多くなる。
そして、二段階表示パターンでの表示がおこなわれた場合に、1/3の比率で、当たりが発生することになり、二段階表示パターンが発生した場合の当たりとなる確率、すなわち二段階表示パターンにおける所謂信頼度は、1/3、すなわち33%となり、極めて高い信頼度となる。
なお、上述の乱数の範囲や、乱数テーブルの当たりはずれに対応する数値の数は一例であり、これに限定されるものではない。
また、乱数を更新記憶する際に、例えば、当たりとなった結果の後などに、乱数の昇順での更新を一部乱すことにより、一定間隔毎に当たりとなる数値と一致する乱数が更新記憶されることを防止しても良い。
この抽選処理により抽選結果が決定され、かつ、1段階表示パターンか2段階表示パターンかが選択される。
これに基づいて可変表示装置3に装飾図柄の変動表示ゲームが表示され、特図表示装置4に特別図柄の変動表示ゲームが表示される。
この際に、主制御装置231は、変動表示ゲームにおける変動表示が停止した際の停止図柄を抽選処理により決定する。この抽選処理により、特図表示装置4における停止図柄と、可変表示装置3における停止図柄が決定されるが、特図表示装置4の停止図柄と可変表示装置3の停止図柄とは、当たり、はずれの結果が一致していれば異なるものとなっていてもよく、この例えは異なるものとなっている。また、特図表示装置4で変動表示される特別図柄と可変表示装置3で変動表示される装飾図柄とが1対1で対応している必要はなく、この例において、例えば、特別図柄と装飾図柄が図柄として数字を用いるものとしても、互いに対応しないものとなっている。例えば、主制御装置231において、停止図柄の抽選の際に取得される乱数と乱数テーブルを比較する際に、特別図柄用の乱数テーブルと、装飾図柄用の乱数テーブルとを異なるものとしたり、選択された特別図柄としての停止図柄をさらに装飾図柄の停止図柄に変換する変換テーブルを用いて変換するものとしたりしてもよい。
また、停止図柄の抽選においては、変動表示ゲームの当たりA、当たりB、はずれA、はずれBの抽選結果に合わせて、互いに異なる乱数テーブルが用いられる。これにより、特別図柄および装飾図柄の停止図柄においては、変動表示後の停止表示としての当たりAとなる停止図柄の組み合わせと、当たりBとなる停止図柄の組み合わせとは異なるものとなっている。また、同様にはずれAとなる停止図柄の組み合わせとはずれBとなる停止図柄の組み合わせとは異なるものとなっている。
そして、特別図柄に対しては、従来周知のように例えば、停止表示される複数の特別図柄が全て同じ場合に当たりとし、それ以外をはずれとすることなく、遊技者に当たりはずれを認識しずらいように、一見ランダムに見える図柄の組み合わせを当たりとするようになっており、当たりとなる特別図柄の組み合わせを予め覚えていないと当たりか否かが一見してわかりずらいようになっている。
なお、特図表示装置4を一桁の7セグのLED表示装置としてもよく、この場合に、7セグを構成する7のセグメント(通常の7セグを構成する7つのセグメントに対してさらにセグメントを追加することでセグメント数を増やしても良い)の点灯・消灯の状態が数値とならないものを含めたり、例えば、赤、緑、青等のように異なる色で特別図柄を表示可能とすることにより、表示できる特別図柄の種類を増やし、例えば、7や3等の従来当たりとされることが多かった数値を当たりとしないなどして、特図表示装置4において、予め当たりとなる特別図柄を覚えていないと、当たりはずれが判読しずらいようにすることが好ましい。なお、基本的に、当たりA、当たりB、はずれA、はずれBに対応する図柄を覚えていたりメモしていたりすれば、特図表示装置4の停止表示を見ることにより、当たりA、当たりB、はずれA、はずれBのいずれかを判定可能である。
また、可変表示装置3における停止図柄は、当たりAにおいて、例えば、それぞれ装飾図柄が変動表示される三つの表示領域を有する場合に、三つの表示領域に同じ装飾図柄が停止表示された組み合わせが選択されるようになっている。すなわち、当たりAの停止図柄の組み合わせは、従来、デジパチで当たりの停止図柄の組み合わせとして用いられることが多い、全ての表示領域に同じ装飾図柄が停止表示されたものとする。
当たりBにおいては、変動表示ゲーム中にリーチとなるが、三つの表示領域のうち先に停止表示される二つの図柄が同じで、最後に停止表示される図柄だけが異なる停止図柄の組み合わせが選択されるようになっている。なお、リーチとは、複数の表示領域で順次図柄が停止表示されていく際に、最後の図柄が停止表示する前の段階で、未だ当たりとなる停止図柄の組み合わせが揃う可能性がある状態である。
この停止図柄の組み合わせは、従来のデジパチにおいては、リーチとなるがはずれとなるものである。
なお、上述のリーチとなってかつ三つの図柄が揃わない状態(二つの図柄だけ揃った状態)となる停止図柄の組み合わせの全てが当たりBとなるわけではなく、はずれA,はずれBとなるものも含まれている。
なお、装飾図柄においても、各図柄ごとに複数の色の異なる図柄が存在するものとしても良く、同じ停止図柄が上述のリーチはずれとなる同じ数値の組み合わせとなっても、各停止図柄の色の違いにより当たりBとなるものとはずれAとなるものとはずれBとなるものが含まれていても良い。
そして、はずれBの場合は、当たりBと同様に、リーチとなってかつ三つの図柄が揃わない状態(二つの図柄だけ揃った状態)となる停止図柄の組み合わせが選択される。
すなわち、当たりBとはずれBとの装飾図柄、すなわち、可変表示装置3における停止図柄の組み合わせは、両方ともリーチはずれとなる停止図柄の組み合わせとなる。
また、当たりBおよびはずれBは、上述の二段階表示パターンでの表示が行われるが、二段階表示パターンでの1段階目の仮確定表示において、上述のリーチはずれとなる停止図柄の組み合わせが表示されることになる。
従って、遊技者は、仮確定表示において、従来のデジパチとの比較からはずれとなったと判断する可能性が高く、二段階表示パターンの第1段階では、抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示が行われることになる。
また、この段階では、可変表示装置3の停止図柄の表示が当たりBでもはずれBでもはずれと見えることにより、当たりBかはずれBかの判定が難しい状態となる。
さらに、装飾図柄の変動表示ゲームが停止表示された段階では、一段階表示パターンにおけるはずれAとの違いの判定も難しい状態となる。
なお、予め、リーチはずれとなる停止図柄の組み合わせの中から当たりBとなる停止図柄の組み合わせを覚えていれば、2段階表示パターンにおける第1段階の仮確定表示において当たりBか否かを判定可能となっている。
また、当たりBおよびはずれBにおいては、従来周知のデジパチにおけるリーチ以外のはずれの停止図柄の組み合わせが選択されるものとしても良い。すなわち、当たりBおよびはずれBにおいて、第1段階の仮確定表示で停止表示される装飾図柄の組み合わせは、従来周知のデジパチにおける当たり図柄(例えば全ての図柄が揃った状態)以外ならばよい。
また、当たりA、当たりBとなる場合の停止図柄の種類によって、周知の確率変動状態を発生するか否かを決定しても良い。例えば、当たりAにおいて、装飾図柄を数値とした場合に、奇数となる同じ数字が揃った場合に確率変動状態を伴う確変当たりとし、偶数となる同じ数字が揃った場合に確率変動状態を伴わない通常当たりとしても良い。
また、当たりBの場合で、当たりBにおける停止図柄の組み合わせを従来のデジパチのはずれリーチに限定する場合に、二つ揃った数値が奇数の場合に確変当たりとし、偶数の場合に通常当たりとしてもよい。当たりBの場合で、はずれリーチに限定しない場合は、例えば、一桁目(左図柄)が奇数の場合に確変当たりとし、偶数の場合に通常当たりとしてもよい。
そして、確率変動状態においては、上述の乱数テーブルとして確率変動状態用の乱数テーブルを用いることにより、当たり発生確率が例えば5倍程度に変更される。この際には、当たりAと当たりBとの発生確率を共に同じ倍率で変更してもよいし、一方だけ倍率を高めるように変更し、他方の倍率を変更しないものとしてよいし、一方だけ倍率を高めるように変更し、他方を発生しないようにするものとしてよい。
また、当たりBの発生確率を高める際には、はずれBの発生確率も同様に高めるようにして、2段階表示パターンとなった場合の当たりが発生する確率、すなわち、2段階表示パターンの信頼度を通常遊技状態と確率遊技状態とでほぼ同じにするようにしてもよい。なお、はずれBの発生確率を高める倍率を当たりBより小さくしたり、はずれBの発生確率を変更しないようにしたり、はずれBの発生確率を逆に低くしたり、発生確率を0としたりすることで、確率変動状態における2段階表示パターンの信頼度を通常遊技状態より高めてもよい。
また、従来周知の時間短縮状態(時短状態)を発生するものとしてもよい。
また、変動表示ゲーム開始の際には、主制御装置231において、主に変動表示ゲームにおいて、変動表示の開始から停止までの変動表示時間のデータを有する変動パターンのデータが上述の抽選処理で用いられた方法と同じ乱数を用いた方法で決定される。
この場合に、上述のリーチはずれ(当たりB、はずれB、はずれAとなる場合を含む)となる場合およびリーチ当たり(すなわち、当たりA)となる場合の変動表示パターンの乱数テーブルと、リーチはずれ以外のはずれ(はずれAでリーチ以外)となる場合の変動表示パターンの乱数テーブルとでは異なるものが用いられるようになっている。
そして、リーチとなる場合には、リーチ演出用の長い変動表示時間を含む変動パターン(短い変動表示時間の変動パターンも含まれる)が選択され、リーチとならない場合には、短い変動表示時間となる変動パターンが選択されるようになっている。
なお、停止図柄の場合と同様に、当たりA、はずれA、当たりB、はずれBで異なる乱数テーブルを用いてもよく、出現率の少ない当たりBおよびはずれBとなるリーチはずれに見える停止図柄の場合には、特に長い変動表示時間の変動パターンの選択率が高い乱数テーブルを用いるようにしてもよい。
そして、主制御装置231は、変動表示ゲームの開始条件(変動表示ゲーム中でも特別遊技状態中でもない場合に、特図始動記憶数が0から1となった時と、特図始動記憶数が1以上で、変動表示ゲームがはずれで終了もしくは特別遊技状態が終了した時)が成立した場合に、特図表示装置4を制御して特別図柄の変動表示を上述のように選択された変動パターンの変動時間だけ行い、上述のように抽選で決定された停止図柄が表示されるようにする。
また、主制御装置231は、副制御部24の図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28等に変動表示ゲーム用のコマンドを送出し、例えば、図柄制御装置26において、装飾図柄の変動表示ゲームを開始させる制御を行う。
また、この際には、上述のように選択された2段階表示パターンか一段階表示パターンかのデータとして、当たりAかはずれAか当たりBかはずれBかを特定可能データが送信されるとともに、停止図柄(停止図柄によって当たりAかはずれAか当たりBかはずれBかを特定可能)と、変動表示時間を示す変動パターンとを送信し、図柄制御装置26において、装飾図柄の変動表示ゲームを可変表示装置3に表示する処理を行う。
なお、主制御装置231から送信される変動パターンは基本的な変動パターンで、詳細な変動パターンは図柄制御装置26で決定されるが、変動表示時間は、主制御装置231から送信される変動パターンに含まれ、特図表示装置4の特図の変動表示ゲームの変動表示時間と同じ時間が用いられる。
次に、図3のフローチャートを参照して、変動表示ゲームの進行を説明する。
まず、上述のように普通変動入賞装置5の特図始動口に遊技球が入賞して、始動入賞球検知センサ52から遊技球の検知信号が入力すると、特図始動記憶数が上限値より小さいことを条件に、上述の当たりはずれ判定用の乱数が取得される。
そして、変動表示ゲームの上述の開始条件が成立すると、特図表示装置4および可変表示装置3で変動表示ゲームが開始される。
この際に、抽選処理(ステップS1)が行われ、当たり判定用の乱数テーブルと、取得された乱数が比較され、上述のように、当たりA、はずれA、当たりB、はずれBが決定される。すなわち、当たりか否かが判定されると共に(ステップS2)、当たり、はずれの場合にそれぞれ2段階表示パターンか1段階表示パターンかが選択される(ステップS3、ステップS4)。
次に、停止図柄、変動表示パターンが決定される。
そして、当たりA、はずれA、当たりB、はずれBにかかわらず、同様に変動表示ゲームが開始される(ステップS5)。そして、当たりAの場合には、必ずリーチとなるので、リーチ演出を伴う変動表示ゲームに展開する。
はずれA、当たりB、はずれBの場合には、停止図柄の抽選において、リーチはずれの停止図柄が選択された場合にのみリーチ演出を伴う変動表示ゲームに展開し、それ以外の場合には通常のはずれの演出で変動表示ゲームが表示される。
また、当たりB、はずれBの場合に、上述のように、停止図柄がリーチはずれに限定されるものとした場合には、当たりB、はずれBは、当たりAの場合と同様に、必ずリーチ演出を伴う変動表示ゲームに展開する。
従って、基本的にリーチ演出を含むか含まないかの違いは、あるが、はずれAでもリーチ演出が発生する可能性があることから、遊技者は、変動表示ゲーム中は、従来と同様にリーチとなるか否かで、当たりとなる可能性があるか否かを判定することになるとともに、リーチでも当たりではない可能性が高いと判断する。
一方、特に演出表示を行うことがない特図表示装置4における変動表示ゲームでは、変動表示時間だけが選択された変動表示パターンに基づいて異なる可能性があるが、当たりA、はずれA、当たりB、はずれBの区別がつかない変動表示が行われる。
そして、選択された変動表示パターンの変動表示時間が経過した場合には、当たりAの場合に、従来のデジパチと同様に、同じ装飾図柄が揃って停止表示されることで、遊技者に当たりが発生することを認識させるようになっている(ステップS5c)。これが1段階表示パターンにおける抽選結果の確定表示となる。
また、当たりBにおいては、従来のデジパチではずれとなる停止図柄の組み合わせが停止表示されることにより、遊技者に変動表示ゲームが外れたと思わせる停止表示が行われる(ステップS5a)。
なお、当たりBにおいて、従来のデジパチではずれとなる図柄は、主制御装置231における処理において、当たりB用に予め決められた複数の当たりとなる停止図柄の組み合わせの一つであり、処理上では当たりとなる停止図柄の組み合わせである。すなわち、見かけ上はずれとなっているが実際は当たりの停止図柄である。これが2段階表示パターンにおける抽選結果の仮確定表示となる。
また、はずれAにおいては、従来のデジパチにおいてはずれとなる停止図柄の組み合わせが表示される(ステップS5d)。これが1段階表示パターンにおける抽選結果の確定表示となる。
また、はずれBにおいても、従来のデジパチにおいてはずれとなる停止図柄の組み合わせが表示される(ステップS5b)。これが2段階表示パターンにおける抽選結果の仮確定表示となる。
なお、当たりBおよびはずれBにおいては、上述のように停止図柄の組み合わせが従来のデジパチのリーチはずれの停止図柄の組み合わせに限定されるようにしても良い。
はずれAおよびはずれBとなる停止図柄の組み合わせが表示された場合にも、上述の当たりBの場合と同様に遊技者は変動表示ゲームがはずれたと認識することになる。また、はずれAおよびはずれBにおいては、主制御装置231における処理において、当たりBのときの停止図柄の組み合わせと異なり、実際にはずれとなる停止図柄の組み合わせが選択されている。すなわち、見かけ上外れているとともに実際に外れている。
ここで、当たりAおよびはずれAにおける変動表示ゲームの変動表示終了後の停止表示は、当たりもしくははずれが確定する確定表示となり、1段階で当たり、はずれを表示する一段階表示パターンでの確定表示が行われたことになる。
なお、特図表示装置4においても、可変表示装置3と同様のタイミングで変動表示が停止する。そして、当たりAおよびはずれAの場合には、可変表示装置3および特図表示装置4におてい、遊技者に認識可能な時間停止表示されて、当たりAもしくははずれAとしての停止図柄が確定する(ステップS9c、ステップS9d)。
一方、当たりBおよびはずれBにおける変動表示ゲームの変動表示終了後の停止表示は、遊技者に変動表示ゲームが外れたようにみせる仮確定表示となり、2段階にわけて当たり、はずれを表示する2段階表示パターンでの1段階目となる仮確定表示が行われたことになる。また、この際に特図表示装置4でも特別図柄が停止表示される。そして、可変表示装置3および特図表示装置4において、遊技者に認識可能な時間停止表示されて、当たりBとしての停止図柄が確定する(ステップS9a、ステップS9b)。なお、はずれBの場合には、停止図柄確定で次の変動表示ゲームが開始可能となるが、この段階では未だ次の変動表示ゲームが開始可能とならず、停止図柄確定中となる。
上述のように、当たりAとなる変動表示ゲームおいて変動表示が終了し、装飾図柄が停止表示されるとともに、遊技者に当たりを認識させるように設定された所定時間だけ装飾図柄が停止表示された後に、停止図柄が確定し、当たりを報知する当たり報知演出表示(所謂ファンファーレー表示)が可変表示装置3で行われるとともに、主制御装置231は、当たり確定となったことに基づいて当たり信号が集中管理装置234に出力される(ステップS10c)。すなわち、当たり条件が成立して当たり確定となる。
また、主制御装置231においては、特別遊技状態を発生させる処理として、特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する駆動源に制御信号を出力して、可動扉81を開放する処理を行う(ステップS15c)。
これにより、特別変動入賞装置8が遊技球が入賞しない第1状態から遊技球が入賞しやすい第2状態となるとともに(ステップS16c)、その後の主制御装置231の制御により、上述の条件の成立に基づいて第1状態に戻った後に、再び第2状態とする処理を予め設定された所定ラウンド数となるまで繰り返す特別遊技状態での遊技が行われる。そして、特別遊技状態が終了した際に次の変動表示ゲームが開始可能となる(ステップS17c)。
また、はずれAでは、上述のように変動表示ゲームがはずれとなる停止図柄の組み合わせで停止表示されるとともに、遊技者にはずれを認識させるように設定された所定時間だけ装飾図柄が停止表示されることにより停止図柄の組み合わせがはずれで確定したこととなり、上述の特図始動記憶数が1以上ならば次の変動表示ゲームにおける変動表示が開始される(ステップS17d)。一方、はずれが確定した際に、特図始動記憶数が0ならば、次に特図始動入賞口に遊技球が入賞して特図始動記憶数が1となるか、特図始動記憶数が0のまま所定時間が経過して所謂デモ画像が表示されるまで装飾図柄が停止した状態に表示される。
当たりBでは、上述のように従来のデジパチのはずれとなる停止図柄の組み合わせで変動表示ゲームが変動表示から停止表示となった後に、当たりAと同様に、遊技者に当たりを認識させるように設定された所定時間だけ装飾図柄が停止表示された後に、従来のデジパチにおけるはずれで、かつこの例において当たりBとなる停止図柄が確定し、主制御装置231は、当たり確定となったことに基づいて当たり信号が集中管理装置234に出力する(ステップS10a)。すなわち、当たり条件が成立して当たり確定となる。しかし、遊技者は、従来のデジパチではずれとなる組み合わせの装飾図柄の停止表示を見ているので、当たりとなったことに気づかない可能性が高い。
また、当たりBの場合に、特図表示装置4において、可変表示装置3と同様に変動表示時間が経過して当たりBとなる停止図柄が表示され、ついで、所定時間後に停止図柄が確定表示された状態となるが、この場合に、特図表示装置4に表示される当たりBの停止図柄を覚えていない遊技者には、特図表示装置4で当たりBが確定していることを認識できず、はずれとの区別がつかない。
当たりBでは、この段階で当たりAと異なり、可変表示装置3における当たり報知演出表示が行われることはなく、主制御装置231から特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源に可動扉81を開放させる制御信号が出力されることもない。
そして、説明が前後するが、主制御装置231からのコマンドに基づく図柄制御装置26の制御により可変表示装置3においては、変動表示が停止してから上述のように停止図柄が確定するまでの間の段階で、遊技球を特定入賞口17に入賞させる(特定領域18を通過させる)ように指示する指示表示が開始される(ステップSS8a)。この際には、可変表示装置3において装飾図柄の停止表示と、上述の指示表示が並行して行われる。
すなわち、2段階表示パターンでの表示が行われる当たりBにおいて、上述の前記第1段階の表示と後述する第2段階の表示との間に、特定領域18に遊技球を通過させるように遊技者に指示する表示を行う指示表示手段として図柄制御装置26および可変表示装置3が機能することになる。
なお、可変表示装置3における特定領域18に遊技球を通過させるように遊技者に指示する表示を行う処理においては、まず、主制御装置231から変動表示ゲームの変動表示時間が経過した後に指示表示の開始を示すコマンドが図柄制御装置26に出力され、このコマンドに基づいて図柄制御装置26が可変表示装置3に指示表示を表示させる制御を行うようになっている。また、表示内容は、文字により「特定入賞口17(特定領域18)を狙え」や「右打ちしてください」等と表示するものや、矢印や、特定入賞装置16を示す画像や、それに文字を付加したものなどいずれでもよく、さらに音声による指示を加えてもよい。
また、はずれBにおいても、当たり信号を出力しない点を除けば、当たりBと同様に、第1段階の表示が行われた後に、上述と同様の指示表示が行われることになり(ステップS8b)、この段階で可変表示装置3を見ている遊技者には、上述のように当たりBかはずれBかを判定することが困難な状態となっている。
また、指示表示が行われた段階で、はずれAと、当たりBおよびはずれBとの違いは、遊技者に明確となり、指示表示が行われた当たりBおよびはずれBの場合には、まだはずれと確定していないことが明確となる。また、上述の抽選処理における当たりBおよびはずれBの発生確率によって決まる2段階表示パターンが発生した場合の信頼度を知っている遊技者にとっては、高い確率で当たりBが発生することを期待させることになる。すなわち、この例のパチンコ遊技機で何回か遊技を行うなどして、このパチンコ遊技機の遊技内容をある程度知った遊技者は、この指示表示が行われた段階で、高い確率で当たりが発生することを期待することになる。
そして、当たりBにおいては、停止図柄確定後も前記指示表示が行われることになる。また、はずれBには停止図柄確定中に指示表示が行われることになる。
それに対して、当たりAおよびはずれBでは、上述のように停止図柄確定により当たりもしくははずれに基づいて、特別遊技状態となるか、もしくは変動表示ゲームが終了した状態(次の変動表示ゲームが開始可能な状態)となる。
なお、はずれBにおいては、実際には、停止図柄確定後に特図始動記憶数が1以上ならば次の変動表示ゲームが開始されることになるので、未だ次の変動表示ゲームを開始しない状態、すなわち、後述の2段階表示パターンの2段階目となるはずれ報知演出が行われて次の変動表示ゲームが開始可能となるまで、上述のように停止図柄確定中の状態となる。
一方、当たりBの場合には、停止図柄確定後に当たり信号を出力して当たり条件が成立している状態となり、特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源に可動扉81を開放させる制御信号を出力するまで、当たり確定後で特別遊技状態が発生するまでの演出中の状態となる。
そして、当たりBおよびはずれBの場合には、図柄制御装置26の制御に基づいて可変表示装置で前記指示表示が開始された後、すなわち、主制御装置231で図柄制御装置26に指示表示の開始を示すコマンドを出力した後に、主制御装置231では、特定入賞口17に遊技球が入賞することにより、特定入賞球検知センサ171から遊技球の検出信号が入力されるのを監視する状態となる。
そして、遊技者が右打ちをすることにより、特定入賞口17に遊技球が入賞し、特定入賞球検知センサ171から検出信号が入力する(ステップS11a、ステップS11b)と主制御装置231は、図柄制御装置26に対して、指示表示を終了させるコマンドを送出するとともに、当たりの可能性が高いことを示し、遊技者に当たりを期待させるための高信頼度演出表示を開始させるコマンドを送出する。
そして、主制御装置231から上述のコマンドを入力された図柄制御装置26は、可変表示装置3を制御して、前記指示表示を終了し、高信頼度演出表示を開始させる(ステップS12a、ステップS12b)。
ここで、特定入賞装置16においては、特定入賞口17から内部に入賞した遊技球が誘導装置19の回転する回転体192の球保持部191に補足され、回転体192が半回転する間の時間、遊技球が誘導装置19に保持される。その後、遊技球が誘導装置19により特定領域18に向けて放出されることになる。したがって、特定入賞口17に遊技球が入賞し、さらに、遊技球が誘導装置19の回転体192に補足されてから放出されるまでの時間が経過しないかぎり、遊技球が特定領域18を通過しないことになる。
従って、上述の高信頼度演出表示には、少なくとも回転体192が半回転する所定時間以上の時間があることになり、途中で途切れることなく所定時間にわたる高信頼度演出表示を行うことができる。なお、高信頼度演出表示は、当たりになる可能性が高いものであることを示せるような演出が好ましいが、特にその演出内容は限定されるものではない。
次に、主制御装置231においては、上述の高信頼度演出表示開始のコマンドを出力した後に、特定領域18を遊技球が通過したことを示す特定通過球検知センサ181からの検知信号を監視する状態となる。
そして、特定通過球検知センサ181からの検知信号が入力されると(ステップS13a、ステップS13b)、主制御装置231は、図柄制御装置26に高信頼度演出表示終了のコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、当たりBの場合に、当たりが発生したことを報知する当たり報知演出の開始を示すコマンドを図柄制御装置26に出力し、はずれBの場合に、はずれたことを報知するはずれ報知演出の開始を示すコマンドを図柄制御装置26に出力する。
上述のコマンドに基づき、図柄制御装置26が可変表示装置3を制御することにより、2段階表示パターンにおける2段階目となる確定表示を行う。すなわち、当たりBの場合には、遊技者に明確に当たりが発生したことを示す表示を行い(ステップS14a)、はずれBの場合には明確にはずれとなったことを示す表示を行う(ステップS14b)。
なお、この場合の表示は、例えば、停止図柄の組み合わせによって当たりはずれを示すものではなく、当たり、もしくははずれを文字やキャラクタの動作等により明確に示すものとなっており、当たり、はずれを明確に報知するものとなっている。
そして、当たりBにおいて当たり報知演出が開始された後に、主制御装置231において、当たりAの場合と同様に、特別遊技状態を発生させる処理として、特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する駆動源に制御信号を出力して(ステップS15a)、可動扉81を開放する処理を行うとともに、開放と閉鎖が繰り返し行われる特別遊技状態の処理を行う。そして、この処理に基づいて特別変動入賞装置が第1状態から第2状態となった後に第1状態となる動作を繰り返すことになる(ステップS16a)。そして、特別遊技状態終了後、次の変動表示ゲームが開始可能な状態となる(ステップS17a)。
また、はずれBの場合には、はずれ報知表示を表示することにより図柄確定中の状態から図柄確定となり、上述のはずれAの場合と同様に、次の変動表示ゲームが開始可能な状態となる(ステップS17b)。
ここで、当たりAとなった場合に発生する特別遊技状態と、当たりBとなった場合に発生する特別遊技状態とで、特別変動入賞装置8の可動扉81の開閉制御を同様に行うことで、遊技者が、当たりAでも当たりBでも同様の数の遊技球を獲得可能としてもよいが、この例では、例えば、当たりAに基づく特別遊技状態で獲得可能な遊技球数と、当たりBに基づく特別遊技状態で獲得可能な遊技球数をと異なるものとしてもよい。
この場合には、例えば、当たりAの場合と当たりBの場合とで特別遊技状態におけるラウンド数を異なるものとしても良いし、1ラウンドの終了条件となる特別変動入賞装置への遊技球の入賞数を異なるものとしても良い。
また、当たりA用の特別変動入賞装置と、当たりB用の特別変動入賞装置とを別々に設け、それそれの特別変動入賞装置において遊技球の1回の入賞に基づいて払い出される遊技球(賞球)の数を異なるものとしても良い。
さらに、この例では、当たりAもしくは当たりBとなる停止図柄の組み合わせに基づいて確率変動状態を伴うか否かを決定したが、当たりAか当たりBかによって確率変動状態を伴うか否かを決定しても良い。例えば、当たりAとなった場合は、確率変動状態を伴わないものとし、当たりBの場合は確率変動状態を伴うものとしても良い。
これにより特別遊技状態後となるが、遊技者が獲得可能な遊技球数が異なるように設定されることになる。
また、当たりBの場合に所謂特確として、特別変動入賞装置を第1状態から第2状態とせずに確率変動状態とするものとしてもよい。すなわち、当たりBの場合に、上述の特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源の制御を行うことなく、当たり抽選処理用の乱数テーブルを上述の通常遊技状態用から確率変動状態用に変更するものとしても良い。当たりBの場合の停止図柄の組み合わせがはずれのように見えることから、遊技者には変動表示ゲームが外れたのにも拘わらず、復活の機会が与えられ、特定領域18に遊技球が通過したことに基づいて、確率変動状態が発生したように見える。
以上のことにより、抽選結果表示手段により当たりとなる前記抽選結果が2段階表示パターンで表示された場合と、1段階表示パターンで表示された場合とで、前記特別遊技状態もしくは特別遊技状態後の遊技者が獲得可能な遊技球数が異なるように設定されることになる。
以上のような遊技機によれば、上述の1段階表示パターンと2段階表示パターンとで当たりはずれが演出表示されることになり、変動表示ゲームの図柄の停止表示、すなわち、抽選結果を報知する表示において、演出表示を多様なものとすることができ、従来のデジパチと確実に差別化を図ることができる。
また、2段階表示パターンにおいても、1段階目ではずれと思わせておいて、2段階目で当たりとなる場合があることで、演出表示を多様なものとすることができる。また、この際に、2段階目の表示ではずれとなる場合と当たりとなる場合との両方の場合があることにより、遊技者に2段階目の表示を注視させることが可能となり、かつ、2段階目の表示前に遊技球を特定領域18に通過させる際の特定領域18近傍での遊技球の流下態様に興味を持たせることができる。
特に、特定領域18(特定入賞口17)を特図始動入賞口となる普通変動入賞装置5を狙った遊技球の発射勢と異なる発射勢で入賞率が高まる位置に配置したことで、さらに明確に遊技者に特定領域18を通過する遊技球を意識させることができる。
また、この際に、特定入賞口17に入賞した遊技球を特定領域18に導く際に、上述の誘導装置19として回転体192のような可動部材を用いて遊技球の動きを演出することで、さらに遊技者の興味を高めることができる。
また、特定入賞口17に入賞した遊技球のみが特定領域18を通過するようにし、可変表示装置3での演出表示において、特定入賞口17の入賞から特定領域18への通過まで、当たりになる可能性があることを示す演出を行うようにすることで、可変表示装置3での表示演出と、特定入賞口17から特定領域18までの遊技球の流下態様とを合わせて演出が可能となり、さらに演出を多様なものとすることができる。
また、特定入賞口17での遊技球の入賞から特定領域18を通過し第2段階の表示が行われるまでの間に、時間を必要とすることになるので、この時間を用いて可変表示装置3において第2段階の当たりはずれを報知する確定表示が行われるまで、当たりの可能性があることを演出表示することができるとともに、前記時間を用いてストーリー性のある演出表示も可能となる。
特に、上述のように誘導装置19により特定入賞口17での遊技球の入賞から特定領域18を通過するまで所定時間以上を有するようにすることにより、演出表示の主となる部分の表示時間を上記所定時間とすれば、主となる部分の演出表示が途中で途切れて第2段階表示となるようなことがなく、確実に演出表示を行うことが可能となる。
また、この例におていは、2段階表示パターンと、1段階表示パターンとの両方を行うことを可能とした例だけを説明したが、1段階表示パターンを行わず、全ての当たりはずれを2段階表示パターンで表示するようにしてもよく、この場合も1段階表示パターンでのバリエーションは無くなるが、従来のデジパチよりも多彩な演出が可能となる。
また、上述のように2段階表示パターンでの当たりと、1段階表示パターンでの当たりとで、遊技者が獲得可能な遊技価値(遊技球数)を異なるものとすることで、遊技者の期待感に差を付けるようにすることができる。そして、2段階表示パターンと、1段階表示パターンとにおける演出に遊技者の興味を引き付けることができる。
上記例では、当たりAと当たりBの発生確率を等しくしたが、それぞれの発生確率を異なるものとしても良い。また、2段階表示パターンにおいて当たりの発生の信頼度を33%としたが、信頼度を変更してもよく、例えば、信頼度を1〜100%の任意の信頼度としても良い。
また、本発明においては、上述のように記載された実際のパチンコ遊技機をシュミレーションして表示画面上に再現するゲームソフトにも応用可能なものであり、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の遊技盤2の構成を画面上に表示するようにし、上述ような制御を行い、遊技盤2上の構成要素として模擬的に表示される可変表示装置3において、上述の2段階表示パターンもしくは2段階表示パターンおよび1段階表示パターンで前記抽選結果を表示するようにしたものも本発明の範囲に含まれるものである。
また、このプログラムをコンピュータで読み取り可能に記憶した記憶媒体も本発明に含まれるものである。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記遊技機の電気系統を説明するためのブロック図である。 前記遊技機で行われる当たりはずれ抽選の抽選結果の表示方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
17 特定入賞口
171 特定入賞球検知センサ(特定入賞検知手段)
18 特定領域
181 特定通過球検知センサ(特定通過球検知手段)
2a 遊技領域
231 主制御装置(抽選手段、表示パターン選択手段)
26 図柄制御装置(抽選結果表示手段)
3 可変表示装置(抽選結果表示手段)
5 普通変動入賞装置(始動入賞口)

Claims (7)

  1. 当たりはずれの抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段により決定された当たりはずれの抽選結果を表示する抽選結果表示手段とを備え、
    前記抽選結果が当たりとなった場合に通常行われる通常遊技より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする特別遊技状態を発生させる遊技機において、
    遊技盤上の遊技球が流下する領域内に設けられた特定領域と、
    前記特定領域を通過する遊技球を検知する特定通過球検知手段とを備え、
    前記抽選結果表示手段は、前記抽選手段による抽選が行われた後に、前記抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う第1段階と、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球検知手段が前記特定領域を遊技球が通過したことを検知したことに基づいて、前記抽選手段による抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う第2段階との2段階に分けた2段階表示パターンで前記抽選結果を表示することを特徴とする遊技機。
  2. 前記抽選結果表示手段は、前記抽選結果の表示として前記2段階表示パターンと、第2段階の表示を行うことなく第1段階で前記抽選結果として当たりはずれを報知する確定表示を行う1段階表示パターンとの2つの表示パターンで抽選結果を表示可能とし、
    前記抽選結果を表示する際に、2段階表示パターンもしくは1段階表示パターンのいずれかの表示パターンを選択する表示パターン選択手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記抽選結果表示手段により当たりとなる前記抽選結果が2段階表示パターンで表示された場合と、1段階パターンで表示された場合とで、前記特別遊技状態において遊技者が獲得可能な遊技球数を異なるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技球が入賞可能な特定入賞口と、前記特定入賞口に遊技球が入賞したことを検知する特定入賞検知手段とを備え、
    前記特定入賞口に入賞した遊技球のみが前記特定領域を通過可能となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技球が入賞することに基づいて前記抽選手段による抽選開始の契機を付与する始動入賞口を備え、
    前記特定領域が、前記始動入賞口に遊技球を入賞させ易い発射勢と異なる発射勢で遊技球を通過させ易くなる位置に配置され、
    前記抽選結果表示手段の前記2段階表示パターンにおける前記第1段階の表示と第2段階の表示との間に、特定領域に遊技球を通過させるように遊技者に指示する表示を行う指示表示手段を備えること特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 当たりはずれを決定する抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段により決定された当たりはずれの抽選結果を表示する抽選結果表示手段とを備え、
    前記抽選結果が当たりとなった場合に通常行われる通常遊技より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする特別遊技状態を発生させる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、
    遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
    遊技盤上の遊技球が流下する領域内に設けられた特定領域を模擬的に再現して表示する表示制御手段と、
    前記特定領域への遊技球の通過を判定する特定通過球判定手段と、
    前記抽選手段による抽選が行われた後に、前記抽選手段による抽選結果がはずれとなったように見える仮確定表示を行う第1段階と、前記仮確定表示が行われた後に、前記特定通過球判定手段が前記特定領域を遊技球が通過したと判定したことに基づいて、前記抽選手段による抽選結果として当たりもしくははずれを遊技者に報知する確定表示を行う第2段階との2段階に分けた2段階表示パターンで前記抽選結果を表示する前記抽選結果表示手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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