JP2003038762A

JP2003038762A - 遊技機

Info

Publication number: JP2003038762A
Application number: JP2001226318A
Authority: JP
Inventors: Hideki Nakatani; 秀樹中谷
Original assignee: Takasago Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Takasago Electric Industry Co Ltd
Priority date: 2001-07-26
Filing date: 2001-07-26
Publication date: 2003-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】遊技者に新たな興趣を感じさせる。【解決手段】始動口に遊技球が入ると、メイン表示器１
２の３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒを一斉に変動させ
る。３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに、それぞれ異なる
数字を停止させることにより、一旦はずれ図柄（例えば
「７４５」）を仮停止させる。大当たり告知画面をメイ
ン表示器１２の表示画面全体に表示させることにより、
大当たり告知（不一致告知）を行った後、３つの表示位
置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を再変動させて、大当たり図柄
（例えば「７７７」）を停止させる。【効果】遊技者の期待感を持続させることができる。意
外性があり、遊技者により興趣を感じさせることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。

【０００１】

【従来の技術】従来、始動口に遊技球が入るのに応答し
て大当たり抽選が行われ、この大当たり抽選の抽選結果
が大当たりであれば、遊技者が多数個の賞球（遊技球）
を獲得可能な大当たり遊技を実行できるパチンコ機が知
られている。この種のパチンコ機には、例えば大当たり
抽選の抽選結果を遊技者に報知するためのメイン表示器
が備えられている。

【０００２】メイン表示器は、例えば３つの表示位置に
それぞれ図柄を表示できるようになっており、表示され
た図柄の組み合わせにより大当たり抽選の抽選結果を遊
技者に報知することができるようになっている。始動口
に遊技球が入ると、メイン表示器の３つの表示位置の表
示が一斉に変動を開始し、所定の時間が経過した後、所
定の順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選結果が
大当たりの場合、例えば３つの表示位置に同じ図柄の組
み合わせ（大当たり図柄）が表示される。一方、大当た
り抽選の抽選結果がはずれの場合、３つの表示位置のう
ち少なくとも１つの表示位置に表示される図柄が、その
他の表示位置に表示される図柄とは異なる図柄となる組
み合わせ（はずれ図柄）が表示される。遊技者は、メイ
ン表示器に表示される図柄の組み合わせを見れば、大当
たり抽選の抽選結果が大当たりであるかはずれであるか
を認識できる。

【０００３】この種のパチンコ機の中には、始動口に遊
技球が入って、メイン表示器の３つの表示位置の表示が
変動している間に、その後当該３つの表示位置に大当た
り図柄が表示されて大当たり遊技に突入する確率が高い
旨を遊技者に報知する、いわゆる大当たり告知を実行可
能なものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、大当たり抽選を行うタイプのパチンコ機のほとんど
が上述のような構成であるため、遊技者の間で、大当た
り告知が行われることによる興趣は薄れてきている。本
発明は、かかる背景のもとでなされたもので、遊技者に
新たな興趣を感じさせることのできる遊技機を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項１記載の発明は、大当たり抽
選の抽選結果が大当たりである場合に、遊技者にとって
有利な内容の大当たり遊技を実行する遊技機であって、
所定の条件が成立したことに応答して大当たり抽選を実
行する抽選実行手段（６、Ｓ２）と、複数の表示位置
（１２Ｌ〜１２Ｒ）の図柄を変動させて、停止したとき
の図柄の組み合わせにより大当たり抽選の抽選結果を表
示するための抽選結果表示手段（１２）と、大当たり抽
選の抽選結果が大当たりの場合に、上記複数の表示位置
のうち所定の表示位置の図柄を停止させて、はずれを表
示させる仮停止制御手段（６、Ｓ１０）と、上記仮停止
制御手段により上記所定の表示位置の図柄が停止された
後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである旨を遊技
者に報知する大当たり報知制御手段（６、Ｓ１１）と、
上記大当たり報知制御手段により大当たり抽選の抽選結
果が大当たりである旨が遊技者に報知された後、上記所
定の表示位置のうち少なくとも１つの表示位置の図柄を
再変動させて、最終的に、上記複数の表示位置に上記所
定の組み合わせで図柄を停止させる再変動制御手段
（６、Ｓ１２、Ｓ１３）とを含むことを特徴とする遊技
機である。

【０００６】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。例えば、上記遊技機は、遊技盤に向けて遊技球を
発射して遊技を行うパチンコ機である。遊技盤には、遊
技球が入球可能な始動口が配置されており、この始動口
に遊技球が入ることに応答して、大当たり抽選が実行さ
れる。遊技盤には、例えば左の表示位置、中央の表示位
置、右の表示位置の３つの表示位置を有するメイン表示
器が配置されている。メイン表示器は、各表示位置に１
つの図柄を表示することにより、３つの図柄を組み合わ
せて表示できるようになっており、この３つの図柄の組
み合わせにより大当たり抽選の抽選結果が大当たりであ
るか否かを遊技者に報知することができる。

【０００７】３つの表示位置の表示は、始動口に遊技球
が入るのに応答して変動が開始される。そして、所定時
間が経過した後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの
場合は、３つの表示位置に所定の組み合わせで図柄が表
示され、大当たり遊技に突入する。本発明の構成によれ
ば、仮停止制御手段により抽選結果表示手段にはずれが
表示されても、その後、大当たり報知制御手段により大
当たり抽選の抽選結果が大当たりである旨が報知され、
再変動制御手段により当該抽選結果表示手段の図柄が再
変動されて、大当たり図柄が停止される場合がある。

【０００８】この場合、抽選結果表示手段にはずれが表
示されて、遊技者が大当たりに対する期待感を失ってい
る状態で、大当たりである旨が報知されるので、遊技者
に著しい驚きを与えることができ、遊技の興趣を向上さ
せることができる。また、抽選結果表示手段にはずれが
表示されても、大当たりになるかもしれないという期待
感を遊技者に与えることができるので、遊技者の期待感
を持続させることができ、遊技者に新たな興趣を感じさ
せることができる。

【０００９】さらに、大当たりである旨が報知された場
合、その後、必ず抽選結果表示手段に大当たり図柄が表
示され、大当たり遊技が行われるので、遊技者に十分な
期待感を与えることができる。請求項２記載の発明のよ
うに、上記仮停止制御手段は、上記複数の表示位置の図
柄を全て停止させるものであってもよい。また、請求項
３記載の発明は、上記仮停止制御手段は、上記複数の表
示位置のうち、少なくとも１つの表示位置（１２Ｃ）を
除いた表示位置（１２Ｌ、１２Ｒ）の図柄を停止させる
ものであることを特徴とする請求項１記載の遊技機であ
る。

【００１０】この構成によれば、例えば３つの表示位置
のうち最初の２つの表示位置が停止された時点ではずれ
が決定しても、その時点で大当たりである旨が報知され
るので、遊技者に継続して期待感を抱かせることができ
る。したがって、遊技者が興ざめするのを防止でき、遊
技者により興趣を感じさせることができる。請求項４記
載の発明のように、上記大当たり報知制御手段は、大当
たり抽選の抽選結果が大当たりである旨（例えば「大当
たり！」というメッセージを含む大当たり告知画像）
を、上記抽選結果表示手段に表示させるものであっても
よい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態に係るパチンコ機について具体的に説明す
る。本発明の一実施形態としてパチンコ機について説明
するが、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール
機などの遊技機にも適用することができる。図１は、本
発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を示す正面図
である。このパチンコ機は、遊技盤１と、この遊技盤１
内に向けて発射する遊技球の勢いを調節するためのハン
ドル２と、遊技盤１に向けて発射すべき遊技球を貯留し
ておくための上皿３と、上皿３に貯留しきれない遊技球
を受けるための下皿４とを備えている。

【００１２】遊技盤１の周縁には、ほぼ円弧状に形成さ
れたガイドレール１１が取り付けられており、ハンドル
２の操作により発射された遊技球は、ガイドレール１１
に案内されて遊技盤１の上部へ導かれる。遊技盤１に
は、例えば多数本の障害釘（図示せず）が配設されてお
り、遊技盤１の上部に導かれた遊技球は、遊技盤１の盤
面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下し
ていく。遊技盤１のほぼ中央には、メイン表示器１２が
配置されている。メイン表示器１２は、例えば液晶表示
器により構成されており、その表示画面には、横方向に
３等分された３つの表示位置（左の表示位置１２Ｌ、中
央の表示位置１２Ｃ、右の表示位置１２Ｒ）に、それぞ
れ「１」〜「９」の数字を変動表示できるようになって
いる。メイン表示器１２は、これら３つの表示位置１２
Ｌ〜１２Ｒに、それぞれ「１」〜「９」のいずれかの数
字を表示することにより、３つの数字を組み合わせて表
示できるようになっている。

【００１３】メイン表示器１２の下方には、遊技球が入
球可能な始動口１３が配置されている。この始動口１３
に遊技球が入ると、予め定める個数の賞球（遊技球）が
賞球払出装置（図示せず）から上皿３に払い出されると
共に、遊技者が大当たり遊技を実行できるか否かを決定
するための大当たり抽選が行われる。大当たり抽選の抽
選結果は、メイン表示器１２に表示される。各表示位置
１２Ｌ〜１２Ｒの表示は、始動口１３に遊技球が入るの
に応答して一斉に変動を開始し、所定時間が経過した
後、所定の順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選
結果は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示が停止し
たときに各表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに表示されている数
字の組み合わせによって表示される。例えば、大当たり
抽選の抽選結果が大当たりであれば、各表示位置１２Ｌ
〜１２Ｒには、最終的に全て同じ数字の組み合わせ（大
当たり図柄）が表示される。一方、大当たり抽選の抽選
結果がはずれであれば、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒ
のうち少なくとも１つの表示位置に表示される数字が、
その他の表示位置に表示される数字とは異なる数字とな
る組み合わせ（はずれ図柄）が最終的に表示される。こ
れにより、遊技者は、メイン表示器１２に表示される数
字の組み合わせを見れば、大当たり抽選の抽選結果が大
当たりであるかはずれであるかを認識できる。

【００１４】始動口１３の下方には、例えば左右に長い
長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能
な大入賞口１４が配置されている。この大入賞口１４に
関連して、大入賞口１４に遊技球を案内する開状態およ
び大入賞口１４に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開
閉可能な開閉板１５が設けられている。すなわち、開閉
板１５は、遊技盤１の盤面に沿った状態で大入賞口１４
を閉塞して、大入賞口に遊技球が入るのを阻止すること
ができ、また、この状態から、大入賞口１４の下端縁に
沿って配置された回動軸（図示せず）を中心に手前側に
倒伏することにより、大入賞口１４を開放して、大入賞
口１４上に落下してくる遊技球を大入賞口１４内に導き
入れることができる。

【００１５】大当たり遊技では、所定時間または所定個
数の遊技球が大入賞口１４に入るまで開閉板１５を開状
態にするといった動作を１ラウンドとし、この１ラウン
ド中に大入賞口１４に入った遊技球のうち少なくとも１
個が大入賞口１４内の特別領域（いわゆるＶゾーン）を
通過していれば、次のラウンドを実行するといったよう
にして、開閉板１５による大入賞口１４の開放動作が所
定の最大継続ラウンド数だけ行われる。大入賞口１４へ
の遊技球の入球に対しては、予め定める個数の遊技球
が、賞球払出装置から賞球として上皿３に払い出される
ようになっている。大当たり遊技では、容易に遊技球が
大入賞口１４に入るので、遊技者は多数個の賞球を獲得
することができる。

【００１６】なお、遊技盤１には、始動口１３や大入賞
口１４の他に、例えば遊技球の入球に対して賞球が付与
されるだけの一般入賞口、１対の拡開／窄閉可能な羽根
を有する電動チューリップ役物により遊技球の入球が制
限される役物始動口などが配置されていてもよい。これ
らの入賞口に入らなかった遊技球（アウト球）は、遊技
盤１の下部に形成されたアウト球回収口１６から機内に
回収される。図２は、このパチンコ機の電気的構成を示
すブロック図である。このパチンコ機の制御回路は、マ
イクロコンピュータで構成される制御部５を備えてい
る。制御部５は、制御の中枢となるＣＰＵ６、制御時に
必要なデータが書き込まれるＲＡＭ７、プログラムソフ
トが記憶されたＲＯＭ８などを含む。

【００１７】ＣＰＵ６には、始動口１３に入る遊技球を
検知して検出信号を出力する始動口センサ１３１が接続
されていて、始動口センサ１３１が出力する検出信号が
入力されるようになっている。また、ＣＰＵ６には、メ
イン表示器１２および賞球払出装置１７などが制御対象
として接続されており、ＣＰＵ６は、始動口センサ１３
１などからの入力信号に基づいてこれらの制御対象の動
作を制御する。

【００１８】制御部５は、大当たり抽選に用いられる乱
数を発生するための大当たり抽選用乱数カウンタ２１
と、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに組み合わせて表示
する大当たり図柄を決定するための大当たり図柄決定抽
選に用いられる乱数を発生するための大当たり図柄決定
用乱数カウンタ２２と、３つの表示位置１２Ｌ、１２
Ｃ、１２Ｒにそれぞれ表示するはずれ図柄を決定するた
めのはずれ図柄決定抽選に用いられる乱数を発生するた
めのはずれ図柄決定用乱数カウンタ２３Ｌ、２３Ｃ、２
３Ｒと、後述する不一致告知を行うか否かを決定する不
一致告知抽選に用いられる乱数を発生するための不一致
告知抽選用乱数カウンタ２４とを含む。

【００１９】各乱数カウンタ２１、２２、２３Ｌ〜２３
Ｒ、２４は、それぞれＣＰＵ６に接続されており、各乱
数カウンタが発生した乱数はＣＰＵ６に与えられる。Ｒ
ＯＭ８には、各乱数カウンタが発生する乱数に対応する
テーブルが記憶されており、ＣＰＵ６は、各乱数カウン
タから取得した乱数値をこれらのテーブルと照らし合わ
せることにより、各種抽選を行うことができるようにな
っている。図３は、通常のメイン表示器１２の表示動作
の一例を示す図である。図３において、各表示位置１２
Ｌ、１２Ｃ、１２Ｒに示す「↓」は、それらの表示位置
１２Ｌ、１２Ｃ、１２Ｒの表示が変動していることを示
している（以下同じ）。

【００２０】始動口１３に遊技球が入ると、図３（ａ）
に示すように、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示は
一斉に変動を開始する。その後、所定時間が経過する
と、左の表示位置１２Ｌ、右の表示位置１２Ｒの順序
で、変動している表示が順次停止されていく（図３
（ｂ）、（ｃ）参照）。さらに所定時間が経過すると、
中央の表示位置１２Ｃの表示が停止される。大当たり抽
選の抽選結果が大当たりの場合は、図３（ｄ）に示すよ
うに、３つの表示位置に同じ数字の組み合わせ（例えば
「７７７」）が表示された後、大当たりである旨を遊技
者に報知するための大当たり告知画像（例えば「大当た
り！」というメッセージを含む。）がメイン表示器１２
の表示画面全体に表示され（図３（ｅ）参照）、大当た
り遊技に突入する。

【００２１】本実施形態では、図３に示すように、３つ
の表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに大当たり図柄を表示させた
後、大当たり告知画像を表示させるだけでなく、３つの
表示位置１２Ｌ〜１２Ｒにはずれ図柄（仮停止図柄）を
仮停止させた後、大当たり告知画像を表示させることに
より大当たり告知（不一致告知）を行うことができるよ
うになっている。不一致告知を行った場合、その後、３
つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示は再変動され、大当
たり図柄が表示される。

【００２２】図４は、ＣＰＵ６による制御の内容につい
て説明するためのフローチャートである。遊技者によっ
てハンドル２が操作されて遊技が行われている間、ＣＰ
Ｕ６は、始動口センサ１３１からの検出信号の入力の有
無を常に監視している（ステップＳ１）。始動口１３に
遊技球が入ることに応答して、始動口センサ１３１から
検出信号が入力されると（ステップＳ１でＹＥＳ）、Ｃ
ＰＵ６は、その信号入力時における大当たり抽選用乱数
カウンタ２１の発生乱数を読み込んで、大当たり抽選を
行う（ステップＳ２）。

【００２３】大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合
（ステップＳ３でＹＥＳ）、ＣＰＵ６は、不一致告知抽
選用乱数カウンタ２４の発生乱数を読み込んで、不一致
告知抽選を行う（ステップＳ３）。不一致告知抽選によ
り不一致告知を実行しないと決定された場合（ステップ
Ｓ５でＮＯ）、ＣＰＵ６は、大当たり図柄決定用乱数カ
ウンタ２２の発生乱数を読み込んで大当たり図柄決定抽
選を行うことにより、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに
表示するための大当たり図柄を決定する（ステップＳ
６）。

【００２４】そして、図３において説明したように、Ｃ
ＰＵ６は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を一斉
に変動開始させ、所定時間が経過すると、左の表示位置
１２Ｌ、右の表示位置１２Ｒ、中央の表示位置１２Ｃの
順序で変動している表示を順次停止させて、大当たり図
柄（例えば「７７７」など）を表示させる（ステップＳ
７、図３（ａ）〜（ｄ）参照）。その後、ＣＰＵ６は、
大当たり告知画像をメイン表示器１２の表示画面全体に
表示させた後（ステップＳ８、図３（ｅ）参照）、大当
たり遊技を実行する（ステップＳ１４）。

【００２５】不一致告知抽選により不一致告知を実行す
ると決定された場合（ステップＳ５でＹＥＳ）、ＣＰＵ
６は、大当たり図柄決定用乱数カウンタ２２の発生乱数
を読み込んで大当たり図柄決定抽選を行うことにより、
３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに最終的に表示するため
の大当たり図柄を決定すると共に、はずれ図柄決定用乱
数カウンタ２３Ｌ〜２３Ｒの各発生乱数を読み込んでは
ずれ図柄決定抽選を行うことにより、仮停止時に３つの
表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに表示するためのはずれ図柄
（仮停止図柄）を決定する（ステップＳ９）。

【００２６】仮停止図柄は、はずれ図柄決定用乱数カウ
ンタ２３Ｌ〜２３Ｒの各発生乱数を読み込むことにより
決定されるものではなく、例えば仮停止図柄を決定する
ための仮停止図柄決定用乱数カウンタを別途設けて、当
該仮停止図柄決定用乱数カウンタの発生乱数を読み込む
ことにより決定されるものであってもよい。図５は、不
一致告知を行う際のメイン表示器１２の表示動作の第１
の態様を示す図である。また、図６は、不一致告知を行
う際のメイン表示器１２の表示動作の第２の態様を示す
図である。

【００２７】図４〜図６を参照して、ステップＳ９で大
当たり図柄および仮停止図柄を決定した後、ＣＰＵ６
は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を一斉に変動
開始させ、所定時間が経過すると、左の表示位置１２
Ｌ、右の表示位置１２Ｒ、中央の表示位置１２Ｃの順序
で変動している表示を順次停止させて、仮停止図柄を一
旦表示させる（ステップＳ１０）。このとき、図５
（ａ）〜（ｄ）に示すように、３つの表示位置１２Ｌ〜
１２Ｒにそれぞれ異なる数字の組み合わせ（例えば「７
４５」などのはずれ図柄）が表示されてもよいし、図６
（ａ）〜（ｄ）に示すように、左右の表示位置１２Ｌ、
１２Ｒに同じ数字（例えば「７」）が表示されて、いわ
ゆるリーチ状態になった後、中央の表示位置１２Ｃの表
示がリーチ演出（例えば低速変動するなど）され、左右
の表示位置１２Ｌ、１２Ｒとは異なる数字（例えば
「４」）が表示されることによりはずれ図柄（例えば
「７４７」）が表示されてもよい。

【００２８】その後、ＣＰＵ６は、「大当たり！」とい
うメッセージを含む大当たり告知画像をメイン表示器１
２の表示画面全体に表示させることにより、不一致告知
を行う（ステップＳ１１、図５（ｅ）および図６（ｅ）
参照）。不一致告知を所定時間行った後、ＣＰＵ６は、
３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を一斉に再変動さ
せる（ステップＳ１２、図５（ｆ）および図６（ｆ）参
照）。そして、所定時間が経過すると、ＣＰＵ６は、３
つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を同時に停止させ
て、大当たり図柄（例えば「７７７」など）を表示させ
た後（ステップＳ１３、図５（ｇ）および図６（ｇ）参
照）、大当たり遊技を実行する（ステップＳ１４）。

【００２９】図５の場合、左右の表示位置１２Ｌ、１２
Ｒに異なる数字が表示された時点（図５（ｃ）参照）で
遊技者は大当たりに対する期待感を失い、その後所定時
間経過して、中央の表示位置１２Ｃの表示が停止された
後、不一致告知が行われる。したがって、遊技者が完全
に期待感を失った状態で不一致告知が行われるので、遊
技者に著しい驚きを与えることができ、遊技の興趣を向
上させることができる。

【００３０】一方、図６の場合も、リーチ状態になった
ことにより一旦高まった期待感が、中央の表示位置１２
Ｃに左右の表示位置１２Ｌ、１２Ｒとは異なる数字が表
示されることにより失われ、その状態で不一致告知が行
われるので、遊技者にある程度の驚きを与えることがで
きる。大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合には（ス
テップＳ３でＮＯ）、ＣＰＵ６は、はずれ図柄決定用乱
数カウンタ２３Ｌ〜２３Ｒの各発生乱数を読み込んでは
ずれ図柄決定抽選を行うことにより、３つの表示位置１
２Ｌ〜１２Ｒに表示するためのはずれ図柄を決定する
（ステップＳ１５）。そして、３つの表示位置１２Ｌ〜
１２Ｒの表示を一斉に変動開始させ、所定時間が経過す
ると、ＣＰＵ６は、左の表示位置１２Ｌ、右の表示位置
１２Ｒ、中央の表示位置１２Ｃの順序で変動している表
示を順次停止させて、はずれ図柄を表示させる（ステッ
プＳ１６）。

【００３１】ステップＳ１４で大当たり遊技が実行され
た後、またはステップＳ１６で３つの表示位置１２Ｌ〜
１２Ｒにはずれ図柄が表示された後、ＣＰＵ６は、再び
ステップＳ１に戻って、始動口センサ１３１からの検出
信号の入力の有無を監視する。本実施形態では、３つの
表示位置１２Ｌ〜１２Ｒにはずれ図柄が表示されても、
その後、不一致告知が行われ、当該３つの表示位置１２
Ｌ〜１２Ｒの表示が再変動されて、大当たり図柄が停止
される場合がある。この場合、３つの表示位置１２Ｌ〜
１２Ｒにはずれ図柄が表示されて、遊技者が大当たりに
対する期待感を失っている状態で、不一致告知が行われ
るので、遊技者に著しい驚きを与えることができ、遊技
の興趣を向上させることができる。

【００３２】また、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒには
ずれ図柄が表示されても、大当たりになるかもしれない
という期待感を遊技者に与えることができるので、遊技
者の期待感を持続させることができ、遊技者に新たな興
趣を感じさせることができる。さらに、不一致報知が行
われた場合、その後、必ず３つの表示位置１２Ｌ〜１２
Ｒに大当たり図柄が表示され、大当たり遊技が行われる
ので、遊技者に十分な期待感を与えることができる。

【００３３】図７は、本発明の他の実施形態における不
一致告知を行う際のメイン表示器１２の表示動作の一例
を示す図である。本実施形態では、第１の実施形態のよ
うに、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒ全てを仮停止させ
た後、不一致告知を行うのではなく、各表示位置１２Ｌ
〜１２Ｒの表示を順次停止させていく過程で、当該３つ
の表示位置１２Ｌ〜１２Ｒに表示される数字の組み合わ
せがはずれ図柄であることが決定した時点で、不一致告
知を行う。

【００３４】具体的には、大当たり図柄および仮停止図
柄を決定した後、ＣＰＵ６は、３つの表示位置１２Ｌ〜
１２Ｒの表示を一斉に変動開始させ（図７（ａ）参
照）、所定時間が経過すると、左の表示位置１２Ｌ、右
の表示位置１２Ｒの順序で変動している表示を順次停止
させる（図７（ｂ）、（ｃ）参照）。図７（ｃ）に示す
ように、左右の表示位置にそれぞれ異なる数字（例えば
「７」および「５」）が表示され、はずれ図柄であるこ
とが決定した場合には、その時点で「大当たり！」とい
うメッセージを含む大当たり告知画像をメイン表示器１
２の表示画面全体に表示させることにより、不一致告知
を行う（図７（ｄ）参照）。

【００３５】不一致告知を所定時間行った後、ＣＰＵ６
は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの表示を一斉に再変
動させる（図７（ｅ）参照）。そして、所定時間が経過
すると、ＣＰＵ６は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの
表示を同時に停止させて、大当たり図柄（例えば「７７
７」など）を表示させた後（図７（ｆ）参照）、大当た
り遊技を実行する。本実施形態では、３つの表示位置１
２Ｌ〜１２Ｒのうち最初の２つの表示位置１２Ｌ、１２
Ｒが停止された時点ではずれが決定しても、その時点で
不一致告知が行われるので、遊技者に継続して期待感を
抱かせることができる。したがって、遊技者が興ざめす
るのを防止でき、遊技者により興趣を感じさせることが
できる。

【００３６】本発明は、以上の実施形態の内容に限定さ
れるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の
変更が可能である。例えば、不一致告知は、大当たり告
知画像の表示によるものに限らず、音声などにより大当
たりである旨を遊技者に報知するものであってもよい
し、大当たり告知画像の表示と、音声などによる報知と
を組み合わせて行われるものであってもよい。

【００３７】仮停止後に再変動された３つの表示位置１
２Ｌ〜１２Ｒの表示は、一斉に停止されるのではなく、
例えば表示位置１２Ｌ、１２Ｒ、１２Ｃの順序で順次停
止されるようになっていてもよい。また、仮停止後、３
つの表示位置１２Ｌ〜１２Ｒ全ての表示が再変動される
のではなく、所定の表示位置のみが再変動されるように
なっていてもよい。各表示位置１２Ｌ〜１２Ｒの変動が
停止する順序は、表示位置１２Ｌ、１２Ｒ、１２Ｃの順
序に限らず、例えば表示位置１２Ｌ、１２Ｃ、１２Ｒの
順序であってもよい。

【００３８】メイン表示器１２は、数字を表示するもの
に限らず、文字や絵柄などを表示するものであってもよ
い。メイン表示器１２は、３つの表示位置１２Ｌ〜１２
Ｒを有する構成に限らず、４つ以上の表示位置を有する
構成であってもよい。メイン表示器１２は、液晶表示器
により構成されるものに限らず、例えば回転ドラムやド
ット表示器などにより構成されるものであってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を
示す正面図である。

【図２】このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図
である。

【図３】通常のメイン表示器の表示動作の一例を示す図
である。

【図４】ＣＰＵによる制御の内容について説明するため
のフローチャートである。

【図５】不一致告知を行う際のメイン表示器の表示動作
の第１の態様を示す図である。

【図６】不一致告知を行う際のメイン表示器の表示動作
の第２の態様を示す図である。

【図７】本発明の他の実施形態における不一致告知を行
う際のメイン表示器の表示動作の一例を示す図である。

【符号の説明】

６ＣＰＵ１２メイン表示器１２Ｌ〜１２Ｒ表示位置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】大当たり抽選の抽選結果が大当たりである
場合に、遊技者にとって有利な内容の大当たり遊技を実
行する遊技機であって、所定の条件が成立したことに応答して大当たり抽選を実
行する抽選実行手段と、複数の表示位置の図柄を変動させて、停止したときの図
柄の組み合わせにより大当たり抽選の抽選結果を表示す
るための抽選結果表示手段と、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に、上記複数
の表示位置のうち所定の表示位置の図柄を停止させて、
はずれを表示させる仮停止制御手段と、上記仮停止制御手段により上記所定の表示位置の図柄が
停止された後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであ
る旨を遊技者に報知する大当たり報知制御手段と、上記大当たり報知制御手段により大当たり抽選の抽選結
果が大当たりである旨が遊技者に報知された後、上記所
定の表示位置のうち少なくとも１つの表示位置の図柄を
再変動させて、最終的に、上記複数の表示位置に上記所
定の組み合わせで図柄を停止させる再変動制御手段とを
含むことを特徴とする遊技機。
【請求項２】上記仮停止制御手段は、上記複数の表示位
置の図柄を全て停止させるものであることを特徴とする
請求項１記載の遊技機。
【請求項３】上記仮停止制御手段は、上記複数の表示位
置のうち、少なくとも１つの表示位置を除いた表示位置
の図柄を停止させるものであることを特徴とする請求項
１記載の遊技機。
【請求項４】上記大当たり報知制御手段は、大当たり抽
選の抽選結果が大当たりである旨を、上記抽選結果表示
手段に表示させるものであることを特徴とする請求項１
〜３のいずれかに記載の遊技機。