JP3821329B2 - 拭取り紙用処理剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は拭取り紙用処理剤組成物に関し、詳しくは、ティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙に対して、その吸水性を損うことなく優れた柔軟性、平滑性を付与し、しかも臭気を低減した拭取り紙用処理剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙は、その柔軟性や平滑性が十分でないために、例えば、風邪や花粉症等により鼻炎を患った時に頻繁に鼻水を拭取ると鼻の周辺部が肌荒れを起して赤くなったり痛くなったりするという問題点があった。またトイレットペーパーも、1日に何回も使用すると肛門およびその周辺部に炎症が起きたり、特に痔疾を患っている場合には非常に使用し難い等の問題点があった。このような問題点を改良すべく、例えば、その表面を各種のジオルガノポリシロキサンで処理したソフトティッシュペーパーが提案されている(特開平3−900号公報および特開平2ー224626号公報参照)。しかし該公報で例示されているジオルガノポリシロキサンの中でも、ジメチルポリシロキサンやアミノ基含有オルガノポリシロキサンはティッシュペーパーの柔軟性や平滑性の改良に対しては十分な効果を発揮するものの、吸水性が低下してしまうという欠点があった。
一方、本発明者らは既に、ティッシュペーパーの吸水性を保持しつつ柔軟性や平滑性を更に向上させるには、オキシエチレン基を15重量%以上含有するオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンが好適であり、さらに該シロキサンが乳化剤としての作用も兼ね備えていることを見出し、該オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンとアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンと水からなる拭き取り紙処理用シリコーンエマルジョン組成物を提案した(特開平6ー311943号公報参照)。しかし、該組成物で処理したティッシュペーパーを重ねて使用すると、オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン特有の不快臭があるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上記問題点を解消すべく鋭意検討した結果、不快臭の主因であるアルデヒドおよびケトンの総含有量を100ppm以下に低減したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンと、ジメチルポリシロキサンあるいはメチル基の一部を炭素原子数2〜30のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリーレンアルキル基、アミノ基含有有機基、エポキシ基含有有機基、カルボキシル基含有有機基、フェノール基含有有機基、水酸基およびアルコキシ基からなる群から選択される有機基で置換したジオルガノポリシロキサンとを組合わせて使用することにより、上記問題点が解消することを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、ティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙に対して、その吸水性を損うことなく優れた柔軟性、平滑性を付与し、しかも臭気を低減した拭取り紙用処理剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)式:−R−O−(式中、Rはケイ素原子と結合している2価炭化水素基である。)で表される有機基を介してケイ素原子に結合するオキシエチレン基を15重量%以上含有し、かつ、アルデヒドおよびケトンの総含有量100ppm以下に低減したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン 100重量部
および
(B)ジメチルポリシロキサンまたはジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を炭素原子数2〜30のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリーレンアルキル基、アミノ基含有有機基、エポキシ基含有有機基、カルボキシル基含有有機基、フェノール基含有有 機基、水酸基およびアルコキシ基からなる群から選択される有機基で置換したジオルガノポリシロキサン 5〜2,000重量部
からなることを特徴とする拭取り紙用処理剤組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物に使用される(A)成分のオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンは、拭取り紙の柔軟性や平滑性を向上させるだけでなく、吸水性の低下を防止するために必要な成分である。このジオルガノポリシロキサンは、式:−R−O−で表される有機基を介してケイ素原子に結合するオキシエチレン基、即ち、ケイ素原子に結合する一般式:−R−O−(C24O)a(Cn2nO)b1で表されるオキシアルキレン基を含有する。上式中、Rはケイ素原子と結合している2価炭化水素基であり、メチレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン基などのアルキレン基;式:−(CH22−C64−で示されるようなアルキレンアリーレン基が例示される。R1は水素原子あるいは炭素原子数1〜4の一価炭化水素基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基などのアルキル基が例示される。nは3または4であり、aは3〜100の数、bは0〜50の数であり、a≧bである。上式において、オキシエチレン単位とオキシアルキレン単位はブロック共重合していてもランダム共重合していてもよい。またこのオキシアルキレン基の結合位置は分子鎖の側鎖、両末端、片末端の何れでもよい。本成分中のオキシエチレン基、即ち、上式における式:(C24O)で表されるオキシエチレン単位の含有量は15重量%以上であり、好ましくは30〜60重量%の範囲である。これは、15重量%未満であると本成分の水溶性が低下して本発明組成物の吸水性が低下するためである。
【0006】
また、本成分のオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンは、不快臭の主因となるアルデヒド類およびケトン類の総含有量100ppm以下に低減しなければならず、さらに50ppm以下に低減することが好ましい。これは、100ppmを越えると、本発明組成物をティッシュペーパー等に処理した際に不快臭を与えるためである。本成分のようなオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンは、一般に、ケイ素原子結合水素原子含有ジオルガノポリシロキサンと、式:CH2=CHCH2O(C24O)10Hで表されるような脂肪族不飽和結合含有ポリエーテル化合物とを、イソプロピルアルコール等の溶媒の存在下で、塩化白金酸等の触媒を用いて付加反応させた後、溶媒を100〜150℃の温度条件下で減圧除去することにより製造される。そして、このようにして得られたオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンおよびその原料が経日的に少しずつ酸化分解されることにより、不快臭の原因であるアルデヒド類(ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,プロピオンアルデヒド)やケトン類が生成し、それらの総含有量は、通常、200〜500ppm程度となる。これを低減する方法、即ち、脱臭処理方法としては、例えば、オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンに無機酸と水を加えた後、高温真空下でアルデヒド類を除去する方法(特開平2−302438号公報参照)、オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンにフィチン酸を添加して着臭を防止する方法(特開昭60−18525号公報参照)、オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンを活性炭で脱臭処理した後、一般にプラスチックやゴムに使用されるアミン系もしくはフェノール系の有機系酸化防止剤、あるいはビタミンEを500〜1,000ppm添加して脱防臭する方法、100〜120℃の温度条件下で1〜2Torrまで減圧できる薄膜蒸発機を用いて、市販されているオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンを再処理する方法が挙げられる。これらの方法以外にも、他の脱臭技術を組合わせて脱臭してもよい。尚、本成分中のアルデヒド類やケトン類の含有量は、ガスクロマトグラフィでも分析可能であるが、滴定分析で測定するのが好適である。
【0007】
(A)成分のオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン中、前記したオキシアルキレン基以外のケイ素原子に結合する有機基は、置換もしくは非置換の一価炭化水素基であることが好ましく、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基などのアルキル基;フェニル基,トリル基などのアリール基;シクロペンチル基,メチルシクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプチル基などのシクロアルキル基;2−フェニルエチル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基などの置換アルキル基が例示される。またこのジオルガノポリシロキサンの25℃における動粘度は30〜100,000mm2/sの範囲であることが好ましく、より好ましくは50〜50,000mm2/sの範囲である。
【0008】
このような(A)成分の具体例としては、下記式で表される化合物が挙げられる。
【化1】
Figure 0003821329
【化2】
Figure 0003821329
【化3】
Figure 0003821329
【化4】
Figure 0003821329
【0009】
本発明組成物に使用される(B)成分のジメチルポリシロキサンまたは、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を炭素原子数2〜30のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリーレンアルキル基、アミノ基含有有機基、エポキシ基含有有機基、カルボキシル基含有有機基、フェノール基含有有機基、水酸基およびアルコキシ基からなる群から選択される有機基で置換してなる、上記(A)成分以外のジオルガノポリシロキサンは、ティッシュペーパー類に平滑性および柔軟性を付与する成分であり、一般的に水には難溶ないし不溶である。本成分としては、例えば、一般式:
【化5】
Figure 0003821329
で表されるジオルガノポリシロキサンが挙げられる。上式中、Q1はメチル基またはフェニル基であり、Q2はQ1または炭素原子数2〜30のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリーレンアルキル基、アミノ基含有有機基、エポキシ基含有有機基、カルボキシル基含有有機基、およびフェノール基含有有機基からなる群から選択される有機基である。ここで、アミノ基含有有機基としては、式:
【化6】
Figure 0003821329
{式中、Rは2価炭化水素基であり、R2およびR3は水素原子,炭素原子数1〜18のアルキル基,シクロヘキシル基,−COCH3基および−COCH2O(C24O)d4(式中、R4は炭素原子数1〜22の一価炭化水素基であり、dは1〜20の整数である。)からなる群から選択される基であり、cは0または1である。}で表される基が例示される。カルボキシル基含有有機基としては、式:−RCOOR5(式中、Rは前記と同じであり、R5は水素原子または炭素原子数1〜22の一価炭化水素基である。)で表される基が例示される。エポキシ基含有有機基としては、式:
【化7】
Figure 0003821329
(式中、Rは前記と同じである。)で表される基が例示される。フェノール基含有有機基としては、式:−R−C64OHで表される基または式:−R−C63(OCH3)OH(式中、Rは前記と同じである。)で表される基が例示される。AはQ1,Q2,水酸基および炭素原子数1〜18のアルコキシ基からなる群から選択される基である。lは10〜2,000の数であり、より優れた平滑性や柔軟性を発揮するためには、100〜1,000の数であることが好ましい。mは平均0.1〜200の数であり、好ましくは1〜100の数である。l+mは11〜2,000の範囲であることが好ましく、より好ましくは50〜1,000の範囲である。本成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して5〜2,000重量部の範囲であり、好ましくは5〜1,000重量部の範囲であり、より好ましくは30〜500重量部の範囲である。これは、5重量部未満であると乳化分散力が低下し、また、2,000重量部を越えるとティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙に十分な柔軟性を付与できなくなるためである。
【0010】
このような(B)成分としては、下記式で示される化合物が例示される。これらの中でも、ジメチルポリシロキサンやアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンが最も有用である。
【化8】
Figure 0003821329
【化9】
Figure 0003821329
【化10】
Figure 0003821329
【化11】
Figure 0003821329
【化12】
Figure 0003821329
【化13】
Figure 0003821329
【化14】
Figure 0003821329
【化15】
Figure 0003821329
【化16】
Figure 0003821329
【化17】
Figure 0003821329
【化18】
Figure 0003821329
【化19】
Figure 0003821329
【化20】
Figure 0003821329
【化21】
Figure 0003821329
【0011】
本発明組成物は上記(A)成分および(B)成分からなるものであるが、これ以外に、微量の香料,着色料,保存料、並びに保湿剤として、グリセリン,ペンタエリスリトール,ソルビトール等の水酸基を分子内に3個以上有する多価アルコールなどを添加配合することができる。
【0012】
本発明組成物は、25℃における動粘度が50〜1,000mm2/sの範囲であれば高圧噴霧機を用いてそのままスプレーすることができるが、一般的には、トルエン,キシレン等の芳香族系溶剤、ヘキサン,ヘプタン,ミネラルターペン等の脂肪族系溶剤、1,1,1−トリクロロエタン,パークロルエチレン等の塩素系溶剤、メチルエチルケトン,ジエチルケトン等の溶剤に希釈溶解したものが使用される。溶剤は1種類のみでも2種類以上を混合したものでもよく、その配合量は、オルガノポリシロキサン量が1〜40重量%となるような量であることが好ましい。
【0013】
また、本発明組成物を、カチオン系、ノニオン系、アニオン系、あるいは必要に応じて両性の界面活性剤を添加して、ホモミキサー,ホモジナイザー,ラインミキサー,ソノレーター等の乳化機を用いて乳化したものを水で希釈して、使用することもできる。乳化剤として使用されるカチオン系界面活性剤としては、オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,ドデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド,デシルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド,ジドデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,オクタデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド,椰子油トリメチルアンモニウムヒドロキシドのような第4級アンモニウムヒドロキシドおよびこれらの塩が例示される。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル,ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテル,ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル,ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリエチレングライコール,ポリプロピレングライコール,ジプロピレングライコールが例示される。アニオン系界面活性剤としては、高級脂肪酸塩類,高級アルコール硫酸エステル塩類,アルキルベンゼンスルホン酸塩類,アルファオレフィンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類,アルキルホスホン酸塩類,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類が挙げられる。尚、本発明組成物のエマルジョンを、pH5.5以下の酸性サイドで長期間保存すると不快臭の主因となるアルデヒド類やケトン類の生成が促進されるのに対し、pH6〜10の微酸性〜アルカリ性サイドでは不快臭の発生が抑制されることから、臭気の抑制にはエマルジョンのpH調整が非常に大切である。このため、本発明組成物のエマルジョンのpHは6〜10の範囲であることが好ましく、より好ましくは7〜9の範囲である。
【0014】
本発明組成物による拭取り紙の処理方法としては、グラビアロールやキスロールで拭取り紙の片面または両面にコーティングして付着させる方法、スプレー装置を用いて噴霧して付着させる方法が挙げられる。特に本発明組成物を溶液タイプとして使用した場合には、拭取り紙のクレープも変形なく、紙の収縮も認められないという利点を有する。本発明組成物の付着量は、目的や用途によって異なるが、拭取り紙に対するジオルガノポリシロキサン類の付着量が0.1〜5重量%の範囲となる量が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%の範囲となる量である。
【0015】
以上のような本発明の拭取り紙用処理剤組成物によれば、これをティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙に処理した後、溶剤や水等の希釈剤を蒸発させるだけで、ティッシュペーパーやトイレットペーパー等の吸水性を保持しつつ優れた平滑性および柔軟性を付与し、しかも臭気のない処理が可能であるという利点を有する。
【0016】
【実施例】
次に本発明を実施例により詳細に説明する。実施例中、部とあるのは重量部を意味し、動粘度は25℃における値である。また、オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン中のアルデヒドおよびケトンの総含有量の測定および拭取り紙用処理剤組成物の評価は、次に示す試験方法によって行った。
○アルデヒドおよびケトンの総含有量
オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン50gを100mlビーカーに精秤し、これに塩酸ヒドロキシアミン溶液(ヒドロキシアミン50gを純水150mlに溶かしメタノールを加えて1リットルとしたもの)をホールピペットで加えて、均一に混合して1時間放置した。次いでこれに、メタノール50mlをメスシリンダーで加えて、N/10メタノール性苛性カリ標準溶液[関東化学(株)製]にて電位差滴定を行った。同時に空試験を行い、次式によりアルデヒドおよびケトンの総含有量を算出した。
アルデヒドおよびケトンの総含有量(ppm)=[(A−B)×F×0.29]/S×10,000
A:本試験に要したN/10メタノール性苛性カリ標準溶液の滴定ml数
B:空試験に要したN/10メタノール性苛性カリ標準溶液の滴定ml数
F: N/10メタノール性苛性カリ標準溶液の力価
S:オキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン採取量
○風合い
拭取り紙用処理剤組成物で処理された2枚重ねのティッシュペーパー5枚を折りたたみ、指触にて風合いを調べた。
○鼻擦り性
拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパー1枚を2つ折りにし、これを用いて5分間隔で10回鼻を強くかんで擦り、鼻の周辺部の皮膚の状態を肉眼にて観察した。判定は次のように示した。
○:鼻の周辺部の皮膚が赤くならなかった。
×:鼻の周辺部の皮膚がやや赤くなった。
○吸水性
拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーの表面にスポイトで水を1滴滴下し、この水滴がティッシュペーパーに吸収されて拡散するまでの時間(秒)を測定した。
○臭気
拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーを3枚重ねにして、口と鼻の周辺部を覆い、鼻で呼吸をして臭気の程度を臭覚により次のように判定した。
○:不快臭はほとんどなし。
△:不快臭がかすかにする。
×:明らかに不快臭が認められる。
○総合評価
上記の結果に基づいて、得られた組成物が拭取り紙用処理剤として好適であるか、不適であるかを判断した。
【0017】
【実施例1】
式:
【化22】
Figure 0003821329
で表される動粘度500mm2/sのジメチルポリシロキサン10部および式:
【化23】
Figure 0003821329
で表される動粘度2200mm2/sの脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(該シロキサン中、オキシエチレン基の含有量は46.4重量%であり、アルデヒドおよびケトンの総含有量は2.3ppmであり、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位はランダム共重合していた。)10部を、n−ヘキサン400部に溶解して溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理剤a)。
一方、蛍光X線分析によりシリコーン付着の無いことが確認されている市販の3枚重ねの無処理のティッシュペーパー(縦197mm,横229mm)を金網上に広げ、その表面と裏面に、上記で得られた溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を簡易スプレー(吹付けエアー圧0.5kg/cm2)で吹付けた。このとき、ティッシュペーパーに対してジメチルポリシロキサンとオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの合計量が1.5重量%となるような量を吹付けた。次いで、このティッシュペーパーを80℃に設定された乾燥機に2分間入れて乾燥させ、拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーを作製した。得られたティッシュペーパーの風合い、鼻擦り性、吸水性および臭気を測定し、それらの結果を表1に示した。本発明の拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーは臭気が全くなく、本発明の溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物がティッシュペーパー処理剤として総合的に好適であることが判明した。
また、上記で得られたティッシュペーパーで、顔に塗られたファンデーションと頬紅をクレンジングクリームを使用して拭取ることにより、拭取り性を測定した。このティッシュペーパーは非常に平滑で拭取り性も良好であり、顔の同一部分を10回擦っても全く痛くなかった。
【0018】
【比較例1】
実施例1において、脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの代わりに、脱臭処理をしていないオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(アルデヒドおよびケトンの総含有量は370ppmであった。)を用いた以外は実施例1と同様にして、溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液b)。得られた拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表1に示した。
【0019】
【比較例2】
実施例1において、脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンを配合しなかった以外は実施例1と同様にして、溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液c)。得られた拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表1に示した。
【0020】
【比較例3】
実施例1において、ジメチルポリシロキサンを配合しなかった以外は実施例1と同様にして、溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液d)。得られた拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表1に示した。
【0021】
【比較例4】
実施例1において、溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物の代わりにn−ヘキサンを用いた以外は実施例1と同様にして、ティッシュペーパーを処理した。このティッシュペーパーを用いて実施例1と同様に拭取り性を測定したところ、拭取り性は良好であったが、顔の同一部分を10回擦るとその部分が荒れて痛くなった。
【0022】
【表1】
Figure 0003821329
【0023】
【実施例2】
式:
【化24】
Figure 0003821329
で表され、アミノ基の含有量が0.82重量%であり、動粘度が1250mm2/sであるアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン15部および式:
【化25】
Figure 0003821329
で表される動粘度120mm2/sの脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(該シロキサン中、オキシエチレン基の含有量は61.1重量%であり、アルデヒドおよびケトンの総含有量は23.0ppmであった。)15部を200ccのビーカーに入れ、4枚羽根の攪拌機を用いて5分間高速で混合した。この混合物に水15部と氷酢酸0.2部を加えて、さらに5分間高速で混合した。次いで、水30部を加えて5分間混合した後、さらに水24.8部を加えて5分間混合して、エマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液e)。このエマルジョンのpHは6.2であり、また、アミノ基含有ジオルガノポリシロキサンとオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの含有量は30重量%であった。
一方、蛍光X線分析によりシリコーン付着の無いことが確認されている市販の3枚重ねの無処理のティッシュペーパー(縦197mm,横229mm)を金網上に広げ、その表面と裏面に、上記で得られたエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を簡易スプレー(吹付けエアー圧0.5kg/cm2)で吹付けた。このとき、ティッシュペーパーに対してアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンとオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの合計量が1.5重量%となるような量を吹付けた。次いで、このティッシュペーパーを110℃に設定された乾燥機に5分間入れて乾燥させ、拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーを作製した。得られたティッシュペーパーの風合い、鼻擦り性、吸水性および臭気を測定し、それらの結果を表2に示した。本発明の拭取り紙用処理剤組成物で処理されたティッシュペーパーは風合いが良好であり、鼻擦り性も問題なく、吸水性の低下も見られず、臭気も全くないものであり、本発明のエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物がティッシュペーパー処理剤として総合的に好適であることが判明した。
【0024】
【比較例5】
式:
【化26】
Figure 0003821329
で表され、アミノ基の含有量が0.82重量%であり、動粘度が1250mm2/sであるアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン15部に、ポリオキシエチレン(6モル)ラウリルエーテル型ノニオン系界面活性剤3部とポリオキシエチレン(9.5モル)ノニルフェノールエーテル型ノニオン系界面活性剤2部を200ccのビーカーに入れ、4枚羽根の攪拌機を用いて5分間高速で混合した。この混合物に水5部と氷酢酸0.2部を加えて、さらに5分間高速で混合した。次いで、水50部を加えて5分間混合した後、さらに水24.8部を加えて5分間混合して、エマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液f)。このエマルジョンのpHは6.3であった。得られたエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例2と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表2に示した。
【0025】
【比較例6】
式:
【化27】
Figure 0003821329
で表される動粘度120mm2/sの脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(該シロキサン中、オキシエチレン基の含有量は61.1重量%であり、アルデヒドおよびケトンの総含有量は23.0ppmであった。)30部を水70部に溶解してエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液g)。得られたエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例2と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表2に示した。
【0026】
【比較例7】
実施例2において、脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの代わりに、脱臭処理をしていないオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(アルデヒドおよびケトンの総含有量は335ppmであった。)を用いた以外は実施例2と同様にして、エマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した(処理液h)。このエマルジョンのpHは6.3であった。得られたエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例2と同様にしてティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表2に示した。
【0027】
【表2】
Figure 0003821329
【0028】
【実施例3】
実施例2で得られたエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物(pH6.2)、およびこのエマルジョンタイプの拭取り紙用処理剤組成物に、1/10規定苛性ソーダ水溶液を加えてpHを9.0に調整した拭取り紙用処理剤組成物(処理液j)について、調製直後と30℃の恒温機中で8ヶ月間放置後に、実施例2と同様にティッシュペーパーを処理して、その風合い、鼻擦り性、吸水性、臭気を測定した。それらの結果を表3に示した。本発明の拭取り紙用処理剤組成物(pH6.2およびpH9.0)は8ヶ月経過後も臭気の発生が認められず、非常に良好な処理剤であった。
【0029】
【表3】
Figure 0003821329
【0030】
【実施例4】
実施例1において、オキシエチレン基の含有量が46.4重量%であるオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンの代わりに、式:
【化28】
Figure 0003821329
で表される動粘度2900mm2/sの脱臭処理したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン(該シロキサン中、オキシエチレン基の含有量は30.0重量%であり、アルデヒドおよびケトンの総含有量は12ppmであり、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位はランダム共重合していた。)を使用した以外は、実施例1と同様にして溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物を調製した。得られた拭取り紙用処理剤組成物を用いて、実施例1と同様にしてティッシュペーパーを処理した。このティッシュペーパーの風合い、鼻擦り性、吸水性および臭気を実施例1と同様に測定したところ、芯が認められず全体がふんわりとした風合いであり、臭気や鼻擦り性も全く問題なく、吸水性も瞬時(0秒)であり、本発明の溶液タイプの拭取り紙用処理剤組成物が総合的に良好なティッシュペーパー処理剤であることが判明した。
【0031】
【発明の効果】
本発明の拭取り紙用処理剤組成物は上記(A)成分と(B)成分からなり、(A)成分としてアルデヒドおよびケトンの総含有量を100ppm以下に低減したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサンを使用しているが故に、本発明組成物により処理されたティッシュペーパーやトイレットペーパー等の拭取り紙が、その吸水性を損うことなく優れた柔軟性や平滑性を有し、しかも臭気が著しく低減しているという特徴を有する。

Claims (4)

  1. (A)式:−R−O−(式中、Rはケイ素原子と結合している2価炭化水素基である。)で表される有機基を介してケイ素原子に結合するオキシエチレン基を15重量%以上含有し、かつ、アルデヒドおよびケトンの総含有量100ppm以下に低減したオキシエチレン基含有ジオルガノポリシロキサン 100重量部
    および
    (B)ジメチルポリシロキサンまたはジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を炭素原子数2〜30のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリーレンアルキル基、アミノ基含有有機基、エポキシ基含有有機基、カルボキシル基含有有機基、フェノール基含有有機基、水酸基およびアルコキシ基からなる群から選択される有機基で置換したジオルガノポリシロキサン 5〜2,000重量部
    からなることを特徴とする拭取り紙用処理剤組成物。
  2. (B)成分のジオルガノポリシロキサンがアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンである請求項1に記載の拭取り紙用処理剤組成物。
  3. (A)成分および(B)成分を、溶媒で希釈してなる溶液タイプの請求項1に記載の拭取り紙用処理剤組成物。
  4. (A)成分および(B)成分を、ノニオン系、アニオン系またはカチオン系の界面活性剤で乳化し、pHを6〜10の範囲に調整してなるエマルジョンタイプの請求項1に記載の拭取り紙用処理剤組成物。
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