JP2007239120A - しわ除去剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わなくても、繊維製品に対するしわ除去効果に優れ、且つ床等への過剰な滑り性を発現しないしわ除去剤組成物を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表される特定のPO・EO付加化合物(a)、及び、アミノ基又はポリエーテル基を有するシリコーン化合物(b)を含有するしわ除去剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、しわ除去剤組成物に関する。
スーツ等のドライクリーニング衣類は家庭での水洗いが困難であり、それらのしわ取り方法については、一般にアイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行う方法があるが、手間がかかる作業である上、風合いを損ねる場合がある。これまでに、熱処理を行わずに衣類のしわを伸ばす技術が開示されているが、しわ除去効果は不十分である。
アイロンがけやプレスを必要としない繊維製品のしわ取り用水性組成物として、衣類のしわ部にスプレーして用いるものが提案されており、特許文献1にはかかる組成物にポリエーテル変性シリコーンオイルを配合することが開示されている。また、特許文献2には、シリコーンを含有するしわ減少組成物とスプレー分配装置からできている製品が開示されている。更に、特許文献3には、シリコーン化合物とシリカ微粒子とを特定の質量比で含有する繊維製品用水性しわ減少剤組成物が開示されている。
特開平10−46471号公報 特表平10−508912号公報 特開2005−163206号公報
しかしながら、スプレー処理に適したしわ除去剤組成物については、しわ除去性能のさらなる向上が望まれている。また、特許文献1〜3のように、シリコーン化合物を配合した処理剤は、スプレーにより処理する際、床上、家具等へ飛散した噴霧粒子により、望ましくない滑り性を発現することがあるため、こうした問題を解消することも望まれる。
本発明は、アイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わなくても、繊維製品に対するしわ除去効果に優れ、且つスプレー処理により噴霧粒子が飛散しても、床等への過剰な滑り性を発現しないしわ除去剤組成物を提供することを課題とする。
本発明は、 下記一般式(1)で表される化合物(a)〔以下、(a)成分という〕、及び、アミノ基又はポリエーテル基を有するシリコーン化合物(b)〔以下、(b)成分という〕を含有するしわ除去剤組成物に関する。
1−Y−[(PO)m/(EO)n]−H (1)
〔式中、R1は炭素数10〜22の炭化水素基であり、POはC36Oを示し、EOはC24Oを示し、m及びnはそれぞれ平均付加モル数を示し、mは3〜100、nは1〜10の数であり、(PO)と(EO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わない。Yは、−O−、−COO−、−CONH−又は−NHCO−のいずれかである。〕
本発明によれば、アイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わなくても、繊維製品に対するしわ除去効果に優れ、且つスプレー処理により噴霧粒子が飛散しても、床等への過剰な滑り性を発現しないしわ除去剤組成物が提供される。
<(a)成分>
(a)成分の一般式(1)において、R1は炭素数10〜22の炭化水素基であり、好ましくは炭素数12〜20、より好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、更に好ましくは、炭素数16〜18のアルキル基である。また、オキシプロピレン基(C36O基、以下、POと表記する場合もある)の平均付加モル数であるmは3〜100、好ましくは3〜60、より好ましくは10〜60の数であり、オキシエチレン基(C24O基、以下、EOと表記する場合もある)の平均付加モル数であるnは1〜10、好ましくは1〜9、より好ましくは1〜8の数であり、POとEOのモル比m/nは好ましくは3〜12、より好ましくは4〜10である。Yは、より好ましくは−O−又は−COO−であり、更に好ましくは−O−であり、(PO)と(EO)は、ランダム付加でもブロック付加でもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わないが、好ましくはブロック付加であり、中でも下記一般式(2)で表される化合物がより好ましい。なお、PO、EOの平均付加モル数はNMRにより求めることができる。
1−O−(PO)m−(EO)n−H (2)
<(b)成分>
(b)成分としては、25℃での動粘度が100〜20000mm2/s、アミノ当量400〜8000g/molのアミノ変性シリコーン化合物〔以下、(b1)成分という〕、又は1%水溶液の曇り点が80℃以下、好ましくは70℃以下のポリエーテル変性シリコーン化合物〔以下、(b2)成分という〕が好ましい。
(b1)成分の25℃での動粘度はウベローデ型粘度計で求めることができ、性能の点から100mm2/s以上が好ましく、性能及び安定性の点から20000mm2/s以下が好ましく、より好ましくは200〜10000mm2/s、特に好ましくは500〜5000mm2/sである。また、アミノ当量は、性能の点から好ましくは400〜8000g/mol、より好ましくは600〜5000g/mol、特に好ましくは800〜3000g/molである。尚、アミノ当量は、窒素原子1つ当りの分子量で、アミノ当量=分子量/窒素原子数で求められ、元素分析法によって求められる窒素の質量%から求めることが出来る。
(b1)成分の具体例として、一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007239120
〔式中、R2aは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜3のアルコキシ基又は水素原子から選ばれる基を示し、R2bは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基又は水素原子から選ばれる基を示し、Bは少なくとも一つのアミノ基を有する側鎖を示し、R2cは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜3のアルコキシ基から選ばれる基である。c及びdはそれぞれ平均重合度を示し、該化合物の25℃の動粘度及びアミノ当量が上記範囲になるように選ばれる。尚、R2a、R2b、R2cはそれぞれ同一でも異なっていても良く、また複数個のR2b、R2cは同一でも異なっていても良い。〕
一般式(3)の化合物においてcは10〜10,000、好ましくは20〜5,000、より好ましくは30〜3,000の数、dは1〜1,000、好ましくは1〜500、より好ましくは1〜200の数を示し、重量平均分子量は、好ましくは2,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜100,000、特に好ましくは8,000〜50,000である。ここで、重量平均分子量はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができる。
一般式(3)において、アミノ基を有する側鎖Bとしては、下記のものを挙げることができる。
−C36−NH2
−C36−NH−C24−NH2
−C36−NH−[C24−NH]e−C24−NH2
−C36−NH(CH3)
−C36−NH−C24−NH(CH3)
−C36−NH−[C24−NH]f−C24−NH(CH3)
−C36−N(CH3)2
−C36−N(CH3)−C24−N(CH3)2
−C36−N(CH3)−[C24−N(CH3)]g−C24−N(CH3)2
−C36−NH−cyclo−C511
ここで、e、f、gはそれぞれ1〜30の数である。
本発明の(b1)成分は、例えば、一般式(4)で表されるオルガノアルコキシシランを過剰の水で加水分解して得られた加水分解物と、ジメチルシクロポリシロキサンとを水酸化ナトリウムのような塩基性触媒を用いて、80〜110℃に加熱して平衡反応させ、反応混合物が所望の粘度に達した時点で酸を用いて塩基性触媒を中和することにより製造することができる。(特開昭53−98499号参照)
2N(CH22NH(CH23Si(CH3)(OCH32 (4)
本発明で用いることができる(b1)成分としては、GE東芝シリコーン(株)製のTSF4703(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1600g/mol)、TSF4708(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量2800g/mol)、日本ユニカー(株)から入手したSS−3551(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1600g/mol)、FZ−3705(粘度250mm2/s(25℃)、アミノ当量4000g/mol)、FZ−319(粘度2000mm2/s(25℃)、アミノ当量4000g/mol)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSF8451C(粘度600mm2/s(25℃)、アミノ当量1700g/mol)、SF8452C(粘度700mm2/s(25℃)、アミノ当量6400g/mol)、SF8457C(粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800g/mol)、SF8417(粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800g/mol)、BY16−849(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量600g/mol)、BY16−850(粘度1100mm2/s(25℃)、アミノ当量1100g/mol)、BY16−892(粘度1100mm2/s(25℃)、アミノ当量2000g/mol)、BY16−897(粘度900mm2/s(25℃)、アミノ当量2900g/mol)、BY16−898(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量2900g/mol)、信越化学工業(株)製のKF857、KF858、KF859、KF862、KF8001、KF880、KF−864(粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800g/mol)、旭化成ワッカーシリコーン(株)製のWR300(粘度600mm2/s(25℃)、アミノ当量3300g/mol)、WR1600(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1700g/mol)、WT1650(粘度1000mm2/s(25℃)、アミノ当量1700g/mol)等を挙げることができる。
また、(b1)成分としては、着色及び性能の観点から、アミノ基を有する側鎖Bが−C36−NH2で表される化合物〔以下、(b1−1)成分という〕が好適である。(b1−1)成分としては、信越化学工業(株)製のKF−864(粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800g/mol)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のBY16−897(粘度900mm2/s(25℃)、アミノ当量2900g/mol)、BY16−898(粘度1300mm2/s(25℃)、アミノ当量2900g/mol)を挙げることができる。
(b2)成分の25℃における粘度は、100〜10000mm2/sが好ましく、200〜8000mm2/sが更に好ましく、500〜6000mm2/sが特に好ましい。また、(b2)成分の曇り点はJIS K2269に準拠し、25℃での動粘度はウベローデ型粘度計で求めることができる。
(b2)成分のポリエーテル基としては、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、エチレンオキシ基(EO)とプロピレンオキシ基(PO)がブロック状又はランダムに付加したポリアルキレンオキシ基が好適であり、シリコーン主鎖にポリエーテル基がグラフトした化合物、シリコーンとポリエーテル基がブロック状に結合した化合物等を用いることができる。
より具体的には下記一般式(5)で表される化合物及び一般式(6)で表される化合物から選ばれる化合物が挙げられる。配合時の取り扱い性等の点で、一般式(5)で表される化合物が好ましい。
Figure 2007239120
(式中、R9は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基であり、R10は炭素数2〜5のアルキレン基であり、R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基であり、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基である。EOとPOはランダム配列でもブロック配列でもよい。a、b、c、及びdは、各ユニットの平均付加モル数を表し、aは1〜50、bは0〜10、cは1〜500、及びdは1〜50である。各R9は同一でも異なっていてもよい。)
一般式(5)において、aは、好ましくは1〜30、更に好ましくは1〜20であり、bは、好ましくは0〜5、更に好ましくは0〜3であり、cは、好ましくは3〜400、更に好ましくは5〜300であり、dは好ましくは1〜40、更に好ましくは1〜30であり、a〜dは、一般式(5)で表される化合物の1%水溶液の曇り点が80℃以下になるように、更に好ましくは一般式(5)で表される化合物の25℃における粘度が100〜10000mm2/sの範囲になるように選択される。
Figure 2007239120
(式中、R9、R10、R11、EO、PO、a、b及びcは前記と同じである。EOとPOはランダム配列でもブロック配列でもよい。eは、各ユニットの平均付加モル数を表し、1〜50である。各R9、R10及びR11は同一でも異なっていてもよい。)
一般式(6)において、aは、好ましくは1〜30、更に好ましくは1〜20であり、bは、好ましくは0〜5、更に好ましくは0〜3であり、cは、好ましくは1〜400、更に好ましくは1〜300であり、eは好ましくは1〜40、更に好ましくは1〜30であり、a、b、c及びeは、一般式(6)で表される化合物の1%水溶液の曇り点が80℃以下になるように、更に好ましくは一般式(6)で表される化合物の25℃における粘度が100〜10000mm2/sの範囲になるように選択される。
(b2)成分の具体例としては、信越化学工業株式会社製の商品名:KF−352、KF−353、KF−945、KF−6008、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6016、KF−6017、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製の商品名:SH−3772、SH−3773、SH−3775、SH−3748、SH−3749、日本ユニカー(株)から入手した商品名:FZ−2101、FZ−2164、FZ−2123、L−7002、L−720、L−7001、Y−7006、FZ−2222、FZ−2130、FZ−2120、FZ−2154、FZ−2166、FZ−2191、FZ−5609、FZ−2207、FZ−2109、FZ−2122、FZ−2110、FZ−2206、GE東芝シリコーン株式会社製の商品名:TSF−4441、TSF−4445、TSF−4446、TSF−4452、TSF−4460等が挙げられる。
(b2)成分は、HLBが3〜11、更に3〜10、特に4〜9のものが好ましい。このHLBは、Soap & Chemical Specialities,No.6,50〜51(1995)及び化学工業日報、5631号に記載された方法を用いて測定することができる。
本発明の(b)成分は、オイル状のものをそのまま配合しても差し支えないが、(b)成分の粒子が水中に分散した水性エマルジョンの形態で配合することが、本発明の組成物を容易に製造できる点から好ましい。(b)成分の水性エマルジョンには乳化剤として界面活性剤を用いることが好ましく、界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン性界面活性剤、アミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤を用いることができる。
(b)成分の水性エマルジョンにおける乳化粒子の平均粒径は、風合いを得る観点から、好ましくは0.01〜10μm、更に好ましくは0.01〜5μm、特に好ましくは0.01〜1μmである。
また本発明で用いることができる(b)成分の水性エマルジョンとしては、上記のオイル状のものを界面活性剤等の乳化剤を用いて、各種の乳化機(ホモミキサー、高圧ホモジナイザー、コロイドミル等)により水中に分散させたものを用いても良いが、オルガノアルコキシシランとジメチルシクロポリシロキサン等を用い、水中で重合反応を行うことにより、所望の変性シリコーンを含むエマルジョンを調製し、これを(b)成分の水性エマルジョンとしてそのまま用いても良い。
<しわ除去剤組成物>
本発明では、(a)成分と(b)成分を併用することにより、湿潤時の繊維の滑り性が向上し、効率よくしわが除去できるだけでなく、(b)成分をスプレー処理したときの過剰な床等の滑り性が解消され、使用感が良好なしわ除去剤組成物を得ることができる。
本発明のしわ除去剤組成物中の(a)成分、(b)成分の含有量は、使用形態、繊維製品の種類、しわの程度によって適宜調整することができる。
(a)成分の組成物中の含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜8質量%、更に好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜2質量%である。
(b)成分の組成物中の含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜8質量%、更に好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜2質量%である。
しわ除去効果を更に高めるうえで(a)成分及び(b)成分の配合比率は、(a)/(b)の質量比で、好ましくは10/1〜1/10、より好ましくは8/1〜1/8、更に好ましくは5/1〜1/5、更に好ましくは4/1〜1/4、特に好ましくは3/1〜1/3である。
本発明のしわ除去剤組成物において、(a)成分、(b)成分以外の残部は水とすることができる。また必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、界面活性剤、多価アルコール、消臭剤、及び一般に添加される各種の溶剤、ゲル化剤、硫酸ナトリウムやN,N,N−トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌・抗菌剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
界面活性剤としては、特に制限はなく、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、及び(b)成分以外の両性界面活性剤の中から選ばれる1種種以上が挙げられる。これらの中では、非イオン性界面活性剤が好ましく、下記一般式(7)で表される化合物が、しわ除去性能の点から、特に好ましい。
3−Z−[(EO)s/(PO)t]−R4 (7)
〔式(7)中、R3は、炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R4は、水素原子、又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Zは−O−又は−COO−のいずれかであり、EOは、オキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、(EO)と(PO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(EO)と(PO)の付加順序は問わない。s及びtは平均付加モル数であり、s+tの合計は5〜15の数であり、tは2以下の数である。〕
しわ除去性能向上の観点から、一般式(7)で表される化合物のR3は、好ましくは炭素数10〜18、より好ましくは炭素数10〜16、更に好ましくは炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R4は、好ましくは水素原子、又は炭素数1〜2のアルキル基、より好ましくは水素原子又はメチル基、更に好ましくは水素原子である。
また、一般式(7)のsは、好ましくは5〜14の数、より好ましくは5〜13、更に好ましくは5〜12であり、tは好ましくは0である。一般式(7)で表される化合物としては、ポリオキシエチレン(n=6〜12)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(n=5〜12)モノアルキル(炭素数12〜14の2級の炭化水素基)エーテル、ラウリン酸ポリオキシチレン(n=6〜13)メチルエーテルから選ばれる1種以上が特に好ましい。ここで、nはオキシエチレン基の平均付加モル数である。
溶剤としては、水、エタノール、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、エチレングリコールやプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールやジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノール性化合物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
本発明のしわ除去剤組成物の25℃におけるpHは4〜9に調整することが好ましく、皮膚刺激低減の観点から、pHは4.5〜8.5が好ましく、5〜8が更に好ましい。
本発明のしわ除去剤組成物のpHは、塩酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することができる。
本発明のしわ除去剤組成物の使用形態は、液状、ゲル状、粉状、粒状等の固体状とすることができる。液状の場合には、特にスプレー、ローション等として繊維製品に用いることが出来、スプレー用しわ除去剤組成物として用いるのが特に好ましい。本発明のしわ除去剤組成物は、特に液状、更に水系しわ除去剤組成物としてミストタイプのスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1〜1mlに調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器等の公知のスプレー容器を用いることができる。すなわち、本発明では、本発明のしわ除去剤組成物、特に液状のしわ除去剤組成物をスプレー容器に充填してなるスプレー式しわ除去剤を得ることができる。本発明の組成物は、噴霧により繊維製品に付着させて、対象物のしわを低減させることが好ましく、前記スプレー式しわ除去剤はこの方法に好適に用いられる。繊維製品としては、スーツ、セーター等の衣類、カーテン、ソファー等が挙げられる。
実施例1〜6及び比較例1〜2
<しわ除去剤組成物の調製>
表1に示す配合処方のしわ除去剤組成物を調製した。なお、非イオン性界面活性剤としては、炭素数12の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイドを平均8モル付加させたものを使用し、抗菌剤としてはプロキセルBDN(アビシア株式会社製、10%水溶液)を使用し、香料としては、ケイ皮酸エチル5質量部、酢酸リナリル10質量部、リラール15質量部、ヘキシルシンナミックアルデヒド10質量部、パーライド10質量部、フェニルエチルアルデヒド20質量部、セダーアルコール10質量部、及びリモネン20質量部からなる調合香料を使用し、得られた組成物は、1規定の塩酸又は1/10規定の水酸化ナトリウム水溶液でpH6(25℃)に調整した。表1中の記号の成分は下記のとおりである。
(a)成分
・a−1:一般式(2)中のR1が炭素数18の直鎖アルキル基、mが38、nが6の数である化合物
・a−2:一般式(2)中のR1が炭素数16の直鎖アルキル基、mが15、nが3の数である化合物
・a−3:一般式(2)中のR1が炭素数12の直鎖アルキル基、mが25、nが3の数である化合物
・a−4:一般式(1)中のR1が炭素数18の直鎖アルキル基、Yが−O−、mが38、nが6の数であり、R1−Y−に(EO)と(PO)がこの順でブロック付加した化合物〔R1−Y−(EO)n−(PO)m−Hの化合物〕
・a−5:一般式(1)中のR1が炭素数18の直鎖アルキル基、Yが−O−、mが30、nが5の数であり、(PO)と(EO)がランダム付加である化合物
(b)成分
・b−1:SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製アミノ変性シリコーン、粘度1200mm2/s(25℃)、アミノ当量1800g/mol)
・b−2:KF−864(信越化学工業(株)製アミノ変性シリコーン、粘度1700mm2/s(25℃)、アミノ当量3800g/mol)
・b−3:ポリエーテル変性シリコーン、信越化学工業株式会社製の商品名「KF−6012」(前記一般式(6)の化合物。1%水溶液の曇点:35℃、25℃における粘度:1600mm2/s、HLB=7)
・b−4:ポリエーテル変性シリコーン、日本ユニカー(株)から入手した商品名「FZ−2154」(前記一般式(6)の化合物。1%水溶液の曇点:52℃、25℃における粘度:110mm2/sHLB=6)
<しわ除去効果>
(1)しわつけ方法
ウール生地(ウールサージ、(株)谷頭商店)からなる試験布20cm×10cmにイオン交換水をスプレー噴霧して湿潤させた後、試験布を2つ折りにして、40℃に設定した恒温室内で折り目部分に2kgの重りをのせ、24時間放置することによって、これをしわ除去評価のモデルじわとした。
(2)しわ除去方法
上記方法にて作成したモデルじわのついた試験布に対し、表1に示すしわ除去剤組成物をスプレー容器(キャニオン製、T−7500)を用いて試験布乾燥時質量に対して50質量%噴霧した後、25℃/50%RHの恒温室に12時間放置し、自然乾燥させた。乾燥終了後、試験布のしわの取れ具合を判定した。
(3)しわ除去性能評価
判定は、しわ除去消臭剤組成物をスプレー処理した布と、処理前の布(対照)とを、熟練した5人のパネラーに下記の基準で採点してもらい、平均点を求めた。平均点1以上1.5未満を◎、1.5以上2未満を□、2以上3未満を○、3以上4未満を△、4以上5以下を×とした。◎、□又は○が好ましい。
1:全くしわがない
2:ほとんどしわがない
3:僅かにしわが残っている
4:相当しわが残っている
5:著しくしわが残っている
<床滑り防止性評価>
表1に示すしわ除去剤組成物をスプレー容器(キャニオン製、T−7500)を用いて、フローリング床から1mの高さから床に水平に5回スプレーし、乾燥後の床滑り防止性を判定した。判定は、しわ除去剤組成物をスプレー処理した床と、処理前の床(対照)とを、熟練した5人のパネラーに下記の基準で採点してもらい、平均点を求めた。平均点1以上2未満を○、2以上3以下を×とした。○が好ましい。
1:全く滑らない
2:やや滑る
3:滑る
Figure 2007239120
表1から、比較例1及び2の組成物は、しわ除去性能と床滑り防止性の両方を満足できないのに対し、実施例1〜6のしわ除去剤組成物は、しわ除去性能が高く、且つ床滑り防止性にも優れていることが分かる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物(a)、及び、アミノ基又はポリエーテル基を有するシリコーン化合物(b)を含有するしわ除去剤組成物。
    1−Y−[(PO)m/(EO)n]−H (1)
    〔式中、R1は炭素数10〜22の炭化水素基であり、POはC36Oを示し、EOはC24Oを示し、m及びnはそれぞれ平均付加モル数を示し、mは3〜100、nは1〜10の数であり、(PO)と(EO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(PO)と(EO)の付加順序は問わない。Yは、−O−、−COO−、−CONH−又は−NHCO−のいずれかである。〕
  2. 液状である請求項1記載のしわ除去剤組成物。
  3. 請求項2記載のしわ除去剤組成物をスプレー容器に充填してなるスプレー式しわ除去剤。
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