JP4322797B2 - 繊維処理剤 - Google Patents

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Description

本発明は繊維処理剤に関する。
不揮発性線状ポリシロキサンは、潤滑剤、艶出し、消泡剤等の目的として薬品、化粧品、整髪料、食品、繊維処理剤など様々な用途に用いられるが、不揮発性線状ポリシロキサンの乳化は困難であり保存安定性に課題があった。
例えば、特許文献1には、界面活性剤(アニオン、カチオン、ノニオン)、アミン官能性ポリシロキサン、カルボン酸、及び水を含有する組成物で不揮発性線状ポリシロキサンを乳化することが記載されている。
又、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルの洗浄剤や泡立ちやすすぎ性能の改善剤としての使用は知られている。例えば、特許文献2には、陰イオン界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルを含有する組成物が開示されているが、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルは洗浄力の向上が目的であり、シリコーンの乳化に関するものではない。特許文献3には分岐デカングリセリルエーテルとシリコーンの組み合わせが実施例で記載されているが、モノアルキルグリセリルエーテルを配合する目的は、泡立ちとすすぎに関するもので、これら特許文献にはグリセリルエーテルによるシリコーンの安定性向上の技術は何ら開示されていない。
特開2002−080603号公報 特開2001−49291号公報 特開2004−26774号公報
本発明の課題は、配合安定性に優れた不揮発性線状ポリシロキサンを含有する繊維処理剤を提供することである。
本発明は、(a)不揮発性線状ポリシロキサン、(b)2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル、及び水を含有する繊維処理剤を提供する。
本発明の繊維処理剤は配合安定性に優れ、繊維のしわを抑制することができ、また、繊維に柔軟性能や、しっとり感等を付与することが出来る。
[(a)成分]
本発明の(a)成分の不揮発性線状ポリシロキサンは、潤滑剤、艶出し、消泡、繊維製品のしわ抑制効果を発現する性能を有する。
(a)成分は、上記性能を有効に発現する観点から、25℃での動粘度が、好ましくは50〜10000mm2/s、更に好ましくは500〜5000mm2/s、特に好ましくは1000〜3000mm2/sである。25℃での動粘度はオストワルト型粘度計で求めることができる。
本発明で使用できる不揮発性線状ポリシロキサンとしては、例えば、SH200−10〜10000cs(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製ポリジメチルシロキサン、粘度10〜10000mm2/s)等を挙げることができる。
[(b)成分]
本発明の(b)成分である2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルは、(a)成分の乳化安定性に重要な役割を持っている。
2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルは、2−エチルヘキサノールとエピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物をBF3等の酸触媒、あるいはアルミニウム触媒を用いて反応させて製造する方法が知られている。このような製造法で得られる生成物は、特開2001−49291号公報に記載されているように複数の生成物を含む混合物である。具体的には、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルとして、エポキシ化合物の1位に2−エチルヘキサノールが付加した化合物(3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオール)やエポキシ化合物の2位に付加した化合物(2−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,3−プロパンジオール)が挙げられる。また、副生成物として、さらにエポキシ化合物が付加した多付加化合物を含有している。
触媒として酸触媒を用いた場合にはこのような多付加化合物が2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル中に一般には20質量%以上存在するので、本発明においては、多付加化合物の含有量を低減させるためにアルミニウム触媒を用いることが好ましい。アルミニウム触媒としては、一般式(4)で表されるアルミニウム触媒が挙げられる。
Al(R4a−SO3)l(R4b)m(R4c)n (4)
〔式中、R4a は置換基を有していてもよい炭化水素(ハロゲン化アルキル基を除く)を示し、R4bは置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素オキシ基又はハロゲン原子を示し、R4cは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素オキシ基を示す。l、m及びnはそれぞれ0〜3の数であり、l+m+n=3である。但し、lは0ではない。〕
かかるアルミニウム触媒の製法としては例えばトリアルキルアルミニウム、トリアルコキシアルミニウム又はトリハロゲン化アルミニウムにスルホン酸類等を反応させて、該アルミニウム化合物のアルキル基、アルコキシル基又はハロゲン基を該スルホン酸塩類で一部又は全部置換した後、残りのアルキル基、アルコキシル基又はハロゲン基を更に適当なアルコール類又はフェノール類で置換することにより製造することができる。該置換反応は、炭化水素やアルコール等の溶媒中で加熱混合することにより行われる。
かかるアルミニウム触媒を使用して(b)成分を調製する場合は、エピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物を2−エチルヘキサノールに対して0.5〜1.5モル倍量、好ましくは1.0〜1.2モル倍量使用し、アルミニウム触媒を2−エチルヘキサノールに対して0.001〜0.1モル倍量、好ましくは0.01〜0.05モル倍量用い、反応温度を10〜120℃、好ましくは70〜110℃で1〜5時間反応することが良好である。
本発明の(b)成分は、上記多付加化合物の含有量が、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル中に30質量%以下、好ましくは10質量%以下、特に好ましくは1質量%以下であることが好適である。
[繊維処理剤]
本発明の繊維処理剤中の(a)成分の含有量は、繊維製品のしわを効果的に抑制する観点から、0.1〜10質量%が好ましく、0.3〜8.0質量%がより好ましく、0.5〜5.0質量%が特に好ましい。また、(b)成分の含有量は、(a)成分を安定に配合でき、その結果(a)成分を繊維に効率的に吸着でき、しわ抑制効果を発現させる観点から、0.1〜8.0質量%が好ましく、0.5〜6.0質量%がより好ましく、1.0〜5.0質量%が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤中の(a)成分と(b)成分の配合割合は、(a)成分を安定に配合させる観点から、(a)/(b)(質量比)で、2/1〜1/20が好ましく、1/1〜1/15がより好ましく、1/2〜1/10が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤には保存安定性の目的から界面活性剤(以下(c)成分とする)、水溶性有機溶剤(以下(d)成分とする)、水溶性の酸(以下(e)成分とする)から選ばれる少なくとも1種を併用することができる。
(c)成分の界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
陰イオン性界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。陽イオン性界面活性剤として、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(アルキル基の炭素数12、14の混合物)、アルキルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテル等が挙げられる。両性界面活性剤として、スルホベタイン、カルボベタイン、アミンオキサイド等が挙げられる。
(d)成分の水溶性有機溶剤としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、フェニルグリコール、グリセリン、エタノール等が挙げられ、2種以上を併用することが好ましい。特に好ましくはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、フェニルグリコールである。
(e)成分の水溶性の酸としては、塩酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、乳酸、硫酸等が挙げられ、これらの酸は1種又は2種以上を使用することができる。好ましくは塩酸、酢酸、クエン酸、乳酸であり、より好ましくは塩酸、クエン酸である。
本発明の繊維処理剤は水を含有し、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
本発明の繊維処理剤は、(a)成分の風合いを損なわずに、繊維製品にハリ性を付与する観点から、高融点非イオン性界面活性剤(以下(f)成分とする)を配合することもできる。
(f)成分としては、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が20〜200のポリオキシアルキレン基を1〜5個と、炭素数10〜32の炭化水素基を1〜3個有し、融点が30〜80℃の非イオン性界面活性剤が好ましい。
(f)成分のオキシアルキレン基の数平均付加モル数は好ましくは50〜200、より好ましくは70〜180、特に好ましくは90〜160である。また、ポリオキシアルキレン基を構成するアルキレン基としては、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基又はプロピレン基が更に好ましく、エチレン基が特に好ましい。また(f)成分は、ポリオキシアルキレン基を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個有し、炭素数10〜32、好ましくは炭素数14〜32、より好ましくは16〜24、特に好ましくは16〜18の炭化水素基を1〜3個、好ましくは1又は2個、特に好ましくは1個有する。(f)成分の融点は、好ましくは40〜75℃、特に好ましくは50〜70℃である。
(f)成分の具体例として、一般式(1)で表される化合物を挙げることができる。
1a−B−[(R1b−O)p−R1c]q (1)
〔式中、R1aは炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、R1bは炭素数2又は3のアルキレン基、R1cは水素原子、炭素数10〜32のアルキル基又はアルケニル基、あるいは炭素数11〜33のアルカノイル基又はアルケノイル基、Bは−O−、−COO−、−CON<又は−N<で、Bが−O−又は−COO−の場合にはqは1であり、Bが−CON<又は−N<の場合にはqは2である。pは数平均で20〜200の値である。ここで、複数個のR1b及びR1cは同一でも異なっていても良い。〕
(f)成分において、R1aは炭素数16〜18のアルキル基が最も好ましく、R1bはエチレン基が最も好ましく、R1cは水素原子が最も好ましい。また、Bは−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。また、(f)成分のHLBは、好ましくは16以上、より好ましくは17〜19.8、特に好ましくは18〜19.6である。
(f)成分としては、特に一般式(1−1)で表される化合物が最も好ましい。
1a−O−(C24O)p−H (1−1)
〔式中、R1a及びpは上述と同一の意味である。〕
尚、本発明において、(f)成分の融点は下記方法で測定した値である。
<融点の測定法>
サンプル0.5gを容量10mLのガラス製スクリュー管(No.3、21mm×45mm)に入れ(1つのサンプルについて5本)、大気圧下で密栓する。1種のサンプルについて、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃の恒温槽に各1本づつ(計5本)栓口を上方にして立てて保存し、24時間後に状態を観察する。サンプルが完全に透明な液体になっているものは保存温度が融点以上であると判定し、各サンプルについて融点の範囲を決定する。次に、温度調整可能な水浴を用意し、予め5℃の恒温室に24時間保存した各サンプルを密栓したまま容器の底から半分以上を浸す。予想される温度範囲の下限より5℃下から30分に1℃の速度で水浴の温度を上昇させる。サンプルが完全に透明になった時の温度を融点とする。
本発明の繊維処理剤は、上記(f)成分を好ましくは1〜60質量%、より好ましくは2〜40質量%、特に好ましくは5〜30質量%含有し、(a)成分/(f)成分(質量比)=好ましくは1/1〜1/30、より好ましくは1/2〜1/25、特に好ましくは1/4〜1/20となる割合で含有することで、繊維製品に適度の張り性と好ましい風合いを付与することが可能である。
本発明の繊維処理剤には、繊維処理剤に用いられる通常の添加剤、例えば香料、防腐剤、染料、顔料、粘度調節剤、無機塩、ハイドロトロープ剤などの成分を必要に応じて配合することができる。
本発明の繊維処理剤を繊維に処理する方法としては、特に限定されず、例えば、(1)本発明の処理剤を水に希釈した希釈液に対象繊維製品を浸漬させる方法や、(2)スプレーヤーを用いて本発明の処理剤を対象繊維製品に噴霧して付着させる方法等を挙げることができるが、(1)の方法が好ましい。
(1)の方法を用いた具体的な処理方法としては、本発明の処理剤を、(a)成分の量が好ましくは1〜1000ppm、より好ましくは1.5〜500ppm、特に好ましくは2〜100ppmの範囲になるような量の水(水道水でも問題ない)に添加し、処理液を調製する。そして、対象繊維製品に対してこの処理液中の(a)成分の量が(=(a)成分の質量/繊維製品の質量)1mg/100g〜1g/100gとなる割合で処理するのが好ましく、1.5mg/100g〜500mg/100gとなる割合がより好ましく、2.0mg/100g〜100mg/100gとなる割合が特に好ましい。
このような水を媒介として、本発明の処理剤を繊維製品に処理することで、効率的に繊維製品に(a)成分の不揮発性線状ポリシロキサンを均一に付与することができ、少量の処理量で滑らかさを付与することができる。
本発明の繊維処理剤を、繊維製品に付与することにより、アイロンがけやスチームプレス等の熱処理や加圧処理を行わなくてもしわを除去することができる。また、必要により熱処理を行ってもよい。
合成例1:(b−1)成分の調製法
2−エチルヘキシルアルコール232g(1.78mol)、アルミニウムトリイソプロポキシド3.61g(17.7mmol)及びp−フェノールスルホン酸9.40g(5.4mol)を1Lナスフラスコに入れ、攪拌しながら90℃まで昇温した。更に減圧下(200mmHg)1時間攪拌後、100℃まで昇温し、エピクロルヒドリン170gを30分で滴下し、更に3時間攪拌した。この反応混合物を50℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水溶液800mlを1時間で滴下し、更に3時間攪拌後、400mlの水を加え、分層させた。水層を除去した後、油層を500mlの水で2回洗浄し、粗反応物を280g得た。次に粗反応物140g、水140g、ラウリン酸7.64g及び水酸化カリウム2.14gを2Lオートクレーブに入れ、攪拌しながら157℃まで昇温した。5時間攪拌後、室温まで冷却し、反応物を500mlの酢酸エチルで抽出し、更に300mlの水で2回洗浄し、酢酸エチルを減圧留去した。得られた生成物のガスクロマトグラフィーによる分析の結果、(b)成分に相当する2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルの含有量は95質量%であった。なお、グリセリル基への多付加化合物の含有量は4質量%であった。
実施例1〜3及び比較例1〜3
下記成分を用い、下記方法で表1に示す組成の繊維処理剤を調製した。得られた繊維処理剤について、下記方法で保存安定性、しわ取り性を評価した。結果を表1に示す。
<配合成分>
(a−1):SH200−100cs(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製ジメチコン、粘度100mm2/s)
(a−2):SH200−3000cs(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製ジメチコン、粘度3000mm2/s)
(a−3):SH200−5000cs(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製ジメチコン、粘度5000mm2/s)
(b−1):合成例1に従って合成した2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル
(b’−1):イソデシルモノグリセリルエーテル
(c−1):炭素数12〜14の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイドを平均5モル、プロピレンオキサイドを平均2モル、エチレンオキサイドを平均3モルの順に付加させた非イオン性界面活性剤
(c−2):下記式(2)で表される化合物
Figure 0004322797
(式中、x1+y1=11、z1(EOの平均付加モル数)=3である。)
(c−3):下記式(3)で表される化合物
Figure 0004322797
(式中、x2+y2=11、z2(EOの平均付加モル数)=7である。)
(c−4):塩化ジアルキル(炭素数12、14の混合物)ジメチルアンモニウム
(c−5):アンヒトール20HD(ラウリルヒドロキシスルホベタイン(花王(株))
(c−6):ステアリルアルコール1モル当たりエチレンオキサイドを平均13モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB13.9)
(d−1):ジプロピレングリコール
(d−2):ポリオキシエチレンフェニルエーテル(EO平均付加モル数=3)
(f−1):ステアリルアルコール1モル当たりエチレンオキサイドを平均140モル付加させた非イオン性界面活性剤(HLB19.2、融点60.9℃)
プロキセルIB:アーチ・ケミカルズ・ジャパン(株)製、20%水溶液
6N塩酸:HCl有効分20%
<繊維処理剤の調製法>
ステンレスのビーカーに、(c−6)以外の(c)成分を仕込む。乳化機(ホモジナイザー、羽根撹拌)で撹拌しながら、(b)成分又は(b’)成分及び(d)成分を添加し、次いでイオン交換水10部加えた後、(f)成分及び(c−6)を少量ずつ加える。混合液が透明になったら、(a)成分を添加し撹拌、乳化する。均一に乳化したら水とプロキセルIBを添加し、その後塩酸を滴下しながら加える。十分撹拌し乳白色の液状になったものを繊維処理剤とした。
<保存安定性評価法>
処理剤をガラスのスクリュー管(No.3)に5ml入れ50℃の恒温槽に10日間保存した後、乳化状態を下記基準で判定した。
○:変化なし
×:分離
<しわ取り性の評価法>
・衣料の前処理方法
ワイシャツ(形態安定加工(SSP)、フレックスジャパン社製BLUE RIVER、白、綿100%)を、二槽式洗濯機(東芝銀河VH−360S1)を用い下記条件で10回繰り返し洗濯し、25℃−65RH恒温恒湿室にて自然乾燥して評価用繊維製品とした。
洗濯条件
市販洗剤(花王(株)アタック)濃度0.0667%、水道水20℃、36L使用、浴比1/20(評価用ワイシャツ1枚に重量調整布として肌着(綿100%)0.9kgとワイシャツ(綿/ポリエステル=60/40)0.6kgを加え合計1.8kgとした。)
洗濯10分−脱水3分−すすぎ8分―脱水3分(流水すすぎ、水量15L/mim)の条件で10回繰り返し洗濯を行った。
・衣料の処理方法
上記、10回繰り返し洗濯したワイシャツ(形態加工シャツ(SSP)フレックスジャパン社製BLUE RIVER、白、綿100%)を、下記条件で各処理剤で処理し、12時間吊り干し乾燥して判定を行った。
処理条件
市販洗剤(花王(株)アタック)濃度0.0667%、水道水20℃、36L使用、浴比1/20(評価用ワイシャツ1枚に重量調整布として肌着(綿100%)0.9kgとワイシャツ(綿/ポリエステル=60/40)0.6kgを加え合計1.8kgとした。)
二槽式洗濯機(東芝銀河VH−360S1)で、洗濯10分−脱水3分−すすぎ5分(流水すすぎ、水量15L/mim)経過したところで流水を止め、排水した後3分間脱水した。次に水道水(20℃)を36L注水し各処理剤を23.33g投入して3分間撹拌処理した。撹拌を止めた後、3分間脱水し、評価衣料として形態加工シャツ(SSP)を取り出し、ハンガーに掛け12時間吊り干し乾燥した。
25℃−65RHの恒温恒湿室で24時間静置した繊維製品について、前処理後、処理剤を用いずに水道水だけで処理し同様に25℃−65RHの恒温恒湿室で調湿した繊維製品を対照品として判定を行った。
・判定
しわ取り性を5人のパネラーにより下記の基準で得点をつけて、平均点を求めた。平均点が1を超え2以下を◎、0を超え1以下を○、0を△、−1以上0未満を×、−2以上−1未満を××として判定した。
・しわ取り性
+2点:対照品よりしわが少ない
+1点:対照品よりややしわが少ない
0点:対照品と同等
−1点:対照品の方がややしわが少ない
−2点:対照品の方がしわが少ない
Figure 0004322797

Claims (4)

  1. (a)不揮発性線状ポリシロキサン、(b)2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル、及び水を含有する繊維処理剤。
  2. (a)成分の25℃での動粘度が50〜10000mm2/sである、請求項1記載の繊維処理剤。
  3. (a)成分と(b)成分の質量比が、(a)/(b)=2/1〜1/20である、請求項1又は2記載の繊維処理剤。
  4. 更に、オキシアルキレン基の数平均付加モル数が20〜200のポリオキシアルキレン基を1〜5個と、炭素数10〜32の炭化水素基を1〜3個有し、融点が30〜80℃の非イオン性界面活性剤を含有する請求項1〜3いずれかに記載の繊維処理剤。
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