JP2007242831A - 機能液、機能薄膜、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 - Google Patents

機能液、機能薄膜、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】酸素分子が混入してもキャリア輸送能が低下しにくい機能液、機能薄膜、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器を提供すること。
【解決手段】有機EL装置1は、基板10上に画素電極11及び隔壁12が形成されており、その上に正孔注入層13、発光層16、陰極19、封止部材20が積層されてなる。ここで、正孔注入層13及び発光層16には酸素吸収剤が含まれている。このため、正孔注入層13又は発光層16に酸素分子が混入しても、これを酸素吸収剤によって取り込むことができ、キャリア輸送能の低下を防止することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、機能薄膜の形成に用いられる機能液、当該機能液を用いて形成される機能薄膜、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器に関する。
エレクトロルミネッセンス装置の構成としては、基板上に、一対の電極と、当該一対の電極の間に形成された発光層等の機能薄膜とを含むエレクトロルミネッセンス素子を有するものが一般的である。ここで、機能薄膜は、単層の発光層、又は発光層に加えて電子注入層、電子輸送層、電子ブロック層、正孔注入層、正孔輸送層、正孔ブロック層のうちの1又は2以上が積層されたものである。この機能薄膜は、キャリア(正孔又は電子)輸送能を持ち、発光層において正孔及び電子が結合すると、発光が行われる。こうしたエレクトロルミネッセンス装置の製造工程は、機能薄膜の材料を含む機能液を基板上に塗布し、当該機能液を固形化、パターニングして機能薄膜を形成する工程を含むのが一般的である。
なお、エレクトロルミネッセンス装置の構成としては、上記エレクトロルミネッセンス素子の光取り出し側にさらに色変換膜を配置する構成、及び当該色変換膜に酸化防止のための酸素吸収剤を含有させる構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−26852号公報
しかしながら、上記エレクトロルミネッセンス装置の製造工程では、大気中で機能液の調製及び滴下を行うため、形成された機能薄膜中に多くの酸素分子が混入する。このため、酸素分子が形成するトラップ準位にキャリアの一部がトラップされ、これにより機能薄膜のキャリア輸送能が低下するという問題点があった。また、機能薄膜の形成後も、当該機能薄膜が大気に触れることで酸素分子が混入し、機能薄膜のキャリア輸送能が低下するという問題があった。これらの場合には、エレクトロルミネッセンス素子の導電率及び発光効率が低下してしまう。また、複数のエレクトロルミネッセンス素子間でトラップされるキャリアの数がばらつくことにより、発光輝度のばらつきが生じることがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、酸素分子が混入してもキャリア輸送能が低下しにくい機能液、機能薄膜、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の機能液は、溶媒と、前記溶媒に溶解又は拡散された、発光材料、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、前記溶媒に溶解又は拡散された酸素吸収剤とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、機能液に酸素分子が混入しても、当該酸素分子は酸素吸収剤によって取り込まれる。ここで、酸素吸収剤とは、酸素分子を吸収するか、又は酸素分子と反応することにより、酸素分子を取り込む機能を有するものである。より具体的には、還元剤の機能を有する物質であって、自身が酸化されることによって酸素分子を取り込むことができる物質を用いることができる。酸素分子が酸素吸収剤によって取り込まれると、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、上記構成の機能液は、大気中にて調製や滴下を行っても、酸素分子のトラップ準位に起因する有機機能材料のキャリア輸送能の低下が起こりにくい。
本発明の機能薄膜は、発光材料、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、酸素吸収剤とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、機能薄膜に酸素分子が混入しても、当該酸素分子は酸素吸収剤によって取り込まれる。これにより、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、上記構成の機能薄膜は、製造過程において酸素分子の混入があった場合や、大気に触れる等して酸素分子が混入した場合であっても、酸素分子のトラップ準位に起因する有機機能材料のキャリア輸送能の低下が起こりにくい。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置された、発光材料及び酸素吸収剤を含む発光層とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、発光層に酸素分子が混入しても、当該酸素分子は酸素吸収剤によって取り込まれる。これにより、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、上記構成のエレクトロルミネッセンス素子は、製造過程において発光層に酸素分子の混入があった場合や、大気に触れる等して発光層に酸素分子が混入した場合であっても、酸素分子のトラップ準位に起因する発光層のキャリア輸送能の低下が起こりにくい。よって、上記構成によれば、エレクトロルミネッセンス素子の導電率及び発光効率の低下を防ぐことができる。
上記エレクトロルミネッセンス素子においては、前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、酸素吸収剤とを含む機能薄膜をさらに有することが好ましい。
このような構成のエレクトロルミネッセンス素子は、前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、酸素吸収剤を含んだ電子注入層、電子輸送層、電子ブロック層、正孔注入層、正孔輸送層、正孔ブロック層のうちの少なくとも一つを有する。酸素吸収剤を含んだこれらの機能薄膜においても、混入した酸素分子を酸素吸収剤によって取り込むことができるため、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、酸素分子のトラップ準位に起因するキャリア輸送能の低下が起こりにくい。したがって、上記構成によれば、導電率及び発光効率がより低下しにくいエレクトロルミネッセンス素子が得られる。
本発明のエレクトロルミネッセンス装置は、基板と、前記基板上に形成された第1の電極と、前記第1の電極上に形成された、発光材料及び酸素吸収剤を含む発光層と、前記発光層上に形成された第2の電極とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、発光層に酸素分子が混入しても、当該酸素分子は酸素吸収剤によって取り込まれる。これにより、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、上記構成のエレクトロルミネッセンス装置は、製造過程において発光層に酸素分子の混入があった場合や、大気に触れる等して発光層に酸素分子が混入した場合であっても、酸素分子のトラップ準位に起因する発光層のキャリア輸送能の低下が起こりにくい。よって、第1の電極、発光層、第2の電極を構成要素として含むエレクトロルミネッセンス素子の導電率及び発光効率の低下を防ぐことができる。また、キャリアのトラップ数のばらつきに起因するエレクトロルミネッセンス素子間の発光輝度のばらつきも生じにくい。
上記エレクトロルミネッセンス装置においては、前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、酸素吸収剤とを含む機能薄膜をさらに有することが好ましい。
このような構成のエレクトロルミネッセンス装置は、前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、酸素吸収剤を含んだ電子注入層、電子輸送層、電子ブロック層、正孔注入層、正孔輸送層、正孔ブロック層のうちの少なくとも一つを有する。酸素吸収剤を含んだこれらの機能薄膜においても、混入した酸素分子を酸素吸収剤によって取り込むことができるため、酸素分子が形成するトラップ準位が減少する。このため、酸素分子のトラップ準位に起因するキャリア輸送能の低下が起こりにくい。したがって、上記構成によれば、エレクトロルミネッセンス素子の導電率及び発光効率がより低下しにくく、また、キャリアのトラップ数のばらつきに起因するエレクトロルミネッセンス素子間の発光輝度のばらつきがより生じにくいエレクトロルミネッセンス装置が得られる。
本発明の電子機器は、上記エレクトロルミネッセンス装置を搭載したことを特徴とする。このような構成の電子機器は、酸素分子の混入に起因する発光効率の低下や発光輝度のばらつきの少ない、高品位な発光を行うことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。
(第1の実施形態)
(A.有機EL装置)
図1は、本発明の「エレクトロルミネッセンス(以下では「EL」とも略す)装置」としての有機EL装置1の平面図である。有機EL装置1は、透光性を有する基板10と、基板10上に配列された、発光を行う複数の「エレクトロルミネッセンス素子」としての有機EL素子24とを備えている。より詳しくは、基板10の長手方向に沿って等ピッチに配列された有機EL素子24の列が、2列配列されている。そして、各有機EL素子24は、隣接する他の列の有機EL素子24と縦方向に半ピッチだけずれるようにして配置されている。つまり、各有機EL素子24は、千鳥格子状に配列されている。
次に、図2を用いて有機EL装置1の構造について詳述する。図2は、図1中のA−A線における断面図である。有機EL装置1は、基板10を基体とし、その上に各構成要素が積み上げられて構成されている。ここで、基板10は、ガラス基板や石英基板等の上に公知の技術を用いてTFT(Thin Film Transistor)素子や各種配線(TFT素子を駆動するためのデータ線、走査線等)、絶縁膜等が形成された、いわゆるTFT素子基板である。
基板10上には、陽極としての画素電極11が形成されている。画素電極11は、透光性を有するITO(Indium Tin Oxide)からなり、有機EL素子24の発光部を円形とするために、これと同心の円形に形成されている。画素電極11は、基板10に含まれるTFT素子を介して、データ線(不図示)に接続されている。画素電極11は、本発明における「第1の電極」に対応する。
画素電極11の周りには、遮光性を有する樹脂からなる隔壁12が形成されている。隔壁12は、画素電極11の外縁部においては、画素電極11に一部重なった状態に配置されている。隔壁12は、画素電極11と基板10中のTFT(不図示)とのショートを防ぐ機能、及び有機EL素子24を互いに隔離する機能を果たす。隔壁12は、後述する正孔注入層13を均一な厚さに形成できるように、その高さ及び親水性(撥水性)が調整されている。隔壁12の親水性(撥水性)は、プラズマや紫外線照射による表面改質、あるいは隔壁12の材料組成の選択によって調整することができる。
上記画素電極11及び隔壁12の上には、正孔注入層13及び発光層16がこの順に配置されている。発光層16の上には、画素電極11、隔壁12、正孔注入層13、発光層16の全体を覆うように金属の陰極19及び封止部材20がこの順に積層されている。上述した有機EL素子24は、画素電極11、正孔注入層13、発光層16、陰極19によって構成される。正孔注入層13及び発光層16は、本発明における「機能薄膜」の実施の一態様である。また、陰極19は、本発明における「第2の電極」に対応する。
正孔注入層13は、正孔注入材料及び酸素吸収剤を含んでいる。正孔注入材料としては、ポリチオフェン誘導体、ポリピロール誘導体又はこれらのドーピング体等の有機機能材料が用いられる。より具体的には、3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)分散液を用いることができる。
発光層16は、発光材料及び酸素吸収剤を含んでいる。発光材料としては、以下のような有機機能材料を用いることができる。すなわち、ポリフルオレン誘導体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリジアルキルフルオレン(PDAF)、ポリフルオレンベンゾチアジアゾール(PFBT)、ポリアルキルチオフェン(PAT)、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系材料、蛍光或いはりん光を発する公知の材料を用いることができる。また、これらの高分子材料にペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン色素などをドープして用いてもよい。
一方、正孔注入層13及び発光層16に含まれる酸素吸収剤としては、ヒドロキノン−β−D−ガラクトシド、ヒドロキノン−β−D−フルクトシド等のヒドロキノン誘導体、1,2−メチレンジオキシベンゼン、ベラトロール、グアヤコール、グエトール等のカテコール誘導体、1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、テトラヒドロアントラキノン、アルキルアントラキノン、2−ペンテニルアントラキノン、2−ペンチルアントラキノン、2−フェノキシアントラキノン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)アントラキノン、アントラキノンカルボン酸エチル、アントラキノンカルボン酸グリシジル、クロロアントラキノン、アントラキノンスルホン酸等のアントラキノン誘導体、グルコースを始めとする還元性糖、アスコルビン酸を始めとする還元性アルコール、及び多価フェノール等の有機化合物が好適に用いられる。上記のうちヒドロキノン誘導体、カテコール誘導体、アントラキノン誘導体は、多価フェノールに分類される。正孔注入層13及び発光層16は、上記のうち1種の酸素吸収剤を含んでいてもよいし、2種以上の酸素吸収剤を含んでいてもよい。
上記発光材料を含んでいる発光層16は、エレクトロルミネッセンス現象を発現する有機発光物質の層である。画素電極11と陰極19との間に電圧を印加することによって、発光層16には、正孔注入層13から正孔が、また、陰極19から電子が注入され、発光層16は、これらが再結合したときに光を発する。
発光層16からの発光スペクトルは、材料の発光特性や膜厚に依存する。本実施形態では、発光層16は赤色光を発する。発光層16から画素電極11の方向に射出された光はそのまま基板10を透過し、また陰極19の方向に射出された光は陰極19によって反射された後に画素電極11の方向へ進み、同じく基板10を透過する。こうした構成の有機EL装置1は、いわゆるボトムエミッション型と呼ばれる有機EL装置である。
ところで、正孔注入層13及び発光層16中に酸素分子が混入されていると、酸素分子が形成するトラップ準位にキャリア(正孔又は電子)の一部がトラップされ、正孔注入層13及び発光層16のキャリア輸送能が低下してしまう。しかし、本実施形態の有機EL装置1では、正孔注入層13及び発光層16に含まれる酸素吸収剤によって酸素分子が取り込まれるため、上記のようなキャリア輸送能の低下が起こりにくい。ここで、酸素吸収剤は、還元剤の機能を有する物質であり、自身が酸化されることによって混入した酸素分子を取り込むものである。
したがって、本実施形態の有機EL装置1においては、こうした酸素吸収剤の作用によって、酸素分子のトラップ準位にトラップされるキャリアが減り、有機EL素子24の導電率及び発光効率が、酸素吸収剤がない場合に比べて向上する。この結果、有機EL装置1の駆動寿命が向上し、また消費電力が低減される。さらに、異なる有機EL素子24の間でキャリアのトラップ数に差がある場合に起こる発光輝度のばらつきも低減される。
(B.有機EL装置の製造方法)
次に、図3及び図4を用いて、有機EL装置1の製造方法について説明する。図3は、有機EL装置1の製造工程を示す図であり、図4(a)〜(f)は、有機EL装置1の製造工程における断面図である。図3に示す各工程のうち、工程P11から工程P16までは、有機EL装置1の製造に係る工程であり、工程P21及び工程P22は、有機EL装置1の製造に用いる機能液の調製に係る工程である。
まず、工程P11では、基板10上に画素電極11及び隔壁12を形成する(図4(a))。画素電極11は、基板10にITOをスパッタした後にフォトリソグラフィー法によってパターニングして形成される。隔壁12は、基板10上及び画素電極11上にスピンコート法によって樹脂を塗布した後にフォトリソグラフィー法によってパターニングして形成される。
続く工程P12では、正孔注入層13を形成する。そのために、工程P12の開始時までに、工程P21において機能液13A(図4(b)参照)を調製する。機能液13Aの調製は以下のように行われる。すなわち、室温25℃、湿度35〜45%のクリーンルーム内で、上述した正孔注入材料及び酸素吸収剤を溶媒に溶解又は分散させる。溶媒としては、水、イソプロピルアルコール、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−イミダソリノン等を用いることができる。酸素吸収剤は、選択した溶媒に対して溶解度が0.001%以上のもの、より好ましくは5%以上のものを用いる。また、酸素吸収剤は、溶解パラメータが7.0以上13.0以下のものを用い、より好ましくは7.5以上10.5以下のものを用いる。正孔注入材料に対する酸素吸収剤の濃度は0.001wt%以上30wt%以下とし、より好ましくは0.1wt%以上10wt%以下とする。なお、機能液13Aの調製においては、界面活性剤やpH調整剤等のその他の添加剤を同時に添加してもよい。機能液13Aの調製のための他の方法として、室温25℃、湿度35〜45%のクリーンルーム内で、正孔注入材料を溶媒に溶解又は分散させた後に、酸素吸収剤を添加する方法を用いることもできる。
工程P12では、上記の機能液13Aを用いて正孔注入層13を形成する。まず、画素電極11、隔壁12、又は基板10上に、ディスペンサ50によって機能液13Aを滴下する(図4(b))。こうして滴下された機能液13Aを、スピンコート法によって基板10上に一様な厚さに塗り広げる。その後、機能液13Aを乾燥又は焼成して溶媒を蒸発させ、機能液13Aを固形化させる。こうして正孔注入層13が得られる(図4(c))。
続く工程P13では、発光層16を形成する。そのために、工程P13の開始時までに、工程P22において機能液16A(不図示)を調製する。機能液16Aの調製は以下のように行われる。すなわち、室温25℃、湿度35〜45%のクリーンルーム内で、上述した発光材料及び酸素吸収剤を溶媒に溶解又は分散させる。溶媒としては、水、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、イソプロピルビフェニル、ドデシルベンゼン、メトキシトルエン、エトキシトルエン、イソプロピルトルエン、ジエチルベンゼン、ジヒドロベンゾフラン等を用いることができる。酸素吸収剤は、選択した溶媒に対して溶解度が0.001%以上のもの、より好ましくは5%以上のものを用いる。また、酸素吸収剤は、溶解パラメータが7.0以上13.0以下のものを用い、より好ましくは7.5以上10.5以下のものを用いる。発光材料に対する酸素吸収剤の濃度は0.001wt%以上30wt%以下とし、より好ましくは0.1wt%以上10wt%以下とする。なお、機能液16Aの調製においては、界面活性剤やpH調整剤等のその他の添加剤を同時に添加してもよい。機能液16Aの調製のための他の方法として、室温25℃、湿度35〜45%のクリーンルーム内で、発光材料を溶媒に溶解又は分散させた後に、酸素吸収剤を添加する方法を用いることもできる。
工程P13では、上記の機能液16Aを用いて発光層16を形成する。まず、正孔注入層13上に、ディスペンサ50によって機能液16Aを滴下する。こうして滴下された機能液16Aを、スピンコート法によって一様な厚さに塗り広げる。その後、機能液16Aを乾燥又は焼成して溶媒を蒸発させ、機能液16Aを固形化させる。こうして発光層16が得られる(図4(d))。
次に、工程P14では、正孔注入層13及び発光層16をフォトリソグラフィー法によってパターニングする(図4(e))。当該パターニングによって、基板10の外縁部近傍に正孔注入層13及び発光層16が配置されない状態とする。こうすることにより、後述する封止部材20によって正孔注入層13及び発光層16の全体を保護することができる。
続く工程P15では、陰極19を形成する。この工程は、基板10上の全体にCa及びAlの薄膜を積層させ、画素電極11、隔壁12、正孔注入層13、発光層16の全体を覆う状態にパターニングすることによって行われる。
最後に、工程P16では、基板10上の全ての構成要素を覆う状態に封止部材20を形成する(図4(f))。こうして有機EL装置1が完成する。
以上の製造方法の中で、工程P21及び工程P12においては、機能液13Aに酸素分子が混入する可能性がある。また、工程P22及び工程P13においては、機能液16Aに酸素分子が混入する可能性がある。これらの工程はいずれも大気中で行われるからである。しかしながら、こうして混入した酸素分子は、機能液13A,16Aに含まれる酸素吸収剤の作用によって取り込まれる。このため、完成した有機EL装置1においては、酸素分子のトラップ準位にトラップされるキャリアが少なく、酸素吸収剤がない場合に比べて有機EL素子24の導電率及び発光効率が向上する。
また、酸素分子の混入防止のためには、不活性ガス下において機能液13A,16Aの調製、及び正孔注入層13、発光層16の形成を行う方法も知られているが、本実施形態の製造方法によれば、このような方法に比べて簡便なプロセスで同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
続いて、図5の断面図を用いて本発明の第2の実施形態に係る有機EL装置1Aについて説明する。有機EL装置1Aは、第1の実施形態の有機EL装置1と比較して、正孔注入層13と発光層16との間に電子ブロック層15が設けられている点のみが異なり、その他の構成は同様である。このため、以下では有機EL装置1との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、有機EL装置1Aは、基板10上に有機EL素子24が形成された構成を有する。より詳しくは、基板10上に画素電極11及び隔壁12が配置され、その上に正孔注入層13、電子ブロック層15、発光層16がこの順に積層されている。発光層16の上には、上記画素電極11、隔壁12、正孔注入層13、電子ブロック層15、発光層16の全体を覆うように金属の陰極19及び封止部材20がこの順に積層されている。上述した有機EL素子24は、画素電極11、正孔注入層13、電子ブロック層15、発光層16、陰極19によって構成される。
電子ブロック層15は、陰極19から発光層16に注入された電子に対し、高いエネルギー障壁を有する。このため、電子が陰極19から発光層16を通過して電子ブロック層15側に貫通するのを防ぐことができる。その結果、発光層16における発光の効率を向上させることができる。電子ブロック層15は、本発明における「機能薄膜」の実施の一態様である。電子ブロック層15は、電子ブロック材料及び酸素吸収剤を溶媒に溶解又は分散させた機能液15A(不図示)を正孔注入層13上に滴下し、スピンコート法によって一様な厚さに塗り広げた後に、これを乾燥又は焼成することによって形成される。
こうして形成された電子ブロック層15は、電子ブロック材料及び酸素吸収剤を含んでいる。また、第1の実施形態と同様に、正孔注入層13及び発光層16も酸素吸収剤を含んでいる。このため、正孔注入層13、電子ブロック層15、発光層16に酸素分子が混入したとしても、酸素吸収剤によって酸素分子が取り込まれるため、キャリア輸送能の低下が起こりにくい。つまり、本実施形態の有機EL装置1Aにおいても、こうした酸素吸収剤の作用によって、酸素分子のトラップ準位にトラップされるキャリアが減り、有機EL素子24の導電率及び発光効率が、酸素吸収剤がない場合に比べて向上する。この結果、有機EL装置1Aの駆動寿命が向上し、また消費電力が低減される。さらに、異なる有機EL素子24の間でキャリアのトラップ数に差がある場合に起こる発光輝度のばらつきも低減される。
(第3の実施形態)
続いて、図6の断面図を用いて本発明の第3の実施形態に係る有機EL装置1Bについて説明する。有機EL装置1Bは、第1の実施形態の有機EL装置1と比較して、発光層16と陰極19との間に電子注入層18が設けられている点のみが異なり、その他の構成は同様である。このため、以下では有機EL装置1との相違点を中心に説明する。
図6に示すように、有機EL装置1Bは、基板10上に有機EL素子24が形成された構成を有する。より詳しくは、基板10上に画素電極11及び隔壁12が配置され、その上に正孔注入層13、発光層16、電子注入層18がこの順に積層されている。電子注入層18の上には、上記画素電極11、隔壁12、正孔注入層13、発光層16、電子注入層18の全体を覆うように金属の陰極19及び封止部材20がこの順に積層されている。上述した有機EL素子24は、画素電極11、正孔注入層13、発光層16、電子注入層18、陰極19によって構成される。
電子注入層18は、画素電極11と陰極19との間に所定の電圧が印加された際に、発光層16に対する電子の注入効率を向上させる機能を有する。その結果、発光層16における発光の効率を向上させることができる。電子注入層18は、本発明における「機能薄膜」の実施の一態様である。電子注入層18は、電子注入材料及び酸素吸収剤を溶媒に溶解又は分散させた機能液18A(不図示)を発光層16上に滴下し、スピンコート法によって一様な厚さに塗り広げた後に、これを乾燥又は焼成することによって形成される。
こうして形成された電子注入層18は、電子注入材料及び酸素吸収剤を含んでいる。また、第1の実施形態と同様に、正孔注入層13及び発光層16も酸素吸収剤を含んでいる。このため、正孔注入層13、発光層16、電子注入層18に酸素分子が混入したとしても、酸素吸収剤によって酸素分子が取り込まれるため、キャリア輸送能の低下が起こりにくい。つまり、本実施形態の有機EL装置1Bにおいても、こうした酸素吸収剤の作用によって、酸素分子のトラップ準位にトラップされるキャリアが減り、有機EL素子24の導電率及び発光効率が、酸素吸収剤がない場合に比べて向上する。この結果、有機EL装置1Bの駆動寿命が向上し、また消費電力が低減される。さらに、異なる有機EL素子24の間でキャリアのトラップ数に差がある場合に起こる発光輝度のばらつきも低減される。
(電子機器)
有機EL装置1(有機EL装置1A,1Bを含む)は、図7の斜視図に示すように、光書き込みヘッドモジュール101Kに組み込まれて用いられる。光書き込みヘッドモジュール101Kは、円柱状の感光体ドラム41Kと平行に、これと対向した状態で用いられる。光書き込みヘッドモジュール101Kは、感光体ドラム41Kと平行な方向に配設された箱体21と、箱体21と感光体ドラム41Kとの間に位置するように箱体21に取り付けられた光学部材23とを備えている。箱体21は、感光体ドラム41K側に開口部を有しており、その開口部に向かって光が射出するように有機EL装置1が固定されている。
また、図8の断面図に示すように、光学部材23は、有機EL装置1と対向する位置に備えられている。この光学部材23は、内部にセルフォック(登録商標)レンズアレイ31を備えており、有機EL装置1の有機EL素子24から射出され、一端に入射した光を、他端側から射出して感光体ドラム41Kの表面で集光、照射(描画)する。
上記光書き込みヘッドモジュール101Kは、例えば、図9に示す「電子機器」としての画像形成装置80に用いられる。図9は、画像形成装置80の構造を示す断面図である。画像形成装置80は、上記有機EL装置1が組み込まれた光書き込みヘッドモジュール101K,101C,101M,101Yを備えており、これらに対応して4個の感光体ドラム(像担持体)41K,41C,41M,41Yを配置したタンデム方式として構成されたものである。
この画像形成装置80は、駆動ローラ91と従動ローラ92とテンションローラ93とを備え、これら各ローラに中間転写ベルト90を、図9中矢印方向(反時計方向)に循環駆動するよう張架したものである。この中間転写ベルト90に対して、感光体ドラム41K,41C,41M,41Yが所定間隔で配置されている。これら感光体ドラム41K,41C,41M,41Yは、その外周面が像担持体としての感光層となっている。
ここで、上記符号中のK、C、M、Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示している。なお、これら符号(K、C、M、Y)の意味は、他の部材についても同様である。感光体ドラム41K,41C,41M,41Yは、中間転写ベルト90の駆動と同期して、図9中矢印方向(時計方向)に回転駆動するようになっている。
各感光体ドラム41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体ドラム41(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42(K、C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)によって一様に帯電させられた外周面を感光体ドラム41(K、C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査する光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)とが設けられている。
また、光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、現像装置44(K、C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト90に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)とが設けられている。また、転写された後に感光体ドラム41(K、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46(K、C、M、Y)が設けられている。
各光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)は、各有機EL装置1のアレイ方向(有機EL素子24の整列方向)が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の回転軸に平行となるように設置されている。そして、各光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)の主発光波長と、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とが略一致するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いる。そして、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム41(K、C、M、Y)に接触させあるいは押圧せしめることにより、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスによって中間転写ベルト90上に順次一次転写される。そして、中間転写ベルト90上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、さらに定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着される。その後、排紙ローラ対62によって装置上部に形成された排紙トレイ68上に排出される。
なお、図9中の符号63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、67は二次転写後に中間転写ベルト90の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
この画像形成装置80は、上述したように、本発明に係る有機EL装置1を有する光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)が露光手段として備えられている。したがって、光書き込みヘッドモジュール101(K、C、M、Y)は、酸素分子の混入に起因する発光効率の低下や発光輝度のばらつきの少ない、高品位な発光を行うことができ、画像形成装置80は、高画質の印刷を行うことができる。
なお、本発明を適用した有機EL装置1は、上記画像形成装置80の他、プリンタヘッド、光ディスク用光源等の各種電子機器に搭載して用いることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記各実施形態において示した、画素電極11と陰極19との間に形成された機能薄膜の構成は一例であり、これ以外にも必要に応じて様々な組み合わせの機能薄膜を用いることができる。具体的には、画素電極11と発光層16との間には、正孔注入層13、正孔輸送層(不図示)、電子ブロック層15のうち任意の機能薄膜を、また、発光層16と陰極19との間には、正孔ブロック層(不図示)、電子輸送層(不図示)、電子注入層18のうち任意の機能薄膜を形成することができる。このうち、正孔輸送層は正孔輸送材料と酸素吸収剤を含み、正孔ブロック層は正孔ブロック材料と酸素吸収剤とを含み、電子輸送層は電子輸送材料と酸素吸収剤とを含む。
上記正孔輸送層、正孔ブロック層、電子輸送層も、その他の機能薄膜と同様、それぞれ正孔輸送材料と酸素吸収剤、正孔ブロック材料と酸素吸収剤、電子輸送材料と酸素吸収剤を溶媒に溶解又は分散させた機能液をもとに形成される。すなわち、当該機能液を基板上に滴下し、スピンコート法によって一様な厚さに塗り広げた後に、これを乾燥又は焼成することによって形成することができる。
(変形例2)
上記各実施形態及び変形例は、画素電極11と陰極19との間に形成された機能薄膜のすべてが酸素吸収剤を含む構成であるが、本発明はこれに限定する趣旨ではなく、少なくとも1つの機能薄膜に酸素吸収剤が含まれていれば、他に酸素吸収剤を含まない機能薄膜があってもよい。例えば、酸素吸収剤を含む発光層16と、酸素吸収剤を含まない正孔注入層13及び電子注入層18とを用いて有機EL素子24を構成してもよい。こうした構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例3)
上記各実施形態及び変形例は、発光層16を始めとする機能薄膜をスピンコート法を用いて形成するものであるが、これに代えて液滴吐出法を用いて形成することもできる。ここで液滴吐出法とは、基板上に機能液の液滴を吐出し、その後、吐出された機能液を乾燥又は焼成させて溶媒を蒸発させ、機能薄膜を形成する手法である。液滴吐出法には、インクジェット法などが含まれる。液滴吐出法によれば、必要な位置にのみ機能液を吐出することができるので、機能液の使用量を削減することができる。また、パターニングのためのマスクが不要となるという利点もある。
(変形例4)
上記各実施形態は、ボトムエミッション型の有機EL装置1に係るものであるが、本発明の実施にあたってはこれに限定されず、トップエミッション型の有機EL装置としてもよい。
(変形例5)
本発明に係るエレクトロルミネッセンス装置の実施の態様には、異なる色の発光を行うエレクトロルミネッセンス素子をマトリクス状に配置した、カラー表示が可能な有機EL装置も含まれる。このような有機EL装置も、酸素分子の混入に起因する発光効率の低下や発光輝度のばらつきの少ない、高品位な発光を行うことができる。こうした有機EL装置は、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器などの各種電子機器に搭載して表示装置として用いることができる。
(変形例6)
本発明に係る機能薄膜は、有機TFT等の有機半導体にも用いることができる。このような構成の有機半導体によれば、酸素分子の混入に起因する素子特性の低下を防止することができる。
第1の実施形態に係る有機EL装置の平面図。 図1に示す有機EL装置の断面図。 第1の実施形態に係る有機EL装置の製造工程を示す図。 第1の実施形態に係る有機EL装置の製造工程における断面図を示す図。 第2の実施形態に係る有機EL装置の断面図。 第3の実施形態に係る有機EL装置の断面図。 有機EL装置が組み込まれた光書き込みヘッドモジュールの斜視図。 図7に示す光書き込みヘッドモジュールの断面図。 本発明に係る有機EL装置を搭載した画像形成装置の断面図。
符号の説明
1,1A,1B…有機EL装置、10…基板、11…画素電極、12…隔壁、13…正孔注入層、15…電子ブロック層、16…発光層、18…電子注入層、13A,15A,16A,18A…機能液、19…陰極、20…封止部材、24…有機EL素子、80…画像形成装置。

Claims (7)

  1. 溶媒と、
    前記溶媒に溶解又は拡散された、発光材料、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、
    前記溶媒に溶解又は拡散された酸素吸収剤と
    を有することを特徴とする機能液。
  2. 発光材料、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、
    酸素吸収剤と
    を有することを特徴とする機能薄膜。
  3. 第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置された、発光材料及び酸素吸収剤を含む発光層と
    を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  4. 請求項3に記載のエレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、酸素吸収剤とを含む機能薄膜をさらに有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  5. 基板と、
    前記基板上に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極上に形成された、発光材料及び酸素吸収剤を含む発光層と、
    前記発光層上に形成された第2の電極と
    を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  6. 請求項5に記載のエレクトロルミネッセンス装置であって、
    前記第1の電極と前記発光層との間、又は前記発光層と前記第2の電極との間に、電子注入材料、電子輸送材料、電子ブロック材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔ブロック材料の群から選ばれる一の有機機能材料と、酸素吸収剤とを含む機能薄膜をさらに有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  7. 請求項5又は6に記載のエレクトロルミネッセンス装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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